注意:このページでは、『スーパーロボット大戦MX』(判定なし)とPSP移植版(劣化ゲー)を扱っています。



スーパーロボット大戦MX

【すーぱーろぼっとたいせん えむえっくす】

ジャンル シミュレーションRPG
対応機種 プレイステーション2
発売元 バンプレスト
開発元 トーセ
発売日 2004年5月27日
定価 7,980円
レーティング CERO:全年齢対象
判定 なし
ポイント 秀逸なクロスオーバーが光るシナリオ
『OG』シリーズに引き継がれる新要素
難易度の低さや、隠し要素の少なさ、マップイベントの弊害が玉に瑕
スーパーロボット大戦シリーズ

概要

『スーパーロボット大戦COMPACT』をはじめとする『COMPACT』シリーズの流れを汲んだ作品。
開発も『COMPACT』シリーズを担当したトーセ。
内容的には前作にあたる『スーパーロボット大戦IMPACT』を土台としつつ、改良が施されている。

参戦作品一覧

+ ...

(★は初参戦、☆は据置機初参戦)

  • マジンガーZ
  • グレートマジンガー
  • UFOロボ グレンダイザー
  • 劇場版マジンガーシリーズ
  • ゲッターロボ
  • ゲッターロボG
  • 機動戦士Ζガンダム
  • 機動戦士ガンダムΖΖ
  • 機動戦士ガンダム 逆襲のシャア
  • 機動武闘伝Gガンダム
  • ☆機甲戦記ドラグナー
  • 機動戦艦ナデシコ
  • ☆劇場版 機動戦艦ナデシコ -The prince of darkness-
  • 新世紀エヴァンゲリオン
  • THE END OF EVANGELION
  • 勇者ライディーン
  • ★ラーゼフォン
  • 闘将ダイモス
  • マシンロボ クロノスの大逆襲
  • ★冥王計画ゼオライマー
  • ☆GEAR戦士電童
  • バンプレストオリジナル

システム

お気に入り作品

  • ゲーム開始時にお気に入りの作品を1つだけ選択できる。選んだ作品のユニットは経験値・入手資金が1.5倍に増加し、改造段階が+2される。
    • 後の『J』『W』『K』にも採用されているが、本作の時点ではどの作品でも効果が統一されている。
    • 『劇場版マジンガーシリーズ』『ゲッターロボ』『THE END OF EVANGELION』『機動戦艦ナデシコ』の4作品はごく一部の参戦に留まっているためか選択できない。

支援攻撃

  • 支援攻撃の技能を持っているユニットが攻撃する際、隣接している味方に支援攻撃属性の武器で攻撃を行わせる。最大4機までの同時支援が可能。『第2次α』の小隊攻撃に近いシステム。
  • 支援攻撃で敵を撃墜すると獲得経験値が1.1倍に増加する。

ダブルアタック

  • 「W」属性が付いた武器を使う際、射程内にいる敵2体にまとめて攻撃ができる。

武器改造の分別

  • 武器の威力だけでなく、命中率・クリティカル率もそれぞれ改造可能。
  • これにより武器側もフル改造ボーナスが実装されている。

武器属性の多様化

  • 分身系スキルを無効にする「拡散」、シールド耐久力を多く減らす「シールド貫通」属性が登場。
  • 今までのシリーズではマスクデータ化されていた「格闘射撃武器」を武器アイコンで確認できる仕様も。

移動適応

  • ユニットの移動力に影響する適応値。適応が「B」の地形では移動力が落ちる。

強化パーツの全持ち越し

  • 後続シリーズには採用されなかった本作独自の要素として「強化パーツを周回で全て持ち越せる」という珍しい仕様が導入されている。
    • 分岐次第では1個も手に入らないパーツが存在するため、その救済措置と思われる。理論上は「母さんのシチュー×99杯」「ハロ×9体」*1なども可能。

多層階マップ

  • 本作では一部のステージで複数階層構造となっている多階層マップが存在する。
    • 通常マップ内に複数のマップが存在するタイプのマップを指す。このタイプのステージではマップの特定ポイントが入り口となっており、ここから内部への侵入が可能。
      • あくまでも移動なので、その場から動かず階層だけを移動した場合は行動終了にならない。
    • なお、戦艦ユニットは階層を移動することができないため、戦艦から離れると行動が大きく制限されるエヴァ系やエステバリス系の機体は内部マップでの戦闘に参加できない(参加しにくい)という欠点も持っている。
    • Gジェネレーションシリーズ』では初代から搭載されているシステムだが、スパロボシリーズで採用しているのは今のところ本作だけである。

それ以外は『IMPACT』のシステムをベースとしており、フリーオーダーシステム、同時援護攻撃、戦艦援護、シールド防御の仕様を採用。
他の要素では『OG』のパイロット養成や『A』の誘導属性&ジャマーを採用し、『IMPACT』のスキルコーディネートと熟練度が撤廃された。

評価点

シナリオ・演出

  • 『ラーゼフォン』『新世紀エヴァンゲリオン』『勇者ライディーン』をはじめ、本作スパロボならではの大胆なクロスオーバーを楽しめる。
    • 『ラーゼフォン』の美嶋玲香が「ライディーン」に語りかけるイベントがボイス付きだったことに、当時のファンは驚愕した*2
    • また、『エヴァ』の「命の選択を」と『ラーゼフォン』の神回「ブルーフレンド」を組み合わせたシナリオ「命の行方」は素晴らしいの一言。
      実質イベントステージだが、あまりにも違和感なく噛み合っている上に原作再現もほぼ完璧。涙なしではプレイできない本作随一の名ステージである。
    • 『ゼオライマー』は、おおむね原作再現がなされており、ラストガーディアンと鉄甲龍の双方が、さまざまな組織と絡む。その重要性は劇中でもトップクラスとされており、鉄甲龍以外も、ゼーレやバーベム財団、ギャンドラーなど、強大な敵組織がゼオライマー、および木原マサキを強く警戒しているほど。
      • 後述のようにあまりに強いと言われがちなゼオライマーだが、原作再現の一環であるため不自然という扱いは受けていない。
    • 『マシンロボ』は、「IMPACT」に引き続き、主人公のロムが高い性能と存在感を発揮する。さらに、『エヴァンゲリオン』のシンジやアスカ、『ゼオライマー』のマサトの危機にさっそうと駆け付けては彼らを救い上げ、原作での悲劇的な結末を回避させる。このことから、鬱クラッシャーと呼ばれがち。
      • 特に、前述した「命の行方」の次話「男の戦い」では、原作同様精神に大きなダメージを負ってしまったシンジの再起を信じて、最強の使徒「ゼルエル」に単身で挑むバイカンフーの雄姿が見られる。イベントの性質上ダメージは与えられないが、非常に燃える展開となっている。
      • アシュラやグルジオスなど、IMPACTでは不在、もしくはNPCだった敵も新たに追加。いずれも強敵としての存在感をいかんなく発揮してくれる。
    • 『グレンダイザー』は本作では非常に扱いが良く、劇場版のエピソードも含めて最初から最後までほぼ全て原作再現されている。「TFO」が初めてプレイアブルユニットになったほか、デュークの親友である「モルス」が初登場。『ゲッターロボG』やほかのマジンガーシリーズとのクロスオーバーも濃厚で、彼らが活躍する際に流れるBGM「いざゆけ!ロボット軍団」は本作ならではの名曲の一つとして数えられている。
      • なお、以前はスパロボシリーズ発売前に亡くなられていた富山敬氏の代わりに堀内賢雄氏がデューク役を務めていたが、本作以降は山寺宏一氏が新たに担当している。
    • 『劇場版ナデシコ』は、初参戦となる『R』がプロローグのみの登場であったのに対し、本作は正式に参戦。若き美少女艦長と名高い「ホシノ・ルリ」は、『電童』のエリスをはじめ、さまざまな人からあこがれられている。
      • 原作ではどこへともなく去ってしまったテンカワ・アキトも終盤で参戦し、さらにエンディングでは原作と異なる結末を迎える。シーン自体は短いものの、原作の展開に納得のいかなかったファンの留飲を下げた。
        『劇場版ナデシコ』は本作以降のスパロボに参戦した場合も、毎度展開は異なりながらもハッピーエンドを迎えるのがお約束となっている。
    • 『電童』は、初参戦である『R』に劣らない活躍を見せる。空手を嗜む銀河が、全世界規模の格闘家として知られるドモンと一矢にあこがれるというクロスオーバーを見せる。データウェポンやハイパーデンドーデンチなどのシステムにも恵まれているなど、システム上でも良好な扱いを受けている。
    • 『Gガンダム』は、原作終了後ではあるが、それを活かしたシナリオ運びがされている。師匠の遺志を継ぐように地球環境の保全に力を尽くそうとするなど、ドモンの成長ぶりもうかがえる。
      • シャッフル同盟の面々が、本作において初めてフルボイス収録が実現。作品自体は『新スーパーロボット大戦』での声付き参戦から10年程度経っていたが、彼らは音声付作品での登場に恵まれず、更に『IMPACT』では登場キャラクターが大幅に少なかった事もあり、ファンからは注目を浴びた。
      • 64同様キラル・メキレルも参戦しており、ボイス有りの作品としては豊富な機体参戦数である。また、マスターガンダム以外のデビルガンダム四天王も久々に登場した。その復活の経緯やシナリオ上の活躍も、今までにないものとして
      • さらに、『電童』、『ダイモス』『ドラグナー』と密接にかかわるほか、デビルガンダムがオリジナル主人公とそのライバルの運命を大きく変えた要素として機能しているなど、クロスオーバーも非常に濃厚。
  • ライターの趣味か原作再現以外でも『宇宙空母ブルーノア』ネタやメカギルギルガンネタなど妙にマニアックな小ネタが多い。好きな人にはたまらないだろう。
  • イベント中にキャラクターが声付きで喋るDVE(ドラマチック・ボイス・イベント)は健在。
    • 従来は印象的な場面や台詞を声付きにする程度だったが、今作はシリーズでも非常に豊富。版権作品の名台詞はほとんどDVEで再現されている。
    • また、原作には存在しないクロスオーバー重視のDVEも存在する。
      • 『GEAR戦士電童』のベガが『新世紀エヴァンゲリオン』の葛城ミサトのセリフをDVEで言うなど、声優ネタなどの要素も豊富。
      • 特に力が入っているのが『マシンロボ クロノスの大逆襲』のロム・ストールの口上*3。『IMPACT』同様ロムの口上はフルボイスなのだが、本作では口上に対するキャラ(『マシンロボ』以外を含む)の反応まで全てフルボイス(『IMPACT』はごく一部のキャラのみだった)。例外はそもそも人語を発しない『エヴァ』の第14使徒ゼルエルや量産型EVAに対して口上を述べた時くらい。
  • ユニット立ち絵の出来が秀逸。当時としても少々画質は粗いものの、戦闘アニメーションのクオリティもPS4など現行機作品に劣らない程非常にレベルが高く、後作品『スーパーロボット大戦A PORTABLE』に流用されているものもある。
    • 本作は発売が2ヶ月延期されたが、PVで流れた開発中の戦闘アニメーションと製品版の戦闘アニメーションを比べると、大幅に改良が行われているのが分かる。
    • 戦闘アニメのユニット登場時、単なるスライド移動ではなくユニットごとに前進を表現する独自のモーションが加えられた。
    • 『マシンロボ』の「ロム・ストール」などのキャラクターは同じ技でも台詞パターンが豊富で、同じ戦闘アニメでも飽きずに鑑賞できる。
      • ただし、合体攻撃に関してはセリフパターンが一種類しかない。
    • ビームライフルなど通常武器はあっさり、各ロボの必殺技はしっかり、短すぎず長すぎず絶妙である。
      • 近年のシリーズ作品では乱舞技・連続技や過剰な演出が頻出している事が問題視されることがあり、「MX位がちょうど良い」とする層が一定数存在する。
      • 『Gガンダム』のシャッフル同盟拳に関しては、原作通りの流れを再現した結果異様に長くなってしまった(寺田Pが「トイレに行って戻ってきてもまだ流れている」とまで発言するほど)。しかし戦闘アニメは途中で中断することも可能なので煩わしさはない。
    • 本作におけるΖΖガンダムのアニメーションは会心の出来。立ち絵からして太ましさよりもマッシブさを強調したこれまでとは一線を画すスタイルである。ハイパービームサーベルのアニメは必見。
    • 『電童』や『マシンロボ』など格闘を得意とする機体が多いからか、リアル系でも格闘武器が性能・戦闘アニメともに優遇される傾向にある。
      • 通常は遠距離狙撃攻撃が得意とされる事が多い宇宙世紀ガンダムシリーズの機体が「格闘で敵を殴るνガンダム*4」「炸裂ボルトで敵を蹴り飛ばすフルアーマー百式改」「序盤の最強武器がロング・ビームサーベルで、中盤更に威力が高いウェイブライダー突撃が使えるようになるΖガンダム」「最強武器がビームサーベルである隠しユニットのディジェSE-R」となっているなど。
      • オープニングムービーでも『Gガンダム』『ダイモス』『電童』『マシンロボ』の主役ユニットが揃い踏みするシーンがあり、『MX』そのものが格闘寄りの作品になっていると言える。
    • 味方ユニットの評価が概ね高い一方、敵ユニットについては『Gガンダム』のデスアーミーやデビルガンダムなど『IMPACT』からの丸々使い回しといった酷いユニットもあるなど正直イマイチである。
  • 大半のメインパイロットに用意された「アニメーションするキャラクターカットイン」
    • MXでは初の動画的な動きをするカットインが挿入された。一部のカットインは機体の戦闘アニメーションと同じ方式で動かしており、アニメと同じように躍動感あふれる動きを見せてくれることで話題となった。
      • 『Gガンダム』『マシンロボ』『電童』『ダイモス』など格闘系作品のロボが特に顕著に動き、中でもロムや北斗、銀河のカットインは必見である。
    • また、脇役にいたるまで機体のメインパイロットとして使用できるほぼ全ての味方キャラにカットインが用意された。
      • それまでカットインはスーパー系は特定の技の演出で顔が映るといった程度。リアル系も主役級や部隊指揮官などのメインキャラのみにしか与えられていないという状態であったため、これも一部で話題を呼んだ。
      • 但し、『ガンダムΖΖ』のイーノやモンドのように、カットインが存在しないキャラも僅かにいる。

システム

  • ダブルアタックの導入など武器の役割が見直されており、単純に「強い武器や、EN消費や弾数制限の無い武器の方が使い勝手が良い」というわけではなくなっている。
    • ダブルアタックは隣接した2ユニットに同時に攻撃を仕掛けられるが、マップ兵器と異なり経験値が半減されない。その為、「努力」を使って同じユニットを2機を落とすと4倍の経験値が手に入る*5。ザコが多い場合に活用できる他、一撃で倒せる程弱った敵を1機目、HPの多い敵を2機目に選んでダブルアタックを行うと、安全に敵のHPを削る事が出来る。
      • 例えばマジンガーZの場合、光子力ビームは最弱の武器ではあるが、射程が長めで、ダブルアタックが可能となっている。
      • ただし、このシステムは武器のバランス調整が難しいのか、後続作で導入されたのはPS2の『OGs』と『OG外伝』のみである。
    • ミサイルなどの「誘導兵器」の場合、ジャマーをもったユニットだと完全に回避できる。ただし、これは敵も同様なので「弱った敵に弱い武器でトドメ」とミサイルで攻撃すると、ジャマーで回避される、という凡ミスをしてしまう事も。
    • 「状態変化」を起こす武器の存在。敵・味方問わず「状態変化耐性」の無い限り無効化できないので、敵の武器を把握する必要がある*6
  • この時期のスパロボとしてはディスクの読み込み・ロードが短い。
  • 多層階マップの採用により、敵の要塞攻略時に「要塞外縁の敵を殲滅→内部に侵攻してボスと決戦」といった展開を持つ作品のシナリオを完全再現することに成功した。

音楽

  • 内蔵音源で再現された歴代屈指のクオリティを誇るBGM
    • 本作では版権作品の主題歌・挿入歌や劇伴が多く選ばれているのが特徴。
    • 特に『ラーゼフォン』のOP曲である「ヘミソフィア」はボーカルパートを弦楽器に置き換えたことである意味原曲以上に透明感のある仕上がりとなり、『GC/XO』の「ほんとのキスをお返しに」と並ぶ神アレンジと賞されている。また、ヴィブラート(朝比奈浩子)とのイベント戦闘を盛り上げた「The second sorrow」のように原曲との差異を探す事が困難なものすらある。原曲がボーカルありだった「夢色チェイサー」や「魂のルフラン」も、ボーカルこそシンセサイザーに置き換えられているもののそれ以外のパートは原曲をほぼ完璧に再現している。
    • シナリオデモ曲「平穏という名の蜃気楼(ミラージュ)」やマップ曲「互いの最終手段(ラストリゾート)」など、『IMPACT』から多くの曲が引き続き使用されているが、音源そのままの流用ではなく、本作の音源に合わせて新たに再アレンジが施されている。
    • 内蔵音源らしいややチープな音色の質感だった『IMPACT』からブラッシュアップされて生のオーケストラに近い質感となり、流用曲、オリジナル曲、版権曲あわせて音質も向上して聴きごたえがある。
  • 従来の作品は隠しユニットやキャラがルートで択一になっていることが多く、全部見るには何周もする必要があったが、本作では2周で図鑑コンプリートも出来る。

賛否両論点

複数の技を連続攻撃扱いで1つにまとめる形式

  • もともと単独で存在している複数の技を1つの技として扱い、連続攻撃として繰り出すという形式になっている技が多く見られる。
    • 例えばグレートマジンガーの「ドリルプレッシャーパンチ」の戦闘アニメは、グレートタイフーンを放った後、ドリルプレッシャーパンチを発射する。中には3つの武器を使用するものもある。もちろん、あくまで戦闘アニメ内でそう描写されているだけで、原作を無視しているわけではない。
      • そもそも、スパロボには原作再現で搭載されているものの、性能的に使用されることの無い「死に武器」が数多くあり、そういった普段使われない武器を積極的に活用させるための措置とも言える。実際に後のシリーズでも、この「武装の数はそこそこにして、戦闘アニメで他の武器を併用する」という形式は引き継がれている。
      • 「普段使わない武器の活用手段」としては、ダブルアタックや状態変化の導入がある。各種武器も何か特徴がないと生き残れない時代が来たのはこの頃からと言える。

主人公の存在感

  • 主人公であるヒューゴが見た目に反して非常に地味。部隊の子供を後ろから見守る大人としての役割は十分に果たしており*7、デビルガンダムと因縁がある等、目立つ点や絡みが無いわけではないのだが、人間として出来過ぎている*8。能力的にも後半になると武装が長射程のアクアにメインパイロットを譲りがち*9
    • はっきり言って、よく年齢や自分の格好に関してノリツッコミを行うアクアや、渋くてかっこいいアルベロのほうが断然目立っている。
      • 公式によればシナリオ制作が難航して主人公のキャラ掘り下げに余裕がなくなってしまった(余談参照)とのことだが、シリーズでオリジナルが目立ち過ぎることに批判的だったユーザーからはそれなりに評価されている。

難易度

  • 発売前に「初心者向け」と事前告知されてはいたものの、本作は難易度がかなり低い。
  • 本作にはバランスブレイカー級のユニットが目立つ。気力が溜まると次元連結システムと広範囲MAPWにより次々と敵軍団を消し去るゼオライマー、ボスの攻撃さえ殆ど当たらない高機動力を持ちながら威力・燃費・演出どれをとっても非の打ちどころが無い合体攻撃を揃えるドラグナー&ファルゲン、敵を行動不能にできる電童(ガトリングボア装備)など。
    • これらの多くは登場が遅いが、ゼオライマーだけは中盤に正式参戦して以降分岐で別ルートに行かない限り常に使うことができるほか、ドラグナーもファルゲンを除けば比較的早めの参戦となる。面倒臭いなら一部のマップを除きゼオライマー1機を突撃させればクリアできるほどのレベル。
    • マジンガーZやダイモス、エヴァンゲリオンなど他の主役級のユニットも十分強いのだが、上記のバランスブレイカーと比べるとやはり見劣りしてしまう。そのため精神要員として補給ユニットを優先的に出撃させるプレイヤーもいる。
    • 味方ユニットが強いのは特に悪いことではないのだが、本作は敵が弱いことも低難度の一員となっている。PS2では唯一、熟練度が存在しないことも理由の一つと言える。
      • ただし、中盤で登場し、二回行動と敗北条件がやっかいな「ラゴウ」や、終盤で登場する強敵「EVA量産機」など、ところどころで強敵が立ちふさがることがある。
  • 場合によっては敵のメタ発言が攻略情報になっていることも。
    • それも極めて露骨なもので「資金が欲しかったら我々を先に倒したほうがいい」「このマップに増援は無い」など。
    • 偵察目的のマップであえて敵を全滅させると「やり込み派か」と驚かれたり「不死身という設定で何度倒しても経験値も資金も出ない」と知らしめられてる敵を一定回数撃墜すると呆れられつつも褒めてもらえた上で強化パーツをもらえたりとその方向性は多彩。

難解なストーリー

  • 本作で軸になるのは『エヴァ』や『ラーゼフォン』『ライディーン』といった、いわゆる『謎系』の作品。これらが独自のクロスオーバーを果たしており、ファンからは見所の一つとして認識されている。
    • 一方、複雑で奥深い設定を内包しているだけあってストーリーもまた難解であり、原作未見の人にとっては理解しづらいのも事実である。

問題点

UCガンダム勢の活躍が控えめ

  • 本作の世界観は、原作作品における様々な戦いが終結した後という設定になっており、前述の通りそれぞれ独特の見せ場がある。
    • だが、UCガンダム系は敵にモビルスーツが出てこないため印象が薄い。性能的にもドラグナーにお株を奪われているなど、若干不遇と言える。

SSサイズユニット無双

  • 前述のとおり本作は回避型にやや不利なシステムになっているのだが、SSユニットだけは例外。
    • 該当するのは『電童』のワルキューレと『グレンダイザー』のTFO。ワルキューレの能力は「R」と据え置きで、どちらも回避に大幅な補正が入り、敵の攻撃を難なく避けられる*10。最大火力や適応に難があるもののそれらもパーツや改造で簡単に補えるため、主役である電童やグレンダイザーより優先して出撃させるプレイヤーもいる。

ボス戦を楽しみづらい

  • 一部のボスとの対決シナリオでは、少し体力を削ったり、一定ターンが経過するとイベントが発生して勝手に撃破してしまう。ただし資金と経験値は戦闘の際に入手できる。
    • アキトが必死に追い回し、いく先々で邪魔をしてきた北辰、『マシンロボ』のガデスなどは攻撃してある程度HPを減らせばイベントが発生し撃破される。『エヴァ』の使徒もまともにやり合えるのはタブリスくらい。
      • そのタブリスも事実上のイベント戦闘状態になるため苦戦はしない。
    • 『ゼオライマー』の鉄甲龍の八卦ロボに至っては、その殆どが冥王の暴走や強制撤退などでまともにやり合う機会がほとんどないまま最終決戦を迎えてしまい、長である幽羅帝に至ってはそもそも原作で戦わないので会話イベントで死亡する。ただし、キチンとした原作再現になっているため、問題というばかりではない。
      • 塞臥のみ唯一生き残り、終盤で決着をつけられるが、これはスパロボオリジナル展開である。
      • まともにやりあう機会を与えられているのは山のバーストンと月のローズセラヴィーくらいであるが、この2人も決戦シナリオではやはりマサキの手によってあっさり葬られてしまう。中でも地のディノディロスはまともに戦えるマップではすぐ撤退してしまい、バーストンは気力が溜まらないため、必殺技を見る機会がまずない。
      • 後に『ゼオライマー』が参戦した『スーパーロボット大戦J』では、今作での反省からか鉄甲龍の面々とは自力で決着をつける事が出来る様になっている。

お気に入り作品の問題

  • このシステムは問題が多い。
    • まず、作品の指定が厳密にされすぎていて一部の機体やパイロットがボーナスを受けづらい・受けられない状況になってしまっている。
      • 例えば戦艦であるネェル・アーガマは機体が『ΖΖ』、パイロットのブライトが『逆シャア』、サブパイロットのサエグサとトーレスが『Ζ』というようにそれぞれの登場作品が別扱い。
      • またゲッターQは『ゲッターロボ』から登場している為、最初から選択肢が存在しない。(本作に参戦している『ゲッターロボG』は選択可能)
    • 他にも、周回プレイをするたびにリセットされるため、後に発売された携帯機シリーズのように全作品お気に入り状態にはできない。

隠し要素

  • 特別な条件を満たすことで入手可能な要素が、歴代でもトップクラスに少ない。
    • パイロットは存在せず、ユニットはディジェSE-R、フルアーマー電童、量産型グレート、ブラックグレートの4種類のみ。図鑑コンプリートの面から言えば、量産型グレートは敵の機体が登録されるので、入手の必要は無い。また、フルアーマー電童は後半の宇宙ルートで必ず登場する為、図鑑にはルート選択だけで登録できる(入手には複雑な手順が必要)。

その他

  • 改造状態で詰みかねないステージの存在
    • ダイモスを相手として電童が1対1で戦うステージがあり、HPを半分以下にするとクリアなのだが、改造やパーツを反映した状態で登場するため最悪詰む可能性がある。
  • 一部のデモが図鑑に登録されない場合がある。

総評

参戦作品の都合でストーリー面の難解さが否めないがシナリオ自体の完成度は高く、演出・ストーリー面ではロム兄さんや『劇場版ナデシコ』の良改変、『ラーゼフォン』と『エヴァンゲリオン』と『ライディーン』など、クロスオーバーなどが高い評価を受けている。また、戦闘アニメについても非常にレベルの高いものが揃っている。

一方で、低難度や隠し要素の少なさなど、SRPGとしての面白さの面では物足りなさが残るのが惜しいところで、良作にはいま一歩届かない結果となった。


余談

  • 本作は「実は『IMPACT』の続編の予定だった作品ではないか?」と言われていた。
    • 他で採用されないフリーオーダーシステムを引き継いでいる事や、『ナデシコ』が劇場版での参戦である事、本編終了後の時系列になっている作品が殆ど『IMPACT』でも参戦した作品である事、音楽の多くも引き継がれているなどから、元々続編だったのではないかと噂されていた。
    • 2021年の『スーパーロボット大戦30』についてのインタビューで『MX』の制作経緯について言及されており、元々本作は『IMPACT』の2作目として作られたが、諸事情で単発作品となった事が明かされ、噂が当たっていた事が判明した。
    • 寺田スーパーバイザーは2023年更新のX(旧Twitter)でもこのことに触れていて、開発早々に続編から単発作品に切り替わったらしい。
  • 元々はシナリオを3人のライターに任せていたが上手くいかず、修正の難しいイベントはそのままで、文章のみを当時の寺田プロデューサーが書き直したことが明かされている。
    • オリジナルキャラクターの影が薄い要因として、この作業が大変であったためにオリジナルキャラクターの描写に労力を回せなかったとのこと。
  • クワトロは公式で「時々裏切るグラサンの人は今回は裏切りません」とアナウンスされた。
    • 64』や『COMPACT2』『IMPACT』でやらかしていたため、シャア名義で仲間になった『D』で、裏切りを警戒して育てなかったプレイヤーも多く、公式でも良い状況ではないと判断したのだろう。『Z』や『30』等本作以降の作品にも同様のアナウンスがされることがある。
      • この発言のせいで逆に「クワトロは加入しても裏切る人」という印象を持つ人がいるが、実際は終止敵のままか、最初は敵だが加入後はクリアまで味方の場合がほとんどで、加入したのに敵に回ったのは上記『64』『COMPACT2』『IMPACT』のみである(しかも後者2作はラストに追加される隠しシナリオ)。
  • 『GEAR戦士電童』のベガは宇宙*11であれ空中であれ関係なしに生身でバイクに乗って戦う姿のインパクトから、女東方不敗の異名がついた。
  • 先述の通り『機甲戦記ドラグナー』のファルゲンがバランスブレイカー級のユニットとなっているのだが、強さの一因となっているマイヨが精神コマンド「気迫」(気力を+30)が消費SP僅か10で使える点は実は設定ミスなのでは?という疑惑がある。
    • 敵対時のマイヨは「気迫」の枠が「不屈」になっている。「不屈」なら同じ消費SP10でもおかしくない。語り草になるほどの強さになったのが設定ミス由来だとすれば面白いものがあるが。
  • 本作の後期PVは、各主役機体の必殺技がふんだんに盛り込まれており、物語最大のネタバレである真聖ラーゼフォンが登場するなどネタバレPVとして有名。これは発売日が2ヶ月延期されたため、やむなく公開したとのこと。
  • 低難易度のせいで、攻略本があまり売れなかったという逸話がある。本自体も攻略よりネタ解説ややりこみが重視される傾向にある。
    • 攻略本が売れなかったのは、前述の通り隠しユニットが少なすぎたというのも大きい。
  • 本作の主題歌「VICTORY」は、2011年サッカー・アジアカップの準決勝および決勝の日本勝利時に演奏された。
  • ゲッターロボが軽いダメージを受けた時に流竜馬が「ゲッターを相手にするには、お前では役不足だ!」と言う事があるが、“役不足”は「与えられた役割が実際の実力に反して軽い」という意味で、つまりは褒め言葉である。この場合は「“力”不足だ!」などが正しい。
    • 過去作でも使われていた台詞であるが、本作発売同時期に放送されていたテレビ番組『トリビアの泉・素晴らしき無駄知識』にて「役不足は褒め言葉」と言うネタが放送されて以降、この台詞は使用されなくなった。
      • 実は本作のアンソロジーコミックでネタにされていたりする。
  • 『第三次α』では渚カヲルが『MX』の世界からやって来たと思しき言動をとる。
  • 今作のオリジナルキャラが、『OG外伝』にて事前告知なしのサプライズ参戦を果たし、プレイヤーを驚かせた*12
    • スポット参戦ではあるが、作中では『MX』では語られるのみだった主人公のヒューゴ達の過去など前日談にあたる部分が展開されていた(デビルガンダムについては、ATX計画やアインストのキャラクター、ツェントルプロジェクトの設定改変を絡ませることで対応)。
    • 『OG外伝』では『MX』本編の始まる少し前までを描き、伏線を残した状態で終了となったが、続く『第2次OG』で本格的にシナリオに絡む事となった。

移植

  • 『スーパーロボット大戦MX ポータブル』としてPSPに移植されている。
    • 詳しくは下記を参照。

スーパーロボット大戦MX ポータブル

【すーぱーろぼっとたいせん えむえっくす ぽーたぶる】

ジャンル シミュレーションRPG
対応機種 プレイステーション・ポータブル
発売元 バンプレスト
開発元 トーセ
発売日 2005年12月29日
定価 5,040円(税5%)
レーティング CERO:全年齢対象
廉価版 PSP the Best:2007年6月28日/2,940円(税5%)
判定 劣化ゲー
ポイント ロードが激増
難易度調整はHP一律1.5倍
スーパーロボット大戦シリーズリンク

概要(ポータブル)

  • 『スーパーロボット大戦MX』のPSP移植版。バンプレスト初のPSP作品。

問題点(ポータブル)

  • PS2からPSPに移植するにあたって色々と劣化した。
    • 戦闘シーンでのキャラの表情パターンが削減され、叫ぶ系の顔グラフィックに固定された。
      • インターミッションで表情の変化がないわけではない。もっとも、後発のAポータブルを見るに思い切って会話用の表情も削除したほうがロード時間の短縮ができたのかもしれない。
    • ローディングの増加。
      • MAPが3D、2D、3D双方のデモの多さ、アニメーションする戦闘時のカットイン等々、PS2だからこそ余裕を持ってできたのであろう部分を何一つ切り捨てる事ができずにそのまま移植した事が原因であろう。
    • MAPはDC版『α』と同じ90°刻みでしか視点変更できず非常に見辛くなっている。
    • グラフィックが全体的に粗い
      • PSP版はPS2版の映像を少し改変し、4:3→16:9にただ引き伸ばしただけで、機体が横長になってしまったりしている。
  • ディスク読み込みの問題
    • ディスクからの読み込みが遅く、具体的に例を上げるとシナリオで一回ボイスが入ると一瞬止まったり、戦闘シーンでの声の挿入にズレが生じるといった問題が発生。 戦闘画面移行のロードも長く、BGMが先行して流れて戦闘画面に入るには最低でも10秒かかる。追い打ちをかけるように戦闘デモをOFFにしてもテンポが悪くモッサリした動作になっている。
      • ダウンロード版を発売すればこれらの問題を改善できるのではと言う声もあるが、権利関係の問題でその可能性は低いのが惜しまれる。
  • 雑な難易度調整
    • PS2版での難易度の低さを指摘されたのか敵が強化されているが、ただ単にHPが1.5倍にされただけ。特にラスボスはHPが60万+HP自然回復とシリーズ最高レベルの高さなので時間がかかり、倒すのがさらに面倒になっている。
    • また、運動性が回避に加えて命中率も補正する調整が加えられており、味方の攻撃が当たらない上に敵の攻撃を避けにくくなっている。ちなみに本作の運動性の扱いについては説明書にも一応記載されていた。
  • システムは、携帯機への移植に当たって最適化されておらず、どこでもセーブも未実装である。キーレスポンスも悪い。
    • 会話中のクイックセーブは可能だが、敵ターンでのセーブは不可能。
  • ゲームテンポの悪化
    • 上記のような問題から、全体的にゲームテンポが悪化している。
      • スパロボは普通にプレイするだけでも時間がかかるゲームなので、かなり致命的。
  • 隠し要素の新規追加もなし。
    • 『MX』の残念な点の一つだったので、何かしらの追加を望む声は多かった。

評価点・変更点(ポータブル)

  • 主人公機の乗り換えシナリオに変更が加えられ、アクアが単独でドラグーンで出撃するシナリオが追加された。
  • お気に入り登録できる作品数が1つから3つに増えた。
  • 戦闘BGMを変更できるようになった。
  • インターミッションでの会話デモは、αシリーズなどと同様の横並びとなっている。戦闘デモやMAPでの会話シーンはバストアップではなく顔アイコンの表示に変更となった。
  • MAPに関してスタッフも思うところがあったのか□+△の同時押しで2Dのようになる、見下ろす視点モードの機能が付いた。

総評(ポータブル)

元になるPS2版に(難易度以外)目立った欠点が無かったため、劣化が目立つ作品となってしまった。
MXは元々のコンセプトが「携帯機スパロボのサクサク感を、PS2のグラフィックとサウンドで楽しむ」というものだったが、実際の携帯機に移植されたときに「PS2のグラフィックとサウンド」を再現しようとするあまり、肝心の「携帯機スパロボのサクサク感」が全て掻き消えてしまった、というところである。
難易度に関しても「新規スパロボファン獲得を目指す初心者向けの作品」というコンセプトだった為、PS2版をイージーに例えると、PSP版はハードで固定になってしまっているので、そういう意味でも本作の存在意義としては微妙な難易度になってしまった。
決して遊べない出来ではないが、時間と環境が許すならPS2版をお勧めする。


その後の展開

  • 以降のソニー携帯機でのスパロボについて
    • 本作の反省を踏まえたのか、PSPで発売された後のシリーズ作品ではロード時間の改善が試みられている。『スーパーロボット大戦A PORTABLE』では、携帯機ならではの快適性とボイスの両立のためか、キャラの表情パターンが1パターンのみという批判点があったが、『第2次スーパーロボット大戦Z』では、データインストールを採用した事でロードは更に速くなり、表情パターンも複数用意された。
    • 『A PORTABLE』以降のソニー携帯機作品では、多くの要素を据置機作品と同等のクオリティに引き上げる形で改善していった一方、マップやキャラクターグラフィックは任天堂携帯機作品と同様の形となり、開発元の異なる魔装機神シリーズを除いても、据置機仕様の携帯機作品は長らく開発されなかった。
    • 据置機と携帯機のマルチで発売された『第3次スーパーロボット大戦Z』も携帯機ベースで開発されたが、同様のマルチで発売された『スーパーロボット大戦V』にて、据置機仕様の携帯機スパロボが実現する事になった。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年02月19日 21:37

*1 非消費系パーツの持ち越しは9個まで。

*2 クロスオーバー的なボイス付きイベントは『α外伝』でも採用されていたが、オリジナル設定に基づくイベントにボイスが付いたのはこれが初めて

*3 原作に倣い、イベントでのスポット参戦や強制出撃によって出撃するマップで登場する時、ほぼ必ず状況に即した口上を述べながら登場し、その場にいる敵キャラとやり取りを行う。

*4 サザビーとの格闘戦にやや似ている。

*5 マップ兵器での4機分に相当する。

*6 強化パーツで対処できるが、極めて数が少ない

*7 危険を顧みない言動に走ろうとする年下のパイロットを諌めたり、女風呂を覗こうとする思春期の男の子をやんわりと叱る等の面は良く出来た大人である。

*8 強いて言うなら中盤までのアクアとの不仲だが、中盤でちゃんと真っ当な理由が説明されている。またデビルガンダムについてもGガンダムのドモンへ憎しみを向けかけるも即座に「ここでこの男を恨むのはお門違いだ」と自己解決してしまうほど。

*9 その空気差を揶揄されてか、某匿名掲示板などでは『ヒョーゴさん』などと、わざと間違った名前で呼ばれるネタが定着した

*10 TFOに至っては「予知」を持つマリアを乗せられるので、HPの低いユニットを優先的に狙ってくる敵に対しては確実に回避できる囮役として機能する。

*11 ただし強化パーツが必要。

*12 『OGs』でもコンパクトの「修羅」が告知なし参戦しており、サプライズが初めてと言うわけではない。