チャリ走 DX2 ギャラクシー
【ちゃりそう でらっくすつー ぎゃらくしー】
ジャンル
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ワンボタンレーシングアクション
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対応機種
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ニンテンドー3DS
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メディア
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ダウンロード専売
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発売元
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Spicysoft
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開発元
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LIRENEOSOFT
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配信開始日
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2013年12月18日
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価格
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600円
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プレイ人数
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1人
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セーブデータ
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1箇所・オートセーブ方式
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レーティング
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CERO:A(全年齢対象)
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判定
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なし
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ポイント
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銀河が舞台の続編 新要素もあるが大方前作と同じノリ
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チャリ走シリーズリンク
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概要
3DS版『チャリ走 DX』(以下:『DX1』)から約1年後にリリースされた、3DS限定の続編にあたる。
世界中が舞台だった前作から一変し、本作は銀河系が舞台である。各ステージは星座をモチーフとしている。
ゲームルール
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プレイモードについて
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本作は「GALAXY TOUR」「GRAND PRIX」「SPECIAL STAGE」の3モードが用意されている。
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「GALAXY TOUR」「GRAND PRIX」のルールは『DX1』とほぼ同じ。「SPECIAL STAGE」はDLCの購入(下記)や、購入したステージのプレイができる。
『DX1』からの変更点
共通ルールは『DX1』と同じな為、ここでは前作との違いを中心とした表記を行う。
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特殊アイテム・チャリ変身・ギミックの種類が増えた(下記)。
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『DX1』に登場したしチャリ変身・及びギミックは、すべて本作においても投続されている。但し、一部の"もの"は、『DX1』に比べると性能が変化している。
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特殊アイテム・チャリ変身一覧
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特殊アイテム・チャリ変身の効果
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「スピードアップ」(青)…ターボチャリへと変身し、スクロールスピードが大幅に増す効果。
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「ジャンプ ×3」(黄色)…プロペラチャリへと変身し、三段ジャンプができる効果。『DX1』のそれに比べ、ジャンプ中に独自のクセが発生する様になった。
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「エアライド」(赤)…グライダーチャリへと変身し、ジャンプ中に独特の浮遊力が付く効果。『DX1』のそれに比べ、浮遊力の機軸が少し変化している。
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「ストーンクラッシュ」(オレンジ)…ドリルチャリへと変身し、前方にあるドリルブロックを破壊できる効果。
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「スキューバーダイブ」…アイテム効力ではなく、水中にチャリを潜らせる事で変身できる。ダイバーチャリへと変身し、水中内を自由に泳げる効果。変身中はチャリの動きが鈍化してしまう制限あり。
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「フライハイ」(水色)…ウイングチャリへと変身し、Aボタン連打で空中を飛行できる効果。
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「パワージャンプ」(緑)…カエルチャリへと変身し、Aボタン長押しで高いジャンプが行える効果。効果中は極端に移動スピードが低下する制限あり。
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ギミック一覧
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障害物・仕掛け系
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「天秤」…床の一種で、必ず2つの床で1セットの配置となる。チャリが片方の床に乗ると沈み、もう片方の床が上へと押し出される。
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「ベルトコンベア」…チャリがコンベアの上に乗ると、特定の向きへと流されやすく(流されにくく)なる。敵チャリに対しても同じ性質あり。
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「壊れる橋」…橋の中央付近に赤線があり、チャリがこれに触れると橋が崩れてしまう。敵チャリが触れる事でも崩壊してしまう。
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「トゲブロック」…障害物の一種で、チャリがこれに触れるとミス。様々な方向へと動くものが多い。
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「スイッチ」…チャリがスイッチに触れると、先の通路で何かの変化が起きる。必ずしもプラス方面の変化とは限らない。
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「泡」…「白い泡」と「毒泡」の2種類がある。前者はチャリの足場として利用でき、後者はチャリが触れるとミス。
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「クモの巣」…チャリがクモの巣に触れると、ジャンプが封じられてしまう。Aボタンを連打すればクモの巣を振り解く事が可能。
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「ドリルブロック」…ドリルチャリで破壊できるブロック。通行の邪魔になる場合もあれば、チャリの足場として利用できる事もある。
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「レーザー」…前方からビームを放ってくる砲台。チャリがビームに触れるとミス。
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「黒い魚」…水中に漂う敵で、チャリが触れてしまうとミス。倒す手段はない。
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「火柱」…落とし穴の下から噴出している。チャリが火柱に触れるとミス。火柱によっては上下へと伸び縮みするものもある。
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「波」…足場の一種だが、非常にトリッキーな動きをする為、着地のタイミングが掴みにくい。
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「水中」…チャリの動きが鈍化してしまう水域。チャリが水中に潜ると、強制的にダイバーチャリへと変身する。水中を抜けると変身解除となる。
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ジュエルアイテム効果の「曖昧さ」の改善。
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『DX1』では「ジュエルアイテムが全部同色で、取得するまで効力が不明」だったが、本作では「アイテムに専用の色が付き、色の判別で取得前から何の効果なのかが分かる」様になった。
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有料のダウンロードコンテンツ(DLC)が用意されている(一部無料)。
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主に「SPECIAL STAGEでプレイできるステージ」と「GRAND PRIXで選べるスキン」が追加対象となる。一度DLすれば、オフラインでも該当コンテンツのプレイが可能。
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『DX1』にて一部BGMの楽曲を提供したRAM RIDERは、本作以降の作品には関わっていない。
各モードにおけるルール・変更点
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総ステージ数は総計90コース(「メイン12ステージ + エクストラ6ステージ構成」 × それぞれのステージが各5コースづつ)。
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今作の各コースでは★による難易度表記が前作のWii U版からの逆輸入という形で追加された。★の数が多くなる程より難しいステージとなる。
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前作では単に1ワールド内に存在するステージを順にクリアし、全てのステージをクリアする事で次のワールドへと進む、アクションゲームとしてはオーソドックスな物が採用されていたが、今作では3ワールド分クリアした際に規定数のコインを収集すると先のステージに進む事が出来る形式に変更された。
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王冠マークの細分化
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前作では1コースにつき1種類しか存在していなかったコースクリア時に付く「王冠マーク」が、今作では2種類のランクに細分化された。
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ジャンプオンリークリア(一切の移動操作をせず、ジャンプだけで3つのコインを取得してクリア)すると「金の王冠マーク」が付く。
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"移動操作ありで3つのコインを取得してクリア"すると「銀の王冠マーク」が付く。
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"取得コインが2つ以下でのクリア"だと、何の王冠も付かない。
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GALAXY TOURステージ一覧
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ステージ
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舞台先
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ステージ1
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TAURUS (牡牛座)
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ステージ2
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SAGITTARIUS (射手座)
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ステージ3
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AQUARIUS (水瓶座)
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ステージ4
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SCORPIUS (蠍座)
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ステージ5
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ARIES (牡羊座)
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ステージ6
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GEMINI (双子座)
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ステージ7
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VIRGO (乙女座)
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ステージ8
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LIBRA (天秤座)
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ステージ9
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CAPRICORNUS (山羊座)
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ステージ10
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PISCES (魚座)
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ステージ11
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CANCER (蟹座)
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ステージ12
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LEO (獅子座)
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エクストラ1
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EXTRA STAGE
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エクストラ2
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EXTRA STAGE 2
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エクストラ3
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EXTRA STAGE 3
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エクストラ4
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EXTRA STAGE 4
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エクストラ5
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EXTRA STAGE 5
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エクストラ6
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EXTRA STAGE 6
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GRAND PRIXの変更点
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各コースのプレイ前に、好きなスキンを選択できる機能が追加された(ランダム選択も可能)。
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各コースのプレイ結果を、インターネットランキングに登録できる機能が追加された(任意登録・要オンライン環境)。
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SPECIAL STAGEについて
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ゲームルールは「GALAXY TOUR」と同じだが、「仮面ライダー鎧武ステージ」では専用の特殊アイテム(チャリ変身)が登場する。
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SPECIAL STAGE一覧
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販売ステージ・舞台先
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コース数
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価格
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解説
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MOON
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5コース
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無料
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オリジナルステージ「MOON」(月)。
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仮面ライダー鎧武
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10コース
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200円
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特撮番組『仮面ライダー鎧武/ガイム』とのコラボレーション。
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クレヨンしんちゃん
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10コース
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200円
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アニメ『クレヨンしんちゃん』とのコラボレーション。
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TATSUJIN
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10コース
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150円
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超上級者向けステージ。ステージスキンはすべてGALAXY TOURからの流用。
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AWARDの変更点
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今作のコインはステージ内で獲得する他にも、AWARDを達成する事でも一定枚数獲得出来る様になった。
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今作のAWARDは銅~プラチナの4色のメダルに分かれていて、達成時にメダルの色に応じたコインを獲得できる。なお、今作のコイン収集は上述の様にツアーモードの進行に関わる物になっている。
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AWARDの達成後にステージをクリアした際にAWARDの達成告知がなされる様になった。また、AWARDの達成条件にヒントが表示される様になった(例外あり)。
評価点
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前作からの正当進化
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新しい要素はあるものの、いつもの『チャリ走』と同じノリで楽しめる。
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「移動とジャンプのみ」という超シンプル操作は健在。「これ以上にない程の簡単操作で、誰でも楽しめる」であろうとっつきやすさは評価に値する。
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本作から追加されたチャリ変身やギミックがあり、『DX1』をやり込んだプレイヤーもそれなりに新鮮な気分で楽しめるだろう。
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ゲームバランスの上質さも崩れておらず、「どんなに難しいコースでも、覚えてしまえば絶対に3コインクリアが可能」という絶妙な難易度加減となっている。
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また、金の王冠マーク狙いのジャンプオンリークリアも通常とは異なる攻略法を確立させる必要がある事から、攻略済みのステージを別の視点から見る事が出来る。結果的に上級者にとってもやりがいがあり、1粒で2度美味しい要素となったと言えよう。
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見所満載なステージ舞台・BGM周り
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前作以上にステージ舞台の個性が多彩化し、どのステージも特色のある外見となっている。
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「毒々しい外観の蠍座ステージ」「乙女チックな外観の乙女座ステージ」「ゴージャスな外観の獅子座ステージ」など、各ステージの個性に被りが全くない。
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デザインセンスは『DX1』同様に優秀で、どこをとってもセンスの塊しか感じられない。この辺もシリーズ独自の魅力といえる。
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『DX1』では楽曲の流用が多かったBGMだが、本作ではちゃんと各ステージ毎に専属の楽曲が用意されている。
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どの楽曲もステージ舞台のイメージとぴったりマッチした良曲ばかり。笑えるものから神々しいものまで、その楽曲バリエーションは非常に豊富である。
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なお、前作では参加しているコンポーザーが実質的に谷口輝雄氏のみとなっていたのだが、今作ではAC「まもるクンは呪われてしまった!」や360「エスカトス」等を代表作としている安井洋介氏といった他のスーパースィープ所属コンポーザーも参加している複数コンポーザー体制で製作されている事から、結果的に今作特有のバラエティ豊かな楽曲群が実現できたと思われる。
問題点
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ジャンプオンリークリア
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GALAXY TOURにおける新たな目標として、「移動なしで3コインクリアする"ジャンプオンリークリア"(金の王冠マーク狙い)」があり、上級プレイヤーは事実上の移動操作禁止を余儀なくされる。
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移動が行えない故に、急な障害物や敵を避ける事が非常に困難となってくる。難易度の高いコースでは「どうあがいても手遅れミス」といっていい程の難関も数多い。
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しかし当然ながら、移動できないからといってクリア不能な仕様にはなっておらず、全コースにおいて移動なしでも100%クリア可能なバランス調整がされている。
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実のところ、ギミックの位置と初見殺し回避さえ把握してしまえば、ジャンプオンリークリアはさほど難しくない。むしろ、余計な移動操作をしてしまうと、無駄な混乱を招きやすい。
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そもそも、アプリ版の『チャリ走DX』はデバイスの関係上、移動操作が存在しない。
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よって、ジャンプオンリークリアはアプリ版により近いプレイスタイルの再現といえる。なお、『DX1』のWORLD TOURの各コースもジャンプオンリークリア可能である。
賛否両論点
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ツアーモードの進行について
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今作のメインとなるツアーモードでは、今作よりコイン枚数で遊べるステージが増加する仕様が新たに追加されたのだが、それについては賛否が分かれている。
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コインを集めてステージをアンロックする形式について、初心者にとってはゲーム進行の明確な目安が出来るという事もあって好意的な意見が出ている。
一方で、集めたコインの枚数に応じてステージが解放されていくという形式は、とどのつまり「ステージ内のコレクションアイテムを回収していかなければゲームの先に進む事すら出来ない」という点でもある。これにより、前作での比較的オーソドックスな進行方法を好んでいたプレイヤーからは批判を受ける事になった。
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ちなみに、今作では新たにAWARDの達成でコインを獲得できる仕様が追加されたのだが、AWARDで獲得できるコインだけではアンロック可能量を達成するのは難しい。AWARDのコインはアンロックまでの量が少し足りなかった時の救済措置として捉えるべき。
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カエルチャリについて
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今作より初登場した変身チャリであるカエルチャリは、パワージャンプ時のチャージモーションといった全体的に癖のある挙動はさることながら、変身中は移動速度が極端に減少してしまう事からゲームのテンポが阻害されがち。
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もっとも、移動速度の低下は、パワージャンプの使用の際にジャンプのタイミングを掴ませやすくするための工夫でもある事から、一概に悪い点では無いのだが。
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次回作『DX3』におけるカエルチャリに相当する変身能力「ウサギチャリ」「忍者チャリ」では、使用の際に移動速度の低下効果が無い事から、製作者側からも賛否が分かれていたと思われる。
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EXTRAステージの進行について
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今作ではツアーモードの進行形式に変更点があったのだが、EXTRAステージも例外ではない。
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というのも、前作のEXTRAステージは後半ステージの開放の際に「出現中の全EXステージクリア」という条件があるものの、最初に出現しているコースでは全てのコースゲーム中で回収したコインの枚数でアンロックされる形式なので、クリアしていないコースがあっても先のステージに進む事が出来、結果的にある程度自由に進む事が出来た。しかし、今作では次のステージを解放するためには、本編同様に現在攻略しているステージを全てクリアしなければならない形式へと変更。
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従って、前作の様に苦手なステージを飛ばして次のステージに無理矢理進むという事が今作では出来なくなってしまった。
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一方で前作の形式は順番通りに進めていく形のステージクリア型形式のアクションゲームとしてはイレギュラーな進行方法だったので、今作でのEXTRAステージの進行方法はステージクリア型として妥当になったと言えなくもない。
総評
良くいえば「路線変更をしないままに正当進化した、いつもの『チャリ走 DX』」であり、悪くいえば「あまり代わり映えのない、いつもの『チャリ走 DX』」である模様。
『DX1』に引き続き、ニンテンドーeショップにおける本作の評価は非常に高い。「シンプルといわれようが、面白いものは面白い」という評判の表れなのだろう。
移植
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みんなで宇宙ツアー チャリ走DX2
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前作から引き続き、据え置きハードのWiiUにて発売された移植版。2015年10月14日配信。
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基本的な内容は移植元の今作と同様だが、前作同様にMiiを用いての二人協力プレーや多人数での対戦プレーが可能になっている。
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大盛りチャリ走DX
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『DX』『DX2』『DX3』をカップリングしたタイトル。「みんなで宇宙ツアー」同様に据え置きハードであるSwhiciにて発売。詳細は同記事にて。
最終更新:2023年06月10日 22:53