本稿では、アーケード版とドリームキャスト版を併せて紹介します。
判定はアーケード版が「賛否両論」、ドリームキャスト版が「判定なし」です。



燃えろ!ジャスティス学園

【もえろ じゃすてぃすがくえん】

ジャンル 格闘ゲーム
対応機種 アーケード(NAOMI)
販売・開発元 カプコン
稼動開始日 2000年12月
プレイ人数 1~2人
判定 賛否両論
ポイント グラフィックやシナリオの向上、駆け引き要素も満載
キャラクターの性能差も激しく、バグも存在
ジャスティス学園シリーズリンク
私立 LOH / 熱血青春日記2 / 燃えろ!

概要

私立ジャスティス学園 LEGION OF HEROES』の続編。
ストーリーも前作の事件から1年後となっており、多数の高校を巻き込む謎の事件に生徒(+教師)たちが再び立ち向かう。
前作のマイナーチェンジ版である『熱血青春日記2』からのキャラクターや、本作からの新キャラクターも登場する。


特徴・前作からの変更点

  • 基本的なシステムは前作を引き継いでいるので、そちらも参照。
  • プレイヤーキャラクターが2人から3人へ変更
    • 2本以上の先取制では1戦終了ごとにメインの使用キャラクターを変更する事が可能。
    • パートナーキャラクターは「愛と友情のツープラトン」や「正義と勇気のスリープラトン」等で戦闘中にサポートする。
  • 根性ゲージの変更点
    • 前作では9本までゲージストックが可能だったが、本作では最大ストック数が5本に減少した。
  • 「愛と友情のツープラトン」の変更点
    • パートナーが2人になったため、弱PKでパートナーAの、強PKでパートナーBのツープラトンを選んで発動できるようになった。
    • 前作までは発動時に打撃に対して無敵だったが、本作ではスーパーアーマー状態となり、打撃で潰されることはないが少しダメージを受けてしまう。そのダメージで体力が0になった場合、当然負けになる。
    • 前作までは後出しでツープラトンを出すことで後出し側が一方的に打ち勝つことが出来たが、今作ではスーパーアーマーへの変更および後述の「ツープラトン返し」の導入により後出し自体が不可能になった。
  • 「ツープラトン返し」
    • 「愛と友情のツープラトン」を当てた際に、当てられた側が一定時間内に同じ強さのPKを同時押しすることで、根性ゲージを1本消費して発生する。
      • 5秒間の間パートナー同士の戦闘が発生し(この際には必殺技やゲージ消費技、ハイジャンプは出せない)、ツープラトン返しを発生させた側が時間内に攻撃を当てる事が出来ればツープラトンを止める事が出来る。
      • ツープラトン使用側が攻撃を当てた場合や、時間内にどちらも攻撃を当てる事ができない場合にはツープラトン返し失敗となり、通常通りツープラトンに移行する。
      • ちなみに投げを決めた場合は、投げモーションに触れた時点で成功(失敗)となる。
    • ストーリーモードでは、ツープラトン使用側のメンバー数が2人の場合使用できない(3人目に攻撃を当てる必要があるため。)。
  • 「正義と勇気のスリープラトン」
    • 5ゲージ全てを消費して3人全員で攻撃する技で、こちらには上記のような返し技はない。また、前作のツープラトンのように発動時は打撃に対して無敵となる(このため、ツープラトンとかち合った場合、必ず打ち勝ってスリープラトンを決めることができる。)。
      • ツープラトンで繰り出される技は呼び出したパートナーに準拠するが、こちらは使用中のプレイヤーキャラクターの所属校によって技が決まる。太陽高校のみ2種類存在。
      • ゲージ全てを使うだけあって(相手の体力値次第で変動するものの)、4割~6割程度の体力を奪えるが、ゲージ効率は極めて悪いので無闇に出せない奥の手。投げに対しても弱い。
  • 「エアバースト」の仕様変更と「ショートエアバースト」の追加
    • エアバーストは基本的に熱血コンボから繋げる事が出来なくなった。単発で当てないといけないため、主にスカリ反撃や、相手のスキの大きい技をガードした時の根性カウンターで狙っていく必要がある。
      • 一部のキャラクターのみ熱血コンボの浮かせ方に気を付ければエアバーストを繋げる事も可能。
    • ショートエアバーストはエアバーストと異なり熱血コンボから繋げる事が出来るようになっているが、代わりに低く打ち上げコンボも長く繋がらないようになっている。
  • 追加キャラ
    • 新キャラの他に、前作家庭用初代と『熱血青春日記2』の追加キャラクターも全員参戦。
      • 初代家庭用で追加されたアキラの兄の醍醐、外伝漫画に登場した隼人、『熱血青春日記2』で追加された流、ランはアーケード初登場となった。
    • ストーリーの舞台となる新たな高校として、女子校の聖純女学院が追加。前作で外道高校の所属だったあきらはこちらに転校、素顔状態がデフォルトになった。
      • 前作のヘルメットバージョンは隠しキャラクター「パワードアキラ」として、外道高校所属で参戦。
    • 前作のキャラクターの中では忌野雷蔵とゲストキャラクターのさくらのみ削除。
      • 雷蔵に関しては一部の技が新キャラの九郎とヴァツ(バツに変装した九郎)に引き継がれている。
+ 参戦キャラクター

下線付きは家庭用からの追加キャラクター、太字は今作での新規キャラクター。

  • 太陽学園:バツ、ひなた、恭介、隼人ラン委員長バーニングバツ(隠)、ヴァツ(隠)
  • 五輪高校:将馬、夏、ロベルト、*1もも
  • 外道高校:エッジ、岩、醍醐ワイルド醍醐(隠)、パワードアキラ(隠)
  • 聖純女学院:あきら、ザキゆりか
  • パシフィックハイスクール:ボーマン、ロイ(隠)、ティファニー(隠)
  • ジャスティス学園:英雄、響子、九郎(隠)、雹(隠)、デモン雹(隠)

上記のほか、衣装違いのひなた2、将馬2、ボーマン2が居る。


評価点

  • グラフィックの向上
    • 基板がPS互換基板であるZN-2からDC互換基板のNAOMIに変わったことで、前作の見た目がかなり粗いポリゴンだったのに対し、今作では当時としてはかなり高水準のポリゴンへとグラフィック面はかなり良くなった。
    • 2Dグラフィックに相当近づいた形になったため、キャラ人気は断然本作のほうが高い。
  • シナリオ面
    • 前作に引き続き王道の学園物としてのシナリオの出来は良い。
    • 今作では学園ごとにシナリオが分かれており、場合によっては途中でシナリオ分岐があったりと何度も楽しめるようにもなっている。
      • シナリオ分岐を発生させるとシナリオで使用可能なキャラが増えたり、隠しキャラクターが使えるようになる。
      • 条件を満たすと、正義の味方を潰して回るという王道に逆らうシナリオの敵側の学園シナリオも選べるようになる。
  • 駆け引き要素
    • 受け身やカウンター要素は健在。ツープラトン返しの追加もあって、戦闘中の駆け引き要素は多い。
  • 操作性や爽快感も前作より向上している。
  • DC版との連動要素
    • ビジュアルメモリを持ち込む事で、DC版で作成したキャラクターをアーケードの対戦で使用可能。

問題点

  • キャラクターの性能差が激しい
    • 特にももとロベルトは稼働当時猛威を振るった。
      • ももは小技が繋げやすい為やたらとコンボが繋がり、さらにエアバーストをコンボに組み込む事が出来る為、一つ一つは低火力のキャラクターでありながらコンボ火力は非常に高い。ゲージも稼ぎやすく、お手軽にツー(スリー)プラトンをコンボに組み込む事も可能。リーチのなさでけん制能力が低すぎる難点はあるが、共通システムでの立ち回りである程度カバーできるので、最終的にはリターンの大きさで猛威を振るった。
      • ロベルトは飛び道具のけん制能力や、ノーゲージで高火力コンボを出せるのが強み。発生の速い技のおかげで切り返し能力も高い。弱点という弱点も特に無く、ハイスタンダードなキャラクター。
    • 上記以外も強キャラ、弱キャラの差は非常に大きい。
      • 近年の研究の成果ではももは強キャラではなくなり、ロイ・九郎・響子・雹などが大幅にランクアップし、最上位キャラ争いに名を連ねている。ただし、いずれも要求されるテクニックがそれなりにあるため、ロイはともかく他のキャラクターは「初めて動かした人が使っても強い」キャラクターではない。
      • 隼人も単純に強い。こちらはリーチや発生に優れ、単発でのヒット確認が容易な小足や、リーチの長い強Pからの1ゲージコンボが強力。このコンボを3回決めれば勝てるためプレイヤーからは「3回体罰*2すれば勝てるキャラ」とも。レシピも始動→強P→後ろ強P→完全燃焼アタックと単純のため、初心者にもしばしば勧められる。
      • 英雄の「強空中強正波拳*3」をバックジャンプで逃げながら連射し、危なくなったら高性能の逃げ技である雷影蹴を使って逃げる。バツ、バーニングバツ、ヴァツでひたすらバックステップで距離を取りながら飛び道具を連射する、など、対処しづらい厨戦法もわずかながら存在する。
      • 最弱キャラは委員長*4。通常技や根性カウンターの性能など光る点もなくはないが、低火力、低装甲、唯一エアバースト始動技なし等、意図的に弱くされている『ストリートファイター』シリーズのダンのようなキャラクター。ハンデや趣味*5でもなければメインとして使われる事はまずないが、ツープラトンの使い勝手が良い*6為、そこでバランスはとった模様。実際、サブキャラクターとしてはそれなりに使用されていた。
  • 恭介の浮遊バグ
    • 特定の操作をする事で空中に浮いたままにする事が出来、それを繰り返すことで手の届かない超上空まで逃げる事が出来た。
      • 本体の位置判定は地上に残っている為、飛び道具を撃つと地上から出てくるが、食らい判定は見た目通り空中にあるので、ダメージを食らう心配のないまま飛び道具を撃ち続ける事が出来る。
    • 対処法としては投げられ判定のみ地上に残っているので、投げれば地上に戻す事が出来る。また、ジャンプしたり攻撃を食らうなどで空中に浮かべば通常の空中状態に戻る。とはいえ、そこで浮遊バグの再入力が可能なので、あまり意味はない。
      • 対処法を知らなければ分からん殺しをされ、対処法を知っていても逃げに徹されると投げるのも難しい…という事もあって、(仮にバグを使う気がなくても)恭介を使用されるだけで嫌な顔をするプレイヤーも多かった。
  • 別衣装選択時のフリーズバグ
    • 今作にも別衣装として「ひなた2」「将馬2」「ボーマン2」があるのだが、これらの別衣装を使用した試合後、キャラクターセレクトのカーソルが変な場所に移動してしまい、場合によってはフリーズを起こしてしまうというカーソル関連のバグがある。

総評

各種パワーアップが施された良質な続編と言えるゲーム。
ただし、シナリオ面などキャラゲーとしての評価が高い一方で、対戦ゲームとしてはゲームバランスに難があり、根性カウンターやツープラトン返しを読み合っての純粋な格ゲーとして楽しむ人もいたが、早期に一部キャラクターばかりが使用されるという状況になってしまった。
とはいえ、2017年現在も一部のゲーセンでは対戦コミュニティが存在しており、根強いファンも多いゲームでもある。
また、キャラクター人気が高い事もあり、続編やクロスオーバーでの出番を望むファンも多い。
恭介の浮遊バグ等も含め、もう少しバランス面が良ければ…と言ったタイトルである。


燃えろ!ジャスティス学園 (DC)

【もえろ じゃすてぃすがくえん】

対応機種 ドリームキャスト

メディア GD-ROM 1枚
発売元 カプコン
発売日 2000年12月7日
定価 5,800円(税別)
プレイ人数 1~4人
レーティング セガ審査:全年齢推奨
周辺機器 アーケードスティック、ドリームキャスト・キーボード、ぷるぷるぱっく対応
廉価版 ドリコレ
2003年9月11日/2,800円(税別)
判定 なし
ポイント AC版の大味な対戦バランスは相変わらず
人気モード「熱血青春日記」はシミュレーションからボードゲームにモデルチェンジ

概要(DC)

MVC2』と同じく、アーケードとの連動要素込みで同時期に発売された家庭用版。
AC版がDC互換のNAOMI基板だったこともあり、ゲームバランスやバグ等もアーケードほぼそのままである。


「燃えろ!熱血青春日記」のシステム

以下では本作でのエディットキャラクター作成モード「燃えろ!熱血青春日記」について述べる。

  • 育成システムは今作ではボードゲーム形式になっている。
    • ボード上にはパラメータ変動や必殺技習得、単位獲得といった様々な効果のあるマスが配置されている。
      • また校舎1F~3F/屋上などエリアの設定もある。中でも「部室棟」はパラメータ変動幅が大きいエリアとなっている。
    • ターン数は40ターン。
    • 各プレイヤーは順に移動やカード使用が可能。行動ごとにHPを消費し、HPが0になると1回休み。
    • ジャスキャラのいるマスに止まった場合、そのキャラクターを仲間にすることができる(3人まで)。バトルの際に様々な効果をもたらす。
      • ちなみに本編では不出場の雷蔵も登場し、仲間にはできないものの複数のパラメータを上げてくれる。
    • 他プレイヤーのいるマスに止まった場合、バトルが発生する。
      • 勝敗はルーレットで決まった3つのパラメータの合計値で決定される。
      • 買ったプレイヤーは負けたプレイヤーから単位を奪うことができる。
    • 単位は5×5のビンゴカードとなっており、列をそろえると様々な効果が出る。
    • 40ターン終了後、各プレイヤーのキャラクターでAI対戦を行い、その結果込みで最終的な順位が決定される。
  • 作成したキャラクターはビジュアルメモリに保存してアーケードでの使用が可能なほか、パスワード化して他プレイヤーとの交換も可能。CPUに使わせたときの必殺技の使用傾向も設定でき、パスワードにも影響する。

評価点(DC)

以下はDC版独自の評価点。

  • アーケード版からのほぼ完全移植
    • 発売が同月であるため、ゲームバランスも含めアーケード版と遜色ない内容となっている。
    • そのためDC版で練習したコンボをAC版でもそのまま使用することができる。
  • ストーリー閲覧モードなどの家庭用ならではの追加要素
    • クリアしたストーリーはバトルなしでも自由に閲覧可能。
    • その他トレーニングや対戦といった定番のモードもある。

賛否両論点(DC)

DC版特有の賛否両論点。

  • 熱血青春日記の大幅な路線変更
    • 前作までの恋愛シミュレーションゲーム形式ではなく、ボードゲーム化したことでキャラゲーとしての魅力が大幅に低下した。
      • 会話の内容自体は過去シリーズの雰囲気を踏襲しており選択肢も豊富に用意されているためバリエーションはあるのだが、学園生活1年間を描いた過去シリーズから学園祭の1日へと大きくスケールダウン。学園祭以外の話題はほとんど出てこない。
      • 会話シーンも立ち絵から顔アイコンに変更されたため演出においても少々地味になっている。
    • ボードゲームになったことで複数人同時プレイが楽しめるようになった
      • 対戦格闘そっちのけで友達とボードゲームとして楽しむといった遊び方もできる。最終決戦の対戦アクションはコンピュータどうしの対戦となるため、格闘ゲームが苦手なプレイヤーでも対等に楽しめる。
      • 2人以上でもプレイできるようになったことでジャスキャラたちの会話イベントをより多くの人に楽しんでもらえるようになったと見ることもできる。
    • 1年分のイベントをこなす必要がなくなったためキャラクター作成モードとしての簡便さは向上した
      • 必殺技は過去シリーズではステータスによって数パターンの組み合わせの中から選ばれる仕様だったが、本作ではコマンドごとに用意された「必殺技マス」で任意で習得できるようになり自由度も向上した。なお、一切取らなかった場合の専用タイプや、全て完全燃焼アタックとなるタイプも存在する。
      • さらに多人数プレイが可能なのを利用し、育成したいメインの1人を育てるため他3人を捨て駒にして圧倒的に一人勝ちさせるといったことも可能。そのため、前作よりははるかに育成の計算がしやすい。逆を言うと、それくらいしないと強いキャラクターにし辛い、とも言える。
      • オリジナルキャラクターをアーケードに持ち込めるといった連動要素も。
    • このように、本作の熱血青春日記は「どう見るか」によって評価が大きく異なるものとなっている。

問題点(DC)

以下はDC版での新たな問題点。浮遊恭介などAC版と共通の問題点はそちらを参照。

  • 「燃えろ!熱血青春日記」のキャラクター作成時のフリーズバグ
    • 性別→所属校の順に指定する関係上、最終確認でキャンセルして選択しなおすことで「外道高校所属の女性キャラ」「聖純女学院所属の男性キャラ」という選択ができてしまい、該当の3Dモデルが存在しないためハードウェアレベルでのフリーズが起きる。
      • 選びなおす際にカーソルの初期位置が以前の選択のままのため、本来不可能なこの2パターンでも決定できてしまう。
        選択順を逆にしてこの2校なら性別を選べる方で固定してしまう、もしくはこの順番でも選びなおす際の初期位置を太陽学園に戻すといった対策が取れたはずではある。
  • 別カラーキャラクターがDLCとしての配信のみ
    • 上述の衣装違いキャラクターはDC版ではオンラインでのDLC配信となっており、当時の環境で言えば入手のハードルは非常に高い部類だった。
    • 公式サイトからのダウンロードの他、DC版『CAPCOM VS. SNK 2 MILLIONAIRE FIGHTING 2001』の予約特典として付いてきた『CAPCOM対戦ファンディスク』(カプコンの格闘ゲームのコンプリートデータが収録されたディスク)でも入手可能であった。
      • ネットワークのサービス終了後は当然公式サイトからのダウンロードは不可能であり、今となっては入手困難なファンディスクでしか入手する方法はない。

総評(DC)

AC版の大味な対戦バランスはそのままで恭介の浮遊バグも修正されていない。
そのため、ガチな対戦ツールとしての評価は微妙だが、簡単な操作で爽快感のある対戦が楽しめるという点で友達とワイワイ遊ぶぶんには十分に楽しめる。
何より、魅力的なキャラクターたちや思わず笑ってしまうような技の数々はライトユーザーが近寄りにくい格闘ゲームというジャンルにおいて異彩を放っていたと言えよう。
その一方で、上記のようにキャラクターの魅力が非常に大きな評価点だった本シリーズにおいて「燃えろ!熱血青春日記」においてキャラゲー要素が大きくオミットされてしまったのは無視できない問題点といえる。
しかし過去シリーズにはない追加要素や評価点があるのも事実で、一概に悪化したと断言できるものではない。
対戦アクション・熱血青春日記のどちらも、良い意味でも悪い意味でも「深くは遊べないが広く浅く遊べる」といった作品である。


余談

  • ゲームバランスの問題だが、ロケテスト段階ではボーマンが目立って最強キャラだった。
    • そこでの結果を受け、製品版では大幅な調整により弱キャラとなってしまった。
      • だが主に対女性キャラ用の愛と友情のツープラトン要員としてボーマンをメンバーに加えている人もいたという(同様の理由で流を使う人もいたとか。)。理由は推して知るべし。
  • 本作はバツが通常のバツ、偽者のヴァツ、バーニングバツと三種類いる。これら三人でチームを組むことも勿論できる。
    • バツとバーニングバツは細かい調整が異なるマイナーチェンジのコンパチだが、ヴァツは設定どおり九朗の要素が強い別モノ。
  • 英雄の必殺技「雷鋭蹴(らいえいしゅう)」のボイスで、明らかに「雷鋭!!(らいえいきゃく)」と叫んでいる。
    • 前作までは技名を叫ばず「でやぁー!」と叫んでおり、後の『NAMCOxCAPCOM』ではちゃんと「雷鋭蹴!(らいえいしゅう)」と叫んでいる。
  • 発売当時のアーケードゲーム専門誌アルカディアによると、本作の没になったタイトル候補には「私立ジャスティス学園V」や「さらばジャスティス学園」「くたばれ!ジャスティス学園」などがあった模様。
    • 本作でジャスティス学園が炎上していることから「燃えろ!」になったらしい。それにしても「くたばれ!」はどうなんだ。

その後の展開

  • 本作を最後に長らく続編は出ていないが、外部出演等はちらほらある。ただ、主人公以外が抜擢される、参戦予定作がお蔵入り、せっかく出ても扱いが微妙等、バツは本作主人公でありながら外部出演では残念な扱いが目立った。
    • CAPCOM VS. SNK 2 MILLIONAIRE FIGHTING 2001』には主人公であるバツ(ひなたともども恭介のスーパーコンボの演出で登場しているけど)ではなく、恭介が参戦となった。
      • しかしエアバーストの性能の調整が難しかったのか、製品版ではロケテストよりもさらに攻撃力が下がり、性能面では最弱争いをするレベル。一応コンボだけは多彩なのだが実戦的ではなく、付いたあだ名がコンボムービーでのみ活躍する男
    • NAMCOxCAPCOM』ではせっかくのさくらとの共演の機会にも拘らず英雄と響子のみの参戦。一応序盤のストーリーには絡み、リュウ・ケンとの作品を超えたスリープラトンもあるものの、性能面でもシナリオ面でもパッとしない結果に。
    • 3D格闘『カプコンファイティングオールスターズ』にバツとあきらが参戦決定…したものの、ゲーム自体お蔵入りになってしまった。その後、同作の代わりに出た2D格闘『CAPCOM FIGHTING Jam』では既存グラフィックの流用が大半だった関係上『ジャスティス学園』粋がないので参戦できず。
    • マウスを使う異色のネット格ゲー『ストリートファイターオンライン マウスジェネレーション』にバツとアキラが参戦…したのだが、ゲーム自体の知名度がいまいち低く、早期にサービス終了してしまった。
    • タツノコ VS. CAPCOM CROSS GENERATION OF HEROES』でバツが参戦し、当初は強キャラ扱いされていたが、最終的には対策が出来上がり最弱扱いに。
      + 更に個別エンディングでは… 『タツカプ』内におけるバツの戦いは、バツ自身が眠っている間に見ていた夢という扱いになっており、同作の他キャラと違い他作品とのクロス的な要素も無い。
      ただしこの夢が切っ掛けで、『燃えろ!』における隠しキャラ「バーニングバツ」としての覚醒に繋がった事が示唆されている。
    • PROJECT X ZONE』にバツが参戦したものの、シナリオ面では空気*7、性能面でもエアバーストを再現した所為でクロスしづらいという使いづらいキャラクターに。
      • 続編では作品の入れ替えも多く、ジャスティス学園はリストラ。その為、2023年冬現在、バツの外部出演はPXZがラスト。
    • 『ストリートファイターV チャンピオン エディション』のシーズンVロードマップにて追加キャラクターとして、2021年夏に風間あきらの参戦が発表。同年8月16日に実装された。実に20年ぶりの登場である。醍醐もあきらの一部の技で登場する。
      • 声優が名前繋がりなのか関根明良氏にバトンタッチ。演出で登場する醍醐は大塚明夫氏が続投している。
      • 『ストV』では最上位じゃないにしてもそれなりに高い評価を得たため、「ジャス学キャラは出ても弱い」というジンクスは一応破られたか。

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最終更新:2024年01月26日 21:05
添付ファイル

*1 卒業・進学したため正確には「五輪体育総合大学」所属。

*2 完全燃焼アタックの「熱血腕立て伏せ」の演出が体罰に見えることから。

*3 2連射する斬空波動拳もしくはダブル疾風拳。要するに弾幕技。

*4 相変わらず本名不明で、今作でもキャラクター名が「委員長」。

*5 名前の通りの委員長めいた性格や言動に加え「体操服+ブルマ」とビジュアル的にインパクトはかなり強い。

*6 いわゆるゲージ増強タイプだが、体力とパワーゲージを両方回復させることが出来る唯一のキャラクター。

*7 全体的に空気扱いのキャラが多いゲームではある。