花帰葬

【はなきそう】

ジャンル アドベンチャー

対応機種 プレイステーション2
プレイステーション・ポータブル
メディア 【PS2】DVD-ROM
【PSP】UMD 各1枚
発売元 プロトタイプ
開発元 Haccaworks*
VAGRANCY
発売日 【PS2】2006年7月6日
【PSP】2010年9月22日
定価 【PS2】5,040円
【PSP】4,830円(共に税5%込)
レーティング CERO:B(12歳以上対象)
配信 ゲームアーカイブス:2013年6月5日/3,500円
判定 良作
備考 PS2版には追加要素があり
PSP版はPS2版を元にして作られている
主題歌・BGMはPS2移植時にアレンジされた


概要

原作は2003年12月28日にサークル「Haccaworks*」から発売された同人ゲーム。 本稿ではPS2/PSP移植版について紹介する。

女性向けのアドベンチャーゲーム。
システムは選択肢で物語を進めるスタンダードな物。
まれにボーイズラブゲームとして紹介されることがあるが、実際は違う。

あらすじ

雪とは終局を呼ぶものだと伝えられていた。
何もかもを終わらせてしまう、忌むべき物なのだと。

事実、今雪は世界を浸食し、
徐々にとはいえ確実に人々の生活を脅かし始めていた。

しかし、七つに分けられた国々では日々戦が絶えず、
降り止まぬ雪でさえもそれを阻む事は出来ずにいた。

ある国に身を置く白羽の預言師は
この雪を〝嘆き〟だと云った。
人が人の命を奪うことに主が嘆いているのだと。

それを信じる者は少なくなかった。
雪は人々の心まで侵し始めていた。

人々は預言師に嘆きを止める方法を請うた。
預言師は、ひとつだけ、と答えた。

たったひとつを消せば世界はまた続いてゆくのだと
(公式サイトより抜粋)

キャラクター

  • 玄冬(くろと)
    • 主人公。記憶を失っている。
    • 融通が利かないところがあるが基本的に人畜無害。
    • 理由のわからない罪悪感を常に抱えている。
  • 花白(はなしろ)
    • 玄冬と行動を共にしている少年で、彼が記憶を失った経緯を唯一知る。
    • 玄冬を慕っている。
  • 白梟(しろふくろう)
    • 彩国の預言師。
    • 花白の保護者のような人物。
  • 黒鷹(くろたか)
    • 常に楽しそうな謎の人物。
    • いつも突然玄冬の前に現れる。
  • 銀朱(ぎんしゅ)
    • 彩国の兵団の若き隊長。
    • 玄冬たちを追っている。

特徴

  • 物語はすべて登場人物の台詞で進行する。
    • そのため、台詞外の情景描写などの表現は一切ない。
  • アドベンチャーゲームには珍しく、主人公の立ち絵がある。

評価点

  • 独特の世界観。
    • 様々な用語が登場するが、主人公が記憶喪失のため、作中でプレイヤーにもわかりやすく説明されている。
      • なぜ、世界は滅びそうなのか。それを回避するにはどうすればいいのか。いつからそうなのか、など。
    • 記憶がないがために、主人公と周りとの温度差が目立つ。
  • エンディングは16種類あり、ストーリーも分岐点で大きく異なる。
    • ほとんどの結末が、切なさが残るようになっている。
  • オーケストラ調の美しいBGM。
    • 主題歌、BGMは志方あきこが担当。
    • 盛り上がる部分ではコーラスも入る。
    • いくつかあるトゥルーエンドではそれぞれ別の曲が使用されている。
  • クリア後にプレイ可能の何種類かの番外編。
    • 本作は全体的にシリアスな雰囲気だったが、パロディチックに描かれているものもある。
    • 作中で語られることのなかった玄冬の生い立ちについても語られている。
  • ギャラリーモード。
    • 作中に登場するイベントCGを閲覧可能。
    • PSPは画面比率が違うためCGの下のほうはカットされたが、画面を動かすとカットされた部分も見ることができる。
    • 背景も閲覧可能。
    • PSP版では作中のCGをPSPのホームの壁紙として使用可能。

問題点

  • エンディング回想について。
    • エンディングは数が多いので、リストから目的のものが見つけづらい。
      • それぞれのエンディングに名前が付けられているが、やや抽象的。
      • 回想中は途中でやめることができず、目的のものでなかった場合はスキップするしかない。

総評

恋愛系のゲームと違って特定の人物の好感度が上がりそうな選択肢を選べばいいというわけではないので、攻略が難しいと感じる人もいるだろう。
女性向けの作品ということで絵柄も少女漫画系である。絵柄などから男性には手を出しにくい作品かもしれないが、興味があったらぜひプレイしてほしい。


余談

  • 女性向けの同人ゲームで、初めてコンシューマ化された作品である。