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戦国キャノン -SENGOKU ACE EPISODE III-

【せんごくきゃのん せんごくえー すえぴそーどすりー】

ジャンル 横スクロールシューティング
対応機種 プレイステーション・ポータブル
発売元 クロスノーツ
発売日 2005年7月28日
定価 5,040円
CERO 12歳以上対象
判定 なし
ポイント 微妙なステージ構成
キャラの掛け合い減少
クソゲーにはなり切れず
彩京STGシリーズ


概要

  • アーケード作『戦国エース』『戦国ブレード』に続くシリーズ三作目。れっきとした前ニ作の続編だが、シリーズ初の家庭用オリジナル作である。
  • ブレードと同じ横シューティングであるが、ゲームシステムは若干変化している。
  • 一人プレイ専用、全6キャラクター、難易度三タイプ(共に隠し含む)、5ステージ構成。

問題点

  • まず全体的に敵や弾の置き方がやや大味である。過去ニ作と比べ、パターンが単調化している。
    • 過去ニ作のボス戦は様々なパーツを破壊する事により攻撃が変わるといった演出があったが、本作はボスのパーツ判定といったものがなく、ただダメージを与えて次のパターンに移る、もしくは撃破するといった流れになり、いささか地味なバトルとなってしまった感は否めない。
  • ステージの背景はポリゴンを駆使しあらゆる視点で動く描写となったが、これもやっつけ感が強い。
    • PS1時代の初期並にチープで、やたらと浮いている。例えるならば『Gダライアス』を一回りしょぼくしたような背景演出。
  • 1ステージの構造がやや長い。過去ニ作に比べ、もっさりしたテンポとなってしまった。
  • ロードが長い。本作発売時のPSP本体は、今よりもロード処理の劣るPSP-1000型だった為、さらにテンポの悪さに拍車をかけるハメに。
    • 但し、現行のPSP-3000型の場合はちょっと間が気になる程度のロードで、特別待たされる訳ではない。
  • 一人プレイ専用になり、二人同時プレイはできなくなった。それにより、二人プレイの各専用イベントも無くなり、エンディングも文字のみと、ストーリー面でも薄くなってしまった。
  • 過去ニ作と比べBGMが地味で耳に残らない(聞けない程ではない)。キャラボイスも棒読み気味で演技が篭っていない。
  • 隠し要素が少なく、PSPのゲームとしてはボリューム不足。

評価点

  • シューティングとしての完成度が致命的に低いという訳ではない。
    • あの忌まわしきPS2版『ヴァルケン』の後にリリースされたクロスノーツのソフトなので、核兵器級のクソっぷりを連想してしまう人もいるかもしれないが、特別にバランスが崩壊していたり、操作性が悪かったりする訳ではなく、STGとしては良くも悪くも平凡である。
      スタッフが根本的に『戦国エース』シリーズの持ち味を理解できていないと感じさせられるセンスの無さは如何ともし難いが、変な電波アレンジが施されていない分だけマシと言える。
  • キャノンショットによる稼ぎが熱い。
    • キャノンショットとは隙が大きい代わりに、それで敵を倒すと倍率ボーナスが発生しスコアが稼げるシステム。使いこなす事でスコアに多大な影響を及ぼすので、これを意識してプレイすると面白みが膨れあがる事は必至なはずである。
  • 前作に引き続き、キャラデザインを担当した司淳氏の絵はクオリティ高し。また、イベントシーンはほぼフルボイスとなっている(もっとも上記の通り演技力がアレだが…)。

総評

明らかに前ニ作と比べ愛情が感じられない平坦な作りとなり、シリーズファンからは総スカン、最悪の場合はクソゲー未満とも取れる出来となってしまった。
クロスノーツのセンスの無さもあるのだろうが、過去ニ作があまりにも偉大で、ファンは必然的にそれ以上のものを期待してしまったのが、大きなガッカリ要素に結びついたのかもしれない。
但し、致命的なクソ要素は特になく、ガッカリゲー枠から落ちるまでには至っていない。遊ぼうと思えばとりあえず遊べるゲームではある。

ゲームとは直接関係ない部分ではあるが、本作の発売をきっかけに人気キャラである富樫こよりのフィギュアが相次いで発売されており、(主にエロ方面で)多少なりともキャラクター人気を復活させたことはファンにとっても喜ばしいことだった。


移植

  • 戦国キャノン for Nintendo Switch(2018年10月18日/シティコネクション)
    • ダウンロード専売。CERO:B セクシャル
      後に本作を含む『戦国』シリーズ3作と『ガンバード』シリーズ3作の6タイトルを収録した「彩京 SHOOTING LIBRARY Vol.2」がパッケージ版で販売された。
  • 戦国キャノン(Steam/2020年7月13日/シティコネクション)
    • Steamでの配信。スコアアタック専用モードとオンラインランキング機能が追加されている。
  • プレイステーション4版(2022年7月28日/シティコネクション)
    • パッケージソフト『彩京 SHOOTING LIBRARY Vol.2』に収録。また、同日に単品ダウンロード版も配信開始。
  • Xbox One版(2022年7月28日/シティコネクション)
    • 単品ダウンロードソフトとして配信。

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最終更新:2023年01月13日 04:38