リズム天国ゴールド

【りずむてんごくゴールド】

ジャンル ノリ感ゲーム♪
対応機種 ニンテンドーDS
メディア 512MbitDSカード
発売元 任天堂
開発元 任天堂
TNX
発売日 2008年7月31日
定価 3,619円(税別)
判定 良作
ポイント タッチ操作でもノリの良さは変わらず
「はじく」操作にやや癖あり
リズム天国シリーズ
リズム天国 (アーケード) - ゴールド - みんなの - ザ・ベスト+
Touch! Generationsシリーズ


概要

GBA最後のファーストパーティー作品で、口コミからヒットした音ゲー『リズム天国』の続編。
本作はDSのタッチ操作をフルに活用してリズムを刻むゲームになっている。

システム

  • 基本的なシステムは前作と変わらないため、前作のページを参照。
    • 各ステージは4つのリズムゲームと「リミックス」の計5つで構成されており、全10ステージなので、総ゲーム数は前作より2つ多い50。
  • 本作はDS縦持ちでプレイする。
    • 操作は基本的にタッチで行う。しかしゲームから離脱するときなどはスタートボタンを使う。

評価点

直感的でシンプルなタッチ操作

  • 前作は音ゲーとしては基本的にシンプルな操作システムだったが、それでもステージによってはABボタンや十字ボタンなど複数のボタンを使い分ける必要があった。しかし本作では基本的にタッチのみで入力を行うため、さらにシステムがシンプルになり音ゲー初心者でも入りやすい。
    • タッチペン操作との相性も良好で、プレイしているとタッチペンで画面を叩いた際の固い感触や音も小気味よく感じてくるようになる。

ハードの進化による音質の向上

  • 音楽がメインの作品として、GBAからDSに音質の向上したのは嬉しい点。
  • つんく♂作曲による、キャッチーながらどこかヘンな独特の雰囲気もある楽曲の魅力も健在。
    • 特に「アイドル」は流石つんく♂プロデュースだけあって印象的な楽曲とステージになっている。曲のボーカルも実際につんく♂プロデュースのアイドルが担当。

問題点

「はじく」操作がやや難しい

  • 本作で必要とされるタッチ操作は、単純なタッチの他に「はじく」というものがある。これは、画面をタッチしたまま勢い良くスライドさせて離す、というもので、多くのリズムゲームで必要となる基本動作となるのだが、この「はじく」操作の難易度がやや高い。
    • 特に「リズム天国」シリーズはシンプルで可愛らしい見た目とは裏腹に非常にシビアな判定基準がゲーム性の醍醐味となっているが、「ボタンを押す・押さない」「タッチする・しない」といったデジタルな入力に比べて、この「はじく」動作はアナログな点が多く、「入力したはずなのにミス扱いになった」という理不尽に思えるミスが生まれやすい。
      • たとえば「ピンポン」ステージなどはこの「はじく」操作をずっと繰り返す必要があるため、苦手なプレイヤーにとっては難易度が非常に高くなる。
  • なお続編『ベスト+』では、ボタン操作であるという都合もあり、本作から再録されたゲームはこの「はじく」操作は削除されている。

難易度調整がやや不安定

  • ゲームの構造上、徐々に難しくなるようにステージが配置されているはずなのだが、個人差を抜きにしても難易度のばらつきが激しい。
    • 最初のステージ「組み立て」では、いきなり「はじく」操作を要求する上に、4つ打ちの曲に対して主に付点八分のリズムで動くオブジェに合わせて入力するという導入にしてはややトリッキーな内容。
      続く次のステージ「コーラスメン」では、リズムの中でも高度な部類であるシャッフル(所謂ハネリズム)での入力が要求される。
    • 他にも速いテンポで「はじく」操作を繰り返し入力する上にリズムの切り替えも要求される「ピンポン」や、長めの入力を記憶しながら演奏する「モアイソング」等は序盤にしては難しい。

一部ゲームの難易度が高い

  • 「ウラオモテ」ステージでは常に一定のリズムを刻む必要があり忙しい。
    • またタイミングに合わせて表拍と裏拍を切り替える必要があるが、これが慣れていない・裏拍を理解できていないプレイヤーにとっては難易度が高い。
  • 「ロッカー」ステージは音を伸ばす範囲がわかりづらく、パーフェクトキャンペーンの難関となっている。
    • これも、デジタルなゲーム性とアナログな操作の相性の悪さを示してしまっている。
    • さらに高レベル版では、全リズムゲームで唯一ボタン操作を要求される「チョーキング」という追加アクションがあり、難易度の高さに拍車をかけている。
  • シリーズを通して言えることだが、リミックスはセクションの切り替えが激しいものが多く覚えゲー寄り。
    • 特にこの作品でのみ存在する仕掛けとして、前セクションでの入力が次セクションの入力へと繋がるというものがあり、仕組みを理解していればリズムに乗って操作できるのだが、そこに気付けないとただの理不尽な切り替えでしかない。

前作の不満点があまり改善されていない

  • 「エンドレスでスコアアタックできるゲームを増やして欲しい」「パーフェクトを目指すモチベーションが薄い」等の不満点はあまり改善されていない。
    • 高難易度する音ゲーへのアンチテーゼとして、あくまにカジュアルにプレイして欲しいというスタンスなのかもしれないが…。

セーブファイルごとに利き手設定を保存できない

  • 縦持ちでプレイするために利き手設定が必要なのだが、タイトル画面でしか変更出来ず、直前に遊んだ人の設定になってしまう。

一部のゲームで見られる鬼畜判定

  • ピンポン2は最終のリミックス10や、テンポの高いリミックス8を抜いて、パーフェクトはおろかハイレベルすら難しいと悪名高い。
    • 「はじく」操作で構成されておりテンポが速いのもそうだが、判定が少しずれているのか、音楽と完璧に合ってもミスになったり、少し遅れてもセーフになったりと不安定。
  • また、「ブルーバーズ2」は音楽のテンポよりつつくテンポが微妙に速く、音楽に合わせるとミスになりやすい、というなんとももどかしい状態になってしまっている。どちらもリミックス内では問題ない。

総評

前作のコンセプトそのままに、より直感的なタッチ操作に対応した続編。前作のファンも、本作から入った初心者も存分にシリーズの魅力を楽しめるだろう。
一方、前作のボリューム不足という問題点が本質的に改善されていないのは少し残念な点。
また「はじく」操作がやや人を選ぶため、苦手な人にとってはもどかしいプレイを強いられる可能性もある。


余談

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最終更新:2023年02月24日 11:37