キャプテンコマンドー

【きゃぷてんこまんどー】

ジャンル ベルトアクション
対応機種 アーケード(CPシステム)
販売・開発元 カプコン
稼動開始日 1991年
判定 なし
ポイント 同社のベルトアクションのエポックメイキング的存在
投げハメ・パンチハメ重要
他の同社ベルトゲーと比べるとやや練りこみ不足気味?


概要

ファイナルファイト』をヒットさせたカプコンが満を持してリリースしたベルトアクション第2弾。
アメコミ風デザインのキャラクターと、画面内を縦横無尽に走り回れるスピーディーな攻防で人気を博した。
その分キャラクターの大きさとアクションの迫力はやや犠牲になっている。

ストーリー

はるか未来の世界を舞台に、正義の戦士キャプテンコマンドーが、忍者、ミイラ異星人、天才赤ん坊を構成員とする影の警察機構コマンドーチームを率いて悪の犯罪組織ジェノサイドに挑む!

特徴・評価点

新要素の多さ

  • 基本システムや操作系は『ファイナルファイト』とほぼ同じ。8方向レバーでキャラクター8方向に移動し、2つのボタンでアタックとジャンプができる。
    • 「パンチはめ」も同じように使える(本作ではパンチを空振りする必要はなくなった)。
    • 『ファイナルファイト』と大きく変わっている点はダッシュ。レバーを同じ方向に2回入れることでダッシュができるようになり、ダッシュ攻撃もできる。
  • 最大4人同時プレイが可能(基板設定による)。プレイヤーキャラクターはキャプテン、ジェネティー、翔、フーバーの4人から選択する。
    • そのため、キャラクターが全体的に小型化している。
  • 『ファイナルファイト』には無い操作として、同じ方向にレバーを二回倒すことでダッシュして高速で移動できる。
    • ダッシュ中・ダッシュジャンプ中は攻撃も強力なものに変化する。主人公であるキャプテンのダッシュジャンプ攻撃「キャプテンファイヤー」は威力も高く見た目も派手で、ヒットさせると(ラストボスであるジェノサイド除き)相手を燃やすことができる。ただし見た目通り手元には判定がないため、最大限に活用するには慣れと一工夫が必要になる。
  • 『ファイナルファイト』でのパイプや刀といった打撃武器にあたるものとして、敵が乗っているロボット(いわゆるウォーカー)を奪って乗り込むことができる。また、ロケットランチャーなど射撃武器が充実しているのも特徴。
  • 全9ステージ(うちボーナスステージが1面)。『ファイナルファイト』に比べてステージ数は多いが、雑魚敵と戦う道中が短めに設定されているため、全体的なボリュームは『ファイナルファイト』と同じながら、見た目にも様々なステージをテンポよく楽しめる。

問題点

  • プレイヤーキャラクターの性能の差が極端。
    • 「クリアしたいならジェネティー一択、厳しい場面を乗り切れればフーバーも楽。翔は(弱いので)使ってはいけない」というのが通説。翔で1コインクリアするのはそれだけで「かなりやりこんだ」と言えるレベル。
    • ジェネティーは通常攻撃の発生とリーチに優れており、かつ敵のジャンプ攻撃を迎撃しやすい。パンチハメが最もやり易く、熟練者なら(パンチハメの効く相手には)ほぼ反撃を許さずに葬り去ることができるのも大きい。
    • フーバーは小回りが利きづらく、敵のジャンプ攻撃に打ち負けやすいという難点はあるが、攻撃力と耐久力が高く、ジャンプキックが使いやすいという利点がある。
      • 特に他のキャラでやるととても辛いボスである、「ドッペルゲンガー」「ジェノサイド」に対して、低い操作難易度で優位に立ち回れるのが非常に大きい。やりこんだ人からは「6面ボス(シュトルム&ドラック)越えたらクリアは見えたも同然」と評価されている。
    • 翔は移動速度こそ速いが、通常攻撃の発生がとにかく遅い上、レバー入れ投げの後隙が大きいため迂闊に使えないので非常に不利。ただし、他のプレイヤーキャラクターでは得点アイテムにしかならない手裏剣を飛び道具として使用可能な利点がある。
    • 主人公的な位置づけのキャプテンコマンドーはリーチが4キャラ中最も短く、癖の多い技が多いので慣れるまでは苦労するだろう。
  • カプコンのベルトスクロールアクションでは毎度のことながら、難易度は高い。特に以下のボスが1コインクリアを大きく阻むと言われる。
    • カプコンのベルトスクロールアクションではよくいる強い2面ボス「シュトルムJr」の存在。予備知識無しでは為す術も無くやられてしまうだろう。
      • 非常に機敏に動き回り、プレイヤーと横軸が合うとすかさずボウガンの連射、またはドロップキックで攻撃してくる。「非常に機敏に動く『ファイナルファイト』のラスボス・ベルガー」と言えばその脅威ぶりが分かって頂けるだろうか。
      • なお、6面ではコイツが「シュトルム&ドラック」として二匹同時に登場する有様。
    • プレイヤーキャラクターに変身する8面ボス「ドッペル」。フーバー以外はパターンらしいパターンが無くハメにも持ち込めないため*1、それまでの経験を軸に地道にダメージを重ねていかねばならない。
    • 最終ボス「ジェノサイド」は、まともに殴りあうのが無理なほどの激しい攻撃を繰り広げてくる。確実に倒すためには僅かな隙を逃さないハメが必要となる。

総評

プレイヤーキャラクターの性能差が激しく、ゲームとしての出来は全体的にやや荒削り。
ベルトスクロールアクションとしてはそれなりなので、興味があったら下記の家庭用をプレイしてみるのもいい。

余談

  • 本作の主人公「キャプテンコマンドー」は元々カプコンUSAのキャラクターで本作向けにデザインをリファインされたものが本作のキャプテンである。
  • ゲーメストで漫画版が掲載され、コミックも出ていたが現在は絶版状態。
    • ゲーム内で語られなかったキャプテンの素性が「スターエレクトロニクス社の若手社長、マルス・カーライル」という設定が成された。「自身が開発したスーツで戦う社長」というMARVELコミックのアイマンマンことトニー・スタークのオマージュであろうか。(後に格ゲーで共演)
    • 翔のフルネームが『武神 翔(たけがみ しょう)』であるという設定も成された他、茜という名前の妹も登場した。
  • MARVEL VS. CAPCOM 同2 にキャプテン・コマンドー、 SNK VS.CAPCOMカードファイターズシリーズ にプレイヤーキャラクター全員、 NAMCOxCAPCOM にプレイヤーキャラクター全部と上記の敵キャラクターが参戦している。MARVEL VS. CAPCOMではキャプテンの技の演出に他のコマンドー部隊が登場する演出がある。
    • また『ストリートファイターZERO2』のケンステージの背景にもキャプテンと翔がゲスト出演している。
    • 更に、ナムカプでの翔はスモークボムの性能が異常なほどに強力であり、3強ユニットの一人だった。それ故にナムカプの後にこの作品での翔の弱さを知って驚く人もいたそうな。なおナムカプでは先代武神流忍者である『ファイナルファイト』のガイと共にユニットを組んで参戦している。
    • ナムカプの続編とも言えるPROJECT X ZONE 2:BRAVE NEW WORLDにもキャプテンコマンドーがソロユニットとして参戦。キャプテンコマンドー以外は別の任務に出払っているという事で参戦していないのだが、ガイが二人目のニンジャコマンドーとして数えらている等、ナムカプの展開を拡大して引き継いでいる。

家庭用移植

  • スーパーファミコン版(1995年3月17日発売、カプコン)
    • 二人同時プレイは可能だが、ハードスペックの関係上、一度に表示できる敵数が減り、乗り物が完全削除されている。また、表現規制の関係上、敵切断などの残酷描写がなくなり、女性敵キャラクターの露出度も控えめとなってしまった。
  • プレイステーション版(1998年9月17日発売、ニュー)
    • ボクサー育成シミュレーションゲーム『ボクサーズロード』にて注目を集めたメーカーであるニューが移植を担当。かなりアーケードに近い忠実移植となっているが、アレンジ音源が原作とかけ離れた曲となっているので賛否が分かれる。
    • もともとの出荷数が少なく、キャプテンが有名になったマブカプ1や2が出た99~00年あたりの頃、原作であるこのゲームを求める人が増えたので市場からほとんど消えた。今でも中古価格は高騰している。
  • 海外のプレイステーション・ポータブルソフト『CAPCOM CLASSIC COLLECTION REMIXED』にも収録され、国産のPSP本体でもプレイする事が可能。但し、海外版の移植のため日本版とはキャラの名称が異なっている点に注意*2
    • また、海外版XBOXとPS2にて発売された『Capcom Classics Collection Volume 2』にも収録されている。*3
  • 2018年9月20日にSwitch/PS4/One/PC(Steam)で配信された『カプコン ベルトアクション コレクション』にも収録されている。
    • 上述の移植作品の多くは入手困難に陥っているので、現在本作をプレーしたいのなら手軽に入手可能なこちらがオススメ。

余談

  • 世界観について
    • 本作は武神流の存在から「ファイナルファイト」と世界観を共有している。
    • この為、本作は「ストリートファイター」の未来の時代を描いた作品という事も言えるのだが、もしも本作の続編が存在していたら、同シリーズにおける設定やキャラクターの未来の姿についても語られていたかもしれない。