Crimzon Clover for NESiCAxLive / Crimzon Clover WORLD IGNITION / Crimzon Clover - World EXplosion
【くりむぞん くろーばー ふぉー ねしかくろすらいぶ / くりむぞん くろーばー わーるど いぐにっしょん / くりむぞん くろーばー わーるど えくすぷろーじょん】
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ジャンル
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シューティング
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対応機種
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アーケード(NESiCAxLive)
Windows XP～10(Steam)
Switch
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発売元
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冒険企画局
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販売元【Win】【Switch】
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デジカ
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開発元
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四ツ羽根
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発売日
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【AC】2013年4月25日
【Win】(WI)2014年6月7日
※2021年12月22日をもって販売終了
【Win】(WE)2021年12月7日
【Switch】2020年10月29日
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定価
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【Win】980円(WI), 1,980円(WE)
【Switch】1,980円
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プレイ人数
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1～2人
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判定
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良作
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ポイント
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『ド直球』の名に偽りなし
ゲーム性の異なる4つのモード
破壊感と過去名作STGのオマージュ要素盛り沢山
やや高めだが絶妙な難易度調整
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概要
同人サークル「四ツ羽根」が2010年に製作したWindows向け作品で、
ケイブの弾幕シューティング作品などに範を取ったと思われる、ド派手で突き抜けた爽快感が特徴的な縦スクロール弾幕シューティング。
その高いクオリティを買われてか、NESiCAxLive配信によりアーケード商業化が実現。
さらに2014年にはAC版に追加要素を加えた『WORLD IGNITION』としてWindows(Steam)に逆移植された。
なお、AC版(及びWORLD IGNITION)は同人版とは異なっている部分も存在する。
特徴
基本操作
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操作はレバー+3ボタン。Aでオートショット、Bでロックオンシュート＋低速移動、Cでボム/ブレイクモード発動(後述)。
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同人版からパワーアップアイテムが削除され、常に全力全開の攻撃が可能となっている。
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Bを押している間は低速移動しショットが収束する。さらに自機を中心にレーダーが展開し、敵をロックオンした状態でボタンを離すと追尾ショットで攻撃(アイテムをロックオンするとそれらを吸い寄せる)。
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ロックオンショットは弾幕STGには珍しい周囲複数対象の攻撃。この武器を有効活用すれば、弾幕STGでは必須テクニックとされる「切り返し」が要求される場面をやや低めに抑えることができる。
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敵を撃破するとスコア倍率を示すブレイクレートが上昇していく。
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ロックオンシュートでとどめを刺すと、そのロック数に応じてさらなる倍率ボーナスが一定時間かかる。
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自機は3つ＋隠し１つの機体から選択可能。同人版では出来なかった2人同時プレイにも対応している。
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ACSTGとしては珍しくボタンコンフィグの機能がある。
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一例として、「Aでロックオン、Bでボム/ハイパー、Cでショット」といったケイブ弾幕お馴染みの配置も可能。
ボムとブレイクモード
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本作の全モード共通の特徴的な緊急回避システム。ショット打ち込みなどで増加する画面右上のブレイクゲージを消費し、全画面弾消しを伴う攻撃を発動することが出来る。
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ボム使用可能ラインを越えている場合、ゲージを消費して全画面攻撃のボムを発動できる。
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このため本作のボムはストック数という軛を気にせずに撃てるが、代償として使用毎にゲージ消費量が少しずつ上昇していく。
ミスするか特殊アイテム取得でボムの消費量は戻る。(スコアアイテム取得でも消費ラインは戻るが、極めて僅かずつである）
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ゲージが最大の時にボタンを押すと、それを全消費してブレイクモードが発動し、一時的に攻撃力・攻撃範囲/ロック最大数とブレイクレート(=獲得スコア)が上昇。
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ブレイクモードは時間経過、ミス、ボム発動で終了。時間経過で終了した際は再び弾消しが起こると同時にゲージが半減するのでブレイク発動→終了→即ブレイク再使用といったことは出来ない。
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ブレイクゲージ下部の小さいゲージは最大値を突破した際にのみ少しずつ増え、ブレイクモードの発動でのみ還元される。その他の要因で減少することはない。
これを利用し、ブレイクモード中に再度ブレイクモードを発動するとダブルブレイクとなりさらに効果が上昇し、制限時間も延長される。
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ブレイクモード中は空中敵の動作が僅かに加速される。ダブルブレイク中はその加速効果が体感できる程度にまで上昇し、ボムを撃てなくなる。メリット・デメリットともに、怒首領蜂大往生以降のハイパーシステムを多分に意識した要素。
4つのゲームモード
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「オリジナル」「ブースト」「アンミリテッド」「タイムアタック」の4つのゲームモードが存在する。
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「オリジナル」はその名の通り本作の基本的なモードでこれといった特徴はない。ゲームに慣れるには最適のモード。
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「ブースト」モードではプレイスタイルによって難易度や弾密度、弾速が変化する。その基準を担うのが「ブーストブレイク」システムである。
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ブレイクモードがゲージMAXで自動発動し、ミスかボム使用まで無期限に続く。ダブルブレイクは使えないが、継続させた時間に応じてボーナススコアや難易度値が加算され、敵の攻撃速度や打ち返しが徐々に激しくなっていく。
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「アンリミテッド」は上級者向けの超高難易度モード。当然弾幕はさらに厚く速くなるが、対抗手段として「ロックオンシュートフラッシュ」が追加。
ロックオンシュートで敵を破壊するとその周りの敵弾を消すことが出来る。ロック数が多いほど弾消し範囲も拡大。
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「タイムアタック」は3分以内・早回し有りの制限でスコアアタックを行う特殊なやり込み用ゲーム。
このモードのみ残機は無制限だが被弾してもボム使用ラインが戻らない。またブレイク倍率はロックオンシュートで撃破した場合のみ適用され、ブレイクモードの発動時間も短くなる。
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自機は3種+隠し機体1種のメカニカルな戦闘機から選択。
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TYPE-I
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1つ首の赤いメカ。赤カラーに曲線を描くホーミングレーザーなどがX-LAYを髣髴とさせるデザイン。
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移動速度は普通(本作中ではやや遅めの範疇)で、ショット範囲はやや広角だが火力は低い。ロックオンショットはホーミングレーザーで着弾時間・回転率が最も速い。
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このゲームの基本に位置づけられているが、「ショット火力の低さをロックレーザー連射で補う」レーザー強化型の機体で、必然的にロックレーザー時の低速がボトルネックになりがち。一方でシステムの恩恵を頻繁に受けられるため今作のスコアシステムとの相性は抜群。
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TYPE-II
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2つ首の青いメカ。デザインやカラーのみならず、トレースオプションに実弾ウェポンとビックバイパーを意識した機体となっている。
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移動速度はTYPE-Iより少し速く、ショットは直線+トレースタイプのオプション。ロックオンショットはホーミングミサイル、回転・着弾時間は中間。残念ながら爆風による範囲攻撃は無い。
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トレース型オプションはロックオン長押しの間、グラディウスVの「フリージング」のように位置関係を固定する。扱いに癖があるが、性質さえ掴めばショットがあらゆる状況に対応できるためポテンシャルは高い。
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TYPE-III
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AC版で新登場した、3つ首の金色メカ。明らかにケイブSTGのAタイプ自機に強く影響されたと思われる設計思想の機体だが、爆速というコンセプトやカラーは「魔法大作戦」のドラゴン侍ミヤモトがモチーフとも噂されている。
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移動速度は爆速、ショットは火力が高く範囲が狭い前方集中のレーザー型。ロックオンショットは超スタイリッシュなビットからのレーザー狙撃だが、着弾時間と回転率は4機体中最も遅い。
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ロックオンショットが鈍いうえ移動速度がピーキーなため一見上級者向けだが、敵の出鼻を挫くことに長けるため、実は他STGと同じ感覚で扱うクリア重視のプレイスタイルと相性が良い。
若干固めの敵が多い本作だが、ブレイクモード抜きのショットだけでも敵を素早く潰せるのは魅力。とはいえロックオンショットの恩恵を受けにくいため、スコア稼ぎに用いるには他機体以上に修練を要する。
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TYPE-Z
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ある累計記録が一定値を突破すると出現する隠し機体。怒首領蜂大復活の白版ストロングやスマートフォンモードなども真っ青のストロング機体。
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ショット範囲はほぼ全画面をカバーする程度に広い上に威力も非常に高い。ロックオンショットは着弾・回転率が速いTYPE-I互換。移動速度はTYPE-IIより少し速い。
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武装のスペックこそ高いものの、レート上昇が遅い(ブーストでは打ち込み点が半減)という、スコア面でのハンディキャップが存在するクリア重視の機体。
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とある条件を満たすことで真の姿を解放することができる。でも性能はそのまま。
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残機制。全5面の1周エンド。ただしラスボスは特定の条件を満たさないと出現しない。
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1UPアイテムを取るか、得点アイテムの取得数が一定値を超えると残機が増加。アイテム量でのエクステンドノルマは画面右上に表示される。
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ボスや中ボスを撃破した際に複数の特殊アイテムが出現する。このボーナスアイテムは時計まわりに回転しており、どれか1つを取ると残りも消滅する。
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AC版ではNESiCAカードを使用することで個人毎のプレイデータを記録出来る。隠し機体を開放するのに必須。
評価点
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ド派手で爽快感の高いゲーム性。
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AC版でのキャッチコピーは「小細工無しのド直球シューティング」。そのコピーに相応しく、弾幕系縦STG特有の爽快感と歯ごたえをひたすら追求した内容となっている。
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とにかく全体的な演出が派手で華やか。デモ画面や、無料で見れる一面リプレイを見るだけで一目瞭然。
大量の水しぶきと共に海面に浮き上がる母艦からの出撃シーン、ボムを撃てば画面下から爆撃が通る、画面を覆い尽くすほどの自機の攻撃に大量の弾・得点アイテムと枚挙に暇がない。
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もちろんゲームプレイにおいても、ブレイクモードにより立ちはだかる敵を薙ぎ払っていく破壊の爽快感を得ることが出来る。スコアも、通常ゲームを普通にプレイしても簡単に億を超える超インフレ仕様なのでその意味でも爽快。
更に熟達すれば、ダブルブレイクやブーストブレイクによって加速されたゲームをも体感できるなど、爽快感を演出することにかけては圧巻の一言である。
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こういった内容ながらストーリー性はほとんど排除されている。エンディングの文言も合わせると作者の姿勢は「ゲーム自体を楽しんでほしい」という事に集約されている。
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一応、世界観についてはSteamトレーディングカードの説明文にて英文での解説が載せられている。
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３面のラフレシアなど、撃破時に弾消しが行われる大型敵の耐久力の調整が絶妙。通常時でも集中して撃ちこめばギリギリに近いところで倒せるので、それまでにばら撒かれた大量の敵弾はそのまま得点アイテムになっていく…という緊張感と解放感をもたらす場面が数多く演出されている。
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中型機などを含めると敵の耐久力は全体的に少し高めではある。これはロックオンショットとそれによる倍率を引き立たせるという側面もあり、スコア稼ぎを極めると、中~大型敵を出来る限りフルロックオンで仕留められるようにショット撃ちこみを調整するという繊細ながらやや新鮮な操作も行うことになる。
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難易度は「オリジナル」でも少々高いが、残機０の状態でで中ボスを倒すと1UPアイテムが出現したり、アイテム獲得数でのエクステンドも機会が多いなど救済も少なくはない。
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隠し機体のTYPE-Zはあらゆる面で高性能。解放条件も腕前依存ではないので、これも初心者救済に近い。
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AC版で追加された2人プレイではゲージや特殊アイテムの効果が共有されるため、ゲージの上昇量も実質2倍に。エクステンドも両者同時に適用されるため１チャンスで実質2機アップという太っ腹仕様。
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Win版ではさらに難易度を低下させたノービスゲームが収録され、初心者でもプレイしやすくなった。
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「アンリミテッド」と「タイムアタック」が遊べないが弾数と敵の耐久値が減っているモード。必然的に得点アイテムの量も大きく減るが、エクステンド条件もそれなりに緩和されるうえ1面～4面のボスを倒した時のアイテムに無条件で1UPが追加されるため非常に遊びやすい。
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さらにトレーニングゲームも用意されているので、気軽に練習が可能。
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上記の通りストーリー要素は排除されているものの、ステージの展開は非常に多彩かつアツい。
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各ステージごとに全体的なモチーフもボス曲もすべて異なるというバリエーションの作りこみ様。
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特に他ステージとは異彩を放つ虫系メカと自然のデザインで統一された3面や、雷雲を抜けて敵の本拠地に乗り込む4面以降の構成はとかく印象に残りやすい。
5面後半は今まで倒したボスのマイナーチェンジ版が大型雑魚～中ボスとして配置され、それまでのステージの雑魚敵も勢揃いして大量に出てくるというEVAC社の竪穴の如し怒涛の展開が待っている。
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道中が個性満点ならボスも印象的。
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2面のボスはレイフォース4ボスに似た6本の脚を持つクモのような多脚メカが崖を下りつつ弾幕を展開し、さらに脚で殴ってくるなどギミックをふんだんに活かした攻撃をしてくる。
3面ボスは鋳薔薇ラスボスの如く蕾→花のように変形・展開から中央部分のコアのみが浮上して上空での戦闘になる等。
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CAVE弾幕シューティングやガレッガシリーズをオマージュした部分はとりわけ多数目立ち、ステージ構成なども全体的に歴戦のシューターなら「どこかで見た」ような物が多くオリジナリティにはやや欠ける部分もある。
とはいえ単なる二番煎じや寄せ集めに留まらず、あらゆる要素を取り込みながらもきっちり作り込まれている点は評価出来る。
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ストーリー要素は排除されているとはいえ完全に影も形も無い訳ではなく、5面のある地点で発生する謎のメッセージを深読みしたり、エンディングでのド直球なメッセージから考えるに、このゲーム自体がシューティングゲーマーに宛てたメッセージであると考える事も出来る。
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BGMも音源を意識させぬ程の良曲揃い。
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ステージのみならず、全ボスにも専用のBGMが付いている力の入りよう。
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「アンリミテッド」ともなれば全ての曲と背景が差し替えられるため、他モードとは全体的な雰囲気が大幅に異なる。
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全面２種ずつあるそれぞれの曲に印象的なフレーズがあり、さらに「タイムアタック」専用曲などもあるため、楽曲総数は20曲以上と、単品の縦STGとしては非常に豊富な部類。
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Win版ではサントラがDLCとして安価で配信されている（ゲーム盤のOST:500\と、ゲーム内でも使用可能なアレンジ盤:600\）。気に入ったら購入してみるのもいいだろう。
問題点
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やはりと言うべきか、本場の弾幕STGに劣らぬ難易度の高さである。特に1面から敵が容赦なく弾を撃ってくるため、初心者にそびえ立つ高い壁になっている。
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3面は全編通してザコ敵や硬い中型機がワラワラと出てくるため「弾を撃たれる前に倒す」という弾幕シューティングの基本が通用しにくく、ここが文字通り高く硬い壁になっている。
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ゲーム全体を通して早回し雑魚が多い・接近時に敵弾を封じる仕様が機能しにくい(相当接近しないと封印できない)という点も、覚えるだけでは厳しいゲーム性に一役買っている。そのぶん稼ぎは熱いのだが。
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ボムはゲージ制である程度自由に撃てるとはいえ2～3発撃った辺りから消費量がきつくなり、ブレイクモードとゲージを共有しているため撃てば撃つほどブレイクモードが発動しにくくなってジリ貧になりがち。弾幕シューティングによくあるオートボム機能も実装されていないという、どこまでも硬派を貫き通した内容である。
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ボムのゲージ消費量を減らすアイテムが何故か序盤面ほど回復量が少なく、1面ではボム1発分程度しか回復してくれない。この辺りも初心者にとっては優しくない仕様になっている。
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ド派手な演出自体は爽快感が高いのだが、そのせいで慣れないと敵弾が見づらい場面がある。
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また、ボスの特殊攻撃のサインを見逃す場合もあったりと、視認性を犠牲にしている部分が少なからずある。
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AC版のタイムアタックのコストパフォーマンスはあまり良くない。
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察しのいい人ならわかるがやはり3分間以内で１クレジット分が終わる。
開始から1分までなら1回だけリスタート出来る機能があるし、どんなにミスしても3分は遊べるということでもあるが、内容と難易度は相応に濃い。
総評
弾幕STGの定番を踏襲しつつ「破壊の爽快感」を突き詰め、高難易度ながら理不尽さを感じさせないプレイ感覚が魅力的なタイトルである。
ブレイクモードのハイパー火力で敵を蹴散らす気持ちよさはまさにその筆頭格と言っても過言ではない。
自機デザインや面構成等から溢れ出る過去名作STGのオマージュ要素もマニアックシューターを楽しませてくれる要素の一つといえる。
Win版はノービスモード(低難易度モード)が搭載されてさらに遊びやすくなっているので、AC版を気に入ったけど難しいという人や興味はあるけど難しそうと思ってる人はここから購入してみるといいだろう。
余談
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タイトルについて
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「クリムゾンクローバー」は実在の植物である。ストロベリーキャンドルとも呼ばれ、文字通りイチゴのような赤い花を咲かせる。
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本作のラスボスやTYPE-Zが似た形をしていることから、タイトル及びモチーフの由来といわれる。
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しかしてSTGファンには花の方はあまり浸透していないらしく、ラスボスやTYPE-Zはもっぱら「松ぼっくり」と通称されている。
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ネームエントリーにおけるデフォルトネームは一見意味のない英字の羅列に見えるが、よく見ると古今東西のシューティングゲームに引っ掛けた名前になっている。
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2020年10月29日に『Crimzon Clover - World EXplosion』としてSwitchに移植された。
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『WORLD IGNITION』をベースに、新たに『グラディウス』シリーズ風のパワーアップシステムを採用したアレンジモードが追加されている。
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2021年12月7日には『World EXplosion』のWin版の配信が開始された。なお、これに伴い同年12月22日をもって『WORLD IGNITION』の販売が終了した。
最終更新：2022年03月13日 23:14
