デブプラス

【でぶぷらす】

ジャンル デブ少女ADV
対応機種 Windows XP~7
メディア CD-ROM 1枚
発売・開発元 わるきゅ~れ
発売日 2010年11月19日
定価 3,660円(税別)
レーティング アダルトゲーム
配信 DLsite.comなど:2010年11月12日/1,500円(税別)
判定 バカゲー
ポイント タイトルが全て
というかタイトルでオチてる
やばすぎて後にタイトル差し替え
業界初のデブ少女専門ゲー
ぽっちゃりなどという生易しいものではない
シナリオ面の評価は低い


概要

安定して売れる・買える、万人向けいちゃラブゲーを求めがちな昨今のアダルトゲーム業界に於いて、ニッチ性癖の作品をアグレッシブに世に出し続けることで知られる孤高のアダルトゲームメーカー「わるきゅ~れ」が放った問題作。同ブランドの18作目に当たる。同ブランドの中でも特にコアな作品を発表するシリーズ「わるきゅ~れAddict」の第一弾でもある。

タイトルから察せられる通り、デブの女の子といちゃいちゃするゲームである。

なお、発売当初のタイトルであり、また最も知名度があることから本記事は『デブプラス』というタイトルで記載したが、現在はタイトルが『デブトピア』に変更されているため、購入の際は注意。なお、パッケージ版で発売されているのは『デブプラス』名義の作品のみ。

ストーリー

主人公の骨川敬司は、ある日突然クラスメイトの山本凜々花に告白された。

彼女は少し太目な……いや、かなり太目な少女だったのだ。

果たして、これから敬司と凜々花はどんな日々を暮らしていくのだろうか。

(公式サイトより抜粋)

特徴

  • 一度見たら忘れられない強烈なタイトル
    • まず、どう見てもこのタイトルはKONAMIとラブプラス男子たちに喧嘩を売っている。無論あちらの評判に便乗しようという意図はなく、どちらかというとジョークとユーモアで付けられたタイトルだろう。
    • 加えて本作のヒロイン名「凜々花」を見て気付いた方も多いだろうが、これは『ラブプラス』のヒロイン達の名前から一文字ずつ取られている*1
  • デブの女の子が唯一のヒロインというニッチさ
    • 本作のヒロイン・凜々花は身長162㎝、体重103㎏という正真正銘のデブ。腹回りだけでなく顔にもばっちり肉が付いており、特に水着シーンやHシーンで見せる腹の肉は圧巻である。
    • 性格はかなり良く、体型を抜きに見ても純粋に好感を持てるキャラクター性となっている。純朴にして真面目で一途、主人公を献身的に愛する姿はプレイヤーも思わず応援したくなる程。
    • 世話好きな性格と肉体が相まって、溢れんばかりの母性をたたえている。その筋の男性には堪らないだろう。
    • 後述するが、本作のシナリオ評価は決して高くないのだが、にも拘らず本作は一定の評価を得ている。つまり彼女の魅力により本作は支えられているのである。「ヤれば貴方も彼女の肉の虜」という公式サイトの煽り文は伊達ではない。
    • 実は彼女は過去に「わるきゅ~れ」が発売した作品『プレイ!プレイ!プレイ!』のヒロインの一人・山本幸江の妹。幸江も肥満体型だが、かなり評判の良いヒロインだった為、その成功を踏まえて本作が作成されたと思われる。尚幸江はチョイ役ながら本作にも登場する。
    • そっち系嗜好のユーザーを安心させる為かパッケージ裏には「(ストーリー内で)※痩せません」とデカデカと書いてある。上述の山本幸江は攻略すると痩せてしまった為か。
    • 非攻略の脇役ながら痩せた女性キャラも登場はする。ルートによって主人公・敬司と(ストーリー外で)恋仲にもなったりするが、そのルートでも主な描写は凜々花のものであり彼女とのイベントシーンは無い。

評価点

  • 「デブ好き」にとっては夢のような作品。
    • アダルトゲーム史上初のデブヒロインオンリーゲームであり、そのテの嗜好の持ち主には堪らない。
    • 確かに本作は万人向けではないが、その一方でたっぷりの肉に魅力を感じる男性層も一定数存在する。そんなニッチユーザー達の望みを形にしたのが本作である。
    • 「とらのあな」のゲーム売上ランキングでかなりの期間一位を獲り続けていた事実が、本作の確かな需要を物語っていたと言えるだろう。パッケージ版は売られる都度完売していた。
  • 高クオリティのCG。
    • 「肉」や「汗」を強調したCGやHシーンの数々は豊満な魅力に溢れており、ぷにぷにほわほわの肉に埋もれるエロスを感じさせてくれる。
    • 18歳未満の方も閲覧するであろう本ページには、パッケージ含めCGを掲載することは出来ないが、公式サイトを見て頂ければ、デブ好きでない方にも十分に魅力が伝わるだろう。

問題点

  • シナリオ。
    • ヒロインの性格の良さとは裏腹に、本作の主人公・敬司はかなり嫌な性格である。デブを内心では見下しており、献身的に尽くしてくれる凜々花に対して「豚」などの暴言を吐きまくる。あまつさえ当初は凜々花のことを適当に遊んで捨てるつもりだという、少なくとも感情移入は全く出来ない性悪さ。そもそもデブな女性といちゃいちゃするという趣旨の作品の筈なのに、肝心の主人公がそれに喧嘩を売ったような性格付けだという事に対する批判も多い。
    • 更に一部のルートはデブに対する否定という形で結末を迎える為、本作のテーマに反しているとしてユーザーから批判された。
  • 安っぽいユーザーインターフェース。
    • これは本作に限らずわるきゅ~れ作品全般に言えるのだが、効果音などを含めてUIが安っぽい。
    • と言うよりわるきゅ~れのUIはブランド創設当初からほとんど変わっておらず、昨今では流石に古臭くなってきているのである。本作の時点(2010年)ですら古臭いという評判だったのだが、2014年に発売された最新作ですら根本は変わっていない。
    • 効果音も同様。わるきゅ~れ作品をプレイしていると同じ効果音がかなりの割合で別作品に使いまわされているのに気付く。恐らく素材集からの引用と思われる。
    • なお、古臭く安っぽいのは確かだが、別段不便という訳ではない。
  • 体型変化なし。
    • 前述通りパケ裏に「※痩せません」とあり、その嗜好のユーザーは安全牌として買えた。
    • しかしデブ専も色々と細かく嗜好が分かれているため、さすがに仕方ないとはいえ、全てのデブ専ユーザーを満足させるには至っていない。
      特に嘆かれたのが「相手を更に太らせる」という体型変化の要素がない点で、「凜々花程度の体型じゃまだ足りない、もっと太らせたい*2」「痩せた子から太らせていく過程を楽しむ要素が無い*3」という不満が大きく聞かれた。
    • シナリオ的には多少更に太るのだが絵的には誤差のレベル。
    • 続編でも体型の上方変化、及び痩せたキャラからの肥満化は無く、購入者には嘆かれた。

総評

タイトルの印象が強烈だが、ニッチながら着実なファン層を得て、アダルトゲームの歴史に新たな一ページを書き加えた一作。
デブという、従来のADV界の常識ではヒロイン足り得ない女性を敢えて主役に据える冒険は、まさに英断と言えよう。
しかし「抜きゲー」としてではなく単体のゲームとして見ると、やはりシナリオがネックで、「純粋にデブの女の子といちゃいちゃしたい!」という欲望に応えきれていないのが惜しいところである。
とは言え非凡なゲームであることは間違いない。現在はダウンロード版が安く入手できるので、一度凜々花の肉に埋もれてみるのはいかがだろうか。


余談

  • 本作は無事に発売され、アダルトゲーム界に旋風を巻き起こすと共に好評を博したが、本作の続編が発売される前にタイトル差し替え騒動が発生。
    これにより『デブプラス』関連の商品名は全て『デブトピア』に改められ、続編タイトルは『もっと!デブトピア』に変更された。
    • どのような騒動があったのか具体的な情報は定かではないが、その当初発表された続編タイトルが『NEWデブプラス*4だったことから十中八九KONAMIとトラブルになったと想像に難くない。自作品への権利云々に厳しいKONAMI相手ならば、むしろタイトル差し替え程度で済んだのは幸運だったと言える。
  • 続編『もっと!デブトピア』が2012年11月30日に発売。こちらはデブ専の主人公がデブ三姉妹といちゃいちゃするという内容で、本作のシナリオ面に満足出来なかった方にもオススメ出来る内容となっている。
    • ちなみに『もっと!デブトピア』に登場するヒロイン三姉妹の名前は「小嶺崎瑠々」「小嶺崎奈菜花」「小嶺崎蘭子」。全く懲りていない*5
  • 当初は本作に凜々花のねんどろいどが付属する予定だったらしいが、型の流用が利かない為に採算が取れないことから断念したらしい。
  • 現在はダウンロード版が『デブトピア』名義にリニューアルしたことを受けて、諸々の特典が付属している為、今から購入するのであればダウンロード版をお薦めする。