四女神オンライン CYBER DIMENSION NEPTUNE

【よんめがみおんらいん さいばー でぃめんしょん ねぷてゅーぬ】

ジャンル ねぷねぷアクションRPG

対応機種 プレイステーション4
Windows(Steam)
メディア BD-ROM
ダウンロード
発売元 コンパイルハート
開発元 タムソフト
発売日 【PS4】2017年2月9日
【Win】2018年2月28日
定価(税抜) 【PS4】
通常版:7,200円
ロイヤルエディション(Royal Edition):9,700円
DL版:6,400円
【Win】4,100円
プレイ人数 1人(オンライン時最大4人)
レーティング CERO:C(15才以上対象)
判定 なし
ポイント イメチェンには大成功
ただしシナリオとゲームバランスは失敗
ガクガクオンラインとまさにβ版レベルの作品
後のアップデートで少し改善するが評価は変わらず
以降の外伝作品から評価を落とすきっかけへ
ネプテューヌシリーズ


概要

ネプテューヌシリーズ通算13作目にあたる外伝作品。
いつものゲイムギョウ界が舞台ではなく、劇中ゲーム『四女神オンライン』のβテスターとしてネプテューヌたちが参加している、という設定。
そのため今回のキャラクターはネプテューヌたちが自分そっくりに作ったアバターという扱いで、操作キャラや既存キャラはゲーム内の職業に合わせて全員大きくイメチェンが施されている*1
なおマルチプレイもあるものの、基本は『.hack』や『ソードアート・オンライン』のようなオンラインゲームの世界観のオフラインゲーム。

世界観はいつもの通りパラレルワールドだが、雰囲気は『VII』のエンディング後に近い*2
操作キャラとしてはおなじみの女神8人だが、今回は舞台がゲームの中という事で女神化はできない。代わりにその4女神はゲーム内NPCという形で登場し、プレイヤーの操作キャラは合計12人。

主人公/リーダー役は一応ネプテューヌだが、今回は(オンゲーが舞台だけに)廃人ゲーマーという設定を持つベールが事実上もう一人の主役とも言える出番の多さを持つ。
戦闘システムは大分異なるが、アクセサリーなど以前タムソフトが開発した『激次元タッグ ブラン+ネプテューヌVSゾンビ軍団』(激ブラ)から引き継いでいる要素もある。


システム

  • 基本的にはオーソドックスなアクションRPGであり、フィールド探索とバトルがシームレスで行われる。
    • プレイヤー1人とAIで動く仲間を3人まで連れて行くことが出来る。参加メンバーは控えといつでも交代可能。
    • 基本アクションは通常攻撃とSPスキルで、通常攻撃の弱、強の分類はなくなった。
      • スキルは物理、魔法があり、物理はHP、魔法はガードゲージを大きく削れる。
    • 攻撃で覚醒ゲージ(最大5本)が溜まり、1本以上溜まっていると覚醒が使用できる。覚醒中はスキルの威力が強化され、ゲージが尽きるまではSPが自動で回復するようになる。
      • 覚醒中に覚醒ゲージが3本以上残っている場合、覚醒奥義が使用可能。
    • 攻撃動作をキャンセルしてガードすることが可能。また、タイミング良くガードすることで被ダメージを減らしつつ強力なカウンター攻撃が発動する。
    • 経験値について手付けシステムが存在しており、敵を一度でも攻撃して、尚且つトドメを刺した時にメンバーに参加している(=戦闘不能になっていない出撃中の)4人にのみ入る。
  • 基本的には街でクエストを受け、マップで探索やアイテムの採取、最終的にボスを倒して街に帰る、を繰り返す事になる。
    • 受注クエストやその有無でボス敵の配置が変わるマップがある。ボス素材狙いなどで特定のクエスト・あえて何も受けずにダンジョンに入る素潜りも可能。
  • 装備とコスチューム
    • 各キャラには戦闘用の武器1個、防具1個、ジェム3個と、外見のみに影響するコスチュームとアクセサリを別途装備させることが出来る。
      • 武器は戦闘時にグラフィックが反映されるが、防具は反映されない。ゲーム中のテキストでも「インナー」と説明されている。
    • 武器防具は素材を使って強化する事ができる。ただし、全く強化できないネタ武器も一部存在する。
    • ジェムはステータス補正などを得られる補助装備で、「攻撃力が80%上がるが防御力が80%下がる」など、大幅な変化が出るものが多い。
      • 同一のジェムを同じキャラが重複して装備することは出来ないが、似た効果のジェムを重複装備することは出来る。
  • 祈祷
    • お金を払うことで、ダンジョンから帰って来るまで恩恵を1つだけ受けることができる。
    • お金を払わずにランダムで効果を得ることも可能。
  • マルチプレイ
    • 1人~4人まで参加可能。仕様上『激ブラ』とは異なり、その時点での加入キャラしか使用できず、本編の進行度に応じて受けられるクエストが増える。
    • モード全体を統括するシナリオが存在せず、クエストごとにダンジョンを進んでいき、その最奥にボスがいるという統一されたものとなっている。

評価点

  • キャラクターの大幅なイメチェン
    • 本作はシリーズ13作目だが、過去12作もありながらキャラクターの性能や武器などほとんど変化しておらずマンネリが指摘されていた。しかし、本作にて8人全員が性能から見た目まで大幅に変化しており、合わせて立ち絵も全員一新されている。一方、女神4人は(見た目はともかく)性能や武器は過去作に近い仕様。
      • 特にロム、ラムは元々双子という設定からコンパチのようなキャラ付けをされていたのだが、本作で大きく差別化がされ、ビジュアルも上手くハマっていることからずっとこの性能で続投して欲しいという意見すら出るほど。
      • 物理で最高DPSをたたき出すのがリア魔法使い(?)のロムと言うのは差別化しすぎかも知れないが……
  • 魔王や黒猫姫などといった本作の悪役以外は、事実上のヒロインであるNPCのブーケを始めとして和気あいあいとした空気で、キャラクター描写自体は好評。最近の作品に多かったキャラの改変も気になるほどではない。
    • 特にシナリオに全く絡まなくなった代わりに、シリーズで一番ノリにノッているマジェコンヌは必見。
    • 「Unreal Engine 4」を採用した事を大々的に推しており、そこで展開されるモデリングはシリーズ随一。つなこ絵と3Dモデルの違和感も少ない。
    • 四女神以外の女神(プルルート、ピーシェ、うずめ)も3人とも登場しており、それなりにサブイベントが有る。ただし彼女らも劇中ゲームのプレイヤーとしての登場なので女神化はしない。
  • 衣装がそれなりに豊富
    • 操作キャラ8人には新規衣装2つ、過去作衣装1つの3種+カラバリ、さらに初回特典でキャットスーツとほぼデフォルトで4種も存在する。
    • 武器のグラフィックも細かく用意されている。
  • ゲーム開始時に長いロードがある代わりに、本編中のロード時間はかなり少ない。
    • ただ冒頭の長いロード画面はゲームの世界にダイブする、というイメージの映像であり、特に操作が出来たりもせずネプテューヌたちが映っている、などの遊びがなく見ていて飽きてしまう。
    • 余談だが、本ソフトを外付けSSDにインストールしてもこのロード時間は1秒たりとも短縮されない。そのため厳密には、ロード時間ではなく別の処理をしているものと推察される。
  • 装着しているアクセサリを「回す」などの設定が可能になった。
    • また、昨今のゲームにしては珍しく3Dキャラモデルを制約なしに閲覧が可能。新作衣装・旧作衣装とも縦回転させると 容赦なく見える。

賛否両論点

  • 職業の個性
    • 前衛はいい具合に差別化されているのだが、魔法については魔法使いであるネプギアに専用中級魔法があるのみ。それ以外の初級、上級は魔法使用可能キャラで全て共通となっている。
      • ユニは盗賊職なのだが、盗むなどの盗賊らしいスキルは特に存在しない。
      • グリーンハートは「自然の力を引き出して人々を癒した」という設定に反して、高速移動をする「ハイ・スライド」を除き全て攻撃技という脳筋仕様。むしろ女神化前のベールの方がまだこの説明文に合っている。

問題点

シナリオ関連

  • シナリオ
    • 劇中ゲーム『四女神オンライン』としての目的は「4女神を復活させて魔王を倒す」というもの。
      劇中ゲームの都合4女神の復活自体が中盤を過ぎた頃であり、加入して少ししたら、現実(ゲイムギョウ界)のチーターとの戦いへと話がシフトしてしまい、ゲーム内NPCでしかない4女神はチーターとの戦いが終わるまで、文字通り台詞一文すら全くシナリオに絡まなくなる。ただでさえ女神化がない本作において、女神4人の出番は非常に少ない。
    • そしてチーターとの戦いが終わった時点でエンディングが流れてしまい、残っている魔王軍幹部及び魔王との戦いは完全に蛇足となっている。順番を逆にすればよかった、という意見も。
      • また、この流れのためにゲームの仕様を逸脱したチートモンスターより、ゲームの仕様通りの魔王の方が強いという頓珍漢な展開にもなっている。
    • 「死神」と呼ばれる恐ろしいモンスターがいるという事が何度も話題に上がり、モブキャラはだいぶ被害にあっているのだが、ネプテューヌ達に対しては一度顔見せし、次出会った時に普通に倒してしまうという物凄い肩透かし。かなりぽっと出の登場をした「チーター*3」の方が出番も重要度も高い。
    • そしてチート事件の黒幕との対決も、プレイヤー及び操作キャラ12人の関与しない形で決着がついてしまう。
      • 劇中ゲームの運営会社の社員(GM)と黒幕とのハッカー対決に展開していくため、今作では劇中ゲームのプレイヤーに過ぎないネプテューヌ達はほぼ置き去りである。
      • 黒幕は四女神オンラインというゲーム自体を破壊しようとしているのに、ゲーム内でアバターの姿でGMと戦うという首をかしげる描写も。
    • 加え、今回はネプテューヌたちとパープルハートたちが別人、という非常に美味しいネタを扱っているにもかかわらず、同一キャラ同士の絡みが非常に少ない。数少ない絡み自体は好評な内容となっている。
      • とは言っても本作のシナリオにおいて不満が多いのはこの辺りくらいであり、近頃のところ注力しているレギュラーキャラクター8人の扱いは良好。特定のキャラクターに対する冷遇も見られない。
  • サブイベント
    • 「教えて!べるべる!!」というサブイベント群。
      • 「ゲイムギョウ界という架空の世界」の「オンラインゲーム内」で「ベールが現実世界の紅茶の雑学を語る*4」というこのゲームでやる必要ある?としか言いようがないイベント。最初数回は掛け合い要因としてネプテューヌがいるものの、途中でいなくなってしまい、ベールの出番を水増ししているとしか思えないものとなっている。
    • ラスボス戦後のサブイベントは大半が不評。理由としてはそのほとんどが本作限定のNPCだけのイベントで、プレイヤーキャラ12人や既存キャラが登場するイベントがほぼ存在しない。また同じNPCでもヒロインであったブーケにも出番はほとんどない。
      • 黒幕の過去、黒猫姫&キリアの現在、魔王軍幹部の過去が語られても、その全てに操作キャラ12人や既存キャラが全然登場しないのであればプレイヤーとしては非常に反応に困る。特に魔王軍幹部2人の過去はこの2人自体がただの劇中ゲームのキャラであり、この時点で魔王討伐済みのため、今更感が強い。
    • これら以外のサブイベントは好評な分余計に落差が目立ってしまっている。
  • シナリオとシステムのバランス
    • シナリオ上のラスボスを撃破してゲーム的には一段落になるのだが(そもそもβテストの段階でラスボス解禁されてるのはどうなのかと言う突っ込みはともかく)、その時点で装備強化やクエスト関係の解禁率は40%弱と言うところ。
    • 過去作と違い今作のキャラ強化はレベル上げよりも装備強化がメインとなっているが、本格的に装備強化に取りかかれる様になるのはラスボス後である。
      • 特にメインシナリオ中盤~ラスボス直前まで装備と強化の谷間があり、「メインシナリオの大半でアイスを振り回していた」プレイヤーも多いだろう。
    • 「ラスボスまでがチュートリアル」と言われるオンゲー世界らしいと言えばらしいが、実質的にオフゲーでありエンドコンテンツが存在しない本作では、シナリオ的に盛り上がるラスボス前に殆ど強化ができないためどうにも煮え切らない。
      • 前述の様にラスボス後のサブシナリオは蛇足感を感じる内容であり、シナリオ重視のプレイヤーにとっては強化して挑むモチベーションが上がらないことも拍車をかけている。
  • 立ち絵が全く動かなくなった。
    • 立ち絵のクオリティは安定しているのだが、以前は独自のシステムで実装されていた呼吸に合わせた動きや口パクがオミットされてしまったため、以前と比較するとどうしても味気なく感じる。
  • 本作ではPS4のゲームでありながらセーブデータを一つしか作れず(「最初から」を選択したら上書き)、更にはイベント回想もなければ、周回プレイも存在しない。
    • そのため再びイベントを見るには、データを消して最初からやり直すしかない。ドーピングアイテム集めが面倒という事もあって再プレイへのモチベーションが果てしなく低い。
    • PC版では複数のセーブデータを残せるようになっている。

システム関連

  • キャラクターチェンジがワンボタンで行えない。
    • 控えとの交代はともかくメンバーキャラとの交代もいちいちメニューを開かないといけない。本作はリアルタイムバトルのため、メニュー操作中でも殴られる可能性もある。同じく作戦もメニューを開く必要があり、ワンボタンで変更できない。
    • この状況でありながらタッチパネルはチャットのショートカットという、オフラインでは一番不要な要素となっている。
  • キーコンフィグが中途半端
    • キーコンフィグ自体はあるのだが、キャラチェンジや作戦変更、スキル使用ボタンなど肝心な操作がキーコンフィグから変更できない。スキル使用ボタンが何故かL1固定なので、そこに別の操作を割り当てることもできない。
    • 上記の様に、せめてタッチパネル左右にキャラクターチェンジや作戦指示変更が割り当てられれば……
  • 仲間のAI
    • 特に酷いのが攻撃せずに回復を重視するもので、回復魔法や上書きされてしまう補助魔法をかなり無駄打ちするようになる。上記の通り作戦を自由に変更できないため、気が付いたらSPが切れていた、などという事がザラ。
    • 「攻撃重視」に該当する作戦指示がいくつかあるが、どれを選んでもやけに攻撃頻度が低く総火力が上がらない。
    • 仲間キャラはHPしか表示されず、SPや覚醒ゲージが表示されないため、リソース管理が非常に面倒。
    • AIで動くキャラはどの作戦だろうと戦闘中でしか回復魔法を使わない。そのため、回復魔法を使いたい時は操作キャラをいちいち変更する必要がある。
    • 「スキルもアイテムも使うな」にすると通常攻撃をひたすら連打してダメージが高め安定するため、最終的にこの作戦固定になるプレイヤーが多い。回復、バフ、デバフはプレイヤーの手動操作になるため、前述の様にキー1つで操作キャラを切り替えられないことが更に面倒に感じる。
  • 覚醒奥義
    • 毎度毎度の事だが、通常攻撃やスキルに比べて威力が高すぎる。
    • 奥義発動時、全員攻撃前に決めポーズが入るが、その時でも敵やヒット数のカウンターは止まらない。これが原因で「避けられる」「無敵時間に突入」「ヒット数補正が切れる」という事が頻発する。
  • アイテム関連
    • アイテムは5つまで装備できるが、別のアイテムを装備しようと思うと一度全て外す必要がある。同様に装備しているアイテムの並び替えもできない。
    • 初期では味方の蘇生手段がなく(操作キャラのみその場で復活するアイテムがあった)、倒れてしまった場合街に帰還するしか復活手段がなかった。
    • 当初はアイテム使用にラグがなく、更に全快状態でも使えてしまうため、アイテムを無駄にしてしまったり、アイテムによるごり押しが可能だった(後にアップデートでクールタイムがついた)。
    • キャラクターのステータスを永続的に上昇するドーピングアイテムが存在し、各キャラ1種類につき100個まで使用できるが、100個で打ち止めではなく、101個目以降も無駄撃ちができてしまうため、自分で数を数えて覚える必要がある。
      • DLCで既存のものとは異なるドーピングアイテムが配布されているが、名前が違うだけで効果が同じものは重複するため、結局合計100個しか使用できない。だがそもそも溜め込みでもしない限り100個も所持する事はないため、ただ単に使用数を把握し辛いだけなっている。
      • 上記のクールタイムだがドーピングアイテムにも例外なく適用され、街ではドーピングできないため、アップデート後はドーピングが面倒になった。
  • マンドラゴラ系
    • 地面から出た後に近づくと爆発するといういわゆる爆弾岩系のモンスターだが、「地面に埋まっている間は無敵(しかもその状態でもAIは全力で攻撃する)」「いつ地面から出てくるかわかりづらい」「やたらターゲットロックが吸われる」「火力も相応に高い」という非常にストレスが溜まるモンスターとなっている。
      • 加えて当初は倒しても爆発する厄介者だった。現在はアップデートにより倒した場合は爆発しなくなっており、処理に困ることはさほど無くなっている。
  • アクセサリのカスタマイズ
    • 眼鏡など顔につけるアクセサリが多いのに、顔を指定できない。
    • また座標指定があるものの、何故か一度に移動する数値が大きく、細かく指定できない。
  • 移動とワープポイント
    • 本作ではスティックを下に倒してもその場で反転せずに、円を描く動きをする。これに加えてマップ移動の際に使用するワープポイントは非常に狭く、この仕様もあって少しずれて乗るのに失敗すると、かなりマップ移動が面倒になってしまう。特にオンラインモードではホスト以外は非常にやりづらい。
  • オンラインモード
    • なお、比較対象として本作の開発をしたタムソフトが以前開発した『激ブラ』を幾つか参考にしている。
    • ロビー
      • 半ば機能しておらず、まずロビー内で準備ができないため、オンラインモードに入る前に操作キャラから装備まで準備を終えておく必要がある。更にクエスト終了後に部屋は強制解散される。また、素材集めがメインにも拘らず表示されるのはルーム名とクエスト名だけのため、敵の内訳は自分で覚えておく必要がある。
      • 以前はスクロールバーが必要なほど部屋数があると、スクロールができないという不具合があった(アップデートで修正済み)。
      • せっかくのボイス付きのチャットも、ロビーでできなくなったため、クエスト内でマップを進みながら無理矢理喋らせるしかない。本作では×ボタンでメニューが閉じるが、同じ×ボタンのジャンプを多用するマップもあり、下記の通り周りに置いて行かれるのは致命的なため、喋らせるのは困難である。
      • ルームを作ってからマップに入らずに解散しても、祈祷の効果が切れる。人が集まらなかったなどの理由で解散したら払い損となってしまう。
      • 『激ブラ』ではロビーで準備ができ、さらに部屋強制解散もなかったため、ロビーに関しては全てにおいて劣化している。
    • クエスト
      • ホスト以外の3人はどういうわけか動作がかなりカクつく。動けないほどではないものの、ホストとは比べ物にならないほど煩わしく、特に狭い橋を渡らなければならないマップでは、落ちないかがかなり不安。このためホストが自分本位で突き進んでしまうと置いていかれてしまうことが珍しくないが、本編同様に攻撃を当てないと経験値やアイテムが入手できないため仕様によって協力プレイが阻害されている。
      • 戦闘不能になったプレイヤーは部屋から追い出されてしまい、特にホストが死ぬと即座に部屋が解散されてしまう仕様 となっている。なのでホストはホストで絶対にやられてはいけないという必要のないプレッシャーがかかる。
        『激ブラ』ではオンライン限定で味方を蘇生する専用リソースがあり、強制退出もなかったためこちらも明確な劣化と言える。
        本作にはその場で1度だけ復活するアイテムこそあるものの、バグなのか効果が働かずに退出させられてしまう事があるため、当てにはできない。
      • 以前は「HP〇〇%以下で発動する」などの条件があった装備品がオンライン限定で無条件で効果が発動したためプレイヤー側にインフレが起きていた。
      • オンラインモードでは素材を入手しやすいものの、逆に何故かドーピングアイテムが入手できるマップが当初存在せず(アップデートで追加されたマップでは入手可能)、『激ブラ』とは異なりオンラインモード限定の敵も存在しない、と基本的にうまみがないため、装備を鍛え終わったプレイヤーはオンラインに自発的に参加する理由がなくなってしまう。
    • steam版限定でボイスありのEXチャットがどれを選んでも台詞が一緒というバグが存在する。
    • なお、これだけ致命的なバグが存在しているが、半数以上は未だに修正される様子はない。
  • DLCなどで追加キャラがいない
    • 女神3人やアイエフコンパ、マジェコンヌなど、せっかく設定上はプレイアブル8人とは違う職業かつ立ち絵を与えられたキャラがいるにも拘わらず、使用できない。その結果、敵専用ですらないNPC専用のただのフレーバー職業が6つも存在する。
    • 特にプルルート、ピーシェ、うずめ、アイエフ、コンパ、タムソフトはスタッフロールにてメイン8人と同格に扱われていたが、操作キャラどころか3Dモデルも存在しない。更に言えばヒロインであるブーケやキーキャラクターであるキリア、黒猫姫にも3Dモデルは存在しない。
      • 要は操作キャラ12人以外の人間キャラクターには3Dモデルが一切存在しない。
    • DLCの是非はともかく、これだけのキャラクターが存在するのにもかかわらず使用できないというのはファンにとっては寂しい限り。
  • その他
    • ミノタウロスのタックルなど、壁にめり込んで嵌められてしまう攻撃が存在する。
    • 上記の通り、NPCの3Dモデルがない事に加えて、操作キャラが敵として出てくる事もないため、ボス敵のバリエーションがやや乏しい。
      • 何時もの事だが、ボスの半数は『激ブラ』からの流用であり、ラスボスのハチマジーンも名前を変えてただのボスとして登場する(一応劇中ゲーム内の強ボスとしては扱われている)。
      • ファンタジーな世界観であるにもかかわらず近未来的なメカタイプのボスが多く、違和感が有る。
      • ボスの強さバランスがHPで調整されているため、「固いロボ」「凄く固いロボ」「もの凄く固いロボ」くらいの差しかない。
      • 特にクリア後はクエストボスが固くなる一方のため、強化素材をつぎ込んだボス特化メンバーを育成しないと撃破にやたら時間がかかる。
    • イベント中操作キャラは動けないが、敵キャラは動いており、イベントが進行している間に殴られることがある。
    • 操作キャラ8人が武器防具や衣装が豊富なのに対して、女神4人はどれも1種類しか存在しない。過去作で女神のカスタマイズ要素が豊富だったのとは対照的。
    • チャットとシステムメッセージが同じ色で見分けにくい。
    • 恒例のドット絵スタッフロールが存在しない。

総評

キャラクター面は不快になる要素が少なく好評だが、システム面には課題がかなり多く、その不評をキャラクターの可愛さと今までとは違う新鮮さでなんとかカバーしている作品。

特にマルチプレイを楽しむためにはかなりの妥協が必要で、「βテスト」というゲーム内の設定が本作そのものにも見事に当て嵌まる完成度となってしまった。
『オフラインならそれなり』『オンラインモードは目当てにはできない』という評価に落ち着いている。

何よりもマズいのは『超次元大戦 ネプテューヌVSセガ・ハード・ガールズ 夢の合体スペシャル』、そして本作と連続で低品質な作品を出してしまった事によって、ファンの間で「ネプテューヌシリーズの外伝作品はハズレ枠」という認識を完全に定着させてしまった事なのかもしれない。


余談

  • 本作の発売前には「オンラインゲームとしての『四女神オンライン』のサイト」が登場し、大半のページは当然と言うべきかリンクすら貼られていなかったのだが、スレッドだけはネプテューヌたちが書き込んでいる、という設定で非常に凝った作りとなっていた。
    • これに関連して「ねぷのアートコンテスト」というネプテューヌに関するものであればジャンル自由*5の募集がされ、クオリティの高い作品が多数応募された。「本作に登場の有無関係なしでネプテューヌたちが作品にコメントを返す」という粋な計らいもあった事から、ゲームの規模から考えればかなりの盛り上がりを見せていた。
    • …だが、発売前に盛り上げに盛り上げてしまったため、実際のゲーム内容の問題点の多さにかなりの失望を買ってしまう事になってしまった。
  • 神次元ゲイム ネプテューヌV』の時もブラックハートなのにブラックじゃない*6、と言われていたが、本作では女神共通で白い衣装となったため銀髪である彼女は、髪色が青系統であるホワイトハートよりも白くなってしまった。ブラック要素は髪飾りくらいである。
  • 本作のヒロインであるブーケは元々はベール役の佐藤利奈氏が、「新しい守護女神が登場するとしたら?」という質問に「ベールの妹が欲しい」という返答をしたことで仮作成されたキャラクターが元となっている。
  • 「Idea Factory International」が2017年冬に本作のPC移植版を発売する事を発表し、2018年2月28日にSteamにてPC版の販売を開始した。
    • 発表時点で本作が発売されている地域は日本と韓国のみであったが、北米や欧州でも2017年冬の発売が予定されていた。
  • 2017年2月9日発売後、2017年3月13日のアップデートを最後に更新が途絶えていたが、それから一年以上も経った2018年9月26日に唐突にアップデートが行われた。
    • バグが多少減り、追加コンテンツは増え、オンライン面もやや改善されたが、ユーザーの評価を一変させるまでには至っていない。
  • 2018年12月20日に、次回作『勇者ネプテューヌ 世界よ宇宙よ刮目せよ!! アルティメットRPG宣言!!』が発売された。
    • グラフィックの向上は評価されたものの、単調すぎる中身がほぼ空な新戦闘システムや頻発するバグ等のガワに見合わぬ低品質な中身が災いし、またシリーズの評価を下げる結果に…。
    • この作品以降、リメイク作品以外では女神候補生の面々が登場していない。理由は言及されてない事からさらに不満を募らせる原因を作ってしまう*7
      • なおスマホアプリ『まいにちコンパイルハート』では候補生もしっかり登場し、ソーシャルゲーム『メガミラクルフォース』ではネプギアだけは割と優遇されていた*8
    • 後に問題が解決となったのか、2022年4月21日にシリーズ最新作『超次元ゲイム ネプテューヌ Sisters vs Sisters』で約3年ぶりに復活する。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2023年10月15日 10:13

*1 例外的にワレチューはネズミのアバターがなかったという理由で擬人化されており、アバターの性別はぼかされている。

*2 本来別次元であるプルルートなども四女神オンラインをプレイしているため、厳密には『VII』とも異なる。

*3 チート行為をするチーターと動物のチーターをかけた駄洒落モンスター

*4 ファンタジーRPGおなじみのゲーム内での設定や架空料理ではなく、イギリスなどの地名も登場する

*5 公式で例えとして挙がったものは、イラスト、漫画、手芸、模型、お菓子や料理の写真、小説、書道、川柳、コスプレ写真etc…と本当に自由であった

*6 この時は初代PSに合わせて灰色であり、「黒くないのは大人の事情」とプロセッサの説明文があったほど

*7 『勇者ネプテューヌ』に前後して、主にネプギアとユニを優遇していたディレクターが退社したため、そのあたりが原因じゃないかと言われている

*8 後者はサービスを終了している。