どろろ

【どろろ】

ジャンル アクションアドベンチャー
対応機種 プレイステーション2
メディア DVD-ROM 1枚
発売元 セガ
開発元 セガワウ
発売日 2004年9月9日
定価 6,800円(税別)
プレイ人数 1~2人
レーティング CERO:15歳以上対象
廉価版 SEGA THE BEST
2005年11月23日/2,940円(税別)
判定 良作
ポイント ちゃんと完結する
アクションとしても普通に出来がいい
手塚治虫シリーズリンク


概要

手塚治虫の妖怪をテーマとした時代劇漫画『どろろ』のゲーム化作品。1988年のPC8801版以来となるゲーム化作品である。
1968年のアニメ版『どろろ』、2007年に公開された映画『どろろ』及び漫画『どろろ梵』のいずれとも無関係であり、原作をベースに設定の追加・変更を行った作品となっている。


設定の変更点

+ 原作及び本作のネタバレを含む
  • 世界観
    • 戦国時代を舞台とした世界観は原作同様だが、「戦乱の世を裏で操り人間の負の感情を貪る存在」として「魔神」が登場する。原作では「百鬼丸の身体を奪った四十八の妖怪」としか説明されていなかったが*1、本作では「魔神」と「妖怪」は明確に区別されており、百鬼丸の身体を奪ったのは魔神(ボス)、それ以外は妖怪(雑魚)となっている。
  • 百鬼丸
    • 原作では、「天下取りを目論む父親の手により生贄に捧げられ四十八の体の部位を魔物に奪われた存在」であり、妖怪を倒すのもあくまで自分自身の肉体を取り戻すためで、「世直しのために戦う」という役割は相棒のどろろが担っていた。
    • ゲーム版では「魔神達を打ち滅ぼす役割を天から与えられた光の子であり、それを恐れた魔神の策略により体を奪われる」という役回りで、明確に「世のため人のために戦うヒーロー」という、シンプルな勧善懲悪ものの主人公然とした位置づけで描かれている(本人の性格描写に関しては原作とほとんど同じだが。)。
      • このため、状況や事情によっては相手が人間であっても容赦なく斬り伏せることもあった原作とは違い、後述の「みね打ち戦」で見られるように斬る対象はあくまでも妖怪のみに徹している*2
    • 体に埋め込まれた武器に関しては、現代風にマイルドにアレンジされており、足に仕込まれた強酸「焼水」、鼻に仕込まれた「雷玉」は削除され、代わりに右腕にマシンガン「上腕火砲」、左足に大筒「忍ビ怒雷」が装備されている。
  • どろろ
    • 「義賊・火袋の子供で父から世直しの使命を託された少年(と見せかけて実は少女)」という設定に関してはほとんど触れられておらず、代わりに「魔神達が戯れに百鬼丸の右腕を元に作り上げた人間」という設定(冒険王連載版でも似た設定が存在する。)になっており、最終的にはどろろを殺すことで百鬼丸の旅は終わる、という流れになっている。つまり、相棒でありヒロインでありラスボスということで、この事実を前に苦悩する百鬼丸の姿が終盤の肝となる
    • 性別に関してはサラッと触れられる程度。ただし、最終ステージに現れる成長後のどろろは中々色っぽい。
  • 醍醐景光
    • 原作では「私利私欲により妖怪に自分の息子を捧げた残虐非道な悪人」だったが、本作では「戦乱の世を憂い天下を平和裏に統一することを望む心を魔神に利用された被害者」という設定である。
    • 妻(百鬼丸の母親)に関してはほとんど登場しない。
  • 多宝丸
    • 景光の息子で百鬼丸の弟。原作では百鬼丸の素性を知らないままばんもんで切り合って死亡してしまうが、本作では死亡せず、その後もシナリオに関わって来ることになる。
      原作では父親譲りの非常に残忍な性格で百鬼丸を見下していたが、和解後は百鬼丸を兄と慕い、暴走する父を憂慮するなど非常にマトモな若者として描かれている。
  • 賽の目の三郎太
    • 原作ではただの浪人で話のなりゆきで百鬼丸と切りあう程度の脇役だったが、本作では彼自身が魔神に作られた「妖人(あやかしのひと)」という設定で、ライバル的存在として繰り返し百鬼丸と対峙することになる。
  • 田之介の妹
    • 原作では名前が「お須志」だが、本作では「美咲」に変更されている。妖刀似蛭編のエピソード(48体の魔物の1つである妖刀に操られた兄を百鬼丸との果し合いで亡くす。)ではほぼ原作と同じ役回りだが、その後百鬼丸を兄の仇と付け狙い魔神の力を借りてまで復讐を果たそうとする復讐鬼と化す。
  • 百鬼丸の養父の医者
    • 原作での登場シーンでは名前がなかったが、原作で百鬼丸と母親が再開するシーンで「寿海」と呼ばれているシーンから名前がそのまま採用されている。
  • いくつかのエピソードの統合
    • どんぶり長者と未央、百面不動と四化入道のエピソードがそれぞれまとめられて一章になっている。

システム

  • 全7章(+再プレイ不可の序章と終章)の構成であるアクションアドベンチャー。章クリア後は自由に再挑戦可能。
    • 各章には無数の雑魚妖怪及び必ず戦わなければならない魔神、戦わなくてもシナリオが進む隠れ魔神が存在する(最終章に挑戦するためには全ての魔神を倒す必要がある。)。
  • プレイヤーは百鬼丸を操作して各地の様々な人間を苦しめている魔神を倒していくことになる。
    • 魔神は全て百鬼丸の体のいずれかの部位を持っており、魔神を倒すことで部位を取り戻して百鬼丸の基本ステータスが成長していく。また、一部の特殊な部位を取り戻すとステータスの成長だけではない特殊効果が得られることがある。
    • 原作では全ては明かされなかった48の部位だが、今作用に再設定されている。その結果、原作の魔神が紳士に感じられるほど容赦ない部位喪失具合となった*3
    • 百鬼丸の体力が尽きるとゲームオーバー。ただし、ステージ中に落ちている緑色の「寿海の薬」を百個集めると一度だけ死んでも復活できる。寿海の薬での復活数は最初は一回だけだが、身体の部位を集めていくと最大三回(薬300個分)までストックできるようになる。
  • 百鬼丸の戦闘スタイルは両手の義手の中に隠された仕込み刀二刀流か、腰に刺した太刀一刀流のいずれか。ゲーム中は任意で切り替え可能。□ボタンで弱攻撃、△ボタンで強攻撃で、それぞれコンボが可能。武器のレベルが上がると使えるコンボも増える。
    • 仕込み刀は使い込むとレベルが上がり攻撃力が向上する。一方太刀はレベル固定であり、攻撃力を上げるには新しい太刀をステージ中で拾う必要がある。また、太刀には「一部の攻撃への耐性が付く」「運や素早さが上がる」などの特殊効果のあるものも。
      • 太刀だけの特殊効果として「敵の背後から斬るとダメージが上がる」というものがある。
    • また、百鬼丸の武器には他に右腕に仕込まれたマシンガン「上腕火砲」と左足に仕込まれた大筒「忍ビ怒雷」が存在する。忍ビ怒雷はいつでも使えるが、上腕火砲はその仕様上仕込み刀の時しか使えない。
      • いずれも強力な飛び道具だが、弾数制限あり。弾はステージ中に落ちている物を拾うことで補充する。
    • 体力ゲージ下の「百鬼ゲージ」がいっぱいになると、□ボタンと△ボタン同時押しで強力な必殺技「百鬼奥義」が使える。最初は一種類しか使えないが、ステージ中で「巻物」を拾うと使える奥義の種類が増える。
    • △ボタンを長押しすると「スライス技」を使用できる。これを雑魚妖怪に当てると一定時間画面下に「□・×・〇」のコマンドが表示され、これを間違えることなく順番に入力していけば連続攻撃してスライス数が貯まる。相手の体力がゼロになった後、任意のタイミングで△ボタンを押せばフィニッシュ。スライス数に応じて様々なアイテムが手に入る。
      • 一部の強力な太刀はこれでしか手に入らない他、回復アイテムや弾薬も手に入るので重要。ただし、欲張り過ぎて制限時間が切れたり、途中で他の敵に妨害されると何ももらえない。制限時間に関してはステータスを上げることで延長できる。また、「運」のステータスが高い場合、同じボタンばかりがひたすら並ぶコマンドが出る可能性もある。
      • 一部の刀はこのスライス数を数倍に増やす機能がある。ラスボスではかなりギリギリな回数のスライスが求められるため、その緩和としても機能する。
    • 人間相手の戦闘では「みね打ち戦」となり、強制的に太刀装備、飛び道具と奥義使用不可、どろろもいないという状況で戦うことになる。
  • 基本的には一部状況を除き、常にどろろがCPUとして追従し、自動で攻撃したりアイテムを集めたりする。
    • どろろの体力が尽きると一時的にダウンするが、特にペナルティはない。しばらくすると復活する。
    • 2Pプレイでは2Pがどろろを操作できる。ただし、視点は常に百鬼丸を追従するので、どろろ単独で遠くまで行くことはできない。ボタン一つでいつでも百鬼丸の下にワープ可能なので、あまり問題ではないが。
    • また、1人プレイでも状況によってはどろろを操作しなければならないシーンも存在する。

評価点

  • ちゃんと完結する
    • 原作自体が打ち切りに近い状況だったため、これだけで十分評価点。原作の設定をオリジナル設定を交えつつキチンとまとめて完結させている。
      • 最終盤の展開はオリジナルではあるものの今では読むことが難しい冒険王版の設定を取り入れており、なかなか感動的。ちなみに、成長したどろろが見られる。
      • キャラの性格設定は原作を踏襲しつつも異なっている。
    • 原作で登場した妖怪も全てとは言わないが登場する。
  • 百鬼丸のアクションが爽快。
    • 二刀流の時はスピーディーかつ軽快に、一刀流の時は力強く豪快に、どちらの時のアクションも違った魅力があり、プレイヤーを飽きさせない。レベルが上がると使えるアクションが増えるのも良い。
    • 二種類の飛び道具もバランスブレイカーにも産廃にもならないよう上手く調整されている。
    • 魔神の攻略方法も様々で、一筋縄ではいかない強敵として上手く設定されている。
  • 原作設定を上手く生かした演出。
    • 「肉体を奪われた」設定を視覚上の演出やキャラクターの能力としてうまく取り入れている。
      • 当初百鬼丸は声帯を失っているため、腹話術によるしわがれた声でしか話せないのだが、声帯を取り戻すことで杉田智和氏のボイスで流暢に話せるようになる。
        また、最初は目を失っているため心眼により白黒に見えていた世界が片目を取り戻すことでカラフルになる、足を取り戻すことでダッシュ可能になる、痛覚を取り戻すことで被ダメージ時にコントローラーが振動するようになる…など、細かいギミックが多い。
  • 程々に探索要素をくすぐるマップ。
    • 嫌になるほど広くはないが、細かい探索ポイントが若干ある。隠れ魔神以外にも珍しい刀や巻物があることもあり、寄り道する意義は十分ある。
      • 隠れ魔神出現条件にはちょっとした謎解きが必要になることも。いずれもそこまで難しくはなく、クリア後の章に再挑戦する際はマップ上に隠れ魔神出現スポットが表示されるというサポートもある。
    • どろろ操作パートでは、ジャンプアクション的な場面が多くなり、百鬼丸パートとはまた違った感覚となる。
  • グラフィックや音楽も高評価。
    • キャラクターデザインは漫画家の沙村広明、魔神・妖怪のデザインはアニメーターの前田真宏、タイトル題字・美術設定はデザイナーの雨宮慶太氏が担当。それぞれの個性を生かしつつも原作の空気を殺さないハイレベルな演出となっている。
      • オープニングはスタイリッシュかつ爽快で百鬼丸というキャラクターがよくわかるムービーとなっている。

賛否両論点

  • 一部キャラクターの設定変更。
    • 詳細は上記参照。無茶な変更点は少ないが、気になる人は気になるかもしれない。また、原作設定と本作オリジナル設定のすり合わせが上手くいっていないのか、一部矛盾も発生している*4
      • 醍醐景光と多宝丸がフォローされているなど設定変更で救われたキャラもいる。
  • キャラデザが原作から乖離している。
    • 特にどろろは完全に別人。原作では青かった百鬼丸の髪はアニメ版を踏襲し黒髪である。一方で醍醐景光や多宝丸はほぼ原作通り。
      • もっとも、元よりリアル調で立体化されているので、デザインの刷新自体は仕方ない側面はある。前述の通りデザインそのものはよくできている。
  • 原作を意識した要素。
    • どろろが攻撃時に「どろろパンチ!」「どろろアッパー!」と叫ぶなど。
    • 原作、というか手塚作品全般を通して世界観や時代を無視した台詞や演出、メタ要素が飛び出すことはよくあった。
      • 手塚調特有の丸みを帯びたデフォルメの画風で描かれている原作と違い、本作のグラフィックはリアル調なので違和感を気にする人は気になるかもしれない。

問題点

  • 歪な難易度曲線。
    • ゲーム開始当初の百鬼丸は、アクションはもっさり、ダッシュはできない、ダウンしたら起き上がるのに時間がかかる、体力が無いという虚弱体質なので序盤のボス戦にものすごく苦労する。原作では旅に出る頃には既に義手や義足を使いこなして普通の人間と同じように自在に活動できているのでその点のを踏まえると少々違和感も否めない。
      • 一方で体の部位を取り戻していくとアクションが大幅に強化される上、体力や寿海の薬ストック数が増えていくため、非常に余裕を持って戦えるようになる。早い話終盤のボス戦はごり押しでも割と何とかなる。
        終盤の魔神は相応に強いことは強いのだが、それ以上に百鬼丸の強化の度合いが極端過ぎるというのが正確だろうか。
      • ちなみに、最初に所持している「なまくら刀」で全クリア可能なことが確認されている。要は、それだけでも十分強敵と渡り合えるくらいステータス強化が十分(あるいは過分)ということである。
    • 一番手強いボスは第二章に登場する呪いどろろだというのが一般的な意見。こちらの基本スペックが低いのに加え、アクションが制限されるみね打ち戦であり、さらに弱点の背後をカバーする回転攻撃まで持っている始末。かなり厳しい。
  • ダッシュがやりにくい。
    • ダッシュのコマンドは「L3ボタン」。押しにくい上に頻繁に押すと指に負担がかかる。
      • 一応オプションでダッシュのコマンドを「スティックを連続で二回倒す」に変えることもできる。指への負担はこちらの方が小さいが、今度は咄嗟のダッシュ操作がやりにくくなってしまう。終盤の魔神はダッシュで回避することが前提の攻撃を使ってくるため、結局L3でないと非常に戦い難い。
  • 新しい章を開始すると引き返せなくなる。
    • クリア済みの章ならいつでも引き返せるのだが、未クリアの章ではそれができない。直前の章で強化しないまま先に進むと苦労することになるので、これが結構大変。一応なんとかなる程度のバランスではあるが。
  • 魔神デザインが使いまわされている。
    • 多くの魔神に色違いの強化版が存在し、同じデザインの魔神と戦うことになる。ステータスだけでなく行動パターンも強化されているのだが、それでも似たような攻略法が大体通用してしまうので単調である。
    • 48体もの魔神を用意するとなるとすべてを一からモデリング・モーション付けしていたらあまりにも労力が半端なくなり、納期に間に合わないであろうことやゲームバランスやシステム面など他に注力すべき点が疎かになったであろうことは想像に難くないのでやむを得なかったことなのかもしれない。
      • それでも、手塚治虫自身は四十八の妖怪全てのデザインを個別に書き下ろしているので、これが採用されなかったのは残念なところである。
  • 原作の主要キャラの内、『琵琶丸』が登場しない。
    • 原作での登場回数こそ多くはないが「過酷な運命に翻弄される百鬼丸に進むべき道を示す」という重要な役回りであり、サブキャラとしても高い人気を誇るだけに、未登場は惜しいところ。彼の持っている刀だけは最強クラスの太刀の一振りとして登場しているのだが。
      • この他、どろろの父『火袋』と母『お自夜』、火袋の元子分の『イタチ』なども登場せず、醍醐景光の妻『縫の方』は前述通りの扱い。本作のストーリーのテンポを優先してのことではあろうが、やはり惜しまれる。
  • 最後の魔神を倒すとそれ以降やり込むことがなくなる。
    • ボスラッシュモードや「強くてニューゲーム」がないため、魔神の存在しなくなった平和な世界を雑魚妖怪をイジメながら彷徨う位しか出来る事が無い。
      • また、最後の部位である右腕を取り戻すと、上腕火砲が使えなくなってしまうため、却って弱体化する一面がある。右足を取り戻した際は忍ビ怒雷が手持ち式に切り替わり強化されるのだが…。
    • 一応どろろを操作する「宝探しモード」と、それにより解禁される特典イラスト及びムービーの「ギャラリー」はあるのだが、どちらも強化された百鬼丸とは無関係である。

総評

原作漫画は手塚作品として一定の人気は持っているものの、打ち切りゆえに完全な完結に至らない本編の結末に不満を抱く読者も少なくなかった。
本作は、そんな不満の声に十分こたえるだけのポテンシャルを秘めた作品に仕上がっている。
設定やシナリオ面での変更点は多いものの、原作愛のあるシナリオやグラフィックに加え、純粋なアクションとしても骨太でやり込み甲斐があり、凡百のキャラゲーとは一線を画すものがある。

手塚治虫ファンならプレイして損はないだろう。


余談

  • 原作は週刊少年サンデーで連載・打ち切り後、冒険王にて設定を一新した上で連載再開するも結局打ち切られたという経緯があり、現在閲読可能なものは、単行本化の際に両連載版にエピソードの削除・追加・修正を施したものである。
    • 冒険王版では「奪われた百鬼丸の48の肉体のかけらを接合して作られた存在がどろろであり、どろろを殺せば全ての肉体を一度に取り戻せることを知らされた百鬼丸が苦悩する」という単行本未収録エピソードが存在しており、本作の予約特典としてそのエピソードを抜粋して小冊子化したものが付属していた。
  • 2019年に50年ぶりにアニメがリメイクされた。
    • 生まれ持った超能力によりほぼ健常者同様にふるまえていた原作の百鬼丸に比べ、障害による不便な描写を若干加えた本作からより解釈を推し進め、超能力を持たないため「見えない・聞こえない・話せない」状態からの開始となる。ただしその状態であっても戦闘能力は極めて高い。
      • 体の部位を取り戻す度に強くなる本作とは逆にリメイクアニメでは、痛覚奪還による弱体化など物理的なものに加え、急に身体能力をとりもどしたがゆえの弱体化(目を取り戻せば光が眩しく、耳を取り戻せばかすかな木々のざわめきすらも神経に触るなど)という現実よりな描写が見られる。
    • 醍醐景光が完全な悪人ではなかったり、多宝丸が善人であったり、ばんもん後も生き残る展開等が共通している他、「魔神」は「鬼神」、「妖怪」は「化け物」と言い換えられ本作同様二つは明確に区別されている。
      • 一方、ストーリー的には本作の勧善懲悪路線とは真逆のジレンマを抱えて戦う展開となっている。

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最終更新:2022年06月22日 12:21

*1 初期には「魔神」「妖鬼」「妖魔」という表記の揺れがあった。偶像は「魔神像」とされていた。

*2 「みね打ち戦」開始直前の画面に映し出される文章でも寿海が「人を殺めてはならぬ。お前の刀は妖怪を斬るためだけにある」と教えていたことが表記される。

*3 胴部に限っても、片方の肺・神経・血管・鎖骨・肩甲骨くらいしか残っておらず、脳の一部まで奪われている。原作では髪とかへそとか生態活動に影響がないものもあったのに、間違いなく何かしら悪影響が出るであろう部位が奪われている。

*4 例えば、「どろろと百鬼丸は心で話し合える」というのは原作からある設定なのだが、本作ではこれに「心で話し合えるのはどろろが百鬼丸にとって特別な存在だから」という設定を付け足した結果、どろろの正体がわからないうちから心で話し合う2人というちょっとした矛盾ができてしまった。