もぐらでポン!
【もぐらでぽん】
ジャンル
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もぐら叩き
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対応機種
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ゲームボーイ
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発売元
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アテナ
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発売日
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1994年4月15日
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定価
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3,900円(税別)
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周辺機器
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GB専用通信ケーブル対応
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判定
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クソゲー
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ポイント
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ミニゲームレベルの内容 遊べなくはないがすぐ飽きる
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概要
アテナが開発したもぐら叩きゲーム。通信ケーブルを使用した2人プレーも可能。
システム
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プレイヤーは十字ボタンとBボタンを使用して画面にある9つの穴から出現する的を叩くのが目的となる。
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対応した穴の方向に十字ボタンを「押しながら」ボタンを押す事で的を叩く事が出来る。ニュートラルの状態だと真ん中が叩ける。
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なお、何もない穴を叩くとお手付きとして一定時間硬直する。硬直時間は難易度によって異なる。
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ゲームには「クエスト」「ノーマル」「VS」の3つのモードがある。
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「クエスト」はステージクリア制で時間内にノルマ数の的を叩く事でクリアとなる。
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モグラ→ペンギン→熊→タコの4ステージ×2周+最終面。最終面は高速で穴を移動する1匹のモグラを叩けばクリア。
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ノルマを達成出来なかった場合はコンティニューするか諦めるか選べる。コンティニュー制限は無し。
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「ノーマル」は所謂腕前判定モード。モグラ、ペンギン、熊、タコから相手を1匹選んで制限時間内に何匹叩けるかを競う。
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出来栄えに応じて本作のキャラクター「じいや」からのコメントが変化する。
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「VS」モードは通信ケーブルを利用した2人対戦。標的を叩いた数を競う。
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相手の動物毎にギミックが異なる。
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モグラはこれと言った特徴は無い。
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ペンギンは2匹同時に出現し、うち1匹はすぐに引っ込んでこちらのお手付きを誘う。
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熊は時折岩が出現し、数回叩かないと引っ込める事が出来ない。
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この岩を放置すると岩がどんどん増えていき、熊の画面同時出現数が少なくなるという弊害がある。
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タコは放置しているとノルマ数を増やされる(タコ墨を吐くグラフィックになる)。
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ゲームの難易度は「おさる」「ふつう」「いじめ」から選択できる。
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「おさる」は難易度が一番低く、ノルマ数も低め。またこの難易度のみ斜め4隅に標的が出ない。
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「ふつう」は中間の難易度。
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「いじめ」は最も難易度が高く、ノルマ数が多い事に加え何もない場所を叩いた時の停止時間が2秒と長い。
問題点
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圧倒的なボリューム不足。この内容で3,900円は高い。
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通信ケーブルがあってもモードが3つしかなく、何れもやり込む程の内容でもない上に尺が短いのですぐに飽きる。
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ステージのギミックも従来のモグラ叩きでも実現し得るものばかりで、本作ならではの独自性が殆どないのもマイナス点。
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クエストモードの最終面は1匹叩けば終了だが、出現してから引っ込むまでの時間が異様なまでに短く無駄に難易度が高い。たとえ難易度が「おさる」だったとしても。
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このモグラは画面上に1匹までしか出現せず、超人的な瞬発力がない限り見てから間に合うような速さではないのでヤマ感で押しまくる事になる。もはやモグラ叩きじゃない。
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結果、運が悪いといつまで経ってもクリア出来ないステージとなってしまいただの作業でしかない。
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クエストモードのエンディングが味気ない。スタッフロールも無し。
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一応難易度で内容が変化するが、最終面のせいで何度も繰り返しプレーするのを苦痛に感じるプレイヤーも少なくはないだろう。
評価点
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ゲームそのものに特別これが優れているといった部分はないが、登場するキャラクターは割と個性的。
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敵であるペンギンやタコ、黒幕である「じいや」にもどこか憎めないところがあり、それなりに可愛げがある。
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対戦前の台詞もキャラクター別に1周目と2周目で違ったりと地味に芸が細かい。
総評
定価に対して特に際立つような事をしているわけでもない中身が薄っぺらい作品。
ファミコンが発売されたばかりの頃ならともかく、それから10年は経った時代にこのボリュームでは、別のゲームにおまけとして入っているミニゲームレベルと言われても仕方がない。
ゲームセンターでは新作モグラ叩きが登場する事もあるが、それは実際にハンマー(と言っても中身は綿だが)を振り回して楽しむエレメカ…格好良く言えば「体感ゲーム」だからであって、TVゲームで再現したところでミニゲームの域は超えられないのである。
最終更新:2022年08月19日 18:09