ラグナロクオンラインDS

【らぐなろくおんらいんでぃーえす】

ジャンル パーティーアクションRPG
対応機種 ニンテンドーDS
発売・開発元 ガンホー・ワークス
発売日 2008年12月18日
定価 5,800円(税別)
プレイ人数 1~3人
レーティング CERO:A(全年齢対象)
判定 クソゲー
ポイント 初の家庭用タイトル
とにかくあらゆる面で不便
本体はオマケ
ラグナロクオンラインシリーズ
無印 / DS / ~光と闇の皇女~ / オデッセイ (エース)


概要

  • ガンホーの看板MMORPG『ラグナロクオンライン』(以下本家『RO』)の初の家庭用タイトル。
  • DSで発売された理由は、PC以外のマルチプラットフォームへの展開を図りたかったこと、タッチペンが使えること、Wi-Fiで通信プレイができること等がある。
  • 特典は、新規アカウント限定だが、PC版を30日間プレイできる「NEW ACCOUNT 30 DAYSチケット」が同梱されていた。

特徴・PC版からの変更点

基本的な仕様はPC版とほぼ同じ。グラフィックもPC版と同じ2Dドット絵。ここでは主に変更点を述べる。

  • 主人公「アレス」の操作は、基本的にタッチペン操作が可能になっている。
    • ボタン操作は移動が十字キー、Aボタンがメニュー画面、Yボタンが装備品画面、Bボタンでステータス画面が表示される。
    • モンスターへの攻撃はタッチペンで一度触れば,敵が倒れるまでオートで攻撃し続ける。
    • 習得した各種スキルは画面右上のショートカット欄に設定でき、スキルをタッチしてから目標を再度タッチすると発動できる。
      • 表示上はショートカットが4枠しかないが、切り替えることで最大12個まで登録ができるようになる。
  • MMORPGであるPC版は他プレイヤーとパーティを組む協力プレイが基本だが、DS版では旅の途中で仲間となる「フレンドNPC」が他プレイヤーの代わりとして主人公をサポートしてくれる。
  • DS版オリジナルキャラクター「シェラ」にまつわる物語など、本作独自のストーリーもある。
  • 職業は、PC版と同様の14種類(一次職7種類/二次職7種類)のほか、DS版オリジナルの「シャーマン」「ダークナイト」という2種類からも選べる。
  • PC版の期間限定イベントだった「蜃気楼の塔」が存在する。
    • 内容はDS版向けにアレンジされている。蜃気楼の塔は全50層で構成されており、ワイヤレス通信かニンテンドーWi-Fiコネクションによる協力プレイで最大3人まで同時にプレイできることができる。もちろん一人で挑戦することも可能。
    • プレイヤーの誰かが戦闘不能になっても、仲間が次のエリアに進めば復活できる。
    • マップはランダムで生成され、クリア条件も入るたびに異なる。
  • お店を成長させる要素がある。
  • 武器屋と道具屋には「友好度」があり、普通の客から顔なじみ・お得意様となっていくことによって、武器はスロット+の商品が並ぶようになったり、道具屋は商品ラインナップが増えるようになる。
  • PC版の連動要素として「プレゼントアイテム」がある。
    • サブクエストやメインシナリオをクリアすると手に入り、PC版でイベントが発生する仕掛けになっている。

問題点

  • 操作性の問題
    • 操作が移動以外は全てタッチ強制。メニュー画面はともかく、タイトル画面や会話のメッセージ送りまでタッチしなければ反応しないのはいかがなものか。
    • 街から街への移動がかなり面倒。一応「蝶の羽」「ハエの羽」というアイテムはあるが、ハエの羽はダンジョンを脱出するだけで街には行けない。アコライトならスキル「テレポート」も習得できるが、ダンジョン内では使えない。
    • 上画面にはマップが表示されるが、宝箱から地図を入手するまで表示されない。それまでは迷いながら手探りで進む必要がある。
  • システムの問題
    • 主人公だけは自由に色々なクラスに転職できるが、仲間は転職クエストを行わないと転職できず、主人公のようにどのクラスにするか選ぶ事もできない。
      • 一応自分のギルドのメニューで「仲間転職」という項目があるが、それが使えるのはサブクエストで仲間にしたキャラのみでメインの4人には使用できない。しかもそれですら自由に転職先を選べない。
    • 状態異常はアイコンだけで説明はなく、発生したかどうかも乱戦の中では判断しにくい。
    • 顔文字や三点リーダのフキダシが頻繁に表示されるため、会話のテンポが若干悪い。しかもそのおかげでキャラがほとんど棒立ち状態。
    • 会話のスキップができない。初回はともかく、2回目以降は長い話は聞きたくないと思うのだが。
    • 消耗品、収集品が一種類につき20個までしか持てない。マーチャントというクラスのスキルで99個までに増やす事は可能。
    • 装備品は何故か「○○×3」という表示がされずバラバラなので、売る時にかなり面倒。
    • 一部、主人公が特定のクラスかつ高レベルでないと発生しないサブクエストがある。転職ギルドでモブに話しかけると発生するが、その為だけに別に使いたくないクラスを使い続けるのは辛い。報酬もJob経験値なので嬉しくない。
      • どうせ報酬がJob経験値なので、そのクラスに興味のないプレイヤーは無視して構わないようになっている、とも言えるが。
    • スキルを自分で選択して使用できるのもショートカットも主人公のみ。何故仲間の指示ができないのか。
  • その他の問題
    • ボス戦のBGMが1曲しかない。しかも大して盛り上がらない単調なものでラスボスすらこれである。さすがに第二形態では使用されないが…。
    • ライバルギルド「ゴールデンイーグル」が空気。
    • ヒロインであるシェラの扱いが悪い。性格などは問題ないが、終盤に……。
+ ゴールデンイーグルの顛末について(一応ネタバレ)
  • 一方的にいちゃもんをつけてライバル宣言をした割には、ギルド設立後最初の依頼の手柄を横取りする以外に目立った行動が見られない。
  • 終盤でようやく出たかと思えばいつの間にかダークナイトに襲撃されて壊滅済みという有様。
  • 更にクリア後のサブクエストでは「復活する事になったが相方が逃げた」という、「はぁ?」と思うような依頼をするうえ、結局「怖い目にあうのはイヤだから冒険者はやめる」とのたまう。……本当に実力のある有名ギルドか?
+ シェラの待遇について(軽度のネタバレ)
  • 終盤はクリアまでずっと誘拐状態なので、他の4人とのレベル差が開いてしまう。

評価点

  • 街の移動はメニューで行うため広い街を自分で動かなくて済む。
  • 腕試し系ダンジョン『蜃気楼の塔』の存在。
  • 少々面倒だが本家『RO』にはないクラスに転職できる。
  • エンディング後、タイトル画面に戻らずすぐにクリア後の冒険が始まる。

総評

タッチ強制などの不便な点が目立つ失敗作。
本家『RO』を遊んだ方が有意義だろう。

余談

  • 本家『RO』で使用できるアイテムが付いている。だがこの通り出来が悪かったため、アイテムチケットのみ使ってソフトは即売りするプレイヤーもいた。
    • 売れないため新品が投げ売られるようになると、「RODS付属アイテムをゲーム内でプレイヤーに高額で売って、ゲーム内マネーを入手する」ために「投げ売りされている新品RODSの大量買い占め」が行われるようになった。
    • その影響か、某大手チェーン店では「投げ売られていたアイテムチケットの付いている新品」の値段が、いきなり新作ゲーム並みの値段になるという笑えない事態になった。

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最終更新:2017年02月06日 06:53