ショベルナイト

【しょべるないと】

ジャンル アクション
対応機種 Windows/Mac/Linux (Steam)
Wii U
ニンテンドー3DS
Nintendo Switch
プレイステーション4
プレイステーション・ヴィータ
開発元 Yacht Club Games
発売元 【Steam/Switchダウンロード版/PS4/PSV】Yacht Club Games
【WiiU/3DS】任天堂
【Switchパッケージ版】フライハイワークス
発売日 【Steam】2014年6月27日
【WiiU/3DS】2016年6月30日
【Switchダウンロード版】2017年5月30日
【PS4/PSV】2017年7月27日
【Switchパッケージ版】2020年4月2日
定価 ダウンロード版
【Steam】2,480円(税8%込)
【WiiU/3DS/Switch/PS4/PSV】2,160円(税8%込)
パッケージ版
【3DS】3,780円(税8%込)
【Switch通常版】3,960円(税10%込)
【Switchトレジャーパック】9,680円(税10%込)
レーティング CERO:A(全年齢対象)
判定 良作
備考 PS4/PSV版はクロスバイ、クロスセーブ対応
Steam版は2017年10月6日より日本語対応
Steam版はモード毎の単独販売あり


概要

8ビット風(ファミコン風)のレトロテイスト溢れる横スクロールアクションゲーム。
海外でPC向けに開発されたいわゆる「洋ゲー」で、日本では任天堂からWiiU版と3DS版が発売された。3DS版はダウンロード版のみならず、ショベルナイトのamiiboが同梱されたパッケージ版も登場。
後にYacht Club Games自らが発売元となってSwitch、PSN(PS4/PSVita)*1にてダウンロードソフトとして配信されている。

3DS版ではすれちがい通信を利用した対戦が、WiiU/Switch版ではamiiboを利用した二人同時プレイが可。
PSN版では『ゴッド・オブ・ウォー』のクレイトスがスペシャルボスとして登場するコラボが行われている他、PS4版が二人同時プレイ対応。

元々海外で発売されたSteam版(Windows/Mac OS X/Linux対応)も日本からの購入が可能。当初は家庭用と違い英語版のみとなっていたが、遅れて2017年10月6日のアップデートでこちらも日本語に対応した。


本編「ショベル オブ ホープ」(ショベルナイト編)ストーリー

(オープニングから引用)

かつて、まだ未開であったこの地には、伝説の冒険者たちがいた… なかでも希代の英雄といわれたショベルナイトシールドナイト

いつも共に旅をしていた二人であったが、運命の塔で悲劇がおきた。 呪われた封珠から恐ろしい魔法が解き放たれたのだ。

ショベルナイトが意識を取り戻したとき、すでに運命の塔は封印され、シールドナイトの姿はどこにもなかった。 心折れたショベルナイトは旅をやめ、ひとり孤独に暮らすようになった。

だが、英雄の消えた地には邪悪な者たちがあらわれた… 恐るべき魔力をもったエンチャントレスと、そのもとに集うボクメツ騎士団である。

いまや塔の封印はとかれ、破滅の日は目前に迫っている。 だがそれは、新たなる冒険の始まりでもあった…


特徴

  • 本編主人公ショベルナイトの武器は「ショベルソード」。これで敵を攻撃するのはもちろん、土を掘ったり、一部の壁を壊したり、仕掛けを動かしたりなど使い道は多岐にわたる。
    • ジャンプ中に下を押す事でショベルによる下突きもできる。
      • 下突きで敵や破壊可能地形を攻撃した場合、ショベルナイトは下突きモーションのまま高くバウンドすることができる。移動や戦闘に役立つ他、ステージギミックの踏破や町のイベント進行に必要な場合もある。
  • ゲーム内に登場する宝石がお金の役割をはたしており、これを消費してアイテムを購入する事でショベルナイトを強化できる。
    • 中には「レリック」と呼ばれるサブウェポンも存在。ただし使用には魔力を消費するため乱用はできない。魔力の最大値もお金で増強可。
  • マップ画面は『マリオ3』に近い形になっており、ここから各ステージや村に入ることができる。
    • マップ上には敵キャラやボーナス面、ボスキャラが出現する事もあり、接触すると各イベントが発生する。
  • 各ステージにはチェックポイントが存在し、ミスしてもここからリトライできるようになっている。
    • で、実はこのチェックポイントは一部を除いて破壊できる。破壊すれば大量のお金が手に入るが、当然チェックポイントとして使えなくなるのでミス時に大幅に戻されるというリスクが付きまとう。
  • 残機やゲームオーバーの概念がなく、何度でもリトライ可。ただしミスをするとお金を一部落としてしまう。詰まった場合はいつでもポーズ中にマップ画面に戻れる。
    • 落としたお金はミスした場所に漂うので回収すれば取り戻せる。しかし回収前に再度ミスをすると消滅してしまい回収不可になる。
      • なお、ステージ進行を中止してマップ画面に戻った場合は「そのステージ中でのアイテム入手・イベント消化・所持金の増減」といった、プレイ中のそのステージで発生した進行状況が無かった事になる。道中ミスしすぎて所持金を失いすぎた場合の救済措置になると同時に、少し稼いでマップ画面に戻る稼ぎが抑制されている。
  • その他豊富なやりこみ要素。
    • 本編であるショベルナイト編には「楽譜」というアイテムが存在し、入手して村にいる吟遊詩人に届けるとゲーム内のBGMを聴くことができる。他のシナリオでも収集アイテムの要素が存在。
    • 条件を満たすと達成される実績「功績」が各モードに存在。ゲームを進めれば必ず達成できるものからかなりきつい縛りプレイまで条件はさまざま。
    • 各シナリオはクリア後、2周目となる「ニューゲーム+」が遊べる。1周目のステータスや所持アイテム全般を引き継げるかわりに被ダメージ増、チェックポイント減、体力回復アイテムがほとんど出現しなくなる…と難易度が大幅に上がっており、やり込んだ熱心なファン向けの内容。ストーリーやエンディングといった大筋に変化が無いが、一部シナリオでは寄り道要素に若干の追加要素があるものも。
      • なお、一部のシナリオでは「ニューゲーム+」において1周目には無かった新ルールが追加されるものもある。
    • クリア後「チャレンジモード」が解禁される。特殊なステージやボスとの再戦に挑戦できる。クリア後という事もあって難易度は高め。
    • 本編「ショベル オブ ホープ」、他のキャラクターが主人公の「プレイグ オブ シャドウズ」「スペクター オブ トーメント」「キング オブ カード」、4つのシナリオ全てをクリアすると…?
  • 「チートコード」の存在。怪しい響きだが、要は公式の用意した隠しパスワードである(公式HPに隠されている)。
    • 難易度を大きく下げるもの、逆に上げるもの、ただのお遊び要素など種類は豊富。
    • ただしチートコードを使用したセーブデータでは「功績」が達成できなくなる。「功績」を気にする場合、チートコード未使用のセーブデータとは別件で用意することを強く推奨。
  • 公式HPで追加コンテンツがダウンロードできる。なお無料である。(Steam版ではモード毎の単独販売あり)
+ 追加モード一覧
  • 第一弾:プレイグナイト編「プレイグ オブ シャドウズ」(2015年配信)
    • ボスキャラの一人である「プレイグナイト」が主役のアナザーストーリー。時系列上はショベルナイト編と概ね同時進行。
    • プレイグナイトは他のシナリオの主人公には無いメイン武器のカスタマイズの概念が存在し、戦闘中に自由に組み替える事が可能。また、二段ジャンプと「ボムジャンプ」という固有操作でショベルナイトよりも高く遠くへジャンプできる。
    • ボムジャンプは制御が難しく、かなり癖のある操作性。プレイグナイト本人も他シナリオの主人公より制動力とジャンプ力が低く、被ダメージ時のノックバックが大幅に重いという弱点がある。
    • ステージ構成は(時系列が本編と同じ都合上か)基本的に本編と同じだが、あちこち本モード用に調整、追加されている。
  • 第二弾:スペクターナイト編「スペクター オブ トーメント」(2017年配信)
    • ボスキャラの一人である「スペクターナイト」が主役。「本編の前日譚であり本編プロローグにつながる悲劇的な結末を迎える」という物語の大筋が、モード選択画面の時点であらかじめ強調して説明されているのがストーリー上の特色。
    • スペクターナイトはジャンプ力は高くないかわりにカマを使った「ダッシュ斬り」を利用して高い場所に移動できる。また、少しだが壁を上る事もできる。
    • ステージ構成は一新されており、新しいザコ敵や、ボスの新技、新規BGMなども多い。大部分が本モード用に追加された要素となっている。
  • 第三弾:キングナイト編「キング オブ カード」(2019年配信)
    • ボスキャラの一人である「キングナイト」が主役。こちらも公式側から本編の前日譚と説明はあるが、前述のスペクターナイト編と比較しての詳細な時系列の説明などはほぼ無く、ファンの考察の余地を残した立ち位置のシナリオ。
    • キングナイトは「ショルダーバッシュ」というダッシュ体当たりが通常攻撃。敵や壁にぶつかれば反動でスピンし、この間は敵や破壊可能物などを踏んでバウンドしつつ攻撃を加える事も出来る。「一度のスピンで2回以上連続でバウンドが成立している」場合は再度空中ショルダーバッシュが可能というやや複雑な仕様があるが、本シナリオはその細かい仕様の把握とフル活用が前提となっている。そのため、このシナリオは他シナリオと比較してかなり難度が高い。
    • ステージは短くなった代わりに数が大幅増加。ボス面以外ではゴールにたどり着けばクリアとなる。
    • BGMはこれまでのシナリオの各ステージで使用されたものがほぼ全て続投。その他、完全新規のステージやボスや楽曲も存在している。
    • 本作オリジナルのカードゲーム「ジョスタス」を使った大ボリュームのミニゲームもある。カードを収集したりデッキを組んだりとかなり本格的。ストーリーにも絡んでくるが…なんとサブタイトルに反しエンディング到達のみが目的であれば「ジョスタス」を完全に無視することも可能であり、本シナリオの主要キャラクターの中にこの抜け穴について暗に言及している者がいる。その為、「アクションゲームが得意だがカードゲームは苦手」というプレイヤーにもある程度間口が開かれている。
  • 対戦モード「ショウダウン」(2019年配信)
    • スマブラのように直接キャラクター同士が対戦するミニゲーム。CPU戦も対人戦も可能。
    • 各キャラの性能は本モード用に調整され直されている。ゲーム中にコマンド一覧があるので、どんな技が使えるか確認可能。
    • 主役であるショベルナイトはもちろん、本編ヒロインのシールドナイト、ボクメツ騎士団の全8名のナイト達、悪の大ボスであるエンチャントレスなど、多彩なキャラがプレイアブルキャラとなっている。CPU戦では使用キャラ毎に個別のストーリーとエンディングが用意されている。
  • 前述した「功績」「チャレンジモード」も、これらの各モードに対応したものが個別に用意されている。

評価点

  • 本作の良作たる所以はなんと言っても総合的な完成度にある。
    • ロックマンに近い抜群の操作性、容易なリトライに加え、ステージの特色に応じた様々なギミックが大量にあり、それに伴うエフェクトの作り込みも非常に丁寧。2014年の海外製としてはまるで大手メーカーのノウハウを持っていたかのような完成度の高いマップ構成で、全体的なプレイへの没入感は抜きんでたものがある。
    • 直感的に理解できるギミックとそれを利用したアクション、自然と活用できる配置と配慮が随所にみられ、例えば同じステージ内でも計算されたようなギミックの投入順序・導線・難易度曲線が感じ取れるほど。足を止めさせるだけのエリアや必然性のない敵配置が極力抑えられ、隙間の目立つエリアがほとんどない。
    • それでいて豊富な隠しポイントとやり込み等で補強された内容は大筋において高いバランスでまとまっていると言えるだろう。
    • さらには多数の小ネタや演出が用意されており、それこそ各ボス戦の弱点に近いレリックから小粋なギャグまで書ききれないほど多様に存在。ゲームアワードにノミネートされた実績は伊達ではなく、アクション部分の完成度のみならずプレイヤーの探索欲や金策欲までもニクいぐらいに刺激する。
  • グラフィックはファミコン風のレトロな作りながら、ドット絵自体はかなり細かく作られておりぬるぬる動く。
    • 敵キャラはもちろんNPCまで含めて見た目も個性豊かなキャラクターが沢山用意されており、細かい仕草や細かい台詞、多様なアクションを併せ持つ。
    • 「プレイグナイト編」以降が特に顕著だが、NPCだけでなく背景ギミックもやりすぎなレベルで動くので、特に幕間ではセリフが表示されている間もあちこちに目移りしてしまうほど。
  • Jake Kaufman氏(Shantaeの人と言えばわかりやすいと思われる)が手掛けたBGMも良曲揃いでゲームに華を添える。
    • 特に本作はほぼ全てのボスに専用のBGMが用意され、しかもほとんどがステージのフレーズがアレンジされて含まれる。ボス戦だけでもかなりの曲数。さらに松前真奈美氏(ロックマンの作曲者)も本作のために2曲提供している。
    • サウンドモードは特徴で表記した「楽譜」アイテムの入手・売却する事で増えていく。
      • 各所に隠されているためコンプリートしないと全曲を好きな時に聴く事はできない…かと思いきや、デジタルアルバムは普通に配信されているので気に入った人も安心。(ちなみにこのデジタルアルバムは任意の金額で購入可能である。タダで聴く事もできるし寄付もできる)
    • プレイグナイト編「プレイグ オブ シャドウズ」は、イベントやラスボス戦など要所要所で新曲が用意されている。
      • ストーリー上は本編と並行した時系列である都合上、なんと新規BGMとしてショベルナイト戦BGMが存在するというのが最大のポイント。
    • スペクターナイト編「スペクター オブ トーメント」は本編の前日譚を描いたシナリオに合わせてか、各ステージの道中BGMはほぼ全て本編であるショベルナイト編での各曲のアレンジもしくはモチーフの新曲となっている豪華仕様。
      • 終盤に突入してからの新規曲は、いずれも雰囲気や曲調からして「悲劇の始まりであるスペクターナイト」と「悲劇を終わらせるショベルナイト」とで明確な対比となっている。ぜひ、両シナリオを実際に体験した上で聴き比べてみて欲しい。
    • キングナイト編「キング オブ カード」は、ジョスタス関係とイベント関係で新曲が多数。
      • 多くの戦いを乗り越えたキングナイトを待つラスボス戦、エンディングといった最も重要な場面についても新曲が用意されている。
  • 海外製のアクションによく見られるヘビーユーザー向けの超高難易度の傾向がなく、遊びやすさに一役買っている。
    • アクションに慣れていないプレイヤーからするとそれでも難易度はやや高めではあるのだが、無限にリトライが可能な事、ミスしてからリトライ開始までが早くテンポが良いおかげでストレスはかなり軽減されている。
    • 回復アイテム、amiibo、チートコード等、救済措置もあるので初心者でもクリアするだけならなんとかなる。
    • クリアするだけならさほど長いゲームではないが、やりこみ要素が非常に豊富でやりこもうとするならボリュームもかなりのもの。
    • キングナイト編についてはアクション面とゲーム内カードゲーム「ジョスタス」はどちらも難しめなため、他シナリオと比較すると飛びぬけて難度が高いという点は否めないが、手が出ないレベルではなく常識的な難度。無料DLC追加シナリオ第三弾という事を考慮すると許容範囲だろう。
  • ローカライズの出来が良い。少なくともプレイしていて不自然に感じることはまずないだろう。会話も作中のネタの一つとして重要な本作でこの配慮は嬉しい。
    • なお、BGMの曲名については各言語で個別に翻訳した上でつけられている。検索時などは注意。原語である英語版の曲名が検索時にヒットしやすい傾向にある。
      • 原語のはずの英語版でも、別言語の洒落た慣用句等を用いた曲名が一部存在する点に注意。例えば本編スペクターナイトステージBGMの曲名は日本語設定では「死の舞踏」だが、英語設定ではフランス語の「La Danse Macabre」になっている。

問題点

  • 各シナリオで共通する問題点
    • ミス時に落としたお金は後で拾えるものの、実際は高すぎてジャンプが届かなかったり、トゲや穴の上だったりで実質回収不可になってしまうケースが散見される。直接お金に触れずともお金を回収する手段自体は各主人公に存在するが、それらを駆使してもダメな時はどうやっても回収不可。
    • 各シナリオの主人公には強化アイテムとして「鎧」(プレイグナイトのみ「ローブ」)が何種類か存在するのだが、「強力なかわりにデメリットが大きい」ものや「動きが若干格好良くなるだけで実用性がほとんどないもの」もある。
      • デメリットは購入前から効果説明されてはいるものの、実際に買って使ってみないとどの程度か把握はできない。そして大抵の場合そのデメリットは多くのプレイヤーが想像するより大きめのため、お金の無駄遣いになってしまうケースもしばしば。安定と実用性を取ると選択肢は少ない。
  • ショベルナイト編「ショベル オブ ホープ」(本編)の問題点
    • 通常攻撃のリーチが想像以上に短い。恐らくショベルナイト最大の欠点で、操作性がよくきびきびと動かせるアクションながらかなり接近戦を強いられる。それでいて敵の体当たりには攻撃判定があるため、特にボス戦では高機動の接近戦となり反射神経が要求される。
      • 代わりに、判定が出っぱなしかつヒット時に安全に弾かれる「ジャンプ中の下突き」が主力となってくるが、こちらはガードする敵、無効な敵もそれなりにいるため、ショベルナイトはサブウェポン依存度が全主人公で最も高くなる。
      • 一方、そのサブウェポン用の魔力を回復させる手段はアイテムに限られる。他シナリオの主人公は自然回復やそれに近い手段が存在するが、ショベルナイトにはないためボス戦では基本的に使い切ると枯渇。
    • 初心者殺しになるのが序盤のボス「スペクターナイト」*2。評価点で難易度は低めと前述したが、スペクターナイトは序盤で必ず倒さなくてはならないボスとしては場違いなほどトリッキーで戦いにくく、初心者が躓きやすい。*3
      • ただし、超強力な防御サブウェポン「フェーズペンダント」、汎用性が高い攻撃サブウェポン「ファイアロッド」、携帯型回復アイテムを保持する器「リンゴマスの聖杯」(全2個)、これらが序盤のうちに安価で購入可能な上、いずれもスペクターナイトへの対抗手段として有効なためやりようはある…というか、前述した防御サブウェポン「フェーズペンダント」はむしろ強力すぎるきらいがあるのでどちらを難点とするかは難しいところ。
      • 前述の「チートコード」を使用したセーブデータを別途用意して、そちらで事前に練習するという解決方法もある。
    • 『ロックマン』シリーズで言う「E缶」に相当する持ち歩きのアイテム「回復の霊液」を無料で最大で2個持ち歩けるが、使用後にミスしても「回復の霊液」は復活しない。
  • プレイグナイト編「プレイグ オブ シャドウズ」の問題点
    • 他シナリオの主人公と異なり「戦闘中にメイン武器をカスタマイズできる」要素が存在し、これ自体は面白い評価点でもあるのだが、プレイ中に場に合わせて適切なものを選ぼうとしすぎるとテンポが大きく損なわれてしまう。
      • パーツの部位項目数も選択肢が多く、それゆえに組み合わせには使い勝手の良し悪しの差が激しい。まるで使いどころがないものも多い。
      • 大まかに使えるセットが絞られるため悩みにくいと言えなくもないが、大抵はテンポを損ねないために「数種の使いやすいセッティング」に絞ってプレイするだけとなってしまい、思ったほど活用に広がりが生まれなかったシステムとも言える。使い所にあった組み合わせは確かに面白くはあるし、ボス戦にも特効とも呼べる組み合わせもある等、悪くない部分もあるのだが…。
      • いくつかのカスタマイズしたセットを記憶してすぐ呼び出したり、なんらかのコマンドでメニューを開かずに使用・切替ができたら…と悔やまれる。
  • スペクターナイト編「スペクター オブ トーメント」の問題点
    • 本シナリオ主人公であるスペクターナイトの戦闘能力が、他シナリオのプレイヤーキャラと比較するとあまりにも高すぎる。これがかなり爽快で、アクションゲームが苦手なプレイヤーに歩み寄ってもいるのだが、慣れてくると戦闘がかなり大味になるという弱点と表裏一体。
      • 事前準備やサブウェポンの使い方次第で「地形や穴やダメージ床を無視し放題」「ボスが何もしてこない内に瞬殺できる」「意思のスカル(体力回復するサブウェポン)にあかせて適当に攻撃(MP少量回復)を連打しているだけで倒せるボスがいる」など、仕様を理解していると雑なプレイが通用しすぎる部分が見えてくる。
  • キングナイト編「キング オブ カード」の問題点
    • ステージギミックやボスの攻撃が他シナリオに比べ格段に複雑になってしまっており、全編を通じて難度がかなり高い。「他3シナリオをクリアしたプレイヤー向け」という前提で調整している可能性もあるが、シナリオ選択画面でそういった説明は全く無い。
    • 「バーダー峠」にある壁画のトラップ(自機が重なって一定時間経つとバーダーというザコ敵が飛び出してくる)など、視認性が極端に悪いステージギミックが散見される。オプションで背景の明度設定をデフォルト以下に落としていると視認困難。配置を完璧に覚えない限りは事故と隣り合わせとなる。
    • ストーリーにも関わるゲーム内カードゲーム「ジョスタス」まわりの仕様が非常に不親切、かつ難度が高い。『ショベルナイト』は本来アクションゲームであり、「アクションゲームは得意だがカードゲームは苦手」というプレイヤーがいることは想像に難くないため、問題点としては無視できないところだろう。
      • ルール説明が必要最低限しか行われない。カードの特殊効果の事前説明や特殊マスの説明が全く無く、ジョスタスにおけるボスキャラが使用するイカサマ「ボススキル」に関する詳細な説明も一切無い。カードの特殊効果については手元か試合中の場・手札にあれば参照可能ではあるが、あくまで「実際にカードを入手する」か「対戦相手が手札か場にカードを出してくる」か、いずれかを満たす必要がある。
      • ジョスタスにおける「定石」や「悪手」に関する説明も全く無い。練習になる詰め将棋ならぬ詰めジョスタスも存在自体はするが、問題数が少ない上にヒントや解説は一切無い。プレイヤーは基本ルール以外の全てを手探りで学ばねばならず、あまりにも説明不足すぎる。
      • 商人から「チート」(使い捨てのイカサマ権)を買う事ができ、試合中のプレイヤーのターンで自由に使う事ができるのだが、使いどころが非常に難しいものばかり。そのため、「チート」という名前に反し適切に使うにはかなりの腕と知識が必要。つまり、ジョスタスにおけるチートは「チートを使いこなせない腕前だとチートを使っても勝てない」し「チートを使いこなせる腕前ならそもそもチートを使わなくても勝てるから必要無い」という本末転倒な性能になっている。選択肢を増やす意味で持っていてもいいが、救済措置とは呼び難い。(なお、「チートを一切使用しない」実績と「チートを全種類使用する」実績が両方とも存在する点に注意が必要)
      • カードの収集が困難。まず、商人から購入可能なカードのパックは、グレードが低い初歩的なパック以外はかなり高額。ジョスタス外での戦闘用の装備を充実させる為には、クリア後までカードのパックを買っている余裕は無い。さらに、作中世界に1枚しか存在しない設定のユニークカードの多くは対戦相手が最初からデッキに入れており、「試合で対戦相手が目当てのユニークカードを場に出した状態で勝利して奪う」以外にユニークカードの入手手段が存在しない点がかなり難儀。カード集めを本格的に行いたい場合、相当な運と手間を要求される。「一度でも入手したことがあるカード」は、後述の理由で紛失しても金で解決する選択肢が一応存在するのが救いではあるが…。
      • 基本カード4種類(最初から無限に所持)以外のカードは、実際のジョスタスの試合では「敗北時に場に出している」と対戦相手に奪われる可能性がある*4上、本作は基本仕様としてオートセーブなのでうかつにソフトの終了もできないので逃げ道は無い。特に1枚しか存在しないユニークカードを対戦相手に奪われると「試合で対戦相手が場に出してきた状態で勝利して奪い返す」か、「商人を経由して現所持者から買い戻す」(強力なカードほど高額)か、どちらかの方法でしか取り戻せなくなる。金で解決できるだけ有情ではあるのだが、強力なカードの買い戻しコストは非常に高額。負けが込むと大損害を被り泥沼に嵌まりかねないため、うかつにジョスタスの試合ができない。
      • 「基本カード4種類のみで構成したデッキ」を用意し、負ける事を前提に対戦相手のデッキや出方を偵察しておくという手も一応ある。なお、基本カードのみのデッキは力押しや安易な逆転が一切できず、「何手も先まで読み切って相手を掌の上で踊らせて完勝する」以外の勝ち筋がほとんどない超上級者向けのデッキとなってしまう。そのため、序盤の弱い対戦相手はともかく、中盤以降の特殊効果や特殊マスが多い強力な対戦相手に勝つことは現実的ではない。
      • 上記仕様の為、ジョスタス進行の最適解は「クリアまでジョスタス関係のイベントを全放置」した上で他のイベントや宝箱から入手できる強力なカードを集め終わり、それから「弱いカードしか持っていない序盤の対戦相手」から順に片っ端から無双していく…という味気ないものになってしまう。
      • ジョスタス関係のイベントを進行していくと「誰がどのユニークカードを持っているか」「ユニーク以外のカードがどの種類のパックに収録されているか」「イベントや宝箱でしか入手できないカードがどこで入手可能か」の完全リストが入手可能ではある。
  • 対戦モード「ショウダウン」の問題点
    • ゲームバランスとゲームシステムの兼ね合いか、どのキャラも操作やモーションが全体的にかなり重めに変更されている。スマブラをほうふつとさせる内容だが、各シナリオのような軽快な動作はほとんどできなくなっている。
    • 各キャラのストーリーは、明らかに各シナリオをクリアして時系列や関係性を一通り理解していることを前提に描かれている。しかし、それに関する説明は無い。

総評

一見すると近年では珍しくないレトロ風横スクロールアクション。
しかしドット絵、システム、BGMなどあらゆる点で完成度の高いゲーム。
やりこみ要素も豊富で追加コンテンツも含めればかなり長く遊べる作品となっている。


余談

  • 海外のファンの間ではショベルナイトの『スマブラ』(ゲスト)参戦を望む声が何故か多かったらしい。
  • 本作の日本語版正式タイトルはシ『ョ』ベルナイトだが、英語版しか無かった頃の名残で今でもシ『ャ』ベルナイトと表記している国内サイトも見られる。日本語版スタッフ曰く「ショベルナイトはシャベらない(喋らない)」と覚えて欲しいとのこと。
    • なお、ショベルナイト本人はよく喋るキャラクターであるという点はご愛敬。
  • 3DS/WiiU版発売前の公式サイトのカウントダウンサイトでは、ひと昔前のようなホームページの内装となっており、ネタにされた。
  • 2020年4月にPS4版のパッケージ版がフライハイワークスより発売予定となっていたが、延期ののち発売中止となった。
  • 2021年12月にスピンオフ作品『ショベルナイト ポケットダンジョン』(Steam/Switch)が発売された。
    • 落ち物パズルとローグライクゲームを組み合わせた内容となっている。
  • 2022年9月にスピンオフ作品第二弾『ショベルナイト ディグ』(Steam/Switch/AppleArcade)が発売された。
    • 内容はショベルソードで本来のショベルらしくダンジョンを掘って進むローグライクアクション。

タグ:

ACT インディー
+ タグ編集
  • タグ:
  • ACT
  • インディー

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2023年10月05日 23:58

*1 海外ではPS3版も存在。

*2 ショベルナイト編の序盤セクションは、セクション内のスペクターナイトとキングナイトを倒す必要がある。この2名を倒さない限り、マップ画面で次のセクションへ続く道に通行止めが設置されており先に進めない。

*3 「序盤戦では場違いなスペクターナイトの厄介さ」は開発末期に問題視されたのか、キングナイト編「キング オブ カード」序盤でボスとして戦うスペクターナイトは、スペクターナイト編「スペクター オブ トーメント」での自機仕様に則っている。本編における飛行能力や画面を暗くする能力、カマ投げやテレポートなどの本編での特徴的な能力を持たない。その上で行動パターンが単純で、スペクターナイト編サブウェポンを用いた攻撃も攻撃頻度が控えめになっているため脅威ではない。体力もかなり少ないので、総じて序盤戦のボスらしい難度に抑えられている。

*4 ジョスタスの試合に負けると基本的に「敗北時に場に出しているカード」を奪われる可能性があるが、一部例外あり。拠点にいる「カーディア」というカードゲーマー、練習試合で基本ルールを教えてくれるNPC、詰めジョスタス出題者…これらのキャラクターは、プレイヤーがジョスタスの試合に敗北しても場に出ているカードを没収してこない。

*5 プレイアブルキャラとして登場するものもあれば「NPCやカメオレベルのゲスト出演」といった形まで様々である。