ぷよぷよクロニクル

【ぷよぷよくろにくる】

ジャンル アクションパズルRPG

対応機種 ニンテンドー3DS
発売元 セガ・ゲームス
発売日 2016年12月8日
定価 通常版:5,490円
限定版:9,490円
(いずれも税別)
プレイ人数 1~4人
(オンライン:2~4人)
セーブデータ 1個
レーティング CERO:A(全年齢対象)
廉価版 スペシャルプライス/価格改定:2018年6月28日/3,229円
判定 なし
ポイント ぷよぷよシリーズ25周年記念作品
一番の売りのRPGモードがイマイチ
魔導物語・ぷよぷよシリーズ関連作品リンク


概要

プリンプタウンで遊んでいたアルルとカーバンクル。とつぜん、なぞの絵本の中へ。

目の前に現れたサタンのいたずらかと思ったが、様子がおかしいサタンはどこかに消えてしまう……

そこにやってきた謎の少女「アリィ」と出会い、なぜか勇者と呼ばれるアルル。
元の世界に戻るためいっしょに異世界を大冒険することに!
  • 『ぷよぷよ』シリーズ25周年の記念作品。
  • 『クロニクル』というタイトル名から連想されるとおり、本作のメインは「RPGモード」。3Dモデル化されたキャラクターを操作して新たな異世界を冒険する。
    • 本作のストーリーの舞台となるのは絵本の中の新たな世界で、これまでの各作品のどの舞台(初代『ぷよぷよ』の魔導世界、『フィーバー』の「プリンプタウン」、『7』の「チキュウ」等)とも異なる世界という設定である。
  • 15th』や『20th』と同様にバリエーション豊富な様々な対戦ルールが搭載されており、過去の『ぷよぷよ』シリーズと同様に1人でCPUと対戦したり、ローカル通信やインターネットで対戦することが可能。また旧作と同様に1人用の「とことんぷよぷよ」等がプレイできる「とことん」モードや、一部の対戦ルールでCPUを相手に連勝していく勝ちぬきモードも搭載されている。
  • インターネット対戦は「スキルバトル」「ぷよぷよ通」「ぷよぷよフィーバー」の3つのみプレイ可能。
    • 全国のプレイヤーと1対1で対戦し、勝敗によってレートやランキングが変動する「全国パズルリーグ」や、好きなルール設定で2~4人(「スキルバトル」は2人のみ)で対戦できる「クラブ」モードが搭載されている。
  • ぷよぷよテトリス』に引き続き有料DLCが配信されている(BGM・ボイスチェンジ・ぷよのしゅるい・あいさつ・追加ダンジョン等)。
  • 近作のコンシューマー版『ぷよぷよ』シリーズにしては珍しく、対応機種は現在3DSのみとなっている。
    • のちの2018年6月28日に、本作のスペシャルプライス版(廉価版)が発売された。

新要素

RPGモード

  • 本作のメインモード。主人公の「アルル」が絵本の異世界に吸い込まれるところから物語は始まる。
  • 「アルル」を操作して、一般的なRPGのように色々なクエストをクリアしながら異世界を冒険しストーリーを進めていく。
    • クリアに必須ではないサブクエストも存在する。
  • RPGということでモンスターも存在する。フィールドにいるモンスターと接触すると「スキルバトル」という本作の新ルールに基づいて戦闘を行うことになる。
    • 戦闘に勝利すると経験値やお金を入手することができ、経験値を貯めるとレベルが上がりパラメータが増える。
  • また、ローカル通信でほかのプレイヤーと協力してボスとたたかう「みんなでボス戦」モードが搭載されている。ボスに勝利すると様々なアイテムを入手できる。
  • 『ぷよぷよ』シリーズでRPG風モードが搭載されるのは『ぷよぷよBOX』以来となる。

スキルバトル

  • 本作の新ルール。「RPGモード」の戦闘ではこのルールで戦うこととなる。通常の『ぷよぷよ』を用いたRPG風の戦闘方式と言った内容。
    • ちなみに、2人対戦(CPUを相手にすることは出来ない)でこのルールで勝負することも可能。
  • キャラクターを3人選んでチームを組んで戦う。キャラクターの組み合わせによって最大HPや最大MPが決まり、HPが0になると負けとなる。
    • HPは「自分のフィールド上部の×の位置までぷよが積み上がる」か「おじゃまぷよが降ってくる」と減少する。そのため、ぷよを積み上げたとしてもHPが残ってさえいればフィールドをリセットした上で継続出来る。
    • MPを消費することでキャラクター毎に設定された「スキル」を発動することが出来る。スキルには特定のぷよの色を変化させたり、HPを回復したり等、様々な効果がある。
      • 過去作である『ぷよぷよ~ん』の特技や、『ぷよぷよ!!クエスト』のスキル等の流れを汲んだシステムと言える。
      • スキルはぷよが落下しているときでも使用でき、即時に発動する。スキルを発動したことで同色のぷよが4つ以上並んだ場合は、現在落下中のぷよを置いた時点で消える。
  • 「ぷよぷよカード(ぷよカ)」という装備アイテムが登場。装備することで、HPや攻撃力などのパラメータを強化することが出来る。
    • 「ぷよカ」の効果は、ほかのプレイヤーとの通信対戦時にも反映される。
    • こちらも同様にRPGモードが存在する『ぷよぷよBOX』の装備品に近いシステムである。
  • 「RPGモード」でプレイする場合、敵は一定時間毎にこちらのフィールドにおじゃまぷよを降らせるなどの攻撃を行う。
    • 戦闘終了後はHPとMPは自動で完全回復する。また、戦闘毎にぷよのフィールドもリセットされる。

収録されている対戦ルール

  • ぷよぷよ」「」「SUN」「フィーバー」「なぞぷよ」といった旧作でおなじみの定番ルールの他、『15th』から「はっくつ ※」「こおりづけ ※」「だいかいてん ※」「でかぷよ ※」「ずっとフィーバー ※」、『20th』から「でかぷよラッシュ」「ブロック」「ちびぷよはっくつ」「よんてさき ※」「アクティブ ※」「カルテット ※」、『ぷよテト』から「ビッグバン」、そして本作の新ルール「スキルバトル」の全18種類が収録されている。
    • 「スキルバトル」は2人プレイ専用のルールで、COMとの対戦はできない。そのほかのルールは最大4人対戦が可能で、COM1~3人との対戦も可能。
    • 上記で※が表記されているルールは最初はロックされておりプレイができず、「マイデータ」モードの「ショップ」でポイントを払って購入する事により解禁され、以後プレイ可能となる。ポイントは、ゲームをプレイするとたまっていく。『20th』と同じく『15th』出典のルールはすべてロックされており、『20th』では最初からプレイ可能だったルールもロックされている。
    • 『15th』にあったが『20th』で削除された「ばくだん」「サーチライト」「すいちゅう」は今回も収録されておらず、さらに『20th』のルールからも「ちびぷよフィーバー」「とっぷう」「スロット」「クロスかいてん」「ペアでぷよぷよ」が削除された形となる。
    • 『20th』同様に『よ~ん』の「特技」、『7』の「だいへんしん」は採用されていない。
    • 「クイックドロップ(瞬時に組ぷよを設置できる操作)」は『20th』と同じく定番ルールでは使用不可のままで、本作の新ルールの「スキルバトル」でも使用不可となっている。その他の全ての対戦ルールでは使用可能。

登場キャラクター

+ ネタバレを含むので折りたたみ
  • 初代『ぷよぷよ』シリーズ:アルル、カーバンクル、ルルー、シェゾ、すけとうだら、ドラコケンタウロス、ウィッチ、サタン
    • 上記に加え、「スキルバトル」限定のキャラクターとしてセリリ、ハーピー、ラグナス
  • 『フィーバー』シリーズ:アミティ、ラフィーナ、シグ、リデル、クルーク、ユウちゃん&レイくん、さかな王子、レムレス、フェーリ、アコール先生&ポポイ
    • 上記に加え、「スキルバトル」限定のキャラクターとしておにおん、どんぐりガエル
  • 『7』:りんご、まぐろ、りすくませんぱい、エコロ
  • 『クロニクル』新キャラクター:アリィ、 ラフィソル (「RPGモード」の最終ボス。ネタバレの為反転)
    • その他「RPGモード」では街のモブキャラクターや新規のザコ敵キャラクターが多数登場する。
      • ザコ敵キャラクター(各色のラミット、ウィルウ、ハムタスなど、全45体)は全て仲間にすることができるが、メインのプレイアブルキャラクターではない。
      • 攻略本ではこれらも含めた上でキャラクター数を「全74体」としている(メイン24体+サブ5体+ザコ敵45体、街の住人は含まず)。
  • プレイヤーキャラクターの一部は隠しキャラクターとなっており、「RPGモード」で解禁することで他のモードでも使用可能となる。
    • 旧作通り、隠しコマンドで一気に解禁できる裏技もある。

評価点

キャラクターが可愛く3Dモデル化

  • 旧作までと異なり、キャラクターが3DCGで描かれるようになった。過去シリーズをプレイした人からは違和感があるとの声も聞かれるが、概ね好評である。
    • 3Dで描かれたキャラの演出や動きも綺麗に表現されており、連鎖カットインも3Dのキャラがアクションをする。
    • なお、3~4人で対戦プレイをする場合は、処理を軽くするためか連鎖カットインが3Dキャラを静止画にしたものとなる。

懐かしのキャラクターの復活

  • サブキャラクターではあるが「セリリ」「ハーピー」「ラグナス」はコンシューマ版『ぷよぷよ』シリーズでは久々の復活となった。
    • 余談ではあるが、ハーピーはウィッチと共に『ぷよぷよ7』のまんざいデモで立ち絵のみ登場していた(セリフ無し)。その後、「ウィッチ」は『20th』で一足早く復活し、「ハーピー」だけでなく「セリリ」「ラグナス」がスマートフォン向けアプリ『ぷよぷよ!!クエスト』の方で先駆けて登場していた。なお、セガ制作による新絵柄の『ぷよぷよ』シリーズでキャラクターのボイスが用意されたのは、3人とも『ぷよぷよ!!クエスト』が初である*1

対戦モードについて

  • 対戦モードの「ハンデせってい」では、ハンデ内容(激甘~激辛)による変化が画面に具体的に表示されるようになり、分かりやすくなった。
    • 『ぷよぷよテトリス』でも実装されていたが、ハンデ内容によってCPUのレベルが変化する仕様も継続して実装されている。
    • 『20th』と同じく、オプションによる難易度の設定変更はできないが、キャラクターセレクトの際にコマンドを入力することでCPUを強化する裏技が今作でも継続して搭載されている。
  • 「クイックドロップ(瞬時に組ぷよを設置できる操作)」に対応しているルールでは、オン・オフの設定ができるようになった。
  • 「WIN数(勝利に必要なポイント数)」を1~100まで設定可能となった。
    • インターネット対戦でも、自由にルールを設定して対戦する「クラブ」モードにて最大100本設定が可能。いわゆる「10先」「30先」などの対戦プレイがしやすくなった。
  • 「とことん」および対戦モードでは、「デコせってい」(BGMやぷよの絵柄などの演出設定)の内容がセーブデータに保存されるようになった。
  • インターネットの「全国パズルリーグ」では、ルール別にレートとランキングが記録されるようになり、ルールごとの自分の今の実力がわかりやすくなった。
    • 従来の『ぷよぷよ』シリーズのレート計算は問題が多く、減少が少なく容易にインフレ・カンストしたり、増減が激しくよほど連勝・連敗しない限りすぐ中間値になったり、など計算式に問題が多かった。本作ではチェスの公式戦などで実績がある「イロレーティング」方式が用いられており、実力に相応した的確なレート値になるようになった。
  • 『20th』や『ぷよぷよテトリス』の初期の機種では、ぷよぷよ通ルールにおけるおじゃまぷよ落下時の硬直時間(操作不能になる時間)が本来よりもかなり長く設定されており、少しずつおじゃまを送ると相手の手数を減らせるなど、操作性や対戦バランス上の難があった。本作では本来のぷよぷよ通相当に戻すかたちで改善された。
  • 「全国パズルリーグ」では通信ラグはほとんど見られず、快適にプレイしやすい。
  • 「全国パズルリーグ」で故意の通信切断があった場合、切断した側の「負け」扱いにくわえ、切断された側が「勝ち」となるようになった。これにより、負けそうになったら通信切断する行為にほとんど意味や実害がなくなり、故意の切断行為があまり見られなくなった。

問題点

「RPGモード」に関する問題点

本作のメインである「RPGモード」が、 本作の最大の問題点 といってよいものになっている。

  • 冒険の舞台となるフィールドは広めであるが、構造や配置されている仕掛けは単調である。「進路が妨害されているので行けない場所がある」→「スイッチを押して進路を確保する」を繰り返す形が多い。
  • フィールドの広さの割にプレイヤーキャラの移動速度は遅め。ダッシュ機能は存在せず、Bボタンを押している間は通常より更に遅い低速移動となる(なお、低速移動を有効活用しなければならない場面はないといっていい)。
    • 更に、フィールドにはプレイヤーが接触すると移動速度がより下がったり、完全に移動を阻害されるトラップもあったりと、ぷよぷよと関係のない所でストレスが溜まりやすい。
  • フィールドから瞬時に脱出出来るアイテムやスキルなどは存在せず、外に出るには入り口まで移動しなければならない。フィールド奥地でサブクエストのクリア条件を達成した場合、自分で入り口まで歩いて戻らないといけないので非常に面倒。
    • 過去に同様のRPGモードを搭載した『ぷよぷよBOX』では、脱出用のアイテムがきちんと用意されていたため、今作で劣化してしまったとも取れる。
    • なお、戦闘に負けた場合に出現するメニューに「まちにもどる」という項目があり、これを選べば即座に脱出出来る。ただし、この手段をとるには、わざと負けるために敢えて敵を全て倒さずマップ上に残しておく必要がある。
    • メインクエストで特定の条件を達成した場合(大体一番奥にいるボスを倒した後)には自動的に脱出することが多い。しかし、こちらもボスが邪魔で取れなかった宝箱を前にして強制的に脱出させられるケースがしばしば発生するため、二度手間になる。
  • 「RPGモード」の戦闘では敵は一定時間毎に「おじゃまぷよ」を送ってくる。敵は同時に3体まで出てくることがあり、速攻で連鎖を仕掛けないとすぐに邪魔をされる。
    • そのため、じっくりと大連鎖を組める時間はほとんどない。戦闘開始時に「連鎖のタネ」が出現するため、それに少し連鎖を上乗せ出来る程度である。ちなみに、バトル開始時の連鎖のタネは、「おぷしょん」で出現しないように設定することができる。
  • ザコ敵はそれほど強くないものの、戦闘のテンポはそれほどよくはない。
    • 連鎖がうまく組めない初心者でも、キャラクターのレベルを上げて消し続けていれば敵に勝てるバランスとなっているが、「ぷよぷよ」そのものの練習になるのかというと微妙なところ。
  • 『ぷよぷよ』はたくさんの個性的なキャラクターが存在するシリーズであり、本作のストーリーやまんざいデモでも様々なキャラクターが登場し、よく言えばいつもの『ぷよぷよ』らしいテキトーなノリで展開される。しかし、ストーリーの主要なキャラクター(主人公クラスの4人を除けば「サタン」や「エコロ」など)以外のキャラクターとの会話シーンなどはあまり存在せず、キャラクターの出番に偏りがある。
  • 先述の通り、対戦モード等で使用できるプレイヤーキャラクターのうち一部は隠しキャラとなっており、隠しキャラは「RPGモード」の進行により解禁される。解禁にはそこそこ時間がかかるため、単にパズルゲームとしての『ぷよぷよ』を楽しみたい人にとっては手間となる。
    • なお、タイトル画面で隠しコマンドを入力すると隠しキャラクターなどの全ての隠し要素をすぐに解放することが可能。この救済措置は一応裏技であるが、近年の『ぷよぷよ』シリーズでは恒例となっている。

「スキルバトル」に関する問題点

  • 「スキルバトル」は「RPGモード」か、人間2人の対戦(ローカル通信、インターネット対戦)でしかプレイ出来ない。
    • その上、「RPGモード」では対人戦とゲーム性が少々異なる(敵側は定期的にこちらにダメージを与えてくるのみ)ため、2人対戦用の「スキルバトル」の練習には不向き。
  • 「スキルバトル」でしか使えない過去作のキャラクターがいる。
    • 「セリリ」「ハーピー」「ラグナス」「どんぐりガエル」「おにおん」の5キャラは「スキルバトル」でチームを組むときにのみ使える。
    • 『15th』『20th』では登場しなかった「セリリ」「ハーピー」「ラグナス」は、家庭用ゲーム機向けのぷよぷよシリーズでは久しぶりの復活となったものの、残念ながら通常の対戦モードや「とことん」モードではプレイヤーとして使用できず、これらのキャラが好きなプレイヤーからは残念に思われている。

『20th』と比べて劣化した点

  • 収録されている対戦ルールは全18種類(内1つは「スキルバトル」)であり、『20th』の21種類と比べると減少している(いずれも隠しルール含む)。
    • また「スキルバトル」以外の新規ルールは、本作には収録されていない。
    • 本作では、過去作で比較的人気のあったルールが選ばれているが、大半の対戦ルールが旧作や『20th』に収録されていたものなので、とくに『20th』をやりこんだプレイヤーにとってはほとんど新鮮味がない。
  • 『20th』に無く、今作にあるルールは前述の「スキルバトル」と『ぷよぷよテトリス』からの再録である「ビッグバン」のみ。
    • 「ビッグバン」は「ずっとフィーバー」と似た内容のルールである*2。また、今作には当然ながら「テトリス」側が無いため実質的には元よりもルールを縮小した形での収録である。
    • 似たルールとしては上記の他にも、『20th』と同じく併設している「はっくつ」と「ちびぷよはっくつ」(フィールドサイズやぷよの色数が違う)等がある。
  • 使用できるプレイヤーキャラクターは「スキルバトル」専用のキャラを除くと全部で24人。数は『20th』と同じだが、他にデザイン違いが6体存在した『20th』と比べると実質は減少といえる。
    • ただし、『20th』でも組ぷよの出現パターンなどのキャラ性能はデザイン違いでも共通であったため、パターン数が減っているわけではない。
    • また『ぷよぷよテトリス』同様プレイヤーキャラ全員にボイスチェンジが用意されているため(ただし半分の12キャラは有料のDLCを購入すると使用可能となる。残りの12キャラはゲームをプレイすると得られるポイントで解禁可能)、DLCを含めればボイスの種類は『20th』より多め。
  • 『7』『20th』で搭載されていた、自由にぷよを配置して連鎖のシミュレートが出来る「れんしゅうノート」は廃止された。
  • 『20th』までのDS版や3DS版で可能だった、上下画面をフルに使用した8人対戦モード(1人用かローカル通信のモードで一部対戦ルールのみプレイ可能)は廃止された。

その他の細かい問題点

  • アルルの連鎖ボイス「ダイアキュート」に連鎖カットインが用意されていない。
    • これは『ぷよぷよフィーバー』以降からの仕様*3に加え、『20th』以降からアルルの連鎖ボイスのみコンパイル時代準拠*4になっている影響である。
    • ただ、「RPGモード」では仲間の連鎖ボイスとカットインがランダムで入るが、「ダイアキュート」を唱える4連鎖目がアルルだけボイスのみとなるため、他のキャラと比べると少々目立つ。
  • 一部の対戦ルールやボイスチェンジなどは『20th』と同様に、「とことん」モードや対戦モードで獲得できる「ポイント」で購入することで解禁出来るが、「RPGモード」だけはほかのモードとゲーム内容が大幅に異なるためか、本作のメインモードであるにもかかわらずプレイしてもポイントは得られない。
    • ちなみに、『20th』では「ストーリー」モードでもポイントを貯められた。
  • 連鎖カットインをオンにしていて、双方が大連鎖をしている場合、わずかに処理落ちし、演出の進みが遅くなることがある。ただし、3DS版『ぷよぷよテトリス』と異なり、操作中に発生して影響を及ぼすことはほとんどない。
    • 処理落ちが気になる場合は、おぷしょんで連鎖カットインの設定をOFFにすることで防止できる。また、3~4人対戦時では、連鎖カットインがONでも処理落ちが発生することはない。
  • 公式サイトのDLCのページのBGMのDLCの行が説明不足。
    • 「ひとりでぷよぷよ、みんなでぷよぷよ、インターネット対戦などで使用できるBGM」というDLCが載っているが、BGMパック「〇〇(キャラクター名)のテーマ」というタイトルでは、何の作品でのそのキャラクターのテーマなのかが判別出来ない。
      • 売られているものは『20th』のBGMである。『15th』等のBGMが復活したという訳ではないので注意。
    • 「ひとりでぷよぷよ、みんなでぷよぷよ、インターネット対戦などで使用できるBGM(ボーカル入りとインストゥルメンタルのセット)」というDLCも載っているが、この項目名では前述の「BGMパック1~6」との違いは分からない。
      • これは『20th』のBGMのアレンジであり、そのアレンジのボーカル入りとインストゥルメンタルのセットである。

総評

『ぷよぷよ』シリーズ25周年記念作品として、また「RPGモード」を目玉として制作された作品であるが、その「RPGモード」の内容があまり作り込まれているとは言えず、結果的に本作の評価を低くしてしまっている。
また前提として、パズルゲームの『ぷよぷよ』にRPG要素を求めている「ぷよらー(ぷよぷよのプレイヤーのこと)」がどれだけいるのか*5という疑問点があり、仮にRPG部分がもっと作り込まれていたとしても、評価が高くなったのかは微妙なところ。

肝心の対戦モードについては『20th』と比べて収録ルール数が少し減少しているものの、概ね問題点はなく好評である。
ちなみに、3DS版『20th』のインターネット対戦での「ぷよぷよフィーバー」ルールにあったような大きな不具合は確認されておらず、現行で「ぷよぷよフィーバー」ルールでネット対戦をしたい場合は、本作が定番となる*6

「RPGモード」を作る労力をルールの追加や『20th』までのようなストーリーモードなどにあてていれば、良作となりえるポテンシャルは十分であり、需要を見誤ってしまった作品といえる。3DSのみの展開であり、他作と一概に比較が出来ない側面は存在するが、現時点のぷよぷよシリーズで販売数はワースト(初週で13000本強)となっている。


余談・その後の展開

  • 本作の新キャラクターであるアリィは、本作の登場に先駆けて『ぷよぷよ!!クエスト』で先行登場していた。
    • また、本作の最終ボスである○○○○○も後に『クエスト』の方で登場している。かなりの強キャラであり使用者も多い。
  • 2018年10月25日にPS4・Switchのダウンロード専用タイトルとして後続作『ぷよぷよeスポーツ』が発売。
    • 『ぷよぷよ!!クエスト』のキャラクターが追加されており、ボイスやイラストもそちらをベースとしているため、本作の3Dから再び従来の2Dに戻っている。
    • アリィは『eスポーツ』の方にも引き続き登場。また、『クロニクル』ではサブキャラクターだったセリリ・ハーピー・ラグナスが正式なプレイヤーキャラクターに昇格している。一方で代わりに未登場となったキャラクターもいくつか存在する。

*1 ただし、セガオリジナルのぷよぷよ作品に範囲を広げるなら『みんなでぷよぷよ』で『SUN』の設定に準拠した3人が登場していた。

*2 「ずっとフィーバー」同様に常にフィーバーモードになるルール。違いとしてデフォルトで60秒の制限時間があり、その時間内に稼いだ点数によってライバルにダメージを与えることが出来る。このダメージが一定量蓄積したプレイヤーは脱落となり、1人または1チームのみが生き残った時点で勝敗が決する。「ずっとフィーバー」では連鎖を続ける限り新たな連鎖のタネが補充されるため、決着がつくまで時間がかかることが多く、その問題点を解消したルールともいえる。

*3 「ダイアキュート」は強化呪文の一種という設定で、次に唱える呪文の頭を唱えた分だけダブらせる演出があり、連鎖の長さによっては連呼するためカットインが用意されていない

*4 他のキャラクターは1・2連鎖目が掛け声、3連鎖以降に『フィーバー』のフィニッシュボイスを連呼という形式だが、アルルのみ『ぷよぷよ通』等と同じ順番で4連鎖目が本来は強化呪文の「ダイアキュート」になる。

*5 『ぷよぷよ』の元となった『魔導物語』はRPGであり、『ぷよぷよBOX』のような前例もあったが。

*6 本作から約2年後にPS4とSwitchで発売された『ぷよぷよeスポーツ』も同様に不具合なく楽しめるが、本作はルールごとにレーティングが分られるため、より実力に即した相手と対戦しやすい