G.Gシリーズ ドリフトサーキット2
【じ-じーしりーず どりふとさーきっと2】
ジャンル
|
ドリフトレース
|
|
対応機種
|
ニンテンドーDS(ニンテンドーDSiウェア)
|
発売元
|
ジェンタープライズ→グッドビジョン
|
開発元
|
朱雀
|
配信開始日
|
2010年10月13日
|
定価
|
200DSiポイント
|
プレイ人数
|
1人
|
セーブデータ
|
1箇所
|
レーティング
|
CERO:A(全年齢対象)
|
判定
|
なし
|
ポイント
|
新機能「ターボ」が追加 自車が2種類のマシンから選べるように 基本的なプレイ感覚は前作同様
|
G.Gシリーズ
|
概要
『G.Gシリーズ ドリフトサーキット』の続編にあたる作品。本作はDSiウェア専用のタイトルであり、『G.Gシリーズコレクション+』の収録タイトルには含まれていない。
基本ルールはそのままに、本作ならではの新要素が加えられている。
オートセーブ方式。
本作は今現在、『G.Gシリーズ』最後のリリース作品である。シリーズの開発元である朱雀が2012年8月に倒産したため、今後におけるシリーズ最新作の登場はほぼ絶望的だと思われる。
主なルール
-
基本ルールは前作とほぼ同じなので割愛する。ここでは本作ならではの新要素を中心とした説明を行う。
-
モード・グランプリ・難易度選択について
-
難易度選択の前に「GRAND PRIX」と「TIME ATTACK」の各モードが選択できる。
-
GRAND PRIXは前作のメインモード的位置付けに該当する。
-
そこからさらに「LOCAL GP」「NATIONAL GP」「WORLD GP」の各グランプリが選択できる。グランプリによって前述の順番で「A・B・C」「D・E・F」「G・H・I」の専用コースが舞台となる。
-
さらにそこから「BEGINNER」「NORMAL」「EXPERT」の難易度選択もできる。すなわち、「グランプリ3種類×難易度3種類」と9通りのプレイスタイルが楽しめる。
-
ゲーム初期時ではLOCAL GPのBEGINNERしか選択できないが、グランプリをクリアすると次のグランプリおよび難易度の選択も可能となる。
-
各グランプリがすべて「全3ステージ構成・勝利条件が1位でゴール」となった。よって、前作よりも各グランプリのプレイ時間が短縮され、クリアへのハードルが少し上がっている。
-
TIME ATTACKはGRAND PRIXでプレイしたコースを単体でプレイできるモード。
-
前作(『G.Gシリーズコレクション+』)のステージセレクト機能とは違い、このモードでは一切の敵車が登場せず自車のみで走行を行う形となる。
-
GRAND PRIXにおけるコース内容は以下の通り。
ステージ
|
LOCAL GP
|
NATIONAL GP
|
WORLD GP
|
|
|
|
|
Stage 1
|
コース A
|
コース D
|
コース G
|
Stage 2
|
コース B
|
コース E
|
コース H
|
Stage 3
|
コース C
|
コース F
|
コース I
|
-
自車選択について
-
各モードの項目選択をすべて終えると、2種の自車選択が行える。
-
「RED BLAZING'S(赤い車)」は前作基準の性能。「BLUE LIGHTNING'S(青い車)は、赤車よりもハンドル・ドリフト性能では劣るが、最高加速が一回り高い性能となる。
-
各自車はすべてのモード・グランプリ・難易度・コース別で、個別にベストタイムが記録される。よって、すべての記録を残したければ、各自車で一通りのグランプリなどをプレイしなければならない。
-
ターボ機能について
-
本作ならではの要素として、「ターボ機能」が使用できる。
-
各ステージプレイ中にYボタンを押すと、各ステージの2~3周目限定で周回ごとに1回のみターボが発動できる。
-
発動中は一定時間、劇的な加速化および敵車・外壁にぶつかっても"ひるみにくくなる"効果を発揮できる。
-
ターボは自車だけではなく、敵車も使用してくる。よって、後先考えずにターボを使用してしまうと、いざというときに逆転されるおそれが高まる。
-
敵車の種類について
-
GRAND PRIXで選択した難易度により、敵車の顔触れが変わってくる。
-
BEGINNERは「緑・黄・水色・白」、NORMALは「黄・水色・白・紫」、EXPERTは「水色・白・紫・黒」の各色が敵車を務める。
-
各敵車には明確な実力差があり、「黒・紫・白・水色・黄・緑」の順で速く走行する。よって、高い難易度になるほどに強敵車の割合が増してくる。
-
本作の自車であるBLUE LIGHTNING'Sが青い車である関係上、前作で言うところの青の敵車の代わりに水色の敵車が代理として出演している。
-
その他の変更点について
-
グラフィックデザインが一新され、車などの表示比率が前作よりも若干大きくなった。
-
BGMに関しては大方前作からの流用だが、各ステージの周回3周目に突入するとBGMのテンポが上がる演出が加えられた。
-
ステータス表示における"車の進行状況"が、「プチコースによる表示」に変更された。
-
前作には登場しなかった2人のレースクイーンが各自車のイメージキャラクターを務めている。
-
GRAND PRIXの各グランプリをオールクリアすると、彼女たちと所属チームが集合したご褒美イラストが表示される。
-
キーコンフィグができるようになった。
評価点
-
グラフィックデザインの変化・新たな自車の追加
-
グラフィックの書き込みが前作以上に繊細化し、よりサーキットらしい外観となっている。
-
とはいえ、元がゴーカートみたいなコース構造なので、いくら外観が進化してもあまり豪華になった気がしないのが残念なところ。
賛否両論点
-
ターボ機能追加による一発逆転の可能性
-
敵車に先を越されている状態でも、ターボの使い方一つで追い抜き逆転が期待できる。
-
しかし、敵車もターボを使用してくるので、先出しターボはかなり危険となる。ただ、先出しターボで前に出て、自車で敵車の道を塞ぐという作戦もあるので、どちらがいいとも言い切れない。
-
戦略性が増したと捉えることもできるが、自車が1位に着いていても逆転される危険が生まれてしまったため難易度が上がったとも言える。
問題点
-
クリア条件の高騰化・敵の車種増加による難易度上昇
-
GRAND PRIXにおけるどのステージも、必ず1位でゴールしなければならなくなったので、あまりにも戦況が不利な場合はどうあがいてもゲームオーバーは避けられない。
-
また、新敵車である紫・黒の車が卑怯クラスの速さで攻めてくるため、各グランプリの難易度NORMAL・EXPERTをオールクリアするのはかなり苦戦を強いられる(特にEXPERTは超シビア)。
-
もうこのクラスの敵車相手では「敵車・外壁接触はご法度」「的確操作で無駄なくターボを使う」くらいの繊細な操作をしないと、ゲーム開始時からゲームオーバー確定となってしまう。
-
一人走行のTIME ATTACK
-
このモードでは、通行妨害上等な敵車が誰一人としていないコースで走れる快適さを堪能できる。
-
しかし、短いコース内での一人走行は正直虚しい。やはり、適度な妨害があった方がゲーム的には楽しいだろう。
-
敵車のターボの仕様
-
前述の通り、自車は1周目を除いて周回ごとに一度だけターボが使える。それはいいのだが、なぜか敵車は当たり前のように1周目からターボを使ってくる。これは卑怯と言う他ない。なぜ自車と同じように2周目から使うようにしなかったのだろうか?
総評
自車選択やターボ機能、タイムアタックなど、様々な新要素が追加されているが、基本的な内容は前作とさほど変わらない。
前作が楽しめたのならば本作も同様に楽しめるだろうが、そうではない人にはあまりおすすめできる作品ではない。
余談
-
けしからんレースクイーン
-
本作登場の新キャラである2人のレースクイーンがなかなかセクシーでけしからん。
-
片方は赤カラーファッション、もう片方は青カラーファッションだが、どちらもナイスバディ・胸元全開でとてつもなくセクシー。
最終更新:2023年05月01日 12:01