ジャングルの王者ターちゃん▽ 世界漫遊大格闘の巻
【じゃんぐるのおうじゃたーちゃん せかいまんゆうだいかくとうのまき】
ジャンル
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アクション
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対応機種
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スーパーファミコン
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発売元
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バンダイ
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開発元
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空想科学 (プログラムのみ?)
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メディア
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8MbitROMカートリッジ
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発売日
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1994年9月18日
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定価
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8,800円(税別)
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判定
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なし
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ポイント
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非常に高いモーション再現度 シンプルなシナリオ シビアな難易度
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少年ジャンプ関連作品リンク
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概要
週刊少年ジャンプで連載されていた徳弘正也氏原作の同名漫画およびアニメが原作のキャラゲー。GBで発売されたタイトルに続く2作目。
原作のストーリーを追いながら各ステージを攻略していく横スクロールアクション。ボス戦では1対1の格闘戦になるシーンもある。
特徴
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基本的には一般的なアクションゲーム同様、横スクロールステージのゴールへ行き、ボスを倒す事が目的となる。
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ターちゃんのアクションは以下のとおり。
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Yでパンチ、ジャンプ中は飛び蹴りに変化。Aで高威力だが出の遅いターちゃんパンチ、こちらもジャンプ中はターちゃんキックに変化する。また、十字キー上下と組み合わせる事でアッパーや地面を叩く事が出来る。
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ジャンプ中にBボタンを連打すると落下速度の遅くなるムササビアクション。なお、ボタンはキーコンフィグで変更可能。
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ステージ中にはターちゃんパンチで破壊出来る場所や動くオブジェクトがあるため、一種の謎解き要素となっている。
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何もボタンを入力していない状態だと敵の攻撃を完全回避する「フニフニ避け」が発動する。また、ライフが減っている場合は一定時間放置すると自己回復アクションの「傷舐め」が発動し、ライフを回復出来る。
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ステージ攻略の助けとして動物パワーを発現出来るアイテムが落ちている事がある。
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アルマジロの動物パワーを入手するとトゲの上でもダメージを受けなくなる。ラッコの動物パワーを入手すると水のある場所を高速で泳げるようになり、水に浸かっている間は無敵になる。
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ライフ+残機制。ライフはドングリの数で表示され、最大10個。ボス戦に入ると最大まで回復する。コンティニュー回数は有限だが、後述のボーナスゲームで増やす事が出来る。
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制限時間が表示されているが、これは自己回復が可能な時間の表示で、タイムオーバーになっても自己回復が出来なくなるだけで即ミスなどのペナルティはない。
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道中にはドングリが落ちており、ゲーム全体を通しての回収率に応じてエンディングが変化するマルチエンディングになっている。ドングリはかなり変則的なところに隠されているので、ステージを隅々まで探索する事になる。
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ステージをクリアするとボーナスゲームにチャレンジ出来る。
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ターちゃんチーム5人と敵チーム5人でのジャンケン勝ち抜き戦となる。あいこの場合は両者負け。
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ターちゃんチームが勝つと残った人数に応じてコンティニュー回数が増える。敗北しても特にペナルティはない。
評価点
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原作のネタを活かした画面作りやアクション。
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ターちゃんは通常はリアル頭身でカッコ良いドット絵だが、ダメージを受けたり動物パワーを使うとデフォルメになる原作通りの落差を完全再現している。
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特にムササビ時に○○の皮を伸ばして滑空するアクションをゲームに取り入れた例は古今東西、本作だけかもしれない……。原作でやっているとは言え、よく入れられたものである。
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ちなみにステージ中に落ちている回復アイテムは「エロ本」である。その場で読んだ後マッスルポーズを披露するターちゃんにクスリと来る。
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グラフィック面での再現度も高い。
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ターちゃんの家に干されている布団のおねしょの跡がアフリカになっていたり、ステージクリア後のミニゲームで登場するキャラの顔グラフィックも小さいながら原作の絵柄をしっかり再現出来ていて好印象。
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ゲームを開始してすぐアニメ版OPの冒頭を再現したデモが流れる。再現度が高く、当時視聴していた層には好評だった。
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ターちゃんとヂェーンには声がついており、ターちゃんはアニメ通り岸谷五朗氏が演じている。
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当時、岸谷氏はドラマでブレイクし人気俳優となっていたため、今作で声がついたのは地味に嬉しい要素と言えよう。
賛否両論点
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ステージ設計は探索が楽しめる一方、後半になるにつれ複雑さが増し、迷いやすい。
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ドングリ集めをさせるために複雑な構成を狙ったものと思われるが、逆にどこへ向かえばゴールなのかが分かりにくいという難点になってしまっている。
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ドングリが200個以下の場合、エンディングが流れないので探索は必須となる。
問題点
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アニメではあれほど俊敏に動いていたターちゃんの動きがぬるぬると重く、全体的に練りこみ不足な部分が目立つ。
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ターちゃんは走り始めが非常にゆっくりしていてスピード感がない。おまけにジャンプすると慣性が殺されてしまい、あまり遠くまで跳べない。空中制動も今一つ。
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ジャンプの速度は常に一定で、天井の低い場所などでは普通に走るよりもジャンプする方が速く進めてしまう。
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ターちゃんパンチは強力ながら使用するとその場に立ち止まり、発生も遅いので実戦での使用は難しい。ステージの仕掛けを解いたり、ボス戦で隙を見つけて使うくらいしか使い道はない。
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ストーリーの再現はほぼ皆無。
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一応、原作で戦った場所や敵が登場するが、ヂェーンからの指示を受けて各国を巡るだけで原作のストーリーは再現されていない。ボスキャラも作中で死んだり和解したりした連中が平気で出てくる。
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ヂェーン以外にはセリフすら存在しないので原作読者でなければストーリーを理解するのは難しい。アナベベや梁師範はボーナスゲームの顔グラ以外では出番すらない。
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エンディングもヂェーンからスコアと取得ドングリの数が発表されて、あとは「オレたちの戦いはこれからだ!」的なテロップが流れるだけ。
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エンディングの変化もヂェーンが痩せるか否かという変化のみ。アニメでは痩せる所まで行かなかったので、ある意味原作再現。
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なおどのエンディングでもスタッフクレジットは表示されない。
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パスワードなどの中断システムがない。
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ステージは全部で5面だが、前述のように探索要素や道に迷いやすい構造もあって長丁場になりやすい。にもかかわらず中断システムはなし。
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コンティニューを増やす方法も裏技を除けば前述のボーナスゲームだけなので、攻略にはある程度運も絡んでくる。難易度はそこまで高くないのだが……。
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オプションにBGMを聞けるサウンドテストが用意されているが、よりによってタイトル画面で流れるアニメ主題歌「HEARTの形状(かたち)」のインストを聴くことが出来ない。
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タイトル画面で放置すると曲の途中で最初のデモに戻され、曲も最初からになってしまうので1ループすら聴けない。再現度がなかなか良いだけに残念すぎる。
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ちなみにエンディングで流れる曲「VIRGIN LAND」のインストもオプションからは聴けない。
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なぜこれらを選択できないようにしたのかは謎である。
総評
ターちゃんらしいギャグを活かしたアクションが楽しい一方、ストーリー再現の低さや動きも重さなどの細かい点が面白さをスポイルしてしまっている。
そこそこ楽しめるゲームではあるが、総合的には典型的なキャラゲーの域を出ていない。
GBで発売された前作はクソゲーだったので、そちらに比べれば本作は楽しめる出来ではある。
最終更新:2019年04月30日 09:54