ドラゴンクエストX おでかけモシャスdeバトル

【どらごんくえすとてん おでかけもしゃすでばとる】

ジャンル カードバトル
対応機種 ニンテンドー3DS
(ニンテンドー3DSダウンロードソフト)
発売元 スクウェア・エニックス
発売日 2012年12月12日
定価 617円(税8%込)
判定 ゲームバランスが不安定
ドラゴンクエストシリーズ


概要

ドラゴンクエストX』(以下「X」)の世界観を使ったスピンオフ作品。
あくまでスピンオフであるため『X』未プレイでも遊べるが、本ゲーム内で入手した一部のアイテムを『X』に送ることができるという連動要素もある。

特徴

  • 顔モシャス
    • 顔を写真に撮るとその顔がモンスターとなって仲間になる。
    • 顔として認識されるものであれば何でもいい。
      • レンズ(実際に取り付ける物ではなく、アイテムとして選択する)によって仲間にすることが可能なモンスターが違う。
    • モンスターは一つだけ特技を所持している。
      • 登場モンスターは『テリワン3D』からの流用が大多数。テリワン3Dに未登場のXオリジナルモンスターはX本編から流用されている。そのため当時のX本編には未実装だったモンスターが多い。後にX本編に登場した魔物もいる。
      • 特技も『テリワン3D』基準。X本編だけ遊んでいると見慣れない特技が多い。
  • 戦闘
    • モンスター最大4体を編成して出撃し、敵を倒していく。
    • 各ステージは最大3ラウンドまである。
    • 戦闘はターン制。各モンスターに出せる指示はこうげきか特技の2つ。
    • 指示を出すと下画面下部にある剣のアイコンにテンションが溜まっていき最大まで溜まるとテンションルーレットが発動できる。
      • 1回から4回までランダムでテンションアップが可能。1回アップさせるとテンションが一段階上がる。死んだ仲間の復活もこのテンションアップを使う。
  • アイテム送信
    • ステージをクリアして入手したアイテムをX本編に送る事ができる。一日一個ずつのみ。
    • 他にも『おでかけ便利ツール』に便せんを送る事も可能。送った便せんは便利ツールで手紙を書く際に使用可能になる。
      • これで手に入る専用便せんは『おでかけ超便利ツール』にバージョンアップされると同時にモシャバトなしでも使えるようになった。

問題点

  • 運の要素が非常に大きい
    • まず欲しい仲間を手に入れるのにかなり運が絡んでくる。欲しいモンスターを引いたが特技が微妙などといったことが起こりやすい。
      • 本作では育成の要素が無いため、「後から鍛えて強くする・強い特技を覚えさせる」といったことができない。
    • 戦闘も運ゲー
      • 何もかもランダム要素。単体相手の行動はすべて対象を選ぶことができない、テンションは対象は選べるが回数がランダム。
      • 後半では火力の高いモンスターが複数回行動してかなり削られる。せっかくテンションゲージが溜まっても死んだ仲間の蘇生にしかテンションを使うことができない状況も頻繁に起こる。そのため回復技を覚えたキャラが死ぬと確実に負ける。HPの高い味方や耐性のある味方に攻撃が当たることを祈るしか無い。
  • 特技設定
    • パーティに入れられるのはたった4つ。
    • 同じステージでも耐性が全く違うモンスターが一緒に出てくることが多いので、属性攻撃が使いづらい。
    • 特技の使用を指示するとテンションが溜まりにくくなるため、特技の連発が有効打とは言えないのだが、敵の体力も高く特技を使用しないと戦いにくい。
  • アカウント関連
    • 最初に設定したアカウント以外に送る事ができず、変更不能。
    • そのためX本編の「キャラクター引越しサービス」で引っ越しを行うと送れなくなる。
    • 公式サイトで対応方法を検討していると書かれているものの、2013年3月に書かれて以降一切音沙汰なしのまま対応されることはなかった。
  • 入手アイテムが古い
    • 配信当時の目線でも送れるアイテムはかなり微妙。
      • 使うと別のアイテムに変化する「ラッキーチケット」というものを主に送信できるのだが、変化先のアイテムは「やくそう」などの消費アイテムばかり。
      • 上位の「銀」「金」でも店で買える「まほうのせいすい」、売っても小遣いの足しになるか怪しい「ウルベア銀貨」「金貨」、1枚だけの『ちいさなメダル』と言った具合。
    • Xのバージョン2以降は更に価値が薄まっており、送れるアイテムはあくまでもオマケと思った方が良いだろう。

評価点

  • ステージ数は多い
    • DLCステージも配信されている。
  • 『X』のサービス開始後、長い間戦えなかった「ゾンガロン」と戦える唯一の作品だった。
    • ゾンガロンは本家のサービスが始まってから5年以上も戦えず、DQMシリーズやソーシャルゲームにも一切登場していなかった。
      • Ver.4.2でようやく「悪鬼ゾンガロン」の名義で戦えるようになったため、現在ではこの利点は薄くなっている。

総評

とにかく仲間の収集も、戦闘も運ゲーとなっている。
顔モシャスのシステムそのものは悪くなく、ステージ数も多い。運ゲー気味なバランスに目をつぶれば遊べる内容ではある。

その後

  • かつては『X』本編のプレイヤーサイト『冒険者の広場』から本作へのリンクが貼られていたが、いつのまにか消滅。
  • ほぼ忘れ去られた後、2021年7月22日の『ドラゴンクエストX TV』で存在に触れられ、2021年10月31日(日)23:59に販売停止、2021年11月11日の『X』メンテナンス後には『X』との連動が廃止される事が正式発表された。
    • これにより問題点で挙げた引越しサービスの不具合は、2013年3月に検討していると書かれて以降8年半以上一切音沙汰なしのまま結局修正されることなく終了となってしまった。
    • なお、2021年7月に本作のプレイを続けているユーザーは調べた所1人だけだったらしい。

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最終更新:2021年07月22日 02:36