クラッシュ・バンディクー アドバンス2 ぐるぐるさいみん大パニック!?
【くらっしゅ ばんでぃくー あどばんすつー ぐるぐるさいみんだいぱにっく】
ジャンル
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アクション
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対応機種
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ゲームボーイアドバンス
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発売元
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コナミ
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開発元
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バイカリアス・ビジョンズ
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発売日
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2003年12月4日
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定価
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4,980円(税別)
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セーブデータ
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4個(フラッシュメモリ)
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レーティング
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CERO:全年齢対象
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判定
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なし
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クラッシュ・バンディクーシリーズリンク
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概要
『クラッシュ・バンディクー アドバンス』の純粋な続編。
ストーリー
前作のコルテックスの作戦は失敗に終わり、ウカウカはエヌ・トロピーに世界征服の望みを託す。
未来でクラッシュ達を仲間にしている姿を見たエヌ・トロピーは催眠術師であるエヌ・トランスにクラッシュ達を洗脳するように命じた。
特徴
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前作とゲームの進め方はほとんど同じ。
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大きく異なる点はカラーダイヤ関連である。
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通常ステージに「ダイヤのかけら」が隠されており、それらを各色4つずつ揃えると最後のエリアのステージが解放されるという仕組み。
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アラビアステージは緑ダイヤ、エジプトステージは赤ダイヤ、ポリネシアンステージは青ダイヤに対応。
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ボス戦を除くとステージ数は全部で24個。ただしステージ中のダイヤコースは無くなっている。
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本作では『3』『4』をアレンジした要素が多い。
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スーパーボディプレスとダブルジャンプは最初から使える。
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スーパーボディプレスは前作同様一定の距離を取ることでニトロ箱を安全に破壊できて、ダブルジャンプは言わずもがな操作性の上昇に大いに貢献している。
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黒幕がウカウカとエヌ・トロピーの二人のため、シリーズでは唯一前作のボスを務めたコルテックス達が登場しない。
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通信ケーブルを使うことで対戦ゲームをすることができる。
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CRカプセルを使った3種類のゲームと、レースがある。
評価点
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チュートリアルステージ
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最初のステージはアクアクのヒントを貰いつつ進むようになっており、わかりやすい。
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増えたアクション・乗り物
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新アクションは「スーパージャンプ」と「スーパースライディング」が登場。
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名前にスーパーとつくだけあって高い移動能力を誇るが、制御は効きにくい。
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ロープを使ったアクションも所々に存在する。
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後述のCRマジックカーペットや水上スキーといった新しい乗り物も存在。
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CCスペースカイトという、前作に引き続くシューティング面もある。
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セーブ
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ステージクリア後にすぐセーブ画面が出るようになり、便利になった。
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オリジナリティのある要素が増した。
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エジプトステージは2D向けに上手くアレンジされている。水流といった新要素も。
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アラビアステージでは、ポールアクションに加えて魔法弾を飛ばせるCRマジックカーペットに乗り強制スクロール化するといった新要素が盛り込まれた。
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ポリネシアンステージは移動する足場やロープ、途中でCRジャイロで溶岩を渡っていくというやや目新しいステージ。
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サメから逃げながら水上スキーに乗るという手前スクロールステージも存在。
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『4』で味方側になったクランチが操作キャラになるのは今作が初。CRカプセルに入って転がる。
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ボス戦はクランチ、ココといった味方キャラやニセクラッシュ、新キャラのエヌ・トランスのほかラスボスもエヌ・トロピーが務めるという新しいパターンになっている。
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特にこれまでは隠しキャラクターだったニセクラッシュが本編中に登場するのはシリーズ初。エヌ・トランス戦ではクラッシュに協力してくれる熱い展開も。
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ストーリー
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歴代シリーズの中でもしっかりした内容で、最後も上手くオチがついている。ココがボスキャラとして出るのもなかなかに珍しい。
賛否両論点
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「スピードシューズ」の存在意義
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新たに登場したスーパースライディングは制御が難しい反面、ステージをかなり速く進むことができる。
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なので、タイムアタックを極めようとするとスピードシューズの使いどころがあまり無くなってしまう。
問題点
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宇宙ステージ(CCスペースカイト)
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前作の空ステージ同様のシューティング面だが、相変わらずだれやすい。
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今回は火の玉に追われているという設定があり、ある程度ダッシュをしていかないとミスになってしまう。
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連射が効かず、箱を取り逃しやすい。カイト部分に当てて壊すことも一応できるが。
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CRカプセル
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『4』と比べて道に穴が空きまくってたりせず落下はしにくいが、触るとミスになる障害物が多い。
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また、ステージの背景や構成は『4』のように派手ではなくかなり単調なため、退屈で記憶に残りにくい。キャラクターも両手を伸ばした直立不動のまま動かないため、人形の入ったカプセルを操作しているような感覚である。
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基本的に一本道だった『4』と比べて本作は分岐点が多め。パーフェクト狙いの場合はほとんどのルートを回る必要がある。
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技の暴発
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スーパージャンプ、スーパースライディング、スピードシューズは全てLボタンを使用するため、非常に誤爆しやすい。
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特にタイムアタック中、スピードシューズで走ってる際にジャンプをしようと思ったらスーパージャンプが暴発するということが生じやすく、こうなってしまっては大幅なタイムロスにつながる。そのため、ジャンプする直前にLボタンを離すということを習慣づける必要がある。今作もゴールドトロフィーの獲得が必要なので、無駄に難易度が高い。
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そもそもスーパージャンプは使いどころがかなり限られるという問題もある。
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ステージのバリエーション
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今回はアラビア・エジプト・ポリネシアン・カプセル・水上・宇宙と6つのジャンルがあるが、普通のアクションステージはダイヤのかけらがあるアラビア、エジプト、ポリネシアンだけ。しかも各5ステージもあり、バリエーションだけでいうと前作よりも乏しくなってしまっている。
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やられポーズの単調さも変わらずどころか、ステージのバリエーション同様前作よりも乏しくなってしまっている。汎用のやられモーションではない新たな敵としてアラビアのサーベル作業員が登場したが、吹き矢作業員のやられモーションの使い回し。強いて言うなら落下時は過去作のように靴が飛ぶようになった。
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天使化のやられモーションではないためか、CRマジックカーペットに乗っている時にサーベル作業員に接触するとアクアクはダメージを受けるが、アクアクがない時は一切ダメージを受けないという謎の仕様がある。
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マップの移動がやや面倒
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ワープルーム形式ではなく『1』のようなマップ形式が採用されているため、移動が不便である。
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『マリオシリーズ』の様に分岐点があるのだが、ボスはエリアすべてのパワーストーンが無いと挑めないため、分岐にする意味が全くない。
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ラスボス戦
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エヌ・トロピー戦は『3』と全く同じ形式で斬新さが無い残念な結果になってしまっている。
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足場がかなり狭く、おまけに3連戦となっており、やり直しとなると最初からになるので『3』より難易度は高くなっている。
総評
新鮮さ・斬新さが貧しかった前作『アドバンス』より改善・パワーアップした点がかなり多い。
しかし、技の暴発やアクションステージの少なさといった粗は残っている。
余談
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『アドバンス』『アドバンス2』の2作とも過去作を踏襲し、アレンジした作風だったのか開発を担当したバイカリアス・ビジョンズは『1』『2』『3』を1つに纏めたリメイク作『クラッシュ・バンディクー ブッとび3段もり!』の開発を担当した。
最終更新:2023年11月12日 01:23