【すーぱーぱずるふぁいたー つー えっくす】
ジャンル | パズル | ||
対応機種 |
アーケード プレイステーション セガサターン Windows95 ドリームキャスト |
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発売・開発元 | カプコン | ||
稼動開始日 | 1996年5月31日 | ||
発売日 |
【PS/SS】1996年12月6日 【Win】1997年3月20日 【DC】2001年7月5日 |
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定価 |
【PS/SS/Win】5,800円 【DC】3,800円(各税別) |
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廉価版 | 【Win】1999年4月16日/1,500円(税別) | ||
配信 |
【PS】ゲームアーカイブス 2015年7月22日/617円(税8%込) |
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判定 | なし | ||
ポイント |
カプコン格ゲーキャラが落ちものパズルに 爽快感高い キャラバランス劣悪 |
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ストリートファイターシリーズ | |||
CAPCOMクロスオーバー関連作品シリーズ |
カプコンの対戦格闘ゲームのキャラを使用した落ち物パズルゲーム作品。公式略称は『スパズル』となっている。
主に『ストリートファイター』シリーズと『ヴァンパイア』シリーズのキャラが2.5頭身にデフォルメされた姿で登場。
「同じ色のブロックを積み重ねて大きな四角形に固めてから、破壊用のブロックで消す」という分かり易いシステムを採用。
システムの原型はカプコンが1994年に発売したパズルゲーム『ぷにっきぃず』(*1)だが、ルールはかなり変更されている。
タイトルは『スーパーストリートファイターIIX』のパロディだが、出典は『ストリートファイターZERO』ベースであり『スパIIX』要素はあまり無い。
以下はアーケード版のもの。
幅6マスのフィールドに、赤・緑・青・黄の計4色のブロック(本作ではジェムという)が2個1組で落ちてくる。
ジェムには以下の種類がある。
落下口である右から3列目が積み上がって塞がれるとゲームオーバー(『ぷよぷよ』とは左右逆になっている)。
「降ってきたカウンタージェムを利用して、いかに大きなパワージェムを作り反撃するか」が本作の肝となっている。よって(おじゃまぷよが本当に邪魔なだけの)『ぷよぷよ』よりも、コナミの『対戦ぱずるだま』シリーズ寄りのゲーム性となっている。
本作はその『ぱずるだま』で例えるなら、降ってきた小玉が後で一斉に大玉に変化するようなもので、中途半端な攻撃は相手に塩を送ることになる。
後に発売された『ぷよぷよ! Puyopuyo 15th anniversary』の「こおりづけ」ルールがこのカウンタージェムに近い。
元々が超マイナーな作品を同社の人気格闘ゲームのキャラに差し替えた作品である事から、開発側は資産の有効活用を狙っていたのだろう。
お祭りゲーとして、パズルのシステム部分だけ見れば普通に良作なのだが、キャラバランスの問題などが目に付く。もう少し作り込めば間違いなく良作の評価を得られたであろう、惜しい作品である。
*1 実際はコンパイルとの共同開発
*2 同色が四角形型に揃っていた場合は即座にパワージェムになる。
*3 ロケテストは大阪の老舗独立系店舗、さらに、本稼働でも直営店の「アクティ21」には入荷しなかったぐらいである。ちなみに、BGMは同年に出た『クイズアンドドラゴンズ』からの流用。
*4 プレイ中、および勝利後のメッセージはいつもの女王様キャラである。
*5 最初から使用可能な8人のうち、5人が女性。春麗・さくら・モリガン・レイレイ・フェリシア。
*6 一応ドノヴァンは当時最新作の『ヴァンパイアハンター』の主役級キャラである他、同シリーズの看板キャラとも言えるモリガンも登場していることから、「『ヴァンパイア』のメインキャラの登場」自体はきちんと行われている。
*7 『ストリートファイターZERO2』のさくらステージのBGMをアレンジして歌詞を乗せた歌で、さくら(CV:笹本優子)本人が歌っている。
*8 手に持った首なし人形から大量の首を放出する技。原作では体力を8割ほど削る極悪技だった。
*9 リュウ・さくら・フェリシアは縦が同色だったラインに別の色が混じるようになり一発消しできないようになった。フェリシアとモリガンは中央の色のパワージェム配置がズレて作りづらくなった一方で、容易に繋がりやすくもなっており、フェリシアについてはそれを考慮してか端の縦列部分が縞々に強化されている。レイレイに至っては原作と全く異なり、リュウと豪鬼を組み合わせたような中央だけ完全斜めパターンに変更され、中央が対応されづらくなった一方で左右端の列は弱体化した。