コロニーウォーズ
【ころにーうぉーず】
ジャンル
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シューティング
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対応機種
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プレイステーション
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発売元
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アートディンク
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発売日
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1998年6月25日
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定価
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6,800円(税別)
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判定
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なし
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ポイント
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独特の操作感 シビアな難易度 3D酔いにはご注意を
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概要
アートディンクから発売された3Dシューティングゲーム。
地球帝国とその支配からの脱却を目指す植民地連合軍との戦いを描いた作品であり、プレイヤーは連合軍のパイロットとして数々の戦場を駆け抜ける。
元は英国で開発されたゲームであり、そのためボイスとメモリーカード関連の表示以外はすべて英語である。
主なシステム
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宇宙空間での360度飛び回る戦闘
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宇宙での戦闘のため方向に関係なく飛び回ることが可能。
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飛行機と違って前進のほかにその場からの後退もできる。
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シナリオ分岐
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プレイヤーが撃墜されたり、護衛に失敗するなどしても次のミッションに進んでシナリオが分岐する。
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5つのエンディングがあり、連合軍の完全敗北から帝国の無条件降伏まで結果が分かれる。
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当然、プレイヤーが戦果を挙げるほど連合軍に有利になっていく。
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背景設定の解説モード
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登場する兵器や機体、舞台となる星系の解説モードがある。解説はフルボイスで音声が流れる。
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シナリオを進めるほど見ることのできる設定が増えていく。
評価点
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宇宙空間の浮遊感
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360度を見渡しての戦闘や上下左右のない感覚、停止や後退も行える操作方法で大気圏内の飛行とは一味違うものを出している。
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飛び交う味方の通信
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最近のミリタリー系3DSTGでは当たり前になっているが、今作発売当時に味方の通信が飛び交い戦場の風景を演出していたのは評価できる。
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詳細な設定
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戦闘機1つにしても用途や武装以外に開発経緯や著名な戦果などまで設定がある。
問題点
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全体的に難易度が高い
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一部の武器にしかロックオンシステムはなく、攻撃を当てる目安の表示もないため、基本的には目視で偏差射撃をするしかない。
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敵の攻撃は中盤以降はかなり苛烈になり、護衛任務では少し手こずると簡単に失敗する。
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敵の戦艦は的確にこちらを対空迎撃してくるため、テクニックを磨かないと返り討ちになる。
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ストレスになりがちな戦闘システム
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ミッションごとに出撃する機体が固定されている。敵が強いのに貧弱な機体での戦いを強いられることもある。
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宇宙での戦闘であるため、全体的に画面が暗く敵を視認しにくい。
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肝心のレーダーは敵との距離まではわからず、大体の方位がわかるぐらい。
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お互いの機体にはシールドがあり、敵を撃破するにはまずアンチシールドレーザーでシールドを破壊して、その後通常のレーザーに武器を切り替えて破壊しなければならない。
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武器の切り替えの手間がかかり煩わしさだけが残ることになっている。
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友軍に攻撃が当たり、当ててしまうことを繰り返すと強制的にゲームオーバーになる。
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友軍の艦艇に向かっている敵機に向かって撃ったら友軍が被弾、友軍と2機で敵を追っていたら友軍機が被弾ということはよくある。
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逆も然りで、友軍の攻撃が自分に当たることもある。特に友軍艦の傍での戦闘や上記の2機で敵を追っているときに起こる。
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ステージによっては特殊な武器を使用しなければならないのだが、使用方法についてゲーム中で一切説明がない。
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不親切なセーブ機能
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今作のシナリオはいくつかの章とその章に含まれるミッションで構成されているが、セーブができるのは各章が終わったタイミングのみ。ミッション間でのセーブはできない。
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ミッション間でゲームを中断した場合は当然ながら章の開始時からやり直しである。
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メモリーカードへのセーブ&ロード以外にパスワード方式での再開もあるが、パスワードが表示されるタイミングは上記と同じなのでほぼ無意味。
総評
全体的な雰囲気作りや宇宙空間での挙動、戦闘の表現はよい感じではある。しかし、洋ゲー故の難易度の高さや不親切さはゲームの評価を下げる大きな要因になってしまった。この手のジャンルに通じた上級プレイヤーであればこのゲームの魅力を十分に堪能することができるだろう。
余談
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パスワードの入力の際に特定のフレーズを入力すると無敵になったり、自由にステージ選択ができるようになる。
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どうしてもクリアできない場合には試してみるといいだろう。
最終更新:2022年05月23日 18:37