太鼓の達人 モモイロVer.

【たいこのたつじん ももいろばーじょん】

ジャンル 和太鼓リズムゲーム
対応機種 アーケード
発売・開発元 バンダイナムコゲームス
稼動開始日 2013年12月11日
プレイ人数 1~2人
判定 良作
ポイント ゲームミュージックが多め
東方Projectのアレンジ楽曲が初登場
難易度のインフレ
太鼓の達人シリーズリンク


概要

新筐体シリーズ4作目。収録曲は最終的に350曲以上。

追加点及び評価点

  • 着せ替えがDSシリーズのようにあたま、からだに分かれ更にメイクとあたまとからだを使うきぐるみで組み合わせの幅が広がった。
    • 従来の着せ替えはきぐるみに分類され、一部はあたまとからだに分かれた。
  • 称号の自由度が上がった
    • 従来の称号の他に新たに称号パーツを組み合わせ自分のオリジナルの称号を設定できるようになった。
  • ドンだー広場にドンポイント(お買い物ポイント)を使ったごほうびショップと称号ガシャの追加
    • これまではドンポイントを最終まで溜めると以降は溜める意味が無くなり無駄になっていたのを解消する為に追加。
    • ショップではきせかえ、音色、隠し曲等が買える。
    • 称号ガシャは称号パーツを手に入れられる。
      • バージョン毎に手に入るパーツは異なっているがバージョンアップ後も利用は可能。
      • その他期間限定ガシャもある。
  • 広場の大会、挑戦状に真打が対応
  • ランキングの仕様変更
    • 同点になった場合後に登録したプレイヤーが上の順位になるようになった。
  • 段位道場
    • 十段までは最初から受けられるようになった。
    • 十段をクリアすると新たな段位「達人」が登場。
  • 楽曲関連
    • 一時期「じぇじぇじぇ」というワードが話題になったドラマ「あまちゃん」のオープニングテーマ曲や現在子供に大人気となっている妖怪ウォッチの「ゲラゲラポーの歌」が登場。また妖怪ウォッチの着せ替えも貰える
      • 他にも人気アニメの「マジLOVE2000%」「僕らは今のなかで」「The Other self」等が収録され、子供向けアニメ及び特撮では珍しい高難易度「ウルトラマンギンガの歌」は話題にもなった。
    • ゲームミュージックは他社のコラボイベントの影響もありかなり多く風のクロノアの「The Windmill Song」、ポケットモンスター X・Yの戦闘BGM、踊り子に目が行きがちな「くらえ!ぶっとバースト!」、アイドルマスター初の★10及び裏譜面となり太鼓用に編曲した「Honey Heartbeat ~10 Stars Mix~」等が登場。
      • 低難易度気味だった版権曲はしっかりとした難易度で作られるようになって来ている。
    • そしてゲームの目玉といえるのがSEGAの「maimai」とタイトー「GROOVE COASTER」のコラボイベントの「ゲームミュージックトライアングル」(通称GMT)。
    • 太鼓では初登場の東方Projectアレンジ
    • 「ナイト・オブ・ナイツ」「Bad Apple!! feat.nomico」「チルノのパーフェクトさんすう教室」といった楽曲等が登場。
    • 今回復活した曲は「戦え!T3防衛隊 ~GDI mix~」「トッカータとフーガとロック」「URBAN FRAGMENTS」「ナックルヘッズ」「夢色コースター」「きみのあかり」「EkiBEN2000」「PaPaPa Love」「熊蜂の飛行」。
      • またニコニコ生放送のコメントチャレンジで一定数のコメントを達すると期間限定で楽曲を復活するイベントが行われている。これらは後に主にショップ等で正式に復活している。
    • そしてモモイロの稼働終盤に登場した「ドンカマ2000」と「幽玄ノ乱」は、多くのドンだーにあらゆる面で衝撃を与えた。

賛否両論点

  • 東方Project』出典曲の導入
    • 「近年アニメソングでも深夜アニメの曲を入れたりボーカロイド曲を入れるなどコアな層を取り込もうとするのは分かるが、東方Project曲のような同人発祥の曲まで入れるのはどうなのか? 」といった声も見られた。
      • 太鼓の達人はファミリー向けがコンセプトなのにそこから大きく逸脱しているのではないのか? という意見もあった。

問題点

  • 新筐体に移行してからの傾向であるが、本作でも難易度のインフレが激しくなっている。本作初登場の楽曲で特に問題視されたのは下記2曲。
    • ドンカマ2000
      • 6月のドンチャレ先行解禁曲として登場した2000シリーズ第19弾の曲であるが、そのあまりにも難解で過去に例を見ない譜面は多くのドンだーを困惑させている。
      • 速度の違う2つの譜面を合わせたような譜面で、初見でクリアするのはほぼ不可能であり、暗記しても音符が非常に叩きづらい配置な上に、おにコースではBPM270の24分音符が至るところに配置されており、とても腕が追いつくようなスピードではない。その音符の中で大量の追い越しが発生する。半端な実力ではノルマゲージを半分貯めることすらできない。
      • さらに、音符の追い越しギミックは全コースに存在するため、かんたんコースですらクリアが困難…などの理由により批判の意見が相当多い。
      • 実の所、曲自体が別々のBPMで鳴るリズムマシンの音を一つにして作られているのを踏まえると、ある意味非常に曲に忠実な譜面だとも言えるが…。
      • 流石におふざけが過ぎるとの声も多く上がり、この曲の登場で本作に見切りをつけてやめていくプレイヤーも現れ一定のファン離れを引き起こす原因にもなった。いずれにせよ、この曲が太鼓の達人史に大きな爪跡を残したのは事実である。
      • しかし開発チームもこの譜面がまずいことには公開前から気付いており、「この曲が6月のドンチャレにて解禁される」との予告を行った同日に「後日某動画サイトの生放送で大反省会を開く」との予告もしていた。
      • また、ドンチャレの内容は全て2000シリーズの楽曲が対象だが、これらを全て鬼でフルコンボする事が前提であり8個クリアするだけでも相当な実力が必要だった。
      • 生半可な実力で解禁してヤケドして欲しくない、という開発側からのメッセージであるとも取れる。
    • 幽玄ノ乱
      • 今まで存在をほのめかす伏線はあったが、正体は謎に包まれていた幻の曲。2014年6月に行われた大会決勝にて解禁されたが、その正体は今までの難関曲を突き放す恐ろしい高難易度曲であった。
      • 追い越しなどのギミックはないが、裏譜面がない曲の中では太鼓の達人史上最速の速度の中で複雑な複合を叩かされるため、常人では音符を見切ることすら不可能であろう。この曲をクリアするには極めて高い技術、体力、発狂処理能力、複合処理能力、高速処理能力が必要。以上のことから、太鼓の達人のすべての収録曲中でもクリア、フルコンボ共に極めて難易度の高い譜面のひとつであると言える。
      • なお、『太鼓の達人 ドンだー!日本一決定戦2013』の優勝者はこの曲を初見でクリアしている。
      • 開発者は当分はこの曲を超える譜面は作らず、これまでの最難関曲の間を埋めていく感じで作ると公言している。
  • 段位道場の難易度のバランスが悪い
    • 全体的に難易度が上がっているのだが特に話題になったのは四段。
      • 3曲目に登場する「ボクハシンセ」は★8の中でも屈指の低速リズム難曲であり、この曲に苦戦するプレイヤーが多数居た。
        3曲目に隠れがちだが2曲目の「紅」も曲者で、元祖999コンボなだけあって体力的にきつく、3曲目まで到達出来ない人も。
        あまりの難しさに諦めて上の段位をクリアしたプレイヤーが多いせいか失敗率が十段とほぼ同じという事態が起きた。これは初段から九段の中でも飛び抜けて高い。
      • 「ボクハシンセ」は次のバージョン以降も段位を上げられて登場し段位道場定番の曲として愛されている。
    • これに対し次の段位の五段、六段はあまり精度が求められずコンボさえ繋げていれば合格出来るレベルなのでこちらの方が簡単という声が大きい。
    • 七段は魂ゲージ100%以上という条件があるのにもかかわらず、ラストに超高速大音符が配置されている「タイコタイム」裏譜面が3曲目に登場してしまった。
    • 八段は2曲目の「てんぢく2000」はコンボが途切れやすい譜面で条件に1000コンボがある為、この曲をフルコンボ出来る実力が無いと合格はかなり厳しい。更に良の数も条件に含まれている為精度も求められる。

総評

東方Projectの楽曲やコラボイベント等新しいジャンル層の楽曲の収録でより幅が広がった。
上記2曲は話題に上がり新たな時代の幕開けとなった作品と言える。

余談

ドンカマ2000は上記の通りあまりにも衝撃だった為かネット流行語大賞2014でノミネートされている。しかし大賞には選ばれなかった。

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  • リズムゲーム
  • アーケード

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最終更新:2024年03月21日 19:36