龍が如く 極2

【りゅうがごとく きわみつー】

ジャンル アクションアドベンチャー

対応機種 プレイステーション4
Windows(Steam)
Xbox One
メディア BD-ROM 1枚
発売元 セガゲームス
開発元 セガゲームス(龍が如くスタジオ)
【Win】QLOC
発売日 【PS4】2017年12月7日
【Win】2019年5月9日
【One】2020年7月29日
定価 【PS4通常版】7,590円(税別)
【PS4限定版】11,590円(税別)
【Win】3,288円(税込)
【One】3,850円(税込)
レーティング CERO:D(17才以上対象)
判定 なし
ポイント 『龍が如く2』を『6』ベースでリメイク
真島を主人公にした本編の前日談が追加
一部オリジナルキャラが俳優の顔に変更
龍が如くシリーズ



『龍が如く』最高到達点



概要

シリーズ第2作である『龍が如く2』のリメイク版。
基本的なアクションやシステムは『龍が如く6 命の詩。』に準拠し、『6』で開発されたドラゴンエンジンで開発されている。

また、シリーズ初の限定版が発売された。


リメイクによる変化

基本的な部分は前作『龍が如く6 命の詩。』とほぼ同一になっている。

  • 建物移動はシームレス化しており、物理演算が細かくなっている。
    • ただし前作リメイクにあたる『龍が如く 極』が『龍が如く0 誓いの場所』に比較して新規要素に乏しかった反省か、今作からの追加要素は多め。
    • 「リメイクだけど新作」というコンセプトや、「当時はおもしろくても今は楽しくないものがある」「オリジナル版を遊んだ人ももう一度新しさを感じてもらう」という製作者側の考え方(参考リンク)により、遊びの部分で原作と変わった部分もある。
  • キャストの変更&フェイスキャプチャー化
    • オリジナルである『龍が如く2』に登場した高島遼・倉橋渉・別所勉がそれぞれ舘ひろし氏から白竜氏、菅田俊氏から木下ほうか氏、赤井英和氏から木村祐一氏にキャストが変更された。
      • さらに、キャラの顔も演じた俳優の顔を再現する形となった。これに関連して、寺島進氏が続投している瓦次郎も顔が寺島氏本人のものに変更された。
  • 真島シナリオ
    • シリーズ屈指の人気キャラである真島吾朗のシナリオが追加された。
    • 舞台は本編の半年前にあたる2006年2月であり、真島が本編での立ち位置になる要因が描かれている。
    • 戦闘は『0』の狂犬スタイルにあたるドス持ち。
      • また真島にゆかりのあるキャラが再登場する。
  • 新・クランクリエイター
    • 『6』から引き続き採用されたミニゲーム。外敵から真島建設を守れ。
    • 前作とは違い守りに特化したシステムであり、建築資材を破壊されないように立ち回らせる必要があり戦略性が増した。
    • 敵対役は武藤敬司氏・蝶野正洋氏・長州力氏・天龍源一郎氏・藤波辰爾氏のレジェンドレスラー5名が務める。
      • 当初は演技の面が懸念されていたが、5名とも役が役なためかうまく溶け込んでいる。
      • 天龍源一郎氏の滑舌の悪さは相変わらずだが*1、「聞き取りつれえ声で何言ってんのか分かんねぇが…」とギャグに上手く昇華されている。
      • 『6』同様、サブストーリーで登場したキャラクターを仲間にすることが可能。
  • 新・水商売アイランド
    • 『0』から引き続き採用されたミニゲーム。目指せキャバクラグランプリNo.1。
    • 『2』にもキャバクラ経営が存在したが、今作は『0』同様にキャバクラ営業がメインとなる。
    • そしてストーリーを盛り上げるライバルキャバ嬢には朝日花キララ氏・AIKA氏・高橋しょう子氏・桃乃木かな氏・三上悠亜氏のAV女優5名が抜擢されている。
      • こちらも、サブストーリーで登場したキャラクターをキャバ嬢にすることが可能。
  • 用心棒ミッション
    • 様々なシチュエーションが用意されたステージで、敵を倒していく。龍が如く版のファイナルファイトといったところか。
    • 武器・防具は持ち込み可能だが懐には入れられず、回復アイテムは使用不可能なため難易度は高い。
  • 『2』になく後期作から追加された「カラオケ」「ダーツ」等のミニゲームが追加された。
    • また『6』で削除されていた「闘技場」「UFOキャッチャー」「将棋」「ギャンブル(ポーカー・ブラックジャック・こいこい・おいちょかぶ)」が復活した。
    • さらに、新ミニゲームとして「グラビア撮影スタジオ」「バーチャロン」「トイレッツ」が追加された。
  • 新星町の削減
    • 『2』でのオリジナル要素だった現実の大阪における新世界である「新星町」が削除されたため、そこで行われる「桂馬」などの本編のシナリオが蒼天堀で完結している。また、オリジナルでシナリオ進行のフラグを立てるのに必要な場所だった「通天閣」「よって屋」が無くなっている。

評価点

ゲーム

グラフィック

  • グラフィックが『6』と同等、物によってはそれ以上のものに。オリジナルやHDリマスターに比べれば圧倒的に向上している。
    • 1から作り直したと言われる蒼天堀も含め、街の作り込みも『6』と同様非常に凝っている。これに限れば龍が如くの最高到達点の名は決して誇大広告ではない。
    • 批判された女性のモデリングも改善されている。

『6』からの改善

  • 前作『6』での問題点の多くが改善された。
    • ボリューム不足については新旧合わせて様々な要素が追加され、ある程度は解消できた。
    • 能力強化は『6』と同じく 「筋肉・俊敏・根性・技巧・魅力」の経験値から割り振るが、雑魚敵を撃破しても技巧と魅力もまんべんなく稼ぐことができるようになった。
    • 公園前通りとチャンピオン街が復活し、賽の河原も行けるようになった*2
    • オートセーブが廃止され、どこでもできる任意セーブのみが続投。この関係で公衆電話にセーブとアイテムボックス機能も撤廃された。
      • 過去作では1回のセーブごとに2回データの書き換えをしていたが、本作では1回に短縮された。

闘技場

  • シリーズ初のボス8人同時乱戦が登場。8人はそれぞれ敵同士の為プレイヤーを無視して争ったり、ヒートアクションで協力することも。結構カオス。
    • 闘技場でステージを選択する際、メニューを開けるようになり、回復アイテム使用の手間が軽減。
    • 『6』ではプロレスラーとの対戦は1度きりだったが、本作では何度も戦うことが可能。『6』のレスラーたちも登場しているが時系列は気にしてはいけない。
  • プロレスラー達
    • 今回出演したプロレスラー達はどれも個性が強く、キャラが立っている。真島建設で飲み会をやったりと爆笑必至のネタを提供してくれる。また、上記の通り闘技場で戦うこともでき往年の技を見ることもできる。
  • エンカウントボス
    • 今回、街でぶらついている敵を一定数倒すとメールでエンカウントボスと戦える。鬱陶しいエンカウントもやり込み要素の一つとして登場している。倒した一部のボスに話しかけると、真島建設の従業員として加えることができる。また、闘技場で何度でも再戦が可能となる。

街探索

  • 大阪や東京でも新たに縦のエリアが増えて、『2』よりも立体的な動きができるようになった。屋上から飛び降りることも可能。
  • 『6』でもエンカウントから逃げれたが、今回はさらに改善された。話しかける、ミニゲームを行うなどすると容易に回避できる。
  • 『6』では、店で物に当たるとすぐに物を壊してしまうが今回では倒れる程度になっている。
  • 東京・大阪の行き来が便利になった。
  • 『2』では終盤まで自由に東京と大阪の行き来が出来なかった上、行き来の度に3万円を支払う必要があった。
    • だが今作では序盤から行き来可能になり、さらに料金も初乗り運賃のみとなったので行き来が楽になった。

新・水商売アイランド

  • 桐生は『0』で登場したキャバクラ「サンシャイン」の元キャバ嬢であるユキの経営するキャバクラ「フォーシャイン」を経営することになる。
    • 『2』にもキャバクラ経営は存在したが、あちらは店の内装とキャバ嬢のメンタルケアが主軸だった為にシステムは大きく違う。
    • システムは『0』とほぼ変わらずボーイとして店の営業を手助けして売上を上げていく。また『0』と同じくプラチナキャストはコスチュームチェンジが可能。水着キャバクラやコスプレキャバクラにする事も可能である。
    • 『0』のネタが豊富であり、『0』を遊んでいるとニヤリとする箇所が多く存在する。特にユキと真島の再会には一見の価値がある。
      • 『0』と同じくプラチナキャストとは接客練習が可能で最後にはサブストーリーが発生する。ただし『0』とは違い一度接客練習を終えると一度本編をクリアして周回しないと二度と接客練習が出来ない。
    • 同伴もできるようになり、よりリアルになった。
  • 用心棒ミッション
    • 古き良き2Dスクロールゲームを3Dにしたようなアクションモード。難易度も上がり、難しくなるが、上地の武器を使用すると敵をバタバタと倒せて、無双シリーズのような爽快感がある。

真島建設

  • クランクリエイターや真島編で登場する真島建設はブラック企業そのものであり、「来るものは拒まず、去る者は追い掛け回す」という企業方針で本編の良い塩梅として笑わしてくれる。求人広告もアットホームで明るい会社、という良くあるブラック企業の宣伝文句を取り入れている。
  • 真島建設の社歌も馬鹿馬鹿しい歌詞で笑わせてくれる。

サブストーリー

  • リメイク前の『2』ではミニゲームと絡んだサブストーリーが多く、難易度も高かったが今作はイカサマアイテムが使用できてルールを知らないプレイヤーでもクリアできるようになった。
  • フラグの簡略化
    • 『2』のサブストーリーでは起こるフラグが少々面倒くさいものや分かりにくい物が多々ある。例えばホームレス狩りをする少年たちの会話を聞く、数分間待つなど。今回それらのフラグが簡略化され分かりやすくなった。

戦闘

快適になったバトル

  • 過去作のものがほとんどだが、ヒートアクションが多数追加され、シリーズでも屈指の量に。特に本作では同行キャラが多い事もあり、同行キャラとの連携ヒートアクションが増えている。
    • 顔馴染みとのヒートアクションも復活。シームレス化により発動条件が変更され、顔馴染みと敵が近くにいる状態で△ボタンを押すことで発動するようになった。
    • 特に無手返しや追い打ちの極みはとても有用であり復活が喜ばれた。
  • 『6』で新しいヒートアクションが追加された武器は、拾得した状態では『6』の、懐に入れた状態では旧作のヒートアクションが出る仕様になっている。
  • 弾き返しなどのアクションも復活。
  • 動作が遅いと批判された桐生の素手コンボも、最終的に従来レベルの速度になった。
  • ヒートゲージは『極』以前にゲージ式に戻され、視認しやすくなった。アルティメットヒートもゲージが徐々に減るようになり、時間制限も分かりやすくなった。なお、ヒート関連の仕様は『6』準拠。

武器、防具

  • PS2作品と『5』のみだった戦闘で武器を拾い、そのままストックする仕様が復活。
    • 防具は特定の組み合わせで特殊効果が発動するようになり、組み合わせる楽しみも増えた。

チャージ攻撃の追加

  • □溜めが1つ*3、△溜めが2つ*4
  • 『6』とは違い、既存の攻撃を溜めて強化するパターンではなく、専用の攻撃を放つ形に変更された。チャージ攻撃は溜めている間に自由に行動することができるため、やりようによっては格ゲー並のコンボも可能。

演出

  • 『極』からの反省か、ボス戦でのスロー演出や専用ヒートが大幅に増えた。いずれも演出の評価は高い。
    • さらに、超・追い打ちの極みも復活。今回は敵の体力が一定値まで減ると強制的に発動するようになったため、見逃す心配もない。
  • ボス戦での敵体力ゲージも1本固定ではなくなった。
  • BGM
    • 「2」の大阪のエンカウントバトルBGMは以前よりも派手さを感じさせるアレンジで高評価。またラスボスの龍司戦BGMの「散るは刹那」(本作では「散るは永遠の刹那」)はより切なくアレンジされていて高評価。

本編ストーリー

郷田龍司

  • リメイク前は歴代最弱ラスボスと称されたが、本作では体力量が大きく強化、さらに唯一新規モーションが追加されラスボスとしての格を見せることに成功した。
    • 特に最後の郷田龍司は体力ゲージが9本もあり、歴代ボスでも最高クラスの体力となった*5

堂島弥生

  • 東城会の執行部という設定が追加され*6、前々から突っ込まれていた東城会と何ら接点のない人物が会長代行はおかしいという問題に対し、一定の回答が示された。ただし、人物紹介でしか明かされておらす、ストーリーに絡むことはない。
    • 執行部に就任出来るような立場か?という別の疑問が呈されることもあるが、リメイク前に比べれば違和感は緩和されたと言って良いだろう。
    • ちなみに、人物紹介には桐生とは和解していると記されている。これは、直接描写はされていないが、桐生は『1』の後、親殺しの真実を弥生に伝えたからである。
      • なお、弥生は東城会幹部に真実を思いっきりバラしてしまった模様。これに関しては当時、親殺しとされている桐生が4代目会長に就任していた時点で、間違いなく幹部や組員から反感を買うことになるので、真相を公にせざるを得なかったのだろう。

真島吾朗

  • 真島は『2』の前の真島編の時点で東城会直系組長に就任したと設定変更された*7。それに合わせて本編の肩書きから「嶋野組内」が消えている。

真島編のシナリオ

  • 『2』には無かった追加要素として真島編がある。
    • 発売前から『0』に登場したマキムラマコトが再登場することが明かされており、『0』で綺麗に終わったシナリオの蛇足になるのではと不安視する声もあったが、マコトと真島の2人の心残りが綺麗に取れた一連のシナリオは発売後の評判は上々。
  • 寺田五代目の対応から内部抗争、真島組解散から真島建設の設立と、後付けながらシナリオの流れはスムーズで、良質な出来であると評価されている。
  • 真島シナリオは全3章で開放条件はそれぞれ本編を5章・8章・11章までクリアすると遊べる。『極』の錦山シナリオのように本編の各章で挿入されるわけではないので本編のテンポを損なうことにはならない。

その他

  • 『2』と同じく序盤で大金が必要な場面があるが、本作では成金さんいらっしゃいというスキルで簡単に金が手に入るため、詰みにくくなった。また、ギャンブルも大阪では「カジノ」や「賭場」が最初から解放されており、資金繰りが楽になっている。
  • トロフィー獲得は『6』ほどではないが(シリーズの中では)楽。達成目録も緩め。
    • 強いて言えば麻雀が難しいが、イカサマアイテムが3つ手に入るため周回すれば初心者でも埋められる。

賛否両論点

変わった声優・変わらない声優

  • 前述の通り高島・別所・倉橋のボイスが変更され、瓦も声は同じだが顔が担当した俳優の顔に変更された。
  • 特に高島を演じた白竜氏はVシネマで多くのヤクザ役を演じたこともあり、今後のシリーズでの登場も期待されていた。
    • だが、起用されたのは高島だったことに多くの落胆の声が上がった。高島は東都大(現実でいうところの東京大学か)卒の典型的なインテリヤクザであり年齢も40歳という設定な上に戦闘も無い為、高島に強面の白竜氏にはミスキャストではという声が多かった。白竜氏のルーツを考えるとジングォン派に関する役の方が良かったのでは?
    • そして、高島は真島編での新録があるもののセリフや行動はオリジナルの『2』と全く変わらない為に違和感のあるキャラになっていて無駄遣いとの声が高い*8
    • オリジナルの年齢設定を無視したキャスティングをしたゲームは以前にもあったが、そちらはゲーム内のみ設定が変更されていたのに対し、こちらは作中でも前述した40歳という設定のままである。
  • よりによって同じ『極2』の真島編で若いインテリヤクザの飯渕が子安武人氏の声で登場していたため、余計に高島のキャスティングの違和感が目立つ結果になってしまった。
    • もっとも、シリーズにゲスト出演した俳優が後に別の役で出演した例が無い訳では無い*9ので今後に期待したい所である。
  • ヒロインの狭山薫が女優の大輝ゆう氏から声優の久川綾氏に変更されている。久川氏はベテラン声優で『見参!』で吉野太夫役で出演経験もあるだけに演技力に問題は無いが狭山という「女刑事」としてキャラ的に前の声のが合っていたという声もある。
    • オリジナルの『2』の狭山役の大輝氏は現在女優業を休業中の為に変更されたと思われるが、久川氏に変更されても特に追加ボイスは無い為にオリジナルから使い回してもよかったのではという声もある。
  • 須藤純一・堂島弥生・タカシの声が『極』と同じ声優になった。寺田行雄も『1』や『極』の声になり*10、また堂島宗平の声も『0』の声優になっている。
  • 堂島大吾は追加ボイスは無いものの新録されている。当時『2』の演技はお世辞にも良いとは言えず聞き取りにくい場面もあったが、新録により幾分聞き取りやすくなった*11
  • 狭山民世や江崎、伊達といった脇役の多くは『2』のボイスの使い回しになった。特に村井は今は亡き檀臣幸氏の声な為に使い回しは仕方ないと思われる。だが『極』が9割近くの声を撮り直している為に今作の声の使い回し率の高さに違和感を持つ声もある。
    • その弊害か『6』のようにフルボイスではない。しかし、フルボイスは『6』の評価を落とした元凶の1つとして見られていたので、本作のフルボイス未実装は批判が少ない。
      しかし、『極』のようにムービー以外の本編でのボイスもほとんど無い点については批判が大きい。

遥のおねだりの追加

  • 『2』には存在しなかった遥のおねだりが追加された。更に『極』ではクリア後に行える要素だったが今作では本編中からプレイ可能となった。さらに、今回ではおねだりの内容がランダムで選ばれる(特定の手段で変更可能)となり自由度も増した。
    • …のだが、『バーチャロン』を3面までクリア、カラオケで90点以上獲得、ポーカーで1000枚以上稼ぐというある程度の運やゲームスキルが必要となるおねだりが追加されたのは賛否が分かれる。

終盤のセーブポイント

  • 最終章に神室町ヒルズでセーブ可能になったが、そこでセーブしてしまうとクリアまで二度と町に戻れなくなる。
  • 『2』では最終章からヒルズに向かう直前からしかセーブが出来ずかなりの長丁場になる為に用意したのだろうが、上書き保存してしまうとクリアしなくてはいけない為に少し面倒くさい。
    • ただし救済措置として回復アイテムを販売しており武器屋を用意している為、よほどの金欠でない限り詰むことは無いと思われる。

真島編

  • 前述の通り真島編のシナリオは好評だが、一部賛否が残る点がある。
    + ネタバレ注意
  • 冴島大河については何も語られていない。
    • 『0』で極道に復帰する理由として、冴島大河が刑務所から出た際に居場所を作るということが明かされており、それを捨てることに関しての理由付けはない。
      • ただ、『0』と違って17年以上経っているため、心境の変化が見られた可能性があり、矛盾しているとは言えない。それでも何かしらのフォローが欲しかったところ。
    • 錦山組二代目組長新藤が若頭候補に上がっていない。
      • 錦山組は一年で東城会の半数を占める勢力になったという設定だが、その錦山組が候補にすら上がっていない。一応実力主義または資金力重視という設定があるものの、風間、真島組以外のその他直系組織と同レベルというのは違和感を覚える。
        • 一応擁護すれば、時系列上本編とは約10カ月もの空白の期間があるので、その間に勢力を伸ばしていったと考えられる。
    • 本編では、真島が「寺田が(真島を含む)古参幹部を嫌っていた」語っていたが、他はともかく真島に関してはあまり嫌っている様子はない。むしろ真島が一方的に嫌っているようにすら見える。ただ、終盤に明かされた寺田の正体のことを考えると、勘の鋭い真島は「コイツには絶対何か裏がある」と本能的に感じ取っていたのかもしれない。
    • 執行部でもない郷田龍司が、何故か近江連合の幹部と真島&寺田で面会しているが、これについては「龍司だから」に尽きるため、噛み付くだけ野暮ってもんや。
  • ゲームシステムには問題が残る。
    • 真島の技は基本的に『0』の狂犬スタイルをベースに癖が弱められて扱いやすくなっているが、操作説明が一切見れない。
    • 使える技も少ない。狂犬スタイルの基本的なコンボは再現されているが、ヒートゲージが無くなるまでフィニッシュブロウを連続で出せた「狂犬技・重ね噛み」など、一部のアクションが削除されている。例に挙げた「重ね噛み」などは狂犬スタイルの使いにくさの一因だったため助かる側面はあるものの、やはり寂しい。
    • また、カウンターの「狂犬技・鬼炎」は本作でも使用出来るが、強力な技であるにもかかわらず説明が無いため、『0』を遊んでいなかったりやり込んでいない人はこの技があることすら気付かない。
    • ヒートアクションも寂しい。『0』の狂犬スタイル唯一のヒートアクション「狂犬の極み・ドス流し」と『5』と『0』に登場した「ドス出し奇襲の極み」の2つのみ。
    • 真島の能力強化は無く、能力値は初期の桐生を若干強くした程度。そのため桐生のように強くする楽しみは無い。
    • 食事は出来るが、桐生と違い胃袋ゲージの上限を超えて食べることはできない。
      • 武器や防具の装備も無い。アイテムは回復薬に食料品、換金アイテムにイカサマアイテムぐらいしか持てない。更に何故か自販機で飲み物の購入が出来ない。またコインロッカーの代わりに回復アイテムやイカサマアイテムが路上に落ちている。
    • ミニゲームはだいたい遊べるものの、グラビア撮影と個室ビデオは行けない。またクランクリエイターや水商売アイランド、用心棒ミッションや闘技場は遊べない。
    • エンカウントは待ち伏せした敵に近づくと戦える。だがイベント発生まで敵を全て倒すと二度と出現しない。つまり最後のイベント直前で全ての敵を狩るともう最後のイベント戦以外で戦えなくなる。
      • ちなみにエンカウントボスも存在して本編で戦える全てのエンカウントボスと戦えるが、戦えるのは一度きり。
    • 真島編で得たお金をATMから1口10万円で本編に持っていくことが出来る。だが金稼ぎの効率は圧倒的に本編のが良い為、あまり役に立たない。逆に本編のお金を真島編に持っていくことは出来ない。
    • 本編にある難易度「LEGEND」が存在しない。真島編の最高難易度はHARD止まりである。
    • クリア後にアイテムを持ち越しての周回プレイは出来ない。直前のセーブポイントが残るだけである。
    • 真島編はあくまでオマケと割り切る方が良いと思われる。

問題点

戦闘システム

様々な追加要素が加わって『6』よりはやれることが増えたが、あまり評判は良くない。

投げ

  • 『6』と同じく投げやフィニッシュホールドで敵が壁に当たるとすっぽ抜けてしまい敵にダメージが入らない。
    • また、投げ技中はチャージ攻撃を溜めることができない。フィニッシュホールド中は可能。
    • ボスが投げ攻撃が当たっても投げに派生しない*12場面が出てきた。投げ失敗は多大な隙を晒すのでそのまま反撃されるという理不尽なことが起こる。
      • そういう動作に予兆や決まりは特にないため、意図的ではなく調整ミスだと思われる。理不尽極まりない。

大味なバランス

  • 本作ではザコ敵が異様に硬い。高難易度ではヒートアクションを2発耐えるほど。それでいてボス敵はゲージが多いだけで1本当たりの減りは早く、攻撃力が上がる「サイダー」を使ってから武器ヒートであっという間に沈む。

ガード硬直

  • ドラゴンエンジンで最も不評だった要素の1つ、敵に攻撃をガードされた時に硬直して隙が生じる仕様が、本作でもそのまま残っている。一応ガード硬直を軽減する「ブロウバック」というスキルが追加されたものの、効果を実感し辛い。というか、機能しているかほぼ分からないレベル。
    • しかも、今回の敵はガード硬直に反応して反撃を繰り出すという厄介なルーチンが組まれている場合もあり、対処できない場合はジリ貧になる。
      • 特に今作は動物とソファーなどを持って道を通せんぼする敵は攻撃すると常時ノックバック硬直が起こるというとんでもない特性までついてきた。
    • 攻撃速度上昇も、このガード硬直のせいで思うほど体感できない。

アルティメットヒートモード

  • アルティメットヒートが『6』と異なり、シナリオをある程度進めないと解禁されない。
    • しかも、ヒートが最大でなければ発動しないという改悪までついてきた。折角ゲージ制に戻したのだからヒート状態であれば使用できてよかっただろう。
      • そのため、序盤の桐生がさらに弱くなってしまった。一応□のチャージ攻撃がデフォルトで解禁されているが、それを考慮してもシリーズ最弱の序盤桐生といえる。
  • アルティメットヒートモード中のデンプシーロールは通常攻撃×4から派生するように変更された。これ自体はいいのだが、デンプシーロールのヒートアクション派生が無くなってしまった。
    • 一応、延々と殴り続けられるというメリットもあるが、派生がなくなったという不自然さのほうが大きい。ちなみに、モーション自体は存在しており、□チャージ攻撃の3段目から発動できる。

カメラワーク

  • 壁際では更に近寄るためバトル中に壁際に吹っ飛ばされると何が起きているか分からぬうちにボコられることもしばしば。四ツ寺会館の階段を登るのはかなりストレスが溜まる。

黒装束の男

  • 『2』でも強かったジングォン派の黒装束の男が、元々強かった『3』のリチャードソンのモーションを流用し、足先に刃物が付いた(=特定条件下以外ではガード不可能)という変更点により大幅に強化。
    • 攻撃性能だけなら龍司どころか亜門すら霞むレベルの最強の敵と化してしまった。これは流石にやりすぎ。しかもリメイク前よりも戦闘回数が増えている。
    • 一応、耐久値が低いためヒートアクションや武器を駆使すれば倒せるようにはなっているが、武器が無い場合はかなり厳しい。

敵性能の強化

  • 超反応
    • 『6』同様、敵のAIが大きく向上し、超反応で回避、ガード、反撃される場面が増えた。
  • 敵の銃撃は大きく強化され、避けるのが難しくなった。
  • 『極』までシリーズ恒例であった遠距離からナイフを投げてくる敵と前述の通せんぼ敵が復活。
    • 特に後者は前述の常時ガード硬直の他、耐久上昇、攻撃がガード不可になっているためかなり厄介になっている。今作はこの敵を一撃で倒せる「自爆の極み」がないために有効な対策が少ないのも嫌なところ。
  • 厄介な特性を持つ敵が増えている。
    • 鎧武者は投げを無効化するという特性から立ち回りから乱戦では立ち回りが難しい。忍者は高い回避性能を誇るため素手の攻撃を当てるのが難しいといった具合。
  • 以上の点と、体力ゲージ複数本化からの敵の耐久力上昇で、メインストーリーの戦闘難易度は歴代でも最高レベル。その難易度自体もやり応えがある類のものではなく、調整不足に起因するものであるから評判は悪い。

一部演出の劣化

  • 林戦ではパイプを振り回す際の効果音が劣化、パイプ自体の長さが短くなったことにより大きく迫力が落ち、劣化したとの声が多い。
    • 超・追い打ちの極みでは『2』の演出が再現されているものの、印象的だった滅多殴りに「金網に林を押し付ける」という部分が削除されてしまい劣化した。ついでにモーションの繋ぎ目もおかしい。
  • 究極の極みは『0』と同様のモーションが使われているが、カメラワークと効果音の変更により迫力が大きく劣化した。
  • 本作のスロー演出は、どういうわけか体力バーが表示されたまま演出されるため、見栄えが悪い。
    • 『6』でも小清水戦で体力バーを途中から表示する意図的な演出があったものの、本作では意図的な演出を感じられず、スロー演出が台無しになっている。

ヒートアクション

  • 超・追い打ちの極み
    • リメイク前と違い、追い打ち開始時にヒートゲージが強制的に0になるため、ヒートゲージを温存しても連打を強要される。ちなみに、本作では最大までゲージを溜めないと超・追い打ちの極みは出せない。
      • また、ヒートゲージ溜めが時間経過で失敗しても、相手が再度ふらついたらまたゲージ入力のし直しである。よって、本作のボスは超・追い打ちの極みでしかトドメを刺せない。
        時間制限には余裕があるため、連打力が足りなくてクリアできないということはまずないはずだが…。
    • 基本的にリメイク前に専用演出があったキャラはそれらが流用されているが、汎用モーションで使い回している例も多く、バリエーションに欠ける。
  • 馴染み
    • 今作馴染みのヒートアクションは経験値が必要となっている。しかもそこそこ高い経験値。なので他の部分を優先して育てることが多く、経験値に余裕が出てくる終盤になりがち。終盤では街探索もあまりしないため、あまりヒートアクションが出せないまま本編が終了してしまう。

ロード時間

  • 『6』でウリにしていた、アドベンチャーからバトルへシームレスに繋がる点だが、本作では画面が青くなってから攻撃できるまでに大きくロード時間が挟まれるようになり、ストレスが溜まる。
    • しかし、一部では『6』同様かそれ以上に素早く攻撃が触れるようになるため、意図的に時間をおいている可能性もあるが、理由が不明。
  • ヒートアクション時に固まってしまう現象は過去作でもあったが、本作では頻度が多め。少なくとも『6』よりは多い。

その他

  • 弾き返しが非常に使い辛い。攻撃を受けてから反撃するまでが妙に遅く、仮に反撃を当てても相手のガードが間に合ってしまう。
    • また、弾き返しにガード崩しといった特殊能力もないため、出すだけ無駄な技になってしまった。
  • 受け流しも『6』同様、相手を遠くに飛ばすため追撃がし辛い。
  • 体力ゲージが5本以上の色は灰色で固定されてしまっている。過去作の様に奇数偶数で色を使い分けている配慮が無いため、初見では体力が減らないバグだと思った人もいるとか。
  • 『2』に存在した脚つかみが『6』と同じく無くなり技の幅が減った。
  • 『6』と同じく路上武器の耐久値がほとんど3に固定。
  • 『6』と同じく敵ヒート時のオーラの色が赤に固定されている。
    • 大吾や林は過去作で青だったのが赤に変わっていたり、真島は操作時は紫なのに敵時は赤になっていたりする。
  • 本作では様々な手段で技・ヒートアクションを習得するが、それを使用するには別途経験値を使用しなければならない。

武器・防具システム

  • 『6』からの改善として武器を持ち歩くことができるが、システムが不親切になっている。
    • 武器・防具は他のアイテムと違い各15個までしか持ち歩くことが出来ず、使わない武器・防具はコンビニやアジトで預けることになる。だが預けられる武器・防具は各100個までになっている。
      • また預けている武器・防具を売却や修理は出来ない為、修理や売却の為にはいちいち持ち歩かなくてはならない。また預けている物は購入時の武器・防具の所持本数にも反映されない。
  • 武器の購入・売却・修理はシリーズお馴染みの上山の店で行えるが、そのシステムも不親切になっている。
    • 利用可能になった直後は商品のラインナップに乏しく、上山に売却した武器の累計金額が一定以上になると商品が追加される。最終的に必要な売却金額は500万円なのだが、武器・防具の売却金額は購入金額の1割という少なさになっている。購入武器を増やす為には上山から高い武器を購入してその武器を1割の値段で売るという作業を強いられることになる。
    • 修理も今作は料金が高く、耐久値が0になった武器を修理するのに定価の9割の料金が取られる。ただし今作では裏ボス撃破後に999万円で販売される奥義書を購入すると武器を使う際に耐久値が最大になる為、それからは修理を行う必要が薄くなる。
    • コンロとボウリング球はヒートアクションを使うと耐久がいくら残っていようが何故か1回で壊れてしまう。そのため使う機会が自然と無くなってしまう。

ゲームシステム

新星町マップの削除

  • 『2』でのオリジナル要素だった新星町(現実世界での大阪の新世界)が削除された。
    • そのため『2』では新星町にあるはずの「よつば鍼灸院」「桂馬」などが蒼天堀に移動されている。
      • 『クロヒョウ2』『5』『0』では新星町が無い代わりに蒼天堀に公園や横丁のエリアが追加されていたが、今作にはそれすらない。『0』は後付けといえばそれまでだが、時系列的に存在しないのは違和感はある。
    • 新星町で起こるイベントは全て蒼天堀で起こるように変更され、関連するイベントの内容も変更されている(「通天閣」の部分が「蒼天堀」に言い換えられている等)。だが桐生が「ビリケン」という言葉を口にするシーンは変更されていない。

一部のミニゲームやサブストーリーの削除

  • パチスロ・ボウリング・マッサージ・YF6・丁半博打・バカラ・ルーレットが削除された。『6』でボウリングのマップにはライザップがあったが、今作には何もない。
    • パチスロの削除に伴い、『2』の本編ムービーでパチスロをプレイするシーンもカットされた。
  • サブストーリーも減少した。キャバクラ・ミニゲーム・顔馴染みを除いても削除されたサブストーリーの数は20個近く存在する。逆に増えたサブストーリーは5個のみ*13
    • 特に人気の高かったホスト体験のサブストーリーの削除は落胆の声が大きい。『極』のどこでも真島で、桐生がゴロ美と会話したとき、桐生がホストをやることを示唆していた点も大きい。同サブストーリーにはある条件を満たすことで流れるムービーがあり、それが少なからず起因しているのではとの意見もある。
    • また一部のサブの内容が変更されており、『2』では成功すれば500万円の大金を受け取れるサブが15万円に大幅減少した。
  • 究極闘技が無い
  • シリーズ恒例のクリア後のオマケ要素だが、今作には無い。
    • 『2』や『6』にも存在しなかったが、郷田龍司をはじめとした人気キャラといつでも気楽に戦いたいというユーザーから落胆の声があがった。
      • 一応、それに代わるやり込み要素としては「用心棒」が存在している。

ミニゲーム

  • ミニゲームと技解禁の紐付けが、いつにも増して多い。ミニゲームが苦手なプレイヤーにはつらい。
    • 特に、ポイント使用量の桁を間違えたと言わんばかりに時間がかかるバッティングセンターと、ゴルフのビンゴをフルで倒す必要がある(失敗は1回まで)が厳しい。運ゲーではないものの、相当の慣れはいる。
  • カラオケ
    • 一応新曲は3曲あり、真島と一緒に入店も可能だったりと追加要素もあるのだが、肝心のムービーは『極』同様に過去作の一枚絵の使い回しである。他のキャバ嬢の曲のムービーも『5』や『0』の使い回しで新作のムービーは無い。
    • 遥に至っては『極』の曲の流用のみで、新規曲は無し。ムービーも前作同様一枚絵の使い回しのままで、その一枚絵も完全な流用なので『2』バージョンの遥は登場すらしないという二重の使い回しぶり。しかもその流用曲も『極』の記事に書かれている通り過去曲のアレンジなので、シリーズファンにしてみれば新鮮味はほぼ皆無である。

新・水商売アイランド

  • クランクリエイターと同じく、最初の1回だけはクリアしないとストーリーを進めることができない。
    • また、メインストーリーを進める前に水商売を進め過ぎると、プレイ自体が不可能になってしまう。
      • 理由に関してはメインストーリーを進めれば納得いくようにはなっているが、不親切ではある。
  • 『0』と同じように提携店がマップに表示されず、漏れやすい。
  • 前述の通りコスプレさせられるが「ユキ」に着せ替えができない。
    • 現在ではキャバ嬢を引退して経営者の立場となっているが、キャバクラのストーリーを進めるとキャバ嬢に復帰する。しかし彼女はコスプレの対象外となってしまっており、不満が多い。
  • 店の立ち上げ時に『6』のスナック遊び同様のお話をがある。これ自体は評価は高いが、1回しか見ることができない。プロレスラー達のは何度でも見られるというのに…。

用心棒ミッション

  • ゲームの難易度とは別に、1つのミッションごとに3つの難易度が用意されている(ゲーム自体の難易度の影響を受ける)が、配置が同じでパラメータだけが違うのみで、水増し感が漂う。
    • しかも全てクリアしないと、バトルスキルが解放されず完全クリアした扱いにならない。一応、報酬は難易度ごとに個別扱いではある。

闘技場

  • 過去作と違い、ステージ選択時に相手の顔がクリアしても表示されない。

残っている『6』の問題点

  • 評価点に挙げたように『6』からの改善は多いが、残っている問題点も少なくない。
    • 移動の際に×ボタンを押さなければ走らない。また前作に比べて距離が長くなったものの、無限ダッシュは削除されたままで走り続けると息切れして立ち止まる。
    • 酒に酔いすぎると歩きがフラフラになる。しかも飲める酒のゲージも多くない。
    • フレームレートが30fpsのまま。ちなみに前作リメイクの『極』のPS4版は60fpsであったが、使用するエンジンが違うため仕方がないところ。ただし、フレームレート自体は安定している。なお、Win版(後述)はフレームレートに制限がかかっていないためある程度のスペックがあれば調整次第で比較的容易に60fpsでプレイできる*14

クランクリエイター

  • 『6』から色々と手を加えられたものの、あまり肯定的な意見はない。クランクリエイターのストーリークリアのトロフィー獲得率が、水商売アイランドの1/3程度であるから、その評判の悪さが推して知れる。
    • 嫌ならやるなで済めばいいが、技の解禁条件の1つに組み込まれている。また、それを無視するにしても最初の1回だけはクリアしないとメインストーリーを進めることができない。
  • カメラワークが悪い
    • カメラが近すぎる割にカメラを遠ざけることができず、全体像の把握が難しい。
      • 後半はまだマシになるが、よりによって最初のステージが一番視認性が悪いため、ここで折れる人も多い。
    • また、カメラの調整する向きを変えることもできない。
  • 本作では従業員のレベルアップが専用アイテムの社長賞を消費する形となった。
    • しかし、レベルアップに必要な量、人数に対して入手量が見合っておらず、戦力強化には長い時間がかかる。
    • 『6』と違い、経験値でのレベルアップは不可能になってしまった。余りやすい経験値を消費する方法が無いのは惜しい。
  • ソート機能がお粗末。
  • 1ステージごとが終盤は10~20波と長く、難易度も6より長いためダレやすい。また、ラスボスから難易度が跳ね上がり、それ以前の戦闘員では余裕に対応できるがラスボスになると一気に敗北という事がしばしば。また敗北しても救済のアイテム等もくれないので時間がかかる。
  • 真島以外のメインキャラクターは相変わらず1キャラごとに500円の課金が必要。『6』のようにパスコードで入手というズルはできない。

BGM

  • 今回挿入歌とEDをSiMが担当しているが、曲自体の評価はともかく、本作の挿入歌としては賛否両論。
    • リメイク前のクレイジーケンバンドの楽曲がとても好評だったというのが大きい。挿入歌の流れた「失意の桐生が刺されるシーン」もエンディングも雰囲気がかなり変わってしまっている。
    • OPムービーが無い影響で本作のメインテーマである『A』を聴ける場面が本編ではエンディングのみ。一応用心棒ミッションの最終ミッションの亜門一族3人組戦で戦闘BGMとして使われてはいる。
      • シリーズ作でメインテーマ曲が戦闘BGMで使われるのは『クロヒョウ』シリーズの最終ボス戦以来の出来事。
  • ジングォン派戦などの戦闘BGMがいくつか削除されている。

その他

  • 章をクリアしても体力やヒートゲージが回復しなくなった。
  • 字幕の文字が非常に小さく、かなり見辛い。同じPS4作品である極以前と比較するとその差は歴然。
  • 『0』から18年も経過しているのに、続投キャラのモデリングはそのまま。
    • 特に真島編のマコトやユキは30代後半なのに20歳そこそこの頃から全く変化が無い。歳を重ねても美人という設定ではあるが…。
      • 一応、キャバ嬢に復帰したユキに真島が「ちょっと歳食った感はあるけどな」と言うシーンはあるが、お世辞抜きでそうは見えない。

ストーリー

  • 『極』でもそうだったが、ムービーのカメラワークや動きはリメイク前のものを流用している。そのため、所々動きがややカクつくシーンが目に付く。特に2章で蒼天堀を歩くシーンやグランドのダンサー、11章で狭山との橋の上での会話のシーンの通行人などで顕著。見た目が綺麗になった分余計に気になる。
    • また、新録音声と口の動きがかなりズレている。
  • 蒼天堀に初めて来た際、テキストでは2と同じく「初めて大阪に来た(意訳)」と書かれているが、桐生は『0』で大阪に来ており矛盾している。
  • オープニングの廃止。『6』は最終章ということもある為にネタバレ防止を兼ねてオープニングを廃止したと思われたが、今作でもオープニングが無い。オリジナルの『2』や前作リメイクの『極』はオープニングがあったにもかかわらず無くした理由は謎である。
    • ちなみに、最初の墓参りで見られる『1』の回想は『極』のムービーで作り直されている。
  • 真島編のシナリオ
    • いくらおまけと言っても数時間足らずで終わってしまうのは消化不足。また、真島編が作られたであろう理由がカタギ時代の真島がこの時期しかないという意味もあるのだろうが蓋を開ければ、真島がヤクザ時代での話であり、もっと真島を描けたのでは?と残念がるユーザーも多い。
    • また、千石組の神室町侵略を真島が止めたのだが、それもシナリオ上のバトルが無かったことが惜しまれる。

総評

『極』『6』のボリューム不足の反省か、新旧合わせて多数の要素が登場し、今作のオリジナル要素はなかなかの量。
全体的に、「調整不足にも程があってまともに遊べない」と酷評する意見の多かった『6』と比べれば改善点も多く、大分遊べる出来にはなっている。
しかし、『2』も加えた歴代シリーズと比較するとオリジナル版で存在した要素の変更と削除も多くゲーム性の面で付き纏う不自由さや練り込み不足の感は否めず、完成度はまだ低いと言わざるを得ない。
だが『極』や『6』から本シリーズを始めたユーザーなら違和感なく遊べると思われる。


余談

  • 遥のおねだり
    • 本作には直接関係ないが、「『6』の遥を思うと素直に楽しめない」「未来でああなると思うと」といった声も少なくない。
    • 食事をおねだりされた際、指定された以外の商品も複数注文することが可能。その際、アルコールも注文することができる。
      • このとき、桐生が酒酔い状態にはなっていない。つまり…。
  • 本作の発表イベントでは寺島氏の発言が原因で炎上騒動が起きてしまった。
    • その為か、ハングル版ではゲスト声優が演じたキャラクターがパッケージから削除されている。

その後の展開

  • 2019年5月9日にWin版がSteamにて配信開始。Win版はこれまで同様、海外版タイトルの『Yakuza Kiwami2』として配信されているがUI/音声/字幕は日本語対応。
    • Win版は4k解像度への対応、無制限フレームレート、カスタマイズ可能な操作方法、豊富なグラフィックオプションを搭載している。だが、ドラゴンエンジンベースということもあってか前作(『Yakuza Kiwami(龍が如く 極)』)より推奨スペックが上がっている点に注意。
  • 2020年7月29日にはOne版も配信が開始された。
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  • 龍が如く

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最終更新:2024年03月28日 15:09

*1 一応字幕は用意されている

*2 公園前通りとチャンピオン街は『2』でも行ける場所なので行けて当然と言えば当然であるが。

*3 壊し屋のモーションの流用。強化して3連続攻撃が可能。

*4 立ち状態のドロップキックと走り状態の連続足蹴り。

*5 しかし、『ロストジャッジメント』の白樺康隆が10ケージ(回復込み)に超えたので、現在は2番目。

*6 ちなみに、オリジナルの『2』では桐生の協力者という設定であった。

*7 オリジナルの『2』の時点では真島が直系組長になった、なっていたかは不明慮で、はっきりと直系組長になったと描写されたのは『3』から。

*8 特に郷田会長が高島を「若うて器量もある」と評する場面は白竜氏の顔と年齢では説得力が無く、どう考えても郷田会長と同世代にしか見えない。

*9 本作に出演した俳優で言えば瓦を演じた寺島氏は本作及び『2』の他に『見参!』にも出演しており更に本作だけでなく『見参!』でもフェイスキャプチャーを担当している。

*10 これはむしろ『2』だけがイレギュラーだったともいえる。

*11 何かとネタにされた「てめぇの欲で組をめちゃくちゃにしやがって!」の場面等で垣間見ることができる。

*12 過去作でも度々あったが、本作の場合は掴みにより体力ゲージが変動しているので当たり判定はあるパターンがある。

*13 一応、金松のサブシナリオ等一つにまとめられているというものある。

*14 ただし、これはフルHDの解像度に限った話。解像度がWQHDや4Kの場合は更に上のスペックを要求される点に注意。