本項ではアーケード版『バトルギア』『バトルギア2』と、PS2移植版『バトルギア2』を併せて紹介します。



バトルギア

【ばとるぎあ】

ジャンル レース
ツイン筐体
対応機種 アーケード
メディア Type-Zero+HDD
発売・開発元 タイトー
稼働開始日 1 1999年3月
2 2000年
2V 2002年
判定 AC版
全作
スルメゲー
ゲームバランスが不安定
ポイント 大きく進化したゲーム内容
調整不足も甚だしい鬼畜CPU
激しくなった理不尽補正
より強化されたタイムアタック
バトルギアシリーズ

概要

サイドバイサイド』シリーズの後継作として1999年に1作目、2000年に『2』が稼働した、『バトルギア』シリーズ初期2作。略称は『BG』『バトギ』。

前シリーズで評価されたリアル風の挙動を順当に引継ぎ、タイムアタック要素やグラフィックも大幅に進化させ、前シリーズ以上のヒット作となった。
一方でCPUや挙動補正等の強化など難度調整の面でも大幅に進化し、新シリーズながらゲーム設計がよりストイックな方向へ歩み始めた一作でもある。

『2』はナンバリング作ではあるが、実際は『1』に要素追加や変更を行ったメジャーバージョンアップ版に当たり、基本のゲーム進行はほぼ変わらない。
2001年には『2』のPS2移植版が発売、2002年にはアーケード版『2』にPS2版の一部要素を追加した海外市場向けの仕様変更版『2V』が少数稼働した。


筐体の種類

ツイン筐体

  • 通常の筐体。バケットタイプのシート、ハンドル・ペダル2つ・シフトレバー・視点切替ボタンに加え、新たにスタートボタンを搭載。
    各ボタンとハンドルの大型化・シートの調節機能等、この筐体デザインは以後同社のレースゲームや大型筐体ゲームでの標準仕様となった。
    • スタートボタンはレース中でハザードとヘッドライト点灯(ハイビーム)として機能する。

『サイドバイサイド』改装筐体

  • 『サイドバイサイド』シリーズの筐体から化粧類や基板類等を変えた筐体。『1』から『2』へのコンバージョンもHDDの交換で可能。
    ゲーム内容は同一だが、シート調節機能やスタートボタンが無い(『2』で強制終了不可能)など、他の筐体と比べると不便な面がある。

シングル筐体

  • 『2』のみに存在している筐体。ツイン筐体の要素をそのままに1人用とした、狭小店舗向けの筐体。筐体を繋げての通信対戦も勿論可能。

『2V』専用筐体

  • 『2V』はこの筐体でのみ稼動。同社のカースタントゲーム『スタントタイフーン』筐体の流用で、ハンドルの振動機能とサイドブレーキが追加。
    • 海外向けのバージョンである故*1、ゲーム内表記は全て英語・操作系やUIの左ハンドル仕様化・テーマ曲の「To Become Wild」が削除されている。

ゲームの進め方

ゲーム進行順

  • 1.コインを入れ、スタートボタンを押して始める。スタートすると『1』ではメーカー選択、『2』ではコース選択画面に移行。
    • この時空いている筐体の画面には対戦者募集画面が表示され、空き筐体からゲームを始めると、自動的に対戦モードとなる。
      対戦キャンセルをしたい場合は、プレイしている筐体でスタートボタンを押す。
      • 『2』では視点切替ボタンを押しながらスタートすると、通常コースから代わって隠しコースが選べる。 『1』か『2』で以降の進め方が大きく異なる為、それぞれ表記する。
+ 『1』の場合
  • 2.最初にメーカーを選ぶ。この時スタートボタンを押しながら対応したメーカーを決定すると隠し車種が選べるようになる。
    • やはり隠し車種が選べる間は通常の車種を選択する事はできない。
  • 3.次に車種を選択する。キャンセルして前の画面に戻る事も可能。シフトレバーを動かして色を選択する。
  • 4.ATかMTか選択する。ここから前の画面に戻る事ができなくなるので注意。
    この時に視点切替ボタンを押しながらギアを決定すると、通常コースから代わって隠しコースが選べる。
  • 5.最後にコースを選択する。『2』とは異なり、難易度選択は不可能。
    シフトアップでタイムアタックへの切り替え、シフトダウンで逆走、視点切替でBGM選択が可能。
+ 『2』の場合
  • 2.最初にコースを選択する。この時シフトレバーを動かすとタイムアタックへ切り替え、ブレーキを踏むと逆走、視点切替で難易度選択が可能。
  • 3.メーカーを選ぶ。この時スタートボタンを押しながら対応したメーカーを決定すると隠し車種が選べ、ここから視点切替でBGMが選択できる。
    • 『1』と同様、やはり隠し車種が選べる間は通常の車種を選択する事はできない。
  • 4.次に車種を選択する。キャンセルして前の画面に戻る事も可能。シフトレバーを動かして色を選択する。
  • 5.最後にATかMTか選択する。ここでは前の画面に戻る事ができなくなるので注意。
  • 6.レースorタイムアタックが開始される。時間内にチェックポイントを通過し、完走する。
  • 7.『1』では弩級または超弩級コース、『2』では何れかのコースの難易度5で1位でゴールすればエンディング。
    • 『2』でリタイアした場合はコンティニュー画面が出現。クレジットがある場合はスタートボタンを押してコンティニューできる。
      コンティニューした場合は前回と同じ状態でもう一度スタートでき、しなかった場合はゲームオーバー。筐体設定でコンティニュー不可能とする事も可能。

ゲームモード

  • ノーマルゲームモード
    • コンピュータ相手と全4台のレースをするモード。
    • 『2』ではCPUのレベル(コースを走る速さ)を視点切替ボタンで変更可能となった。
      • レベルは「★」で表現され、★の色は難易度3までは白色、難易度4は黄色、ボタン長押しで選択できる難易度5は赤色で表示される。
        因みに難易度5は隠し要素ではあるのだが、プレイ中は5段階表示が見えるようになっている。家庭用では見えないように修正された。
  • タイムアタックモード
    • コースごとの筐体内最速ゴーストと戦うモード。スタートボタンを押すと非表示になる。筐体内最速を更新するとネームエントリーになる。
      アドバタイズデモ時に流れているリプレイは、このゴーストデータ。アーケード版のデフォルトでは、CPUの走りが保存されている。
  • 対戦モード
    • 他プレイヤーと最大4人で対戦できるモード。後はノーマルゲームモードと同様。

収録要素

収録車種

  • 今作から初めてパワーごとのクラス分けが行われるようになった。
    具体的にはクラスAが260馬力以上、クラスBが200馬力以上、クラスCが200馬力未満となる。
    • 前身作同様、ほぼ全ての車種で社外製ホイール&エアロパーツ装着&ローダウンという外見改造*2が施されている。
      この中で漫画『頭文字D』に登場済みだった車種は、その殆どが作中の登場人物の仕様に近い外見となっている。
      『2』で隠し車種含めた12車種追加・一部既存車種が仕様変更され、『2V』ではPS2版の一部隠し車種が追加された。
+ 収録車種一覧
メーカー 車種 初出 備考
通常車種
Aクラス 全22車種
トヨタ スープラ RZ(JZA80) 1 後期型・TRD製フロントバンパー装着
カローラレビン 3door GTV TURBO TUNE(AE86) 隠し車種 秋山渉仕様がモチーフ
ボルトオンターボ仕様
スプリンタートレノ 3door GT-APEX MECHA TUNE(AE86) 隠し車種 藤原拓海仕様がモチーフ*3
レース用エンジン換装仕様
日産 スカイラインGT-R(BNR32) 1 ニスモ製エアロ装着・アーケード版のみ
スカイラインGT-R V-Spec(BNR34) 2 前期型
ホンダ NSX タイプS Zero(NA2) 1 中期型
インテグラ タイプR TURBO TUNE(DC2) 2V 隠し車種 スマイリー酒井仕様がモチーフ*4
ボルトオンターボ仕様
シビック タイプR TUNED(EK9) 隠し車種 二宮大輝仕様がモチーフ*5
レース用エンジン換装仕様
マツダ RX-7 タイプRZ(FD3S) 1 4型*6・高橋啓介仕様風エアロ*7装着
『2』では後期型の5型タイプRSへ変更
サバンナRX-7 ∞ TUNED(FC3S) 2 隠し車種 高橋涼介仕様がモチーフ
カラー変更不可
RX-7 タイプRS TUNED(FD3S) 隠し車種 高橋啓介仕様がモチーフ
『1』の4型そのもの・カラー変更不可
三菱 ランサーエボリューション III(CE9A) 1 何れもグレードは「GSR」*8
ランサーエボリューション IV(CN9A)
ランサーエボリューション V(CP9A)
ランサーエボリューション VI(CP9A) 2
ランサーエボリューション VI
トミ・マキネンエディション(CP9A)
ランサーエボリューション III TUNED(CE9A) 隠し車種 須藤京一仕様がモチーフ
PCCS*9搭載・カラー変更不可
ランサーエボリューション IV TUNED(CN9A) 隠し車種 岩城清次仕様がモチーフ
PCCS搭載・カラー変更不可
スバル インプレッサ 22B-STI Version(GC8改) 1 Version IVベースの特別仕様車
インプレッサ WRX タイプRA STi Version V Limited(GC8) RAは4ドア、Rは2ドア仕様
『2』ではVersion VI Limitedへ変更*10
インプレッサ WRX タイプR STi Version V Limited(GC8R)
インプレッサ WRX タイプRA TUNED(GC8) 2V 隠し車種 藤原文太仕様がモチーフ
Bクラス 全9車種
トヨタ セリカ GT-FOUR(ST205) 1 後期型
セリカ SS-II(ZZT231) 2 前期型・TRD製エアロ装着*11
アルテッツァ RS200(SXE10) 前期型・純正エアロ装着
日産 シルビア K's(S14) 1 後期型・オーテック製エアロ装着
厳密には特別仕様車「K's MF-T」*12
180SX タイプX(RPS13) 中期型
シルビア Spec-R AERO(S15) 2 前期型
ホンダ インテグラ タイプR(DC2) 1 後期型
S2000(AP1) 2 一部カラーでハードトップ化
マツダ サバンナRX-7 ∞(FC3S) 1 高橋涼介仕様風エアロ*13装着
Cクラス 全9車種
トヨタ カローラレビン 3door GTV(AE86) 1 前期型*14
スプリンタートレノ 3door GT-APEX(AE86)
カローラレビン BZ-R(AE111) 後期型・TRD製エアロ装着
カローラレビン SR(AE85) 隠し車種*15 前期型
スプリンタートレノ SR(AE85)
MR-S S EDITION(ZZW30) 2 一部カラーで外見変化*16
ホンダ シビック タイプR(EK9) 1 後期型*17
マツダ ロードスター 1.6(NB6C) 1 緑では幌の色が薄茶に変化*18
ロードスター 1.8 A-Spec(NB8C) マツダスピード製の特別仕様車
一部カラーで幌の色も変化

収録コース

  • コースはその殆どが静岡県・群馬県・栃木県に実在する峠道がモデルで、現実とほぼそのままの一本道コースも前身作から大幅に増加。
    一本道コースはコースマップが途中で途切れており、コースガイドも表示されない。また公式ではコースデータが「不明」になっている。
    選択画面でブレーキを踏む事により、全コースで逆走も選択できる。全長と高低差は判明しているコースのみ記した。
+ 収録コース一覧
難易度 全長 高低差 デフォルトBGM 解説
『1』の通常コース(『2』では隠しコース)
(旧)初級 2040m×3周 27m Axel Mind 『1』では"Lakefront In Spring"として登場。春の河口湖と芦ノ湖が元ネタのコース。
初級でありながら、本格的なブレーキングが必須なキツめの中速コーナーが複数ある。
順走終盤に当たるトンネルの中ではヘッドライトと車内の計器類が自動的に点灯する。
(旧)中級 2218m×3周 36m Battle Gear 『1』では"Skyline In Summer"として登場
芦ノ湖・箱根スカイラインを元ネタとした、夏の富士山を望む周回峠コース。
S字を含む道幅の広いキツめのコーナーを如何に速くクリアできるかが鍵となる。
(旧)上級 2330m×3周 67m Crying On the End of Heaven 『1』では"Valley In Autumn"として登場
箱根町が起点の各県道を元ネタとした夜間コース。中盤ではオフロード区間有り。
適度な道幅の急コーナーが続く。より高みを目指す人にはこのコースが良いだろう。
オフロード区間では操作は難しくなるが、慣れてしまえば問題なく完走を狙える。
但しCPUカーは完璧に走り抜けるため、壁接触一発で追い抜かれることも多い。
(旧)超上級 2304m×3周 47m Into the Gap 『1』では"Snow field In Winter"として登場。雪原が舞台の雪道コース。
路面の積雪度合いによって車の挙動が変わり、それをいかに制御するかがポイント。
『2』の通常コース
超初級 1544m×5周 0m 『1』:Axel Mind
『2』:I'll be back here
『1』では隠しコース"Test Course"として登場
日本のオーバルトラック*19を元ネタとしたバンク付のオーバルコース。
そこまで急でないバンクがあり、アクセルを放す程度の減速が必要となる。
超初級ながらアクセル全開ではない、アクセルワークの基礎が学べる。
初級 2290m×3周 50m 『2』:To Become Wild
『2V』:Midnight
真夏の中禅寺湖を元ネタとした、花火大会中の湖畔が舞台の超高速周回コース。
緩い中高速コーナーのみで構成され、『1』の初級よりも走りやすくなっている。
中級 1835m×3周 30m Feel Tense 紅葉中の日塩もみじラインを元ネタとした、アップダウンの激しい周回峠コース。
見通しも全体的に悪く、各コーナーを素早くクリアできれば立派な中級者と言える。
超中級 5184m 214m Revenge on X PS2版及び『2V』専用のコース。妙義山をそのまま再現した、上級者向けのコース。
ヘアピンカーブもそこまで急では無く、難し過ぎる程ではないが、道幅が非常に狭い。
後に当コースが復活した『バトルギア4』では、「超上級」コースへと昇格した。
上級 不明 452m Fight it out 前身作『サイドバイサイドスペシャル』が初出の赤城山を舞台とした一本道コース。
順走では序盤が道幅の狭い大小のヘアピンが連続し、上級とは思えないほど難しい。
ただし中盤以降の道幅は比較的広く、慎重に走れればギリギリで完走できるだろう。
超上級 不明*20 不明 Final Blow 榛名山にある群馬県道28号高崎東吾妻線(通称「裏榛名」)が舞台の一本道コース。
順走序盤は直線主体、中盤で道が狭くなり霧も発生、終盤は更にオフロードとなる。
弩級 5969m*21 329m 『1』:Crying On the End of Heaven
『2』:Midnight
『1』では隠しコース"Special Stage"として登場。『サイドバイサイド2』から続投。
榛名山にある群馬県道33号渋川松井田線を舞台としたシリーズ伝統の一本道コース。
ハイスピード区間とテクニカル区間が混合しているうえ、CPUカーのレベルも高い。
前身作及び『1』ではコースのディティールが全体的に簡素であったが、
『2』ではコースの大幅なディティールアップが行われ、より実在のものに近づいた。
超弩級 不明 不明 The Night Diver 『1』では隠しコース"Twist & TIght"として登場。長尾峠が舞台の最高難度コース。
鋭利で不規則な急カーブが続くが、順走終盤のレイアウトは実際と僅かに異なる。
何れも序盤・終盤以外は道が極端に狭くかつ複雑で、直線部では霧も発生する。
CPUカーも恐ろしく速く、進路妨害を含む相当な実力がなければ優勝は厳しい。
ちなみに『1』のみスタート時は深夜で、後半になると早朝となっていく演出がある。

評価点

前身作の『サイドバイサイド』シリーズから格段に進化したグラフィックと内容。

  • 新基板「Type-Zero」は、当時のセガの高性能基板「MODEL3」に次ぐ美麗なグラフィックを実現*22
    従来は2Dで済まされていたホイールやライト類は3D描写され、スタートボタンでヘッドライトとウィンカーが動かせる等、芸も細かい。
    • 今作から追加された車内視点も革新的。当時は車内だけでなく計器類まで3D描写するゲームは海外のPCゲームくらいで、とても珍しい物であった。
      • R34のマルチファンクションディスプレイも実車通り動作する。この点は国産レースゲームでは長い間バトルギア独自の要素だった。
      • このような車のありとあらゆる部分を3Dで再現しながら、大半のシーンで60fpsで動くようになった所も評価点である。
    • ドリフト時のスキール音等の環境音もよりリアルになり、臨場感が増した。
      • 発進時のスキール音や衝突音等の一部は前身から流用されている。更に『2』ではエンジン音が細分化され、各車種で違ったエンジン音を楽しめる。
    • ゲームオーバー後に直前の走行がリプレイされる機能も健在。シフト操作の視点変更も勿論可能で、鑑賞から走行ラインの研究までのニーズに応えた*23
      アドバタイズデモでランダム再生される各コースのタイムアタック1位のリプレイも、他人の走行をフルに見れるという当時は他に類を見ない要素だった。
    • 保存媒体に当時珍しかった大容量HDDを用いた事で、他ゲームよりも頭一つ抜きん出た収録車数やコース数を達成した。
      • 以降の作品でも大容量HDDは継続採用され、ネットワークを用いたアップデートで車とコースが更に追加されるようにもなった。
        これらの要素は、現在のゲームでは当然のものと化したが、今シリーズはそのパイオニアの一つと言っても良いかもしれない。

進化したリアルな挙動

  • 挙動も『サイドバイサイド』からよりリアリティを感じるように調整され、実車を操る楽しさとゲームとしての楽しさを更に両立した。
    • 実車より高速でコーナーを曲がれる上にドリフト制御も容易いが、挙動はしっかり減速したり荷重移動をしないと曲がらないと言った、
      実車風のリアルさをしっかり再現しながらも、ゲームらしいデフォルメがされており、さながらリアルを手軽に感じ取れる挙動となっている。
    • 因みに『1』ではステアリングのレスポンスや全車のグリップが良く、安定性は高いが曲がり難い4WD車でもかなり曲がっていた。
      • 『2』ではこれらのハンドリング性能が鈍化。僅かではあるが、よりリアリティを感じられる挙動となった。
        『2V』では更にサイドブレーキが実装され、よりドリフトする楽しさと駆引きを味わえる。

より強化されたタイムアタック

  • タイムアタックで初めてゴースト機能が採用され、それを抜いて自分のゴーストを刻む新たな楽しみも生まれた。
    • 『2』では更に環境を強化。詳細情報*24が日本語化され、スタートボタンと視点切替ボタンを3秒間同時に押し続けると強制終了できる機能も追加された。
      • これはゲーム中にミスをして、良いタイムが出ないorゴール不可能と判断した際にタイムアウトまで待つ手間を省く為に用意された物である。
        当然ながらプレイ料金は無駄となり、再プレイにはコイン投入が必要。スタートボタンの無い「サイドバイサイド改装筐体」では実行不可能。

「ZUNTATA」による雰囲気抜群のサウンド

  • BGMは前身から引き続き「ZUNTATA」が担当。担当者は『1』が瓜田幸治*25氏、『2』が高萩英樹*26氏。何れもカッコ良いロック調のBGMで、どれも高評価。
    • 『2』でも『1』のBGMが使え、更には高萩氏が作曲した『サイドバイサイド2』のBGMが強化されたリメイク音源で使用可能という豪華仕様。
      • 『2』のOP・初級曲の「To Become Wild」は元・クリスタルキングの田中昌之氏が歌唱。氏の熱い声はゲームの雰囲気にマッチしている。
        そんな評判にもかかわらず、この曲は権利関係からか以降の続編で使用される事は一切無く、その事を残念がるファンも少なくなかった。
      • PS2版及び『2V』の超中級曲として追加された「Revenge on X」もコースの雰囲気にあっており高評価。
        同曲は続編以降も『3』の超初級順走、本作の超中級が超上級として復活した『4』の同逆走曲として継続使用されている。

より「頭文字D」らしさが強化されたコースや車種。

  • 通常車種に装着されたパーツ類は勿論、隠し車種に至っては何れもが「頭文字D」の露骨なパロディとなっている。
    特に「スプリンタートレノ MECHA TUNE(AE86)」の車内視点で見える追加タコメーターとドリンクホルダーの紙コップ等、内装までパロディした隠し車種も。
    『2』の上級BクラスでオレンジのS14*27がFC3Sに次ぐ上位にいたり、弩級Aクラスで何故かAE85が登場する等、レースモードの出走車順までもパロディしている。
    • 『2』まではセガ製の公式ゲームが無かった為、この演出は前身作と同様「『峠での合法レース』という雰囲気を盛り上げている」と好意的に評価する意見が多かった。
      だが『3』ではセガ製ゲーム稼働後にも拘らず更なる悪ノリ*28が行われ、結果として両プレイヤー間で両社に関する論争が発生するほどの賛否両論点となってしまう。

問題点

他のアーケードのレースゲームよりも明らかに難しいノーマルゲームモード

  • 後ろのCPUが突然高速で迫る等のインチキの類では無く、常に一定かつハイペースで走るという純粋に難しい類である。
    どれ位難しいかと言えば、難易度1の超初級コースですら驚異的な速さで綺麗にライン取りをし、かつ正確にコーナリングしてくる。
    まさに初心者置いてけぼりと言わんばかりの難度で、かなりやり込んでいないと1位どころか終始最下位争い…という事もザラ。
    • 難易度1でもこの有様だというのに、難易度5はこれが可愛く見える程の鬼のような速さとなる。
      誇張抜きに、TAS*29並かそれに近い動作が普通にできる実力でも無いとクリア不可能。
      この難易度調整が災いし、エンディングを見る事そのものが非常に難しいゲームになってしまっている。
    • 難易度が上がってもCPUの速度が変わるだけで、行動ルーチンが変わる訳では無い。
      高難易度の行動ルーチンをそのまま低難易度に持って来た結果がこのような鬼畜難易度、といったところだろうか。
      • その一方で最下位のCPUは他のCPUと比べてかなり遅く走るので、バランスの落差が激しい。
      • 後述の家庭用では速さだけは調整される事となった。因みにCPUはAIで動いている訳では無いらしい。
    • 因みに『1』では難易度は固定で、前身作同様コース難易度に応じてCPUも速くなるという仕様になっている。
      • しかし前身作に比べて更にCPUの速さが不条理と化しており、エンディングを拝むことが厳しいという点は変わっていない。

素の難しさに追い討ちを掛ける理不尽な補正

  • ただでさえ難しいのにイン側から他車に接触すると、アンダーステアが強くなる補正がすぐ体感可能な位に悪化。
    接触しても双方共速度がそこまで変動する訳では無いとは言え、オーバーテイクに大きな制限が発生してしまう。
    • 実はこの補正が一番厳しいのはこの2作である。リアル系統のゲームに対して相性が悪過ぎる。
    • 速い上に接触によるアンダーが発生して、発生している間に抜き返されてしまうと言う悪循環が往々にして発生してしまう。
      余程このゲームに慣れていないとこの悪循環から抜け出すのは殆ど無理ゲーと言い切っても良い程に理不尽である。
    • 因みにアウト側から接触するか、当たり判定がややシビアだがノーズ部分に接触した場合は上記の補正は起きない模様。
      • その為、アウト側又はノーズ部分からねじ込めば、他車を妨害しながら速くコーナリングすることも一応は可能。

その他

  • 制限時間はやはり短め。完走するにはそれなりの実力が必要。
    • 実はこれでも前身作に比べれば若干マシにはなった方。後述のPS2版では制限時間延長により完走が容易にはなった。
  • HDDを採用している為、レース開始前に10秒程のロードが入るようになってしまった。
    • ついでに言うとボディカラーを変える際、0.8秒程硬直してしまう。
      • このHDDは結構な振り幅で当たり外れがあり、シークタイムに顕著に出る事が多い。

総評

より強化されたタイムアタックや、運転する楽しさとゲームとしても楽しめるリアリティのある挙動等、良作の素質を持ったゲームである。
だがCPUの調整不足としか思えない異常に正確な走りによる高難易度ぶり、プレイヤーに一方的に不利に働く補正等、良作の素質を殺してしまう仕様が裏目に出てしまった。
結果として、そのリアルな挙動でレースをしたいユーザーに応えられなかったのは痛いもので、人によってはレースモードの高難易度からマゾゲーといった否定的評価を下すこともあるだろう。

このように更にタイムアタックに特化した、言い換えれば「レース要素を蔑ろにしている」と言ってしまっても差し支えないほどの本シリーズのタイムアタックに対する過剰な力の入れ具合は、
対戦プレイが盛んなゲームセンターという環境とは相性が悪く、日本においての後の人気に悪影響を及ぼす結果となった*30

リアリティのある車の運転をゲームなりに楽しみたい、或いはストイックにコースレコードを極めたいプレイヤーならば一度はプレイするべき作品であると言えるだろう。
しかしあくまでレースや対戦目的であれば、楽しめるかどうかは微妙な所だが、その大きな障壁を乗り越えた時の面白さも他のゲーム以上に大きい物であることは間違いない。
本作の挙動を手足のように操る事ができ、高い目標を達成できてこそ面白みを感じ取れるゲームと評価すべきか。

とは言え、前身作同様演出面での完成度の高さやリアリティ溢れる挙動に加えて「走り屋がテーマのリアル風レースゲーム」といった作風から、今なお根強いファンが存在するのも事実である。
流石に当時と比べるとタマ数は激減したものの、コンパクトなシングル筐体が追加された『2』が前身作同様、現在も温泉旅館等の小規模なゲームコーナーで現役稼動しているケースが存在する。
国産スポーツカーやレースが好きな方はもちろん、俗にいう走り屋文化が好きな方も、もし偶然見かけた際には是非プレイして頂きたい。レースや対戦要素の粗の部分に目を瞑れば、公道レースの醍醐味を味わえるはずだ。


バトルギア2 (PS2)

【ばとるぎあつー】

ジャンル レース
対応機種 プレイステーション2
発売元 タイトー
発売日 2001年3月22日
定価 6,800円(税別)
判定 スルメゲー
ポイント 速さだけは易しくなったCPU
ニヤリとさせる追加車種
キツい隠し要素解禁条件

概要(PS2)

『バトルギア2』に追加要素を収録したPS2移植版。基本はアーケード版と一緒である。
また、メディアは裏面の青いCD-ROMである。


変更点

  • 車種関連
    • 「スカイラインGT-R(BNR32)」が「TUNED」仕様の隠し車種へ差し変わり、新たに通常車種で「MR2 GT(SW20)」が収録された。
      • 但し「MR2」でタイムの記録を出すとランキングの車種欄に「MR-S」と表記される微妙なミスがある。
    • 「スプリンタートレノ MECHA TUNE(AE86)」のカラー変更が不可能になった。ボンネットがカーボンか否かはアーケード版同様に選択可能。
    • 「RX-7 TUNED(FD3S)」にマツダスピード製の特別仕様車「A-spec」のフロントバンパーが装着された。やはり元ネタは高橋啓介仕様である。
    • ノーマルモードでの出走車が全クラス・全コースで変更。より「頭文字D」を意識した出走順となったコースもある。
  • ノーマルレースの難易度・エンディング条件の仕様変更
    • アーケード版の理不尽とも思える鬼のようなCPU車の速さが抑えられ、制限時間も「難易度設定」を変更する事で易しめに調整可能となった。
      但し、CPU車で調整された点は走行時の速さだけで、ミスをしない走り自体はそのままなので、根本的に易しくなったかと言えば疑問符が付く所。
    • エンディングは一本道コース限定となったが、難易度4でも通常のリプレイにスタッフロールを追加した簡易エンディングが流れるようになった*31
      ...のだが、実は周回コースでのエンディングも隠し要素として収録されており、以下の裏技を使うと確認できる。
+ エンディング条件の裏技
  • 1.ARCADE MODEの難易度4か5で一本道コースを1位でゴールする。
  • 2.エンディングは見ずにそのままもう一度ARCADE MODEをプレイする。モードや難易度・クラスは問わない。
  • 3.完走後、リプレイを見るとエンディングが流れる。
    極端な例では超初級+難易度1+クラスC車種でもエンディングを拝める。無論難易度5でクリアすればAC版のエンディングを拝むことも可能。
  • 以上の仕様変更により、アーケード版よりは幾分完走及びエンディングを拝む事は容易になった。
    前述の裏技も難易度4以上での一本道コース優勝が前提条件の為、やはり一般的なレースゲームと比べると高難度ではある。

追加車種

隠し車種はどれも「頭文字D」を連想する仕様。前述の通り、一部隠し車種はアーケード版『2V』に逆輸入された。

通常車種
クラス メーカー 車種 備考
B トヨタ MR2 GT(SW20) 後期型の5型
隠し車種
A トヨタ MR2 GT TUNED(SW20) 小柏カイ仕様がモチーフ
ベースは中期型の3型
日産 スカイラインGT-R TUNED(BNR32) 中里毅仕様がモチーフ*32
ホンダ インテグラ タイプR TURBO TUNE(DC2) スマイリー酒井仕様がモチーフ
ボルトオンターボ仕様
シビック タイプR TUNED(EK9) 二宮大輝仕様がモチーフ
レース用エンジン換装仕様
スバル インプレッサ WRX タイプRA TUNED(GC8) 藤原文太仕様がモチーフ

評価点(PS2)

  • PS2の性能を生かした快適性の向上やグラフィック強化、プレイ環境の快適化。
    • アーケード版の開発スタッフが直々に移植を手掛けただけあり、UI面も含め移植度は完璧。
      ACの移植作としての完成度の高さから、PS2版『3』が発売された今でも家庭用バトルギアシリーズで一番との声も少なくない。
    • ゲームには直接影響しないものの、HDD採用のアーケード版よりもロード時間が短縮され、車のホイール描写やマップの描写距離も強化された。
    • 対応デバイスはハンドル型コントローラー「GT FORCE」の他、ナムコ製「ネジコン」に対応。前者は選択場面のグラフィックも変わる。
  • 時間制限の一切無いフリーランモードがあり、初心者でもコースを思う存分に堪能・練習出来るようになった。

問題点(PS2)

  • 異常にメモリーカードの容量を食う。通常プレイで約2.2MB、モデム使用時だとなんと2.6MB以上。
    • これは恐らく、本作のゲームデータが各コースごとのTAゴーストデータと一体化していることによるものと思われる。
  • AC版からUIをそのまま引き継いでいるせいか、一度コース選択、車種選択に入ったらメニューに戻れない為、選び間違えたらとんでもないロスになってしまう。
    • ゲームオーバーする度にオープニングに一々戻ってしまう為、違うコース、車種、難易度を選択する時のテンポは劣悪の一言。

キツイ隠し要素解禁条件

何と言っても隠し要素の解禁はそれなりに実力が伴う物なので、ある程度の腕は必要である。
条件は下記の通り。

  • 隠しコースは対応したコースを、Bクラス以上で難易度2以上で1位で完走で出現。
  • 隠し車種は対応したコースを、Aクラスで難易度3以上、且つ対応した隠し車種と同型の車種を抜いて完走すると出現。
    救済処置として累計走行距離でも解禁可能ではあるが、走らなければいけない距離は相当多めに設定されている。
    真面目に上達して条件を達成した方が早く解禁できるだろう。
    + 隠し要素一覧。
    対応コース 走行距離 要素
    初級 500km 超初級
    超初級 1,500km 旧初級
    超初級順逆走 2,000km トヨタ・カローラレビンSR(AE85)
    トヨタ・スプリンタートレノSR(AE85)
    中級 2,500km 超中級
    超中級逆走 4,000km トヨタ・MR2 GT(SW20)改
    超中級順走 日産・スカイラインGT-R(BNR32)改
    上級 4,500km 超上級
    上級順走 5,000km マツダ・RX-7(FC3S)改
    上級逆走 マツダ・RX-7(FD3S)改
    超上級 5,500km 旧上級
    超上級順走 6,000km 三菱・ランサーエボリューション III(CE9A)改
    超上級逆走 三菱・ランサーエボリューション IV(CN9A)改
    弩級 6,500km 超弩級
    弩級順走 7,000km トヨタ・スプリンタートレノGT-APEX(AE86)改
    弩級逆走 トヨタ・カローラレビンGTV(AE86)改
    超弩級 7,500km 旧超上級
    超弩級逆走 8,000km ホンダ・インテグラTYPE-R(DC2)改
    超弩級順走 ホンダ・シビックTYPE-R(EK9)改
    旧超上級順逆走 12,000km スバル・インプレッサWRX typeRA(GC8)改
    超中級 35,000km 旧中級
    因みに1回のプレイで走れる距離はおおむね5~8km程度である。解禁に要求される走行距離がどれほど異常かおわかりいただけるだろうか。
    後の『湾岸ミッドナイト MAXIMUM TUNE』程ではないが、走行距離を稼ぐのに相当な時間と労力を要する時点で問題点と言えるだろう。

総評(PS2)

前作『サイドバイサイドスペシャル』と比べ、アーケード版のほぼ完全移植の上に各要素の追加と隔絶的な進化が行われており、大きな評価点にもなっている。
一方でアーケード版そのまますぎて今一つ痒い所に手が届いていないメニュー、あまりにも長い救済措置の要求走行距離と、少々鼻に付く移植である事も確か。
本シリーズの移植版では唯一の「移植元から内容をほぼ削減していない作品」でもあるので、シリーズファンだけでなく車好きにもお勧めできる作品である。

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最終更新:2023年10月11日 08:13
添付ファイル

*1 『1』は海外市場でも発売されたが、『2』に関してはこの『2V』の登場まで日本国内専売タイトルとなっていた。

*2 因みにAE85はローダウンが施されていない代わりに、至る所にミニステッカーが貼られている。

*3 カラー変更でカーボンボンネットの有無が選択でき、それぞれ中期仕様、前期仕様風となる。アーケード版のみ、赤/黒へカラー変更選択可能。

*4 元ネタである『頭文字D』の酒井の前期型インテグラのカラーは「チャンピオンシップホワイト」だが、PS2版発売時は公式設定が未確定で、プラモデルやセガ製ゲーム(Arcade Stage Ver.1の初期版)では「サンライトイエロー」(本来は最終型限定色)と解釈されていた。その為、今作でも黄色がデフォルトで白色はオプションとなっている。

*5 カラーは白色と黄色があり、それぞれホイールとボンネット、リアスポイラーが異なる。デフォルトカラーの白色は、色以外は舘智幸仕様風。黄色は二宮大輝仕様とほぼ同じ為、こちらをモチーフとして記載。

*6 アンフィニではなく、マツダのエンブレムを装着した後期版。一部カラーは前期型の2型から選択可能。デフォルトの濃黄色は4型限定車「タイプRS-R」のカラーだが、公式サイトのCGレンダーでは初期型の1型限定カラーの薄黄色であり、共に高橋啓介仕様がモデルと思われる。

*7 それぞれ、ボディ同色純正フロントリップスポイラー・マツダスピード製リアウイング。

*8 この内、ランエボIIIは『1』でのみカラーを黒にすると下記の須藤京一仕様をモチーフとしたPCCSが搭載される。『2』とは効果音が異なり、搭載による性能差も無い。

*9 ポスト・コンバッション・コントロール・システム。アクセルオフ時のターボラグを補うもので、「ミスファイアリングシステム」と呼称することが殆ど。

*10 この内、RAのみSTi製リアウイング装着。

*11 一部カラーで「TRD Sports M」仕様となり、ホイールが変化・ヘッドライトがHID化・リアバンパーにステッカーが貼られる。『バトルギア3 Tuned』以降は正式に「TRD Sports M」として登場。

*12 実車は250馬力だが、ゲーム中のスペック表ではベース車と同じ220馬力と表記。カラーも実車通りの紫・白の2色と、架空色かつエアロも外されるオレンジの計3色しか選択できない。

*13 それぞれ、形状的にはフレンズ製フロントバンパー・ユアーズスポーツ製エアロミラー・GPSPORTS製G-FOURリアバンパーに似ている。

*14 それぞれ、レビンは「GT-APEX」用のフロントグリル、トレノは純正リアスポイラーを装着。

*15 『バトルギア3』以降はレビンのみ登場。そのあまりの遅さから、クラスも『3』で新設された100馬力前後の「Dクラス」へ移動した。

*16 ハードトップやリアスポイラーが装着される。

*17 『1』では実車に設定されていた「サンライトイエロー」が未収録。

*18 このカラーは実車では1.8リッター仕様のみのカラー。

*19 具体的にはコース形状がツインリンクもてぎ風で、コース中の風景やバンク角は谷田部テストコース風となっている。

*20 モデルとなったコースの実際の長さは8.3km程度である。また、ゲーム内の未舗装路区間は当然ながら全て舗装されている。

*21 モデルとなったコースの実際の長さは8.1km程度である。

*22 スペック自体もメインCPUにPowerPC 603eが使われてたり、グラフィック性能も独自チップでありながら4角ポリゴンの処理に長けているなど明らかにMODEL3を意識したアーキテクチャーで構成されている。また、この基板は「タイトー最後のオリジナルアーキテクチャー基板」でもある。

*23 更に『2』ではハザードボタンを押すとペダル・ハンドルの入力具合が表示される機能が追加され、走りの研究が格段に容易となった。

*24 タイムが何時に更新されたか、何連勝中かの2つ。

*25 通称「URI」。『バトルギア』以外のタイトーでの代表作は「電車でGO!3」がある。

*26 通称「Dr.Haggy」。『BG2』以外のタイトーでの代表作は、『BG』の前身作「サイドバイサイド2」、「サイキックフォース」シリーズ、「デンジャラスカーブス」等がある。

*27 S14はオレンジを選択するとリアウイングレスとなり、同作品の中村健太風(ただし作中のS14は、前期型のノンターボ車である)となる。

*28 ナンバープレート部の4文字が「頭文字D」で当該車種に乗っている人物の名前で、ドライバーのシルエットも該当人物に酷似、公式サイトでの解説文も「頭文字D」のパロディとなっている。

*29 「Tool Assisted Speedrun」の略。外部ツールを使用して動作を極限まで突き詰めたスーパープレイ・もしくはタイムアタックプレイのこと。

*30 因みに海外ではかなり人気を博した為、現在でも活発に稼動している所もある。一方で日本市場においては前述の事情が影響してか、次回作の『3』以降は筐体・基板の国内への出荷台数を大幅に減らすこととなり、以降のシリーズでは言うまでもなく市場での普及率を大きく低下させる結果となった。

*31 AC版同様のカッコいい固有アングルによるEDを拝めるのは難易度5のエンディングのみ。

*32 カラー変更の際、ボディカラーを白にすると『湾岸ミッドナイト』の秋川レイナ仕様に、シルバーにすると同平本洸一仕様にある程度似せることができる。