ポケモンピクロス

【ぽけもんぴくろす】

ジャンル お絵かきパズル
対応機種 ニンテンドー3DS
(ニンテンドー3DSダウンロードソフト)
メディア ダウンロード専売ソフト
発売元 ポケモン
販売元 任天堂
開発元 ジュピター
発売日 2015年12月2日
定価 基本プレイ無料
レーティング 全年齢対象
備考 課金上限はピクロイト通算5,000個分まで
判定 なし
ポイント 中途半端に対応しているキー&ボタン操作
タッチしてください
ポケットモンスターシリーズ関連リンク
ピクロスシリーズリンク


「ピクロス」とは?

  • ピクロスとは、上下左右に並べられた数字を頼りに方眼図のマス目を埋めていくことにより、ドット絵状の絵を浮かび上がらせるパズルゲーム。
  • 詳細は文章で説明するのが困難である為、本作公式サイトなどを参照して頂きたいが、恐らく「ピクロス」という名は知らずとも、新聞や雑誌などで一度は目にしたことがあるであろうパズルの一種である。
  • ペン一本あれば問題に挑めるという手軽さに加え、余程の悪問でなければ必ず理詰めで解けるようになっているという万人向けのパズルであるが、それと同時に問題サイズが大きくなればなる程に難化するというハードさも兼ね備えており、パズルとしては有名かつ愛好家が多い部類に入る。
  • 「ピクロス」という名称は任天堂の登録商標で、他の雑誌・サイトなどでは「ピクチャーロジック」「お絵かきロジック」「イラストロジック」「ノノグラム」などの呼び名が使われている。

概要

  • ピクロスゲームを中心に開発する「株式会社ジュピター」が作った、ポケモンのピクロスゲーム。
  • 基本無料だが、課金により後述する「ピクロイト」を購入することも可能。
  • 問題数は全300問以上*1、『ΩRαS』までに登場した全てのメガシンカポケモンを収録、というピクロス・ポケモン両方のボリュームを売りにしている。
  • ピクロスには愛好家も多く、加えてポケモンモチーフということでポケモンファン達も密かに期待を寄せていたタイトルである。
    • 基本無料というハードルの低さにより「取りあえずダウンロードしてやってみる」というプレイヤーも多かった。

システム

  • 基本無料、ピクロイトによるアイテム課金制
    • ゲームは無料でダウンロード可能だが、ニンテンドーeショップの残高を利用することで「ピクロイト」と呼ばれるアイテムを購入できる。
      • ピクロイトの購入上限は5,000個、金額に換算すると3,750円だが、一度に沢山まとめ買いするとその分安く購入でき、合計課金額は2980円となる。
      • 5,000個購入した後は、ピクロイトの追加は無限に可能となる。
    • また、課金せずにピクロイトをゲーム内で入手することも可能。ただし、入手方法がかなり限られる(後述)。
  • ピクロスのシステム
    • ピクロスはタッチペン、十字キーのどちらでも塗ることが可能。
    • ピクロスはベストクリアタイムが記録される。
  • ポケモンとスキル
    • 本作に収録されているピクロスは全てポケモン関連。そしてピクロスを解いて絵を浮かび上がらせると、その絵に対応したポケモンをゲットすることが出来る。
    • ゲットしたポケモンは、問題を解く手助けをしてくれる「スキル」をそれぞれ持っており、これが本作の最大の特徴ともなっている。
    • ただし、各ポケモンには使用可能な問題のサイズ制限があり、対応サイズよりも大きい問題ではセットしてもスキルを発動できない*2。また、同じ種類のスキルでもポケモンごとに性能が異なるので、問題ごとに使い分けが重要となる。
    • スキルはポケモンのタイプによって決まっており、以下の4つの系統に大別される。
    • ボム系
      • もっとも種類が多く、発動すると直接ピクロスを塗ってくれるので、使い勝手の良いスキル。
      • 具体的には、「ライジングボム(ノーマル)」、「クロスボム(ほのお)」、「スラッシュボム(いわ、じめん)」、「スプレッドボム(あく、どく)」、「スクエアボム(ドラゴン)」、「ダイヤボム(フェアリー)」がある。
      • 原則として塗りつぶした箇所の分のみPゲージ(後述)を消費する。
      • Pゲージの残りがない場合でも、スキル発動で塗れる分のマスは塗りつぶしてくれるので、少しお得である。
    • タイム系
      • 「スロウタイム(でんき)」、「フリーズタイム(エスパー、ゴースト)」の2種類。
      • クリアタイムを短縮するためのスキルなので、普段は特にセットする意味はないが、時間設定が厳しいクリアタイム系のミッションがある場合にかなり重宝する。
    • ていせい系
      • 「オートリカバリーX(はがね)」、「オートリカバリー(くさ)」、「ハイパースキャン(ひこう、かくとう、むし)」の3種類。
      • 間違って埋めたマスを正しく直してくれるスキル。
    • ヒント系
      • 「ブルーフォース(みず、こおり)」の1種類のみ。
      • 現時点で塗れる(又は塗れない)マスがある列の数字を青く指し示してくれる。
      • 塗れる(又は塗れない)マスの判別がしやすくなるので、ピクロスを始めたばかりの人が問題を解く感覚を掴むのに最適なスキルである。扱えるポケモンの数も多いので、気軽に使用できる。
    • ポケモンをセット可能な枠は最初は2枠だが、ピクロイト消費により最大5枠まで拡張可能。
    • 一度スキルを使用したポケモンは一定時間再使用不能となる。この時間はスキルの強力さに比例するが、ピクロイトの消費により即時に回復させることも可能*3
  • ミッション
    • 各問題には2~3種類の「ミッション」が設定されており、クリアするとピクロイトやミクロス(後述)が入手出来る。
    • ミッションは「○分以内」といったクリアタイム系や、「○○タイプのポケモンをセット」といったセット指定系など。
    • すべてのミッションを同時達成することでさらにピクロイト入手。
  • Pゲージ
    • 「Pゲージ」とは要するに、一般的なソーシャルゲームに於ける「スタミナ」。問題を解く際、1マス塗るごとにPゲージが1ずつ減少していくが、経過時間により回復する。
    • 現在のPゲージ量を上回るマス数の問題には、警告が出されるものの挑戦自体は出来る。挑戦中にゲージ回復を待てばクリアは可能。親切なことに、挑戦中にスリープにして放置すると、クリアタイムは変化せずにゲージの回復だけ行われるようになっている。
    • Pゲージは時間経過の他に、ピクロイト消費により回復することが可能。
    • またPゲージ上限はピクロイト消費により伸ばすことが可能。最大まで伸ばすと無限になる。
  • ミクロス
    • ゲンシグラードンとゲンシカイオーガの2体は、「ミクロス」と呼ばれる特別なピクロスをクリアすることでゲットできる。
    • ミクロスとは、『ピクロスeシリーズ』で初登場したルールで、1枚の絵を8×8=64枚のピクロスに分解したもの。上記のミッションをクリアすることで、1枚ずつ入手できる。
    • ミクロスを解く際にはポケモンのセットは不可。ただし、Pゲージも減らない。
  • メガピクロス
    • 『ピクロスeシリーズ』で初登場したルール。2列にまたがる数字を含む、一風変わったピクロス。
    • 「2列にまたがっている」ということと「数字」をヒントに解く。
    • こうして文章にすると分かり難いルールだが、実際にはメガピクロス解放時にプレイを交えた詳細なチュートリアルが為されるので、すぐに理解できるようになる。
  • アナザーモード
    • ある程度ゲームを進めると出現する上述のメガピクロスを含んだモード。ただし、解放には一定数のピクロイトが必要。
    • ノーマルモードとステージは同じだが、全ての問題がメガピクロス化しているため、実質別の問題として遊べる。
    • ただし、アナザーモードにおいてポケモンのゲットは(当たり前だが)出来ない。
  • ひみつのパスワード
    • 本作にはパスワード入力画面が存在しており、特定の場で発表される8桁の「ひみつのパスワード」を入力することで隠し要素が解放される*4
    • 隠し要素は全てレアポケモンステージ。

評価点

  • 収録ポケモンの豊富さ
    • 流石に現在登場しているポケモンが全て登場という訳にはいかなかったようだが、少なくとも有名どころ・人気どころや伝説・幻のポケモンなどは押さえてある。
      • 中には「サトシゲッコウガ」「ジガルデ(パーフェクトフォルム)」といった、当時のゲームには登場していない形態も(これらは後に『サン・ムーン』で登場)。
    • 300種類以上のポケモンと、それに対応するピクロスを作成するには大変な労力がかかったと想像に難くない。
  • 問題数
    • 例えば本屋やダイソーで、ピクロス・イラシトロジック専門誌を1冊買ってもせいぜい載っている問題数は多い物でも200問程度。それを考えると、(3DSを持っていれば)基本無料で300問以上のピクロスがプレイ可能というのは、非常にボリュームがあると言えるだろう。
      • 上限額まで課金した場合で考えると、値段に対する問題数は妥当といったところだが、コストパフォーマンスが突出して良い『ピクロスeシリーズ』と比べると数段落ちる。
  • 課金上限の設定
    • 本作での課金は2,980円に抑えられる。この手の基本無料ゲームに於いて、フルプライスに至らない程度のところに課金上限を設定してあるというのは比較的良心的。
      • みんなのポケモンスクランブル』の特徴を評価点として引き継いでいる。大きな違いとして、購入しきれば無料でピクロイトをいつでも追加できる事。ピクロイトの入手に縛られることがない。
  • 様々なルール
    • 通常のピクロスに加えて、ミクロスやメガピクロスも収録されており、バリエーションのある問題を楽しめる。

問題点

  • 心象の悪い課金要素
    • 上記システム説明に於ける「ピクロイト消費により~することが可能」という文の多さを見返して貰えれば分かるが、このゲームは何をするにもひたすらピクロイトがかかる。
      • ピクロイトを使用しない、つまり課金しない場合、Pゲージが伸びない、ポケモンのセット枠が少ない…と、かなり制限の多いプレイとなる。
    • しかし上記の問題点は要するに「プレイ時間がむやみに伸びる」ということなので、実はまだ問題の度合いとしては軽い方。ピクロイトが最も問題なのはピクロイトを使用しないと解放されない要素が多いのに、収入があまりに少ないことである。
      • 例えば、このゲームは5問~10問程度を1エリアとして、全30エリアにより構成されている。そしてエリア解放には、1エリア毎にピクロイトが必要。しかも後半のエリアになる程にピクロイト要求数は増えていく。
      • 全てのエリアを解放するのに必要なピクロイトを合計すると、約3,000個。これに加えメガシンカポケモンを解放する為に必要な「メガペンシル」は作成にピクロイト500個必要、アナザーモード解放には300個必要。この辺りまでは完全クリアに必須な解放要素だが、これにスタミナ上限解放やポケモンセット数解放などを合わせると更にピクロイトがかかる。
    • そしてそれに対するピクロイト入手方法はと言うと、課金以外だと大きく分けて「ミッション報酬」と「メダル報酬*5」、「毎日のトレーニング報酬」の3種類。
      • しかしミッション報酬とメダル報酬で手に入るピクロイトは雀の涙程度*6なので、必然的にトレーニング報酬が主な収入源となるが…。
      • 1日のトレーニング報酬のピクロイト数は、トレーニングのレベルとエリア解放数に依存する。しかしトレーニングレベルは6レベル辺りから手順を省略した早解きでなければ厳しくなってくる上、エリア解放にはそもそも上述したようにピクロイトがかかる。よってトレーニング報酬は最大で1日15個だが、常人に可能なトレーニング報酬は大体1日につき10個が限度
      • 一応、クリア不可と判断したらHOMEボタンを押して強制中断したり、ゲームメモからじっくり問題を見るという技術が編み出されており、それを使えばクリア可能。(もっとも、それ無しではほぼ取得不可能に近い称号&ピクロイトも極一部ながら存在するが……)
    • つまり完全クリアまでには最低3,500個以上*7のピクロイトが必要なのに、1日に得られるピクロイト数は10個前後なのである。よってこのゲームを無課金でクリアしようとすると、途方もない時間がかかる
    • ここまでの仕様であると、もはやプレイヤーに「これは課金した方が楽だ」と思わせる為の仕様と言っても過言ではないだろう。
      • なお、本作では無課金だと絶対に出来ないという要素はないので、逆に言えば時間・日数さえかければ完全無料で最後まで遊べるということでもある。
        評価点で述べたとおり、課金上限額でも問題数に対する値段が高すぎるということはないので、課金のやり方を変えたり、素直に問題の分売方式にしていれば、ここまで悪いイメージは受けなかったと思われる。
  • 理解に苦しむUIの仕様
    • ピクロスを解く際はタッチペン操作と十字キー操作のどちらも選択可能となっているが、メイン画面などでは基本的にタッチペン以外での操作を受け付けてくれない。このとき間違ってキー操作を行おうとすると、画面に大きく「タッチしてください」の文字が表示され、プレイヤーを苛立たせる原因となっている。
      • 基本的にピクロスを解くときは、タッチペンの方が塗りが早いので、そちらでの操作を前提にゲームデザインを設計したと考えられるが、それでいて、各問題のミッション内容を確認するにはXボタンが必要となるなど、キーとペン両方使用しなければならない場面も存在する。
      • 開発元のジュピターはこれまでにも多くのピクロスを出しており、それらにはこのような欠点は存在しなかったため、今作の操作性の悪さが際立ってしまっている。
    • その他、スロウタイムのスキル説明で具体的な倍率が記載されていなかったり、ボム系スキルの説明で効果範囲が見にくい等の細かい不満点も存在している。
  • 幻のポケモンの出現に関して
    • 起動した時などに、幻のポケモンが登場したとの情報を聞くことができ、出現してから1時間の間は各エリアに対応した幻のポケモンの問題を解くことができる仕様がある。しかし、幻のポケモンは解放したエリアたけではなく、未開放のエリアでも関係なく発生する。
    • 最低でも1つ先のエリアまでしか発生はしないのだが、エリア解放のためのピクロイトがない場合、迷惑な仕様である。

総評

調整不足なシステムや課金偏重気味のプレイ環境周りなどの問題点はあるが、それらを除けば気楽に遊べるピクロスに仕上がっている。
ピクロイトの要求が途方もないゆえにある程度課金したほうがスムーズに遊べるが、長い時間を費やし地道に無課金でクリアすることも一応は可能となっているため、課金なしでじっくり取り組めるだけの時間的余裕がある人であれば、まずDLしてみても損はないだろう。

余談

  • 『ポケモンピクロス』はゲームボーイカラー用ソフトとしても発売予定があった。
    • こちらは1999年春にゲーム誌で公開されたが、その後情報は途絶えお蔵入りしている。
  • 最速タイム
    • 今作はクリアタイムが記録される仕様になっているが、スキル使用時と共有されている為に、強力なボム系やフリーズタイム等を使用すると容易に0秒クリアの記録が作れてしまえる。
      • そのため、スキル不使用時のタイムも別に記録してほしいとの声もある。