BEMANIシリーズ 多機種連動イベント

このページは、『BEMANI』シリーズ間で3機種以上に渡って行われている連動イベントの評価をまとめたものである。各作品間では判定が異なるケースもあるため、このページでは各イベントの評価は記載するが、判定は付与しない。



連動イベント自体の賛否

  • 根本的に、「楽曲解禁の為に他機種をプレーする事」自体についての賛否は存在している。
    • 多機種連動である為に基本的にはどのイベントも他の機種をプレーする事で解禁が早まる、もしくは他機種のプレーが必須になっている。
    • イベントをきっかけに別の機種に嵌ったというプレーヤーもいる一方、特に関心の持てない機種のプレーを強制されることに難色を示すプレーヤーももちろん存在する。
      • BEMANI機種にはシステム面の煩雑化が激しい『beatmania IIDX』や、判定やグルーヴゲージの仕様が厳しい『Dance Dance Revolution』『GITADORA』のような新規参入のハードルが非常に高い機種も少なくない。
    • 解禁に必要なプレー回数が多いイベント、特に単一機種での解禁に途方もないプレー回数が必要なイベントには非難が集まりやすい。
  • 近年終了済みイベントの楽曲の無条件解禁に時間がかかる上、解禁後早期の内に削除されてしまうケースが見られるようになってきており、後から始めたプレーヤーほど不利になりがちでもある。

「BEMANI芸人」の賛否

  • 私立BEMANI学園辺りから本格的に勢いを増してきた、アーティストのキャラクター性を大々的に推したイベント方針は好評を得ており、BEMANI機種の発展に大きく貢献した。
    • 一方、アーティストに体を張らせたり露出を多くする事に対して不快感を持つユーザーも存在していた。また、DJ TOTTOやAkhutaなど当時参加した新人アーティストにもこういったキャラ付けを行おうとしたことも批判されることがある。
  • 現在では大型連動、各機種イベント双方の規模の縮小、宣伝番組の不定期放送化、そしてKONAMI内でのアーティストの扱いに関する方針変更等も重なっており、この方針が復活することはおそらくないと思われる。
    • 事実として、方針変更後にコンポーザー入りしたHuΣeR、SYUNN等新人アーティストは「BEMANI芸人」扱いされていない。

APPEND FESTIVAL

概要(APPEND FESTIVAL)

  • 『jubeat knit』を主導とする計6機種での『BEMANI』多機種連動イベント。3機種以上が絡む初の連動イベントでもある。
    • まずjubeat以外の5機種に『jubeat ripples』~『knit』のオリジナル曲が1曲ずつ移植される。移植される楽曲は機種ごとに異なる。これらの移植曲は解禁作業不要でそのままプレー可能。
    • それぞれの機種で移植曲をプレーすると対応した書き下ろし新曲が『jubeat knit』でプレー可能になる。『jubeat knit』で対応する新曲をプレーするとその書き下ろし新曲がそれぞれの機種でもプレー可能になる、という流れ。
      • 例:『DDR』の場合は『DDR X2』で移植曲の「I'm so Happy」をプレーすると『jubeat knit』で「Theory of Eternity」が解禁される。そして『jubeat knit』で同曲をプレーすると『DDR X2』でも「Theory of Eternity」がプレー可能になる。

評価点(APPEND FESTIVAL)

  • それぞれの機種を代表するアーティスト達の書き下ろし曲はいずれも良曲揃い。
    • 特に『jubeat/REFLEC BEAT』用の新曲「FLOWER」は昨今の『BEMANI』シリーズの顔とも呼べるほどの知名度を誇る大人気楽曲となった。
  • 『jubeat』側で解禁が必要な楽曲をそれぞれの機種限定とはいえ無条件でプレーできる。
    • 特にjubeat側で解禁に多額のクレジットが必要な「I'm so Happy」が『DDR』側では無条件解禁となるのは大きかっただろう。
  • 解禁に必要な金額は単機種ならもちろんの事、全曲解禁を目指しても近年の多機種連動イベントに比べ遥かに少ない。
    • その後これら書き下ろし曲のほとんどは、各機種が次回作にアップデートされるに伴い現在は無条件解禁されている。

問題点(APPEND FESTIVAL)

  • 解禁手順が特設サイトを見ただけではわかり辛い。
  • 『jubeat』側プレーヤーにとって不公平感がある。
    • 他機種にそれぞれ無条件解禁された5曲は、いずれもjubeat側では解禁が必要な楽曲である*2。そのため、『jubeat』側でプレーするためにはそれぞれ楽曲の解禁が必要なのにもかかわらず、他機種プレーヤーはそれを簡単にプレー出来るという点に対して、不公平ではないかという意見も出た。
    • 特に不満が出たのが、『DDR』に移植された「I'm so Happy」で、この楽曲は『jubeat』側では現行機種の最終解禁曲であり、普通にプレーしていれば解禁には数百のクレジット数が要求される。楽曲自体の人気が非常に高く、多くの『jubeat』プレーヤーがプレー回数を重ねて解禁したが、それを1年も経たない内に他機種に放出されるのはいくらなんでもプレイヤー軽視ではないかという意見が大きい。
    • 他4曲についても比較的解禁に手間のかかる『jubeat』側の新曲が2曲あり、解禁が比較的緩い残りの旧曲2曲も『knit』の解禁システムの都合上、固定された解禁順が終盤(内1曲は最終解禁曲)ということもあり、全体的に大盤振る舞いをしすぎで、『jubeat』プレーヤーの解禁の努力を蔑ろにしている印象が強い。
      • 『jubeat』では『Qubell』稼働開始時にようやく一部のオリジナル楽曲が無条件解禁に移行した程度である(本イベントで他機種に移植された曲では「I'm so Happy」以外は移行していない)。*3
        今回のイベントによってそれらに一切の解禁条件の緩和がなく、複数機種をプレーするプレーヤーからすれば、他機種では簡単にプレーできるのに肝心の『jubeat』では解禁できないという連動イベントとしてちぐはぐな事態が引き起こされることも珍しくなかった。

総評(APPEND FESTIVAL)

近年の多機種連動イベントと比べると良心的なものであり、評価も高いイベントである。『jubeat』側プレーヤーにとっても多少の不公平感は指摘されたものの、少ない投資と時間で5曲もの新曲を獲得できるということで概ね好意的に受け入れられた。
初の大型連動イベントということもあり移植曲の選出については賛否が出たが、以降の連動イベントでは少なくとも現行の最終解禁曲やボス曲といった類の重要なポジションの新曲は、少なくともその機種が現行の間は移植されないようになるなど、今後の指針になった部分も大きい。

余談(APPEND FESTIVAL)

  • APPEND FESTIVAL公式サイトの動画「DJ YOSHITAKAが語る!リフレクの魅力」内でのDJ YOSHITAKAの「えっ? 始めるのが怖い? ばっかお前……俺がついてるだろ」という台詞が、REFLEC BEATの魅力以上にDJ YOSHITAKA自身の魅力を引き出していると話題になった。
    • 後の『jubeat copious』ではこの迷…もとい名言が称号化。ハ行の全曲全譜面クリアで「ばっかお前、オレがついてるだろ」という称号が入手できた。高難易度曲目白押しのア行じゃなくてよかったと思ったプレーヤーは多かった様子。現在でも1日1回の「きまぐれ称号」で入手できる可能性がある。
    • 『MUSECA 1+1/2』において期間限定で開催された「DJ YOSHITAKA展」で、条件を満たすとJOMANDA*4のGraficaが手に入った。…もうお分かりかと思うが、このGraficaをセットするとプレー開始前に「俺がついてるだろ」と囁いてくれるのである。しかも態々この為に撮りおろしたという新規ボイスで。
    • DJ YOSHITAKAもこのフレーズを気に入ったらしく、『SOUND VOLTEX』のリーフレットでは「ばっかお前、ゲーム機の左下にヘッドホン端子がついてるだろ!」と、ドキュメンタリー動画「Renovation M ~スタッフの挑戦~」では「え? MUSECAをプレーするのが怖い? ばかやろう…俺がついツゥェるだろ?(噛んだ)」と、事ある毎に披露している。
  • 書き下ろし新曲の中でもDJ YOSHITAKAが手掛けた「FLOWER」は特に多くの人気を集めた。本イベント後も様々なBEMANI機種に移植され、現在では『BEMANI』シリーズを代表する楽曲の1つとして扱われている。
    • それだけに留まらず、全日本アミューズメント施設営業社協力連合(AOU)主導の「天下一音ゲ祭 全国一斉認定大会」を介して『maimai』『GROOVE COASTER』『太鼓の達人』『シンクロニカ』それぞれに、会社の垣根を越えて収録されるという驚きの展開を見せた*5
    • その後セガの『CHUNITHM』にも収録された。「天下一音ゲ祭」参加機種ではないが、KONAMIが開発協力しているという点が大きかったのだろう。プレーするだけで「全機種制覇」、FULL CHAIN達成で「咲かせましょう」、更に条件を満たすと「バッカお前……俺がついてるだろ!」という称号が手に入る。公式が病気、もとい公式が『BEMANI』である。
      • 2017~2018年に開催された「第四回 天下一音ゲ祭」にて『CHUNITH』もめでたく「天下一音ゲ祭」参加機種となった*6
      • 『CHUNITHM PARADISE』稼働開始時に削除されてしまったが『CHUNITHM NEW!!』にてULTIMA譜面を引っ提げての復活収録を果たした。ちなみに同シリーズにおいて一度削除された通常配信楽曲が復活するのは、このFLOWERが初のケースだったりする。
    • 現時点において『BEMANI』シリーズはもちろん*7、全音ゲー中でも最多収録を誇る楽曲となっている。
      • しかし「天下一音ゲ祭」の終了*8や現時点でのKONAMIの方針から、これ以上の他社機種移植は困難と考えられる。また連携を取り辛い海外メーカー作品などの存在もあって、CHUNITHMの称号通り「全機種制覇」するのは最早不可能と言い切ってもいいだろう。
      • なお、シンクロニカで入手可能なクラウン(称号)は「目指せ全機種制覇」となっている。
    • 『REFLEC BEAT』シリーズ最新作『悠久のリフレシア』で多くの合同イベント・連動企画楽曲が一時的に削除された中でも、数少ないプレー可能なイベント楽曲としてその存在感を保ち続けている。

私立BEMANI学園

対象機種 beatmania IIDX 20 tricoro(開催中に21 SPADAに移行)、ポップンミュージック Sunny Park
Dance Dance Revolution (2013)GITADORAjubeat saucerREFLEC BEAT colette
サポート機種 SOUND VOLTEX(開催中にIIに移行)、DanceEvolution ARCADE、クイズマジックアカデミー 賢者の扉
開催期間 2013年4月24日~12月19日

概要(私立BEMANI学園)

  • 計6機種でのBEMANI多機種連動による、BEMANIアーティストのコラボ企画*9
    • それぞれの曲は全てアーティスト2人でのコラボ新曲となっており、DJ YOSHITAKAとdjTAKAを除きいずれもこれまで合作したことのない組み合わせである。
    • イベント内容はそれぞれの機種をプレーして先輩達との友情度を上げ、100%にすると先輩と「ズッ友」になることができ、楽曲が解禁されるというもの。
      • 「ズッ友」になった先輩はランダムに機種を応援してくれ、応援している機種をプレーするとボーナスが獲得できる。
      • 機種によって友情度の上昇度合は異なり、例えばポップンの場合、PON&wac、Sota&Des-ROWとの友情度が上がりやすいといったように、その機種に深く関わっているアーティストとの友情度が伸びやすい。
    • アーティストが学生服姿で登場する気合の入った生徒紹介PVは必見。また、楽曲を全て解禁するとDJ YOSHITAKAのブロマイドがダウンロードできるなど、アーティスト達が体を張った企画でもあった。
    • イベント終了後も未解禁の曲は解禁されないが、以降は各機種それぞれで個別解禁となり、後にいずれも無条件解禁された(ただし一部楽曲が削除された機種もある)。
+ 「私立BEMANI学園」生徒紹介PV

評価点(私立BEMANI学園)

  • 解禁される楽曲が豪華アーティストの合作であり、いずれも良曲揃い。
    • コンセプトとしては「担当機種の新旧リーダーの合作」という感じで、ありそうでなかった組み合わせになっている*10
    • 特にあさき&96の「お米の美味しい炊き方、そしてお米を食べることによるその効果。」はあさきが(いい意味で)ぶっ壊れた曲として話題になった。
      • 余談だが、この2名のみPVに登場する人物は本人達ではなく替え玉。96を演じた人物はドッキリ番組で司会を務めたBeatnation Records広報の「まっちゃん」なる人物。デタ!!*11
    • GITADORAは数曲違う編曲になっており、TLION69やgood-coolが担当。生徒として登場しないのが残念である。
  • イベントサイトもかなりはっちゃけた生徒(アーティスト)紹介等凝った作りになっており、そちらも好評。
    • 解禁度合によって解禁ページのアーティストが変化したり、全曲解禁するとDJ YOSHITAKAとdjTAKAによる学園についての雑談が聞けたりもした。
  • 解禁面でも連動イベントではあるが必要なクレジット数はかなり控えめに設定されており、単一機種だけでも200クレかからない程度。
    • さらに、ズッ友になった先輩がいずれかの機種を応援し、その機種をプレーすると解禁速度が速まるという救済処置もある。

賛否両論点(私立BEMANI学園)

  • 解禁曲の上位譜面が全体的に高難易度
    • 特に『jubeat』が顕著。EXTREMEは10曲中7曲がLv10である。
    • ポップンもこのイベントだけでLv48が3曲、Lv49が1曲と高難易度の譜面が多く追加された。
      • このうち「創世ノート(クリエイター)」はLv48で最強クラスの1曲といわれている。
    • ラスボス曲の「Elemental Creation」に至っては全機種で上位クラスの難易度に位置する上、いくつかの機種では最多ノート数を更新した。
    • 無論、高難易度が増えることは悪いことではなく上級者からは歓迎されている。
    • 初心者は低難易度の譜面をプレーすればいいという話ではあるのだが、一部機種では最低難易度でも初心者には厳しいものもある。

問題点(私立BEMANI学園)

  • ガラケー対応とはいえ、特設サイトの観覧が必須だった。
    • このため連動サイト未登録ではいくらプレーしても解禁できない仕様。
    • 多くの機種を巻き込んだ大型連動イベントにもかかわらず、筐体上での告知はどの機種でも特に行われていなかったため、ゲームセンターでプレーするのみでネットの情報をチェックせずサイトを閲覧していないプレーヤーにとってはイベント開催自体が分かりづらい状態になっていた。
  • イベント開始数日前にとんでもない事態が発生していた。詳しくは該当項目参照。

総評(私立BEMANI学園)

当時から勢いを増してきた「BEMANI芸人」のノリをそのままイベントにしたようなイベント。
独特の勢いに加え、楽曲そのもののクオリティの高さや解禁の絶妙な軽さ等、好評を得たイベントであった。

余談(私立BEMANI学園)

  • 本イベントの楽曲群は対象機種のサントラに収録されず、「私立BEMANI学園」名義でのサントラとして個別に発売された。
    • 同サントラでは原曲の他にGITADOROCK ver.や「Endless Chain」の生徒紹介pv ver.を収録したラインナップになっている。
    • 今回のサントラが好評だったのか、以降の大型連動イベント毎に書き下ろし楽曲を収録したサントラが発売されるようになった。
  • 今回タッグを組んだ「大日本鉄倶楽部(あさき&96)」「猫叉L.E.D.Master」「Akhuta y OJ」「MAX MAXIMIZER&DJ TOTTO」「PON&wac」「TAG×U1-ASAMi」は本イベント後もタッグで楽曲を提供している他、学園で再びタッグを組んだ「dj TAKA meets DJ YOSHITAKA」も後に三度目のタッグを組んで楽曲を制作した。
    • あさきと96はアニメ『おそ松さん』の主題歌「はなまるぴっぴはよいこだけ」を手掛けた事でも話題になった。こちらも多くのBEMANIシリーズに収録されている。最終的にアニメ側がぶっ飛び過ぎててネタにされることは少なくなったが。
      96退社後も『jubeat Qubell』での永谷園コラボ曲「ちょちょいとちょいだよ夢浪漫」で再度タッグを組んでいる。
    • 残りの「Mutsuhiko Izumi & S-C-U」「Sota÷Des」「TOMOSUKE × seiya-murai feat. ALT」の3組は、2016年末の時点においては再合作をしていない。このうち「TOMOSUKE × seiya-murai」については、前者はひなビタ♪のプロデュース、後者はオトカ❤ドールの楽曲制作を兼任している関係で多忙を極めており、本イベントでのタッグが最初で最後の合作になる可能性が極めて高い。この為一部のファンは絶望しているとかいないとか。
  • IIDX 23 copula』では私立BEMANI学園の楽曲が無条件解禁されたのだが、その際に3曲が削除されてしまっている。
    • ただし、これらの削除曲は家庭用IIDXの最新作である『INFINITAS』にて"楽曲パック収録曲"として後に復活した。
  • 本イベントのラスボス曲である「Elemental Creation」は、後にセガの『CHUNITHM PLUS』に『BEMANI』シリーズからのコラボ移植曲として登場している。
    • また、本イベント開催から約5年後の2018年10月4日には『SOUND VOLTEX』にイベント書き下ろし曲の全曲が収録された。
  • 生徒紹介pvで使用されている「Endless Chain ~2人でトリガーをひこう~」は後に『ミライダガッキ』『jubeat』『saucer/plus』『REFLEC BEAT plus(※AC版には未収録)』『GITADORA』でプレイアブル化された他、さらに後に続編曲として「Good bye, Summer~さよならは言わない~」も制作された。
    • なお、後者のムービーはBEMANI学園の生徒達の数年後を描いたストーリーになっており、後述の熱闘!BEMANIスタジアムでの「私立BEMANI学園 校長」の選手カードも相まっていかに今回のイベントが好評だったかを窺い知る事ができるだろう。

FLOOR INFECTION / POLICY BREAK

対象機種 SOUND VOLTEX(II~)、REFLEC BEAT(colette -Spring-~)、pop'n music(Sunny Park~)
jubeat(saucer~)、GuitarFreaks&DrumMania、Dance Dance Revolution(2014~/FLOOR INFECTIONのみ)
スティールクロニクル(VICTROOPERS~/POLICY BREAKのみ)、beatmania IIDX(22 PENDUAL~)
MUSECA(初代~)、BeatStream(アニムトライヴ~)
開催期間 FLOOR INFECTION:2013/06/07~(期間限定・不定期開催)
POLICY BREAK:2013/07/03~(期間限定・不定期開催)
必要クレジット数 SDVX曲の解禁: 基本的に8クレで1曲、それ以外:基本的に8クレで3曲(例外あり)

概要(FLOOR INFECTION / POLICY BREAK)

  • 『SDVX』と対象機種との楽曲交換イベントで、2つのイベントが2週間程度の期間限定で同時開催される。
    • 「FLOOR INFECTION」は『SDVX』から他機種への移植。基本的にSDVX2クレ目、5クレ目、8クレ目に楽曲が解禁される(一部弾では例外あり)。
    • 「POLICY BREAK」は他機種からSDVXへの移植。基本的に該当機種を8クレプレーする事でSDVXに楽曲が解禁される(一部弾では例外あり)。
      • 獲得できるBREAKパワーは1プレーあたり3000pt(『jubeat』においてはプレー曲数×1000pt)、1曲当たり必要なBREAKパワーは基本24000pt。
      • BREAKパワーのストックは8プレー分まで。また、移植元機種ごとに個別に管理される。
    • 2014年に入ってからは過去イベントの複数同時再開も行われ、その際に『SDVX』は1度のプレーで開催中すべての「FLOOR INFECTION」におけるゲージが伸びた*12
    • 『III』に移行後、2015年1月末から『II』に引き続き再開され、解禁途中の物がある場合は以前のゲージを引き継いだ。
    • 『II』では別機種の同時並行開催(過去イベントは2つ、新規イベントは最大3つ)という形だったが、『III』では該当機種の全イベントが同時開催される形になった。
      • 例として、再開初回のREFLEC BEATとのイベントでは、同機種との間で行われた過去の4イベントが全て同時開催された。
      • 代わりにゲージは独立する形になっており、同時開催の弾から個別に選んでゲージを選んで増やす形になった。
      • ゲージ選択式になった事で、ゲージ選択時に余ったゲージは別のゲージに使えるようになった。
        ちなみに「FLOOR INFECTION」は『III』でゲージ増加量に関する実際の描写が追加されたが、1プレーにつき1000ptなのに対しゲージの長さは7100ptであったため、完遂時には900ptが他の弾に回せることになる。この形式は『IV』まで続いた。
    • 「FLOOR INFECTION」は『II』までは3曲固定だったが、『III』以降は1曲及び2曲の場合も増えた。また、従来より解禁が重い弾も登場した。
      • 1曲しかない弾の場合、pop'n相手では2400pt(3プレー)と短くなっているものもあったが、後の弾では標準開催における途中での楽曲解禁(累計1600ptと4100pt)がない7100pt1本物となった。またノスタルジア/GITADORA/IIDX対象弾では端数の出ない8000pt1本物も登場している。
      • 2曲解禁できる弾では、jubeat相手では1800pt/4500ptの5プレーで完遂できたが、IIDX相手では5500pt/11800ptの12プレーと7500pt/15500ptの16プレーという激重設定となっていた。
      • 3曲解禁の弾のうちBeatStream相手の弾は1600pt/5500pt/11800pt、jubeatの『festo』移行後の弾では3000pt/7000pt/12000ptと、12プレーが必要となっていた。
      • 『VIVID WAVE』では全般的に端数が出なくなり、2000pt/5000pt/8000pt(3曲解禁ではここまで)/12000ptと4曲解禁の弾も登場している。
    • 『III』では今までずっと触れられていなかった『beatmania IIDX』との連動も行われ、ポップンの前例からキー音が不安視されていたが、きちんとキー音を切った上での移植が行われた。
      • この際は『POLICY BREAK』も6クレ1曲が2つという形になっており、『POLICY BREAK』の双方完遂についても12プレーと若干緩和されていた。一方でFLOOR INFECTIONは逆に上述の通り他機種より解禁が厳しくなっている。
        余談だが、この設定は後に『BeatStream』相手で開催したときにも「FLOOR INFECTION」において標準開催の1曲目相当に楽曲解禁を追加した以外はそのまま使われている。

評価点(FLOOR INFECTION / POLICY BREAK)

  • 移植される曲自体はまずまず好評
    • 『SDVX』の曲は機種の特色から他の機種にない曲が多く、それらの人気曲が他機種でもプレーできるようになった。
    • 逆に『SDVX』側も『BEMANI』楽曲は少なく、入ってもアレンジが加えられている形のみだった為、このイベントで原曲をプレーする事が来るようになった。

問題点(FLOOR INFECTION / POLICY BREAK)

解禁方法が連動双方共に困る仕様になってしまっている。

  • まず「『SDVX』及び移植元の機種の規定回数プレーが必須」であり、今までのような「時間やクレ数を諦めて単機種で解禁」といった事が出来ない。
    • このような仕様になったのは恐らく『SDVX』の特殊性から「きちんと知ってもらうにはこれくらいのクレジット数が必要」という判断からだろう。
      操作面を抜きにしても、『SDVX』は「好きな曲が移植されたからやってみよう」「あのアーティストの新曲」ということが起こりにくい楽曲ラインナップである。
    • とはいえ、どうしても他機種は合わない人もいる為、他機種強制プレーは非難される事が多い。
    • 一応コインプレーでスキルアナライザーの捨てゲーを繰り返す…という方法も取れなくは無いが、『SDVX』の演出の都合上画面切り替えのテンポは良くなく、これはこれでストレスが溜まるのも困りものである。
    • また、『SDVX』側の「POLICY BREAK」は毎回異なった操作形態の連動先機種のプレーを強制させられる上に、「FLOOR INFECTION」側とは異なり溜めたパワーを後で『SDVX』の方で自力注入しないと解禁されない。つまり期間内にきちんと注入を行っていないとその分のパワーは無駄になってしまう。
      • このため、『SDVX』メインのプレーヤーは自機種をやり込めば勝手に他機種用の「FLOOR INFECTION」の曲が解禁されていくが、『SDVX』をプレーしていない連動対象機種のプレーヤーはそれまで何度もプレーしていたとしても、『SDVX』側で「POLICY BREAK」の曲が自動解禁されたりはしていないという不均衡も起きている。
  • 次に「2週間程度の期間限定」である為、プレー頻度の低いプレーヤーはまず指定回数のプレー自体が厳しいし、その期間設定の所為でたまたま忙しい時期にぶつかった人が後でのんびり解禁といった事も不可能である。
    • 加えてイベント再開が不定期である為、一度タイミングを逃すと次にいつ解禁できるか一切不明である。イベント後に始めた所為でこれらの楽曲が解禁出来てないままのプレーヤーも多い。
    • 『SDVX』が『III』に移行した後は、該当機種の過去弾全てが同時開催されるようになった為、開催さえされれば逃した弾の解禁自体はしやすくなった。
    • とはいえ、イベント頻度自体が以前に比べると落ちているし、逃すと次の機会がいつになるかわからない点は改善されないまま
    • 特にギタドラとの連動は2014年8月に再開催された『SDVX II』&『GD OverDrive』での連動を最後に、『SDVX III』&『GD Tri-Boost』ではなんと稼働期間中一度も再開催されなかった。再度の楽曲解禁のチャンスは前回の開催から2年以上を過ぎて『SDVX IV』&『GD Re:EVOLVE』まで待つ事になったのだが、解禁不能期間が長過ぎた事による代償なのか、ギタドラ分だけイベントを経由せずに個別に楽曲を解禁する事が出来る様になった*13
    • また、稼働が終了している『BeatStream』や更新情報が途絶えているスティールクロニクルといった運営面で絶望的な機種も対象に存在している事から、一部イベントの処遇についても問われつつある。
      • 特に、前者については、一度も再開催されることも無く稼働を終えてしまった故に、「POLICY BREAK」側の楽曲は、かの『GITADORA』と同様の措置が取られる事になった。
    • この他にも、『pop'n music』では『うさぎと猫と少年の夢』でFLOOR INFECTION移植曲が削除されてしまい、楽曲削除の影響なのか該当弾の復活開催が同作の稼働開始以降は一度も行われない状況が続いている。
      同様に『Dance Dance Revolution』側も『INFECTION』移植曲の一つが削除される事態があり、こちら側イベントの復活開催が絶望的になり始めている。
      • この件に関しても、過去の『GITADORA』側と同様の措置が取られる可能性があるが、楽曲削除の件については、どちらにせよイベント自体を非常に長い期間の間に開催していたツケが回った故の結果の惨状と言わざるを得ないだろう。
  • さらに『BEMANI』どころか音ゲーですらないスティールクロニクル』との連動イベントには面食らった『SDVX』プレーヤーも多い。一応過去の『BEMANI』作品や「熱闘!BEMANIスタジアム」でステクロとのコラボはあったものの、基本BEMANI側での楽曲解禁は無かった*14
    • こちらも当然ながら該当機種のプレーが必須である。ただし流石に『ステクロ』から『SDVX』への「POLICY BREAK」のみであり、『SDVX』から『ステクロ』への「FLOOR INFECTION」は行われなかった。
    • とはいえ、さすがに音ゲー以外には手が出にくいと判断したのか、該当期間中は『SDVX』プレー後にスティールクロニクルプレーに必要なポイントの付与が行われ、初回プレー無料や一月以上間をあけての復帰ボーナスのポイントもあわせれば、日を分けることで実質スティールクロニクルにかける金額を0円にして解禁も可能になっていた。
  • 「FLOOR INFECTION」は、『II』時代は複数機種同時開催の際に同時にゲージを伸ばす事が出来たが、『III』からは任意選択式になった為にそれが不可能になった。つまり緩和どころか解禁が事実上重くなってしまった。
    • 例として、『II』で同時開催された10弾(DDR)・11弾(REFLEC)、12弾(pop'n)は8回プレーだけで3機種同時にゲージが伸びて対象全曲を解禁可能だった。
    • 一応『II』時代に同じ機種のイベントが複数開催された事はないので、単機種間1対1で見た場合には悪化してはいない。
    • 『III』でも後に複数機種のイベントが同時開催されたが、この際にはやはり弾ごとに別々に溜める必要があり、『II』時代との差が顕になった。
  • (ポップンのみ)移植されたFLOOR楽曲にキー音(ボタンを押した時に鳴る音)が全て設定されていない。
    • 『Sunny Park』以降のライセンス楽曲や『ひなビタ♪』楽曲と同様の仕様であるが、オリジナル楽曲であるにもかかわらずキー音が無いことについては批判を受けた。
    • また、同じイベント対象機種である『GITADORA』ではギター・ドラム音がきちんと切られていたり、後の『IIDX』ではキー音がしっかり用意されていたこと等から、『pop'n』側の移植が手抜きと取られることもある。
  • (『IIDX』のみ)必要クレ数が普段と違い、不平感が強い。
    • 1回目は前述どおり「双方12クレで2曲」つまり、1曲6クレという割合であり「弐寺側は少し高いがボルテ側はいつもより少しお得」となっていた。
      ちなみに後に開催されたBS対象弾でも「FLOOR INFECTION」側が前半でさらに分割された以外に変化はなく「双方12クレでコンプリート」という点は変わりない。
    • 2回目はなんと「双方16クレで2曲」で、1曲8クレと値上がりしてしまい、主に弐寺側のプレーヤーから苦言を呈されることとなった。
      • 「キー音がついているから割高なのではないか」と言われているが、理由は定かではない。
  • 解禁譜面は当時のままの据え置きで陳腐化が激しい
    • 「FLOOR INFECTION」で他機種で解禁できる楽曲は開催当初はある程度話題になった物が多いものの、時が経ち次作以降のバージョンで新しい譜面ギミックが追加されたり難易度インフレによって当初の難易度基準より高い区分の譜面が登場した後は流石に話題性が落ちてしまっていおり、プレーヤー側から「味気ない」「最新バージョンの譜面と比べて流石に見劣りする」という意見もちらほら聞かれるようになっている。
    • また「POLICY BREAK」でSDVX側で解禁出来る楽曲も「打打打打打打打打打打」を除く全ての譜面に4段階目の譜面が用意される所か月日が経った後の譜面追加もなされず、一部の上級プレーヤーから「物足りない」という意見も多く言われてしまっている。
      • 本イベントの楽曲は現在でも復活開催時でしか解禁できない上に、初期の2013年に開催された弾の楽曲は初出から実に4年も経過してしまっている為、解禁を躊躇うプレーヤーも少なくは無い。
      • 『SDVX IV』では『ステクロ』からの移植曲「INSECTICIDE」にBLASTER GATEで新譜面(HVN)が追加されたほか、新規追加曲はEXHの上にMXMがもともと存在し4譜面となっている。
  • 救済のフットワークが非常に鈍い
    • 『SDVX』が3作目、4作目となっても継続してイベントを開催しており、イベント形式自体が嫌われている事もあって、いい加減このイベントは止めてくれという声が多い。
      • イベントが継続されている事で、他の機種も巻き込んで数年前の曲の他の解禁手段が用意されないという異例の事態になっている。
      • 元々は「楽曲・操作共に癖の強い『SDVX』に触れてもらうきっかけ」という側面も納得されていたが、途中からは独自路線として人気が安定しており、今ではそれも不要だという意見が強い。
    • 加えて4作目になってからの開催では「8クレで1曲解禁」という解禁形式ばかりで双方の機種で必要クレジット数が悪化している。
      • とはいえ、復活自体が長らくの間行われなかった事や対象機種の更新や稼働の終了に対する救済措置として第1回『GITADORA』『BeatStream』『MUSECA』『スティールクロニクル』開催分はイベント自体が終了し、それぞれイベント未経由で個別に楽曲を解禁する事が出来る様になったが、 イベントの復活が暫く行われていない『beatmania IIDX』と更新縮小気味の「REFLEC BEAT」にも同様の措置を取るべきである。
      • また、上記の様にイベントが次々と終了している事は、イベントが開催が出来る機種も年々減少しつつあるという事でもある。
    • 2018年5月に開催された『beatmania IIDX』との2回目の連動にて初となる単機種の解禁が可能となった。
    • jubeat festo』稼働開始後に同機種対象で開催されたときには、過去弾が各機種単独での解禁に移行した一方で新規楽曲が3曲ずつとなっている。
      ただし、「POLICY BREAK」は1曲当たり4プレー、「FLOOR INFECTION」は3+4+5=12プレーでコンプリートと、必要クレジット数に改善がみられる。
      • むしろ「FLOOR INFECTION」過去弾楽曲の解禁コストのほうが問題視されている。詳細はjubeat側の記事にて。

総評(FLOOR INFECTION / POLICY BREAK)

独自路線を貫いていたSDVXと他機種との懸け橋として始められたイベントだが、「どちらも相手側の機種のプレーが必須」、「イベントでしか解禁できないのに2週間程度の期間限定でかつ不定期開催」と、問題点が目立つ結果となってしまっている。
『SDVX』の新作移行で終了し、別形式での解禁に移される事を期待したプレーヤーも多かったが、現在も不定期開催で続けられている。

この連動イベントの最大の難点は無駄に長い開催期間の長さにあり、暫く待てばいずれは自機種で無条件解禁、或いは大幅に緩和されるという期待が全く持てない部分にある。ギタドラのように一度逃すとかなりの長期間解禁不能になる怖さもあり、半ば解禁を脅迫されているかのような印象まで受ける。

特に「SOUND VOLTEXの常識を打ち破る」という触れ込みで始まった「POLICY BREAK」は、期間の長さから「POLICY BREAKという存在自体がSDVXの『POLICY』」「POLICY BREAKが終了する時こそが真の意味での『POLICY BREAK』」と皮肉られており、もはやイベント名がアテにならない事態になってしまったと言える。

余談(FLOOR INFECTION / POLICY BREAK)

  • 本イベントがもたらした影響なのか、後にSDVX以外の機種でも開催されたイベント群の一部で本イベントと同じく「2週間程度の期間限定かつ不定期開催」という形式のイベントが開催される様になった。
    • また、後に後述の「怪盗Biscoの予告状!!」では同じく連動イベントという形であるが、POLICY BREAKと同様の原曲移植が実現しているが、これ以降はポリブレを介しない原曲収録が主流になり始め、それに伴いポリブレの存在意義について問われている状況である。
  • 後に稼働した『MUSECA』ではなんと稼働初期から無条件でFLOOR楽曲を10曲移植。どちらも公募主体機種であることから出来た芸当であると思われる。
    • しかし、その後MUSECAに対しても普通に「FLOOR INFECTION」を開催。これにより、初期状態で普通に遊べるFLOOR曲と連動イベントを介す必要があるFLOOR曲が共存するという状態になってしまっている。
    • 『MUSECA 1+1/2』からは同じく公募楽曲の移植を目的とした連動イベント「アゲッタモラッタ」も開催された。こちらはSDVX側・MUSECA側で対象譜面を解禁するだけという非常に緩いシステムで、公募楽曲の相互移植が行われている。
  • 『REFLEC BEAT』シリーズ最新作『悠久のリフレシア』では譜面リメイクに伴う旧曲移行段階に伴い、稼働時点で本イベントの楽曲が全て削除された。これにより、本イベントは不定期ながら現行継続中であるにもかかわらず、『REFLEC BEAT』においては稼働当初解禁済みの曲が一切遊べなくなるという『BEMANI』史上初の事態が発生していた。とはいえ、『リフレシア』以降で譜面が復活した場合、FLOOR INFECTION解禁楽曲初の新規譜面ギミック及び上位譜面追加という偉業を成し遂げる可能性も十分にありうる。
    • 実際に第27弾開催と共にVOLZZA 2以前の開催弾のうち一部の楽曲が復活したが、その際のリメイク譜面にはいずれの譜面もビッグバンオブジェクト等リフレシアまでで追加された譜面ギミックが追加されている事から、一応の偉業を達成する事になった。ただし「FLOOR INFECTION」は全ての過去弾が復活したわけではなく、また同時開催の「POLICY BREAK」の復活弾ではまだリフレシアでは復活していない未収録曲が移植という意味不明な事態にもなっているため、早急な楽曲復活が望まれているが、未復活曲の中には上述の『pop'n』及び『DDR』との同時開催際弾の楽曲も含まれている為、楽曲自体が『SDVX』側から削除された件も相まって完全には復活出来ない可能性が高い。
  • 『jubeat clan』でFLOOR INFECTION移植された「prayer」は、SDVX側ではそこそこの難易度だったもののjb側で最難関クラスの譜面を持つ楽曲として君臨した。
    • jubeat festo』の細分化された難易度表記では、稼動当初における事実上の最高難易度である10.8とされた。*15*16
    • 譜面難易度とともに楽曲の解禁難度も高く、プレー時期によっては解禁不可能という時期も続いたが、2018/11/5~2018/11/11の1週間の間に「今週のオススメ」楽曲として選出され、一時的に無条件でプレーできるようになり、その4日後の11/15からはついに「FLOOR INFECTION」楽曲がEMO MARTの解禁対象となった。
      • この時のFLOOR INFECTION新規弾は再開催されることなく2019年9月後半に当時のT-emo storeに追加されている。
  • 『beatmania IIDX』最新作『24 SINOBUZ』で『22 PENDUAL』の楽曲が無条件解禁されたが、「FLOOR INFECTION」の楽曲のみ無条件解禁の対象に入っていない。
    • 『pop'n music』でも『うさぎと猫と少年の夢』で『SunnyPark』と『ラピストリア』の楽曲がそれぞれ無条件解禁され、jubeatも『Qubell』で『prop』までの全曲無条件解禁と旧曲解禁テーブル入りがなされたが、これらでも「FLOOR INFECTION」楽曲は無条件解禁の対象外であった。
      更にその後は『SDVX』側でFLOOR曲が削除された事に伴い、対象機種の「FLOOR INFECTION」解禁曲も削除されてしまう事態に陥る事に。
      • 結局、「FLOOR INFECTION」楽曲が単機種解禁可能になったり無条件解禁されたのは、jubeatは2017年のclanにて、pop'n musicは2019年のpeaceにて行われる事になった。正直言って遅すぎる。
        なお、ここまで時間が経ってしまったのは流石に長すぎたと言わざるを得ないのだが、昨今の連動イベントの楽曲の単機種解禁or無条件解禁が可能になる期間の平均やその後の「FLOOR INFECTION」の新弾の扱い(約1~2年)から察するに「イベントを終了する適正なタイミングを逃してしまった」という事なのだろうか?
  • 一部イベント終了後の措置
    • 『SDVX』シリーズ最新作『SOUND VOLTEX IV HEAVENLY HAVEN』にて、2017年4月26日より『GITADORA』からの移植曲である「8 -eight-」がブロック消費によるインプット解禁可能になった。
      • 一方、『GITADORA』側でも『Tri-Boost Re:Evolve』にてFLOOR INFECTION経由の移植曲がイベントで解禁可能になった。
    • さらにその後は2018年1月18日より『BeatStream』からの移植曲である「アキネイション」及び「爆なな☆テストロイヤー!!」・同年3月8日より『MUSECA』の「Virtual Bit」「If」・同年4月26日より『スティールクロニクル』の「INSECTICIDE」「HAVOX」・同年6月15日より『beatmania IDX』の「灼熱Beach Side Bunny」「ΕΛΠΙΣ」もブロック消費によるインプット解禁が可能になった。2018/11/15からは『jubeat』の楽曲にも対応。
      • 『MUSECA』側、『beatmania IIDX』『jubeat』側でも対応するFLOOR INFECTION経由の移植曲が機種単体で解禁可能になった。

クプロ・ミミニャミ・パステルくんのみんなで宇宙戦争!!

対象機種 beatmania IIDX 20 tricoro、ポップンミュージック Sunny ParkREFLEC BEAT colette
開催期間 2013年7月29日~2014年5月14日
必要クレジット数 最低:120程?、最大:1000クレ以上

概要(クプロ・ミミニャミ・パステルくんのみんなで宇宙戦争!!)

  • 『beatmania IIDX』『pop'n music』『REFLEC BEAT』の3機種連動イベント。
    • 3機種にちなんだボスキャラにクプロ(『IIDX』)、ミミ&ニャミ(『pop'n』)、パステルくん(『REFLEC』)が協力して立ち向かうというもので、それぞれのボスに一定数ダメージを与えるごとに楽曲が解禁されていくというもの。
      • イベントの演出そのものは『IIDX tricoro』の単機種イベント「ぼくらの宇宙戦争」がベースである。
      • 『pop'n』ならテント・カントに大ダメージ、黒パステルくんに中ダメージ、黄のラピカに小ダメージと、機種ごとに与えるダメージは異なる。
    • ダメージが小さい相手に対してはスタンゲージが溜まりやすくなっており、スタン中の相手には大ダメージを与えられる。
    • 1日の内に3機種全てをプレーする事で「合体魔法」発動チャンスが発生し、発動すると大ダメージ。
      • 「合体魔法」発動に関わらず3機種プレーを連日続ける事で大ダメージを与えられる確率が上がっていくボーナスもあるが、1日でも空けるとこのボーナスは初期化される。
    • 全てのボスを撃破すると一旦終了。9月12日に「新たなる敵」であるジルクファイドが出現、以降はジルクファイドの撃破が目標となる。
    • 2014年1月23日付けでネットに完全移行し、筺体では解禁画面が表示されなくなった*17
      • イベント終了後は機種ごとに解禁。

評価点(クプロ・ミミニャミ・パステルくんのみんなで宇宙戦争!!)

移植された楽曲

  • 移植された曲自体は好評。
    • 元々がボスを倒すという演出だった事もあり、各機種のボス曲が移植された他、各機種の人気曲もお互いに移植された。
      • しかし、安易にボス曲ばかり移植されているため、「ボス曲の安売り」という声もあったのも事実である。
      • IIDXから移植された「キャトられ♥恋はモ~モク」はpop'nにおいて「またPrimかよ」と言われる始末*18。詳細は『pop'n』側の記事にて。

問題点(クプロ・ミミニャミ・パステルくんのみんなで宇宙戦争!!)

連動イベントトップレベルの貢ぎイベント

  • 貢ぎイベントの代表格と言われる程のクレジット数が必要。
    • 最初の内はあっさり曲解禁できるのだが、2段階目、3段階目と進むごとに固くなり、最終段階は攻撃しても全然ゲージが減らないほどに固くなる。
    • 厳密な確認がしづらい(毎日3機種+1機種がボーナス維持の最低ラインだが、必殺はランダムの為、運が悪いといつまでも発動しない)所為で必要クレジット数の正確な数字は不明だが、初日の報告では、3機種連動ボーナス後、1つの機種を終わらせるのに150クレかかったという報告もある。
      • その為、3機種プレーによる必殺攻撃や連日プレーボーナスを含めて、第1章終了までに最短で100クレ程と思われる。
    • 追加ボスであるジルクファイド撃破は連動を行えば20クレほど。とはいえ、これでも十分必要クレジット数は多い。
    • ちなみに他機種をやる気のない単機種プレーヤーによると、全て終わらせるのには1000クレでも足りないとの事。
      • ある程度は他機種も触るのが前提の連動イベントとはいえ、さすがに重すぎる。
  • 解禁を進めるためのボーナスシステムにも難がある。
    • 「連日プレーボーナス」「3機種連動ボーナス」共に運が悪いとボーナス効果がなく、「連日プレーボーナス」は1日開けるだけでボーナスリセットという有様。
      • 確実に連動ボーナスを狙う場合、毎日3機種をプレーし、その後ボーナス発動まで同日中に延々プレーし続ける必要がある。
      • 3ヶ月後にKACエントリーで条件が緩和された事があるが、これもKAC終了と共に終了。
      • 2013年12月19日以降は常時ダメージ3倍ボーナスが追加されて解禁は楽になったが、正直遅すぎたと言わざるを得ない。
  • (『pop'n』のみ)一部楽曲の担当キャラクターについての賛否。
    • IIDXから移植された「天空の夜明け(アンセム)」「キャトられ♥恋はモ~モク(Hi-νブリープ)」の2曲はIIDXでのキャラのイメージが強すぎたからか、キャラが新規で描かれずに既出のキャラが担当するということに(主にIIDXのキャラのファンから)不評が出た。
      • 特に後者は『IIDX』での登場キャラとポップンの担当キャラがまったく違う方向性であったことから大いに批判された。
      • 前者に関しては「担当キャラのイリス自体は楽曲そのものと完全にマッチしている」という意見もあり、賛否両論といったところ。問題はイリスとキュベリアのイメージが真逆であることだが。
  • その他演出面等の問題。
    • 「演出が地味な割にはイベント画面が長くカット不可能」「進捗状況がプレーしないと確認できない」等、細かいレベルでも不便な点が多い。
      • 2014年1月23日付けで『IIDX』『REFLEC』が、遅れて2月6日より『pop'n』も筐体演出が廃止されてネット上でのイベントに完全移行したため、それ以降は長ったらしい演出を見る必要はなくなり、常時ダメージ3倍ボーナス追加と同時にサイト上に進捗状況閲覧機能の追加が行われる等、大幅に改善された。
    • 『pop'n』側がミミニャミ、『REFLEC』側がパステルくんという機種を代表するマスコットキャラなのに対し、『IIDX』側がクプロ(しかもデフォルト衣装)という選出に疑問を抱かれることも。『IIDX』のクプロはプレーヤーがカスタマイズする分身キャラに近い上、トラン等のマスコットに相応しいキャラも居たのだが…。

総評(クプロ・ミミニャミ・パステルくんのみんなで宇宙戦争!!)

数年経った後でも連動イベントの話になると持ち出され、「宇宙戦争よりマシ」なんて言われ方をされる程の貢ぎイベント。
同時期のイベント「jubeat・GITADORA・DDRのTriple Journey」が好評だった分、比較されることで余計に批判されてしまった。
ただでさえ必要クレジット数が多いのに、ボーナス面でも容赦ない初期化や運要素が絡む為、非常に解禁しづらいイベントだった。
解禁される曲数がそれなりにあった事と、解禁される曲自体に人気があったのがせめてもの救いである。
なお、このイベントは「第一章」と表記されていたが、2013年9月に「新たなる敵」と称して章表示の無い3機種共通のボス「ジルクファイド」が追加されたのみで、「第二章」は来なかった。


jubeat・GITADORA・DDRのTriple Journey

対象機種 Dance Dance Revolution (2013)GITADORAjubeat saucer
開催期間 2013年8月1日10:00~2013年9月2日5:00
必要クレジット数 最低:DDR、jubeat1~2、GITADORA5~6、最大:各機種13クレ

概要(トリジャ)

  • 『jubeat』『GITADORA』『DDR』の3機種連動イベント。
    • 各機種の代表キャラであるスミス(『jubeat』)、オトベア(『GITADORA』)、バビロン(『DDR』)の3人が夏休みの旅行の様子を毎日写真に撮り、それをヒントとして各機種で特定の操作をすると楽曲が解禁される。
      • 特定のアーティストを続けて選曲する、パネルを同時に押す、特定のソートを行うなど筐体で操作するものが多いが、中には公式サイトに隠れているキャラクターを見つける、当時『jubeat』で行われていた楽曲リクエストに隠れている移植曲を見つけるなどかなり手が込んでいる。
    • 開始日から毎日1曲ずつ、1機種から曲が移植される。1曲が同時に2機種に移植されることもある。

評価点(トリジャ)

連動イベントの中でも貢ぎ要素が殆ど無い

  • 移植曲は毎日更新されるものの、解禁条件は全て1クレ以内に達成可能。毎日1曲ずつ解禁しても13曲なので13クレで済む。
    • 更に複数の条件を1度に達成することも可能。機種によっては最終更新日の8/31(もしくは最終日の9/1)にプレーすれば1クレで全て解禁することも出来る。
    • 歴代連動イベントと比較して特に評価されるのは、他機種をプレーしなくても問題ない点である。条件は全て自機種で達成する物のみ。
    • 同時期に開催されていた「みんなで宇宙戦争」との貢ぎ要素の差がかなり大きいため、両方のイベントが良い例と悪い例としてしばしば比較対象として話題に挙げられる。

毎日更新される写真イラストとその謎解き

  • キャラクターが楽しんでいる姿を楽しめる。
    • 『jubeat』のスミス、『GITADORA』のオトベアはシリーズ初登場時に「(スミスは)顔が六角形で表情も真顔」「(オトベアは)顔のスピーカーが気持ち悪い」などあまり評価が良くなかったものの、このイベントのイラストによって豊かな表情を見せるようになった。
      • 彼らが本イベントでネタキャラとしての一面を発揮し、それが好評だったためかその後のイベントでも、スミスは顔芸や変な衣装の芸人キャラ、オトベアはいじられ系キャラ的な路線に進んだイラストが増えた。
    • 一方で『DDR』のバビロンは赤ん坊キャラであることを活かしてか特にキャラを崩さない可愛い路線であり、本イベント以降は『DDR』代表のイメージキャラクターとして登場することも増えている。
  • イラストの謎解きもバリエーションが豊富。
    • イラストを見ただけでわかるような条件もあれば、公式サイトを隈なく探すことになる時もある。なんと日によってはピクチャーロジックを解くことも。
    • ただし自力で気付くにはかなり難しい条件も数回ある。詳細は後述。条件達成自体は簡単なので、そこで貢ぎ要素の少なさをカバーしてると言えなくもない。

問題点(トリジャ)

  • 移植曲に人気曲が多くはない。
    • もちろん歓迎された曲も多いが、同時期に開催されていたみんなで宇宙戦争と比べるとボス曲と呼ばれる曲の移植は圧倒的に少ない。
      • 知る人ぞ知る名曲として迎えられた曲もあるが、やはり見劣りしてしまう。
      • とくに『DDR』からの移植曲は当時のバージョンで追加された曲が多く、当時の『DDR』が黒歴史として扱われるほど閑散としていた為か余計に知名度が低い。
  • 一部の謎解きの難易度が高い(特に『jubeat』)
    • 8/4はマッチング中にパネルを矢印の形に押すというものだが、同時期に『pop'n』との間で開催されていたイベントのほうを暴発させてしまい首をかしげる人も。
      • なおこの課題は矢印の先を角につける形でないと回答が成立しない。対『pop'n』用パターンの暴発は下段どちらかで達成しようとした際の双方のパターンが似ているために発生する。
    • 8/10のイラストはスミスがオトベアを心配して電話をして欲しいと思っている場面だが、解禁条件は『jubeat』の称号で8/2に追加された「スミス、いつでも電話しておいでよ!」と8/4に追加された「オトベアは何も食べない」を組み合わせて「オトベア、いつでも電話しておいでよ!」と設定することである。
      • 称号システムは『jubeat』シリーズを参照して欲しいが、基本的に称号は公式サイトから自由に組み合わせて楽しむものである。特にこの元になる追加称号は『jubeat』のシステムとして毎日1つずつ自動追加されるものであり、称号変更が好きなプレーヤーでなければ見落とされがちな要素である。謎解きの答えとしてはかなり難しい。
    • 8/14はイラストに登場するレシートが条件に絡むのだが、品目の縦読みである「LEVEL」はわかっても合計金額が573になっていることに気づかない人も。
      他機種に収録されている某アニメOP(『jubeat』収録曲からバトンタッチした曲)を血眼になって探した人は素直に手をあげなさい*19
    • 8/24の解禁条件は「TAGの曲をプレーし、リザルト画面に登場したバビロンをタッチ」というものだが、jubeatではオリジナル曲は基本的に隠しであるため条件を満たせる曲が何もないというケースも。
      • 対処法としては、8/16の課題である「ギターもしくはドラムのパターンで押す」で「Fly with me」を解禁させる、上述のBEMANI学園で「Synergy For Angels」を解禁させる、など。ちなみに出題当日のオススメ楽曲は「PRANA」だった。
    • 8/27のイラストはスミスが電脳空間でさまようオトベアを探している場面だが、解禁条件は『jubeat』のある楽曲のスコア詳細データを開くと小さいオトベアがいるのでそれをクリックすることである。
      • イラストに場所についてのヒントはないため、手当たり次第に探すしかない。公式サイトの全てのページ、特に何百曲とある楽曲のデータを全て探すのは凄まじい労力と時間がかかる。
      • 一応、ヒントとして『jubeat』の大会ページをひたすら下までスクロールするととある楽曲を示す隠しイラストが用意されているが、そもそもこのイラストが見つからない。ヒントにヒントが必要な状況になってしまっている。
      • 実際発見されたのは、2chの情報スレでも小さいオトベアが発見された後であった。
      • そうしてたどり着いた答えがよりによって初日の解禁曲である「sola」であり、初日のメールから同曲を受け取った後『jubeat』を一度プレーしスコアデータ閲覧にこの曲を追加する必要があるという更なる罠が存在していた。
    • と『jubeat』の謎解きが高難度と言われがちだが、他機種もなかなか難しいものがある。
      • まず『GITADORA』は「特定の条件を満たす3曲(重複可)をプレー」という課題が多く(全部で5つ、うち1つは他4つ中2つのうち一方と同時達成可能)、必要プレー回数の圧縮もしづらい。
        上述の必要クレジット数が『GITADORA』だけ突出しているのもこれが理由である。
      • 8/14(『GITADORA』)のお題は頭文字S→頭文字Cの後に唯一Uで始まる「under control」をプレーするというもの。
      • 8/18(『DDR』)は『Dance Dance Revolution』をプレーするというものだが、そこに至る理由がわからないという意見も。
      • 8/20(『GITADORA』)のお題はイラストロジックを解くところから始まる。
      • 8/26(『DDR』)と8/28(『GITADORA』)は「あのコマンドを入力する」というものになっている。完全には再現できないので機種に合わせてアレンジされている。
  • イベントのスケジュールが一部のプレーヤーに優しくない。
    • 毎日更新なので全解禁まで必ず1ヶ月かかる。
      • 大量に貢げば数日で終わるイベントと異なり、自分のペースで進められない。
      • 最も毎日プレーする必要がないので、そういう意味ではマイペースに出来るとも言える。
    • 最終更新日の8/31からイベント終了まで1日しか無く、8月下旬にプレーできなかった場合複数曲が解禁できなくなってしまう。
      • ただ各機種ともこのイベントの曲は1ヶ月程度でかなり簡単な条件で解禁できるようになっているのでその部分も好評である。
    • なお課題達成済みの項目をプレーデータに反映させることについては1か月の猶予があった。
      • 実プレーによる条件達成分の最終日はDDRが8/26、『jubeat』が8/29、『GITADORA』が8/30。そこまでを達成しておけば、公式サイトのみで達成できる以後の分と合わせてこの猶予期間中に回収することも可能だった。
  • 結局はイベント公式サイトも必要
    • 上述のBEMANI学園とは違い、答えを知ってしまっているならメール(公式サイトのお題画像)を見る必要はない。
    • だが、実は最終日のお題が「今までのメールをすべて読む」なので結局は全部見る必要がある。
  • 実際には連動イベントではなく「合同イベント」
    • イベント開催機種は3機種だが、3機種の間での連動要素は存在しない
      そのため、厳密な意味で連動イベントといえるのかは微妙。
      • Webサイトと連動した謎解きイベントが3機種で同時開催、と解釈するのが自然。
    • 後年には連動要素がない多機種合同イベントも多数登場しており、その先駆けだったとも考えられる。

総評(トリジャ)

歴代屈指の貢ぎ要素の少なさ、毎日更新されるイラストと謎解き、各機種13曲追加という曲の多さなどあらゆる面で好評であった良イベントと言える。 特に今までの連動イベントと大きく異なったのは他機種を嫌々プレーしなくて良い点である。連動イベントはどうしても他機種をプレーしたほうが有利な物が多いため、自機種に集中したいプレーヤーにとってはかなり喜ばしいものだった。 しかし1クレで全て解禁可能という破格の設定がインカムを稼げなかったためか、その後のイベントは他機種必須であったり貢ぎ要素が多いものがまた表れてしまった。


熱闘!BEMANIスタジアム

対象機種 beatmania IIDX 21 SPADA、ポップンミュージック Sunny Park(開催中にラピストリアに移行)
Dance Dance Revolution (2013)(開催中に(2014)に移行)、GITADORA(開催中にOverDriveに移行)
jubeat saucer(開催中にfulfillに移行)、REFLEC BEAT colette(開催中にgroovin'!!に移行)
サポート機種 SOUND VOLTEX II -infinite infection-、ミライダガッキver.2、DanceEvolution ARCADE
クイズマジックアカデミー 天の学舎、スティールクロニクル ヴィクトルーパーズ
開催期間 2013/12/19 10:00~2014/07/23

概要(BEスタ)

「BEMANI学園」と入れ替わりで開催された全機種対応の大型連動。 今度の舞台は野球、「学園」でサポート機種だったSDVX・ダガッキ・DEAが本格参戦。そしてサポート機種として非音ゲーのQMAとステクロが参戦。 ゲームをプレーして選手のカードを入手・育成して特設サイトでチームを編成、チケットで試合に勝ち進めば楽曲ゲットとなる。

評価点(BEスタ)

  • 解禁楽曲・イベントそのもののクオリティの高さ
    • タッグだったBEMANI学園と違い、今回はソロ新曲・タッグ新曲・移植が入り混じっている。
      • 『SDVX』での譜面が話題となった「HYENA」や、曲調や楽曲コメントにあのアニメを思わせる「PUNISHER」等、前半から濃い曲が登場。
      • 後半戦では野球ネタ楽曲が多くなる。度胸兄弟+primという闇鍋タッグの「轟け!恋のビーンボール」が人気に。
    • イベントそのものも、さながらブラウザゲームのような作り。
      • 全て解禁してやることが無い人向けに対人戦である「対外試合」も後に実装された。廃人プレーヤー用にランキングも用意されている。
  • 集めて楽しい選手のカード
    • 該当機種の1回目・3回目・6回目にその機種を代表するコンポーザーやキャラクターのカードが手に入る。
      • 例を挙げると『IIDX』ならL.E.D.や梅桐天土、『REFLEC』ならDJ YOSHITAKAやパステルくんといった具合である。
      • 4枚目のカードは楽曲と同じように大会に勝利して手に入れることが出来る。
    • 各コンポーザーのイラストも個性的。
      • 今回の楽曲にちなんでメカになったショッチョーやほぼポップンキャラの肥塚良彦のようなデフォルメもいれば、U1-ASAMiや猫叉Masterのように比較的似顔絵に近いデザインのキャラも。
    • レベルを上げることで能力のみならずレアリティ(特に意味は無い)とイラストが変化。
      • VALLIS-NERIA→JOMANDAと進化するDJ YOSHITAKAや、あの顔芸を披露するdjTAKA等、細かいネタを拾っていけばキリがない。
    • 全てのカードが違う能力値や違うスキルを持っており、該当キャラを対応する打順・ポジションに配置すると能力値が底上げ、また対応する2キャラをそれぞれ対応する打順・ポジションに配置することで隠しスキルが発動する。
      • ちなみにこのスキル・隠しスキルともに各コンポーザーやキャラのネタになっているので、ファンならニヤリとくること間違いなし。
  • システムを理解して、選手さえ集めてしまえばメイン機種のみで解禁可能。
    • どの機種でも1プレーに手に入る経験値とチケットは同じなので、必要なカードさえ集めてしまえれば無理に様々な機種に手を出す必要が無くなる。
  • 『SDVX』『ダガッキ』『DEA』の正式な参戦
    • 前回「学園」で楽曲の開放が無かった『SDVX』と『ダガッキ』も今作では解禁に絡み、楽曲も追加された。ただし、『DEA』については後述する。

問題点(BEスタ)

  • 凝りすぎていて逆に解禁の方法がわかりにくい。
    • 選手カードや経験値など、ブラウザゲーの要素が多すぎて「音ゲーの解禁イベント」としてはかなり複雑でややこしい仕様。チームの戦力が解禁速度に影響するため、適当なチーム編成では解禁が重くなってしまう。
    • チーム編成についても、各カードのスキルや隠しスキルを熟知する必要がある。「おまかせ編成」では隠しはおろか通常スキルすらガン無視してオーダーを組むので、手直しの手間が大きい。
  • 選手が育っていない序盤は解禁に運が絡みがち
    • 勝敗を決めるのはおおまかな戦力差だが、数値が近いと勝てるか勝てないかは運になってしまう。
  • 「正式参戦」とは名ばかりのDEA
    • 正式参戦とはいうものの実際は曲解禁無しでカードの入手と経験値ボーナスのみ。
      • カードに関しても多機種が「スタッフ3枚、キャラクター1枚」に対して「スタッフ1枚、キャラクター3枚」という変則的なバランス。こうなってしまったのは生みの親であるNAOKI氏が既に退社・移籍していたからではないか、という説が囁かれている。
      • また、唯一のスタッフカードである「謎のダンサーMike」に関してもどこぞのSUPER STARと違い隠しスキルにてあっさり正体がバレている。*20
    • ただしDEAはゲームの特性上1曲の実装にかかる手間が他のゲームよりかなり大掛かりなので、曲解禁無しについては仕方が無いという声もある。
  • 選手カードの格差
    • ブラウザゲーの宿命とも言えるのかもしれないが、選手カードの性能そのものや、もらえる機種の格差がやや大きい。
      • 選手ごとに能力タイプが決まっており、A~Dに分かれる。Aが晩成タイプ、Dが早熟タイプとなっているがLv20を越えた辺りからA・Bの能力が非常に高くなり隠しスキルを活かさない限りC・Dを使う理由がなくなってしまう。
  • ガラケー非対応
    • BEMANI学園ではガラケーでも解禁できていたが、サイトそのものが大掛かり過ぎるせいかガラケー非対応となってしまった。
      • これ以降のイベントにおいても、画像アニメーション等を多用しているため基本的にガラケー非対応となった。

総評(BEスタ)

解禁イベントにブラウザゲーの要素を盛り込み、かなり大掛かりなイベントになった。
解禁手順がややこしい以外は楽しめる要素も多く、歴代解禁イベントでも評判はトップクラス。現在でも「解禁イベントにこのくらい力を入れてくれ」というファンも多い。
大規模解禁イベント、そして「BEMANI芸人」の勢いがピークとなった、最も盛り上がっていた時期と言える。
但し本イベント以降、予算の都合なのか大規模連動イベントは徐々に縮小化の道を歩むことになり、同時に「BEMANI芸人」の人気も沈静化していくことになってしまった。

余談(BEスタ)

  • 私立BEMANI学園に引き続きイベント名義のサントラが発売した。
    • 収録曲は学園同様に全書き下ろし曲+アレンジver.に加えて、今回はサポート機種のQMAとステクロのOP曲と要望の多かったロングバージョン2曲も収録したラインナップになっている。
    • コナミスタイル限定版では実物の野球カードが、初回限定版では「最強の助っ人」のプロダクトコードが付属。
      • ちなみに、最強の助っ人とはBEMANI学園の学園長である*21
  • VENUS+Mutsuhiko Izumiの楽曲「Squeeze」に何故か「電人、暁に斃れる」(L.E.D.の楽曲)にそっくりなフレーズが入っていることで話題になった。
    • 一応、Sotaが過去にリミックスを手掛けたこともあるが、それ以外の詳細は不明。ちなみに該当部分の音源の使い方はDJ YOSHITAKAの作風に近いといわれている。
    • GITADORA版はIzumiのギターが前面に出されたアレンジになっているが、該当部分もしっかりアレンジされている。「電人むっちゃん」なんて呼ぶファンも。
    • ちなみにVENUSのアルバムに収録されたExtend ver.ではTAGによるラップが追加されたものの、Izumiのクレジットがどこにもない
  • 9曲の書き下ろし楽曲のうち「轟け!恋のビーンボール」が『BEMANI』界隈に齎したインパクトは凄まじいものがあったらしく、アーティストやシリーズ作品のその後に様々な影響を与えてしまっている。
    • 中でも一番強く影響を受けたのは、参加アーティストの一人であるwacだろう。第3回変曲リレーでの暴走など、その言動こそ本イベント以前からぶっ飛んだものが多かったものの、意外にもwacが完全なネタ曲に関与したのはこの「轟け!~」が初*22。しかし「轟け!~」以降は何かが吹っ切れたのか、『REFLEC BEAT』シリーズで同じく変曲リレーの問題児あさきと「CHERRY BLOSSOMS」を結成し「I LOVEシリーズ」を提供してしまった。
      • 更に後述の「発見!よみがえったBEMANI遺跡」では「KHAMEN BREAK」最大の戦犯の一人として早期に名指しされ、『REFLEC BEAT VOLZZA』では「謎の黒猫神 W」という隠す気の無い別名義で「神よ、ニャンコを与えたまえ!」のボーカルとして参戦してしまう等、すっかりネタ曲担当アーティストとして有名になってしまった。どうしてこうなった。
    • スタジアム終了後には、ボーナス機種だった『DEA』とイベント未参戦のBeatStreamにも「轟け!恋のビーンボール」が移植された。但しBS版にはムービーの追加は無し。
      • DEAの振り付けはおなじみのDai.が担当。また同機種では振り付けが激しくなった「轟け!恋のビーンボール 9回裏振付ver」も登場している(曲は変化なし)。

発見!よみがえったBEMANI遺跡

対象機種 beatmania IIDX 21 SPADA(開催中に22 PENDUALに移行)、ポップンミュージック ラピストリア
Dance Dance Revolution(2014)、GITADORA OverDrive(開催中にTri-Boostに移行)
jubeat saucer fulfill(開催中にpropに移行、REFLEC BEAT groovin'!!(開催中にUpperに移行)
サポート機種 SOUND VOLTEX II -infinite infection-(開催中にIII GRAVITY WARSに移行)、ミライダガッキ Ver.2
※この両機種は「彫像の覚醒」楽曲解禁もある
DanceEvolution ARCADE、BeatStream
開催期間 2014/07/24~2015/06/25
必要クレジット数 彫像は最短20クレ
ピラミッド建設は機種ごとに必要なプレー回数が異なる

概要(遺跡)

前述「BEスタ」と入れ替わりで行われた大型連動イベント第三弾。
全機種共通の合作新曲の解禁「彫像の覚醒」と各機種個別の解禁「ピラミッド建設」の2つに分かれている。

彫像の覚醒

  • 各彫像が目覚めると、コンポーザー6人で合作した楽曲が遊べるようになる。
    • 前半は各機種1日1プレーで貯める「アラームパワー」による投票制。一定数まで溜まると、翌日1日限定で全機種全プレーヤーに同時解禁される。
      • その日を過ぎるとまた彫像は眠りにつき、再度投票が必要になる。
    • 覚醒回数が一定数を超えた8/17以降は、個人ごとの常駐解禁に移行。それまでも含めアラームパワーの合計が20になれば解禁され、常駐する。

ピラミッドの建設

  • こちらは機種単位の個人別解禁形式
    • 対象機種を遊んで石を獲得し、ピラミッドを築いて隠し楽曲などを解禁する。
      • 石の入手量は標準的なプレー料金の約2倍*23を基準に、「神器」や「新たな王の加護」によってボーナスが発生する。
      • なお「神器」によるボーナスと「新たな王の加護」によるボーナスは乗算される*24
      • プレーした機種以外も入手量の1/10が同時に獲得できる。
    • 機種ごとに条件を達成する事で「神器」を獲得でき、獲得すると石の入手量を増やす事が出来る。
      また、サポート機種のプレーで得られる「新たな王の加護」はメイン機種すべてにおける獲得量にボーナスが発生する。

評価点(遺跡)

  • 目玉である「彫像の覚醒」楽曲のクオリティの高さ。
    • 3曲ともコンポーザーが6人も集まって作ったことで、各コンポーザーの特徴が爆発した非常に楽しい楽曲になっている。
      • SotaFujimori中心の「Cleopatrysm/ピラミッ℃」はジャケットや彫像キャラ・チーム名義からイロモノ系と思いきや、正統派のダブステップ系楽曲。各メンバーの個性が非常に濃いクラブ系のサウンドに仕上がっている。
      • あさき中心の「御千手メディテーション/昇天家族」はメンバーでわかるとおりの非常に激しいハードコア系。
        ネタレベルだが「参加してないMystic Moon*25やMAX MAXIMIZER*26がいる」はお約束。超あさちゃんことあさきの「おまえらまじめか」というツッコミもお約束。しかしながら、曲中で変態級のギターテクニックをこれでもかと披露しているあさきこそが実は一番大真面目に取り組んでいるのではとの評も多い。
      • Codyが中心の「KHAMEN BREAK/くふおー」はジャケットやキャラから一番無難な楽曲と思われていたが、冒頭時点で「すーふぃーんくすー」とメンバーの大合唱が始まる一番のネタ楽曲。
        ちなみに『SDVX』のINF譜面では、各担当パートの上にエフェクトで担当コンポーザーの楽曲をマッシュアップするという前代未聞の譜面になっている。なお、マッシュアップされた楽曲の中には何故かSUPER STAR 満-MITSURU-の楽曲も存在する。
  • 単機種プレーでも完遂可能
    • ピラミッドに関しては珍しく単機種のみで解禁可能。そのため無理に他機種をプレーする必要が無い、単機種プレーヤーに有利な仕様となっている。
      • ブースト倍率計算の関係上、サポート機種のプレーは促進という面では非常に有効。一方、他のメイン機種をプレーする必要は一切ない。
    • 彫像の覚醒も単機種だと1日1ポイントしか得られないという難点こそあれど完遂自体は問題なく可能。完全単機種プレーで20日、サポート機種はピラミッド建設のブーストのために最低限プレーする場合で18日、サポート機種もメイン機種をプレーする際に一緒にプレーする場合で7日が理論値。

賛否両論点(遺跡)

  • 機種別の「ピラミッド建設」イベントは機種によって扱いがかなり異なる
    • DDRやギタドラ等、解禁される楽曲が全て移植楽曲の機種がある一方、同じ解禁枠に新曲以外がある機種からは不満の声が出た。
      • 過去の連動イベントの解禁で枠を使われた『IIDX』『pop'n』『REFLEX BEAT』は、既にそのイベント曲を解禁済みの場合何の意味もない解禁枠となっている。
      • ゲーム内の称号で枠を使った『jubeat』プレーヤーからは、何かしらの楽曲が欲しかったという声は多い。
    • 解禁をサポートする「神器」も入手条件の難易度が機種ごとに様々で、『pop'n』や『IIDX』は非常に簡単に入手できたが、ギタドラ等はやりこみ前提で入手自体がまず難しい。
      • ギタドラを例に挙げれば「セッションプレーで10曲クリア」「BATTLEを3回プレー」「MAX COMBO累計値10万」が高難度。
      • jubeatでは「彫像の覚醒」の楽曲それぞれで4人マッチングというものだけで3枠とっている。

問題点(遺跡)

  • この手の連動イベントにおけるお約束とも言える「ラスボス曲」が不在。
    • 過去イベントにおける「Elemental Creation」「IX」といった「全機種で最高峰の難易度を誇るボス新曲」はなし。
    • 合作曲は3曲のみで、DJ YOSHITAKAやdjTAKAといった『BEMANI』の中核を担うアーティストや、RHYZEメンバーもoster project等参加していないアーティストがいたことから「まだまだ追加合作曲があるのでは?」と期待されていたが、結局3曲で終わった。
    • 一応機種ごとに見れば『jubeat』での「Cleopatrysm」や、『pop'n』での「御千手メディテーション」が高難度に位置するものの、『IIDX』に関しては3曲とも☆11止まりであった。

総評(遺跡)

「コンポーザー6人一組の合作」はともかく、それ以外の要素に「連動」の要素が薄い。
単機種で完結する移植曲の解禁等、快適といえば快適ではあったがBEMANI学園・BEスタに比較するとややこぢんまりしたイベントになってしまった。

余談(遺跡)

  • 今回の大型連動イベントも例によってイベント名義のサントラが発売された。
    • ただ、今回は書き下ろし曲がたったの3曲と非常に少なかった事による影響なのか、当初はインターネット上でダウンロードするWebサントラとしての発売だった。
      • ちなみに、3曲セット早期購入特典として「新たな王の加護」をもう1つ得られるというものがあった。
      • しかし、CD発売を待ち望むファンも多かったらしく、後にサントラCDとして改めて発売される事になった。
      • なお、その後も『BEMANI』関連のサントラは遺跡同様にWebダウンロード発売を中心にする方針にする予定があったらしいが、反発の声が強かったのか長く続かず、現在は従来と同様にCDとして発売する方針に戻った模様。
  • 『IIDX』では合作新曲全てに超個性的なジャンル名(PHARAO BEAM STEP、ニューエイジ合掌コア、PROGRESSIVE GOSPEL)、ポップンと共通で移植された「海神」も「HYDRO CORE」という個性的なジャンル名が振られており、このジャンル名がポップンに入らなかったことを残念がるプレーヤーは多い。
  • イベント後の影響
    • 彫像曲の「KHAMEN BREAK」が『BEMANI』界隈に齎したインパクトは凄まじいものがあったらしく、こちらも参加したアーティストのその後に様々な影響を与えてしまっている。
      • DJ TOTTOは、その後『REFLEC BEAT VOLZZA 2』に収録された楽曲「X-TREME 6」にてULTIMATE SURVIVALの脱落者及びDJ NAGAIと共に「元祖ボーイズ男子ボーイズ」を結成し、再び「すーふぃーんくすー」の大合唱を披露した。
      • また、codyは『SOUND VOLTEX III』にて収録された「Help me, ERINNNNNN!! -SH Style-」で「KHAMEN」を彷彿とさせるGRV譜面のギミックを手掛け、Hommajuは『REFLEC BEAT VOLZZA』にて収録された「Crazy Jackpot」で「KHAMEN」と同様に事前情報の隠蔽を行っていたりとやりたい放題。
      • こうした動きに影響されたのか、後に行われたガチンコ変曲リレーの際には何とSUPER STAR 満-MITSURU-が乱入し「上から泉さん」のパロディを披露している。え?TAG?…ナンノコトカナ?
      • ちなみにマッシュアップバージョンは長い間SDVX限定だったが、後にjubeatに移植されそちらでもプレー可能となった。
    • 「KHAMEN」以外の彫像曲では、「御千手メディテーション」で初の邂逅となったあさきとQrispy Joyboxの二名は以降も度々コンビを組んで楽曲制作を行っているが、コンビ自体の人気は後述のBEサマで確立させる事になる。
  • イベント終了から約1年と半年経過した2016年12月8日に、当時まだ稼働していなかったMUSECA 1+1/2にも「彫像の覚醒」楽曲が収録された。
    • なお、本機種では同時にSotaの英語ボイスが堪能できる考古学者と、ショッチョーの肉声が再生される古代アーティストの2種類のGraficaを解禁できる解放ミッションも登場した。
      • なおこれらを解禁可能なイベントの開催期間はSDVX III→IVのアップデート(同年12月21日)をまたいでいた。SDVX側の不具合の関係で、当イベントの開催期間終盤におけるプレー回数もその後開催されたMUSECA対象のPOLICY BREAKにおけるプレー回数に含まれていたのが確認されている。

PONの運命浄化計画

対象機種 ポップンミュージック ラピストリア、beatmania IIDX 22 PENDUAL、REFLEC BEAT groovin'!! Upper
GITADORA OverDrive(開催中にGITADORA Tri-Boostに移行)、jubeat saucer fulfill(開催中にjubeat propに移行)
サポート機種*27 Dance Dance Revolution (2014)BeatStream
開催期間 2014年12月24日~
必要クレジット数 ゲージ一つに付き1~10クレ程度?
ポップン以外はポップンの1つのみ、ポップンは全部で5ゲージ

概要(PONの運命浄化計画)

  • 『ポップンミュージック』主導の小規模連動イベント。PONのファーストアルバム発売記念という位置付け。
    • サイトでの解禁形式で、プレー後に特設サイトで解禁に挑戦する事で楽曲が解禁される。
      • 挑戦時にはゲージ(成功確率)が表示されており、解禁に挑戦するとその確率で楽曲解禁に成功する。
      • 失敗するとゲージが減少するが、ゲージがある限りは何度でも挑戦可能。(回数上限か最低値がある模様)
    • 対象機種をプレーする事で対応した楽曲の解禁確率が上昇する。
      • サポート機種で増えた分のゲージは減る事はない。
      • 解禁済みの機種をプレーすると、他の機種のゲージに転換される。こちらは挑戦すると通常通り消費される。
    • 楽曲の解禁はポップンプレーで伸びるゲージの解禁でポップン以外全てに同時解禁。逆は1曲ずつ。
      • フルコンプリートするとポップンで「彼女は快刀乱麻」も解禁。

評価点(PONの運命浄化計画)

  • 小規模イベントらしく解禁は軽い
    • 運が良ければ1クレだけでも対象の楽曲を解禁可能。
      • 基本的にゲージを溜めて高確率にしてから挑戦した方が安心だが、ゲージがある分だけ挑戦できるので、ある程度ゲージが伸びたら連続挑戦すれば大抵は成功する。
    • ポップン以外の機種はポップンプレーで伸びるゲージの解禁のみで終了する為、さほどの手間ではない。
      • 一方でポップン側は解禁対象は多いが、その分解禁される楽曲も多い。
  • 移植された楽曲も好評。
    • ポップンのみだがアルバムから完全新曲「彼女は快刀乱麻」も解禁。楽曲・担当キャラの乱麻ともに人気に。
  • 特設サイトも凝った作り。
    • ポップン風画風で描かれたPONとつぎドカ!メンバーが登場(それぞれPON:ポップン、烈:jubeat、風雅:IIDX、鈴花:ギタドラ、氷海:REFLECを担当)*28
      • ゲージの溜まり方で各キャラの立ち絵も変化、基本溜まれば溜まるほどアクションが大きくなるため視覚的にもわかりやすい。
      • 解禁時はカットイン付でど派手。なんか嬉しい。ちなみに失敗時は落ち込むPONをなぐさめるつぎドカメンバーのイラストが見える。これはこれで可愛いので一見の価値あり。
    • また、前述の通りアルバム発売記念を兼ねているので、各アーティストの発売お祝いコメントも観覧可能。

問題点(PONの運命浄化計画)

  • 運が絡むため、要領が悪いと解禁に手間取る場合も。
    • 少しゲージを伸ばすたびに10%程度で挑戦…を繰り返すと、運が悪いと大分手間取る。
      • それでも確率からしてそこまではかからないはずだが、どうしても運が悪いプレーヤーが出るのも確率なので…。

総評(PONの運命浄化計画)

小規模イベントらしい小規模イベント。
必要なクレジット数も少なめで、解禁される楽曲も概ね好評だったため、最近のイベントにしては珍しくほとんど苦情の出ないイベントだった。

余談(PONの運命浄化計画)

  • 描き卸されたポップン風のPONは残念ながらゲームには登場しなかった。
    • イベント発表時は「Howling」*29の担当になると予想したプレーヤーも多かったが、そちらの担当は狼男ドラマーのアッシュが担当している。
    • 後にポップンカードのレア「アーティストカード」でPONのイラストが使用された。

怪盗BisCoの予告状!!

対象機種 BeatStream、beatmania IIDX 22 PENDUAL、ポップンミュージック ラピストリア
Dance Dance Revolution (2014)、GITADORA Tri-Boost、jubeat prop
REFLEC BEAT groovin'!! Upper、SOUND VOLTEX III GRAVITY WARS
開催期間 2015年6月17日~2015年12月20日
必要クレジット数 最低:1機種のみの解禁なら10~13クレ、単機種:BeatStream以外での解禁不可

概要(怪盗BisCoの予告状!!)

  • 『BeatStream』主導の連動イベント。解禁に必要なのは『BeatStream』のプレーのみ。
    • 『BeatStream』プレー後に予告状を送る美術館(連動機種分とひなビタ♪の合計8つ)を選択し、その美術館内で神経衰弱形式で解禁を進める。
      • 美術館選択時に前回までにおさらいが行われ、今までにめくったパネルを確認出来る。
      • 予告状を送ってから3週間を過ぎると揃っていないパネルがシャッフルされ、それに伴いおさらい情報もリセットされる。
      • 美術館単位でコンプリートするとBSと相手機種でそれぞれ1曲ずつ解禁。フルコンプリートでは追加でBSにて「怪盗BisCoの予告状!!」のNIGHTMARE譜面が解禁。
    • 特定の条件を満たすとお手付き回数にボーナスが付き、めくった2枚が異なってもお手付き回数分めくりなおせる。(使い捨て)
      • スタートダッシュボーナス: イベント開始から1週間以内に開始でボーナス3回、以下1週間遅れるごとにボーナス回数は減少。3週間以降(7/9以降)はボーナスなし。
      • 早期クリアボーナス: 美術館に予告状を送ってから24時間以内にクリアで4回、72時間以内で3回、120時間以内で2回、168時間以内で1回のボーナスが付く。
      • サマーキャンペーン: 8/6~8/16の期間限定で、1日1回お手つき回数+1回。
      • お手付き回数を残した状態で全てのパネルをめくり終えた場合には、次の美術館にお手付き回数を引継ぎ可能。

評価点(怪盗BisCoの予告状!!)

単機種(※BSを除く)であれば必要クレジット数は少ない

  • 機種により異なるが、最短ではおよそ10~15クレ程度で2~4曲解禁される。
    • その為、楽曲あたりの必要クレジット数は大規模イベントの割にはかなり少な目。
      • ひなビタ♪も対象の機種であれば、パネルが少なくクリア時のお手付きボーナスを引き継ぎやすいひなビタ♪美術館を先にクリアする事で、お手付きボーナスを大量に引き継ぎやすく、それを使って最短でパネルが揃ったプレーヤーも多かった。
    • ちなみに、捨てゲーに躊躇が無ければかかる時間も少なくテンポはよい。
      • コインプレーのコースモードで1曲目即死をすればタカハシサンラボを介さずイベント画面に移行できた。

問題点(怪盗BisCoの予告状!!)

連動イベントの体を成していない

  • 大規模連動イベントなのに『BeatStream』のプレー以外何もできない。
    • 今までの連動イベントは対象機種全般のプレーを前提とし、物によっては単機種でも時間はかかっても解禁可能となっていることが多かったが、本イベントは今までにない連動機種の内の1機種のみプレー必須の上、他に解禁を補助する方法もない。
    • なお、『BEMANI』タイトルは国外でもアジア地域(韓国・香港・台湾・マカオ・シンガポール)で稼働しているが、『BeatStream』は韓国とシンガポールでは稼働していないため、韓国とシンガポールのプレーヤーは旅行などで稼働エリアに行ってプレーして(一気に)解禁する以外に解禁曲を遊ぶ方法が現状では存在しない(韓国・シンガポールのプレーヤー向けの救済処置もなし)。

主催の『BeatStream』側の楽曲解禁が重い

  • 本イベントは『BeatStream』をプレーしないと進まないためか、『BeatStream』側の楽曲はそれぞれの機種の美術館をコンプした時点で1曲解禁されるという形式になっている。
    • すなわち他機種1機種分の全曲解禁=BSでの1曲解禁に相当するため、『BeatStream』側で楽曲を全て出すにはかなり長い道のりとなっていた。
      • たとえ全ての神経衰弱を1発で当てる超強運の持ち主でも最低73クレ。実際問題としては、スタートダッシュおよび早期クリアのボーナスでお手付き回数を補充するスタイルでもない限りほぼ不可能であるため100クレ以上と見ていいだろう。
    • 『BeatStream』メインのプレーヤーにとっては『BeatStream』をやり続ければ解禁されるため事実上単機種イベントではあるのだが、その観点でも解禁が非常に重いイベントであった。
    • 余談だが、隠し要素をすべて解禁しようとした場合2番目に重い(進め方によっては『BeatStream』を上回り最も重くなる)機種は『jubeat』である。
      • 楽曲解禁となる『jubeat』と『ひなビタ♪』の美術館フルコンプリートだけでは全要素は解禁できておらず、jubeat美術館の項目及びjubeat美術館コンプリート後毎プレーごとに付与される「タカハシサンjbox」によるエンブレムパーツ(全17種)が残っている。
      • 引いた結果がダブりだった場合に付与される「タカハシサンjbox+チケット」は3枚で未解禁パーツの中からランダムでの解禁となるため、最初はタカハシサンjboxでチケットを集め、チケットの枚数が残りパーツ数の3倍になったらチケットを一気に消化するのが最善となる(ちなみに理論上最悪でも49回やればチケットによる救済込みでコンプリート可能)。
    • ちなみに7/24~10/25は後述のBEMANI SUMMER DIARY 2015と重複しているため、そちらの日記執筆が追いつくまではモチベーションを維持できる結果にはなっていた。もちろんBSが絡まない日記なら絡んでいる機種をやったほうが早く進むのだが
      • 他にも2500Volt×10曲という鬼畜物量の「ミカグラ学園組曲」関連楽曲や、関連楽曲のプレー回数が進行条件となる「BEMANI×東方Project Ultimate MasterPieces」「えとたまスタンプラリー」がモチベーション維持のネタと言えたか(全て開催期間末期の12/3に全譜面無条件解禁移行)。
        余談だが、上述の運命浄化計画へのサポートは3回で打ち止めである*30
      • また、BS単機種の同時開催イベント「怪盗Tの挑戦状!?」は1プレーにつき1段階しか進行できず最後まで完了するのに15プレーが必要なため、こちらも同時進行が現実的であった。

『BeatStream』の設置台数の問題及びプレーの過密化

  • 解禁方法に加え早期開始・クリアボーナスがあった為に、イベント開始から一週間は『BeatStream』がとんでもなく混雑した。
    • 元々が他の『BEMANI』機種に比べ人気が低迷気味だった事もあり、少数稼働ないし未導入という店舗もザラにあった。
    • 他機種のプレーでボーナスといった事もないので、対象の8機種プレーヤー全てがイベント開始と同時に『BeatStream』に殺到。
      • 設置台数の少ない機種に大量のプレーヤーが押し寄せたため、店によってはとんでもない行列になっていた。
        同様の現象は1年前にも上述のBEMANI遺跡で起きていたが、当時は3度プレーすればOKだったためここまで酷くはならなかった。
      • さらにボーナス面でも、「予告状を送った当日(厳密には予告状を送ってから24時間以内)にパネルを開ききる」事で最大のボーナスがある為、当日中に終わらせようとする人も多く一日混雑したまま延々待たされたプレーヤーも多かった。
    • これらの過密化に加え、『BeatStream』のプレー内容が一切解禁に影響しない事もあって捨てゲーが頻発。初日や初週週末の混雑下では「普通にプレーすると嫌な目で見られ、酷い時は文句を言われた。」なんていう話もあっちこっちで聞かれる程だった。
      • この捨てゲーの影響から時間内貸し切りサービスを打ち切らざるを得ない店舗もあったという*31
      • 『BeatStream』をまともにプレーする気のない他機種プレーヤーからは「めうめうのイントロ聴くだけの有料DLC*32」等と皮肉られた。
      • 『BeatStream』を真面目にプレーしていたプレーヤーですら、「イベント初期に早期スタート特典目当てにひなビタ♪美術館だけを24時間で終わらせそのまましばらく『BeatStream』のプレー自体を休止、ほとぼりの覚めたところで1日1館ずつ進める」というスタイルを強いられたとか。

楽曲面の問題

  • 上記のような『BeatStream』主導のイベントでありながら、解禁される楽曲が『BeatStream』と関係ない曲も多かった。
    • 元が『BeatStream』の楽曲でないのはともかく、『BeatStream』に収録すらされてない楽曲が解禁される機種もある。
    • 極端な例が『GITADORA』で、なんと本イベントでの解禁曲に『BeatStream』収録曲が1曲も無い。『GITADOROCK』とは一体何だったのか…。
      • 『GITADORA』への『BeatStream』楽曲の移植は、これから5年後に開催となる後述の「毎週!いちかの超BEMANIラッシュ2020」で移植される「ぱんだしんけん1、2、3~ちえ!おっしょさんにはかなわないや!~」まで待つことになる。
  • 『BeatStream』解禁曲への汎用ムービー採用
    • 『BeatStream』へ解禁される楽曲には過去にムービーがついたことない楽曲も存在するのだが、今イベントに際して楽曲専用の新規ムービーが作られることは一切なかった。
      • 権利上の問題などから版権楽曲では汎用ムービーの採用例はあったが*33、KONAMIオリジナル楽曲への採用は今イベント解禁楽曲が初めて。『BeatStream』は「ムービー」をコンセプトとして挙げているのにどうなのかと批判が多い。
      • ただし、本イベントでKONAMIオリジナル楽曲に使用された汎用ムービーそのものは新規に制作されたものである*34
      • これ以後も『BeatStream』には汎用ムービーのKONAMIオリジナル楽曲が収録されており、今イベントが前例となった形となる。
    • 『IIDX』からの移植曲「Element of SPADA」は専用ムービー搭載という体だが、実際は『IIDX』で使用された汎用ムービーもそのまま移植したのが『BeatStream』としては専用ムービーという扱いになっているだけ。こちらも上記ほどではないが批判がある。

その他

  • 美術館ごとの解禁要素の質的アンバランス
    • ペアが3組(ただし全てVoltパネルで計1400Volt)のひなビタ♪以外は10組、つまり獲得できる要素も(コンプリート特典のほかに)計10個あるが、その中で一部楽曲のMEDIUM/BEAST譜面などの解禁に使うVoltが占める割合が非常にアンバランスである。
      • 上述のタカハシサンjboxを擁するjubeatのほか、プレーヤーボード用のパーツが用意されたGITADORAとジェネシスカードが用意された『SOUND VOLTEX』はVoltパネルが1組も存在しない。
      • アイコン5個も用意されVoltパネルは2枠のみとなった『REFLEC BEAT』でも計4000Volt、IIDXやpop'nではVoltパネルが6枠を占め合計5600Volt、DDRに至っては7枠合計5603Voltである。
        Voltの保持限界はBEAST CHALLENGEのクリア済みランクによって決まる*35ため、プレー終了時のタカハシサンラボで消費しておかないとVoltパネルを獲得しても無意味という事態が頻発する。
  • 『pop'n』側での解禁要素切り捨て
    • イベント開催中に『pop'n』が『ラピストリア』から『éclale』にアップデートされたが、ここでキャラデコの仕様が変更されたことにより本イベントで獲得したパーツが引き継がれないという事案が発生。
      これにより無意味だが揃えなければならない項目が2組存在することになった。

賛否両論点(怪盗BisCoの予告状!!)

  • 『BeatStream』側で解禁する楽曲に関しても、ムービー・ビジュアルの観点で賛否両論。
    • ムービーが無い機種からは上記のように基本汎用ムービーで批判を受けたが、ムービーが元々ついている楽曲についても「それまでの『BeatStream』の萌え・可愛い系を中心とした傾向から外れた実写ムービー、シリアス系アニメムービー」等で、やや浮いた雰囲気になってしまっている。
      『IIDX』とは「表裏一体!?怪盗いいんちょの悩み♥」と「怪盗BisCoの予告状!!」の交換移植をやってもよかった気がするがお互い新しすぎた
    • 一方で選曲そのものについてはこれまで『BeatStream』に無かった傾向の楽曲が入ったということで収録楽曲の幅を広げたという点で、これまで培ってきた『BeatStream』の雰囲気からは大幅に外れたものの、むしろ新しい風を吹き込んだ改革と言えるかもしれない。
      • なお、本イベントで移植された「FLOWER」は既に他社含むほとんどの音ゲータイトルを制覇してきた楽曲であり、専用ムービーが実写であることから収録が難しいのではと言われながらも、本イベントで遅れてついに『BeatStream』にも収録を達成したという状況であった。
      • 本イベントがきっかけとなってか、後述の「BEMANI SUMMER DIARY 2015」解禁曲を始め、萌えにこだわらない『BEMANI』楽曲もどんどん『BeatStream』に移植されていくようになった。

総評(怪盗BisCoの予告状!!)

正直『BeatStream』のプレー人口稼ぎと言われても仕方のないレベルの酷さ。
大規模連動イベントにもかかわらず『BeatStream』しかプレイさせないという謎極まりない仕様の上、イベント開始に乗り遅れたり、速く進めないと必要クレ数が増えてしまうという仕様のために、設置店舗が少ない『BeatStream』に8機種のプレーヤーが殺到するという迷惑にも程がある連動イベントとなってしまった。
プレー機種の少ないプレーヤーであれば大規模イベントにしては必要クレジット数は少ない為、早期に解禁終了したプレーヤーも多く、大規模イベントで問題にされやすい貢ぎ要素は薄かったのがまだマシだった点だろうか。
何よりこのイベントで一番の被害を受けたのは「 混雑で待たされ、通常プレーをすれば嫌な目で見られ、最終解禁には全美術館を終了させる必要があり、人気低迷の状態でヘイトまで集めた『BeatStream』プレーヤー達 」である。

本イベント終了後ほどなくして始まった「スミスのきまぐれジェントル」がわずか2曲で放置されるという事態があり、力の入れように限って言うならばまだマシだったと言えなくもないが、全プレーヤーに多大な迷惑と混乱をもたらしたという点で見れば、到底本イベントの比になるものではない。
結局。賛否両論が湧きがちな連動イベントの中でもワーストと言って差し支えない内容と化してしまった。

その後(怪盗BisCoの予告状!!)

  • 『BeatStream アニムトライヴ』稼働に伴い本イベントは終了し、以降は各機種での個別解禁に移行した。
    『BeatStream』側についても救済イベント「BeastCrisis外伝」で全曲を一気に解禁できるようになっている。
    • タカハシサンjboxのアイテムも2016年2月11日以降通常のゲーム及びe-amusementサイトのjboxで入手可能になった。
    • 楽曲以外では救済されていない要素もいくつかあり、例えば『IIDX』のクプロパーツは24 SINOBUZの稼働末期に過去の限定パーツをランダムで解禁可能なイベントにおける候補に入っていただけ(26 Rootageで再開催)。
      • 『pop'n』に至っては上述したようにイベント開催中に削除されている
  • 本イベントのテーマ曲「怪盗BisCoの予告状!!」は『jubeat Qubell』に移植されている。しかし怪盗つながりでのIIDXへの移植は未だに実現していない。
    • 本イベント開催中BS単機種でBEAST譜面までを解禁できるイベント「怪盗Tの挑戦状!?」が開催されていたが、アニムトライヴへのアップデートでBEAST譜面までは無条件解禁に移行している。
      このため、2017/2/12までに1度でもアニムトライヴをプレーしていることで『jubeat』における伝道の起点プレーヤーになれる形になっていた。

BEMANI SUMMER DIARY 2015

対象機種 beatmania IIDX 22 PENDUAL、ポップンミュージック ラピストリア
Dance Dance Revolution (2014)、GITADORA Tri-Boost、jubeat prop
REFLEC BEAT groovin'!! Upper、SOUND VOLTEX III GRAVITY WARSBeatStream
サポート機種 クイズマジックアカデミー 暁の鐘、スティールクロニクル ヴィクトルーパーズ、麻雀格闘倶楽部 彩の華
開催期間 2015年7月16日~2015年10月25日
必要クレジット数 最低:40クレ程度?、単機種最大:500クレ程?

概要(BEMANI SUMMER DIARY 2015)

  • BEMANI機種のマスコットキャラ達による絵日記を毎日描いていくという形式の大型連動イベント。
    • 絵日記開始は7/22だが、それに先立ってプロローグ楽曲「In The Breeze」が16日から解禁された。(該当機種をどれでも良いので一度プレーすれば全機種で解禁)
      • 以降の日記を描きはじめるには、「In The Breeze」の解禁が必須。
    • 絵日記はマスコットキャラ2人で組んでの交換形式であり、2日で1セット。例えば、初日と翌日は『IIDX』のトランと『SDVX』のレイシスの2人で出かけた絵日記である。
    • 22日以降の解禁方式としては、該当機種プレーごとに絵日記を書き進め(サイト上では%表示)、条件を満たせばそれに倍率がかかる形。
      • 基本はコインプレーの4.9%(表示上は4%)、PASELIプレーで1.5倍ボーナス*36
      • その日の絵日記の該当機種は3倍ボーナス。
      • 絵日記当日のプレーで3倍ボーナス。翌日~1週間までは1.5倍ボーナス。
      • QMA、ステクロそれぞれプレーごとにボーナスがかかり、各3プレー(ステクロは3ミッションクリア)で最大の1.5倍ボーナス。このボーナスは他と違い、毎日かかり続ける。
      • その他、機種ごとのPASELIプレーのオプション毎に倍率変動もあり。
    • QMAとステクロのボーナスを最大にかけた状態で、当日に該当2機種のどちらかをPASELIプレーすれば、1プレーで100%ちょうどとなる。
    • これらとは別に、麻雀格闘倶楽部のプレーでオーブを集めると、そのオーブを消費して麻雀格闘倶楽部のキャラに日記を代筆してもらう事も可能。これはイベント内の楽曲追加終了後も継続しており、同様にオーブを集められる。
      • オーブは4種類あり、日記の代筆には各日に対応したオーブが必要。プレーで手に入るオーブも当日のオーブになる。
      • イベント開始後、最初のプレー時に4種類のオーブを1つずつ入手。
      • 1回対局終了までプレーする度にカケラ1つ、毎日の初回プレーでカケラ2つ、PASELIプレーでカケラ1つを入手。カケラ4つでオーブが完成するので、1日1回のPASELIプレーでオーブ1つを入手できる。
    • 最後は全機種対象で共通の『夏色DIARY』の解禁が行われる。元の曲は同じだが、機種ごとに違うアレンジが加えられている。
      • この段階に限り、日数経過による減衰(上述の当日3倍及び1週間以内1.5倍の部分)が発生せず当該ボーナスが3倍で固定。

評価点(BEMANI SUMMER DIARY 2015)

  • 特設サイトの絵日記
    • 毎日作っていく絵日記は、日記に合わせた実写背景にそれぞれのマスコットキャラが可愛く描かれており、日記の文章もそれぞれのキャラらしい文章が書かれている。
    • マウスカーソルの移動を利用して、画像を動かす事による楽しさも盛り込まれていた。
    • 麻雀格闘倶楽部側の代筆日記も麻雀格闘倶楽部のキャラが好き勝手に書いている為、かなりネタ寄りの内容となっている。
      • 代筆日記は代筆以外で見る手段がないため、あえて麻雀格闘倶楽部で全曲解禁した人もいた。*37
  • 最速ペースなら非常に解禁が軽い。
    • 毎日ゲーセンに寄れる人であれば、一度QMAとステクロのボーナスさえつければ、あとは該当機種をPASELIで1プレーするだけで解禁が進む。
    • 後述するがその形式自体を嫌がる人もいるものの、一日一回の麻雀格闘倶楽部でも解禁可能。
      • クラウドサービスに対応している為、近くにゲーセンがない人でもPCさえあれば家で解禁を進める事も出来る。
  • 最終曲「夏色DIARY」は機種毎にまったく違う作風に。
    • 猫叉王子(猫叉Master+肥塚良彦)が手がける原曲を、それぞれの機種のコンポーザーが独自にアレンジしたものになっており、基本的には好評の声が多数を占める。
      • 『IIDX』でのアレンジはL.E.D.-Gが担当。「HAPPY SUMMER CORE」のジャンル名に恥じない、疾走感溢れるアレンジ。
      • ポップンでのアレンジ(及び歌唱)はPONが担当。爽やかだがどこか切ない、夏の終わりを感じさせるチューン。
      • 『DDR』でのアレンジはTAGが担当。チップチューン調のイントロからいつものTAGTAGしい曲調になる。
      • 『GITADORA』はOJこと肥塚良彦によるセルフアレンジ。本人によるアレンジという事もあってか、正統派のエンディング曲として特に好評の声が多い。
      • 『SDVX』でのアレンジはPHQUASEとMAD CHILDの二大許されないエフェクターが担当。
        GRAVITY譜面では上述したBEMANI遺跡の「KHAMEN BREAK」同様、エフェクトによる他楽曲のマッシュアップが行われている。
      • 『BeatStream』でのアレンジはQrispy Joyboxが担当。『BeatStream』の雰囲気にマッチした、チップチューンの可愛らしい曲調となっている。

賛否両論点(BEMANI SUMMER DIARY 2015)

  • 上述した「夏色DIARY」だが、一部機種のアレンジに対しては賛否が割れてしまっている。
    • 『jubeat』でのアレンジ(及び歌唱)はショッチョーが担当。S-C-U名義の曲を髣髴とさせるテクノ調アレンジと思いきや、ラスト近辺で某音楽グループを思わせるラップに様変わりしプレーヤーの腹筋を狙ってくる。
      • 「サビで歌わなければエンディング曲として完璧だったのに!」と漏らすプレーヤーはいるが、その一方で「何度か聴いている内にクセになった」「これはこれでかっこいいアレンジ」という意見も目立つ。
      • ショッチョーのボーカル曲は上述したBEスタでの収録曲「マインド・ゲーム」以来となる。そう考えると何気に貴重なアレンジ楽曲なのかもしれない。
    • そして『jubeat』以上に毀誉褒貶が激しいのがRBでのアレンジ。アレンジ(及び歌唱)担当は矢作川ことDes-Row。
      終盤デスメタル調になっていきなり加速する様は、8月31日になったのに宿題が手付かずの状況を思い起こさせる、まさに"DIE"ARY。
      • 「どうしてこうなった」「折角のイベントが台無し」「なんだいつものDes-Rowか」「せめてポップンでやれ」「ここまで吹っ切れるとかえって清々しい」と、本当に多種多様な意見が見られる。
      • 「前半は好き」「よく聴くとデスメタル部分の曲調がかっこいい」という声も見られる。楽曲のクオリティ自体は決して低い物ではない事の証であろう。

問題点(BEMANI SUMMER DIARY 2015)

  • 解禁が遅れる毎にどんどん重くなる解禁
    • 「日記は忘れない内に書く」というイベント内容には合っているのだが、毎日ゲーセンに行けない人や、一部の機種以外やる気のない人にとってはどんどん解禁が重くなる辛いイベント。
  • 解禁の順番は選べず、興味ない機種の解禁も進めなければいけない。
    • 自分の興味のある機種の曲だけを解禁するという事が出来ない。
      • 興味のある機種が1機種だけの場合、(順番は前後するが)8日に一度の解禁の為に興味ない機種の解禁を続けないければいけない為、抵抗を感じる人もいる。
  • 連動イベントでは相変わらずではあるが、BEMANI機種以外のサポート機種にも文句は聞かれる。
    • 特にもう一つの解禁形式である麻雀格闘倶楽部での解禁効率がBEMANI機種を遥かに上回っている点。
      • 麻雀格闘倶楽部はクラウドにも対応しておりPCでもプレー出来る為(ただしゲームセンターより少しだけ割高)、「毎日家で麻雀格闘倶楽部をプレーする」という形でも解禁は出来るが、音ゲーの解禁イベントを全くジャンルの違う麻雀で進める事への不満も多い。
      • 代筆してもらえばその日全ての要素を解禁でき、遅れた分の日記もペナルティが無くオーブ1つでフォロー可能。さらに代筆日記だけは代替手段が無く、挙句の果てにBEMANI機種での1クレ解禁は当日プレーかつQMA・ステクロのボーナス獲得に6ゲーム分追加でかかるため、全体的に麻雀のみでの解禁の方が間違いなくお得である。
        このため最も効率の良い解禁方法が「1日1回PASELIで麻雀をプレー」となってしまい、まるで「BEMANI SUMMER DIARY 2015」ならぬ「MAHJONG SUMMER DAIHITSU 2015」などと揶揄されていた程の本末転倒ぶり。
        時間効率を考えるなら家のPCで多少割高な麻雀、金銭効率を考えるなら毎日ゲーセンに通って麻雀、といずれにしても麻雀が最善の手となってしまっている。
      • ただしプロローグと最終日は代筆が不可能なため、ここのみBEMANI機種のプレーが必要となる。それでも、BEMANI機種を1回プレーして絵日記開始→最終日以外を全て麻雀代筆で済ませる→あとはBEMANI機種で最終日を埋める…という手順が最短な事には変わりない。
    • 一応、QMAでは期間限定で「BEMANI検定」「麻雀検定」を開催、ステクロもSTEのサービス、麻雀格闘倶楽部も麻雀を知らない全く知らない初心者でも遊べるよう「八牌麻雀」モード*38を搭載し、BEMANIプレーヤー向けに対戦相手にもBEMANIキャラが登場して手軽に遊べるように工夫されていたり、またQMAとステクロはオリジナルアバターも獲得できるといったフォローはされている。
      • 尤も、そのフォローのおかげで麻雀推奨になってしまった所も否定はできないのだが。麻雀格闘倶楽部における、BEMANIしか興味のないプレーヤーをなんとか取り込もうとする力の入れ具合を見る限り、むしろMFCを盛り上げたいがためのイベントだったのかもしれない。
    • 「大学生の夏といえば麻雀だから、イベントのコンセプトには合致している」という、擁護になっているのかいないのかよくわからない意見も存在してはいる。

総評(BEMANI SUMMER DIARY 2015)

「絵日記」というテーマが裏目に出てしまったイベント。
頻繁にゲームセンターへ行ける人、そして多機種プレーに抵抗のない人からすれば非常に軽い解禁となったが、その一方、頻繁にゲームセンターに行けない・行かない人からすればどんどん重くなる辛いイベントとなった。
麻雀格闘倶楽部での解禁に抵抗がなければそちらでの解禁は後からゆっくりでも問題ないが、やはり音ゲーと全くジャンルの異なる、それも複雑なルールが多少なりとも絡むゲームを継続プレーする事への抵抗感が強いプレーヤーも多かった。
イベント用の特設サイトや楽曲面ではそれなりに好評だったものの、解禁方式はプレースタイルによって大きく意見が割れることになった。

余談(BEMANI SUMMER DIARY 2015)

  • 本イベントでBeatStreamに移植された「隅田川夏恋歌」のムービーでは、一部jubeatを意識した演出が登場する。
    中でも同曲を伝説たらしめた「濁流」(jubeat propの記事を参照のこと)を模した場面切り替えシーンはインパクト大。
  • 本イベントで結成されたユニット「S-C-U × U1 overground」及び「楽園の囚人」の2組はその後も再結成しBEMANIへ楽曲を提供した。
    • 特に「楽園の囚人」は、新曲の他に参加メンバーの一人であったQrispy Joybox氏が引き続き本名の「TATUYA」名義で『BEMANI』に参加している件から、本イベントの影響を最も受けたアーティストと言っても過言では無い。
      • 実は同ユニットは、上述の「BEMANI遺跡」で一度合作を行ったユニットではあるが、まさかここまで人気になるとは思ってもなかったであろう。
  • 今回の大型連動イベントも例に漏れずイベント単独名義のサントラが発売された。
    • 今回のサントラは恒例の書き下ろし楽曲と機種別ver.が収録されている他、対象機種に収録された移植曲までも収録されている力の入れようで、連動イベントのサントラとしては過去最大のボリュームを誇っている。
      • ただ、移植曲もBEサマのサントラに纏められてしまった反動なのか、近年の対象機種のサントラにおける恒例行事の連動移植曲も未収録になってしまったクチがある。
  • 本イベントの影響を最も受けた機種は『SOUND VOLTEX』であろう。
    • 本イベント開催前から同機種初のコナミオリジナル楽曲が少数ながら他機種に移植されていたが、本イベントの開催をきっかけとして『SDVX』オリジナル楽曲の他機種への移植機会が増加した。
    • また、前述の「怪盗Biscoの予告状!!」より「POLICY BREAK」と同様の形式の原曲移植が行われていたが、同じく本イベントの開催をきっかけにポリブレ無しの原曲移植が頻繁に行われる様にもなった。
    • ちなみに本イベントで『SDVX』とコラボを行わなかった『pop'n music』では、「FLOOR INFECTION/POLICY BREAK」以外の形式でのコナミオリジナル楽曲の相互移植がない状況が、後述の2020年開催『毎週!いちかの超BEMANIラッシュ2020』まで長らく続いてしまっていた。どうしてこうなった…。
  • 下記『BEMANI SUMMER GREETINGS』とほぼ同時期の2018年夏、ノスタルジアƒORTEにも「夏色DIARY」の新アレンジが収録された。
    • こちらのアレンジはwacとAkhutaの2名が担当。冠した「郷愁」の名の通りに、何年経っても色褪せぬ夏の思い出を感じさせるピアノアレンジとなっている。
    • ノスタルジアという作品の都合上致し方ないのだが、他機種とはかなり方向性が異なるアレンジの為「最初聴いた時は同じ夏色DIARYと思えなかった」という意見も無い訳ではなかったり。

スミスのきまぐれジェントル

対象機種 jubeat prop(開催中にQubellに移行)
SOUND VOLTEX III GRAVITY WARS(開催中にHAVENLY HAVENに移行)
GITADORA Tri-Boost(開催中にRe:EVOLVEに移行)
開催期間 2015年12月28日~2017年1月19日
必要クレジット数 1曲あたり8クレ、単機種:jubeat以外での解禁不可

概要(きまぐれジェントル)

  • 『jubeat』主導のイベント、解禁に必要なのは公式サイトと『jubeat』プレーのみ。
    • 設定上は「スミス氏が街で見かけたCDを試聴しているうちに名曲の予感を感じ、そのCDを購入後他機種にも広めていく」というものとなっている。
      • 1. 解禁したい曲を選んだあと『jubeat』をプレーすると「jubeat smith」なる架空の『jubeat』がその曲を取り込もうとする演出が入る(進捗のゲージも表示される)。
      • 2. 合計24TUNES分のクレジットを消化すると取り込みが完了、スミス氏が名曲の予感を感じるので公式サイトのボタンを押して解禁することで、『jubeat』ともう1機種においてその曲が解禁される。
      • 3. 曲を選んでから1週間以内にゲージをためきれなかった場合、10日間の入荷待ちの後再開可能。この場合、今までのたまり具合によって若干のボーナスがあるが、曲ごとのコンプリートは『jubeat』をプレーすることで初めて発生する。

評価点(きまぐれジェントル)

『jubeat』を普通にプレーするだけで進行する

  • 上述の怪盗BisCoが(1周年を迎えたとはいえ)マイナーな側だった『BeatStream』が必須だったのに対し、こちらはメジャー側機種である『jubeat』が必須。
    また怪盗BisCoにおける神経衰弱ゲームのような要素もなく、(曲を選んでおけば後は)『jubeatを』普通にプレーするだけで進行する。
    • 流れとしては「FLOOR INFECTION」が近いが、1週間経過orゲージがたまり切るまで同じ曲にポイントを注入し続ける点が異なる。

問題点(きまぐれジェントル)

連動イベントの体を成していない

  • 上述の怪盗BisCoより規模が小さいとは言えど、『jubeat』以外の機種が何の影響ももたらさないという点においては同じ。

わずか2曲で終了

  • 定期的な楽曲追加が予定されていたが第2弾の「Just Believe」登場後音沙汰がなくなり、丸1年放置された状態で終了。
  • 終了後の救済についても、連動先の機種では2019年3月まで音沙汰がなかった。
    • jubeatではQubellの期間限定QUBE「Valanga-伝説の山-」のKEY QUBEで「Chloé」が登場し、clan以降はどちらも救済されている。
    • 『GITADORA』は2019年3月以降、期間限定でDX解禁チャレンジに追加されるようになった模様。
    • 『SDVX』はVIVID WAVEになって以降インプット可能になっていたらしいのだが、告知がないため知られていない。
  • なお、『jubeat』では過去にsaucer時代に連動イベント「私立BEMANI学園」のテーマソング「Endless Chain-2人でトリガーを引こう-」のプレゼントキャンペーンを行っていたが終了アナウンスが無く放置状態が続いてしまっており、その為一部のプレーヤーから「Lincle LINKやEndless Chainプレゼントキャンペーンの二の舞いになってしまうのか」と不安がられていたが、それが杞憂に終わったという意味では評価する声も。

総評(きまぐれジェントル)

「企画倒れ」という言葉はまさにこのイベントのためにあるといっても過言ではない、というレベルで滑ったイベント。
曲追加も滞りその上1年も放置というあまりにも悲惨な内容で、上述の怪盗BisCoより酷い結果だったといっても過言ではない。
唯一評価できたのは、jubeatを普通にプレーすることが進行条件だったことだけである。


いちかのBEMANI投票選抜戦2019

対象機種 beatmania IIDX 26 Rootage、ポップンミュージック peace
Dance Dance Revolution A20、GITADORA EXCHAINjubeat festo
SOUND VOLTEX VIVID WAVE、ノスタルジア Op.2、DANCERUSH STARDOM
サポート機種 麻雀格闘倶楽部 GRAND MASTER、BASEBALL COLLECTION
開催期間 2019年9月12日~2019年10月14日

概要(いちかのBEMANI投票選抜戦2019)

  • KACで登場したKONAMIアミューズメントのヴァーチャルイメージキャラクター「いちか」が中心となり、人気投票を兼ねた連動解禁イベント。前回のBEサマから実に4年ぶりの開催となった。
  • まず各機種のエントリー楽曲が自機種のみ無条件でアンロックされる。対象機種をプレーする度に投票権がもらえ、その投票権を使い各機種に投票することで楽曲が解禁していく。
    • 100投票でランクBとなりエントリー楽曲が他7機種にて解禁、200投票でランクAとなりエントリー楽曲がアプリで視聴可能になる。400投票でランクSとなり、他の8曲を解禁済であればいちかのイメージソング「ミッドナイト☆WAR」が対象機種で解禁していく。
      • つまり、エントリー楽曲だけなら各機種に100票ずつで全解禁、イベントテーマソングの解禁は欲しい機種に追加で+300票ずつという形になる。
  • また、グッズのプレゼントキャンペーンや投票数による各機種独自の企画開催なども兼ねている。
    • 『BEMANI』では過去に同じく人気投票を兼ねた合同イベントの「日向美ちくわ姫選手権」が開催されていたが、同イベントはひなビタ♪というコンテンツや一部機種を中心に行っていた事に対して、 本イベントはオンライン稼働中のほぼ全てのBEMANI機種が対象なのが特徴的。

評価点(いちかのBEMANI投票選抜戦2019)

  • 単機種勢であれば、効率重視でプレーすれば解禁が軽め。
    • 各機種初回プレーボーナスもあり、サポート機種を含めたすべての機種を1回ずつプレーするだけで投票権400ほど取得可能。
      • 初回ボーナスを獲得して以降はメイン機種のみのプレーで問題はない。
    • デイリーボーナスも存在するため、うまくプレーできればメイン機種400&他機種100はそこまで重いものではない。
    • ゲーセンに行けなくても例によって『麻雀格闘倶楽部』のクラウドプレーで投票権を獲得することも可能。
  • 各エントリー楽曲は方向性が違いバラエティに富んでいる。
    • 恒例だが『GITADORA』『ノスタルジア』『DANCERUSH』ではそれぞれで異なるアレンジが施されており、1つの楽曲で最大4つのアレンジを楽しむことが出来る。
    • 特に「おーまい!らぶりー!すうぃーてぃ!だーりん! (DANCERUSH Style)」は曲自体がかなり別物と言える大胆なアレンジが施されている。
  • 各機種代表のエントリー楽曲1曲についてはその機種に限り、イベント期間中1プレーするだけで常駐。
    • たとえば『IIDX』では期間中にプレーするだけで代表エントリー曲の「Trill auf G」が最初から出現している。
    • もちろんイベント期間中に一度もプレーしていなかった機種ではこの特典もないので注意。
  • (時期はともかく)太っ腹なアフターケア
    • イベント終了後は後述するように程なくして「Trill auf G」が全機種で(e-pass使用時)無条件解禁されたが、その後イベントから9か月後の2020年6月25日に全機種で全曲無条件解禁移行という太っ腹な事態が発生。これについてだけは他のどのイベントにも本イベントの爪の垢を煎じて飲ませたい

賛否両論点(いちかのBEMANI投票選抜戦2019)

  • 今までに比べるとサポート機種の存在は鳴りを潜めている。
    • BEサマの反省なのか『麻雀格闘倶楽部』での派手な救済処置はなくなり、獲得効率は他のBEMANI機種と同程度になっている。
      • また獲得量は支払いPASELI料金の多さに依存する影響で、勝ち続けて無料コンティニューした場合はその分の獲得数も0となるため逆に効率が下がり、適度に切り上げる必要がある。
      • それでも上記のクラウドサービスによるプレーや、おなじみとなった「八牌麻雀」モード*39による麻雀未経験者の救済もあり、一定の存在感は発揮している。前回同様にイベント期間中の八牌麻雀では対戦相手に『BEMANI』キャラが登場する他、いちかがナビゲーターとして登場している。
      • 特にデイリーボーナスの存在が毎日+20と意外に大きいため、連日でゲーセンに通えない場合はクラウド麻雀の併用の効率が抜群となっている。
      • 今回は新たにAndroid版コナステも使うことが可能で、さらにAndroid版は新規登録で500円分のポイントが貰えるため、ゲーセンに行けない日に小分けして使えばこれだけで150票近い票数を無料で得ることが可能。ただしiOS版コナステは配信されていないため、iPhone派が不利な状態となってしまった。
    • もう片方の『BASEBALL COLLECTION』はゲーム性が音ゲーとほとんど関連性が無い上に稼働筐体数が少ない等といった問題点を抱えている。
      • 「スター選手」モードが初回プレー100円(通常は200円)で、初回プレーボーナスを含め投票権50とかなり多めにもらえる。
    • サポート機種に『ボンバーガール』があれば…と嘆くプレーヤーもちらほら。
      • そちらは『IIDX』のキャラクター「ツガル*40」がプレイアブルとして参戦しており、『麻雀』や『BBC』より『BEMANI』と関連性があったのだが。
      • ただし当時のボンバーガールは設置店舗数がかつてのビーストの比ではない程少なく、通常時から混雑している店舗が多い上にプレーに応じてe-amusement PASSが当たるキャンペーンが当イベントと同じタイミングで始まっていたため、「怪盗BisCo」のような1つの機種に人が集中しすぎる状況になりかねない、という事情も加味された可能性がある。

問題点(いちかのBEMANI投票選抜戦2019)

  • イベント開催タイミングについて
    • イベント開催タイミングが『GITADORA EXCHAIN』の稼働終了間近*41であり、次期バージョンの稼働開始までに説明のつかないレベルの空白期間が発生してしまった。
      • 結局開催中にNEX+AGEへのアップデートは実施されているが、初期Hot曲に本イベント解禁曲も含まれることによる弊害が発生している
    • 同じく稼働開始から1年経過しており新バージョンが出てもおかしくない状況だった『jubeat festo』に至っては新バージョンの気配すらない
      こちらはイベント終了後公開された「festo島スペシャルガイド」にて未調査地域があることが示唆されているが、お茶を濁している感が否めない。
  • 察しのとおり、複数機種で『ミッドナイト☆WAR』を解禁させようとするとプレー数が非常に嵩む。
    • 前提として事前に各機種のエントリー楽曲を先に解禁する必要があるためまず800票分、さらに解禁させたい機種に+各300票ずつとなる。つまり単機種だけでも最低1100票、全機種で解禁する場合は3200票も必要。
  • イベント開催後半から投票権2倍タイムが実装されたが「日替わり単機種、4時間のみ(16:00~20:00、土日はそれに加え10:00~14:00)」となっており、あまり救済されている感じがない。
    • さらに、よりにもよって一番プレー人口が多いであろう土日夜のボーナス対象がサポート機種であるMFCとBBCになっている。
  • 従来の連動イベントと同様、サイト上のイベント進行状況が反映されるのは実際に該当機種をプレーしてからとなる。
    • しかし今回は単機種でもイベントを進められる関係上、例えば開始直後に他機種で初回ボーナスを取り、以降はメイン機種のみをプレーしていた場合、解禁が終わってから改めて他機種をプレーしていない場合はメイン機種以外に進行状況が反映されない。そのままイベントが終了するとせっかく解禁したのに他機種分が無駄になってしまう(単機種専属であれば実質的な問題はないが)。
      • 例:最初に『jubeat』を1回プレーし、以降『IIDX』のみで投票権を稼ぎ全機種アンロック可能状態にして『IIDX』をプレー、その後に『pop'n』をプレーした場合、『IIDX』と『pop'n』ではアンロックされる。ただし、『jubeat』ではアンロック状況がまだ反映されていないので、この状態でイベントが終了すると『jubeat』でのアンロックが無効になる。
    • このため、エントリー楽曲8曲の解禁作業が終わった後の段階で他の機種を一通りプレーしておくのが安全と言える。
  • 優勝したIIDXの扱いが悪い
    • 最終的に優勝したのは『IIDX』だったが、それによる影響は「Trill auf G」が全機種で(e-pass使用時)無条件解禁というもの。
      つまり、最初から「Trill auf G」が解禁されているIIDXへの優勝の恩恵はない。
      他機種は期間内にプレーしていれば最低2曲が解禁されているのに対し、『IIDX』は1曲しか解禁されていない人もざら
      • 「Trill auf G」の無条件解禁は『IIDX』のみ『HEROIC VERSE』に合わせる形で一足早く行われたが、全曲無条件解禁が他機種と同時だった点も酷いものである。*42

総評(いちかのBEMANI投票選抜戦2019)

久々の大型連動故か、比較的無難な内容であった。
楽曲も全体的に好評で比較的早く救済処置もあり、新たな立ち上がりとしてはなかなかの内容といえる。
その一方、優勝した『IIDX』の扱いの悪さなど粗も見られる。

余談(いちかのBEMANI投票選抜戦2019)

  • 前述の通りグッズプレゼント企画を兼ねており、投票権を100使用する毎に店頭でステッカーが貰えてアクリルフィギュアの抽選に応募できる。
    • ステッカーは低確率で光る仕様のものが含まれていた。
  • 各機種のマニフェスト企画の内容に差が大きい。
    • 例えばDDRであれば「新規CHALLENGE譜面作成」「POLICY BREAK開催」「EDIT復活を目指す」とかなり気合が入っていたものの、IIDXは「オカ研チケットを5枚配布」「クプロを新規作成」「Vディスク200枚プレゼント」、ポップンは「ミミとニャミに新カラー追加」「『おーまい!らぶりー!すうぃーてぃ!だーりん!』のDANCERUSH版を収録」など、そこまで力が入っていないように見えるものとなっている。
    • また、マニフェスト自体の目標票数は全プレーヤー累計で各100万票ずつとかなり緩めであり、事実IIDXが開始からたった3日で達成、一番遅い『jubeat』ですら6日後にあっさりと達成している。
    • さらに冷静に内訳を見てみると、一部を除けば将来的に実装予定だったものをマニフェストとして設定しただけとも取れるため、単にイベントを盛り上げるためのスパイスだったとも考えられる。
    • ちなみに『GITADORA』と『jubeat』ではマニフェストに「キャラのテーマソングを作る」があったが、どちらも出来上がったそれは絵描き歌になってしまっている。
    • なお、『ポップン』のマニフェストの1つであった「イベントを記念したデコパーツを増やします!」については、『peace』『解明リドルズ』の間は一切音沙汰がないままとなってしまい、ついに『UniLab』でデコパーツシステムそのものが廃止となったことで公約を反故にされてしまった形となっている。
  • 「いちか」の関連キャラが2名おり、本イベントの1か月半前に一宮*43で収録されたBEMANI生放送でデザインだけは発表されている。
    • 服装は違うが、この2名は翌年開催された「いちかのBEMANI超じゃんけん大会2020」「毎週!いちかの超BEMANIラッシュ2020」にて登場している「のの」「みや」と思われる。
  • イベントが大きく影響を与えた機種について
    • 今回は久々に開催された大規模な連動イベントという事もあってか、大きな影響を受けた機種が存在する。
    • それはpop'n musicとSOUND VOLTEX。pop'nはFLOOR INFECTIONの対象機種となっていたのだが、初開催以降は解禁曲の無条件解禁が行われていない上、pop'n側のゲストキャラのレイシスもFLOOR INFECTION曲のみの担当でイベントをこなせなければ使えない、他機種では当たり前になりつつあったINFECTION未経由でのSDVXオリジナルorリミックス曲がpop'n未登場、SDVX側もpop'nからの移植曲がPOLICY BREAK経由のみでプレー可能等々、色々な意味でヤバい状態になっていた。
    • だが、今回のイベントでレイシスがvoltississimoを引っ提げてpop'nに登場した事によりINFECTION未経由でレイシスを使用出来るようになったのはもちろんの事、長らく解禁しないと遊べなかったFLOOR INFECTION曲が無条件解禁されたり、イベント終了直後にはpop'n単独のイベントでSDVX曲が解禁可能になる、SDVX側もPOLICY BREAKを使わずともpop'nからの移植曲をプレー可能になるなど、両機種間にて様々な動きを見せる事になった。
    • そして、挙句の果てには長らくプレーヤーを苦しめていたFLOOR INFECTION及びPOLICY BREAKも事実上の終焉を見せる様になったりしている。この事から、本イベントはvoltississimoと共に止まっていたpop'nとSDVX間の時を動かした物として象徴しても良いと言えなくもない。

おとどけ!トロッコ大作戦

対象機種 GITADORA NEX+AGE
jubeat festo
ノスタルジア Op.3
開催期間 第1弾:2019年12月18日~2020年1月13日
第2弾:2020年7月3日~2020年7月26日
必要クレジット数 他2機種各6クレジット(+反映用自機種1クレジット)、3機種合計20クレジット

概要(トロッコ大作戦)

  • 『jubeat』『GITADORA』『ノスタルジア』の3機種楽曲交換イベント。
  • 各機種をプレーするごとに線路が敷設されていき、6プレーでその機種から他2機種への路線が開通し他2機種においてプレー機種からの移植曲が解禁される。
    • 2機種双方からの移植曲を受け取るとそれらとは別にもう1曲解禁される(全機種共通で、第1弾は「Catapulted Arch」、第2弾は「COSMIC SYMPHONY」)。
    • 例によって反映まで期間内に行う必要がある。

評価点(トロッコ大作戦)

非常にシンプルでわかりやすい内容

  • 一言で言ってしまえば「3機種とも6回ずつやれ」で通ってしまうシンプルなルール。
    • 強いて挙げれば最後に6プレー目を達成した機種以外は反映用の1プレーが別口で必要だが*44
  • 条件はプレー回数のみ。『jubeat』のTUNE RUNでHAZARD付きのコースで即落ちしようが、GITADORAのRISKY即落ち×3曲の瞬殺プレーだろうが、1回として扱われることに変わりはない。
  • どの機種でもプレー終了時に進捗(3機種とも)が表示されるため、進行がわかりやすい。

問題点(トロッコ大作戦)

解禁のためには他2機種が6プレーずつ必要

  • ある機種で隠し曲を解禁するためには他2機種のプレーが必要となるのだが、6回ずつというのは仮に他機種が気に入らなかったとした場合精神的および金銭的な負担としてはやや大きいか。
    • もっとも、『ノスタルジア』と『jubeat』の間で行われた過去のイベントでもノルマが各6回のものはあった*45
    • 『GITADORA』に関してはGFとDMでプレー回数は合算されるため、どちらか一方のみ6回という形でもきちんと完了できる。

解禁曲が過去の3機種間での楽曲交換イベントとはまったく別

  • 上述したように最近では連動イベントの解禁曲に対する救済の鈍さが問題視されるが、本イベントの解禁曲は過去の3機種間での楽曲交換イベントとはまったく別であり過去イベントの救済要素は一切ない。
    今回はイベントの内容的に「双方のプレー回数に応じて途中で過去イベントの救済を入れる」というのは不自然といえるが、ならばせめて6回で発生する解禁要素に一緒に入れてしまう、もしくは線路敷設中に発見したという名目での単機種解禁として組み込むという手もあったのではないだろうか
    • 過去の『ノスタルジア』と『jubeat』の楽曲交換イベントのノルマは順に「両機種各1回プレー」「『jubeat』での特定称号の獲得(コストは期間中5日プレーでも確保可能)+ノスタルジア側でイベントステージのコンプリート(必要プレー回数理論値は5回)、各1プレー相当で前回のイベント解禁曲の救済あり」「相手機種を6回プレー後に自機種プレーで受取(条件達成は個別判定)、過去のイベント解禁曲の救済も同時発生」であった。
    • 過去のノスタルジアと『GITADORA』の楽曲交換イベントは「両機種各1回プレー」「『GITADORA』→『ノスタルジア』は3プレー、『ノスタルジア』→『GITADORA』はイベントステージのコンプリート(必要プレー回数理論値は3回)で個別に達成判定」で、後者には各1プレー相当で前者のイベント曲の解禁があったことも『jubeat』と共通している。
    • 『jubeat』と『GITADORA』の間では過去に「2プレーすると相手側で解禁」というものが2回開催されており、2回目では1回目の曲の救済も同時発生だった。
  • 2020年7月に第2弾が開催されたが、こちらも第1弾を含めた過去イベントの救済は一切存在しない。

(第1弾のみ)『jubeat』の終了日誤認

  • プレーごとに出る進捗表示で、第1弾における『jubeat』のみ1/12時点で「本日終了」と表示される不具合があった。
    • 1/13にもきちんと表示されており、また1/13に進行や反映ができないといったこともなかった模様である。
    • ちなみに『jubeat』では3機種すべてにおいて反映込みで完了していても表示されていた。これは第2弾でも同様である。

総評(トロッコ大作戦)

シンプルなルールで貢ぎ要素も少なく、小ぢんまりとした内容ではあるものの問題らしき問題もないイベント。
それだけに、人によっては過去の交換イベントの救済が含まれなかった点が気にかかるものである。


毎週!いちかの超BEMANIラッシュ2020

対象機種 全イベント beatmania IIDX 27 HEROIC VERSEポップンミュージック peace
Dance Dance Revolution A20 PLUS、GITADORA NEX+AGEjubeat festo
SOUND VOLTEX VIVID WAVE、ノスタルジア Op.3、DANCERUSH STARDOM
みやラッシュのみ 麻雀格闘倶楽部 疾風、BASEBALL COLLECTION SEASON 2020
開催期間*46 いちかラッシュ 2020年7月29日~2020年10月29日*47
ののラッシュ 2020年8月5日~2020年10月29日
みやラッシュ 2020年9月10日~2020年10月29日*48
必要クレジット数(いちかラッシュ) 単機種最低:移植元各1クレ(計3クレ)+反映用自機種1クレ 単機種最大:31クレ
全機種最低:12クレ

概要(超BEMANIラッシュ2020)

  • 昨年に続く「いちか」達をフィーチャーしたイベント。
  • 今回はイベント期間中「毎週!」いくつかの機種に新曲が追加されていく。
    また、3種類の異なるルールのイベントが並行して開催される内容となっている。
    • 公式サイトこそ共通だが、それぞれのイベントの進捗状況はお互いに一切関係しない。
  • いちかラッシュ
    • イベント対象機種のプレーによる移植曲の解禁。
    • 移植元の機種を1回、もしくは移植先(自機種)を10回プレーすると、その次の移植先機種プレー時に解禁。
    • 公式サイトで進捗を確認できるものの、閲覧は一切不要。
  • ののラッシュ
    • 公式サイトでカードゲームをプレーし、獲得したスタンプとの交換による楽曲解禁。こちらは公式サイト必須。
      解禁が実際に反映されるのは交換後のプレー開始時。
    • 直近で行われた「いちかのBEMANI超じゃんけん大会2020」と酷似したルールだが、カードの配分が当たり(スタンプ3個)2枚、ハズレ(スタンプ1個)1枚になっている。
  • みやラッシュ
    • プレー回数などによるポイントを使用したオリジナルグッズの争奪戦。楽曲解禁要素は一切無し。公式サイト必須。
    • 昨年行われた「いちかのBEMANI投票選抜戦2019」のグッズプレゼント企画の部分だけを切り出したようなルールで、獲得ポイントもほぼ同じ。

評価点(超BEMANIラッシュ2020)

単機種でも完遂可能な「いちかラッシュ」

  • 多機種間のイベントというと進行条件の関係で参加機種すべてのプレーが要求されるものであるが、いちかラッシュにおける解禁条件は「移植元の機種を1度プレー」「移植先の機種を10回プレー」のいずれかとなっている。
    • プレーごとにその機種において「既に立っていたその機種向け移植曲の解禁フラグを回収し楽曲解禁」「その機種から移植される曲すべてにおける解禁フラグが立つ」「その機種における未解禁曲のうち一番古いものに対し、自機種での解禁のためのカウントが+1(10になることでフラグ獲得、次回プレー時に解禁)」が同時に発生する、と考えてよい*49
    • 一通り楽曲が追加された後に対象機種をプレーすれば、1回プレーしただけで移植先全てがアンロック可能状態になる。このため実質的には8機種を一通りプレーするだけとなり、解禁もかなりお手軽。
      8機種すべてフルコンプリートを目的とする場合でも、単純に考えれば「まず8機種を一通りプレーし、最後にプレーした機種以外は反映用にもう1プレー」の計15回となるが、「移植元3機種を一通りプレー後に初めて移植先機種をプレー」も絡めることで12回まで減らすことも可能である。
    • 単機種プレーヤーにとっても、他機種を一切プレーしなくてもコンプリート可能。ただし上述したように自機種での解禁カウントは未解禁曲のうちもっとも古いものにしか適用されないため、反映込みで必要なプレー回数は31回とやや多め。とはいえ、一部の過去のイベントを同条件で完走するのに比べれば十分現実的な範疇で、「BEMANI機種間の相互誘導」という連動イベントの主旨を踏まえればかなり良心的と言ってよい。
    • なお自機種での解禁カウントが残っている曲の移植元をプレーすると自機種にたまっていたカウント自体は無駄になってしまう。多機種横断プレーならともかく、中途半端にたまっている機種がある場合は注意。このため、メイン機種への解禁曲の移植元機種は先に一通りプレーを済ませておくのが推奨される。
  • 余談だが、全機種3曲ずつそろった後その3曲をそろえることで解禁可能になる曲として、9/30より「 狂水一華 (きょうすいいちか)」が、10/7より「Jetcoaster Windy」が追加されている。万全を期するなら10/7以降のプレーで「Jetcoaster Windy」まで回収すべし。
    • それぞれいちか/ののの曲と銘打たれており、今後みやの曲が追加される可能性もあったが、結局追加されていない。
    • なお、条件にののラッシュ側の楽曲解禁は一切不要(解禁フラグを立てた曲の回収自体は同時に行える)。後述のようにののラッシュへの批判が多かったこともあり、ユーザーからは安堵された。

問題点(超BEMANIラッシュ2020)

開始当初は理論上コンプリート不可能、後の緩和も終了ギリギリかつ極端な「ののラッシュ」

  • イベント開始当初はカードゲームの結果によるスタンプの供給量が圧倒的に少なく、理論上でも全機種全楽曲の解禁が不可能だった
    • 1機種につき3曲(8機種合計24曲)だが、1曲解禁に必要なスタンプ数は先に類似ルールで開催された「いちかのBEMANI超じゃんけん大会2020」と同じく20個で据え置きな一方、供給量は「勝利時3個、敗北時1個(連敗時+1個はイベント当初から実装済)」と減少している
      • つまり1週間で13~21個しかスタンプが貯まらない(1週間全勝でようやく1曲分というレベル)のに、楽曲は毎週3~5曲増えていくというとんでもないペースになっていた。
    • 当然ながら救済措置が行われることは必至であり、直近の「いちかのBEMANI超じゃんけん大会2020」が徐々に緩和を行った事から今回もその方針を採る事は明白であったが、本イベントではなんと終了予定の1ヵ月前である9/30にまでなってようやく底上げが始まった上に、1週間ごとに供給量を増やすという意味のない渋り方をしたせいで焼け石に水という状況に。
      • さらにその増加量も+2個→+4個→+9個→+29個と、その滅茶苦茶ぶりには呆れて言葉も出ないユーザーも多数。イベント終了間際になってようやく全機種解禁が可能になった計算になる上に、勝って32個・負けて30個なのでもはやカードゲームの勝敗の意味すらほぼ無くなってしまっている。そして終了前日の10/28には+49個とさらに増加。
      • しかも上記の緩和をもってしても、結局全機種分がコンプリート可能になったのは最速でイベント終了4日前の2020/10/25。もちろん、理論上の話なので現実的には10/26(月)~28(水)辺りになる。イベント初日から欠かさずにカードゲームをプレーしてこれである。その上、連動イベントでは相変わらずの仕様だが、実際に解禁させるには筐体でのプレーが必要なため、イベント終了ギリギリまで毎日カードゲームを引き続けた上で数日内にすぐさまBEMANI機種をプレー、もしくは機種ごとに3曲揃えてその後のプレーで3曲とも回収することを順次行うといった手順が要求され、かなり余裕の無い過酷なスケジュールを強いられてしまうことに。特に現実的にスタンプが貯まりきる日から一度も週末を挟まず終了してしまう点は理不尽の域。さらに『IIDX』については後述の期間短縮があり、後回しにしていた人にとっては諦めざるを得ないケースもあったと思われる。
      • 参考までに「いちかのBEMANI超じゃんけん大会2020」では、基本値が「勝利時5個、引き分け時2個、敗北時1個(5月下旬より連敗時+1個が追加)」だったが、6月上旬より1日3回に変更され、6月下旬以降は連敗時のボーナスも含めて1回当たりの獲得量が倍増したことと約4か月という開催期間により、640個(3曲+「ラブキラ☆スプラッシュ」の4曲を8機種分)は比較的楽で、参加を数日間忘れたり途中から参加でも充分にカバーができた。緩和の結果後半はスタンプが余りまくってしまったのも事実ではあるが、それと比較するとシステムを流用しているにもかかわらずあまりにも極端かつ杜撰な調整であった。
      • グッズキャンペーンの存在から前回のような「社会情勢を受けての急な代替案」という言い訳も苦しく*50、完全なる調整ミスと結論付けられてしまった。
    • 好意的に見るならば、単機種プレーヤーにとっては必要スタンプが3曲分の60枚のみであり、解禁に余計な金額も掛からないという事もあって、多機種プレー推奨のいちかラッシュより優しいという意見もある。特に+29ボーナスが適用されてからは2日分カードを引くのみとなり、非常に楽。
      • 終盤のスタンプ大幅増にしても、後からイベントの存在を知ったプレーヤーにも配慮が出来ていたという見方ができなくもない。

IIDXの早期離脱

  • IIDXが10/28より新バージョン『BISTROVER』へ移行したが、イベント終了前日という事もあってか新作ではイベント進行に非対応となった。つまり『IIDX』に限り実質的に2日早く10/27までで終了となっている。
    • ののラッシュの解禁が非常にタイトだった所へ、実質イベント期間の短縮という大きな追い打ちまでかかってしまった。
      その上、この事実が告知されたのはなんと新作稼働直前の2020/10/26であり、『IIDX』を残していた人は解禁猶予が2日のみ。
      しかも上述したようによりによって『IIDX』の離脱後よりさらにスタンプ増量となっている。
      さらに、みやラッシュはランキング上位100名が優先的に当選というルールがあるのだが、『IIDX』メインのプレーヤーは新作をプレーしてもラッシュ獲得が不可能なため最終日の追い込みが難しく1機種だけハンデを背負うという状況になってしまった。
      昨年に続く『IIDX』の扱いが酷いシリーズである。

総評(超BEMANIラッシュ2020)

単機種でのコンプリートも可能ないちかラッシュは高評価な一方、コンプリートを狙うと期間的にも非常に厳しいののラッシュで大きく評価を落としている。
特にののラッシュは解禁にほとんど金額が掛からないにもかかわらずこれほどまでに不評となったイベントは『BEMANI』シリーズで初と思われる。
グッズ争奪戦のみやラッシュは当サイト的には空気なので割愛。

余談(超BEMANIラッシュ2020)

  • 「いちかのBEMANI投票選抜戦2019」以来イベントのメインを飾る事となったいちか達ではあるが、一方でBEMANIキャラクター達が全くと言っていいほど介入しないその内容から「宣伝部の宣伝」という本末転倒な現状が浮彫りになってしまった。
    • 上述したような「いちかのBEMANI超じゃんけん大会2020」はともかく、本作でキャラクターソングが本格的に作られ始めたのもその一因である。
    • キャラクター自体が好評とは言え、活動内容はいわゆる「やってみた」という趣旨の動画が目立つように典型的なVTuberのそれであり、昨今のコナミのe-Sportsへの大きなプッシュなどと併せて、下手をすればミーハーと取られかねないという懸念もある。
    • なお、活動自体は結局「やってみた」動画を7回投稿しただけで打ち切りとなり、以降の連動イベントではボーカル曲やPVも作られなくなるなど冷遇傾向が強くなっていくこととなる。
  • 本イベントで初めて「FLOOR INFECTION」を介さない『SDVX』→『pop'n』への楽曲移植(「ΩVERSOUL」)が行われた。
    • なお、単曲以外の例ではFLOORリミックス楽曲4曲を「AUTOMATION PARADISE」の機能でメドレーミックスした「SDVX REMIX SELECTION for pop'n music vol.01」が存在した。
    • 『pop'n』→『SDVX』についてはひと足早く直近で並行開催の「いちかのBEMANI超じゃんけん大会2020」の「BLAZE∞BREEZE」で実現しており、本イベントでも「うさぬこぬんぬんファンタジー!」が移植されている。
  • いちかラッシュで『pop'n』に移植された「白露の風」は初出の『IIDX』でデフォルトだったのだが、解説文はそれを無視してリフレクに移植された時のイベント「猫叉&TOTTOと行くGW弾丸ツアー」への言及となっている。
  • ののラッシュでの移植曲に『REFLEC BEAT 悠久のリフレシア』『BeatStream アニムトライヴ』からのものが存在するが、実は公開前からこれらタイトルロゴの画像データが存在しており、さらに解禁ページのURLの末尾が単純な数字だったために一部のユーザーがURLを色々打ち変えたことで、なんと発表前から今後の移植曲がののラッシュに限り全て発覚してしまっていた。このため「のののおもらしラッシュ」等と言われることも。
    • 当然ながらすぐさま対策され未発表のページにはアクセスできなくなったが、ネタバレ情報が早期に出回ってしまい、さらにののラッシュ自体が上記のように問題点があり、悪い方向に重なってしまった。
  • ののラッシュで『IIDX』から『jubeat』に移植された「灼熱Beach Side Bunny」のEXT譜面は実質7割以上のノートがホールドというトンデモ譜面となっている*51
    • 『jubeat』→『IIDX』の移植曲もののラッシュでの登場であり、こちらは「Megalara Garuda」である。流石に全難度Lv12ということはない
  • 総評では空気としておいたみやラッシュだが、一応「『あつい夏こそギタドラだ!キャンペーン』においてボッタクリブーストを使うメリットらしきものがある」といった評価点は存在する。
    • しかも終了前日の10/28より「サンキュー! ギタドラ21st感謝祭」のリバイバル開催が行われており、わずか2日間だけではあるがブースト利用でこちらにも恩恵がある……はずが不具合で不発状態だったものの修正対応はイベント終了に間に合ってはいる。優遇といっていいのかは疑問だが
  • 上述したように『IIDX』単機種勢は実質的な開催期間短縮という弊害を受けてしまったが、もっと甚大な損害を受けたのが『pop'n』単機種勢(の一部)である。
    • こちらは『pop'n』側の不具合が原因で、10/26に「にめんせい☆ウラオモテライフ!」が削除されて以降*52、一部プレーヤーがモード選択時にゲームそのものがクラッシュするという不具合に遭遇し進行不能に陥ったというもの。
      • しかも公式はこの不具合について問い合わせたユーザーへの個別返答は行ったものの、公式には一切コメントしておらず、不具合が完全に解消されたのもイベント終了後の2020/10/30であるため、これに巻き込まれたプレーヤーは実質的にイベント期間が強制短縮されたことになってしまった。
        なお、該当期間にいちかラッシュを進める事こそ出来なかったが、モード選択画面までは一応進めていたためか、機種プレーによる『pop'n』への解禁曲の反映そのものは行われていた模様。
  • いちかラッシュのルールは2020年末に「武装神姫BC×BEMANI 稼働記念キャンペーン」でも採用された。
    『武装神姫 ARMORED PRINCESS BATTLE CONDUCTOR』を一度プレーして全機種での解禁フラグをまとめて獲得するか、機種ごとに10回プレーでフラグを獲得するかという形となっている。
    • 近くに『武装神姫BC』がない人(そもそも稼働していない海外含む)も後者の条件で解禁できる。

BEMANI 2021真夏の歌合戦5番勝負

対象機種 beatmania IIDX 28 BISTROVER、ポップンミュージック 解明リドルズ
Dance Dance Revolution A20 PLUS、GITADORA HIGH-VOLTAGEjubeat festo
SOUND VOLTEX EXCEED GEAR、ノスタルジア Op.3、DANCERUSH STARDOM
サポート機種 クイズマジックアカデミー 夢幻の鏡界、カードコネクト
開催期間 2021年7月29日~2021年9月30日

概要(2021真夏の歌合戦5番勝負)

  • 『BEMANI』シリーズの楽曲に参加経験のあるボーカリストをフィーチャーした解禁イベント。
    • 現行『BEMANI』の8機種を赤組と青組に分け、それぞれの組で「エール」を送り勝敗を競い合うというイベント。
      • 各機種がプロデュースする楽曲の解禁は各機種をプレーすることで一定量得られる「エール」を専用サイトを使用して楽曲ごとに消費して行う。プロデュース機種で得たエールは解禁に用いる際の効果が3倍になるため、効率的な解禁には複数機種のプレーが必要。

評価点(2021真夏の歌合戦5番勝負)

  • 楽曲解禁に必要なクレジットは最短で3クレジット、最大でも15クレジットと比較的良心的なイベントであり、しかも3rd STAGEの特別企画、ボーナストラックは無条件解禁。
  • 参加アーティストも「Sana」「すわひでお」「NU-KO」「Mayumi Morinaga」「Nana Takahashi」「星野奏子」「秋成」といった豪華な面々が勢揃いし、BEMANI Sound Teamの「dj TAKA」「劇団レコード」「八戸亀生羅*53」「L.E.D. & HuΣeR」「Akhuta」といった面々が作曲を担当。
    • ボーナストラックでは長らく楽曲提供を行えなかった「DJ YOSHITAKA」が描き下ろし楽曲「Triple Cross」を提供。

問題点(2021真夏の歌合戦5番勝負)

  • 「いちか」の雑な扱い。
    • 2020年の夏の大規模解禁イベントでは当時猛プッシュされていた宣伝部のキャラクター「いちか」を最大限に推した、さながら「宣伝部(いちか)の宣伝」も同然のイベントであったが、今回は一転してアーティストや各音ゲーのマスコットキャラクターをメインにしたイベントになっている。
    • 一応「いちか」自体は新規描き下ろしで宣伝画像の中央を飾っているが、これまでのようなボーカル曲、PVムービーは用意されず、「のの」「みや」に関しては登場すらしないという雑な扱い。散々推しておいて落ち目になった途端に冷遇し始めるのはある意味KONAMIらしいと言える。

総評(2021真夏の歌合戦5番勝負)

  • 「いちかの影が薄い」という点を除けば、解禁が比較的軽く、楽曲も大盤振る舞いという良イベントであり、ユーザーからの評価は高い。

いちかのごちゃまぜMix UP!

対象機種 beatmania IIDX 30 RESIDENT、ポップンミュージック UniLab
DanceDanceRevolution A3、
GITADORA HIGH-VOLTAGEGITADORA FUZZ-UP
jubeat Ave.、SOUND VOLTEX EXCEED GEAR
ノスタルジア Op.3、DANCERUSH STARDOM
サポート機種 DANCE aROUND、QuizKnock STADIUM
クイズマジックアカデミー 夢幻の鏡界、麻雀格闘倶楽部 Extreme、
ボンバーガール レインボー、
武装神姫 アーマードプリンセス バトルコンダクター
BASEBALL COLLECTION SEASON 2022、
コナステ beatmania IIDX INFINITAS、コナステ SOUND VOLTEX EXCEED GEAR
コナステ pop'n music Lively、コナステ GITADORA、
コナステ ノスタルジア、コナステ DanceDanceRevolution GRAND PRIX
開催期間 2022年11月1日~2023年1月11日

概要(いちかのごちゃまぜMix UP!)

  • 「BEMANI 2021真夏の歌合戦5番勝負」以来、1年3ヶ月ぶりとなる大規模連動イベント。
    • イベント画面には現行BEMANI機種の8機種が輪っか状の数珠繋ぎにされており、BEMANI機種をプレーして各機種の「まぜまぜゲージ」を溜めていき、楽曲を解禁する。
      • BEMANI機種をプレイすると対応するゲージが溜まっていく。また、この時輪っか上の隣接する機種のゲージにも33%、そのさらに隣(2つ先)のゲージにも15%…と離れていくほどに量は減退するものの、すべてのゲージが増加する。
    • 最初は各機種の「水色まぜまぜゲージ」を溜めることで隣り合う2機種で楽曲が移植される。その後隣り合う機種の水色まぜまぜゲージを最大にすると「ピンク色まぜまぜゲージ」を溜められるようになり、そのゲージを最大にすることで互いの機種から移植された2曲をREMIXした楽曲が解禁される
      • 8機種全てのピンク色ゲージを最大にすることでイベントのボス曲となる「VOLAQUAS」解禁の「紫色まぜまぜゲージ」に取り掛かる事が可能になる。

評価点(いちかのごちゃまぜMix UP!)

  • 相互楽曲移植に加え、それらの楽曲をコラボマッシュアップREMIXするというコンセプト。
    • REMIX担当はそれぞれの原曲とは異なるアーティストが担当しており、元々の楽曲とも一味違った新たな楽曲に生まれ変わっている。
    • 最終楽曲の「VOLAQUAS」は特別企画として、なんと本イベントに参加していないREFLEC BEAT初出の「Valanga」と「海神」のDJ TOTTO本人によるマッシュアップになっている。DJ TOTTOの楽曲提供も実に2年半ぶり。

問題点(いちかのごちゃまぜMix UP!)

  • 解禁がかなり重い。
    • 近年の連動イベントとしては必要クレジットはかなり多めに設定されており、単一機種のみで解禁を目指すと2000クレジットを軽く越す。
    • というのも、8機種のうち対極に設定されたタイトルのゲージがかなり溜まりづらく設定(3%*54)されているため、単機種プレーでの全解禁は絶望的なのである。
    • 第1段階である水色ゲージの移植曲、該当機種と隣接機種さえMAXにすれば開始できるピンク色ゲージのMIX楽曲までならまだなんとかなるが、最終段階の紫色ゲージを出現させるにはそもそも8機種分全ての水色・ピンク色ゲージをMAXにすることが必須。しかもそれで終わりではなく、再び全機種分の紫色ゲージを溜めなければならないという苦行である。期限も2か月と長くなく、解禁が目的であれば素直に対象機種を遊ばなければ非現実的。
    • 今回のイベントでは対象外の『DANCE aROUND』や、『ボンバーガール』『QuizKnock STADIUM』など他のKONAMI作品を遊ぶことで解禁進捗にブーストがかかり、解禁を楽に進められるようになる。だが、そのうち『DaR』はラウンド1限定稼働タイトルとなっている上にブースト量の最大値も最も大きく、それ以外の店舗をメインにしているプレーヤーにとってはボーナス機種の格差が現れてしまっている。

総評(いちかのごちゃまぜMix UP!)

コンセプトは良いのだが、解禁がとにかく重すぎるのが問題となったイベントとなってしまった。



空白期間における動き

  • 「BEサマ」終了後から「いちか」開催までの4年間、「きまぐれジェントル」よりも小規模な連動イベントはあれど、大型イベントは開催されていない。
    • 2016年の夏に開催された「夏のニュージェネ流星フェスタ2016」及び「ニュージェネ流星拡散フェスタ2016」は、あくまで「各機種にイベント楽曲の配布」であり、連動要素は拡散フェスタの開始フラグを除いて一切なかった。
    • 一応、「流星拡散フェスタ」対象4機種でイベントを開始するには先に「夏の流星フェスタ」対象3機種で対象曲のどれかをプレーする必要があったのだが、イベント曲は何も進めていなくても1曲が無条件解禁されている*55ため、開始フラグのための他機種プレーは1回のみで済んだ。その先は各機種個別イベントである。
      • 「流星フェスタ」は各機種毎に解禁となっており、連動イベント特有の不満点はない。楽曲側も全体的に好評で、DJ YOSHITAKAがdjTAKAとの合作であるものの久々に楽曲を提供するというサプライズもあった。
    • MUSECA』や『ノスタルジア』を巻き込んだ大型連動は開催されなかった。とはいっても『MUSECA』は『SOUND VOLTEX』との楽曲交換があったり「流星拡散フェスタ」の開催機種の1つだったし、ノスタルジアは他機種との楽曲交換イベントの集合体が開催される程度のものはあった。
    • 2017年10月頃に起きた名義隠しの一件(通称:BST騒動)から、「アーティストを表面に出したくは無い」という趣旨のアナウンスが成されており、過去作の様に各アーティストのキャラクター性を前面に出した大型連動解禁イベントの開催は絶望的となった。
    • 2018年夏に開催された『BEMANI SUMMER GREETINGS』も上記「流星フェスタ」と同じく「各機種にイベント曲の解禁イベントが組まれる」という方式であり、「BEMANI SUMMER DIARY 2015」と似たタイトルながら連動要素は一切無い。
      • ただしこのイベントは『IIDX』のみ不参加という状況であり、上記『IIDX』不遇はここから始まっていたと言える。
  • 2017年3月に『IIDX』で開催された「BEMANI10周年記念ソング『crew』キャンペーン」を皮切りに、単機種を規定回数プレーすると店頭で特典CDが貰えるというイベントが各機種で開催されるようになった。
    • 今後は単機種プレーヤーから不満が多くなりがちな連動企画ではなく、単機種CDキャンペーンにシフトしていくという方針なのかもしれない。
    • 稼働初期等で収録曲の少ないケースにも対応しやすく、ビジネス面でも在庫リスクなどの危険要素が少ないため提供しやすいという利点はあるものの、店舗毎に枚数制限を設けるという形式や入手までの必要ゲーム数が多いなど問題も目立つ。
  • その後、2018年8月下旬~9月まで『IIDX 25』および『SDVX IV』において『QMA』シリーズ(AC/スマホとも)との共闘イベント「鍵龍討滅戦 四色共同戦線」が開催された。
    連動要素といえるのは他の機種に対するブースト効果の獲得のみ。

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最終更新:2024年02月21日 11:06

*1 jubeat knit以外の機種は機種ごとに開始日時が異なる。pop'n 19 TS → REFLEC BEAT → XG2 → DDR X2 → bmIIDX18の順に開始。

*2 もっとも、このイベントの時点で『jubeat』側で無条件で解禁されている『jubeat』初出のコナミオリジナル曲はカード使用時にプレーできる僅か10曲弱しかないが。

*3 clan作以降では解禁難易度は大幅に引き下げられてはいるが。

*4 DJ YOSHITAKA自身をモデルにした、黒い翼を持つ厨二臭全開のキャラクター。同名の楽曲のジャケットを飾っており、プレーヤーからは「俺が憑いてるだろ」とネタにされた。

*5 KONAMIが『beatmania』の特許を盾に数々の他社音楽ゲームに対して片っ端から訴訟を起こしていた過去からか、この「天下一音ゲ祭」が開催されるまで『BEMANI』シリーズは他社音楽ゲームとの公式な関わり合いを一切持っていなかった。ただし、『BEMANI』シリーズスタッフと他社音楽ゲームスタッフのプライベートでの交流は普通にあった模様。

*6 最新作『CHUNITHM AIR PLUS』での参加。開催期間中に次期バージョン『CHUNITHM STAR』にアップデートされた。

*7 『ノスタルジア ƒORTE』には2017年8月にピアノアレンジ版が収録され、『DANCERUSH STARDOM』にも2018年4月に無事収録された。2019年1月現在、通算4回目のBEMANIシリーズ作品全制覇を達成中。

*8 大会運営は「総合的なアーケード作品の大会開催を目指す為の発展的終了」と言っているが、プレーヤーの一部からは「第四回大会以降における運営の不祥事連発が原因ではないか」と見られている。

*9 解禁対象外の機種でも解禁促進対象となっている物もあった。

*10 但しDJ YOSHITAKAとdjTAKAのコンビのみは『IIDX』の「quell」で既に合作をしている。

*11 ちなみに本物の96はまっちゃんみたいな太っちょではなく、本物のあさきは外人系のおじさんではなくイケメンである。

*12 同時開催は別機種でしか行われなかったので、逆は不明。

*13 他機種の弾はステクロ及びIIDXを除き全て2016年内に再開催が行われている。双方共2015年に再開催されたものの、前者の場合は2年以上経過しても復活していない為、ギタドラ回に匹敵する解禁不能期間になってしまっている。

*14 ステクロ側でアバターが手に入る、スタジアムでステクロの選手カードがある程度のコラボ。後者は手に入るカードが殆ど穴埋めで使うかどうか程度のステータスだった。『ステクロ』から『BEMANI』への移植曲についてもそれまでは通常配信や各機種個別イベントでの解禁等であり、今回の「POLICY BREAK」のような『ステクロ』側のプレーは一切必要なかった。

*15 同格はjubeat最難関といわれる「STAND ALONE BEAT MASTA」のみ。それ以外の難関譜面である「ドーパミン」「Megalala Garuda(EXT)」「IX」等は1段階下の10.7。

*16 2019年1月に解禁した「1116」が最高難易度の10.9を記録したため、現在ではそちらに最難関を譲っている。

*17 ただし、ポップンのみ諸事情で移行が遅れ、2月6日から移行となった。

*18 単機種イベントで「恋する☆宇宙戦争っ!!」が、『jubeat』との連動イベントで「†渚の小悪魔ラヴリィ~レイディオ†」が移植済。

*19 ちなみに当該楽曲は当時はおろか5年強後に削除されるまでその機種にしか収録されていなかった。

*20 U1-ASAMiと組ませることで「Synergy打線」なる隠しスキルが発動する。スキル名の元ネタは「Synergy For Angels」(私立BEMANI学園:TAG×U1-ASAMi)、つまりMikeの正体はTAGである。

*21 Elemental creationの背景にある胸像。正体はdj TAKAだが「djTAKAのおじいちゃん」という設定。

*22 『ポップンミュージック14 FEVER!』の「踊るフィーバーロボ」はどうなんだと思う方もいるかもしれないが、wac本人としては「かっこいい曲を目指して作った」ものらしい。

*23 出荷時の料金設定における値から消費税率の補正のみを排除したもの、といった方が正しい。例えばPASELI使用時限定の上位スタートでは124Pもしくは120Pが一般的だが、出荷時設定では247P(税率補正を抜くと240P)であり、石の獲得量基本値は240個となる。

*24 一般的な最高倍率は「『SDVX』『DEA』『ミライダガッキ』を各1回以上+BSを3回以上プレー」+「プレー機種における神器を全10個獲得済」による1.6×2.0=3.2倍。

*25 PONの別名義(判明済)。そもそも氏はPower Of Nature名義のデビュー作である「スケールアウト/BabeL ~Next Story~」の頃から開き直ってMystic Moon名義の音ネタをふんだんに使っているのだが。

*26 Qrispy Joyboxの別名義(判明済)。開き直っているのか、MAX MAXIMIZER名義の音ネタをふんだんに使っている。

*27 ただしこれらの機種においても解禁される楽曲はある

*28 ちなみに本来であれば烈はポップン、風雅はDDR担当のキャラである。

*29 このイベントで移植された『IIDX』のPONの楽曲。文字通りPONが叫びまくる曲・ムービーが特徴。

*30 支払方法によって1回当たりのポイントは異なるものの、3回でMAXの600に達する

*31 KONAMIのアーケードゲームはアップデート等のオンラインサービスを受けられる代わりに、1ゲームごと数十円をKONAMI側に支払うという料金体系の為、貸し切りでプレー料金を固定するとプレー回数が増える程店舗側は採算が取れなくなる。

*32 一番高難易度で一番早く終わるコースの1曲目が「めうめうぺったんたん!!」であり、放置するとちょうどイントロが終わる頃にゲームオーバーになる。

*33 その際もプレーヤー間では物議を醸した

*34 もっともその後は何度も使いまわされてはいるのだが

*35 ランク10まではランク×1000Volt、ランク11以降は1ランク上がるごとに2000volt増加し、最高はランク15の2万Volt。

*36 QMAとステクロのブーストが最大にかかっている状態で当日の2機種どちらかをPASELI使用でプレーすれば一発で描きあがることから、PASELI使用時の7.41%が基準でありコインプレーだと2/3になっているという説も。

*37 代筆日記執筆→同日の絵日記も完成→楽曲解禁という流れのため、プロローグ楽曲と最終楽曲を除けば(BEMANI機種のイベントにもかかわらず)麻雀格闘倶楽部のみで全楽曲の解禁が可能。プレーしない機種があるのなら、実のところこちらのほうが手っ取り早い。

*38 名前の通り手牌が8枚になり、数牌の種類が3種→2種に減少、更に牌の絵がトラン(萬子)とパステルくん(筒子)になるモード(ちなみにこのモードを一度プレーすると期間中通常プレーでも絵柄を変更でき、この場合索子はタカハシサンとなる)。一言で言えばBEMANIキャラでドンジャラやポンジャンをやるようなもの。ただし店舗の設定によってはプレー不可。

*39 本モード及び牌グラフィック変更機能において萬子以外の牌に描かれたキャラが筒子:スミス 索子:つまぶき と変更されている。

*40 キャラの初出は『IIDX』だが、キャラデザインは『武装神姫』寄り。

*41 開催時点で『夏だ!Longキャンペーン2019』以外は終了済であり、全イベント終了後の2019/9/25が次期バージョンへのアップデート時期として有力視されていた。ちなみに『EXCHAIN』の稼働開始時期は『BEMANI SUMMER GREETINGS』の『GITADORA』対象弾終了直後である。

*42 さらに、その3日前には『jubeat』で新曲(のほとんど)が「今週のオススメ」に登録されるイベントが開始されたため、一般開放という意味では先を越されてしまっている。

*43 ちなみにコナミアミューズメントの本社は一宮市にある。

*44 最後に達成した機種は6プレー目までの間に他2機種からの楽曲+共通新曲を受取済となっている。

*45 この時も条件達成による解禁は個別に発生していた。

*46 IIDXのみ『BISTROVER』稼働開始時期の関係上2020/10/27で終了とされていたが、実際には28日でも『BISTROVER』へのアップデートが適用されるまでは継続していた模様(全イベント共通)。

*47 2020/8/4までは「Sparkle Smilin'」の解禁(イベント期間内であれば最初からフラグが立っている状態である)のみ可能なため、実質的には2020/8/5からの開催。

*48 ポイントの投入は10/30 10:00まで可能

*49 厳密にはフラグ獲得済みの曲の解禁はプレー開始時、他機種へのフラグ獲得と自機種の解禁カウント進行はプレー終了時となっていた模様。

*50 「いちかのBEMANI超じゃんけん大会2020」の開催期間は2020/5/7~2020/8/31。

*51 総ノート数1606のうちホールドが667、ホールドは始点と終点とで2ノーツとして数えられるため通常ノーツは272しか存在しない。このホールドノーツの数はIIDXのSPA譜面のスクラッチノーツの数と同じでリズムもほぼ一致している

*52 キャラとしてのうまるちゃんも削除されたが、うまるちゃんを使用していたかに関係なく不具合が発生したという報告が複数存在した。

*53 wacの別名義。ポップンの「ガールフッド / ロクブテ(水玉フミッパーズ)」の作曲名義として使用したことがある(ゲーム上表示なし)。「フィーバーロボ / 踊るフィーバーロボ」(ダニエル&eimyとよしくん)の作曲名義にも類似する「八戸亀生裸」を使用している

*54 2022/12/22より緩和され、対極でも元機種の15%溜まるようになった

*55 『IIDX』に至っては『24 SINOBUZ』へのアップデートで全曲無条件解禁になった。