女神大戦

【めがみたいせん】

ジャンル アドベンチャー
対応機種 Windows 98~XP
発売・開発元 LiLiM
発売日 2007年6月18日
定価 パッケージ版:8,800円(税別)
レーティング アダルトゲーム
配信 2010年12月1日/4,104円(税8%込)
判定 クソゲー
ポイント シリアスとギャグのどちらも中途半端
ほとんどのルートで大差なし
背景だけ差し替えたCGが多い


概要

  • LiLiMから発売されたアダルトゲーム。
  • 同ブランドから発売された『鳳凰戦姫 舞夢』の後の話になっており、『舞夢』の一部キャラがゲスト出演している。
  • ゲームとしてはシンプルな選択肢決定方式で進むシステム。

ストーリー

ごく平凡な学園生活を送っていた主人公「稲垣 智久」。
幼い頃、よく一緒に遊んだ「千代谷 由香」が転入してから、日々淡々とした生活が一変するのであった。

自分宛に届いた小包を開けてみると、中には一個のメロンが…。
差出人は書いてなく、ただメロンがゴロンと入ってるだけ。
いかにも怪しすぎるその「メロン」だが、ご飯よりメロンというくらい大好物であった智久は、結局メロンを食べてしまう。

メロンを平らげ満足したのもつかの間、いきなり全身が硬直し身動きがとれなくなる。 すると突然、目の前の空間が歪み、黒い羽を持つ二人の女の子が現れた。
「まんまとひっかかった♪」
「ひっかかった♪」
メロンと思われた果物、実は、淫魔の果実の一つである精力絶倫になる「エロエロの果実」だったのだ。

サキュとヴァスが動けない智久を襲おうとしたその時、再び空間が歪み、眩い閃光が部屋を包み込む。 光の中から現れたのは…鎧を身に纏った少女。

     「勝利と栄光の女神アルテナ!
         燃ゆる正義と光輝似て、戦いましょう、
           この身燃え尽きるまで!!」

それは、今日再会したあの由香だった…。

(公式サイトより引用)

評価点

  • 選択肢がわかりやすい
    • どのルートに進むのかすぐわかる選択肢の内容になっている。
  • CG単体ではそれなり
    • ただしCG全体では後述する問題点が無視できない。
  • 主題歌
    • 青葉りんご氏が歌う、「女神ノ宿命(さだめ)」が良曲だと評価されている。

問題点

  • シナリオ全体の雰囲気が中途半端
    • ギャグ色が強めの敵が出てきたりする反面、終盤に近くなるとシリアスさが急増する。
    • 敵幹部もその場の都合でギャグキャラになったりシリアスムードになる。
  • どのルートもほとんど展開が同じ
    • 特にサブヒロインについては純愛ルートも陵辱ルートも話の流れがコピペかと思うほどそっくり。周回プレイの途中で飽きる可能性が大きい。
    • そっくりなせいでどのルートでもラストで一気に敵幹部との決戦から決着までを詰め込み展開で済ませている。
  • CGのパターンが少ない
    • 立ち絵に関しては数パターンしかない。
      • 表情はメッセージウィンドウの横に顔を表示するスペースに出されるが、場面と合わないこともある。
      • 立ち絵で表情差分が少ないのはいささか時代遅れを感じさせる。
    • HシーンのCGは使い回しが多い。
      • 大体はキャラの部分はそのままに背景だけ差し替えたものである。
      • 手淫などプレイの種類が同じなら、全く同じCGを使ってセリフだけ変えているということもある。
  • True ENDの不可解さ
    • エンディングのうちTrue ENDの内容がその名に反して異様。その内容は、
      + ネタバレ
    • 復活した敵幹部に主人公が殺される上に、ヒロインは悪堕ちして世界を滅ぼす決意を固めるというもの。
    • 上記のような展開をTrueと名付けることへの違和感は拭えない。

総評

シナリオは雰囲気が中途半端でどのルートでも大差のない展開が繰り返され褒められるようなところはない。CGについてもすぐに使い回しがわかり、醒めてしまう。
この手のゲームで求められるシナリオとCGという2つの要素で大きく不満を残す以上はクソゲーと見做されても仕方ないところである。
同ブランドの作品で見ても、前作『鳳凰戦姫 舞夢』の劣化版というところに帰結するだろう。

関連作品

  • LiLiMコレクションBOX -金目鯛ぴんくEdition- (2016年12月22日)
    • 『螺旋遡行のディストピア』『あい☆きゃん』『昇龍戦姫 天夢』『女神大戦』『鳳凰戦姫 舞夢』のセット販売。

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最終更新:2023年03月06日 21:56