シャンティ -海賊の呪い-

【しゃんてぃ かいぞくののろい】

ジャンル アクションアドベンチャー
ローカライズ版
対応機種 ニンテンドー3DS
Wii U(Wii Uダウンロードソフト)
Windows Vista/7/8 (Steam)
PS4(ダウンロード専売)
発売元 WayForward Technologies
インターグロー(日本語版)
開発元 WayForward Technologies
インティ・クリエイツ
発売日 【3DS】2014年10月23日
【WiiU】2014年12月25日
【Win】2015年4月23日【PS4】2016年9月7日
定価 【3DSパッケージ版】4,200円
【3DS/WiiU/PS4ダウンロード版】4,000円
【Win】1,980円
判定 良作
Shantaeシリーズ
Shantae / リスキィ・ブーツの逆襲 / 海賊の呪い / Half-Genie Hero


概要

海外のゲームメーカーWayForward Technologiesが展開する良作アクション『Shantaeシリーズ』の第3作目。
プラットフォームを3DSに移し、さらにシリーズ初となる据置機でも展開された。
本作は三作目にしてシリーズで初めて日本語ローカライズが実現した作品である。
海外版の正式タイトルは『Shantae and the Pirate's Curse』

ストーリー

魔人と人間のハーフであるシャンティは、前作の事件でジーニーの魔法の力を失いながらも仲間たちと共にシークインランドを守り続けていた。
ある日、宿敵リスキィ・ブーツがシャンティの前に現れ、古の大海賊パイレーツ・マスターが復活しシークインランドに危機が迫っていることを告げる。

リスキィと協力することになったシャンティは、彼女が使っていたパイレーツギアを集め、パイレーツマスターを打倒するための新たな冒険に旅立つのであった。

特徴

  • 新アイテム"魔法のランプ"と"パイレーツギア"
  • 前作のラストバトルで魔力を失ってしまったシャンティが新たに使うアイテム。
    • 魔法のランプは前作ラストでシャンティの力を奪ったあのランプである。今作ではマジカルダンスの代わりにランプを掲げることで様々なものを吸い込むことが出来る。吸い込んだものは一部イベントアイテムに限り解き放つことも可能で、謎解きに使われる。
  • パイレーツギアはリスキィ・ブーツが使っていたアイテム。ダンジョンで獲得して謎解きやボス戦に使われる。
    • 遠くのものを攻撃できるが威力の低い「リスキィの銃」、落下中に広げることで落下速度を遅く出来て風に乗れる「リスキィの帽子」など様々なアイテムが登場する。
    • 攻撃可能なアイテムはショップで攻撃力を強化することも可能だが、基本的に謎解きで使うのがメインとなっている。
  • ショップで購入できるアイテムに死ぬと自動的に使用して回復する「オートポーション」などが追加された。
    • 前作で登場したバックダッシュを含む一部アクションもショップで購入するようになった。
    • 敵がドロップする回復アイテムとして「わたあめ」や「お弁当」などが登場。
  • クリア時間・達成率に応じてエンディングが変化するマルチエンド式が採用されている。短時間でのクリアが達成できればご褒美画像もあり。

評価点

  • 生き生き動き回るドット絵、多彩なアクション、快適な操作性とシリーズで評価されてきた部分はそのままに、新たな要素を取り入れてさらに面白さを増している。
    • 特にパイレーツギアは前作までとは大幅に異なるアクションが可能になっているので、シリーズの中でも新鮮。
      • 新たなアイテムを入手することで以前は行けなかった場所に行けるようになる、いわゆるメトロヴァニア系と呼ばれるゲーム性で、探索も楽しい。
    • グラフィック面ではキャラクターの立ち絵に日本人のイラストレーターKOU氏を起用。基本的なデザインはそのままにより洗練されている。
      • 3DS版はもちろん立体視対応なのだが、ドット絵のみならず立ち絵にも細かく遠近感が設定されている。つまり、 女性キャラのアレやソレ が飛び出る。
    • ロックマンゼロシリーズ』でおなじみのインティ・クリエイツが参加し、操作性を前作からさらに改善。プレイ感覚はさらに良好になった。
  • さらに広がった世界
    • 今作ではリスキィの海賊船でこれまでになかった地形のマップへ行くことが出来るようになった。
    • 島によって様々な特色があり、綺麗な海が特徴の島、アンデッドが徘徊する島、砂漠と遺跡の島など舞台は豊富。
    • 店売りの「パイレーツ・フレア」を使えばフィールド上ならどこからでも海賊船へワープ出来るようになり、移動の手間も減っている。
  • 音楽面も前作と同様で良曲が揃っている。
    • ステージ数に反し50を超える楽曲が収録されており、中には特定のイベントでしか流れないレアなBGMも複数存在する。初代『Shantae』の楽曲のアレンジも多い。
    • 今作から主人公のシャンティにボイスが付いた。アクションの際や一部のセリフを喋るパートボイスだが、キャラクターのイメージを掴みやすくなった。

賛否両論点

  • 前作から使い回されているグラフィックが多い点は賛否両論。
  • バトルの難易度は前作からさらに低下。
    • 前述のオートポーションや回復アイテムのドロップといった要素でゲームオーバーになることは少なく難易度はかなり下がっている。
    • あくまで店売りなので使わなければそれなりの難易度ではあり、初心者救済要素とも言えるが。
  • 一方でアクションの難易度は高くなっている。
    • パイレーツギアによるアクションの幅が広くなった結果それらを駆使するプラットフォームなステージが終盤になるにつれ大部分を占めるようになる。
      • ラストに至っては敵は一切出現せず即死系トラップであるトゲと穴だらけのエリアが続く。
    • 即死系トラップはミスしたときライフが1/4減らされエリアの入口に戻される仕様のためゲームオーバーにはまずならないが先に進むのが難しい場所が多い。

総評

良質なゲーム性はそのままに前作からさらにブラッシュアップされ、新アクション、ギミックの多いステージなどが楽しませてくれる正統派探索アクション。
シリーズファンはもちろん、アクションゲーム好きなゲーマーなら十分満足できる内容に仕上がっている。
やはり日本語で遊べないのがネックだったが、ローカライズ版が発売された為、英語が苦手なプレイヤーも手に取りやすくなった。
これを期にシリーズに触れてみるのもいいだろう。


ローカライズ版

  • これまでのシリーズは日本での販売がなかったが、インターグローが権利を取得し2015年11月19日に『シャンティ -海賊の呪い-』のタイトルで発売され、初のローカライズ移植が実現した。
    • ただし翻訳の質は微妙。明らかな誤訳もいくつかある。一応ゲームをする上では問題ないが。
    • また、価格面に関する不満が多い。
      • steamでは1980円で購入できるのに対し、日本語パッケージ版は4200円+税(DL版は税込みで4000円)と倍近くも差があり、いくらローカライズ費用を回収しなくてはいけないとはいえ高すぎという意見が多い。
      • 加えて、原作は文字のフォントもアラビア風なのだが日本語版は特にそのような工夫も見られず、基本的な改行もできていないことからローカライズを担当したインターグローへの不満感がユーザー感では燻っている。
      • 後にXbox Liveでは税込み2160円で配信されているが他機種版の価格は据え置きのままのため、尚更日本人ユーザーからインターグローへの風当たりはきつい。

余談

  • 2016年には前作『Shantae: Risky's Revenge』の日本語版もリリースされ、Shantaeも本格的な日本上陸を始めている。
  • 海外では2018年3月20日にNintendo Switch版も発売されており、新たにHD振動に対応しているほかミニゲームが追加されている。日本版は2018年10月25日配信予定。
    • 日本のe-shopでは販売されていないものの、Switchはリージョンフリーでどの地域のe-shopに接続されるかはアカウントごとに設定された居住地域に依存する。
    • このため、居住地が日本国外のアカウントを作成した上で、何らかの方法で支払い方法を用意できれば 国内からでも北米等のe-shopから本作を購入して日本語に切り替えてプレイすることが可能 である。