閃乱カグラ PEACH BEACH SPLASH

【せんらんかぐら ぴーちびーちすぷらっしゅ】

ジャンル 爆乳ウォーターバトル
対応機種 プレイステーション4
Windows(Steam)
発売元 マーベラス
開発元 タムソフト
発売日 2017年3月16日
2018年3月8日(Windows)
定価 通常版(DL版含):7,538円
限定版:10,778円
超限定版:26,784円
Windows(Steam):(通常版)3,090円
(Sexy Soaker Limited Edition)4,100円
プレイ人数 1人(オンライン2~10人)
レーティング CERO:D(17歳以上対象)
廉価版 SPLASH SUNSHINE EDITION
2018年7月26日/3,980円
判定 なし
ポイント 誰が呼んだか「スケベトゥーン
操作感覚は「アーマード・コア
カグラらしい要素はほとんど無い
閃乱カグラシリーズ


概要

  • 閃乱カグラシリーズのスピンオフと言うべき作品。ジャンルはこれまでと異なりサードパーソンシューティング(TPS)となっている。
  • 水鉄砲による打ち合いをテーマとしており、閃乱カグラシリーズではあるが、忍要素はほとんどみられない。
  • もちろんであるが、オンラインによるマルチプレイには対応している。
  • 2017年10月5日に、更衣室やジオラマモードにてPlayStation VRに対応。

システム

ルール

  • プレイヤーは5人一組(ストーリーモードの一部では5人に満たない場合もある)でチームを組んで勝負する。
  • キャラクターの主となる武器は水鉄砲であり、この水鉄砲で攻撃しながら、ストーリーモードであればクリア条件の達成を、マルチプレイであれば相手チームに勝利することを目指す。
    • 固有の武器による近接攻撃は可能だが非常に弱く、あくまで補助的に使うのみである。
  • 水鉄砲は全部で10種類あり、試合(ステージ)開始前にいずれかを選択する。途中での変更は一切出来ない。
  • キャラクターにはライフが設定されており、攻撃を受けるとライフが減り、旧作同様ライフの減少に応じて水着が破れていく。
    • ライフが0になるとダウンとなり、ストーリーモードでは規定回数までであれば一定時間で自動的に復活する(規定回数を超えてライフ0になると失敗)。
      マルチプレイモードでは制限時間内であれば一定時間後に何度でも復活出来る。
  • キャラクターは水で濡れると、濡れゲージが高まる。敵の水(もちろんダメージも受ける)だけでなく味方の水(こちらはダメージを受けない)でも構わない。
    • 濡れゲージが高まると一定時間水が打ち放題になり有利となる。
  • キャラクターはカードを装備することが出来、カードは試合中に利用することが出来る。カードの種類は非常に多く、それぞれで効果が異なっている。
    • カードはストーリーをクリアしたり購買部で購入したりすることで入手できる。
    • ダブったカードはキャラやカードの強化に使う事が出来る。
  • ストーリーモードでは条件を満たす(敵の全滅など)ことでクリア。マルチプレイモードでは一定時間内で倒した数等でポイントを競い、ポイントが多いチームが勝利となる。

水鉄砲について

  • 水鉄砲は性質の異なる10種類のものがある。いずれのキャラクターもイメージイラストなどで描かれているそれぞれの水鉄砲があるが、どのキャラも任意に水鉄砲を選べる。
  • 水鉄砲は試合開始前に選択する。試合中に水鉄砲を変更することは出来ない。
  • 水鉄砲もカードとして強化することが出来、威力が強化される。
    • なお、水鉄砲もカードとして入手できるが、最初から全種持っているため、水鉄砲カードは基本的にはハズレカード(強化用のカード)である。
  • 水鉄砲にはそれぞれ2つのモードがあり、威力や射程、水の消費を含めた性能が変化する。こちらは試合中に任意で切り替え可能。
  • 水鉄砲は射撃すると水を消費する。水が少なくなると、射撃出来なくなり、リロードするまで使えなくなる。
    • リロードは周囲に水がなくても所定の動作で行うことが出来る。
  • また、旧作の二段ジャンプやダッシュに相当する行動も水鉄砲の水を利用する必要があり、水がなくなると使えなくなる。

キャラクターについて

  • キャラクターはEVまでの主要女性キャラクターは全員登場(ジャスミンや両姫を含むが小百合は登場しない)する。菖蒲、神楽、奈楽についてもDLCではなく普通に使える。
    • またスマホ版であるNewWaveから総司、夕焼、麗王の3人がコンシューマ版としては初登場である。
  • プレイアブルキャラクターとしてはDLCなしで30人、有料DLCでは真影の飛鳥、紅蓮の焔、氷王の雪泉、深淵の雅緋『NewWave』の追加キャラとして芭蕉、『DOAX3』のマリー・ローズ、ほのか、あやね、『すーぱーそに子』のそに子、『一騎当千』の孫策、関羽、呂布、呂蒙、『VALKYRIE DRIVE -BHIKKHUNI-』の神楽坂倫花、神楽坂乱花、『ネプテューヌシリーズ』のネプテューヌが配信されている。
    • なおこれら他社DLCキャラには、スキンシップやくねくねフィニッシュなどで大なり小なり制約が存在する。
    • 特にそに子とネプテューヌは髪型、髪色変更不可で、更にそに子の髪型を他のキャラが使用した場合ピンク固定となる。

その他

  • 全体的にキャラモデルはEVに準拠している。更衣室ではジオラマモードが存在する。
  • 概要の通り、本作ではルール上、忍術などの利用が禁止されているため、忍術、忍転身といったシステムは存在しない。

評価点

カグラに相応しいガンシューティング

  • 元々、ダメージを受ければ衣服が脱げるというシステムを持つ本シリーズであるが、そんな本シリーズらしいエロ要素満載のTPSとなっている。
    • 基本的に衣装は濡れることで透けたり、ダメージを受けることで破れたりする。
    • 相手を倒すと、水鉄砲で相手の胸、股間、顔などを集中的に狙うくねくねフィニッシュを発動させることが出来る。
      • 水の色は変更可能。有料DLCでは水の色を金色にすることが出来るといったかなり危ないものもある。
    • 基本的にキャラクターは水鉄砲対決ということで水着であり、胸はしっかりと揺れる。

初心者にもプレイしやすいシステム

  • 最近のTPSでは本作に限った話でもないものの、ジャンルとしては難しいTPSとしてはプレイしやすい内容となっている。
    • ライフがなくなっても復活出来る。その為、すぐに脱落してしまって、何も出来ないまま待機せざるを得ない、と言うことにはならない。
    • スナイパーライフルを除けばオートエイムが強いため、不慣れであっても相手に命中させやすい。
    • 味方に水を打つことで、濡れゲージを高める(一定以上になると、水鉄砲が打ち放題になるメリットがある)ことが出来るため、とにかく乱射しているだけでもある程度の貢献になる。
    • ストーリーモードは難易度が低めであり、初心者でもプレイしやすい。歯応えが欲しければ難易度を上げることも出来る。

問題点

忍要素の排除

  • 本作ではシリーズの要といってもいい忍要素はほとんど存在しない。
    • 忍転身、秘伝忍法などの本シリーズの肝というべきシステムがない。
    • 一応、ストーリーでは旧作との関連性はあるが、本編中にはほとんどそれを匂わせるような内容がない。

キャラクターの個性がなくなった

  • 上の問題点とも被るのだが、本作では水鉄砲を使ったアクションが主となり、キャラクター固有のアクションは近接攻撃以外存在しない。
    • 既に述べているとおり、近接攻撃は水鉄砲と比べ非常に使い勝手が悪く、使われる場面はほぼない。
  • その上で忍転身がないため、キャラクター毎の個性は外見や口調の違いくらいしかなくなってしまっている。
    • キャラクターのモーションは水鉄砲に依存する。その為、同じ水鉄砲を装備しているキャラクターは全員同じモーションを取ることになる。
  • 一応、このことは水鉄砲さえ自分の好きなものを選べばどのキャラクターでも問題無く使える*1という評価も出来なくはないが、少数派だろう。

水鉄砲のバランスがひどい

  • 現在ではアップデートである程度改善されているが、水鉄砲毎にかなりあからさまに強い、弱いが分かれている。
    • アップデートでだいぶマシになったが、範囲が広めで威力も高いグレネードランチャーやロケットランチャー、使いづらいが一撃でライフを削り取ることすら出来るスナイパーライフルは依然強力である。
    • 一方、濡れゲージは増やしやすいが、射程が致命的なまでに短いスプレーガンは扱いづらく弱い。

カードのバランスも良いとは言えない

  • 特殊効果を持つカードはかなり数が多いが、バランスが良いとは言えず、使えるカードと使えないカードの差が激しくなっている。
    • バリアを張れる両姫や、体力回復の美野里、射撃攻撃力アップの両備などが強いカードである。
    • 近接攻撃力を下げる四季や、近接攻撃力を上げる華毘などは近接攻撃がそもそもほとんど使われないため使い勝手は悪い。
  • 折角たくさんのカードがあるのに使われるカードがほぼほぼ固定化されているというのは残念である。

総評

閃乱カグラをモチーフにした水鉄砲によるTPSということでジャンルとしては非常に悪くなかったと思われる。
ただ、これまでに培ってきたキャラクター毎の個性やカグラらしいシステムは本作ではあまり用いられず、これらはシリーズのファンからは槍玉に挙げられる点でもある。
モデリングも悪くはないが、SV、EVからの流用が目立つ格好となってしまっており、ジオラマを楽しみたいなら前作のEVでも十分となっている。
致命的な不具合や問題点があるわけではなく、カグラのTPSとして楽しんでいるプレイヤーもいれば、カグラシリーズとしては駄作とみなすプレイヤーもおり、評価は割れる作品といえるだろう。

余談

  • 公式ページやインタビューによると、本作はPS VRに対応する予定はあるようである。
    • 2017年8月1日詳細が発表された。それによるとVR対応の更衣室ジオラマモードやキャラクタービュアーが実装される予定。
      • 2017年10月5日にPS VR対応。
  • 「サンシャイン水着5種」が手に入るプロダクトコードが封入された『SPLASH SUNSHINE EDITION』が2018年7月26日に発売された。
  • 2018年3月8日にはSteamにてWindows版が配信開始。同日に「Sexy Soaker Limited Edition」も配信されており、こちらはサントラ(主題歌入り)とDLC5点が追加収録されている。
    • 配信当初はVR非対応だったが、2018年9月19日のアップデート(Ver.1.07)からVR対応化している。
  • 本作をPS5でプレイした場合のみに発生するバグが存在している。詳細は『閃乱カグラEV』の余談項目にて。
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最終更新:2023年02月24日 09:45

*1 旧作ではキャラクターが好きでもアクションが使いづらい(動きが鈍い詠や華毘などで顕著)という理由でキャラを使いづらいという意見が生ずることもあった