新次元ゲイム ネプテューヌVII

【しんじげんげいむ ねぷてゅーぬびくとりぃーつー】

ジャンル RPG

対応機種 プレイステーション4
Nintendo Switch
発売元 【PS4】コンパイルハート
【Switch】アイディアファクトリー
開発元 コンパイルハート
発売日 【PS4】 2015年4月23日
【Switch】2020年3月19日
定価 通常版:7,538円
限定版:10,778円
DL版:6,480円
Switch版:4,800円(全て税込)
レーティング CERO:C(15才以上対象)
判定 バカゲー
ポイント 好評な新キャラ
目玉の新システムのはずが…
ロムラムの魔法で殴れ
ネプテューヌ「これじゃあ、主人公詐欺だよ!」
本編で初めてSwitchに移植されたが不具合多数
ネプテューヌシリーズ
【PS4】公式サイト
【Switch】公式サイト

概要

神次元ゲイム ネプテューヌV』から3年ぶりに発売された据え置き新作。『V』の正式な続編である。
前作同様、タイトルの「VII」は数字のセブンではなく*1、『V』の「II」ということで「ビクトリィー ツー」と読む。
『超次元ゲイム ネプテューヌmk2』から続く一連の物語で、時系列では『V』のトゥルーエンド後とされる。


システム

  • シナリオは3章構成。
    • 「零次元ゲイムネプテューヌZ 崖っ淵女神のラグナロク」(以下、零次元編)は、ダーク女神によって破壊し尽くされた世界を舞台に新キャラクターのうずめを中心として立ち向かう話。
    • 「超次元ゲイムネプテューヌG 黄金の指導者 ギョウ界改変のエグジスタンス」(超次元編)はいつもの四女神が協力して事件を解決する、どこか見覚えのあるノリのパート。
    • 「心次元ゲイムネプテューヌH トリロジーファイナル そして伝説へ」(心次元編)では事件が起こった原因、うずめの正体といった謎が明らかにされ、それに関連したテーマの元に最後の戦いへとつながっていく。
  • いつもの女神8人とアイエフ・コンパに加え、新キャラとして天王星うずめ/オレンジハート・大人ネプテューヌ*2・ゴールドサァド(シーシャ・ケーシャ・ビーシャ・エスーシャの4人)の合計16人が登場する。またNPCの同行キャラとして海男(有料DLCで加入)が登場。DLCとしてネプギャー*3・ミリオンアーサー・ニトロプラス・ゴッドイーターが追加された。

戦闘

『V』がベースになっているが、ブレイクゲージ廃止を中心にいくつかの追加・変更点がある。

  • ネクストフォーム・ゴールドフォーム
    • ネクストフォームは女神状態から更に進化できる強化コマンドで、専用エグゼドライブが解禁される。これによるプロセッサユニットは変更できないため外見は固定。
    • ゴールドフォームはゴールドサァド用の強化コマンド。シェアの影響は受けず、プロセッサユニットに該当する装備もない。
  • エグゼドライブゲージ
    • 戦闘毎にリセットされるようになった。それに合わせてゲージ上昇量が大幅に増やされた。
    • 女神化やゴールドフォームは、SPではなくエグゼドライブゲージを消費して発動するように変更された。
  • コンボメイク・コンボ特性
    • 『V』ではラッシュ・パワー・ブレイクの3つの欄が3枠ずつ用意されており、そこにコンボをセットするというシステムだった。
      • ブレイクゲージ廃止に合わせて、ブレイクはスタンダードに置き換えられた。
    • 本作では武器によって枠の数が変わるようになっている。過去作のように均等にセットできる武器もあれば、ラッシュは4つセットできるが他は1つしかセットできないという武器もある。またVでは枠外だった初撃も3種の中から武器ごとに決まっている。
    • 更に「パワーを使用していない」「ラッシュのみを使っている」などの条件を満たすようにコンボを繋げることで、技が必中+クリティカルになる「コンボ特性」というシステムが追加された。
      • 同じ技を複数セットすることはできなくなり、EXフィニッシュも廃止された。
  • 巨大戦
    • 「シェアリングフィールド」と呼ばれる特殊なフィールドで行われるボス戦。
    • 巨大なボスを囲むように浮島が配置されており、浮島から浮島へ飛び移ることができる。敵の攻撃もキャラ単体ではなく浮島単位になる。
    • その代わり通常攻撃や近接系のスキルが軒並み使えなくなっているため、通常のバトルよりもSPスキルのやりくりが非常に重要となる。
  • パーツブレイク
    • いわゆる部位破壊。武器やマントといったパーツ毎にHPが設定されており、破壊することで敵の弱体化や報酬追加を狙える。

ワールドマップ

  • ルートビルド
    • 双六のようなワールドマップを歩いて目的地まで進むという形に変更された。
    • 新しいダンジョンや街に進むときは、拠点でお金を消費してそのポイントまでの道を作る(ルートビルド)。
    • このシステムの採用に伴い、ワールドマップにおいてランダムエンカウントも導入された。
  • 投資
    • 拠点があるポイントで実行でき、国を発展させることで様々な恩恵が得られる。
    • 投資できるのは名産品が追加される「商業」、装備品の強化レシピが解禁される「工業」、シェア増加やイベントが発生する「広報」の三つ。
      • 広報では『V』でお馴染みの『ミリオネプ』が見られる他、『サイフクラッシャーねぷ』と言う通販番組によりプレゼントボックスが貰える。
      • プレゼントボックスは中身がランダムで決められているが、稀に低確率強力な武器が手に入る。リセマラ方が使えるので入手は容易。
  • 見聞者
    • Vと同様のシステムだが、見聞者ごとに「経験値+5%」などの固有効果(デメリット持ちもいる)を持つようになり、ダンジョンに派遣するだけで効果が得られるようになった。代わりに帰還がリアルタイムの時間となった。

ダンジョン

  • 隠しアイテム
    • 本作ではまず見聞者を派遣して出現条件を調べ、ダンジョンでその条件を満たしフィールドに出現させるという形に変更された。
    • 隠し宝箱の数はダンジョンごとに固定で再入手は不可。隠し宝箱が複数配置されている場合は、一つ目を入手しないと二つ目は現れない。
  • オブジェクト破壊
    • 初代のシステムが復活。シンボルアタックでオブジェクトを破壊することで、ショートカットの開通や隠しアイテムの入手が可能。
    • パワーブレスレットとハイパーブレスレットの二種類があり、パワーはストーリー必須だがハイパーを入手しないと壊せないオブジェクトが多々ある。
    • 同システムの復活に合わせて採取システムが、オブジェクト破壊時に確率で手に入るという形に変更された。

その他

  • ネプランカー
    • スペランカーとのコラボゲーム。本作のダンジョン探索システムをスペランカー風にアレンジしたもの。
    • 段差を降りただけでミス、コウモリのフンに当たってミス、高速化アイテムを取ったら制御できなくてミス、エネルギーがゼロになってミス…といった原作の要素を上手く再現しており、中々歯ごたえがある。
      • もっとも本作では2周目専用の常時ダッシュアイテムを入手しない限り、高速化アイテムを取るとむしろ快適な速度になり、1周目は高速化アイテムがあると難易度が下がるマップすらある。
    • また戦闘BGMは原作でお化けが出てきた時に流れる曲のアレンジになっている。
  • フラグアイテム
    • いくつかの要素を任意で切り替えたり、開放したりするチートシステム。
    • 終盤で加入するキャラをゲーム開始時から使う、エンカウント率をゼロにする、エグゼドライブゲージが常に最大、高速移動といった具合にやりたい放題できる。

評価点

シナリオ

  • 零次元編ではうずめ・ネプテューヌ・ネプギアのたった三人で凶悪な敵相手に絶望的な戦いを挑むという今までにないシチュエーションで、過去作をやり尽くしたプレイヤーでも新鮮な気持ちで楽しめる。
  • 超次元編では百万いるソルジャーの一人となって外敵から国を守ったり、ハンターになって汚染されたモンスター退治に向ったり女神なのに戦犯に仕立て上げられ牢屋に入れられたりするなど、ネタの取り込みようからいつものノリを踏襲した内容。
    • このシナリオは四女神全員にスポットが当てられているのが特徴で、他の作品で度々見られた特定のキャラだけ扱いが悪いということはない。
  • 心次元編はズバリ『セガ最後のハードであるドリームキャストとその衰退』をモチーフとしたストーリー。
    当時に詳しい人間であればあるほど楽しめる内容で、かつてのライバルがピンチに駆けつけ加勢してくれる、敵のボスとタイマンで決着を付けるなど、燃える展開やぐっと来る展開も多い。
  • キャラの多さ故に、うずめとゴールドサァドのような絡みのない組み合わせや、『mk2』や『V』を遊んだことがないプレイヤーがついて行きづらい面等も存在するが、シリーズ中ではそれなりに完成度の高いシナリオとして高く評価されている。
    • とはいえこれもシリーズの常か、不満も少なからず存在している。この点については後述する。

キャラクター

  • 新キャラは皆個性的で、今までにない魅力を持っている。
  • 天王星うずめは男勝りの熱血キャラという普段のイメージと乙女な本質を併せ持ったキャラで、ネプテューヌ達をぐいぐい引っ張っていってくれる。元ネタであるドリームキャスト(セガ)要素の「だっせーよなー!」「十年早いんだよ!」も性格に合わせて上手く取り入れており、当時セガに夢中だったプレイヤーならニヤニヤできること間違いなし。
    • 服装は改造ビジネススーツ・武器はメガホンといった具合に某専務を彷彿とさせる要素が多い。むしろこの某専務ネタにドリームキャストやセガの要素を加味した少女と言った方がしっくりくる。
  • 海男は独特の見た目(元ネタよりもデフォルメされた人面魚)と名前立ち絵付き味方男性キャラという点から発売前の評判は良くなかった。ところが蓋を開けてみれば、心優しい性格でネプテューヌ一行を(戦闘以外の面で)全力でサポートしてくれるという好感の持てるキャラで、現在では好意的に受け入れられている。
    • コミカルな容姿と演じる速水奨氏のダンディな声のギャップも効いており、濃いキャラばかりのネプテューヌ達の中に上手く溶け込んでいる。
    • キャラ付け以外の面では、他のメーカーキャラを差し置いて有料DLCキャラとして配信されたことが賛否両論となった。スタッフもそれを予期していたのか、海男の値段は有料コスチューム一着よりも安い。加えて雄のくせに他のキャラとのリリィランクが設定されている。
  • アフィモウジャス、ステマックスも「金髪巨乳道を究めるためにありとあらゆる手段を尽くして金を稼ぐ」という(良い意味で)欲望に忠実なキャラで、二人の間では友情も篤く、悪役ながら不快になる要素は少ない。元ネタであるアフィリエイト・ステルスマーケティングを面白おかしく改変した上で取り入れている。
  • ゴールドサァドもプレスト仮面として正義活動をするビーシャノワールをスニーキングするケーシャスタイリッシュさに拘る戦闘狂のシーシャ興味ないねが口癖の厨二病患者エスーシャと、元ネタに合わせたキャラ付けがされている。

演出

  • 新規BGMは女神化曲「WILL BE VENUS」、ネクストフォーム曲「ABSOLUTE」、ラスボス戦の「NEVER GIVE UP」などいずれも高評価。
    • 中でも戦闘、ストーリー双方で使われる「WILL BE VENUS」は評価が高い。神曲と言われることも。
    • 超次元編の戦闘曲Outside The Dimensionやゴールドサァド戦のProvidenceなども燃える曲調でバトルを盛り上げてくれる。
      • WILL BE VENUSやOutside The Dimensionは後にアズールレーンとのコラボ時のBGMにも採用されたほど。
  • ゲーム自体の主題歌以外に、零次元編・超次元編・心次元編それぞれにテーマ曲が用意されている。
    • 零次元編はうずめ役の本多真梨子氏、超次元編は女神役の四人、心次元編はオレンジハートと大人ネプテューヌ役の二人が歌を担当しており、歌詞もストーリーに合わせたものになっている。
    • また、章ごとに固有のタイトル画面が用意されており、特に最初の零次元編は「ネプテューヌVIIを買ったと思ったらネプテューヌZだった」という展開で笑わせてくれる。
      • 他にも、2番目にプレイする超次元編では4女神のルートを好きな順番でプレイ可能で、対戦ゲームのようなキャラ選択画面が有る等、過去作以上にユーモラスな演出が多い。
  • 物語の冒頭や、クライマックスのシーンではムービーが挿入される。重要なシーンでも紙芝居で進行するのが当たり前だった本シリーズ……というかIF作品系列全体の中でも飛び抜けて気合が入っていると評価できるだろう。
  • 一部の既存技と新技はテンポやカメラワークが改善され、過去作のそれよりも見栄えが良くなっている。中でもノワールの新エグゼドライブ「ナナメブレード乱舞刃」や、女神候補生の合体技「スペリオルアンジェラス」は存在が浮いてしまうほどの出来。
    • しかし既存技のほとんどが『V』の使い回しなので、その点では手抜きを感じてしまうかもしれない。
  • 初代以来オミットされていた変身ムービーが復活した。テンポや演出が見直されており初代のような冗長さは感じられなくなった。変身時に戦闘BGMが切り替わる点も「戦闘が盛り上がる」として好評の声が多い。
  • 雑魚敵に初めてボイスが実装された。中には有名ゲームのパロディもあり、敵ターン中の退屈を上手く紛らわしてくれる。

システムの改善

  • 「ロード時間短縮に力を入れた」という言葉の通り、ロード時間が皆無。戦闘への移行・BGMの切り替えなど全てが一瞬のうちに終わる。
  • 処理落ちも一部の大規模なダンジョン以外ならほとんど起こらない。キャラのモーションも、お世辞にも出来が良いとは言えないがじっくり眺められる。
  • 戦闘以外でSPスキルが使えるようになった。これによりスキルによる回復ができるようになった。
  • ダメージのキャップがなくなった。以前のシリーズのように特殊な装備などが必要なくなったため、非常に自由度が上がったといえる。ただこの仕様変更は結果的にネプテューヌ不遇の一端になってしまっているが…。(詳細は後述)
  • クエストの討伐対象のモンスターにアイコンが追加され、すぐに見分けられるようになった。シンボル式ではないワールドマップでは、マスにマークが追加される。
  • ディスクメイクシステム(媒体であるディスクと特性を決める3カテゴリのアイディアチップを組み合わせることで装備品が作れるシステム。)の仕様が変更された。
    • 従来の作品では消耗品だったアイディアチップが付け外し可能になり使い回せるようになった。
    • 特定の組み合わせで発生する追加効果付きのディスク「神ゲー」「ダメダメゲー」。デメリットの塊で作る意味がなかったダメダメゲーは「強力な固有効果&デメリット」というピーキーな性能を持つディスク、という立ち位置になった。
  • 非常に残念な事に『Re;Birth3』で好評だった逆引き検索は実装されていない。

Switchへの移植

  • 既に外伝作品『勇者ネプテューヌ』が最初の任天堂ハード機へ移植されていたがナンバリングタイトルの販売は初となる。
    • 興味はあるけど作品の多さとPS4を持ってないから遊べない人もいた。近年ネプテューヌ作品に手を出した人、所謂新規向けには良い評価を得ている。「どのタイトルから始めても楽しめる」の売り文句で本作からでも楽しめるので全く問題は無い。
    • 後にリメイク作品の『Re;Birth』シリーズも移植が決定したことでハード機種の改善は成功している。

賛否両論点

相変わらずいろいろと恐れを知らぬネタ要素

  • ビーシャ・ケーシャ・シーシャ・エスーシャで代表的な国内4大ゲームメーカーとその作品をパロっている。
    • 彼女達のセリフや戦闘演出には対応する何かしらの元ネタがある。一つ一つ探して見るのも面白い。
    • 過去に話題になった出来事をネタにしていることもあり「そんなこともあったなぁ」と懐かしい気持ちにさせられる。
  • 一方で(悪い意味で)有名な作品からネタを引っ張って来ているケースもあり、人を選ぶ部分も多い。
    • ある人物を皮肉ったイベントが存在するが、笑える要素が少なくクリア後の後味も悪い。

ストーリー

  • 心次元編のイベント「四女神の夢(願望)」
    • 四女神の願望が暴露されるというサブイベントがある。
    • 各キャラのコンプレックスに踏み込む内容であり、ノワールとブランについてはキャラ崩壊といえる要素を含んでいるため人によっては不快感を感じる点ともなる。
      • 「おバカ要素としては悪くない内容」と評価するプレイヤーもまた多いものの、内容及び発生する時期がストーリーの盛り上がる終盤である点は賛否両論である。
      • イベントの発生時期が「敵に囚われた四女神を助けに行く途中」であるため、特に煩悩まみれの夢が描かれているノワールについては「こんな奴助けなくて良くね?」というシリアスぶち壊し感が有る。
    • ギャグ要素の強いノワール・ブランの夢に対して、ネプテューヌの夢は単なるお笑い担当に留まらない彼女の魅力を表現する内容で、ベールの夢はコメディ調でありつつもキャラクターの内面を割とシリアスに掘り下げたものとなっている。
    • エンディング分岐に関わる問題点も内包している。詳しくは後述。
  • ベールの白昼夢
    • トゥルーエンドの条件としてノワール・ブラン・ベールの白昼夢というイベントを見る必要があるのだが、ベールの白昼夢だけおかしい。
      • ノワール・ブランの白昼夢は昔(ドリームキャスト当時)のゲイムギョウ界を夢で見る、という伏線になっているものなのだが、ベールは何も夢も見ない(これ自体は当時MSがゲーム事業に参入していなかったのを反映していると思われる)。
      • このため、ベールが昼寝をするだけなのに、白昼夢という意味不明なタイトルのイベントがトゥルーの条件という謎なものになっている。

収集要素

  • 隠しアイテムの出現条件が厳しい。「特定の敵を最初に/○○体連続で倒す」など、結構難儀である。
    • 中でも「敵に気づかれずにシンボルアタックを連続で○○回成功させる」という条件は敵に気付かれても、外しても、普通に接触してしまってもやり直しと理不尽なまでに難しく、セーブ&ロードが基本となる。
  • 女神チップス及びゲイムギョウ界エッグチョコという開封するとランダムで出てくるアイテムを集める収集要素が新たに追加された。
    • カードはスーパーレアの出現率が極めて低くコンプリートにはかなりの手間を要する。チップスの所持上限である30個を全て開けたのにSRが一枚も入ってない……なんてこともザラ。チョコはチップスに比べればマシだが、これらもまた長時間セーブ&ロードを繰り返す作業となる。
  • クリアに必須ではないので無視できるが、トロフィーに関わる要素であるため拘るプレイヤーからは不評である。

Switch版のDLC

  • Switch版のDLCはPS4版よりかなり安くなって買いやすくなっている。例としてPS4版の最強武器セットは全キャラパックで2400円なのに対し、Switch版は500円。
    • 一方で『FFF』や『ガンガンピクシーズ』等のネプテューヌ以外のSwitch移植はDLC入りだったのに、ネプテューヌだけ5年も前のゲームのベタ移植なのに更にDLCを買わせるのか、と批判もされている。

問題点

ストーリー

+ ネタバレ注意
  • 心次元編の四女神離脱~復帰までの展開
    • 4女神が攫われ、洗脳され敵に回るイベントがあるがいくつかの要因によりプレイヤーからは不評の声が多い。
  • 1.後半の展開の強引さと理不尽な仕掛けの存在
    • 前提として条件を満たしていない場合、4女神の洗脳が解けずバッドエンドになる。
    • 条件は先述の4女神の夢イベントを全て見ることなのだが、これらと4女神救出イベントにストーリー上の因果関係はない。後に夢イベントについて言及されることも殆どない。
      • 洗脳解除の描写が完全にうずめ依存であり、特に願望が唯一まともで主人公であるネプテューヌですら、自力では全く解除できなかったという点もファンからは不評。
    • 4女神の夢イベントの進行中、ネプギアから「見ている暇はないから先に進もう」という提言を何度もされる。当然従ってスルーするとバッドエンドとなる。
      • ネプギアは姉であるネプテューヌの時には言わない、つまり他の3人の夢に興味がないから早く行こうと発言した、ともとれる。どちらにしろ酷いが。
  • 2.イベント自体の内容
    • 洗脳された4女神と対峙する際には親しかった仲間から笑顔で 「殺す」「苦しめてやる」 と言われ攻撃される。
    • 当然どんなコンテンツであってもこういった需要の存在は否定出来ないが、多くのプレイヤーにとっては気が滅入る内容である。
      • またこの手のコンテンツが好きな層からは女神化後の目の色が変わるだけで、見た目が手抜き、という面での不満も。
      • またこの際敵として出てくるパープルハートのみ嫌がらせのように馬鳥のフンをドロップする(他の3人のドロップは普通)、というシリーズ恒例のネプテューヌ冷遇が行われている。なお女神化前のネプテューヌが敵として出てきた場合のドロップアイテムも馬鳥のフンである。
  • 3.メインキャラである4女神の長期離脱
    • 4女神は攫われた後しばらくストーリーに参加することもなく、単純に計算してストーリーの6分の1を不在で過ごすことになる。
    • また離脱が起きるのがネクストフォームの習得直後というのも批判が非常に多い。そしてこの事もシナリオ上でネタにしている、わかっているなら何故やった。
    • さらにこの途中、パーティが11人になった時点で、シリーズ恒例のボスであるマジェコンヌを、他のキャラが休んでいる間にネプギア、うずめ、ユニで偵察に行ったら大人ネプテューヌが追われていた、という形で4人だけで決着をつけてしまう。しかもこの時、戦闘にうずめ、ネプギア、ユニは強制参加で、何故か大人ネプテューヌは強制参加ではない。この時点で他のキャラとの格差が生まれており、また彼女と因縁があるネプテューヌやアイエフは離脱している一方で、逆にユニは全く因縁がないのに強制参加である。
    • 候補生やうずめ、大人ネプテューヌにスポットを当てるために4女神を一時退場させる、という展開は『mk2』と同じ手法であり、その点そのものに対する不満も存在する。
      なによりそのために離脱させたのに、攫われた時点でネプギアは零次元編、ユニは超次元編で他のキャラよりも明らかに見せ場があったにもかかわらず、ロム、ラム、ゴールドサァド、アイエフコンパの8人には見せ場一つすらない。4女神復帰後もこの2人はさらに見せ場があるのに対して、この後もネプテューヌ以外の女神含めた11人に見せ場はほとんどない。
  • 最大の目玉として大々的に推されてきたネクストフォームを始め、本作では限定版パッケージ、4女神に対するライバルキャラゴールドサァド、各編の主題歌、特典のシチュエーションCDといった事前情報のほとんどが4女神+うずめという組み合わせで構成されており「この5人(+心次元編で大人ネプテューヌ)がメイン」と受け取れるようになっている。
+ 実際の本編は…
  • ところが実際は一番出番も加入期間も多いのはネプギアで、女神3人よりユニの方が目立っている、ネプテューヌを除く3女神は超次元編の個別ルートでこそ主人公扱いされているものの、本編全体の半分近くシナリオに登場しない。そのため自身の個別ルート以外の見せ場はほとんどないと「新フォームを与えられたメインキャラ」というには信じがたいほどに出番がない。例えば新キャラ兼主役その2のうずめとの関わりも、ノワール、ベールは一度も名前を呼ばれる場面がないほどに関わりが薄い(ブランは一度だけ名前を呼ばれる)。
    • ちなみに「仲良くなった4女神を救出するためにゴールドサァドが仲間になった」という展開の心次元編で、4女神とゴールドサァドの会話もほぼ存在しない。
    • 最終章である心次元編において活躍の中心となっているのは、大小ネプテューヌ、うずめ、ネプギア、ユニの5人。それ以外のキャラは4女神離脱中でもあまり目立たず、復帰してもそのままこの5人以外の見せ場はほぼない。極端な話、この5人と海男がいればストーリーとして成立する。これで四女神メインと言い張るのは流石に無理がある。
  • そして主人公であるネプテューヌは長期離脱が2回、もう一人の主人公のうずめも超次元編では一切登場しない。
    • シナリオの本筋にいるうずめはまだしも、ネプテューヌに至っては心次元編が始まってから自分の扱いが悪く、出番がほとんどない事を指摘したうえで「これじゃ主人公詐欺だよ!」と嘆く会話がある事から、ライターがネタのためにわざと不遇にしている。挙句「超次元編では主人公だったからいいじゃない」と半ば主人公扱いされていない。主人公のはずのネプテューヌでこれでは他の女神3人の活躍がないのもわざとだとみられても仕方ないだろう。
    • 本作最大の目玉要素たるネクストフォームは初登場イベントを除けば、活躍しない事がネタにされるためやはりわざと冷遇され、ギャグ展開で強制変身解除される始末
  • ネプギアはゲーム冒頭からネプテューヌとほぼ同等*4の扱いを受けており、さらに全キャラで唯一長期離脱がなく、全編通して加入するなどと、新キャラであるうずめ、大人ネプテューヌより目立っているのだが事前情報や特典、パッケージ表でも全くスポットが当たっていない。例外的にパッケージ裏のみ女神4人、うずめ、大人ネプテューヌと並んでいる。
    • またOPの登場は1秒未満、スタッフロールでもネプギアが数秒登場するだけ、キャストクレジットも4女神、うずめの順でネプギアは6番、ユニは7番目と、候補生の出番が極端に少ない『V』や『PP』並みで、要はシナリオ以外のすべての要素が、二人をメインキャラとして扱っていない
  • 4女神が活躍しない一方でユニは超次元編、心次元編両方で出番=見せ場レベルで活躍し、4女神に個別ルートがある超次元編だけでも女神4人、ゴールドサァドと同等以上の見せ場が与えられている。むしろネプギアは超次元編で碌に活躍しなかったりと、ネプギアより優遇されている節すらある。
    • 特に露骨なのがステマックス関連で、彼との絡みはユニ以外はネプテューヌが少々絡むだけで、深い関わりはユニのみ*5。一方アフィモウジャスは「金髪巨乳道」というあからさまにベールを連想するキャラにもかかわらず、ベール、コンパ*6との絡みは皆無。暴走した彼を浄化したのこそネプテューヌなものの、最終的に味方になったのも、ステマックスがユニに協力するからと、両方ともほぼユニのおかげ。
    • ネプテューヌ、うずめ、ネプギアの3人主人公体制と捉える事もできるが、どちらにしろ前者二人に長期離脱があり、ネプギアのみ極端に扱いがよく、その事は一切宣伝されていなかったという事には変わりがない。
  • 本作の目玉要素を魅せたうえでネプギアやユニなどが優遇されているのではなく、肝心の目玉要素や4女神の出番をわざと削ってネプギアやユニなどが過剰に優遇されているため不満を持つな、と言う方が無理な話である。
  • ゲーム中で真の中間というネタが存在するが、本作の事前情報との差異っぷりはあちらの事を全くネタにできないレベルである。

システム

  • 超次元編のノワール・ブランルート
    • この二人のルートは街から始まらない上、開始位置にショップや回復施設を配置するといった救済もない。更に初期レベル・初期装備でしかも街に着く前にイベント戦が発生するため、ワールドマップのランダムエンカウントが起きない事を祈りつつ、上手く雑魚戦を回避しないと詰む。特にノワールルートではダンジョン突破が必須であり、更にイベント戦の前にセーブポイントがあるため、消耗した状態でセーブを上書きしてしまったらゲーム冒頭からやり直し確定。もしくはDLC装備を購入するしかない。
    • 更にノワール編では高火力のボスとタイマンさせられるため、このパートだけ妙に難易度が高くなっている。
      ブランルートはロム、ラムが加入すると一転して難易度が下がるが、終盤にブラン単機の連戦があるとやはり妙に難易度が高い場面が存在する。
    • また4人のルート分岐中はアイテムと資金が共有されない(零次元編で入手したものはネプテューヌが所持)。ノワール、ブランルートの難易度上昇の一端でもあり、パワーブレスレットもネプテューヌしかもっていないため、他の3人では障害物を破壊できない。その割に合流後に破壊してもその先には碌なアイテムが置いていない。
      • 周回時でもネプテューヌのみしか所持できない。アイテム回収が隠し宝箱の条件になってるマップもあるため、無駄に手間がかかる。
  • キャラ格差
    • 今作のバランスは基本的に物理不遇・属性優遇であり、特定キャラを使うかどうかで難易度や快適さに大きな差が出る。結果パーティ構成が必要以上に限られる形となり、キャラゲーとしては問題。
      大前提として本シリーズは2作目『mk2』以降*7、技の追加こそあってもスキルの基本性能はほぼ変わらないため、「シリーズ通して弱い技は弱く、強い技は強い」という状況となっていた。
    • 特に強力なのは純粋な魔法砲台のロムとラム。最大ダメージ10万のトロフィーも双子の通常攻撃だけで取得可能なほど。
    • 一方でネプテューヌだけ過去作の強みだった要素を全て剥奪され*8、前衛最弱レベルまで落ちたSTR、エグゼも単体技ばかり、4人で唯一ネクストフォームの恩恵がほとんどないなどダントツ最弱キャラとまで呼ばれてしまっている。そしてシナリオ上で出番だけでなく性能についても嘆く会話がある(=プレイヤーの不満をスタッフは知っている)ため、スタッフはネプテューヌを冷遇すると興奮する性癖を持っているとまで評されてしまった。
      • なお彼女が強かった時期がないわけではない。それがアップデート、DLCが登場する前の最初期である。ネクストフォーム強化前のため他3人との差が小さく、レベル上限が99のためステータス差も少なく、DLC抜きだと彼女とネプギアのみ武器性能が突出している。つまりDLC等が増えるたびに相対的にどんどん弱体化している。
      • なおそもそも彼女は「ステータスは高いがスキル性能は低い*9」というのが過去作からの評価であり、それを分かっていながら全く調整しようとしないどころか、さらに弱くする事に対する批判はとても多い。結局アップデートでテコ入れなども全くされる事はなかった。
      • またこれらの要素の結果ネプテューンブレイクは、ノワールのインフィニットスラッシュに勝っていた要素をすべて失い、ただの下位互換と化してしまった。
    • そもそも、多くの新キャラがいるにもかかわらず16人いるパーティキャラのうち魔法特化型のキャラが前述のロム・ラムしかおらず、殆どのキャラが不遇な物理型というのも看過し難い問題である。
  • DLC
    • 数は多いが多くが新装備や衣装、追加コロシアムであり面白みに欠ける。
    • 装備や衣装はバラ売りのために単価が高く、セットでも殆ど安くならない。またネプギアと装備共有のネプギャーがDLC装備のみ装備不可と詰めの甘さも見られる。
    • 追加コロシアムは定期的に無料で追加されていったが、まともに挑戦するにはこちらもDLCであるレベルキャップ解放が必須。
      • コラボ第一弾であるミリオンアーサーのイベント戦も有料のレベルキャップ解放がほぼ必須と言えるほど敵が強い。批判が多かったためか後発のゴッドイーター、ニトロプラスのイベント戦はレベルキャップなしで勝てる程度の強さに抑えられている。ただしそれでもカンストぎりぎりくらいの強化は必要であり、更にこの二人はそれぞれノワール、ベールの強制参加があり、強敵にもかかわらず見聞者も使えないため、シェアが減る可能性がある。
    • 多くのユーザーが求めていた新キャラやそれについてくる新イベントについては比較的お手頃な値段で配信されたが、過去作キャラや既存モデルとコンパチで済む作中キャラも使いたかったなど不満も存在する。またミリオンアーサーは全ての攻撃スキル演出が同一という手抜きをされている。
      • 追加イベントについては声優の都合なのか登場キャラに偏りがある。ゴールドサァドやアイエフとコンパが全く登場しないのはともかく、主役の一部を担うはずのルウィー姉妹まで出演しない。また登場キャラ内でもネプギアとユニの出番がやはり多い。酷いものになると、ミリオンアーサーのパートナーであるチーカマにはCGがないのに対して、ベールやうずめが会話に登場しているのに、増殖したネプギアとユニ複数だけがCGに登場する程。
  • その他
    • 初期バージョンでは素材で手に入らず開発できない装備品が大量にあった。つまり初期版では未完成品だったといえる。
    • 回復アイテムの開発素材としてそこそこ要求される「世界樹の葉」の入手方法が高難易度のネプランカー零のオブジェクト破壊のみ。回収にあまりにも手間がかかる。
    • イベント回想機能が周回でリセットされる。本作ではルート分岐の関係で片方しか見られないイベントがあり、エンディングに至ってはトゥルーエンド以外は即周回のため回想にすら登録されない。
    • 相変わらずの強制敗北戦闘。特に今回は必ず初期装備、初期レベルのため、たとえDLC装備があろうがどう足掻いても勝てない(周回プレイでもキャップ解放してよほどの高レベルでもない限りかなり勝つのが困難なほどに強い)。そしてやはりライブラリに戦闘不能数として加算される。
      • そもそも敵の強さを見せる方法が女神の敗北、というmk2以降のワンパターンとなっているのも問題である。
  • Switch版限定の問題
    • 全体的に最適化不足なのかPS4版のウリの一つでもあったロード時間の増加。そこまで長いわけでもないのだが、PS4版と比較すると目に見えてダンジョンに入った時や戦闘のロードが長い。特に長時間プレイしているとどんどんロードが長くなっていく。
      • これに関連して戦闘でのキーレスポンスも悪く、3Dモデルが表示される装備画面もかなりもっさりしている。
    • キャラクターのグラフィックがおかしくなったり、長時間プレイしていると強制終了する事も起きる。

新要素の調整不足

  • ネクストフォーム
    • 本作の目玉システム。二段階変身というロマン溢れるシステムで装いも新たに変化する。
    • しかし先述のようにストーリー上の扱いが悪く、解禁時期も超次元編ラストと遅い。さらなる問題として、システム上弱くとても実用的とは言えない。
    • 変身(女神化)→待機→変身(ネクストフォーム)と、変身に2ターンもかかる割にスキル強化・専用エグゼドライブ以外の特典がなく、あまり強くなった感じがしない。むしろ変身の度にエグゼドライブゲージとシェアを消費する点から、マイナスになった印象を受ける。
      • ネクストフォームが解禁される戦闘では、いかにも「ネクストフォームの練習台にどうぞ」といった感じで目の前にボスが配置されるが、そのボスが物理耐性持ちでベール以外ではまともにダメージを与えられない。そのままネクストフォームで頑張るより、魔法使いのロム、ラムを後衛から引っ張ってきた方が楽に終わる。
    • 専用エグゼドライブは演出が派手で見ごたえがあるが、ボス用の追撃演出が無い、このため追撃演出がある候補生の第二エグゼドライブに威力で劣ると、存在意義そのものを否定されていた(後のアップデートで威力があがった)。更に使用後は通常状態に戻ってしまう。そのためトドメに使うと通常状態でリザルト画面に入るという、いまいち盛り上がらない終わり方をする。
    • 後にアップデートで消費SP調整・スキル威力上昇・スキル範囲拡大のテコ入れが入った。しかし本来であれば最優先で強化されなければならないはずのネプテューヌは、デフォルトのスキル範囲の狭さからほとんど恩恵を受けられず、むしろ他のキャラとの差が広がるという別の問題が起きてしまった。
      • 更に彼女の専用エグゼドライブは1ヒット技のため、ゲーム全体の命中率の低さと彼女のステータスの低さから最強技にもかかわらずハイリスクすぎて使いにくい。
  • フォーメーションスキル&カップリングスキル
    • 発動には発動者全員が同じ状態(人間、女神化&ゴールドフォーム、ネクストフォームの3種)である必要があるが、今回は変身能力を持たないキャラと変身能力持ちのフォーメーションスキルが複数あり、またネクストフォームのシステムとも噛み合っているとは言えない。
      • 序盤にネプテューヌ・ネプギア・うずめのフォーメーションスキルが解禁されるが、この時のバトルはうずめのみ解除不能(戦闘不能で強制解除)の女神化状態で、他二人は女神化できないため使用できないと盛り上がりにも欠ける。そして似たような展開がその後も起きる。
    • また新規フォーメーションスキルの演出が「キャラすら登場せず画面中央で爆発」でほぼ統一されているという手抜きも見受けられる。メイン格4人のフォーメーションスキルですらこの有様。
  • 女神化・シェアの仕様変更
    • シェアの値が相互に影響を与えず各国で独立するようになり、女神化・被ダメージ・戦闘不能でシェアが減少するようになった。
    • 問題は女神化・被ダメージで減少する点で、クエストでシェアを稼いでトップにしても、被弾したり女神化を連発したりするとあっという間にシェアが底を突き最下位になってしまう、アップデートでコロシアムでのみシェアが減らなくなった。見聞者効果でシェア減少を抑えられるが変更が面倒であり、ワールドマップでは対応できない。
    • またシェアはゲージ化されているが数値化はされていないためシェアを均一にするのが難しく、結局4国ともシェア最大にしないと全員トップシェアにし辛い。
    • シェアは人々の信仰心であり、四女神はそれを巡って競い合っている。従来の作品ではその設定を「100%あるシェアを4つの国に割り振る」という形で表現していた。しかし本作では女神のエネルギーであるかのように扱われている。過去作品でもシェアエネルギーを結晶化したアイテムなどは出てきたが、シェアそのものが消耗品のような扱いはされておらず、世界観に合っているとは言い難い。劇中でもネプテューヌが女神化を連発してカロリー消費なんて事をやっている(本作のシステム基準だと、こんな事をすればシェアが激減する)が、特に怒られたりはしない。
  • 経験値
    • 本作では前衛にしか経験値が入らないようになっている。「ラーニング」というアビリティがあれば戦闘不参加でも経験値を得られるが、習得するのはDLC5人含めた21人中たった2人のみで、それ以外のキャラはラーニングのディスクが固定装備になる。ディスクを作れるようになるのも心次元編に入ってからと遅い。
    • レベルアップに必要な経験値が大幅な右肩上がり。一回の戦闘で得られる経験値が補正抜きで最大で1000万なのに対し、レベル999には1000億ほど必要になる。はぐれメタルのような「倒せば大量に経験値を貰えるモンスター」もいるにはいるが、出現場所は凶悪ダンジョンであるセンムーの迷宮のB4F。ご丁寧に元ネタ通りHPが少なく逃げるためヒット数による経験値補正を掛けるのも一苦労。
  • 巨大戦
    • コンボメイクがある通常攻撃が使用不可のため、とにかくSPスキルやエグゼドライブを使うだけと通常戦闘以上に戦略性がない。
    • 使用可能なスキルの選定がおかしい。ネプテューンブレイクやプラネティックディーバは使用不可なのに対して、似たような演出のインフィニットスラッシュや、浮島なのに地面を割る演出があるハードブレイクは使用可能となっている。
    • 別の足場に渡るメリットが薄く、敵の攻撃が浮島単位のため攻撃を避けやすくはなるのだが、別の浮島にいるキャラにアイテムを使用できないためまとまっていた方が遥かに安定する。
  • 装備
    • パーティ加入時(離脱後の再加入含む)に自動的に装備を最強の組み合わせにしてくれるが、装備の追加効果やデメリットを考慮せず、コスチュームやアクセサリもステータス補正で選んで強制的に変更される。
      • 周回時に仲間全員加入状態にしていても、加入、再加入イベントで装備が勝手に変えられてしまうため、非常にストレスがたまる。
      • 特にDLCの最強武器セットを購入している場合、2番目に強い武器に獲得経験値10%UPの武器が全キャラに用意されており、上記の通り必要経験値が膨大な本作ではこの装備一択となるため、いちいち装備し直す羽目になる。
    • ディスクメイクが周回時に強制的に全部初期化される。上記の通りラーニングが必須なのにいちいち毎回作り直さないといけない。
    • 女神8人に「試作型」とついたプロセッサが用意されたが、これが「一ヶ所毎に毎ターンSP20%減少」とデメリットが極端に大きい(装備ヶ所は5か所)。通常攻撃不可の巨大戦で装備していた場合は完全に戦力外となる。ついでにステータス補正は高いため、上記の装備強制変更の問題とも重なる
    • 無料コロシアムの最終戦でとあるキャラの衣装が入手可能になったが、1戦に1時間近くかかる事もあるバトルにもかかわらず、ランダムドロップで、しかも次の周に何故か引き継げない。
  • その他
    • コンボ特性導入によって技の命中率が全体的に低めになっているなど、コンボ特性を発動させることを前提としたバランスになっているがコンボ特性の存在しない半ば死に技が多く、特性の発動条件自体も厳しめ。
      • 条件の調整が行き届いておらず、新しく覚えた技も条件が厳しく組み込めなかったりそもそも異様にコンボが繋げづらいキャラもいる。
      • またSPスキルの命中率もあまり高いと言えない。
      • 技ごとの待機時間を表すウェイトの値がコンボ・スキル・エグゼドライヴ等の区分内で常に一定である。
  • ワールドマップは全て枝分かれする一本道でショートカットや回り道はない。街間の移動が遠く、ランダムエンカウントを避けられないのも不評。
    • 各次元を繋ぐポイントも一つしかないため超次元↔零次元↔心次元と移動するしかなく、超次元から心次元に行こうと思うと無駄に時間と手間がかかる。なおシナリオ上では候補生たちが超次元から心次元に繋がるショートカットを通ってくる場面が存在する。
    • このためルートビルドがお金を払ってエリアを解放するだけの面白みのないシステムになっている。
    • 街に着いたときにキャラが喋るが、ワールドマップでの操作キャラがシナリオによって固定なため他のキャラの反応を見られない。
  • ダンジョンの敵が一部除きアクティブ(プレイヤーを視認すると追いかけてくる)に統合され、恐ろしく強いモンスターでも容赦なく襲ってくるようになった。
    • さらに前作までは崖際or壁際/採取アイテム付近まで逃げれば敵はそれ以上追ってこなかったが、本作ではギリギリまで近付いてくる。上記のノワールルート冒頭ではかなり厄介。

総評

新ハードに移行してその恩恵でパワーアップしている面もあり、シナリオやキャラクター描写はおおむね好評を獲得したが、その一方で「事前情報通り4女神やネクストフォームが活躍する」と思っていたプレイヤーからはとても納得できる内容ではなく、冷遇している事を明言している描写もある等、半ば宣伝詐欺レベルのものだったため、好評気味でありながら賛否両論となっている。

またシナリオ面の好評とは裏腹にシステム面は評判が悪く、システム面に限るならばシリーズ最悪という評価を下す者さえ存在する。
何よりも不満点として挙がっているのが「新システムとして紹介された要素」ばかりで、余計な変化はいらなかったとプレイヤーに認識されてしまっている。

とはいえ、満を持して導入した新システムが批判の的となってしまうのは、このシリーズでももはや恒例行事と化したりしているわけだが。
そういう意味でも本作は特に「買うな。俺は買うが」を地で行っている作品の1つと言われる。

Switch版に関しては、PS4版の良さが減ってしまい、エラー落ちといった残念な部分が増えている。しかしDLC込みの値段でいえばかなり安くなっており、PS4を持ってないから遊べないといったハード機種の問題は少し解消。任天堂からの本編販売する初の試みは評価に値するのでバグを気にしない者や安価を求めるならばこちらも悪くない。


余談

  • 本作で登場したゴールドサァドは所謂「メーカーキャラ」とは異なり、他社からのゲスト出演ではなくネプテューヌシリーズのキャラとして扱われている。
    • そのためソーシャルゲーム『メガミラクルフォース』等にも登場している。
  • コラボイベントとして、ミリオンアーサー、ゴッドイーターニトロプラスの擬人化キャラが追加された。
    • なお理由は不明だがミリオンアーサーちゃんのみ一時期配信が停止されており、Switch版で配信されたのを機に再配信されるようになったのだが、現在ではswitchを含めた全機種で配信が再停止している。
  • 上記に関連して、拡散性ミリオンアーサーにて本作とのコラボイベントが行われ、参加する事で本作登場人物のカードを入手する事ができた。
    • またこのイベント期間限定で特殊なラインナップのガチャが用意され、ミリオンアーサーちゃんのカードをこのガチャでのみ入手できた。
    • コラボイベント開催時点で拡散性ミリオンアーサーはPSVita版と3DS版、そしてAmazon版の3種類が存在していたが、このコラボイベントはPSVita版と3DS版でのみ行われた。
      • リメイク作品や外伝作品を遊べるためコラボの意義は十分にあるPSVita版はともかく、残念ながら縁もゆかりも一切ない3DS版のユーザーの中には本シリーズとのコラボに困惑の声を上げる者も少なくなかったという…。
    • イベントが終了した現在は入手不可能。コラボイベントのカードなので、イベント限定ガチャなどによる復刻の望みも極めて薄い。
  • 本編での宣伝と実際の扱いの差があったが、本編外の本作名義のコラボもネプテューヌだけや4女神、ネプテューヌ+うずめ、全員参加のパターンのみで、やはり実際に活躍しているネプギアやユニ、大人ネプテューヌを全面に押し出したコラボは行われていない。
    • 本作に合わせてネプテューヌ仕様のカバーが刻印されたPS4が、受注生産で発売されたが、これもネクストパープル、ノワール、四女神の3種でネプギアとユニのものはない。
  • ネプギアとユニの贔屓が目立つ本作だが、本作のライター兼ディレクターの小野寺真吾氏は以前からネプギア好きを公言しており、さらにユニに新設定を付与するなど、彼女に対する贔屓も目立っていた。
    • その後、小野寺真吾氏が退社したとの情報がSNSで投稿されたがソースは出回っていないので不明*10
  • ネプランカーに関連して『みんなでスペランカーZ』でネプテューヌとうずめの衣装を入手する事ができた。
  • 初回特典で「女神と一日過ごすCD」という4女神+うずめのドラマCDが付属したが、これのうずめパートがうずめの正体についてネタバレしている
    • 一言軽く触れるだけなのだがそれだけで察せられるような台詞のため、もしCDごと入手してプレイするのならば、うずめパートだけはクリア後に聞いたほうがいいだろう。
  • Windows版も存在するがSteamからは所謂おま国で購入不可……なのだが、なぜか外部の正規DL販売サイトで売っているSteamキーは日本からでも購入・プレイ可能という報告も数多く上がっている。但し、音声のみ日本語でUI/字幕は英語。
  • なお、今作を最後に本編シリーズは停止状態で以降は外伝作品に取り入れる姿勢を変えた。
    • しかしその判断が仇となったのかほとんどが低品質な出来映えに売り上げが著しく低下している。冥界の住人達から不満を溜めさせる状況に陥っている。
    • コンパイルハートが新体制への改革と2023~2024年内に発売予定のタイトルラインナップに伴い、本編シリーズを誠意製作中と公表した*11
  • 2017年8月24日にVR対応の本作のリメイク『新次元ゲイム ネプテューヌVIIR』が発売されたが、本作に比べてシステムが面倒になり、更にキャラやイベントが減っているため、こちらを選ぶ利点も存在する。2018年10月23日にはWindows版もSteamにてDL配信が開始された。日本語ローカライズもきっちり対応している。
  • 2020年3月19日にはDL専売でNintendo Switchに移植。本編で初の任天堂ハードに進出。こちらはWindows(Steam)版と異なり、『VIIR』ではなく『VII』として移植されている。
  • 2021年8月26日に発売される外伝作品「閃乱忍忍忍者大戦ネプテューヌ -少女達の響艶-」で忍者繋がりからかアフィモウジャス、ステマックスの再登場が判明されている。実に6年ぶりの登場となった。

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最終更新:2024年03月30日 08:56

*1 一応リメイクである『Re;Birth』シリーズとソーシャルゲームを除くと7本目の完全新作ではある。

*2 キャラクター名としてはネプテューヌだが、区別のため大人ネプテューヌと表記する

*3 電撃ネプの会で登場した常時顔芸状態のネプギアで、所謂コンパチキャラ

*4 ネプテューヌが離脱している場合、ワールドマップなどのパーティリーダーはうずめや大人ネプテューヌではなくネプギアとなる

*5 『mk2』でもユニがロボ系の幹部と交流する流れはあったが、そちらではロムラムも別の幹部に執着されている

*6 金髪っぽいカラーリングだが、厳密にはピンク髪らしい

*7 戦闘システムが違う無印や激ノワは除く

*8 全キャラトップクラスのLUK、エグゼドライブによる敵ターン遅延効果、ダメージ限界突破を固有スキルとして装備など

*9 属性技や範囲技に乏しく、範囲技の範囲もかなり狭い

*10 ただし『勇者ネプテューヌ』以降の作品からネプギアのみならず女神候補生の出演は途切れ『ネプシス』に再登場するまでの期間を考えると可能性は高い。

*11 ただしタイトルラインナップを全て発売してから発表を目途にしている。