ASSASSIN'S CREED IV BLACK FLAG

【あさしん くりーど ふぉー ぶらっく ふらっぐ】

ジャンル アクションアドベンチャー




対応機種 プレイステーション3
Xbox 360
Wii U
Microsoft Windows
プレイステーション4
Xbox One
Nintendo Switch*1
発売元 ユービーアイソフト
開発元 ユービーアイソフト モントリオール・スタジオ
発売日 【PS3/360/WiiU/Win】2013年11月28日
【PS4】2014年2月22日
【One】2014年9月4日
【Switch】2019年12月6日
定価 【PS3/360/WiiU/Win】7,770円(税込)
【PS4/One】8,820円
レーティング CERO:Z(18才以上のみ対象)
備考 Switch版の単体販売はなし
判定 良作
ポイント シリーズの新たな出発
海賊にしてアサシンの主人公
パワーアップした海戦要素
もはや別ゲーとも言えるゲーム性
現代編もリニューアル
尾行メインミッションが煩わしい
ASSASSIN'S CREEDシリーズ



立ち向かえ 自由のために
己の信条のために。



概要

『ASSASSIN'S CREED』シリーズのナンバリング第4作。据置用タイトルとしては通算6作目となる。
前作『ASSASSIN'S CREED III』において、一作目より続いていた現代編が一応の完結をみたため、本作はシリーズにおいて新たなスタートと言える作品になっている。
タイトルの「BLACK FLAG」は黒地に髑髏が描かれた海賊旗を指し、本作の舞台は18世紀初頭の「海賊黄金時代」末期となっている。広大なカリブ海や点在する島々、実在の都市などを自由に探索できるオープンワールド形式3Dアドベンチャー。

『III』の主人公「コナー」の祖父にあたる「エドワード・ジェームズ・ケンウェイ*2」が主人公となる。
本作は『III』に続く「ケンウェイ・サーガ」の第2作でもある。

現代編も、主人公や舞台が一新されている。これまでのアサシン側から世界を救うための戦いとうって変わり、アブスターゴ社が本格的にアニムスを用いてエンターテインメントに進出しようとしており、本作はその過程での調査といったものになっている。
ちなみに、『III』と同時発売された『ASSASSIN'S CREED III LADY LIBERTY』は、アニムスを利用したゲームの初期作という設定であり、作中でも言及されている*3


ストーリー

アブスターゴエンターテインメント社は、アニムスを一般家庭に普及させるためのゲーム機「アニムス・オメガ」を市場投入し、キラータイトルとなれるVR体感型ゲームを開発していた。大衆の心を掴むためにうってつけな題材として、海賊黄金時代を舞台にしたゲームの開発のため、2013年10月29日、新人が「リサーチ・アナリスト」として入社する。そして新入社員(現代編主人公)はとある海賊の記憶を追体験しながら、作品に使えそうなデータを集めていくのだった。

しかしこれは表向きの話であり、テンプル騎士団の思想を受け継ぎ人類支配を目論むアブスターゴ社は、究極の監視装置となる『かつて来たりし者たち』が造った古代の遺物『観測所』を手に入れたがっていた。回収したデズモンド・マイルズ(前作までの主人公)の遺体から得た遺伝子記憶をリサーチ・アナリスト達に読ませ、『観測所』の所在を知る「エドワード・ケンウェイ」という海賊の記憶を入手しようとしている。

1715年のカリブ海、エドワード・ケンウェイは海賊として乗船していた船がアサシンに襲撃され、さらに嵐で船は難破し、ある島に流れ着く。同じく流れ着いていたアサシンと敵対した末倒したエドワードは、アサシンの衣装と所持品を手に入れ、彼がアサシンを裏切り、とある人物と接触を試みていたことを知る。金の臭いを嗅ぎつけたエドワードは、同じ島に流れ着いていたボネットと共に、船で島を脱出することに成功する。身分を騙りその人物に接触したエドワードは、そこで大いなる力を秘めた「観測所」なるものと、そこに至る鍵である「賢者」なる人物の事を知る。しかし、報酬に満足できないエドワードは、自身で賢者に接触しようとするも正体が露見、移送船に捕らわれてしまう。だがそこで同じく捕らわれていたアドウェールと共に脱出し、他の海賊も解放しつつ、船を奪って嵐の中を逃げ切った。エドワードは手に入れた船を「ジャックドー」と名付け、自身の野望のため「観測所」を求め海賊船船長としての道を歩み出す。

アブスターゴの真の思惑など知る由もなくゲーム開発者として仕事をこなしていた新入社員だったが、ある人物からハッキング行為に協力するようハメられ、普段の仕事の裏で何かが動いている事を感じ始める。そして事態は思わぬ方向に向かって行き、過去と現在が交錯する。


ゲーム内容

  • 基本的には『III』のシステムを引き継いでいるが、いくつか変更された部分がある。特に、自由に海を移動して海賊行為が行えるのが大きい。
  • エドワードは剣と銃を持つが、剣を両手に持って戦うスタイルで*4、銃は最大4挺まで持ち歩ける*5。連続発射による制圧力はかなり高い。
  • 街にある「よろず屋」で武器や衣装の購入ができ、「港長」の元で船のアップグレードや弾薬の補充、船の修理が行える。恒例の歴代主人公の衣装もあり、さらに今作では船も各主人公をイメージしたものにできる。

追加、変更点

  • これまでずっとあった「武器ホイール」が無くなった。今作では十字キーの上下で武器、左右で道具を選ぶという方式になった。
    • 十字の中心から上下左右何番目に何が入るかが固定されており*6、例えば左1がピストル、下1が剣、下2が素手といった具合である。
    • 選んだ装備はそのまま記憶されるが、選び直す際は再び十字の中心から選び直す形になる。例えば、剣を選択した状態で素手にしたい場合は、下を1回ではなく2回押さなければならない。
  • 『III』に比べ装備品はかなり整理されており、特に道具は狩猟用の罠や囮は一切無くなった。本作でも野生動物を狩って素材を剥ぐ要素は残っているが、直接攻撃して倒すのみとシンプルになった。
    • 一方で新たな道具も登場し、『LL』に登場した吹き矢が加わり、一時的に眠らせる「スリープダート」と、発狂して周囲に襲いかかる「バーサークダート」が使える。他にも「宝の地図」といったものがあり、宝の位置を示す簡単な絵が描かれている*7
  • 武器ホイールと弟子システムの廃止により、それらに割り当てられていたボタンは、リロードと*8その場所にある施設や宝箱、入手できるアイテムが分かる位置情報に割り当てられた。
  • タカの眼で視界に敵を入れているとそれらの敵はマーキングされ、タカの眼を解除しても赤く着色されたようになる。その状態になると、建物の陰に入るなどして本来見えないはずの状態でも、透視したように姿が見え続けるようになる。
  • 手に入れた動物の皮などで、ピストル所持数を増やすホルスターにライフ上限を上げる装備や、弾薬所持数を増やす入れ物などが制作できる。
  • 高速移動地点の開放が、多くはその場に降り立つだけでよくなった*9
    • ビューポイントの一部も、シンクロ後高速移動地点として使えるようになった。さらに、ビューポイントから見下ろすと、マップに表示されるアイコンの場所が確認できるようになっている。
  • 最初から海賊であるためか、「悪い噂」に相当するものが無くなった。一方で、海上で船を襲うと「手配度」が付き、海賊ハンターに狙われるようになる。手配度が上がると、より強力なハンターが追ってくる。各地にいる役人に金を払うことで手配度を消す事ができる。
  • 街にある酒場では最初ならず者に絡まれ、全員叩きのめすことで開放され利用できるようになる。『III』にもあったボードゲームの他に、戦力となる船員の補充や*10輸送船などの情報も入手できる。
  • 各地の奴隷農場には倉庫があり、管理者からスリや強奪で鍵を手に入れると中の物を盗み出せる。空になった倉庫はしばらく経つとまた一杯になる。
  • 実績とは別に「アブスターゴ・チャレンジ」というものがあり、「~を何回行う」などの条件を規定数達成する毎に、チートなどの報酬が手に入る*11
  • メインミッションのクリア後に、内容の好き嫌いを5段階で評価するといったものがある。

愛船「ジャックドー号」

  • 『III』で登場して好評だった海戦要素が、本作では大幅に強化されている。『III』では海洋ミッションを選ぶと専用ステージに切り替わったが、今作ではシームレスに船を乗り降りして自由に広大な海を走らせ、行き交う軍艦や交易船団を攻撃できるようになった。他の船に乗り込む事もできるが、これもシームレスに行われる。戦闘中や荒天時以外では停船時に舵輪を離すことができ、船から飛び降りたり、船内に入って装備や衣装の変更、船のアップグレードに外観の変更、交易艦隊(後述)が行える。操船中は望遠鏡を使うこともでき、遠方の地名が分かったり、他の船の船種・強さの目安であるレベル・国籍と船名に加え、積荷も確認できる他、マーキングしてミニマップで追うことも可能。
    • 今作では停船からハーフセイル、フルセイルと加速した状態でさらに加速すると、「最大船速」が出せる。この状態ではカメラが引いて船全体が見えるようになり、最も速く移動できる。荒天時や戦闘中にはできず、船や陸地に接近した状態では自動で解除される。
    • 船の攻撃システムに関しては大幅にアレンジが加えられた。今作では砲弾選択という形ではなく、カメラが向いている方向で攻撃方法が切り替わる方式になった。購入して新たに追加される武装もあり、アップグレードで素材や金を消費して強化もできる。
      • 前方を向いていると「連鎖弾」を撃てる。攻撃範囲は狭いが、着弾すると敵船の速度を低下させられる。弾数制限は無い。
      • 側面を向いていると「通常弾」を撃てる。攻撃範囲が広く、弾数制限は無い。
      • 後方を向いていると「樽爆弾」を投下できる。海に浮かび、接触すると爆発してダメージを与える*12。使用時に消費される。
      • 船体を攻撃した際に露出した弱点や、海に浮かぶ爆弾に対して「旋回砲」を発射できる。今作ではボタンを押し続けると自動でロックし発射する。弾数制限は無い。敵船に横付けして乗り込み時には自分で照準して5発まで撃てる。
      • 側面を向いている時、照準をつけずに発射ボタンを押すと「重砲」を撃てる。近距離では高い威力があるが、専用弾を消費する。
      • 「臼砲*13」というのもあり、これは専用のボタンと照準で狙いを定めて発射する。他の砲と異なり上空から降り注ぐように攻撃し、射程が長く威力も高いが専用弾を消費する。
      • 大砲以外に船体の前方に突き出した衝角(ラム)もあり、敵船に体当たりするラム・アタックも健在。
    • 敵船を撃沈寸前に追い込むと、マストが折れ船体が炎上して戦闘不能になる。こうなると敵船への乗り込みが可能になり、接近してボタン長押しで乗り込み状態に移行する*14
      • まずはグラップリングフックを投げて引き寄せていき、この間のみ主人公が旋回砲を自由に使用し援護できる*15。完全に接舷すると船員が敵船に乗り込み甲板上での白兵戦に移る。
      • 乗り込んだ後は「敵兵を~人倒す」などの条件を満たすと、敵が降伏して船を制圧できる。高レベルの船になるほど条件が厳しくなる他、「火薬樽の爆破」、「旗を切り落とす」などの条件が追加されることもある。仲間の船員も戦っており、敵を倒してくれるが逆に倒されてもいくため、手ごわい船ほど主人公が奮戦する必要がある。
      • 制圧後はアイテムや金、船員を入手した後、敵の処遇を決めることができる。「船を解体してジャックドー号を修理する」というのがいつもあり、他に「敵を解放して手配度を下げる」、「交易艦隊(後述)に送る」というのもある。
    • 乗り込まずに攻撃を加え続けると撃沈させることもでき、その場合は海上に浮上した積荷や船員を回収するのみになり、得られるものは少なくなる*16
    • 乗り込みとは違うが、全滅して爆発寸前の船が漂っている事もあり、主人公が乗り込むとカウントダウンが始まり、その間積荷を回収できるが、0になる前に脱出しないといけない。
    • ケンウェイの交易艦隊
      • 本作における主な金策の一つ。『III』の輸送隊よりは『LL』の交易船団に近いが、やや複雑化している。最初から所持している船に加え、制圧後手に入れた船を各航路のミッションに送り込み、それぞれ決められた時間後に帰還すると金を入手できる。他に美術品なども手に入る。
      • 送り込むには交易品や船の性能など条件を満たす必要がある。帰還後は一定時間同じミッションには送れない。ミッションを成功させると新たな航路が増える事もある。
      • 航路にはそれぞれ「危険度」があり、安全でない航路では船がダメージを受け、最悪失う危険もある。交易艦隊では戦闘を行うことができ、これは航路別に所持する船を3隻まで選び敵の船と戦い、勝利するとその航路の危険度が一段階下がり、同時に交易品や宝石が入手できる*17
      • 船の所持数には制限があり、戦闘や船を解体して手に入る「宝石」を消費して上限を増やせる。宝石は交易艦隊にいる船の修理でも消費する。
    • 海の砦
      • 各地には砦があり、接近すると攻撃を受ける。この砦と戦うこともでき、最初は大砲が並ぶ防衛線を船からの艦砲射撃で攻撃し、全て破壊すると上陸して乗り込めるようになる。砦の内部では船員と敵兵が戦っており、ここで将校を規定数倒すと敵が降伏し、司令官室に行くことができるようになる。そこで司令官を倒すと*18砦を乗っ取れる。
      • 砦を攻略すると、そこの海洋ミッションなどが開放される他、マップ上で周囲のアイテムの位置などの詳細が明らかになる。さらに、付近の敵船を勝手に攻撃したりする。
    • 銛漁
      • 海上の特定地点でボタンを長押しすると、専用のボートに乗り換え、銛でサメやクジラを狩る事ができる。見事仕留めると狩猟と同じく、皮や骨といった素材を入手できる*19
    • 潜水鐘
      • ストーリーを進めると、「潜水鐘*20」を入手して特定地点の海底を探検できるようになる。水中では酸素ゲージが徐々に減っていき、尽きると今度はライフが減っていくので、その前に潜水鐘に戻るか、空気溜まりや空気樽で息継ぎをする必要がある。宝や断片の他に、接触するとダメージを受けるクラゲやウニ、近づくと噛み付かれるウツボなどの障害物や敵と言えるものもいる。特にサメは危険なので、沈没船や海藻に隠れてやり過ごす必要がある。参考動画
    • 伝説の船
      • マップの四隅には、一般の船と隔絶した強さを持つ船がいる。それぞれ専用の登場ムービーで現れ、特徴的な戦法で向かってくる。

復活した要素

  • 大きくシステムの変わった『III』を引き継いでいる一方、復活したと言える要素もある。
    • 金を払って雇う者たちが復活し、傭兵にあたる「飲んだくれ海賊」、娼婦にあたる「踊り子」がいる。
    • ハト小屋で依頼を受ける暗殺コントラクトがあり、標的だけ提示され方法は自由だが、戦闘状態にならないとボーナスが入ったりする。
    • ゲーム自体とは関係ないが、タイトル画面で放置すると独自のムービーが流れる*21

マルチプレイ

  • これまではテンプル騎士の養成といった設定があったが、今作ではアニムス・オメガを使った「オンラインゲーム」という扱いになっており、冒頭でそれを説明するムービーが入る。
  • 本作も様々なモードがあるが、「ゲームラボ」という独自のルールを設定できるものがある。

ダウンロードコンテンツ

  • 自由の叫び
    • 本編で副船長として活躍したアドウェール(アド)を主人公にした作品。1735年からポルトープランスを中心に展開し、自身も奴隷だったアドが逃亡奴隷と協力しながら、奴隷解放のために戦う姿を描く。単体のゲームとしても販売されている。
    • システムは本編と同じで、コンパクトにまとめたような内容だが、武器の剣が「マチェット」に、ピストルが「ラッパ銃」に替わっている。ラッパ銃は1挺の大きな銃だが、「散弾」を使用し複数の相手をまとめて撃つ事ができる。
    • 各地で虐げられたり捕まっている奴隷を解放することができ、解放数に応じて報酬がある。本編には無い大きなものでは、農園に潜入し一定数の監督官を倒して奴隷達を逃がすといったものや、奴隷船に護衛艦を沈めてから乗り込み、制圧することで奴隷達を解放するといったものがある。
  • アヴリーン・ミッション
    • 『LL』の主人公アヴリーンの活躍を描く。システムこそ本作に準じているが、彼女が登場することから分かるように、本作から半世紀は先の時代であり、本編とはあまり関係ない。

評価点

  • 正に海賊の世界
    • まぶしい陽光、鬱蒼としたジャングル、荒くれどもが集う酒場、いざ海に漕ぎ出せば海賊たちが高らかに歌い、獲物を見つければ舷々相摩す砲撃戦、乗り込んでは火花飛び散る白兵戦、戦いの後は地図を手に宝探し…と、正に多くの人が思い浮かべる「カリブの海賊」そのものの世界がここにある。
    • 今作でも実在の人物、特に「黒髭」をはじめ「バーソロミュー・ロバーツ」など当時の有名な海賊やイギリス・スペインの軍人が多数登場し、主人公・エドワードと関わりながら物語が展開する。
  • 海戦の強化
    • 「海賊黄金時代」という本作の舞台と海戦要素の強化は上手く噛み合っており、純粋に面白さを増している。
    • 戦闘時に向きで攻撃が変わるというのも、追いかける時は連鎖弾で速度を落とし、追いついて並ぶと通常弾や重砲で攻撃、追われているのが分かれば樽爆弾で妨害、と状況に応じて自然に攻撃を変えられるようになっている。
  • より快適になった部分
    • タカの眼の改良で陰に入った敵も透かして見えるようになったため、ステルス行動がやりやすくなった。
    • 高速移動地点の開放がシンプルで楽になった。
  • 広大な世界と冒険
    • マップの広大さが話題になりがちなオープンワールド系のゲームの中でも、本作の広大さは屈指のものである。もっともマップの大半は海であり、普通なら「水増し」と批判されそうだが、本作の舞台やテーマを考えると悪いとも言えない。比較的序盤からかなりの範囲を移動できるようになり、サイドミッションなどに手を出していると全く話が進まなくなるほど。
    • 本作も大量の収集要素がある。宝箱*22やアニムスの断片の他にも特殊なアイテムを収集できる。
      • 各地でテンプル騎士狩りの短いエピソードがあり、クリアするごとに「テンプル騎士団の鍵」が手に入る。全て集めると、とある場所の装備が開放される。
      • 各地にあるマヤの石像で仕掛けを解くと「マヤの石」が手に入り、全て集めるととある場所で装備が開放される。
      • 各地でビンに入った手紙を入手でき、内容は単独ではよく分からないが、集めていくとある人物の奇妙な人生を綴ったものになっている。
      • 他にも船乗りの歌のレパートリーが増える楽譜や、ゲームには特に影響しない「手稿」や「美術品」などもある。
      • 現代編でもQRコードのような物を調べると謎の文章が読める「付箋」、コンピュータをハッキングして入手する各種ファイルといったものがあるほか、進行に応じてデスクの隣にフィギュアが追加されていく。
  • グラフィック
    • 特に水の表現がよくできている。海をとっても穏やかな時から濃霧やスコール、激しく上下し大波も襲い掛かる嵐など多彩な顔を見せる。
  • フル・シンクロの緩和
    • 『III』で理不尽と言えるほど難易度が上がっていたフル・シンクロだが、今作でも「サブ目標」を全て達成して達成度100%というのは同じだが、かなり難易度が緩和されている。
    • 今作では、1つのミッションでサブ目標がある場合基本2つとなっている。ミッション自体をクリアするだけでは80%までで、サブ目標1つにつき10%追加され、2つで100%となる。『III』ではミッション中にサブ目標を全て達成する必要があったが、今作では1度達成したものはリプレイ時には無視してもよくなり、別々に達成しても100%にできるようになった*23。サブ目標が2つと決まっているので、それ以上増えないと分かってプレイできるのも何気に大きい*24

賛否両論点

  • 船関連
    • 本作最大のメインともいえる船での移動及び海戦だが、操作が独特で慣れるのにやや時間やリトライが必要と言える。
    • 船の操作や海戦、海賊行為はメインミッションにも大きくチュートリアルとして割かれているが、それらをクリアすればいざ海賊として大暴れ開始…とは中々いかない。
      ハーフセイルとフルセイルの操作感の違い、側砲と船主砲・旋回砲や樽爆弾の役割、解禁されて購入することで得られる重砲や臼砲の操作方法などはしっかり身につけないと過酷な海の戦いは生き残れない。
    • 最初のジャックドー号は奪いたてのボロボロの帆船で、装甲も大砲も装備も貧弱。危険度の低い海域でも弱い相手をしっかり選ばないとこちらが海の藻屑となる。
      しっかり強化していけば逆に自身の何倍も大きいフリゲートや戦列艦などにも余裕で打ち勝てるが、強化には安くない資金と襲撃で得られる素材が必要。
      慣れないうちは海戦で勝てるようにするための強化のために船を襲って返り討ちにされる…という悪循環に陥りがち。そのため、海戦を理由に本作を嫌うファンも少なくない。
  • 武器ホイールの廃止
    • 武器ホイールが無くなり、十字キーのみで選ぶという本作のシステムは即座に選びにくいようにも思えるが、よく使うだろうものは1段階目に配置されているなど、慣れるとそう不便でもない。選択した装備毎に異なる音が鳴り、間違って選択するのを避けるような配慮も見られる。『III』ではなぜか劣化したようになっていたり、武器と道具の数がアンバランスになっていた事もあり、武器ホイールの廃止自体はまだ分からないでもない。
    • しかし実際不便が無いわけでもない。画面が止まらずリアルタイムに選ぶしかないため、例えば不意に敵が押し寄せてきて煙幕に切り替えて切り抜けようとしても、逃げたり攻撃をさばいたりでてんやわんやになり、選べなかったり選択ミスなどを起こしやすい。
    • 整理されたといっても道具はやっぱり多めであり、それに対して武器は3つしかなく内一つは素手である。武器を多く持ちすぎるのも変で、敵から奪ったり拾って使えるのもあるとはいえ、上方向はアサシンブレードしかなく、もう一つ何か入れても良かったのでは?とも思える。
    • なお、本作のUIも全然ホイールではないのにゲーム内では「武器ホイール」と呼ばれている。
  • 弟子システムの廃止
    • 便利なシステムだったので無くなったのは惜しくもある。ただし便利すぎる一面もあった上、主人公が本来のアサシンでなかったり、広大な海を渡り、島や秘境を巡るという本作では無理があるのも事実である。『III』では進化したように見えて、実際は説明不足で分かりにくくなっており、そういう過程を踏まえた上で、無くなった事はそこまで変でもない。
  • リロードと位置情報
    • 武器ホイールと弟子システムの廃止で、空いたボタンに割り当てられたリロードと位置情報だが、リロードは従来通りの方法もでき、位置情報はマップでも代用できたり、一度収集物などをコンプリートするとほぼ無くてもよくなる。どちらもそれなりには便利だが、2つのシステムを廃止してまで割り当てられたにしては、やや釣り合わないような感もある。
  • エドワードのキャラクター
    • 本作の主人公であるエドワードは、美人でしっかり者の女性と結婚できたにもかかわらず、分不相応な野望を抱き、期限付きだが家を出て一攫千金を望むも、結局は何も成せぬまま目の前の欲に溺れているような人物である。これまでの主人公は多少傲慢さがあったり、女好きでお調子者だったり、青臭い理想家といった欠点と言えそうな部分はあっても、根は真面目で己の理想や信念に従い行動していたのに対し、ゴロツキのダメ男そのままのような人物である。序盤でアサシンの衣装と身分を手に入れるも、あくまで自分の野望のために行動している。
    • 一応それなりに頭は回ったり情もある人物ではあり、シリーズも新スタートで海賊の主人公というのを考えれば、こういうキャラも新鮮ではある。ただ、やはり違和感や疑問を持つ人もいるかもしれない。そんな彼も話が進めば正式にアサシンとなり、信条を持って行動するようになる。だがそうなるのははっきり言って終盤であり、その変化もそれなりの体験をしたとはいえ、やや極端に感じられる。
  • (以下ネタバレ注意)
    + ...
  • 物語の大半を「非凡な才能に溢れているが、傲慢で自分勝手な海賊」として過ごすエドワードのキャラクター像は、プレイヤーの視点によって特に賛否が分かれる主人公である。自身の野望や思い付きで仲間や船員を振り回し、上手くいくこともあれば失敗する場面も何度もある。
    好意的に解釈すれば、これは「力のない弱者」はただ搾取されるのみの無情な時代であり、エドワードや黒髭がそんな境遇を打開するには、海賊となり「搾取する側」に廻る他なかった、と言えよう。元黒人奴隷のアドヴェールが副船長となり自由と正義の象徴であるアサシン教団の使者役を担っているのは、ある意味その象徴である。
  • しかし、最初はただ我儘な自由のために力を求め大暴れするエドワード等は、それゆえに徐々に破滅への道を辿ることになる。海賊としての富や名声と引き換えに様々なものを失ったエドワードが最後に守り通したささやかなものが何だったのか…を考察すると、なかなかに感慨深いものもある。
  • そのため、シリーズ屈指のエンディングと評価する層も、それなりにはいる。物語導入部の描写がやや下手なため、万人にとって感情移入しやすいものではないが。
  • 前述のように本来アサシンではないのだが、実はアサシンの家系だったとか、特に修行した様子も無しに、最初から普通にアサシンの技を使いこなしている。一応素質があったのは確かで、海賊として戦闘経験もあっただろうが違和感は拭えない。
    • もっともゲーム的にはその方がありがたく、一応それをフォローするような展開もある。
  • モブキャラのボイス
    • 前作『III』の日本語音声では、新聞売りの掛け声や壁を登る主人公を見た一般人のリアクション等が全て日本語音声で、アメリカ発展期の街の熱気が分かりやすく伝わってきたが、今作のモブはほぼスペイン語のままで、何を言っているかサッパリ分からない。
      • ローカライズの難しいところである。主人公はイギリス人でスペイン語が分からないままスペイン植民地を旅しているため、周囲の会話が理解できないのは理にかなっているのだが、せっかくボイスが当てられているのに内容が分からないのは物足りなくもある。
  • 現代編の内容
    • 今作における現代編は主観視点になっており、主人公は名前や年齢、人種や性別すら分からない人物となっている*25。これはプレイヤーを主人公と一体化させる演出ともいえるが、多少味気なくもある。また、主観視点のため移動で戸惑いやすく、無機質で近代的なオフィスというのもあり、割と狭いとはいえ似た光景も多く、マップで確認しても迷いやすい。
    • これまでと逆にアブスターゴ側ということで新鮮さもあり、ゲームの開発をしているという独特の雰囲気が感じられる。ハッキングで入手できる情報には新たな情報があったり、予想はしていても改めて知らされる悲しい事実もある。一方でシリーズ経験者にはうれしいサプライズもあったりする。
    • 一方ストーリ上では主人公はあくまで一般の社員同然で、何者かに利用されている内事態が大きくなり、結局よく分からないまま終わるといった内容になっている。何かが起こり始めているのは感じられるが、少なくとも本作だけでは消化不良な感がある。
    • 本作現代編から続くストーリーは日本語版未発売のコミック版シリーズで消化され、その後のゲーム版シリーズでは詳しく語られていない。『Untiy』がコミック版の主人公達を遠回しに手助けする内容であることと、『Syndicate』でコミック版のキャラクター達のメールを読める程度である。
  • 存在が微妙なもの
    • 船は外観を変化させることができるが、はっきり言って艦首像は意図的に見ようとしなければまず見えず、舵輪も操船時には目の前にある割にあまり目立たない。さすがに帆は目立ち印象が大きく変わるが、これも最大船速にしないとあまり見られない。
    • 話を進めると一応拠点や隠れ家と言える場所もでき、アップグレードもできるのだが、船で移動することが多いため拠点という感じでもなく、あまり意味が無い。
  • そもそも『ASSASSIN'S CREED』なのか?
    • 本作のシステムやアクションは正に『ASSASSIN'S CREED』そのものであり、過去シリーズとの繋がりも描かれてはいる。しかし本作では主人公が当初アサシンではないことや、海で敵と艦隊戦を行うといった展開が多く、「これって、世界観を借りただけの海賊ゲームなのでは?」とも思えてくる。
    • ただ、本作はこれまでと遺伝子記憶を追体験する目的が根本的に違っている。「大衆にウケるとにかく面白いゲームの製作」という作中のストーリーは本作そのものとメタ的にリンクしている節があり、その点では決しておかしなことではない。ただ、肝心の海戦システムは賛否両論なのだが。

問題点

  • これまでもあったもの
    • 『III』でもそうだったが、敵の感覚がかなり鋭く、注意しているつもりでも見つかってしまいやすい。そのため尾行や盗聴といったミッションがかなり厄介である。見つかって即失敗にならない事が多いのは良心的なようであって、実際は押し寄せる敵の相手をしている内に見つかるか見失って結局失敗になることが多く、あまり意味が無い。
    • 攻撃を受け止め爆弾も投げてくる強力な擲弾兵に、主人公より速い軽装兵などの手強い敵も存在し、戦闘も楽ではない。乱戦時は攻撃で割り込まれやすく、高所の狙撃兵は見つかりやすいと共に人間の盾もやりにくく、本当に鬱陶しい。
  • 尾行ミッション
    • 前述の通りストレッサーの高いミッションタイプだが、どう見てもメインシナリオに絡む数が多すぎる。それらの殆どは発見されただけでシンクロ解除になる上、後半になればなるほど、所用時間も長くなる。「海賊として自由を求める」ゲームとしてのコアコンセプトとは真逆のゲーム性を強要されるため、不評の声は多い。
  • フル・シンクロ関連
    • 達成条件が緩和されたのは純粋に評価していい点だが、やはり面倒なものも多く、特に敵の感覚の鋭さから見つからないようにするものが厄介。「戦闘状態にならない」という文章を見るたび本当にうんざりする。
    • サブ目標が提示された後にすぐに消えてしまう。メニューで確認はできるのだが、集中していると見逃すこともあり、ミッション完了画面で初めて気付いたりする。
    • ミッションの自由度は高いように見えても、実際は「推奨ルート」といったものがあるようで、何度もプレイすると足場や仕掛けなどお膳立てされているのが分かってくる。サブ目標もそのルート前提のようなものがあり、初見で大きく外れたルートを通っていると、何を言っているのか分からない事もある。
    • リプレイでやり直す際にはムービーをスキップしてもいいのだが、完了画面が出るまでのムービーはスキップできず、結構長いものもあり達成度を確認したい場合面倒。
  • 船関連
    • 甲板上は索具や大砲だらけでそこに船員もひしめいているため、引っかかったり掴まったりしてしまいやすい。何気に舵輪に手をかけるまでが少し面倒だったりする。
    • 船着場がある場合、ボタン長押しで自動的に係留する事ができる。それ以外では、上陸できる地点でも海に飛び込み泳いでいく必要がある。船首から長く伸びたバウスプリットや、ロープスイングを利用して遠くに飛び出すことはできるが、どれだけ近づけたつもりでもやはり少しは泳がねばならず多少面倒。
  • 音声関連
    • これは設定や個人差もあるだろうが、音声が聞き取りにくい場面が多い。低音の声がBGMに負けている場合が多く、特にエドワード役の津田健次郎氏は低い声でボソボソ喋るような演技であり、主人公ということもあり気になりやすい。
      • 一応言っておくと、津田氏は声優経験も長く演技に問題は無い。声も粗野でワイルドなエドワードとよくマッチしており、十分好演と言っていいものである。
    • 現代編で入手できるファイルの中に音声ファイルがあるが、デズモンドの独白は東地宏樹氏が吹き替えたものになっているのだが、ヴィディックがかつて録音したテープはなぜか原音のままになっている。そのため英語が分からない人は、意味不明な会話を延々数分間聞き続ける事になる*26
      • 実は字幕を入れれば翻訳した文が表示されるのだが、字幕が初期設定でオフになっており、なまじデズモンドの方は吹き替えられているので、原音のままに何か意味があるのかただの演出かと勘違いし、気付かないまま放置する可能性がある。
  • ロケーション
    • 広大な世界を探検する楽しみは確かにあるが、自由に歩き回れるのはいくつかの都市と各地に点在する狭いエリアに限られ、結構陸地もあるのだが大半は上陸もできない崖のような地形である。
    • 『III』に比べれば各地に特色はあるが、やはり歴史ある巨大建造物と言えるものは少ない。ビューポイントに至っては、間に合わせのような見張り台や座礁した船といったものがかなり多い。
  • 次第に単調になる内容
    • 宝箱やアニムスの断片は、各地の小島や小さな浜辺に点在している事が多く、通りすがりに回収してもいいが、全て回収しようとするとやはり面倒な作業になる。
    • 一通りアイテムを製造し終わると、特に狩りや銛漁をする必要が無くなる。一応皮を売れば金にはなるが、『III』の交易のようにさらに何かを作ってより高く売るといった楽しみは無い。
    • 船をある程度強化すればレベル20台の船は難なく制圧できるようになり、30台でも単独なら脅威ではない。危険度の高い海域でも40台は少なく50以上は普通いないため、強化する度手応えが無くなっていく。慣れてくると砲撃戦から乗り込み、制圧に至るまでの戦術が次第に確立されていき、基本的にその手順を繰り返すだけになっていく。最大まで強化しようとすると、必要度が高い金属などを集めるための作業となる。
      • 伝説の船はそういう人のためのものと言え、確かに最大まで強化した船でも楽な相手ではないが、1度倒せばそれまでである。
  • その他
    • 前作にも登場した消費武器「ロープダート」だが、本作で使用可能になる時期が遅すぎる。全メインシークエンスが12であるのに対して、ロープダートが使用可能になるのはシークエンス11の最後のミッションと殆どメインストーリーの終わりの方。
      他の装備はチュートリアル要素を兼ねている序盤で粗方使用可能になるのに、これはいくらなんでも遅い。「教団の信条を身に着けたエドワードを見込んで教団長が授けた」というストーリー上の理由付けはあるが…。

総評

『III』で好評だった海戦を大幅にパワーアップさせ、それに相応しい「海賊黄金時代」という舞台で、シリーズの新たなステージに出航した作品。
かなり異なる内容や多少の問題といったものも述べはしたが、ゲームとしての面白さに欠けるかと言えば断じて否である。この世界に馴染んだ頃には、獲物を求めて駆け回る立派な海賊となっている事だろう。

晴れて本作は、一旦完結したシリーズの新たなスタートに成功し、後に多くの続編が制作されていく事となった。
シリーズの中では異端視されることも多いが、同時に本作をシリーズNo.1に挙げるプレイヤーも、また多い。


余談

  • 本シリーズではこれまで主人公が替わるごとにナンバリングが更新され、それ以外は『BH』や『REVELATIONS』のようにサブタイトルのみという法則があったが、本作は据置機用としては珍しいナンバリングとサブタイトルが両方入っている作品となっている。
    • 次作以降はサブタイトルのみというのが標準になり、本作は現状シリーズでナンバリングの入った最後の作品となっている。
  • シリーズ内では、これまで記憶編の時代は徐々に下っていっていたが、今作は据置機では初めて遡っている。
    • 現代編の舞台が変わったのもあるが、次作以降も基本的には下っている。シリーズの原点を描く『ASSASSIN'S CREED ORIGINS』で再び大きく遡った。
  • ジャンプ改で本作を基にした漫画『アサシン クリード4 ブラック フラッグ 覚醒 (原作:ユービーアイソフト・シナリオ:矢野隆・作画:大岩ケンヂ) 』が連載されていた。内容はオリジナルの部分が多い。
  • 現代編において『Watch Dogs』のブルーム社から届いたctOSのプレゼン資料を読むことができる。また、同作品にはアブスターゴ社勤務のモブキャラが登場している。
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  • ステルスアクション
  • ユービーアイソフト
  • アサシンクリード

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最終更新:2022年12月12日 17:46

*1 『ASSASSIN'S CREED REBEL COLLECTION』に収録。

*2 設定自体は前からあり、『III』のDLC「ワシントン王の圧政」の中で、コナーが船を操っている時に、祖父の名が「エドワード」で海賊だったと語る場面がある。

*3 作中では『レディ リバティ』と呼ばれており、海外版では原題の『Liberation』となっている。

*4 剣を入手すると必ず同じ剣を2振り持ち歩くことになる。

*5 当時の銃は単発で信頼性も低かったため、実際の海賊も多くの銃を持ち歩いていたらしい。

*6 使える装備が増えるに伴い位置がずれることはある。

*7 道具と言っても他のものは実質武器ばかりであり、金貨も道具とは言いがたく、純粋に道具らしい道具は何気にこれくらいである。

*8 これまでのように、弾丸を撃ちつくした時の自動リロードも一応ある。

*9 これまでは地下のトンネルで移動しているという設定があったが、今作では無くなった。

*10 敵兵と戦闘している海賊を助けたり、海上の漂流者を救助する事でも補充できる。

*11 チートを有効にしていると、ゲーム内容が保存されなくなる。

*12 場所によっては最初から浮いている「機雷」と言えるものもある。

*13 「きゅうほう」と読む。かつて使用された極端に砲身の短い大砲を指し、その形状が臼に似ていたことからこう呼ばれる。

*14 海上では船同士が勝手に戦っている事もあり、最初から乗り込み可能状態の船もある。

*15 ある程度接近すると強制的に離れて使えなくなる。弱小な船では乗り込む前にこの時点で決着が付くこともある。

*16 これら漂流物や漂流者は、普通に航行していても結構遭遇する。

*17 この戦闘はかなり簡素なアニメーションで、速度に応じて行動順が回ってきた船から自動で攻撃し、攻撃力に応じたダメージを与えるというものになっており、プレイヤーができるのは樽爆弾の投下ぐらいである(個数制限あり)。

*18 ここの司令官も降伏状態であり、一方的に倒すことができる。そのため、司令官室に行けるようになった時点で実質的に勝利である。

*19 「新鮮な肉が手に入る」等の台詞も聞けるのだが、あくまで手に入るのは皮や骨で肉は入手できない。

*20 「せんすいしょう」と読む。文字通り釣鐘状の物体で、内部に空気を溜めたまま水中に沈めて使用する。

*21 『BH』までは、本編とは違うが作品の雰囲気を伝える独自のムービーが流れていた。しかしその後の作品は、本編冒頭のムービーと同じものが流れるようになった。

*22 『III』のように鍵を開けるといったものはなく、インタラクトすると即開けられる。ちなみに「さぐる」というより、「蹴り開ける」といった乱暴な動作になっている。

*23 ただし、ミッション完了画面で表示される数値はあくまでそのプレイ内での評価となり、未達成のサブ目標だけを達成した場合「90%」と表示される。だがDNAトラッカーで確認すると、「100%」になっている。

*24 『III』では、サブ目標は1つの場合もあれば3つ4つあるものもあり、展開のネタバレ防止のためか進行中に追加されることも多く、初見プレイでは気が抜けなかった。

*25 FPSなどのように手の先も見えず声すら発しない。進行に従い追加される日記の内容から多少の人物像が見える他、周りと比べた視点の高さから大体の身長が分かるぐらいである。

*26 一応途中で止めることはできるが、初見では何が起きるか分からないため、そのままだらだらと最後まで聞く人もいるだろう。