祝福のカンパネラ

【しゅくふくのかんぱねら】

ジャンル 祝福の鐘鳴り響くAVG
※初回限定版

※通常版

※アニバーサリー
対応機種 Windows 2000/XP/Vista
メディア DVD-ROM 1枚
発売・開発元 ういんどみるOasis
発売日 初回限定版:2009年1月30日
通常版:2009年2月20日
定価 初回限定版:9,800円
通常版:8,800円
※全て税別
セーブデータ 10個
※プレイヤーの任意で最大1000個まで10個単位でセーブスロットの追加可能
ディスクレス起動 可能
レーティング アダルトゲーム
配信 ういんどみる公式ダウンロードストア
原画集PDFデータ付特装版:6,800円/ソフト単体:6,400円
※全て税別
判定 なし
ポイント 平和で温かな世界観
癖の少ないキャラクター達
美麗なサウンドとグラフィック
完璧超人すぎて賛否両論な主人公
冗長気味なテキスト
バトルパートがダレやすい
ういんどみる作品リンク


概要

有限会社アレスのゲームブランド「ういんどみるOasis」から発売された作品。
ういんどみるOasisとしては『はぴねす!』のファンディスクである『はぴねす!りらっくす』に次ぐ2作目となる。

サブタイトルとして「la campanella della benedizione」と付いており、これはイタリア語で「祝福の鐘」を意味する。
キャラクターデザイン・原画は『はぴねす!』などでキャラクターデザインを手がけたこ~ちゃ氏が担当、これと別にSDキャラクターの原画を声優の成瀬未亜*1が担当している。

本作の発売前から虎向ひゅうら氏によってコンプティーク誌上でコミカライズされ、その他にもラジオ番組の配信およびキャラクターソングCDを発売するなど、この業界としては異例と言える大規模な販促を展開していた。

初回限定版において、マスターアップ後に特定キャラクターの一部ボイスが収録されていなかったことが判明したために発売前に公表、修正ファイル(通称「ボイスパッチ」)の配信を行っている。
これは後に出た通常版では修正されている上、あくまでボイスの収録漏れのため、パッチを当てなくても該当する部分のボイスが再生されないだけでゲーム本編の方は問題無くプレイ出来るものとなっているが、後の修正パッチの絡みで当てることが強く推奨されている。


あらすじ

物語の舞台は、“世界の宝物庫”と呼ばれる都市・エルタリアで幕を開けます。
この街は今、「収穫祭」の準備が進められていました。
今年は7年に1度の“エール”が満ちる年ということもあり、世界中からさらに多くの商人や観光客、そして冒険者が集まって、例年よりも賑やかさを増しているのです。
そんなエルタリアに住む青年・レスターは、冒険者クラン「Oasis」に所属するアイテム技師。
彼もまた「収穫祭」を楽しみにする1人でした。
“エール” が満ちるこの年は、必ず夜空を流星群が埋め尽くす夜があり、街中の人々の間でもその話題でもちきりになっています。
そしてなんと、雑誌や新聞の予報では今日が「流星群の日」なのです。
レスターの幼なじみでもあり、エルタリアの公女でもあるカリーナは、夜になるのが待ちきれないと、彼を祭の準備で賑わう街に誘い出しました。
そこで彼らは、中央広場で大道芸をしていた自称世界一の人形師・アニエスや、神都から遠征してきた神殿騎士・チェルシーとも仲良くなり、みんなで流星群を見に行くことになったのです。

その夜。
エルタリアの大聖堂屋上でパーティーをしていたレスターたちに向かって、なんと流れ星の1つが向かって来ました!
慌てて身構える一行でしたが、その星は彼らの上を通り過ぎ、大聖堂の塔に落ちたのです。
急いでその塔に駆けつけたレスターたちは、そこで隠し部屋を発見します。
そこは神秘的な雰囲気に包まれた部屋で、中央のベッドには1人の可憐な少女が眠っていました。
レスターが静かに近づくと、その少女はゆっくりと目を覚まし……
あなたが、わたしのパパですね!
と、世界中の人々を全て幸せにするかのような、満面の笑顔で告げます。

――星々が無数に降る神秘的な夜の、不思議な部屋で出会った少女。
このミネットとの出会いが、レスターたちを今までと違う賑やかな日常、そして思いもよらない冒険へと導くことになるのでした。

※公式HPにあるものを一部手を加えて記載


用語紹介 (一部)

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エール
大気中に存在するエネルギーのようなものでオートマタの活動に必要な動力源でもある。
質量を持たないが、アイテム技師などはエールを蓄積する「晶石(しょうせき)」に蓄積されたエールを糸状にして抜き出すことも出来る。
7年に1度のエールが満ちる年に流れる流星群は厳密にはこのエールの塊が流星のように降り注ぐものである。
定義の1つとして「万物の持つ“想い”の力」と言われることもある。
なお、レスターの作るアイテムはこのエールの力を利用したものであり、エールを利用する道具のことを「マジックアイテム」と作中では呼ばれている。
晶石モンスター
エールを蓄えすぎて暴走、モンスター化してしまった動植物などのこと。
アイテム技師の作るマジックアイテムや人形師の作るオートマタもエールの蓄積が必要になるが、こちらは必要以上にエールを蓄えて晶石モンスターになってしまわないように調整されている。
冒険者制度
主な物語の舞台となる貿易都市国家・エルタリアがあるノストラム地方に存在している制度。
冒険者は人々からクエスト(依頼)を受けてそれを遂行、その対価を受け取ることで成り立っている。
冒険者の集まりを「クラン」と言い、クランの代表者を「クランマスター」と言う。
Oasis(オアシス)
カリーナが設立し、マスターを務める冒険者クラン。
最初はカリーナ・レスター・ニナの3人だけのクランだったが、あるクエストで手を組んだ縁でニックが加入、その後しばらくは4人で素材集めなどのクエストを中心に活動していた。
その後、流星群で目覚めたミネットを保護してメンバーとして加え、更に自身の使命遂行上の利害が一致したチェルシーと流星群を受けて目覚めたミネットのメンテナンスなどを目的としてアニエスが一時的なメンバーとして参加している。
現在では「エルタリア公女がマスターを務めるクラン」という知名度もあるが、それだけではなく実際に高いクエスト遂行能力で知れ渡っており、Oasis指名でクエストが来ることも少なくない。
トルティアカンパニー
Oasisの向かい側にクランハウスを構える、Oasisとはライバル関係にある冒険者クラン。
作中では「トルティアC」と略記され、社長のリトス・副社長のサルサのトルティア姉妹が代表となっている。
時折受けたクエストがバッティングしたり、クエスト抜きに邪魔をしに来たりする事があり、その場合は彼女たちと行動を共にするゴーレムと戦うこともある。
とはいえ、普段から関係が険悪ということではなく、むしろ良好で何かと交流もあるし、状況によってはOasisのサポート役に徹するなど、協力は惜しまない。
Oasisに負けず劣らずのクエスト遂行能力を誇り、彼女達もまた優れた冒険者として広く名が売れている。
アーティファクト
各国にいる「女神」と呼ばれる者によって認められた、極めて強大な力を秘めているか芸術性が極めて高いマジックアイテムの総称。
近年ではアーティファクト認定されるほどの強大な力を秘めたマジックアイテムは少なく、もっぱら芸術性の高さでアーティファクト認定されることが多い。
「時折、女神様の個人的な趣味によって珍妙なマジックアイテムがアーティファクト認定されることがある」とはチェルシーの談。
前者の強大な力を秘めたアーティファクトは大抵が古代に「竜」と呼ばれる種族によって作られた産物で、物によっては古代に作られてから現在に至るまで稼働し続けている物もあり、そういった物の中には壊れたりしてしまうと一気に世界崩壊の危機に瀕してしまうほどの物もある*2
その性質上、特に強大な力を秘めたアーティファクトは悪用されてしまうと大事になってしまうので、普段は神都ラングバースで厳重に保管されており、一般人が目にする機会はほとんど無い。
古代に存在していた強大な力を持つ種族だが、現代ではほとんど滅びてしまっており、見かけることはまずない。
ガーネットは竜王を自称しており、その通りであればこの一族の王であるということになる。
オートマタ(自動人形)
自律稼働する特殊な人形で動力としてエールを必要としており、コアとして晶石を利用している。
精巧になればなるほどエールの消費量は激しくなり、特に人型ともなると強大な力を秘めたアーティファクトクラスのコアが必要になる。
魔法
エールとは異なる「魔力」を用いた術を行使する技術。
今では廃れてしまい、カリーナのみが使える技術になっている。

キャラクター紹介

主人公・ヒロイン

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レスター・メイクラフト (Leicester Maycraft)
本作の主人公。
Oasisに所属する冒険者でアイテム技師。
アイテム技師としてもかなりの腕を持ち、優れた着眼点と発想力も相まって彼の作るアイテムは人気が高い。
そのため、冒険者としてのクエストとは別にアイテム技師としてアイテムの開発・発明や修理などの依頼を受けることもある。
作中でもアイテムの発明などを行うこともあるが、作ったアイテムにビーム発射や自爆などの明らかに必要のない機能を仕込みたがる事や発明したアイテムに付ける名前が機能そのままといったネーミングセンスの無さが欠点。
特に余計な機能に関してはニナにちょくちょく窘められ、カリーナに至っては「レスターが開発したアイテム」というだけで必要以上に警戒されてしまっている*3
穏やかで優しく、のんびりとした性格の中にも正義感に燃える熱いところもあり、母・シェリーの教えもあって「当たり前のこと」を行うことに躊躇いがない。
そのため、他人が一歩引いたり尻込みしてしまいそうな状況でも、それをすることが当たり前だと思えば自ら進んで前に出ることもある。
どんな状況でも衝動的に動くことをせず、沈思熟考を重ねた上で動くことを基本としているが、その際は自分自身のことだけを考えるのでは無く、周りの人間のことまでも含めて考えを巡らせる。
本人は無自覚だが、生まれもっての甘い顔立ちに加えてシェリーの個人的な好みで女性にモテるいい男になるように育てられたこともあってか、天然ジゴロ・天然の女殺しの気がある。
なお、Oasisのクランマスターはカリーナだが、彼女のエルタリア公女という立場上、公務などでクランを空けることもあるため、受諾するクエストの選択およびクエスト中の指示などはレスターに一任されており、実質的なリーダー役を担っている。
ミネット (Minette)
ヒロインの1人で流星群の日にレスター達と出会った少女。
伝説の人形師と謳われるアルトワーズが作ったオートマタであるが、体のつくりから何まで人間と違いがないほどに精巧に作られている。
オートマタは活動するためにはエールが必要となり、特にミネットはその精巧な作り故にエールの消費量が桁外れに多いため、エルタリアの大聖堂の塔で眠りについていたが、流星群が落ちてきたことで起動した。
エールの消費量を少しでも抑えるために省エネ設計されており、その影響で運動能力などは全体的にへっぽこレベルとなっている。
天真爛漫な性格故にエルタリアに住む人々からも愛されているが、思ったことや感じたことをそのまま口にしてしまうため、彼女自身に悪意がなくても他者を傷つけてしまったり、トラブルの引き金を引くこともある。
目覚めた時にその場にいた男性であるレスターのことを「パパ」と呼んで慕う。
キャラクターソングは「*twinkle*twinkle*」。
カリーナ・ベルリッティ (Carina Verritti)
ヒロインの1人でOasisのクランマスターを務める。
エルタリアの公女でもあり、「エルタリアの宝石」と呼ばれるほどの才女で相当の淑女だが、それはエルタリア公女としての一面でしかない。
実際はちょっとしたことで激しく動揺したりオロオロするだけなく、妄想癖がある上に妄想をきっかけに物凄い暴走をする事もあるため、淑女を体現したと言える母親のようになることを目標としている。
レスターとは身分の差を越えた幼馴染みであり、幼い頃からずっと彼を慕い続けている。
幼い頃は満足に外出も出来ないほどに体が弱かったが、魔道書「黒真珠の書(リーブロ:ネロ・マルゲリータ)」と契約したことでそれを克服している。
魔道書との契約によって今では廃れた技術である「魔法」を使いこなし、クエストにおいてもサポートであったり戦闘時の攻撃であったりなどで力を発揮する。
キャラクターソングは「White Crystal」。
チェルシー・アーコット (Chelsea Arcot)
ヒロインの1人で神都ラングバースの「神殿騎士団」に所属する騎士。
レスターおよびカリーナの両親、そしてアルトワーズとは旧知の仲。
収穫祭に伴って展示されるアーティファクトの護衛および展示会の警備のためにエルタリアにやってきた。
エールの流れを察知することの出来る特殊な能力を持っている他、卓越した剣の腕前を誇るが、その剣は「守るため」にのみ振われる。
アーティファクトをコアにしているミネットの護衛としてOasisと深く関わるようになるが、エルタリアに来たのにはアーティファクトの護衛以外にも目的があるようだ。
見た目はとても神秘的な女性だが、その中身は天然でドジっ娘な上に酷い方向音痴なので1人で出歩こうものならば間違いなく迷子になってしまう。
後に放送されたテレビアニメ『祝福のカンパネラ』ではこの部分をかなり誇張して描写しており、その後発売されたファンディスクでもそれに引き摺られるように方向音痴の度が酷くなっている。
また、話の中で例えを出す時はなぜか剣を例えに用いた非常に独特なものになるため、例えとして出したはずがかえって他者が解らなくなることもしばしば。
キャラクターソングは「銀月 ~La lune de l'argent~」。
アニエス・ブーランジュ (Agnes Boulange)
ヒロインの1人で「世界一の人形師」を自称する人形師であり、大道芸人でもある。
伝説の人形師と謳われるアルトワーズの弟子であり、その人形作りの腕前はアイテム技師であるレスターも職人として思わず唸るほど。
相棒として猫のオートマタのタンゴを引き連れ、行方を眩ませた師匠を捜すために世界中を旅して回っている。
エルタリアで路銀稼ぎの大道芸を披露している所でレスターとカリーナに出会い、意気投合。
更にはその後、師匠の作品であるミネットの起動に立ち会ったことで彼女のメンテナンスなどを目的としてOasisのクランハウスに住み込む。
芸術の国と言われるプランブリーズ出身で、「プランジェンヌ*4」の特徴として甘い物好きが上げられるが、彼女もその例に漏れず、出会った直後にレスター達も思わず絶句するほどのデザートの食べっぷりを見せた。
明朗快活で誰とでも仲良くなれ、お調子者でいたずら好きな性格だが、空気を読むことにも長けているために嫌われることはなかったりする。
時折、見た目とは裏腹に大人びた言動を見せることもあり、冒険者としても1人の人間としても経験豊富な所を感じさせる。
キャラクターソングは「A ray of sunshine!!」。

サブヒロイン

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ニナ・リンドベルイ (Nina Lindberg)
Oasisの雑務全般を一手に引き受ける管理人さん的存在で、彼女自身は基本的にクエストで遠方に出ることは無い。
元々はカリーナ専属のメイドで、クラン設立後はクエストに出る面々を様々な形で的確にサポートしている。
また、かなりの酒豪な一面もあり、何かと飲み比べ勝負を仕掛けてくるニックを返り討ちにしている。
普段は穏やかな性格なのだが、カリーナの母・フィオーレからの言付けもあって、カリーナの父・ファビウスに対してだけは時に手荒な手段を取る事もある。
サルサ・トルティア (Salsa Tortilla)
トルティアカンパニーの副社長で双子の姉。
北部大陸にある某国の出身であり、アイテムを使うことに関して優れた才能を見せ、ゴーレムの操縦を担当している。
明るくオープンな性格で、カリーナ同様にレスターへの好意も表立って見せており、レスター絡みではよくカリーナといがみ合っていたりする。
リトスのボケや無茶振りに振り回されながらも(ノリ)ツッコミを入れるツッコミ役。
リトス・トルティア (Ritos Tortilla)
トルティアカンパニーの社長で双子の妹。
北部大陸にある某国の出身で、アイテムの製作に関して優れた才能を持つことからゴーレムの調整を担当している。
どんな状況にあっても冷静さを崩さず飄々としており、つかみ所がない性格。
サルサへ無茶振りなどをしてからかってみたり、レスターを誘惑する振りをしてカリーナやサルサを挑発したりするのが趣味。
ネタの引き出しが豊富なのか、色々なネタを挟んだりボケ倒してみたりとそちらの面でもサルサを振り回している。

サブキャラクター (一部)

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ニック・ラジャック (Nick La'juck)
Oasisの立ち上げ初期から所属している冒険者で、新米の冒険者だったレスターやカリーナを冒険者の先輩として導いてきた。
マニアと言える位の斧好きであり、物語冒頭では「伝説の斧を捜せ!」というクエストに出ている。
気さくでノリの良いOasisの兄貴分だが、その風貌故にマフィアか何かと間違えられることもしばしば。
シェリー・メイクラフト (Shelley Maycraft)
レスターの母親で外見年齢がかなり若く、ノリノリな性格。
チェルシーとは親友であり、何かとからかったりおちょくったりしていることが多い。
その外見故にレスターと並んで歩いていると恋人と間違われることもある。
「レスターを自分好みに育てた」と豪語しており、レスターの考え方の根底を形作ったと言える。
普段の言動故に軽い性格にも見えるが鋭い洞察力を持っており、時折意味深な発言をすることも。
ファビウス・ベルリッティ (Fabious Verritti)
カリーナの父親でエルタリアの大公殿下。
陽気で気さくなちょい悪オヤジといった表現が適切な人物で、あまり威厳らしいものはなかったりするが大公として公務をしっかりこなしている。
かつて自身がシェリー達とクランを組んでいたからか、ちょくちょくOasisにクエストを持ってきて楽しませようとしてくれる所がある。
なお、冒険者時代は体術を駆使して戦っていた。
ガーネット (Garnet)
竜王の化身を自称する存在。
普段は「竜の世界」にいるが、とあるクエストをきっかけに知り合ったレスター達に預けたアーティファクトである「竜紅玉(カーバンクル)」を媒介に精神体として呼び出されることもある。
精神体ではあるが食事などの大抵のことは普通にこなせる。
様々な知識を豊富に持ってはいるのだが、こと晶石モンスターに関しては古代の知識という割にその名前にかなり適当感が漂っているため、アニエスに良くツッコミを入れられている。
アルトワーズ (Altoise)
アニエスの師匠であり、ミネットを作った伝説の人形師。
現在では行方を眩ませている。
タンゴ (Tango)
アニエスの旅や大道芸などにおける相棒であり、猫の姿をしたオートマタ。
元々はアニエスの誕生日に送られた白猫のぬいぐるみで、アニエスが作った中で唯一自分の意志を持っているために良き話し相手になっている。
精巧なオートマタほどエールを多く消費するため、それを回復するために眠りにつくことが多い。
とはいえ、タンゴはアニエスの技術力の高さのおかげで他に比べれば消耗を抑えられている。
ゴーレム (Golem)
トルティア姉妹がクエストの遂行の際などに使っている巨大な動く石像。
「ゴーレム」としか喋れないが、妙に人間臭い動きもあってある程度は言わんとしていることが解る。
また、サルサが操縦しなければ動けないはずなのだが、どう見ても自律稼働している。
ゴーレムの調整は主にリトスが担当しているが、時折アイテム技師としてレスターが調整に加わることもあり、その際に様々な機能を追加されることも。
モンテッキア (Montecchia)
カリーナが普段所持している杖で、レスターがまだ駆け出しのアイテム技師の頃に作った作品。
作中ではアニエスのアドバイスを元に、当時よりも腕を上げたレスターによって更なる改良を施されたことで喋ることが出来るようになった。
生真面目な性格で、大抵の場合、話す時は漢字4文字*5で言おうとしている内容を要約した後で話し始めることが多い。
ミリアム (Miriam)
ミネットがOasisの人間以外で初めて友達になった少女。
病弱なのかあるいは身体が不自由なようで、いつも杖を突いて歩いている。
アバディーン (Aberdeen)
アヴリルを常に引き連れている陰りのある雰囲気の青年。
アニエスは彼と何かしらの関わりがあるようで「アバ兄」と呼んでいる。
アヴリル (Avril)
アバディーンに常に付き従う謎の少女。
性格も外見も全く似通っていないにもかかわらず、どこかミネットに似た雰囲気を感じさせる。

問題点

冗長テキスト

  • 主人公の独白、場面や背景の説明などのテキストが冗長になりがちで、特に説明になると一から十まで説明しきってみせると言わんばかりの文量とになる事も。世界観は好きだがこのクドいテキストを読み進めるのがしんどいという意見も少なくない。
    • 勿論、説明不足で読んでいる側が置いてけぼりを食ってしまうようではそれはそれで大問題ではあるのだが、物事には何事も限度があるといった所だろう。
  • テキストに関連して、本作のメインライターはサイトウケンジ氏で、彼の特徴としてパロディネタを多用する傾向があり、過去にメインでシナリオを描いた『青空の見える丘』『あかね色に染まる坂』(共にfeng)などはそこかしこにインターネットスラングやアニメ・ゲームのパロディネタを使っていた。
    • 先の2つは現代の学園ものであるために受け入れられている節もあり、本作では割合その辺は抑えられてはいるのだが、所々でベースとなっているのが中世ファンタジーの世界観というのを考えると首を捻らざるを得ないパロディがあることを指摘する意見もある。

ほぼ作業なバトルパートと平坦"すぎる"日常パート

  • クエストを受諾し、目的地に到達するとダンジョンの移動などといったアドベンチャーパートが入る*6
    • その後、大抵の場合が晶石モンスターであったり受諾クエストがバッティングしたトルティア姉妹(というよりもゴーレム)などとの戦闘に突入するのだが、これが場面場面で表示される選択肢の中から行動を選ぶだけのゲーム性も戦略性も無いものとなっている。
      • そもそも文章をオートモードでそのまま流せば終わるようなものをわざわざプレイヤーに操作させるもので、しかも選択を間違えれば即死…ではないが正解がほとんど決まっている上に遊びの幅も狭いため、ただの作業になってしまっている。
      • ただし、一部の戦闘では逆にこのタイプだからこそ出来た展開や演出だとして評価する意見も出ている。
  • また、バトルパート以外でも主要メンバーは非常に仲が良く、癖のあるキャラクターがほとんどいない*7ため、クエストの合間に挟まれる日常パートはほぼ問題や当人同士のギスギスなどのない平坦で平和そのものなシーンが大半を占めている。
    • 現実で考えれば円満で良いことであるとも思えるが、1つのゲームとして見ると淡々としすぎてしまっているためにダレやすい要因となってしまっているとも言える。

主人公・レスターについて

  • 特に批判されやすいのが「完璧すぎて人間臭さに乏しい」で、プレイヤーからは「作られたかのようなソツの無さ*8」が鼻につきやすく、キャラクター説明の所に書いた短所も取って付けたかのように見えてしまうほどの普段の完璧超人ぶりがストーリーに悪影響を与えてしまっている。
    • 本来ならば話を盛り上げるのに使えそうな状況も淡々と流したり、読心術の類でも使っているかの如く他人の心情を察して事態をあっさりと収拾させてしまうなど、ある程度のすれ違いや間違いがあってこそ映える展開をスマートに解決してしまうことも多く、シナリオへの不満に繋がっていると言える。
      • 一応、物語終盤になれば思いを明確に決めた相手=攻略対象のヒロインができたこともあってか人間臭さも見られるようになり、それまでは見せなかった弱さや激情に駆られそうになったりする一面なども垣間見られるようにもなる。
  • これまたライターのサイトウ氏の描くシナリオに見られる「主人公がやたらと好漢で、不自然な位に周辺から好かれて持ち上げられる」という特徴をレスターも継いでおり、過去作においてその辺に不自然さや違和感を覚えていたプレイヤーから同様の批判を受けることも多い。
    • それに加えて、レスターの場合は周囲の環境もかなり恵まれているため、前述の完璧超人ぶりを含めて「リア充の権化」と言われることもあり、これが後のアニメで変な形で影響することになる。
  • とはいえ、レスターの場合はそこに至るまでそれ相応に努力を積み重ねていたり、周囲の環境を踏まえると、先述の要素も周囲に好かれる点も理解出来るところがあり、微妙エロゲーの主人公にありがちな「普段は何の努力もしてないのになぜかあれこれ器用にこなす」「どう見ても異性ウケする振る舞いではないのになぜか異様にモテる」という要素は薄い。
    • 上にあるような「人間臭さが欠如した完璧超人」の印象をプレイヤーに与えてしまうのは否定出来ないが、終盤以外でも人間臭さを感じさせる個所が皆無という訳でもない。
    • 有事への対処も相手を想って率先して立ち向かっており、優柔不断・弱気な主人公にありがちな「冗長な程まごついてテンポを悪化させる」「恐々と中途半端な介入をした挙句事態を無駄に悪化させる」などといった事無く、的確に対処解決する。これらの点から「モテモテなことにきちんと整合性を整えているエロゲ主人公」という風に彼を好意的に見ている者もいる。
      • そこに至るまでの努力と成長の過程のほぼ全てを、レスターの母親であるシェリーが「息子を完璧に育て上げた」という説明で済ませてしまっているために、その結果である完璧超人としてのレスターの姿“だけ”を見せられているプレイヤー側に「作られたかのようなソツの無さ」 というようなイメージを抱かせてしまっているという点もある。幼少期の回想シーンなどで「成長過程のまだ未熟だった頃の姿」「具体的にどのように育てていたのか」などをもう少しピックアップしていれば、完璧超人ぶりにもまだ共感や納得を得られたかもしれない。

賛否両論点

ミネットの扱い

  • ミネットもヒロインなので攻略が出来るのだが、普段はレスターを「父親」として慕ってくるキャラクターであり、これはルートに入ってようやく軽減されるものの、そこに至るまではどうしても娘にしか見えないため、攻略キャラクターとしてどうかという意見がある。ルートに入っても呼称は「パパ」のままなのも拍車をかけている。
    • 見た目が所謂ロリと言うだけならまだしも、そこに「パパと慕ってくる」という「娘」としての見方を強める要素が強いせいで攻略キャラクターとしてはどうしても違和感が付きまとってストーリーが楽しめないとする意見だが、それさえ割り切ればストーリーはそれなりに高い完成度である。
  • 余談になるが、発売して間もなくの頃の2ちゃんねるの作品スレに「ミネットのセリフがタラヲ*9に脳内変換される」という書き込みがあり、その書き込みをきっかけにしてスレに絶望や怨嗟(?)の声が広がっていたりする。
    • これをきっかけにしてか、作品スレ以外のページでも同様の書き込みを見かけることが多くなった。

ニナのルートの内容

  • これ自体は後に出たファンディスクのアフターストーリーで救済はあるが、本作でのニナのストーリーは悲恋で終わるため、「これだったらストーリーがない方がマシだ」という意見も見られるが、一方でストーリーの質を評価する意見もある。
    • ちなみにニナルートはOasisを設立して間もない頃の昔話が挟まれ、作中でほとんど語られなかった内容も明かされる。

評価点

全体的なストーリー

  • テキストの冗長さや日常パートなどがダレがちという点の印象が強すぎる故に一緒くたに叩かれがちだが、ストーリーそのものはよく練られている。
    • ストーリーを通じて「絆」「信頼」といったものが軸にあり、ブレは見られず、程よい緩急で楽しませてくれる。
    • ただし、一部ルートでは場面の前後で若干食い違いが生じている部分*10がある。

良く動くキャラクターの立ち絵

  • この手のジャンルのゲームの立ち絵は以前よりは動くようになったものの、やはり動きが少ない物が多い中で本作はキャラクターのボイスや状況に合わせて適宜動きを見せる。
    • これはゲームの雰囲気作りという点では大きく貢献しており、特に本作では状況に応じてSDキャラクターの立ち絵が入ったりもするので、純粋に見ているだけでも楽しめる。

物語全体の暖かい雰囲気と、それにマッチしたグラフィック

  • キャラクターデザインのこ~ちゃ氏の絵の特徴として柔らかでふわふわとした雰囲気の絵というものがあり、物語全体に漂う優しく暖かいほのぼのとした雰囲気に見事にマッチしている。
    • SDグラフィックは前述の通り成瀬未亜氏が担当しているが、こちらもこ~ちゃ氏のデザインを上手く掴んでデフォルメを掛けているため評価が高い。
      • ただし、バトルパートで戦うことになる晶石モンスターなどもSDイラストで描写されるが、逆に可愛くなりすぎているため、いくらストーリー上で緊迫した雰囲気になっていても全然危機感を煽られない点は指摘される。

雰囲気を盛り上げるのを助けるBGM

  • BGMはEcnemuseElements Gardenが受け持っているが、シリアスな場面ではシリアスにそしてギャグシーンでは明るい楽しいノリの曲がかかったりと物語全体の雰囲気や場面に見事に合っており、その場の雰囲気を盛り上げるのに一役も二役も買っている。
    • 具体的には非ヴォーカル曲はEcnemuseが、キャラクターソング含めたヴォーカル曲とキャラクターソングのアレンジBGMはElements Gardenが作曲を担当している。
      • 佐藤ひろ美・NANA両氏がデュエットで歌う主題歌「祝福のカンパネラ」もかなり評価が高い。
  • 余談になるが、エンディングでかかる各ヒロインのキャラクターソングは単体の質も高いが、それぞれのルートの内容を元に歌詞も作られていたりで手が込んでいる。

個性の立ったキャラクター達

  • 特にトルティア姉妹はラジオの影響も後押ししてかなりキャラクターが立っているが、それ以外のキャラクターも良い意味で個性が際立っている。
    • そのため、ストーリーやシナリオに批判的な者からも「キャラクターだけは嫌いじゃない」といったような意見も上がる事がある。
      • 問題点に上げたレスターも、見方によっては肝心な所で何も出来ないようなヘタレでもなければ、言動が非常識でイライラさせられるような点も少ないので、あくまで物語の中心に置くには問題があるだけでキャラクター自体は良いキャラクターじゃないかとする意見もある。
  • ただし、メイン・サブ共にヒロイン勢は初っ端から好感度最大とも見えてしまう位の描写をされているため、その辺を含めた不自然さを指摘する声もそれなりの量で上がっている。
    • とはいえ、実際の所は少なくともリトスは冗談か判別付けづらく、アニエスは序盤ではむしろ変わり者を見ているかのような反応(好意的ではあるが)を示すことも少なくない。

総評

発売前の宣伝活動が相当のものであったために必然的にプレイヤーの期待(とハードル)が高まってしまっていたのもあるが、出来上がった作品を見る限りそれに応えられたかというと少々苦しいのは否めない。
特に、冗長気味なテキストストーリー開始当初から人間が出来過ぎた主人公の合わせ技は「物語への感情移入を完全に妨げられてしまって冷めてしまう」「読み進めるのがきつい」といった意見を生む結果にもなってしまっている。 その反面で物語の全体に広がっている温かく優しい雰囲気やキャラクターといった要素に魅力を感じるプレイヤーも少なくなく、本作に対する評価は賛否が割れている傾向がある。

人によっては傑作から駄作までその幅は広く、人によってどう感じるか、何に重きを置くかといった部分も強いために一概に駄作だと断じることも出来ない仕上がりではある。
上述したような起伏に乏しいシナリオやダレやすい日常パート、人間味に薄い主人公や作業そのものなバトルパートといった批判点が多いことは事実であり、手放しで褒められる作品とは言い難いが、物語全体の平和な空気や個性の立つキャラクター達、美麗なBGM、上述した機械的な面もまた個性の一つであるとも言える主人公の在り方など、評価できる部分もまた数多く存在しているため、批判点を気にせずにそういった部分に惹かれている人にとっては十分に良作と言える出来となっている。


その後の展開

ゲーム以外

本作におけるトルティア姉妹の人気を受けてか、彼女たちを主人公としたスピンオフコミック『祝福のカンパネラ バルツァーレ!トルティア姉妹!』が候之奏枝氏によりコミックアライブ2009年12月号から2010年10月号まで連載された。
そして、所々で触れたがテレビアニメが2010年7月から9月にかけて全12話構成で放送され、独立UHF局・AT-Xの他にニコニコ動画のマーベラスエンターテイメントの公式チャンネル「まべちゃん」にて第1話が無料配信、2話以降は放送後1週間の間のみ無料で、以降は有料で配信している。
また、2011年3月30日にはOVAがDVDとブルーレイで発売されているが、こちらは本編とは打って変わってギャグ色が強く、カオスと言うほか無いものとなっている。

ゲーム関連

2010年9月30日には本作の移植作品である『祝福のカンパネラ Portable』がPSP用ソフトとして角川書店より発売、追加要素として一部のサブキャラクターにストーリーが追加され、本作で不評だったバトルパートのシステムが変更された。
また、2010年10月29日には本作の各ルートのアフターシナリオ、もしもの物語となるアナザーシナリオの他にガーネットを主役としたクイズゲームが楽しめるモードを収録したファンディスク『祝祭のカンパネラ!』が発売されている。

2017年に本作とFDをセットにした『祝福のカンパネラ アニバーサリーパック』が発売され、その後、高画質HD化して、ストーリーを追加した『祝福のカンパネラ Plus Stories』が2021年6月25日に発売された。

この他に本作のキャラクターがゲストとして2010年8月26日発売のWii用ソフト『トウィンクル クイーン』(マイルストーン)にカリーナ・アニエス・チェルシーの3人が、同年9月30日発売のPSP用ソフト『ティンクル☆くるせいだーすGoGo!』(角川ゲームス)の豪華限定版・豪華版に同梱されているPSP用ソフト『ティンクル☆くるせいだーす STARLIT BRAVE!!』にチェルシーがそれぞれ使用可能キャラクターとして登場している。
加えて、2012年2月10日にWindowsPC用に発売されている『ティンクル☆くるせいだーすSTARLIT BRAVE XTREAM!!』(Lillian)でもチェルシーが登場している。


余談

祝福のカンパネらじおについて

本作の発売に前後して、ウェブラジオである『祝福のカンパネらじお』が2008年10月8日から2009年3月25日まで隔週水曜日に音泉・ホビレコードで配信されていた*11

パーソナリティは本作でサルサを演じた成瀬未亜氏、後にアニメとPSP移植版でリトスを演じることになる後藤麻衣氏*12の2名。
このラジオの中の1コーナーである「トルティアインフォメーション」はそもそもコーナー名の通り本作にまつわる関連情報をトルティア姉妹が伝えるコーナー…のはずだったのだが、このコーナーの脚本も担当していたサイトウ氏の悪乗りとも言える、ゲームの世界観など知ったことかと言わんばかりのパロディやギャグ満載の内容故に、いつの間にかラジオのメインコーナーになっていたと言っても過言ではないほどの人気を獲得するに至った。

それ以外にも、プライベートでも仲が良い2人の息の合った軽妙なトーク、時折音声だけではよく解らないようなネタになることもあるが、2人が体を張って様々なことに挑戦する「集まれ!ちょこっと冒険者」のコーナーなど、全体的な評価も高めであった。
しかしながら、基本的にメディアへの露出がNGな声優が多いエロゲーに関連したラジオなので致し方ない部分もあるが、ゲストが1回も登場しなかったことを残念がる意見も出ていたりする。

テレビアニメについて

前述の通り、アニメはニコニコ動画のマーベラスエンターテイメント公式チャンネル「まべちゃん」でも配信されているが、アニメでもレスターは案の定の完璧超人ぶりを発揮し、更には彼の置かれた環境が所謂「リア充」のそれであったため、視聴者の嫉妬を一手に集めることとなり、コメントにはレスターへの嫉妬コメントが大量に書き込まれる事になった。
そのコメントの内容が内容であったこともあり、それを見たレスター役の岡本信彦氏は本気で落ち込んでしまったことをアニメに前後して配信されていたウェブラジオ『ラジオ「祝福のカンパネラ」 ~クランOasisへようこそ!~*13』第11回でゲスト出演した時に明かした。

なお、そういうネタを抜きにした作品自体は本作の各ルートを上手く折衷してあり*14、また特筆するほどの作画崩壊もなかったこともあってそこそこの評価を得ているようだ。

発売前カウントダウンについて

ういんどみる作品の発売前恒例となりつつあるカウントダウンムービーだが、後に定番と言われるようになるネタは主に本作発売前のものが初出になっており、6日前のリトスと前日のミネットが言い放った暴言挨拶や2日前のカリーナの出落ち挨拶が該当する。
どんなものかをこのページに書くのはエロゲーのカウントダウンネタ故に些か問題がある所もあるので、18歳以上で興味がある方は本作のタイトル名などでニコニコ動画で検索をかけてみて欲しい。「公式が病気」とは良く言ったものである。


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最終更新:2021年09月24日 06:49

*1 2010年4月付で声優業の引退を発表していたが、2013年4月にフリーランスとして声優業へ復帰している。

*2 ただし、そのようなアーティファクトには大抵自己修復能力が備わっている場合が多いので、自己修復が効かないほどに破壊されたり、壊れてしまったりしない限りはそのような事態には陥らないようにはなっている。

*3 カリーナが警戒するようになったのは以前、彼女に光線が発射される懐中時計をプレゼントしたことが原因。

*4 プランブリーズの女性を指す言葉で、パリジェンヌと同じ使い方。

*5 一例として、疑問を提示しようとする場合は「疑問提示。~」など。四字熟語の場合もあるが、例で上げたようにそうでない事もあるためこの表現とした。

*6 入らないクエストも少なくなく、その場合は通常通りテキストを読み進めていく形となる。

*7 ニックが立ち位置的に弄られキャラになっているが、人格面でさしたる問題のない、かなりの真人間である。

*8 ちなみにこれは、後に発売されたファンディスク『祝祭のカンパネラ!』において、レスターと出会って間もない頃のリトスがレスターに対して抱いていた印象であったことが明かされている。

*9 『サザエさん』のタラちゃんのこと。なお、タラちゃんの名前は正式には「タラオ」であって「タラヲ」ではないが、出典のスレッドに書き込みされた表記に準じた。

*10 ありがちなものだが、あるルート上において既に聞かされた内容をその後に挟まれる共通の日常パートで聞いたレスターが全くの初耳で驚くという描写がある。

*11 後にコミックマーケット76で特別番組となる「祝福のカンパネらじおCD! おんもスペシャルin沖縄!」と定期配信された全13回分が収録されたラジオCDが発売されている。

*12 本作のリトス役であった安玖深音(あぐみ おと)氏がメディアへの露出がNGであったため、テレビアニメ『はぴねす!』(およびPS2用ソフト『はぴねす!でらっくす』)で小日向すもも役を演じた縁で後藤氏に声がかかったとラジオ第1回で語られている。

*13 2010年7月1日から同年10月7日まで毎週木曜日にランティスウェブラジオにて配信されていた。パーソナリティはそれぞれアニメとPSP移植版でカリーナを演じたこやまきみこ氏とチェルシーを演じた今井麻美氏。

*14 全体で見たちぐはぐ感がそこまで強烈ではないという意味では確かに割合上手く折衷させているが、その割合は偏っている。