うっでいぽこ

【うっでいぽこ】

ジャンル アクションRPG
対応機種 PC-8801
X1
FM77AV
MSX2
ファミリーコンピュータ
発売元 デービーソフト
発売日 【PC88】1986年10月22日
【MSX2/77AV】1987年
【FC】1987年6月20日
判定 なし
ポイント デービーソフトの代表作

概要

  • アドベンチャーゲームの要素を持つ横スクロール型アクションRPG。
  • 自由度が高い一方で、ヒントがほとんどなく手探り的な攻略を求められる。
  • 詰みに頻繁になるゲーム。

ストーリー

昔、木の人形だった主人公ぽこは、人間となっておじいさんと仲良く暮らしていた。そんなある日、何故か木の人形に戻ってしまう。ぽこは、木の人形に戻ることになった理由を教えてもらうために人間にしてくれた妖精を探す旅に出る。

特徴

  • サイドビュー(横から見下ろし)という珍しいARPG。キャラクターもステージも、親しみやすそうなコミカルなものになってる。
    • しかし、台詞が黒かったりズレてたり、世知辛くアイテムやお金を渡さないと情報をくれなかったり、女の子じゃないとやっぱり情報くれなかったりと、どこかバカゲーくさい面も。
      • アイテムに『女の子になる薬』とか色々凄い。
  • アイテムのあつかいがかなり自由。多彩なアイテムをどの局面で使うかを試行錯誤していくゲームなのだ。
    これらアイテムは装備して使う事になるが、右手と左手、そして身に付ける事ができる。右手は武器、左手は常時持つアイテム。身につけるのはスペック向上のためのもの。そしてその装備できるものだが、手に入るものならなんでもできてしまうのだ。とても攻撃に使うとは思えないものを右手に持ったり、どう見ても武器にしか見えないのを身につける事もできる。もっとも、どんな効果がでるのかはアイテムによる。
    • 右手と左手に持ったものは装備を解除する事ができるが、身につけたものはできずアイテムとしては消えてしまう。
    • アイテムに関するヒントはほとんどない。店で売ってるものすら、なんなのか分からないのが多数。しかもそれが重要アイテムだったりする事もある。
    • 一度に所持できるアイテム数に限りがあるため、アイテム所持や使用の順序も謎解きに関わってくる。
    • ゲーム中では店でアイテムを盗むこともできる。ただし盗んだ後はグラフィックがいかにも泥棒であるといった風貌に変わり、ホテルと質屋以外の店には入れなくなる。なお元に戻るには各ステージの特定の地点へ行き、試練を盗みを働いた回数分クリアする必要がある。
  • 移動は上下左右のみ。攻撃は右手に持ったものでする。ほとんどのものは投げつける事になり、これは投げるほど数が減っていく。なくなれば当然攻撃できず詰みである。このためステージ2で弾数制限のないラッパを入手するまでは、色々と苦労する。ちなみに攻撃は射程あり。体力の回復は宿を使うか、手持ちの食べ物を消費しての自然回復。
    • レベルが上がると、体力上限と攻撃の射程が伸びていく。
  • ステージは全部で6面。ステージには時間や季節の概念がある。先に進むと前のステージには戻れない。またステージにはあちこち穴があり、これはダンジョンの入り口だったり、ショートカットするのに使えたりする。また隠し穴や隠しダンジョンも結構ある。そして各ステージのラストには、ボスキャラがしっかり待ち構えているのだ。
    • 夜間は敵が強くなり、また体力回復の上限が、昼よりかなり低くなる。夜だとあっさり死んでしまうなんて事はよくある。
  • セーブ場所が10箇所と、当時としてはかなり多い。
  • 珍しいマルチエンディングだった。
    • 最終ステージで妖精を助けない or 助けるでエンディングがちょっと変化する。助けないと怒られて最初からやり直しになる。

評価点

  • 全般的にコミカルなデザイン。
    • 画面は絵本でも見てるかのような、温かみのあるもの。
    • 敵もどこか憎めない。
  • 試行錯誤して使い方を見つけるアイテム。
    • 使うのに制限がないため、工夫し甲斐がある。セーブ箇所が多いため、とりあえず使ってみるというプレイもやりやすい。
  • 多いセーブ箇所。
    • アイテムの使い方だけではなく、隠し穴や隠し通路などを利用しないといけない場面もあり、とにかく試行錯誤が必要なゲーム。それだけに多いセーブ箇所はありがたかった。試しながら、進める事ができたからだ。

難点

  • とにかく良く詰む。
    • 序盤に持つ武器は弾数制限があるので、ラッパが手に入る前に弾が切れると詰む。重要アイテムを右手に持って投げたり身につけたりすると、なくなるのでこれで詰む。以前のステージで手に入れるアイテムや、隠しダンジョンにあるアイテムがないと先に進めなくなるなどで詰む。といろいろと詰む要素が山盛り。そもそもヒントがほとんどないので、気づかない内に詰んでいたりする事もある。
    • お金がとにかく入手しづらい。敵を倒してもお金が手にはいるわけではないため、慣れなければ1ステージの湖を越えることも出来ずにゲームオーバーだろう。
  • アイテムになんの説明もないので、グラフィックだけで判断しないといけない。見れば分かるものならいいが、何を表現してるつもりなのか分からないものもあるので、困ったもの。
  • 隠し入り口のありかや、ダンジョン内の隠しアイテムの入手が厳しい。
    • ただ隠し入り口は、困ってうろうろしていると見つかるような場所に設置してある事が多いのだが。
  • 厳しい敵の攻撃。
    • ぽこはとにかく足が遅い。対して敵は足が速かったり、飛び道具もったり、飛び回ったりと、とてもじゃないが対応しきれない事も多い。穴を使ったショートカットなど、逃げ回ったりと、少々工夫が必要。
    • レベルを上げて体力にものを言わせる方法もあるが。
  • 機種による操作・動作・挙動の難点
    • ファミコンやMSX版は改善されているがFM-7版などはキーレスポンスのみならず全体的な挙動の遅さなど、アクションゲームとしては問題がある。

総評

コミカルな見かけとは大違い。その中身は高難易度なARPG。詰まっては再スタート、詰まっては再スタートを前提としたゲーム作りになっている。ヒントがほとんどないので、まさに手探り感覚で攻略していくしかない。いろんなアイテムを試行錯誤するという楽しさはあるかもしれないが、やはり厳しい。セーブ箇所が多いのはせめてもの救い。ただ本作と同時期のPCゲームは、高難易度偏重気味な面があり、そういう意味では突出して難しいという訳でもなかった。

余談

  • パソコン版発売後、後にファミリーコンピュータ版が移植、発売された。主人公の「ぽこ」は同社のマスコットキャラクターの一つとなった。また後に発売された同社製の麻雀ゲームである『今夜も朝までPOWERFULまぁじゃん』にも登場する。
    • ファミコン版はPC版を大きくアレンジしている。ジャンプが出来るようになり、装備できるアイテムも増え重ね使用も可能に。アイテム装備にこだわると色々出来る。裏ワザ的要素が多いのも特徴。
      • 食べ物『くろわっさん』を右手に装備して投げると、渦を巻くように飛んでいき、しかも結構ダメージが大きい。
      • バボルの実は大量に入手できるが、大量装備することで値がカンストして無限に投げられる武器となる。もっとも中盤の強敵『ドラゴン』や海賊?を倒すことは出来ないのだが。
      • 月刊ファミリーコンピュータマガジンに掲載されていた裏技であるが、実は無限にはならない(255を超えると一見カンストするように見えるが実は255超の数値もカウントしており、256を切ると残りが再び表示されるようになる)。
      • ステージ1で湖を越えるのは、普通は湖の主に協力してもらうのだが、ジャンプの飛距離・高さを増すブーツを大量購入することで文字通り飛び越えてしまうことも出来る。システムの裏をついた方法かもしれないが、解法が複数用意されているのは、当時としては非常に画期的なことである。
      • ステージ4の強風地帯*1も速度を上げるブーツを大量装備することで対応できる。
      • 一方で、クリアに必要な鍵やアイテムを浪費してしまい完全にハマってしまうこともある*2
      • とある手段でお金を増やせることに気づけば、途端に億万長者。
      • ファミコン版には、パン屋のお姉さんがビキニ姿になるという裏技がある。本作の奇抜なタイトルも相まってか、「内容は知らないが、タイトルと裏技だけは知っている」というファミコンユーザーが多い作品でもある。
      • コンテニューがパスワードに変更されている。
  • フラッピーの登場キャラが敵として出現したりも。
  • パソコン版では、お楽しみゲームグッズとして『ぽこオリジナルカレンダー』、『ぽこワールド冒険マップ』、『しっかりマップをメモれるアドベンチャーダイアリー』、『おなさけ付/ぬりえにもなるいじわるゲームマニュアル』が付属している。
  • ゲーム発売当時、ゲーム終了後に表示される暗号をメーカーに送付すると、『人間になるクスリ?』が贈られるというキャンペーンを行っていた。