昆虫博士2

【こんちゅうはかせつー】

ジャンル シミュレーションRPG
対応機種 ゲームボーイカラー(全GB共通)
発売元 J・ウイング
開発元 不明
発売日 1999年07月23日
定価 4,800円(税別)
プレイ人数 1人
判定 クソゲー
ポイント 発生原因が不明かつ進行不可能になる凶悪なバグ


概要

今は亡きJ・ウイングから発売された昆虫博士シリーズの2作目。採集時のシステムが変更され昆虫の種類が大幅に増えた。

前作からの変更点

  • 昆虫の種類の大幅な増加。
    • 前作の128種類から倍近く増えた250種類となっている。
  • 捕獲マップでのプレイヤーの動きに合わせて昆虫が動くSTRから2Dアクションに変更された。
  • 所持金の大幅な増加。
    • 前作ではメモリの都合か65,536円しか所持できなかったが今作では999,999と大幅に増加している。これによって所持できる金額に不便を感じる事は無くなった。
  • 図鑑完成の難易度の緩和。
    • 昆虫の種類そのものは大きく増えたが、前作のように一部の昆虫が異常なまでに出現難易度が低いと言う事もなく、ソフト一本での図鑑コンプリートが現実的となった。
  • 舞台は異なるがマップの総数は前作より大きく増加している。

評価点

  • 良質なBGM。
    • 作中季節によって異なるフィールドマップの音楽はどれも各季節に合っている。
  • 大きく増えた昆虫の種類。
    • カマキリやセミなど前作には存在しなかったものが目単位で追加されたものも多い。
  • GBC対応で完成度の高い図鑑のグラフィック。
    • 現実の昆虫の色彩を反映しており品質は高い。
    • ただしあくまでGBソフトの範疇での質の高さなので、純粋に図鑑として質の高さを求めるならば書籍を買い求めた方が良いだろう。

賛否両論点

  • 捕獲画面のシステムの変更。
    • 前作では見下ろし視点でPCが行動すればそれに応じて昆虫も動くSTRに似たシステムだったが今作においては横視点の2Dアクションとなり一回辺りの行動制限は回数制から30秒の時間制限となった。
    • この変更により前作で運ゲーとしか言いようのない捕獲難易度を誇った水生昆虫などは捕まえやすくなった一方、常に昆虫が動いているのでハチなどの素早く動く昆虫の捕獲難易度は上がっている。
  • 昆虫以外の生物の種類の増加。
    • 図鑑の対象となる昆虫以外の生物は前作でも一部イベントで登場したが、今回はクモやムカデなどなどの節足類の種類が大きく増えている。
  • 前作に引き続き生物分類に即さない昆虫の分類。
    • カブトムシとコガネムシは同じ甲虫目だがゲーム内では別の扱いなど。
  • 前作で存在したオリジナルの昆虫の大幅減少。
    • 前作においては各種の昆虫の最高ランクのものが絶滅種かオリジナルの架空の昆虫だったが、今作においては実在しない昆虫はストーリーの目的であるセイレイチュウのみ。
  • 前作と同一部分の多いシナリオ。
    • 畑の害虫であるイナゴを一定数捕まえるなどのイベントが共通しているオマージュとしてみるか流用として考えるかは人による。
  • 前作から増加した季節要素。
    • 前作から引き続き季節によって出現する昆虫が異なる。
    • 季節の進行にはベッドで眠りゲーム中の時間を進める必要があり面倒だが、今作では特定の季節の特定の日しか行けない場所など、季節に関わるイベントが増えておりさらに煩雑さを増した。
  • ストーリークリア後に入手できる「きせきのアミ」の異常な性能。
    • 昆虫を捕まえるには虫取り網の中に収める必要があるが「キセキのあみ」は近くで振るうだけで捕まえられると言うデバッグアイテムじみた超性能を誇る。
    • 前作では強い虫取りアミは存在しても長さによってある程度の差別化が成されていたが、今作では最終的にきせきのアミ一択となる。
  • 前作に引き続き空気な飼育要素。
    • 各季節の特定の日に昆虫の能力を競う大会が行われ、飼育して能力を変化させた昆虫を大会に出す事で有利になる。
    • 前作では大会での勝敗に昆虫の能力が反映されず完全ランダムと言う仕様だったが、今作での仕様については未調査。
    • 飼育面の変更点としては、アイテムを与えて飼っている昆虫の寿命を半永久的に延ばす事が不可能になった。
      • よって大会が近い日に対応する能力が高い昆虫を捕まえておき、当日セーブしてリセットを繰り返すのが最も手軽。
  • 現実の植生を無視した昆虫の分布。
    • そもそも昆虫採集を題材としたゲームにおいて現実の植生が反映されているのは『ぼくのなつやすみシリーズ』、設定面で理由付けされている作品は『THE昆虫採集』と非常に珍しいので深く考えないのが無難。
  • 体長を初めとする能力の個体差の概念が存在しない。
    • 個体の厳選が必要ないと言う点では評価点だが、生物らしさをやや損なっていると言う見方も出来る。
    • 余談となるが固体差の要素は後に『昆虫博士3』で導入される。

問題点

  • 発生率が極めて高く凶悪かつ発生原因も不明なバグ。このバグのせいでゲーム性を大きく損なっている。
    • 「コンフィグの設定を無視して文字の表示速度が遅くなる」と言った症状から始まり、最終的には1文字の表示に3秒ほど掛かるようになり、ゲームの進行が不可能になる。
    • 進行性のバグであり、症状が悪化するとイベント進行などにも異常が起き始め、最終的にはゲームデータが破損する
    • タイトル画面から「はじめから」を選ぶとバグが起きる前の状態には戻るが、厄介なことに一度バグが発生したROMではほぼ確実に再発する
      • バックアップ用の内蔵電池を外し物理的にデータを完全に消去した後、そのROMでのバグの発生率が変わるかについては不明。
    • ストーリークリアや図鑑攻略を目指すなら、「ソフトを複数(できれば新古品)購入し一本目で捨てプレイを行いストーリー進行を把握した上で二本目で攻略を行う」「本作の攻略本を予め用意しておく」「動画サイトで本作のプレイ動画を見ておおまかな進行を把握する」等の何らかの対策を講じた上でプレイすることが望ましい。
      • 一応バグが発生しないROMは存在はする模様。しかし、バグが発生するROMとの判別方法は不明瞭。バグは起きるものと思ってプレイに望むのが良いだろう。

総評

致命的なバグの存在が大いに評価を落としてしまった。
バグの問題さえ抜きにすれば、前作と同一部分の多いストーリーについてはやや気になるが、一部システムが変更され追加要素を加えた続編としては十分な完成度だと思われる。


余談

  • 昆虫博士シリーズは後に携帯電話向けのアプリとして移植された。
    • 本作を飛ばして『3』がアプリ版2として移植されている事から、公式においても黒歴史扱いされていることが窺える。