かっとび!童児

【かっとびどうじ】

ジャンル 野球
対応機種 ファミリーコンピュータ ディスクシステム
発売・開発元 パック・イン・ビデオ
発売日
()は書換開始日
1989年10月20日(1989年11月14日)
定価 3,500円(税別)
判定 なし
ポイント ファミコン初のカード野球ゲーム
戦略性と運の駆け引き
コロコロコミックシリーズ


概要

1987年1月号から1990年1月号にかけてコロコロコミックで連載された野球漫画『かっとび!童児』のゲーム化作品。
プレイヤーは猿飛童児率いる青空中学を操作し、予選でライバル校と戦っていく。

システム

  • カード野球
    • 本作のメインとなる要素。先にプレイヤーがカードを見せ、次に相手がカードを見せる。カードに出た数値でホームランやヒット、勝敗等が決まる。
    • 投手はボール・□のカード、打者はM・J・B・□のカードを使用。M・J・B*1のいずれかにボールの位置が一致していなければストライクとなる。逆に一致していた場合はカード下記の数字を比較し、打者が大きければヒット、投手が大きければストライク/アウトになる。
      • 因みにキャラクターにはパワーポイントなる数値が設定されていて、カードに加算する事でパワーを上げたりする事ができる。但し、一度使うとその試合中は回復が出来ない為、どんな場面で使うのかが攻略のポイントになる。
    • 試合に勝てば、新たな必殺技が覚えれる他、敗退チームから選手を引き抜く事が出来る。
  • 操作方法
    • 試合中は↑↓でパワーを投入し、セレクトボタンで必殺技を選択し、Aボタンで決定する。

登場キャラ

+ クリックで開閉
  • 猿飛童児
    • 本作の主人公で、忍者の里から東京へとやってきた少年。青空中学に転校し、野球部に入部した。守備位置は投手。
  • 丸アキ夫
    • 青空中学の野球部で捕手を務める眼鏡の少年。
  • 滝哲也
    • 童児のライバルで、嵐が丘中学に所属している。予告ホームランの使い手で、本作では彼に勝利すると、童児が炎のボールを使用できる様になる。因みに妹が一人いる。
  • 大木戸
    • 上町中学所属。勝利するとカードの手持ちが一枚増える他、時間魔打法が覚えれる。
  • 押野
    • 第5中学所属の第4ピッチャー。因みに第5中学はライバル校の中では最弱な為、普通は最初に選ぶのが良いとされている。
  • 西城
    • 英才中学所属の眼鏡君。勝利すると鉛のボールを伝授してくれる他、アメリカンスクールと戦える様になる。
  • ハンク
    • アメリカンスクール所属。勝利しても引き抜く事が出来ないが、代わりに効果絶大の竜巻打法を修得できる。
  • エミ
    • しらどり学園所属の女性選手。勝利すると変化の術を伝授してくれる他、新たなライバル校と対戦できる様になる。
  • 藤岡鉄丸
    • 閻魔学園所属で、童児と同じく忍者の里出身かつ、幼少時代からのライバル。
  • じいちゃん
    • 忍者の里の長老で、エンディングに登場。

評価点

  • カード野球による駆け引き
    • 本作はカードゲームシステムを採用している為か、他の野球ゲームにある守備や打撃の操作が苦手な人にもやり易い。
      • モニターで野球盤をやっている様な感覚である。
    • プレイヤーの数値が大きいか、相手の数値が大きいか等の緊張感や、パワーポイントを加算して此方のパワーを上げる等の盛り上がりも駆け引きのポイントといえる。しかし、問題点もある(後述)。
  • 『かっとび!童児』唯一のメディアミックス展開である事。
    • ゲーム化はされたがアニメ化はされていない為、貴重なメディアミックス展開といえる。

問題点

  • 運の要素が絡む
    • 前述の通り、本作は野球の操作が苦手な人でもやり易い様にカードゲームシステムを採用しているが、やはり運の要素が絡んでいる感は否めない。
    • 此方がパワーポイントで相手よりも高く数値を上げていても、向こうがパワーポイントで数値を上げて逆転を狙ってくる可能性すらある。

総評

カード野球は運の要素も絡んで来るが、全体的に見れば、可もなく不可もなく普通といった所。


余談

  • 本作が発売されてから二ヶ月後に原作の連載が終了した。

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最終更新:2022年07月01日 09:42

*1 Mは中遠距離、Jは長遠距離、Bはバントを意味している。