ファミコンウォーズDS

【ふぁみこんうぉーず でぃーえす】

ジャンル 戦略シミュレーション
対応機種 ニンテンドーDS
販売元 任天堂
開発元 インテリジェントシステムズ
発売日 2005年6月23日
定価 4,571円(税別)
レーティング CERO:全年齢対象
配信 バーチャルコンソール
【WiiU】2016年4月20日/950円
判定 良作
ファミコンウォーズシリーズ


概要

前作『ゲームボーイウォーズアドバンス1+2』から半年ほどで発売された続編。ハードもDSに移している。
もちろんゲーム内容も相応に進化し、新たなルールでの戦いや2画面を活かした要素が追加された。


ゲーム内容

  • 基礎ルール・ユニット・ショーグンなどは前作の項目を参照。
  • 新ルール「タッグバトル」が登場。1つの軍でショーグンを2人選択可能に。
    • 普段は1人のショーグンが戦闘を指揮し、「チェンジ」を選ぶともう1人に交代してターン終了となる。
      • 生産が安くできるイワンでユニットを作ってから、部隊を強化できるキクチヨで攻めに出たりなど、このルール独自の戦術も存在。
    • また、前作の「ブレイク」「スペシャルブレイク」に加えて、「タッグブレイク」が可能に。2人のショーグンのゲージが満タンになると使用可能。1人がスペシャルブレイクを決めた後、もう1人に交代してスペシャルブレイクを使用し、全部隊を再行動可能にする(=1ターンで2行動)。
      • 決めさえすれば確実に戦況を覆せる他、最後の詰めとしてはこの上なく有効。使ってない方のショーグンはゲージが溜まりにくく、チェンジを駆使しても2人分のゲージを溜めるには時間がかかるのが厳しいが。
    • 2人のショーグン同士の相性次第でさらにお互いが強化される。その組み合わせは同僚・親友・恋人・ライバルなど。ただし、ライバルを通り越して険悪な仲のショーグンだと逆に弱体化する。
  • 新ルール「DSバトル」
    • 2人対戦限定のルール。2人のショーグンを使うバトルだが、メインマップに1人・サブマップに1人と振り分けて戦うのが特徴。
      • プレイヤーはサブマップを操作できず、CPUに大まかな指示を出して動いてもらう。生産もCPU任せだが、メインマップからユニットを送ってサポート可能。
      • サブマップで勝利するとメインマップが有利に。こちらだけタッグバトルに加えて、ゲージ大幅増加で即タッグブレイク使用可能の恩恵を得られる。
    • メインマップはもちろん、サブマップもおろそかにしてはならない。いかにCPUに動いてもらうかがポイント。
  • 限られた条件で進む新モード「サバイバル」
    • 500000G所持で始まるマネー・99ターンの猶予で始まるターン・25分以内でクリアするタイムの3種目。どれも11面構成だが、マップ内容はそれぞれ異なる。
      • マネーはお金を使わせたがり、ターンは手数のかかりそうな内容で、タイムは頭を悩ませる……が、スリープモードにすると時間が経過しない。
    • クリアするとその種目のランクアップ版が登場。制限は少し余裕が生まれているが、それだけでどこまで進めるかを競う。
  • 実際に兵を操作して相手と撃ちあう新モード「コンバット」
    • 難易度はノーマル・ハード・ルナティックの3種類。7人のショーグンから1人を選び、軍資金20000Gでバズーカ兵(1000G)・偵察車(3000G)・軽戦車(5000G)・自走砲(6000G)を購入。6つのマップを進み、敵の全滅か首都制圧で勝利。
      • ショーグンはリョウ・マックス・ドミノらレッドスターの3人と、コング・スネーク・キャット・ホークの『2』ブラックホール軍の4人。それぞれ異なるブレイクが使用可能。
      • ユニットはたった4種類しかいないが、バズーカ兵は拠点制圧、偵察車は索敵、軽戦車は耐久、自走砲は火力とそれぞれ利点がある。高級品になると金額がかさむのでバズーカ兵20人も一考。
    • 通信対戦も可能。4種類のマップを選んで戦う他、同盟軍の概念もある。軍資金も増やせる。
      • ダウンロードプレイも可能。コンバット1人プレイや対戦プレイができる。
  • 7種類の特徴的な新ユニットが登場
    • キャンペーンだと最初は使用できないが、ブラックと名の付いたものはブラックホール軍の隠し研究所を攻略、それ以外は進めていれば普通に使用可能となる。
    • 旧来のユニットは護衛艦が大幅に強化された。対航空部隊への性能がアップし、潜水艦にしか攻撃できなかったミサイルもすべての艦船部隊に攻撃可能に。
+ 新ユニットの紹介
  • グレートタンク(地上部隊/28000G)
    • 自身以外の地上部隊を一撃で破壊する火力と爆撃機にも耐えられる耐久力を持つユニット。……と言えば無敵そうだが、主砲は3発しかないのですぐ弾切れを起こす。どちらかと言えば防衛向き。
  • パイプランナー(地上部隊/20000G)
    • 「パイプ」と工場のみを走行できる移動砲台。パイプは継ぎ目部分以外は破壊されない地形となっているため、誰にも邪魔されずに移動できる。
    • あらゆるユニットに攻撃できる上、射程も弾数も高いが、パイプが豊富なマップはあまりないので使用頻度は低め。マップデザインを使おう。
  • ステルス(航空部隊/24000G)
    • こちらもどのユニットに攻撃できる。その特徴は「かくれる」こと。相手に見つからなくなる上、戦闘機とステルス以外から攻撃を受けなくなるが、燃料の消費がより荒くなる。
  • ブラックボム(航空部隊/25000G)
    • 半径3マス以内のユニットに5ダメージを与える爆弾。敵の密集した地帯に突っ込ませるだけで強い。1発も耐えられない耐久力のみに注意。
  • 空母(艦船部隊/30000G)
    • 非常に長い射程で対空ミサイルを放てる。航空部隊も搭載して補給できる。
  • ブラックボート(艦船部隊/7500G)
    • 歩兵を2部隊分搭載できる輸送ユニット。それだけではなく、修理によってどんなユニットでも1回復+補給が可能。しかも安い。
  • ヘルリウム(地上部隊/生産不可)
    • 移動力が1しかない代わりに、接触したユニットを一撃で倒すスライム兵器。間接攻撃はダメージを軽減し、ダメージを与えるブレイクも無効化する。移動力のなさを突いてリンチにするが吉。
    • 見ての通り生産不可。キャンペーンで敵軍が使う以外には、マップデザインで初期配置にするしかない。
  • 新ショーグンの登場
    • 本作では各軍に新たなショーグンが登場。主人公もリョウからジョンに入れ替わった。
    • キャンペーンではオメガランド連合軍VSブラックホール軍の形になっているため、参戦次第、各軍のショーグンを使用することができる。
    • 前作からのショーグンも能力が調整された。強キャラだったキクチヨやヤマモトがやや弱体化し、弱キャラのアスカやモップなどが強化された。
      • 特にホイップの躍進が目覚ましい。雨での弱体化がなくなり、降雪のデメリットを無効化した上で全部隊の攻撃力アップ。ブレイクで雪を2日間も降らせるようになった。
+ 新ショーグンの紹介
  • ジョン(レッドスター軍)
    • 特殊能力:平地にいる部隊の攻撃力が上がる
    • 今回の主人公。正義感の強い青年。能力は地味だが、ブレイクの爆発力は高め。
  • レイチェル(レッドスター軍)
    • 特殊能力:自軍拠点で補充される部隊数が1つ多くなる
    • オメガランド連合軍司令となった少女。こちらもまた爆発力があり、スペシャルブレイクはミサイルを3発ぶっぱなす。
    • タッグブレイクの相性でマイナス補正がかかることはあるが、彼女とチャッカはキャンペーンでのある一件から65%(通常タッグは100%)と異常な補正を受けてしまう。
  • サーシャ(ブルームーン軍)
    • 特殊能力:拠点からの収入がさらに100G増える
    • 前作で登場したイワンの姉。弟ほどではないが、地獄の沙汰も金次第なことをその身に教えてくれる。ブレイクは資金の分だけ相手のゲージを減らせる。
  • ビットマン(グリーンアース軍)
    • 特殊能力:間接攻撃に対する防御力がアップ。司令塔で攻撃だけではなく防御も上がる。
    • 軍服に鋼鉄の鎧を着けた紳士。新拠点「司令塔」の占領1つで強くなれるものの、それがないマップでは力を発揮しにくい。
  • コウゾウ(イエローコメット軍)
    • 特殊能力:全部隊の攻撃力が上がるが、防御も下がる。
    • イナズマのコウゾウの異名を持つ関西人のおっちゃん。速攻が求められる戦いでは非常に強力だが、守りに入ると途端に弱くなる。
  • ジーポ(ブラックホール軍)
    • 特殊能力:与えるダメージが表示よりも低下したり上昇したりする
    • ロボットのような外見のナニカ。普段はまともに喋らないが、ブレイクする時だけ尊大な口調になる。コングよりさらにギャンブル性の強い能力を持っている。
  • チャッカ(ブラックホール軍)
    • 特殊能力:道路にいるユニットの攻撃力が上がる
    • 中国系の人間。独特な口調からの毒舌が特徴的。スネークを調整したような能力とブレイクを持ち、こちらもまた速攻が得意。
  • キャンドル(ブラックホール軍)
    • 特殊能力:自軍の拠点にいるユニットの攻撃がとても上がる。
    • 見たまんま悪の幹部な女性。能力もブレイクも全て拠点に関連したもので、お互いに有する拠点が増える中盤以降に力を発揮する。
  • ヘルボルト(ブラックホール軍)
    • 特殊能力:全部隊の攻撃と防御が上がる。
    • 今回のラスボス。怪しげな装置を身につけた老人。能力やブレイクは今までのラスボスと比較するのもおこがましいが、それなりの力は持っている。
  • ショーグンに付加できる「フォース」
    • 本作からショーグンに「ランク」というレベル要素が登場。トライアルやキャンペーンの攻略で経験値が入ると上がり、ランク1ならフォースランク1のフォースを1個と言った具合に装備できる。ランクは99・装備できるフォースは4個・フォースランクは9+キャンペーンクリアのオマケまで。
    • フォースは単純に部隊を強化したり、タッグ相手の強化やゲージの増加量アップ、果ては移動コスト無視など、様々な恩恵が得られる。
    • キャンペーンではフォースの使用は禁止されていないが、トライアルではフォースやタッグバトルを自主的に封印することで経験値が倍以上となる。
      • キャンペーンでは簡単にランクを上げる方法も存在。マップ18では敵がヘルリウムばかり。ヘルリウムは撃破するとボーナス経験値が入るため、1戦闘で1ランク成長できる。
    • ちなみに、エディットでショーグンの色を変える機能は前作から存在するが、ランクを10にしたショーグンは軍服を私服にすることができる。
  • やり込み要素「ヒストリー」
    • 条件を満たすとメダルが手に入り、その枚数に応じてトロフィーが手に入る。メダル300枚を集めてプラチナトロフィーを入手すれば完全クリアと言える。
      • メダルの入手条件はプレイ時間や各モードのクリア数、生産した部隊に破壊した部隊などなど。

評価点

  • 前作からの正統進化
    • ウォーズシリーズのストイックさとGBAウォーズのやりやすさをうまく融合させ、初心者でもとっつきやすい作品に仕上がっている。
    • キャンペーンもタッグバトルやフォースを活かせば楽にクリア可能。自主的に封印してもやりごたえがある。
  • 更に広がった遊びの幅
    • タッグバトルやDSバトルなどの新ルール、新ショーグンや新ユニット、サバイバルやトライアルのやり込み、コンバットで息抜き……など、1つのソフトでできる遊びが増加。
    • メダルを300枚手に入れるのは相当な苦行だが、それ以降も更なるやり込みの追及は可能。
  • ハードがDSになり、UIや快適さも進化。
    • タッチ操作が可能になった。ユニットをタッチして動かすことの恩恵は少ないが、マップデザインやコンバットでは快適に操作できる。
    • 各軍の部隊数・拠点数・所持金・ブレイクゲージが常時上画面に表示される。
    • キャンペーンはセーブデータ3つ、それに加えてトライアル、サバイバル、フリーバトル、コンバットらでも中断セーブ可能。
    • 戦闘アニメをONにしていてもボタンでスキップができるように。

問題点

  • ショーグン間の強弱や新ルールのバランスが悪い
    • 『2』で強かったヘルボウズは死に、キクチヨやヤマモトは弱体化された(それでも強め)が、それより強キャラに当たるビリー・イワン・ハチは何の調整も受けていない。
      • それどころか、後ろ2人はグレートタンクやブラックボムの追加で決定力がアップし、本当に手が付けられない。タッグバトルでもDSバトルでもどのルールにも対応できる。やはり物量作戦は強い。
    • タッグバトルだとさらにバランスが悪くなる。
      • 鉄板なのはイワン&サーシャ。タッグ相性が最高。それにサーシャの拠点収入増加でイワンがさらに動きやすくなり、サーシャのブレイクは相手のブレイクゲージを減らせるので一方的に嬲り殺しができる。タッグブレイクに頼らずとも強い。
      • 他に強力な例はイーグル&ドミノ。この2人も相性が最高な上、タッグブレイクが極悪。イーグルのスペシャルブレイクは「歩兵部隊以外全員再行動」、ドミノは「HP1の歩兵でも1回の占領で占領成功(通常はHP10でも2ターンかかる)」なもの。
        つまり、イーグルからタッグブレイクをすれば「3回行動で距離を詰めた後、ドミノの効果で首都制圧して勝利」が容易にできる。2人ともゲージが溜まるのが非常に遅いが、それまで戦線を維持するだけの能力も持っている。
        この2人が例外過ぎるだけで、どのタッグブレイクも単純に強力。2連続行動なら首都占領もしやすく、敵部隊を焦土にできる。これを阻止する手段はサーシャのブレイクだけだが、今度は相手のブレイクすら封殺できてしまう。
    • 同じ新ルールのDSバトルも面白い要素だが、サブマップで負けた方はタッグブレイク発動可能なほどのゲージを持った2人のショーグンを1人で相手にしなければならない。プレイヤーの腕があっても大抵の場合は逆転不可能。
    • 性能が救済されたショーグンもいるが、一方でマックスはブレイクが弱体化、キャットは特殊能力の攻撃補正が小さくなり、コングはバクチをするにも倍率の幅が広いジーポが登場するなど、より弱体化してしまったショーグンも存在。
    • 本作で追加されたフォースは強力な要素。「ラッキー」の1つだけでどのショーグンも強くなる。
      • 特に壊れているのはハードキャンペーンクリアのオマケ。どちらもスペシャルブレイク発動時のみに効果を発揮するが、「アスカノオシエ」は反撃が常に先制、「ソウルオブハチ」は都市で生産可能と壊れにもほどがある。
      • 弱いショーグンでもフォースをつければ強いショーグンと対等に戦えるため、対戦バランス調整としての役割は果たしている。
    • これ以外の一般的な性能のショーグンならバランスは従来通り。相手との力量差を考えて、ショーグンやフォースの設定は計画的に。
  • 全28面あるキャンペーンの練り込みが甘い
    • 全体的に難易度が低め。その原因は使うショーグンを自由に選べるシステム。これによって過去作にあった特定のショーグンの能力を活かして進むようなマップがなくなり、良くも悪くもどんなショーグンでもクリアできるようなマップばかりになっている。
      もっとも、キャンペーンで使えるショーグンは局所に強い能力より汎用的な能力を持ったものが中心的なので、それを考慮しての組み立てなのかもしれないが。
    • また、新ルールのDSバトルを行うマップは味方CPUの思考を「防衛」に設定し、初期配置にいる使わないユニット(敵航空ユニットの数の割に多い対空ユニットなど)をいくらか送るだけで労せずクリアしてくれる。ラストもこれでクリアできる。例外はマップ12くらい。
    • 序盤の9マップはチュートリアルステージのようなもので負ける要素がなく、中盤以降が本番となっているが、それでも歯ごたえのある内容のマップの数が少ない。
      そして終盤になると「コピーショーグン」という、キャンペーンに登場しない連合軍のショーグンが実質的に相手となるが、中盤よりもっと難易度が易しくなる。
      • マップ23の相手は本作で強化されたホイップコピー。雪が降っているので能力を活かせているが、近くにある都市を占領するとやむことを教えてもらえるのでとても簡単。
      • マップ24は索敵戦になる上、モップコピーがブレイクを連打してくる。ここだけはそこそこ難しいので割愛。
      • マップ25はDSバトルで、両方のマップに火山の噴火弾が降ってくる。CPUはその落下地点を知っているのでこちらが不利なのだが、メインマップは相手のチャッカがブレイクをするとなぜか落下地点に飛び込むように。しかも、こちらには敵の攻撃を受けず、火山弾も落ちてこない位置に間接攻撃ユニットが多数存在するので労せず勝てる。サブマップのショーグンはあのキクチヨコピーだが、先述した通り。
      • マップ26は自我を持った前作主人公のリョウコピーに、マップ27は黒幕のヘルボルトが現れるも、どちらも恐ろしいほど簡単。
      • ラストのマップ28はDSバトル。その構成は「こちらの初期資金に余裕はあっても、相手に多数の中立都市をとられると苦しい展開になるが、容易にそれを止める手段がある→相手の資金がないので弱いユニットしか生産されない→他はヘルリウムばかりなので論外」と異常に簡単になっている。サブマップをクリアしないとラスボスにダメージを与えられないが、これもまた。
    • ハードキャンペーンになると多少は難易度も上がるが、それでも簡単なマップのほうが多い。キャンペーンでは使えなかったショーグンまで使えてしまう。
    • フォースを使うとさらに難易度が下がる。難しいと書いたマップ24も「フォレストフリー」をつければコンセプトぶち壊しにして速攻クリア可能なので、ここもご利用は計画的に。
  • コンバットの難易度ルナティックが極悪難易度
    • 全マップが索敵マップ(暗くて自分の周囲しか見えない)になり、敵も強化されている。こちらは常に1ユニットしか移動できないのに、相手は複数いるので単純な撃ち合いでは間違いなく勝ち目がない。基本戦術は逃げながら撃ち、回復を怠らないこと。
      • だが、2面のマックス、4面のキャット、5面のスネークでは序盤から大挙して敵が押し寄せてくるため、逃げることすらままならない。特に5面は1ユニットを犠牲にしなければ乗り切れないほど。
    • 難易度が上がっても軍資金は20000のまま。それでいてバズーカ兵は鈍足紙耐久、偵察車は火力がない、自走砲は強力な砲撃が使いにくい上に遅すぎると弱点が浮き彫りになるため、目立った弱点のない軽戦車以外は非常に使いにくい。最大4機までとなるが。
      • 幸い、工場を占領するとそのユニットが1つ増える。道中に工場は3つあるが、無駄死には厳禁。
    • ショーグンは7人から選択可能だが、ブレイクが体力全回復+少しの間無敵であるリョウ一択。それ以外だとクリアできるかどうかも怪しい。
      • 対戦でもリョウは抜きんでて強く、相手の首都占領時にブレイクをすれば妨害されることなく相手を倒せる。対戦では封印推奨。
    • 幸い、1面をクリアすればセーブをしてゴリ押しができる。敵の配置を覚えた後は試行回数の多さがクリアへの道。
  • ヒストリーのコンプリートが完全に作業。3分の2ほどは自然にプレイしていれば条件を満たせるが……
    • 求められるキャンペーンクリア回数はノーマル3回ハード3回、サバイバルは3種目を6回ずつ、マップクリア評価Sを300回などと、どれもこれも異常に数が多い。
      • マップ評価はAが200回、Bが50回と数が減っていくのが救いだろう。ほとんどの評価がSのプレイヤーは低評価を狙って出しにくいし、その逆は厳しいが、フォースをつけまくっての序盤のマップなら300回も不可能ではない。
    • コンバットはノーマルが6回クリア、ハードが3回クリア、そしてルナティックが3回クリア……。1つの項目で3つのメダルが手に入る関係か、ここは減らない。
    • 生産した兵器数はまだしも、破壊した兵器数は伸ばしにくい。キャンペーンにしか設置されていない特殊兵器の破壊数はもっと伸ばしにくく、何度も同じマップをやる必要がある。
    • 他にもサブエリアに送った回数、処分回数、ミサイル基地使用回数など、まともなプレイでは埋めにくいものが多い。マップデザインを駆使すれば埋めることは難しくないが、それこそ本当の作業である。
    • コンプリートの報酬はメニュー画面で使える特別な壁紙の追加。完全クリアの報酬に見合っているか、だからこそ「完全クリアしなくていいか」と思うかは人次第。

総評

まさしくウォーズシリーズの集大成と言える本作。
遊びの幅は前作以上に広がり、やり込み要素の多さからいつまでも遊べるソフトに仕上がっている。

本作で3作続いたGBAウォーズの世界は終了するが、次回作の『ファミコンウォーズDS 失われた光』は未発売ソフトとなり、国内では配信されるのみとなった。
新たな展開の『突撃!!ファミコンウォーズ』シリーズはTPS風味のゲームであり、一般入手可能なシミュレーションのウォーズシリーズは本作が最後となっている。


余談

  • 海外版のタイトルは『Advance Wars: Dual Strike』。日本版より後に発売された。
    • 前作までのシリーズ作ではタイトルに発売ハードの名前を冠した「ウォーズ」シリーズとして展開していたが、本作及びGC『突撃!!ファミコンウォーズ』からは、シリーズ名を「ファミコンウォーズ」に変更・統合した上で国内展開していくことになった。
    • 海外での高評価や中古価格の高騰化は前作と同じほど。
+ 本作のCM


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最終更新:2024年03月02日 04:30