• 本項では『プリパラ』と再稼働版である『プリパラ オールアイドル』を併せて紹介します。判定はどちらも「良作」です。


プリパラ

【ぷりぱら】

ジャンル トレーディングカードアーケードゲーム
対応機種 アーケード
発売元 タカラトミーアーツ
開発元 タカラトミーアーツ、シンソフィア
稼動開始日 2014年7月10日
料金 1プレイ:100円
判定 良作
プリティーシリーズ

概要

プリティーリズム(以下『プリリズ』)』の後継作であり、同日に稼働開始した『ブキガミ』と共にタカラトミーアーツの汎用アーケード筐体『プリチケ』のローンチタイトル。
前作に引き続き、女児を対象とした、コーデによる着せ替えを楽しむリズムゲームのTCAG(トレーディングカードアーケードゲーム)となっている。

「みんなともだち!! みんなアイドル!!」のキャッチコピーの通り、今作ではアイドル要素を前面に押し出しており、ライバル作品の『アイカツ! -アイドルカツドウ!-(以下『アイカツ』)』から強い影響を受けていると思われる要素も多い。

『プリチケ』は『モンスター烈伝 オレカバトル』と同様に、その場でカードを印刷して排出するオンデマンドタイプの筐体であり、女児向けタイトルでこのタイプの筐体を採用するのは本作が初となる。
なお、この筐体から排出されるカードも「プリチケ」と呼ばれる。紛らわしいため以降の記事内では、とくに明言しない限り「プリチケ」は本プリパラ筐体からプレイの最後に排出されるカードを指すものとする。

なお、記事内においては『プリパラ』は最終バージョンである"タイム7弾"を、『プリパラ オールアイドル』は最終バージョンである"ライブ12弾"をそれぞれ基準として解説している。


ゲームシステム

ゲームで使用するカード

  • プリチケ、マイチケ、トモチケ、ガチャチケ
    • ゲーム終了時に「プリチケ」と呼ばれる印刷タイプのカードが出力される。「プリチケ」は「マイチケ」と「トモチケ」(または「ガチャチケ」)とが一緒に印刷されており、ミシン目で割ることで2つのカードに分けることができる。この行為は本作では「パキる」と呼ばれており、それがトモチケ交換の用途であれば、「トモチケをパキる」と呼ぶ。
      • ゲーム終了時に印刷される1枚目の「プリチケ」には必ず「トモチケ」が印刷され、さらに100円を投入して追加で購入する場合のみ「ガチャチケ」が印刷される。
    • マイチケにはコーデが印刷されており、ガチャチケにはアクセサリまたはアゲアゲアイテムが印刷されている。トモチケにはプレイヤー情報、プレイ時のコーデ情報が印刷されている。トモチケについては後述。
    • マイチケはセーブ用カードも兼ねており、QRコードにはプレイ時のデータが保存されている。ゲーム開始時には最後のプレイ時に排出されたマイチケを読み込ませる。
    • ゲーム開始時に筐体内のカメラでプレイヤーの顔写真を撮影する。この写真がマイチケ、トモチケに印刷される。
      • もちろん写真撮影はスキップ可能。その場合、2015シリーズまでは、マイチケには本作のロゴ、トモチケには本作のマスコット「クマ*1」が印刷される。
      • 「2015 5thライブ」からは、マイチケの写真の位置にコーデのレアリティが印刷されるようになり、写真が印刷されるのはトモチケのみとなった。
    • ゲーム終了時にプリチケにできるコーデはランダムで何種類か登場し、いずれか好きな方をプリチケにできる。
      • 2015シリーズまでは2種類、神1弾のみ選択不可、神2弾からは新作コーデ1種類+再録コーデ3種類から選択できる。
    • 2015シリーズまでは、プレイ時に使用したコーデを再度プリチケにすることも可能で、この方法でプリチケにするとマイチケのスターランクが1つ上がる。
      • スターランクは10段階のレベルが設定されており、レベルが高いほど「いいねポイント」が高い。
      • ある意味、公式のカード複製機能であるため、コーデのトレードが可能になった神アイドルシリーズからはこの機能は削除された。
    • 神1弾より、ガチャチケが廃止された。アクセサリはプリチケとして排出されるようになり、アゲアゲアイテムは排出されなくなった.
      • タイム3弾にて、1年半ぶりにアゲアゲアイテムが復活した。排出する際に、トモチケを印刷するか、アゲアゲアイテムを印刷するか選択できるようになってる。
  • コーデについて
    • コーデはトップス、ボトムス、シューズ、アクセサリの4種類のカードが存在する。アゲアゲアイテムはボーナス加点されるのみで、現時点ではコーデに影響を及ぼさない。
      • 「ミルフィーコレクション」と呼ばれる透明なプラスチック製カードも使用できる。こちらは筐体から排出されず、一般的なTCGと同様に店舗にて販売されるブースターパックから入手する。サイズはプリチケと同じ。
      • ミルフィーコレクションはカード単体でも遊べるように設計されている*2。透明なプラスチックのカード+キャラのカードでコーデを楽しめる。
      • ミルフィーコレクションはタカラトミーの玩具であるためか、タカラトミーが本作の玩具を発売しなくなった神アイドルシリーズ以降は発売されていない*3
    • アイカツと同様に、コーデにブランドが設定された。ブランド統一のコーデを組むことで、遊ぶ曲によってはボーナス加点が入る。またブランド独自のメイキングドラマが設定されている。
    • プリティーリズムではコーデの属性は8種類あったが、本作では4種類に統合された。その後の更新で2種類追加され、現在は6種類となっている。
      • 現実にありそうなコーデが多かったプリティーリズムとは違い、本作はサイリウムコーデなど派手なコーデや奇抜なコーデが多い。
  • ジュエル
    • 神1弾より使用可能。プリティーリズムのプリズムストーンに似たようなジュエル型玩具であり、ミルフィーコレクションと同様に店舗にて販売されるブースターパックから入手する。
      • プリズムストーンとは違い、表面が平べったくなっている。プリズムストーンには丸みがあり重ねての管理が難しかったことから、その点が改良されている。
    • 表面にはキャラクターのシールが貼られており、裏面にはゲームで使用するQRコード、および関連グッズの「サイリウムジュエルマイク」で使用するバーコードのシールが貼られている。
    • ジュエルに貼られているQRコードはアゲアゲアイテムの効果となっている。
    • 一部の店舗では神ガチャスポット対応機と呼ばれる筐体があり、初めてその筐体にジュエルを読み込んでいた場合は、買い物の後に「神ガチャルーレット」が回せるようになる。「当たり」ではいいねのボーナス、「大当たり」ではボーナスに加えて横に設置されている「神ガチャ」を回せるようになる。
      • 「神ガチャ」の中身は非売品の「神ジュエル」であり、現時点では最高ランクのアゲアゲアイテムとなっている。
    • アゲアゲアイテムと同様にスキャンできるのは1つのみであったが、タイム3弾より最大で10個までスキャンできるようになった。

リズムゲーム

  • プリパラTV
    • マイチケやミルフィーコレクションなどからコーデを読み込む。トモチケを2枚まで読み込ませチームメンバーを決定する。
      • なお、神1弾から登場した神ガチャスポット対応機では、ここでジュエルと言うアゲアゲアイテムをその筐体で初めて読み込んだ場合、神ガチャルーレットと言うルーレットを回せるようになる。
    • リズムゲームは、中央にリングが表示されており、リズムマークが四方八方からそのリングに向かってくるので、リングに重なった瞬間に赤ボタンを押す。
      • 通常の難易度では1つしかボタンを使用しないが、2014年10月からの2ndライブからは3ボタン使う「GOLDディスクver.」が登場した。但し、GOLDディスクは全ての曲に対して存在していない。また、GOLDディスクにしか存在しない曲も存在する。
      • 2015シリーズの途中から、リズムマークに向かってリングが小さくなっていき、重なった瞬間にボタンを押すリズムゲームも追加された。
      • 神1弾より、リングの位置が左右の様々な場所に変更されたため、画面全体を見る必要がある。また、神1弾の追加曲から長押し要素が追加された。
    • リズムゲームには下記のパートが存在している
  • 1.メンバーアピール
    • プレイヤー、トモチケメンバー2人の計3人に対してそれぞれ行われる。リボンのマークに枠が重なるタイミングでボタンを押す。
  • 2.メイキングドラマ
    • プリティーリズムにおけるプリズムジャンプに相当*4
    • コーデのブランドごとに異なったメイキングドラマが行われる。
  • 3.サイリウムチェンジ
    • ボタンの連打を行いサイリウムコーデへと変化させる。ちなみに制限時間以内に既定の連打数に達しなくても、サイリウムコーデに変化する。ただし、加点はされない。
    • 連打しただけ加点されるシステムなため、高速連打機を使った不正があり、公式からも注意があった。
    • 過度に連打するプレイヤーが多かったからか、2015 1stライブより上限は1000となり、青天井での加点は不可能となった。
  • ドリームシアター
    • 2015 1stライブより追加された、遊ぶのに200円掛かる特別なリズムゲーム。トモチケを4枚使用し、5人でのライブとなる*5
    • ステージの背景、ギミックが目まぐるしく変わり、ステージそのものがメイキングドラマのような仕様となっている。そのためドリームシアターではメイキングドラマは存在しない。
    • サイリウムチェンジの代わりにサイリウムエアリーパートが存在し、連打後にエアリー(羽)のスロットを行い、リズムゲーム中で使用するエアリーを決定する。
      • 選択されるエアリーによって加点されるスコアが変わってくる。また、連打数が多いほど、高得点のエアリーがスロット内に増えるようになっている。
    • ゲーム終了時はプリチケ2枚分のロール紙を使用した、ドリチケが排出される。このドリチケは、プリチケ同様ドリマイチケとドリトモチケにパキることができ、ドリマイチケにはコーデ一式のQRコードが印字されている。
    • アニメ第二期におけるテーマであったため、2015シリーズ中では積極的に更新が行われたが、アニメ第三期では登場しなくなったため、神1弾以降では既存曲のメドレーや、排出されるコーデが既存の色違いといった簡易な更新となってしまっている。
      • ドリームシアターの実装当初は、通常のリズムゲームを3回遊ぶ、もしくはガチャで300円使用すると開放され、その後、ドリームシアターを3度遊ぶと再び閉じられる仕様だった。後に期間限定で常時開放され、神1弾以後は常時開放となった。
  • 神チャレンジライブ/スーパーアイドルタイム
    • 神1弾以降の追加要素。リズムゲーム終了後に抽選が有り、ランダムで女神ジュリィが降臨するとボーナスステージとして追加でリズムゲームが遊べる。神チャレンジライブでは譜面が前作の『プリティーリズム』と似たようなものとなっている。
    • 曲は「Ready Smile!!」のみ。通常のリズムゲームの半分程度の長さとなっている。
    • 神チャレンジライブ中に出現したコーデの中から一つがプリチケ候補に追加。必ずSR以上のコーデが、さらに運が良ければ神コーデが一つ選べるようになる。神チャレンジライブが発生しなくても、低確率でSR以上のコーデが排出される場合もある。
      • 別売りの「サイリウムジュエルマイク」と通信した場合は、必ず「神チャレンジライブ」が出現するが、手に入るコーデはマイク限定コーデになる。
    • 通常の神チャレンジライブではマイキャラ1人のみで参加するが、公式の店舗大会の「神アイドルグランプリ」の神チャレンジライブでは、マイキャラとトモチケ2人の計3人でのライブが可能。
    • タイム1弾より、アニメに合わせて「スーパーアイドルタイム」に変更された。女神ジュリィに変わって、ファララ・ア・ラームが降臨する。また、曲は「チクタク・Magicaる・アイドルタイム!」のみであり、ファララが歌うバージョンとなっている。
    • タイム3弾より、追加要素としてランダムで「エスコート」が発生する。通常であれば、ファララが直接プレイヤーをタイムガーデンへ連れて行くが、このモードが発生すると、男プリなどのキャラに、手を引いてファララの元へ連れて行ってもらえる。
      • エスコートしてくれるキャラは男性陣やボーイッシュなキャラに限られていたが、弾が進むにつれて割と何でもアリな状況になっている。最終的にはプレイアブルキャラの大半がエスコートして登場するようになったが、なぜか神アイドルシリーズが初出のキャラは一切登場しない。
  • トモチケランウェイ
    • 神3弾より追加。床に表示されたリズムマークをタイミング良く押していく。3DS版にあった「ランウェイ」が逆輸入されたモードではあるが、メイキングドラマが2度行える、トモチケを7枚読み込んで始める違いがある。
    • ランウェイ用は曲は存在せず、既存の曲の流用となっている。
    • ゲーム終了時後は追加料金が掛かるがランチケと呼ばれるドリチケサイズのプリチケが印刷できる。もちろん普通のプリチケも選択可能。
      • ドリチケのようにコーデ一式のQRコードが印刷されているわけではなく、通常排出のコーデのQRコードが印刷されている。そのため、マイキャラ+トモチケ7人の計8人によるCGを楽しむといったものである。
  • ずっトモ!アイドルペアモード
    • 2人用モード。タイム2弾より追加。2人で遊べるように設計されている筐体にもかかわらず、今まで2人用モードが存在していなかった本作において、ようやく追加された。
    • リズムゲームは、ハート形のリングが中央に配置されており、左側のプレイヤーは中央に向かって流れるハートの左部分が重なった瞬間にボタンを押す。右側のプレイヤーも同様。
      • 左右のプレイヤーで譜面が若干異なっており、全く同じではない。そのため、1人で遊ぶには慣れが必要。
    • このモードで発生するサイリウムチェンジは、上限が存在せず、初期のサイリウムチェンジのように青天井でスコアが上がる。
    • プレイ後は、「ずっトモチケ」と呼ばれる特殊なトモチケが排出される。基本的には通常のトモチケと同じであるが、このモードで遊ぶ際に使用すると、加点される。
      • 2人で遊ぶため、2枚排出されるのだが、2枚のイラストが繋がるように印刷されている。
    • このモードでは11回目までは固定されたコーデが排出される*6。12回目以降は通常のプレイと同じ排出になるが、ボーナスとして300コイン追加で貰える。
  • 男プリモード
    • 男子プリパラ、略して男プリ。タイム5弾より追加。スーパーアイドルタイムのエスコートにて先行してWITHのメンバーが登場していたが、満を持してプレイアブルキャラとなった。ただし、このモードでは必ずアサヒ、ショウゴ、コヨイの3人固定となり、それ以外のメンバーとライブすることは不可。
    • 一部を除き、本作には女子向けコーデしか存在しないため、コーデすることも不可である。トモチケを使うことができるが、男プリ専用トモチケのみ使用可能となっている。
      • 男プリ専用トモチケは男プリモードで遊んだ後、ガチャチケとしてランダムに入手できる。
    • 本モード独自の要素として、プレゼントアイテムというものがある。これは男プリモードでプレイ後にガチャチケとして排出され、ライブ前に読み込ませると、コインが手に入り、キャラの好みによって好感度が上がる。好感度が上がるとマイキャラパーツを貰うことができる。
    • ライブで選べる曲は男プリ専用としてアニメでWITHが披露していた「Giraギャラクティック・タイトロープ」や筐体オリジナルもある。
      • 加えて、なぜか通常モードの曲も数曲選択することが可能。その場合はWITHの歌声で聞ける……といった配慮なんてものはなく、ダンスの動きも女子のメンバーたちともちろん同じなので、とんでもなくシュールなライブを見せつけられることになる。公式サイトでも「お兄ちゃんたちがわたしたちの歌でライブ…?? ユメどうなっちゃうの!?」とネタにされるほどに。
    • 本モードでは、スコアや画面に流れるコメントは「いいね!」から「いいぜ!」に変更されており、リズムゲームのマーカはジュエルから星マークへと変更されているが、名称が違うだけで通常のプリパラTVと同一。スーパーアイドルタイムも同様にランダムで発動する。
    • 過去に3DSの『プリパラ&プリティーリズム プリパラでつかえるおしゃれアイテム1450!』において、唯一の男子プリズムスタァとして速水ヒロがプレイアブルキャラとして登場していたが、本作における男プリは彼と同じような扱いになっている。

その他

  • プリパラフォトスタジオ
    • 筐体に備え付けられているカメラを使用し、簡易的なプリクラとして使用するモード。このモードではリズムゲームは遊べない。
    • 全部で5回撮影する。撮影時にはポーズの見本が画面に表示される。
    • 2015シリーズまでは、本モードで使用するフレームが更新されていたが、神1弾以降は更新されなくなり、タイム1弾からは本モードそのものが削除された。
      • お世辞にもカメラの性能は良いとはいえないのであまり綺麗に撮れないことと、撮った写真をプリクラのように加工できるわけでもないので、あまり使用する人がいなかったと思われる。
      • もっともカメラ機能が実装されていない「プリパラライト」が存在している時点で、本モードの存在意義は怪しいものがあったが。
  • コインショッピング
    • タイム1弾より追加。ゲーム中にコインを集められるようになり、ゲーム開始時にマイキャラパーツやいいね!を多く貰えるようにするアイテム、ゲームで遊ぶことのできる曲を買えるようになった。
    • 他のプレイヤーが3DS版で作成し、筐体で使用したコーデを買うこともできる。この場合はコインを消費しない。
    • めが兄ぃの像などネタ臭いアイテムも売っている。33333コインも必要であり*7、買うと特別なトモチケスタンプが入手でき、プロフィール画面に買ったアイテムを飾ることができる。ちなみに一度買うと、プロフィール画面から削除することはできない。

特徴、評価点

大幅にパワーアップしたグラフィック

  • プリティーリズムではドールのようなCGであったが、本作ではアイカツと同様にアニメタッチのCGへと変更されている。
  • 解像度の増加などもあり、グラフィックはプリティーリズムの頃とは比べ物にならないくらい格段に進歩しており、本物のアイドルライブさながらな演出は評価が高い。
    • グラフィックの品質はアイカツの初代筐体を大きく上回るほどのものだった。もっともあちら側も本作の稼働中の時期に開始した2作目『アイカツスターズ!』にて大幅な画質向上を果たしたのだが、若干リアル感を残した仕上がりのアイカツシリーズと比べてプリパラ(及び後続のプリティーシリーズ)はかなりアニメ感を強調しているタッチが特徴であり、最終的には両者それぞれ個性が違う*8という状態に落ち着いた。
  • マシンスペックが大幅に向上していることをアピールするためか、演出も兼ねてライブシーンでは大人数でのバックダンサーが表示されるようになっている。

アニメとの連動要素の強化

  • プリティーリズムではゲームで遊べる楽曲はアニメに登場する楽曲の一部に留まっていたが、本作ではアニメに登場する全ての楽曲がプレイ可能となっていた。
    • ゲームオリジナル曲も存在するが、アニメとはあまり関係ない曲が含まれていたプリティーリズムとは異なり、例えばソロ曲は各キャラのアニメ作中での人物像や設定を踏まえて作られたキャラクターソングに近いものが多く、他にもアニメ内で結成されたデュオ・ユニットのゲーム限定の新曲などもあり、オリジナル楽曲のラインナップも全体的にアニメとの関連性が強化された。
    • 毎月バージョンアップがあり、アニメの登場人物も初登場からあまり期間を置かずに使用可能となる。アゲアゲアイテムの中にはアニメのみの登場人物に因んだアイテムもある。
    • グラフィックの強化、およびゲーム版のCGをかなりアニメに寄せた雰囲気にしていることもあり、他のゲームに比べゲームとアニメのCGモデルの差が殆どないのも特徴。

トモチケによるプレイヤー同士のコミュニケーション

  • 本作のもっとも特徴的な部分がこのトモチケのシステムである。
  • トモチケにはマイキャラのデータ、プレイ時のコーデのデータが記録されたQRコードが印刷され、これを別プレイヤーのプレイ時に読み込めば、トモチケに記録されているトモチケメンバーがライブに参加する。
    • トモチケのコーデの組み合わせやキャラのランクに応じてボーナスが加点されるため、数多くのトモチケを持っている方が、より楽しめる。
  • メインは別のプレイヤーと交換して入手することになる。そのため、トモチケ交換をきっかけとして、他のプレイヤーとコミュニケーションを取ることになる。
  • 現在のアーケードでは1人で黙々とプレイする場合が多い中、他のプレイヤーとリアルでコミュニケーションを取ることを目的としたシステムは斬新であると言えよう。
    • マイキャラの情報がトモチケに印字されていることもあり、トモチケ交換は疑似的な名刺交換のようなものと言えるかもしれない。稼働当時はこれを用いて筐体の前で女児たち及びプリパラおじさんの間でトモチケを交換する光景もよく見られたという。
  • トモチケが交換できる人がいない場合も配慮してか、ゲームモードによっては「らぁら」など、マイキャラ以外のトモチケを入手できるようになっている。
    • ミルフィーコレクションやカードセットにもトモチケが付いているため、それを使用することもできる。

ショップによるお買い物要素

  • 他のゲームでは完全なランダム排出だったコーデアイテムを、本作はゲーム終了後に数種類かから自由に選べるため、レア度が気にならなければ「気に入らない」コーデを入手せずに済む。
  • また過去弾のコーデも出現するようになっているため、現在ではダブる確率も控えめになっており、コーデを集める楽しみがさらに向上したといえるだろう。

『プリティーリズム』との後方互換

  • 一部の仕様に制限があるが、前作『プリティーリズム』のコーデも互換性があり使用できる。
  • 『プリティーリズム』では「プリズムストーン」と呼ばれるプラスチック製のジュエリーを模したハート型の玩具を使用しており、QRコードは印字されていない。そのためプリパラでは「交換」を行いプリチケ化する必要があった。
  • 2015年バージョンまではプリズムストーン読み取りによるプリチケ化が実装されていた。
  • この機能で『プリティーリズム』からのプレイヤーを取り込みつつ、コーデ不足の状況がなくなったことで、筐体の稼働開始直後におけるコンテンツ不足のハンデを克服した。
  • プリパラ筐体がプリズムストーンに対応していたのは2014年1stライブ~2015シリーズ 3rdライブまで。
    • 「交換」できたのはトップス、ボトムス、シューズのみで、本作に登場しないヘア、アレンジは使用不可。
    • プリリズのコーデをプリチケ化すると「エスニック」など一部属性は変換され、プリパラ上ではR(レア)扱いになる。ブランドは「PrettyRhythm」ブランド扱いとなり固有メイキングドラマは登場しない。
    • 本作とプリリズではCGの質感が異なっているが、ゲーム中では意外と違和感がなく描写されている。
+ プリズムストーンの「交換(プリチケ化)」や方法
  • プリズムストーンの「交換(プリチケ化)」や方法
    • 方法1:プリパラ筐体でプリチケ化する方法(現在は利用不可)
    • 1.ゲーム終了時、プリズムストーン交換所にて、プリリズのプリズムストーンをマルチスキャナーにてスキャンすることで、プリチケにできる。
      • 画像認識でプリズムストーンの判定を行っているため、読み取りにくいストーンも存在する。また、スキャンテーブルが汚れていたり傷ついていたりすると、なかなか認識してもらえないことも多い。
      • 読み取りにくいストーンの存在は公式でも認めており、それらのストーンに対しては公式サイトでQRコードが公開されている。
      • なお前述の通りプリズムストーン交換所は、2015シリーズ 3rdライブにて廃止。現在はプリチケ化できない。
  • 方法2:3DS版「プリティーリズム」シリーズ経由で読み込ませる方法
  • 3DS『プリティーリズム・レインボーライブ きらきらマイ☆デザイン(以下『マイデザ』)』およびプリパラへの互換性を高めたマイナーチェンジ版『プリパラ&プリティーリズム プリパラでつかえるおしゃれアイテム1450!(おしゃれアイテム!)』にて表示したQRコードがプリパラで読み込め、3DS版を経由しプリリズのコーデが使用できる。
    • プリリズ稼働中は、『マイデザ』ではプリリズのゲーム終了時に筐体に表示されるQRコード読み取れた。
    • 『マイデザ』ではプリリズ上から読み込んだコーデに限り3DS上でQRコードを表示可能。
    • 『おしゃれアイテム!』では機能が強化され、プリリズで使用できた1450種類のコーデデータをプリパラ上で認識できるQRコードにする機能が追加された。
    • 『マイデザ』『おしゃれ!』で読み込んだコーデはトモチケ・マイチケの背景のみ反映される。
    • 余談だがマイデザやおしゃれアイテム!に登場したオリジナルキャラの「北条コスモ」は「北条そふぃ」の姉という設定でプリパラでも登場*9。3rdライブ以降にはプレイキャラへ昇格、プリリズとプリパラの双方で使えるキャラとなった。さらにプリリズでも登場していた「赤井めが姉ぇ」もプレイ可能となっている。

マイキャラが可愛い

  • プレイヤーのアバターであるマイキャラは、アニメのキャラと同様にアニメタッチのCGで描かれており、全体的に可愛らしい仕上がりになっている。アイカラーや髪型などマイキャラパーツが豊富に用意されており、自分が気に入ったようにカスタマイズすることも可能。
    • 初期の頃と比較すると、入手手段が増えたとはいえ、遊び始めたばかりの頃はあまり変更することができないのは難点か。3DS版のQRコードを使用すれば、本作でも3DS版のマイキャラパーツを使用することができるので、そちらを使用するのも手か。
    • マイキャラパーツはどこかで見たことがあるようなキャラのものも多い。ある程度まで再現することも可能。
    • 初音ミクや名探偵コナンとのコラボの際は、ミクの髪型やコナンのメガネなども配信された。
  • また、マイキャラの存在がトモチケシステムとの高い親和性を持つ点もポイントである。本作はトモチケの存在により他の人にマイキャラを見せる機会が多く、マイキャラに愛着を持つ人が多い。公式側もそれを理解しており、マイキャラが描かれたジュエルが抽選でプレゼントされたり、完全受注生産であるがマイキャラのアクリルスタンドなどのグッズが発売されたこともあった。
    • この他、当時毎年春休みに公開されていたプリパラの映画のエンディングではマイキャラによるランウェイが定番となっていた。事前に応募して、当選することで、映画のエンディングへ出演することができた。
  • ずっトモ!アイドルペアモードでは、「マイキャラガールズ」という名義の歌がいくつか存在している。これらの曲は自分のマイキャラの声で歌ってくれるという何気に凄いことをやっている。
    • マイキャラの声は4種類あり、フレッシュ・きりっと(CV:阿澄佳奈)、クール(CV:大久保瑠美)、ぱっちり(CV:加藤英美里)、おっとり(CV:伊藤かな恵)となっている。
      • 古参ファンは察するかもしれないが、この声優陣はプリティーリズムのアニメ版3作品にて主人公級のキャラを演じた方々でもある。

賛否両論点

良くも悪くもプリティーリズムとは別物

  • 本作はプリティーリズムの後継作品とされておりゲームでは引き継ぎ要素もあり映画ではコラボする事も多いがキャラクターや作風から分かる通りほぼ別物。
  • 元々プリティーリズムは大人っぽさやクールな絵柄で人気を得ていた作品で、アイカツの登場により無理に可愛い路線への変更が後の人気失速の原因になってしまったという経緯もあり、原点に復帰したプリティーリズムを求めていたファンも多かった。
    • その為、大きく作風を転換しポップで明るい雰囲気となった本作に対してはプリティーリズムの新作を期待したファンからは批判の声もあり、また前作の要素を何らかの形でプリパラにも組み込んでほしいという要望もみられた。しかし当初はプリティーシリーズという枠組みが確立されてはいなかったこともあり、特に初期は前作との関連性はかなり抑えられていた。*10
      • 2017年度に展開された『タイム◯弾』(アニメは事実上の第4期に相当する『アイドルタイムプリパラ』)の頃になると、プリリズのアニメ2作目の主人公である「みあ」がスターシステムとして登場する*11、プリリズのゲーム専用曲を本作キャラでリメイクして復刻収録するなどの試みが行われ、後期にはプリリズ要素を復活させる動きもみられるようになった。
      • これらの流れを汲み、次作の『キラッとプリ☆チャン』ではより大々的にプリリズ時代の要素やオマージュをアニメ・ゲーム共に導入するようになり、プリティーシリーズとしての一体性が意識されるようになっていく。

意図しないアニメのネタバレがある

  • 基本的にアニメと連動しているものの、アニメの放送日に合わせてアップデートされているわけではなく、本作の方が若干早くアップデートされるので、図らずもアニメのネタバレとなるケースがある。
    • 例えば、アニメで2チームに分かれて勝負するストーリーだった際に、片方のチームメンバーの楽曲のみ本作に収録されてしまったので、その時点で展開を察せるなど。
  • あくまでも、アニメは販促なのである程度は仕方ないかもしれない。
  • 神1弾(アニメ第3期)からはこういったネタバレが配慮されるようになり、基本的にアニメで放送された後に曲が追加されるようになった。

神ガチャの存在

  • 神1弾で登場した神ガチャスポット対応機は女児向けゲームとしては珍しく、筐体とガチャを連動させている。しかし、以下の点で一部から批判されている部分も。
  • ルーレットが当たりづらいこと。
    • ルーレットは一見目押しできるようにも見えるが、実際はルーレットが止まる際のスピードが微妙に変化するため、狙って当てるのは困難で、多く課金して当たらなかったユーザーから批判の声が聞こえたり*12
    • しかし、神ガチャが簡単に当たるようでは課金に繋がらないので仕方ないことではあるのだが。
  • そもそもルーレットを回すためのジュエルが品薄なこと。ジュエルは「サイリウムジュエルマイク」、「サイリウムジュエルマイク」を着せ替える「ジュエル&コーデセット」、ジュエルがパックに入っている「ジュエルパック」の3種類に収録されているのだが、このうち「ジュエルパック」は発売開始直後に売り切れが続出し、品薄と言う状況となっている。
    • 神ガチャスポットが何箇所もある都会ならともかく、地方ではジュエルの少ないと神ガチャをろくに回せないと言う状況に陥るため、品薄商法として批判の声もある。
  • あくまでも、ジュエルはなくても特に支障なくプレイ可能なため、そもそも無理してルーレットを回す必要は無いのであるが……。

排出率が非常に低いコーデの存在

  • 2015シリーズではおよそ100枚に1枚しか排出されない「ミステリーレア」のカードが存在していた。但し、既存のサイリウムコーデの色違いであり、1弾当たり2枚しか存在しなかったので、排出されればラッキー、といった程度であまり問題になっていなかった。
  • 神シリーズより、更にレアリティの高い「スーパーサイリウムレア」のカードが登場し、こちらは非常に物議を醸した。前述のミステリーレアよりは排出されやすいとはいえ(数十枚に1枚程度)、1弾当たり10枚前後存在し、さらにアニメ第三期の各キャラにおけるメインコーデであったため、何としてでも欲しい人が続出。排出率が低い上にダブることももちろんあり、プレイヤーからは怨嗟の声が湧き上がることに。
    • 一応フォローしておくと、神1弾よりカードの交換が可能となったため、積極的にプレイヤー間でのマイチケ(のコーデ)がトレードされることを想定したバランス調整が行われている可能性がある。

公式大会について

  • 稼動後しばらくは公式の大会は行われていなかったが、2年目の秋頃から各地のアミューズメント施設で行われるようになった。大会に参加すると、オリジナルのコーデのプリチケが貰える。
    • 本作には対戦モードは存在しないため、スコアアタックでの勝負となる。またメーカーが設定する規定点を越えられると、貰えるプリチケのデザインが異なる。
    • 初期の大会では既存のコーデの色違いが貰えるだけだったが、2年目最後の大会では色違いとはいえ前述のミステリーレアのコーデが貰えたため、大会参加希望者が定員を大幅に上回る事態になってしまい*13、各地で混乱が見られた。
  • 3年目の大会では「神アイドルグランプリ」と銘打たれてアニメと連動するイベント扱いとなり、神コーデと呼ばれるアニメにも登場する特別なコーデを大会毎に1つずつ貰えるようになった。
    • ただでさえ人が集まる大会で、特別なコーデを配布したものだから、参加希望者はさらに増え、もはや大会に参加することそのものが困難な状況にまで達してしまった。事態を重く見たメーカー側は、イベント時に件の神コーデを配布する、数ヵ月後に稼動する新弾にて神コーデを排出する、定員を増やすなど対策を講じているものの、問題の解決にはあまり繋がっていない。それどころか、参加希望者を捌くのがアミューズメント施設側での負担となっているからか、開催店舗は減少傾向にある。
    • やはり、プレイヤーなら誰しも欲しがるようなコーデを、大会で配布する手法そのものが誤っていたと言わざるを得ない。
  • 「神アイドルグランプリ」は全部で5回予定されていたが、このような問題点を抱えていたからか、最後の大会は筐体内のイベントとなり、店舗大会ではなくなった。
    • ……かと思いきや、タイムシリーズより、「アイドルタイムグランプリ」として店舗大会が復活。神コーデの場合と同様に、各大会でファララの時のコーデが1回ずつもらえる。一応、参加できない人への救済策として、筐体でも後日排出されることが前もって発表されている他、大会と同様の演出で遊ぶことのできる「アイドルタイムグランプリれんしゅうモード」が追加された。
    • しかし、それでも参加者は殺到し、「アイドルタイムグランプリ」は「神アイドルグランプリ」より少ない3回しか開催されなかった。4回目の大会で配るはずだったであろう「時のトップス」は筐体からの排出となり、その結果、「時のヘアアクセ」「時のスカート」「時のシューズ」は紙製の箔押しのカードが存在するのに、トップスだけ存在しないこととなってしまった。

スカートの中が見えるカメラワークがかなり少ない

  • 前作「プリティーリズム」では、ローアングルからスカートの中が見えるカメラワークが非常に多かったが、本作ではそれがかなり抑えられている。
  • 前作はフィギュアスケートをベースにしていたためスカートの中が見えることに違和感が少なかったが、本作ではスカートの中を見せる演出に必然性がないと判断されたのだろう。
    • この点は、「女児向けゲームとして健全さが向上した」と見ることもできる。
  • ちなみに、プリティーリズムではスカートの中にスパッツを履いていたが、プリパラでは中に履いているのはドロワーズになっている。

マイドリチケ必須のスコアアタック

  • 2015シリーズの末期、プレイ時に着用しているコーデがそのままドリチケにできる「マイドリチケ」というシステムがあった。
  • スターランクアップシステムではアクセサリの複製まではできなかったが、こちらはアクセサリの複製まで可能であったこと、さらに神1弾よりマネージャーが異なっていても、マイチケが使用可能となるように仕様が変わることもあって、わずか3ヶ月ほどでこのシステムは廃止された*14
  • このマイドリチケは、使用するとコーデボーナス2倍になるという仕様になっており、スコアアタックする場合では必須のカードとなっている。
    • 神アイドルシリーズにて追加されたスーパーサイリウムレアや神レアよりも、コーデのポイントが高くなるということもあって、ハイスコアランキングでは1年以上前の2015シリーズのコーデで埋め尽くされるという異常事態に。
    • マイドリチケは現在では入手不可であること、元々短期間でしか作成できなかったため、出回ってる枚数がそもそも少なく*15、オークションサイトでは高騰しているということもあって、本作のスコアアタックは完全に初心者お断りという状況になってしまった。
    • タイム2弾より、ようやく調整が入り、コーデボーナスは1.2倍に変更された。

問題点

カードの管理が面倒

  • 本作ではデータを呼び出すために必ずマイチケを読み込む必要がある。マイチケに記録されたデータが優先されるため「最新」のマイチケを読み込まないとセーブデータが巻き戻るなどの不都合が発生する。
  • マイチケ、トモチケ、ミルフィーコレクションなどサイズの異なるカードを使用するため、一般的なカードバインダーやカードケースなどでは管理し辛い。
    • お金は掛かるもののミルフィーコレクションは早々にマイチケにして、持ち歩かないようにするのも手段の一つ。
  • 公式で販売しているカードバインダーでは3種類ともファイリングできるが、均等に入れられるようになっているため、「ミルフィーコレクションを入れるスペースは余っているのに、トモチケを入れるスペースがない」ことも。
  • メーカー側もベストな収納方法に頭を悩ませているのか、公式で発売されているカードバインダーもデザインが定まっておらず、構造が頻繁に変更されている。
  • マイチケは一般的なTCGのミニサイズ*16より、2mmほど横に長いので、スリーブに入れるのに少々苦労する。カードの薄さが幸いしてか、無理をすれば入らなくもないのだが。
  • 2015 1stライブよりドリチケと呼ばれる通常の2倍の大きさのプリチケが排出されるようになった。つまり2倍の大きさのマイチケとトモチケがさらに追加された。
    • 本作で使用するカードの大きさは5種類となり、さらに管理を悩ませることに。一応、公式のバインダーでは収納できるようになっているものの……分類に工夫を要する局面が生じやすい点は、特に本作を始めたばかりの時、システムへの理解を困難にする側面が考えられ、収納を如何に工夫するかは本作のプレイを続ける際、ともすると最初の壁となる場合がある。

排出されるコーデに色違いがやたら多い

  • 基本的に排出される1つのコーデ当たり、2~4種類の色違いが存在する。高レアリティのコーデにも存在し、それらを集めるにはなかなか苦労する。
  • 微妙な色違いに微妙な名称違いも多く、持っているかどうか即座に判断し辛いのも困りもの。持っていないと思い印刷したら実は持っていたのはよくある話。
    • 一例を上げると2015 2ndライブで排出される「ぽわぽわピンキッシュイースターシューズ」「ぽんぽんフルーティーイースターシューズ」「ぽわぽわさわやかイースターシューズ」「ぽんぽんなのはなイースターシューズ」とか。似通った名称なため分かり辛い。

マイチケをトレードできなかった(※現在は解消済み)

  • 2015シリーズ ドリームパレード!までは他社のマイチケに保存されたコーデはプレイ時に読み取れなかった。
  • オンデマンドタイプのTCAGにおいて共通の問題点ではあるのだが、本作においてはとくに顕著で、コーデは基本的にトップス、ボトムス、シューズの3枚で1セットとなるので、統一したコーデを使いたければこの3枚を自力で入手する必要があった。ダブることももちろんあり、交換なしで自力で集めるのはかなり困難。
    • 持っていないカードほど出現率が上がるといった配慮も用意されていなかった。初期の頃はそれぞれのキャラの持ち歌で遊べば、そのキャラが使用するブランドのカードが出やすくなる配慮はあったが、排出されるカードの入れ替わりが激しい現在でもその仕様かは不明。
  • アクセサリ、アゲアゲアイテムは他人のカードでも使用可能となっていた。
+ 以下、マイチケによるコーデの交換が行えなかった時代にあった、状況の回避、緩和策について記す。
  • 1.玩具の「プリパス アイドルリンク」を使用する。
    • ゲーム開始時にプリパスとリンクさせることで、プリチケにしたコーデがプリパスに保存される。この保存したコーデが利用可能。プリパスはIDと紐づけられていないため、異なるID間でのコーデの再利用が可能だった。
    • 但し、プリパスに保存されている全てのコーデが使用できるわけではない。段階的に解放されるようになっているのだが、この解放が遅い。
  • 2.マイキャラの名前を同じにする。
    • IDが異なっていても、マイキャラの名前が同じであればコーデを共有出来る仕様を用いる方法。複垢を使用する場合であれば、この方法が一般的だった。
    • ただ、1人で複垢を作る場合はともかく、別プレイヤーと同じ名前になっているとはあまり考えにくい。
    • 稼働開始直後はゲーム中で使用するキャラの名前と、マイチケの名前が同じなら使い回せるバグが存在した。例えば「らぁら」を選択すると、「らぁら」と名前の書かれたマイチケが使用可能であった。このバグは既に修正済みであり現在は利用不可。
  • 3.3rdライブより追加されたマイマネージャーシステムを使用する。
  • 3rdライブからは同じ種類で同じ色のマネージャーのコーデに限り貸し借りができるようになった。
    • マネージャーは5種類、色は7色。つまり一致するのは1/35。同じ名前のプレイヤーに出くわすよりハードルは低いが、この確率ではそうそう一致しない。そのため、プレイヤーの間ではTwitterなどSNSを利用して、同じマイマネージャーのプレイヤーを探してのトレードが行われている。
    • どのマネージャーになるかはマイキャラの名前に依存するので、狙って選択することも不可。
    • 3rdライブの時点ではマネージャーは卵の状態であり種類を見分けるのが難しかったが、2015 1stライブより、孵化したのかウサギやネコなど動物の姿になった。
  • 前記の通り、神1弾以降は異なるマネージャーのマイチケの使用が可能となったため、現在この問題は解消されている。
  • マネージャーが同じ種類、または同じ色だった場合コーデボーナスが入るように変更された。
    • 本作のカードに印字されているQRコードにはいいね!やマイキャラパーツ、ゲームの進行度などのセーブデータも記録されているため、他人と安易に交換してもよいのか? との懸念はある。運営側では知人同士での交換とモラルを尊重している。
    • なお、公式大会では自分の名前のマイチケ、またはコーデチケでの参加が必須ルールとなっている。

その他

バカゲーっぽさ

バカゲーとして括れることほど全面的に押し出されているわけではないが、アニメ版がカオスアニメとして評されるほどシュールなギャグで満ち溢れていることもあってか、設定を共有する本作も、どことなくシュールで変な要素が多い。

  • やたらと濃いキャラクターたち
    • そもそも主役ユニットの3人の時点で、明るくて心優しい性格だが『かしこまっ!』という口癖がやたら印象的な主人公の「らぁら」、現実世界では堅物な委員長だがプリパラ世界では語尾が『ぷり』なポップアイドルに変貌する「みれぃ」、普段はゆるい性格だが 梅干し (レッドフラッシュ)を食べると一定時間だけクールになる「そふぃ」と、やたらキャラが強烈。
    • その他にも自称悪魔の「あろま」と自称天使の「みかん」の仲良しペア、プリパラの設定を活かして1人3役*17を演じる「のん」、まさかの男の娘な「レオナ」、元・囲碁の世界チャンピオンという異色の経歴を持ち口癖が『レッツイゴー』である「シオン」、完璧なエリートアイドルではあるが語尾が弱点な男装の麗人「ひびき」など、登場キャラの大半には妙に濃い設定が用意されている。ここに書いただけでもまだ一部であり、もはやアニメでのレギュラー勢はだいたい全員こんなノリである。
      • レオナはプレイアブルキャラクターの中で唯一の男性キャラであり、彼のために男子制服もコーデとして用意されている。もちろん他のキャラでも使用可能であるが。逆に彼にもフリフリの可愛らしいコーデを着せることも可能、というよりそちらの方が似合っていて、彼自身制服以外は可愛らしいコーデを好んで着ている。
      • また本来は案内役である「めが姉ぇ」もアップデートでプレイアブルキャラ化されたのだが、彼女ははほぼ無限に何人も存在しているという設定が存在し、それを活かして本作では例外的に「めが姉ぇ」のトモチケのみ何枚でも使用可能となっている。めが姉ぇ5人でドリームシアターライブをすることも可能であり、めが姉ぇ8人によるトモチケランウェイも可能。実際にやると正直かなり不気味。
  • おそらくゲーム史上初、マイキャラ(アバター)に語尾が設定可能
    • アイドルタイムシリーズより、マイキャラに語尾が設定可能となった。「~ッス」「~なの」「~にゃ」「~ダヴィンチ」などのマイキャラのセリフに語尾を付けることが可能。文字で表現されるのではなく、ゲーム中のマイキャラのボイスが語尾ありで聞ける。
    • アニメ版はやたらと語尾にこだわるエピソードが多くあるため、本作にもシステムとして採用されたのだと思われる。口調が設定できるゲームはあれど、語尾が設定できるゲームは極めて珍しいと思われる。
    • 語尾の情報はトモチケに保存されているため、他のプレイヤーから呼び出された場合ももちろん語尾付きで話す。
    • 語尾を設定すると、「プリパラアイドル頑張ります!」のセリフが「語尾アイドル頑張ります!」に変更される。どうやら「語尾アイドル」なるカテゴリが存在するらしい。
    • ある意味で本作の悪ノリを象徴するかのようなシステムであるため、続編の『キラッとプリ☆チャン』ではマイキャラの情報で唯一引き継ぐことができない要素となった。
  • ドリームシアター
    • 「ドリームパレード」のように汎用ステージでのライブとなってる曲は単に5人で行っているライブであるが、「トンでもSUMMER ADVENTURE」のように専用ステージが用意されているライブは、歌詞の内容に合わせてにステージの描写がコロコロ変わる。そしてこれらの曲は電波ソングに近いハイテンションな曲であるため、それをそのままステージにすると……?
      • 「トンでもSUMMER ADVENTURE」であると、まず船でダンスをしているシーンから始まり、遺跡のシーンへと移る。「あれはデカスイカ?」の歌詞に合わせて、巨大なスイカが現れ、それに乗ってダンスを続ける。スイカが遺跡にぶつかり、水が噴き出してくる。それと同時にクジラが乱入し、クジラの潮の上でライブを続行。最後はエアリーを出してて空を呼び、鐘を鳴らしてライブ終了。文字で説明すると、わけがわからないが実際にそういうシーンが次々移り変わるライブなのである。ちなみにこれらはステージ上のギミックのようで、周りにはサイリウムを持った観客がいる。
      • タイトルからして露骨なパロディの「ホワット・ア・ワンダプリ・ワールド」は、「タイタニック」や「マトリックス」など、往年の名作映画を次々パロディにしたステージで、どこかで見たような動きでダンスし、曲の雰囲気もその都度変化する。ゲーム中では聞けないが2番はミュージカルのような内容となっており、コロコロ変わる曲調で忙しない曲となってる。
  • キワモノコーデ
    • 前述のとおり、本作では派手なコーデや奇抜なコーデが多いが、そんな呼び名では括れないくらいのヘンテコなキワモノコーデも一定数存在する、
    • 最たるものでは「ビックリはにわワンピ」であろうか。一般的にイメージされる埴輪そのままのデザインのワンピースとなっており、見た目のインパクトが凄い。
    • その他、キワモノコーデの一例を紹介する。
      • サプライズ☆バースデーコーデ:スカートの部分が誕生日ケーキをあしらったものとなっており、「HAPPY BIRTHDAY」と派手に書かれてたり、周りにはロウソクが付いてるコーデ付いている。動きづらそう。
      • そふぃクラゲコーデ:ドレスの部分だけなら白いシンプルなワンピースなのだが、ヘアアクセが顔の何倍もあるクラゲになっている。しかも触手のおまけ付き。巨大すぎるおかげで、プリチケに印刷される際には高確率で一緒に写っている他のキャラの顔を隠してしまう事態に。
      • エスコートパールコーデ:「ひびき」が着用するために用意された燕尾服のようなコーデであり、正面から見ればコーデそのものは普通。……なのだが、背中にデカデカと「ひびき」像がプリントされているという代物。あんた、どんだけ自分のことが好きなの。
  • ロード中のキャラボイス
    • 本作のロード時間は比較的長く(とくにライブが始まる前)、それを紛らわすためなのかロード中にはキャラが一言二言喋ってくれる。
      • 稼働直後にはこのような機能はなく、稼働から1ヶ月ほど後のアップデートにてクマのキャラボイスのみが追加され、その後2014シリーズ2ndライブにて今の形式になった。
    • このキャラボイス、自己紹介のような当たり障りのないものもあるが、どうにもネタくさいものが非常に多い。以下に一例を紹介する。
      • ロード時間の長さをネタにするもの
        「のろい、のろーい、我の呪いで読み込み時間などあっという間に終わらせて見せよう」 (byあろま)
        「パプリカ学園校則、読み込み中に焦ってはならない!」 (byみれぃ)
        「計算によると、もうすぐ読み込み完了ね!」(同上)
      • アニメのネタを引っ張ったもの
        「マイタケを……じゃなかった、マイチケをスキャンしてコーデするわよ」(同上)
        「語尾カットホンが壊れただと!? 安藤!安藤ー!!」(byひびき)
      • 別のアニメをネタにしたもの
        「すごーい!あなたもシュガーレスなフレンズなんだね!たーのしー!」 (byのん)
        「変わるわよ!レッドフラーーーーッシュッ!!」 (byそふぃ)
        「安藤!安藤はいるか!安藤怜!あんどーれー!!」 (byひびき)
      • プリティーリズムに関するネタ
        「プリパラ、ライジーング!」
        「プリズムストー……じゃなかった、プリチケをスキャンしてコーデしてね」
    • ずっトモ!アイドルペアモードでは特定の組み合わせのキャラ(分かりやすいところではドロシーとレオナ)でプレイすると、専用のキャラボイスが流れるようになっている。

総評

オンデマンドタイプの新筐体、全面的に推しだしたアイドル要素、プリティーリズムとの互換性の手堅さに加え、プリチケなど数々の新機能を搭載し、タカラトミーアーツの本気が感じられるゲーム。 実際の人気についても大ヒットと言って良い結果となった。*18

前作にあたるプリティーリズム末期では女児向けTCAGのシェアをアイカツに大幅に奪われていたが、本作のヒットによりシェアを大きく回復することに成功。以後、女児向けアーケードゲームの市場はプリパラ(プリティーシリーズ)とアイカツシリーズでほぼ二分されるという状況が2010年代の中盤から2020年代初頭にかけて続くこととなる。

また、その他メディアミックス面もアニメ版の好評をはじめとして成功を収めたこともあり、コンテンツとしての人気も確立。*19単なるプリティーリズムの後継作品という立ち位置に留まらず、次作「プリチャン」や次々作「プリマジ」へ続く『プリティーシリーズ』ブランドとして人気女児向けシリーズの一角としての地位を築くことにも繋がっていった。

最大のライバルであるアイカツ!シリーズと並んで、2010年代中盤の女児たちの記憶に強く残ったであろう作品である。


余談

  • 稼働と同時期に同名のアニメも開始。
    • 本作のメインキャラクター6人(主人公ユニット3人+ライバルユニット3人)は、それぞれ声優グループ「i☆Ris」のメンバー全員が担当している。また3期までの殆どのオープニング曲も担当している*20。一方で前作にて結成されたガールズユニット「Prizmmy☆」も続投しており、こちらはエンディング曲を担当*21。どちらの楽曲も本作にも収録されていた。
    • アニメ第4期(『アイドルタイムプリパラ』)では「わーすた」のタイアップ曲も新たにOP曲に採用された。
    • 主人公のらぁらを筆頭にキャラの可愛らしさ、CGによるライブシーンのクオリティの高さ、そして何よりも圧倒的な狂気カオスを極めた展開により人気を博した。このアニメ版のカオスさは、上述のようにゲーム本編にもバカゲー要素として少なからず影響を与えていた。
  • 『ブキガミ』との関係性
    • 同日に同一筐体で稼働した兄弟機(姉弟機?)なこともあり、コラボが行われている。
      • プリパラ側ではブキガミのキャラが描かれたコーデや、ブキガミのキャラがアゲアゲアイテムとして登場し、ブキガミ側ではプリパラでも使用可能なヘアアクセが登場する(ブキガミ側でも使用可能。こちらではボーナスチップ扱い)。
      • 他にもローソンにて、ロッテ商品とコラボが行われた時、表面がプリパラで、裏面がブキガミのプリチケが配布された。
    • ブキガミを語る上で外せないのが、本作の機能制限版の筐体の『プリパラライト』の存在である。
      • 本作のヒットは予想以上だったらしく、早急の筐体増台が望まれていたのだが、新筐体なため、急に数を用意できなかったと思われる。そこで目を付けられたのが同一筐体で稼働していたブキガミであり、一部機能の制限された『プリパラライト』へコンバートされた。
      • 基本的にブキガミに搭載されていない機能は使えない。具体的に言えば、プリパスとのリンク、プリズムストーンの読み込み、イヤホンの接続、カメラ機能。
      • プリパラの目玉機能がオミットされているため、かなり急ごしらえのコンバートだったと窺える。
      • カメラが付いていないことにより、プレイ開始時に写真を撮る確認をする必要がなくなったため、通常の筐体と比較すると若干テンポよく遊べる。
    • 『ブキガミ』はあまり人気が出なかったのか、稼働して1年も経たないうちに稼働終了が決まってしまった。そのため、『ブキガミ』筐体を流用した『プリパラライト』がさらに増えることに。
      • その後、プリチケ筐体を使用したゲーム『僕のヒーローアカデミア 激突!ヒーローズバトル』が2016年4月から稼働開始することになったため、今度は『プリパラライト』からこの「ヒロアカ」に改造される筐体が登場することに。ちなみにこの「ヒロアカ」のゲームにはトモチケとほぼ同じような「マイヒーロー名刺」というシステムが搭載されている。そのためか、公式サイトでは「何かに似てる気がする…って? HEY! そいつは気のせいだッ!」などとネタにされた。
  • コラボを行うことにも積極的であり、前述の『ブキガミ』や「リカちゃん」のような自社コンテンツから、「すみっコぐらし」や「名探偵コナン」、果てはメイン層どころか、下手するとその親御世代すら置いてけぼりを食らう「魔法の天使クリィミーマミ」とのコラボもあった。
    • ゲームが関わらないアニメのみのコラボではあるが、「東京消防庁」や「JA全農」など、謎のコラボも多い。一応後者は第4期における主人公のひとりである「夢川ゆい」が米が大好きという設定であることに因んだものではあるが…。
    • 「JA全農」とコラボしたこともあってか、飯舘村のふるさと納税の返礼品として、ゆいがプリントされたパッケージのお米と、飯舘村のプリパラアイドル「たてこちゃん」のトモチケが登場した。
  • ユーザー登録数が100万人を突破したことを記念し、99%純金で出来たプリチケが制作された。各種イベントなどで展示するほか、2016年2月にはキャンペーンの商品となった。
    • 過去にはダイヤモンドが埋め込まれたプリズムストーンが製作された。タカラトミーアーツはどうも派手な物が好きな模様。本作にもやたらと金ピカのコーデが多いのも、ひょっとすると……。
  • 稼働終了後はしばらくの間、プリズムストーン原宿店にて1台だけ稼働していたが、プリパラ5周年記念ということで、2019年の初夏辺りからロケテストの名目で一部のモーリーファンタジーにて期間限定で稼働後、全国のプリズムストーンでも稼働するようになった。
    • これらはあくまでも店舗を限定した特別扱いとしての再稼働であったのだが、稼働終了から1年半ほど経つ2019年10月17日から筐体デザインを一新した『プリパラ オールアイドルシリーズ』として全国の店舗で正式に再稼働が始まった。詳細は後述。

プリパラ オールアイドル

【ぷりぱら おーるあいどる】

ジャンル トレーディングカードアーケードゲーム
対応機種 アーケード
発売元 タカラトミーアーツ
開発元 タカラトミーアーツ、シンソフィア
稼動開始日 2019年10月17日
料金 1プレイ:100円
判定 良作
ポイント まさかの再稼働
プリティーシリーズ

概要(オールアイドル)

続編の『キラッとプリ☆チャン』の新規稼働により、稼働終了した『プリパラ』がリニューアルして1年半ぶりに再稼働。
ベースは最終弾のタイム7弾となっており、定期的にアップデートが行われ続けている。


プリパラからの変更点、追加点

リズムゲーム

  • 遊べる曲は前作とほぼ同様であるが、ゴールドディスク(3ボタンモード)で選べる曲がライブ1弾の段階ではかなり減らされており、ゴールドディスクにしかない歌唱担当違いの曲は遊ぶことはできなかった。
    • これは弾を追うごとに少しずつ解放されており、現在は全て解放されている。
  • 一部、新曲も追加されている。既存の歌唱違いの曲もあるが、完全に新規の曲もある。
    • 主に「劇場版プリパラ み~んなでかがやけ!キラリン☆スターライブ!」の曲が追加で収録されている。この劇場版では大量の新規曲があったものの、公開直後にアニメの方で舞台の変更により主要キャラの入れ替えがあったため、これまで筐体に収録される機会がなかった。
  • 前作稼働終了直前に発売した『オールアイドルパーフェクトステージ!』で導入された新機能が逆輸入されている。
    • プリパラチェンジやサイリウムチェンジを行う際の演出は、従来であれば最新の玩具を使用したものに統一されていたが、各シリーズごとの玩具に変更されている。
      • 着用しているコーデによって、各シリーズの玩具に変更されていると思われる。例えば、2014シリーズのコーデであれば、「プリパス」というスマホ型玩具、2016シリーズのコーデであれば「サイリウムジュエルマイク」など。
    • 神チャレンジライブ、スーパーアイドルタイムはリズムゲーム終了時にそれぞれランダムで発生する。
      • 従来では発生の可否の演出があったがなくなっている。ただし、発生する場合はロード中の画面が違うので、それで判断することができる。
  • 男プリでは一部の楽曲のサイリウムチェンジで"めが兄ぃ"が和太鼓を鳴らす演出が追加されている。この演出後、それ以後のリズムゲームでは、ボタンを押した音が太鼓の音に代わる。インパクトが凄いので一見の価値あり。
  • 「パーフェクトダンシングver.」というバージョンの楽曲の追加。この楽曲ではアピール時も、決まったモーションではなくダンスが続けられる。
    • ただし、サイリウムチェンジは普通に行われるので、ダンスのみというわけではない。

筐体

  • かつて「プリパラライト」で使用されていた簡易版のプリチケ筐体が使用されている。そのため、カメラやイヤホンジャックは存在していない。
  • プリチケ筐体では、ネオジオやNESiCA筐体のように複数のタイトルを稼働させる機能はあるが、本作ではその運用は行われず、あくまでも『プリパラ』単体としての復活である。
  • プリパラ稼働終了後は、プリパラライトは『僕のヒーローアカデミア 激突!ヒーローズバトル』へコンバートされたが、本作ではそのヒロアカから再度コンバートされている形となっている。
    • 本作稼働によりプリチャンが減らされるという誤解を防ぐため、公式で「プリチャンの台数はそのまま」とアナウンスされた。
  • QRコードを使用する玩具を除き、「プリパス」などすべてのプリパラ玩具は使用不可となっている。
    • 前述のように「プリパラライト」の筐体を使用しているためハードウェア的に玩具と連動できないという事情もある。
    • ジュエルやアゲアゲアイテムはQRコードを用いているが使用不可能となっている。純粋にレギュレーションの変更だろうか。

プリチケ

  • ゲーム終了時、排出されるコーデは4種類となっている。選択画面の、左2枠が稼働弾のコーデ、右2枠はプリパラの全コーデからランダムで選出されたコーデとなる。
    • 右2枠については、いわゆる闇鍋状態となっており、大会で配布されたコーデや地域限定コーデ、玩具として発売されたコーデなど、本当にあらゆるコーデが排出される。
  • 稼働弾のコーデも大半は再録であり、一部のスーパーサイリウムレアの色違いが新規コーデとして出力されている。新規のデザインのコーデは存在しない。
  • プリチャンのコーデは使用不可。プリチャンではプリパラのコーデの再録もされているが、それらに関しても使用不可。

マイキャラ

  • プリパラにて作成していたセーブ(プリチケに記録されている情報)はそのまま使用できる。引き継ぎの説明等はなく、1年半のブランクなどなかったかのようにプリパラのゲームが再開される。いいね!やコインの数、その他コインショッピングで購入したものも引き継がれている。
  • プリチャンで作成したマイキャラもそのまま使用できる。使用するにはプリチャンの「フォロチケ」と、マイキャラの「プリ☆チャン会員証」が必要。
    • 元々はフォロチケのみで使用できる想定であったが、他人のマイキャラが安易にコピーされることを防ぐため、稼働直前で仕様が変更された。
    • プリチャンから引き継いだ場合、いいね!は0からのスタートとなる。
  • プリチャンではマイキャラの音声が2つ追加されており(ひびきの音声とあろまの音声)、引き継ぐとプリパラ側でも追加の音声がそのまま使用できる。
    • 追加の音声については語尾は未対応。ひびきの声で語尾を付ける嫌がらせはできない。

フォトチケ

  • プリパラのイラストや、タカラトミーが展開している特撮『ひみつ×戦士 ファントミラージュ!』のカードが排出できる。このモードで排出されるのは「トレーディングカード」であり、ゲームでは使用できない。
    • プリパラのイラストはサービスが終了したスマホアプリの『プリパラ プリパズ』から採用されている。

※基本的に『プリパラ』と同一であるため、評価点・問題点については上記のプリパラの記事参照。以下の内容は本作のみの評価である。

評価点(オールアイドル)

復活したことそのもの

  • 本作の評価点はこれに尽きる。というのも、カードの自動販売機の体裁を取っているトレーディングカードアーケードゲーム(TCAG)の筐体は、あくまでも店舗へのレンタルという形で稼働しているため、メーカー側が稼働終了すると筐体は回収されてしまい、どうやっても遊ぶことはできないからである。
  • TCAGは通常のアーケードとは違い、排出されるカードのサポートを続ける必要がある。また筐体も稼動終了後は別ゲーム用に切り替え済みであることが多い点もあり、再開のハードルは高い。事実、今まで稼働再開にこぎ着けたTCAGは存在しない。
    • 本作の場合、汎用のロール紙を台紙にしているためカード面でのサポートが不要であること、プリチケ筐体の他タイトルがいまいち振るわなかったことが、稼働再開できた要因であろうか。
  • さらに言うと、本作は続編の『キラッとプリ☆チャン』も稼働中であるため、自社タイトル同士で争いになってしまうのも再開する際に問題となる。今回はそれをも乗り越えての復活である。
    • 問題点(後述)でも触れるが、既にカード資産を持っている既存プレイヤーをターゲットにすることや、玩具を発売しないことにより導線を塞ぐことで、極力競合しないようにはされている。
  • 単に復活したというだけでなく、定期的にコンテンツのアップデートが行われ続けているのも評価点である。

問題点(オールアイドル)

コーデを自力で揃えることが困難

  • 弾ごとに排出される再録カードが変更されるが、数がとにかく多く、揃えるのが難しい。定期的に切り替わるため、気長に集めるのも困難。
    • ただでさえ出辛いスーパーサイリウムレアの新規コーデは、困難を極める。
  • 右2枠に関しては前述のとおり、完全に闇鍋状態なので、自分の持ってないコーデが来たらラッキー程度という期待しかできない。
  • これまではコーデが揃わなくても新規プレイヤー用のコーデセットやちゃおの付録、公式ファンブック等からコーデ一式を入手して、そこから始めるという流れもあったのだろうが、現在それらはないので……。
    • この辺りは、プリチャンとは競合しないための配慮が垣間見える。つまるところ、本作は新規プレイヤーに門戸を開かず、カード資産を十分持っているプレイヤーに遊んでほしいのだろう。
  • ドリチケであればコーデ一式は揃うので、本作を始める場合であれば、まずドリームシアターを遊ぶことを推奨する。

総評(オールアイドル)

TCAGは稼働終了したら遊べなくなるというある種の暗黙の了解を打ち破り、まさかの復活を果たすことができた本作。
後継作の『キラッとプリ☆チャン』が作品の方向性の違いや稼働初期のバグの多さなどでスタートダッシュに躓き、一定のファン離れを引き起こしつつあったという事情もあり、本作の復活は大いに歓迎された。
後述のように現在は今度こそ本当に終了を迎えているが、一度でも復活できたこと自体、プリパラのコンテンツが如何に強かったのかを示す証左なのかもしれない。

余談(オールアイドル)

  • 2020年9月にスマートフォン向けアプリゲーム『アイドルランドプリパラ』の配信が発表された。
    • 当初は2021年春配信予定だったが、その後延期を繰り返し、2023年8月18日に配信開始した。
    • またアプリ配信と連動して、TVアニメシリーズの事実上の続編となる同名の新作Webアニメの制作も決定。当初はアプリと同じく2021年春配信予定だったが、アプリの配信延期に伴い、アプリに先駆けて2021年に第1話と第0話のみYouTubeにて先行公開。その後は第3話まで同様に公開され、アプリの配信開始後は第4話以降も概ね月に1話ペースでアプリ内で配信されている。
  • 2022年2月28日をもって続編の『キラッとプリ☆チャン』とともに稼働終了となった。2022年3月以降は全国のプリズムストーンショップのみで継続して稼働している。ただし公式なサポートは終了しているため、プレイ中何かトラブルが発生しても返金しかできない点には注意。
  • しかし、そんな『オールアイドル』も残念ながらも長くは続かず、2024年3月6日にてプリズムストーンショップ内での稼動終了のお知らせが発表された。
    • これにより、約10年に渡り稼働を続けてきた元祖『プリパラ』についに終止符を打つこととなった。
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最終更新:2024年03月06日 22:53

*1 本名は「クラウス・ヘンリック・ポンシェッター・フォン・ボーゲル・シュトローベル・キャッシュ・デ・ラ・マネッチャ三世」。ちなみにこの本名が印刷された名刺がアゲアゲアイテムとして登場する。

*2 勘違いされがちだが、ミルフィーコレクションは本作のために設計された玩具ではない。元々は「きらりん☆レボリューション」のキャラクター商品として発売されていたものである。ちなみにゲームでは使用できないが『プリティーリズム』のキャラクター商品としても発売されている。

*3 神アイドルシリーズ以降は、子会社である「タカラトミーアーツ」からのみの発売となっている。

*4 アニメに限って言えば、『プリティーリズム・ディアマイフューチャー』に登場した「プリズムアクト」に近い。

*5 2015 1stライブのみ3人

*6 厳密に言えば、11回のうち、3回はランダムでコーデが排出される。固定されたコーデの排出は8回であり、2セット揃うようになってる。

*7 通常は1プレイで300コイン弱しか手に入らないので、相当な回数をプレイしないと33333コインを集めるのは不可。

*8 特に髪の毛の質感などは違いが分かりやすい。

*9 おそらくスターシステムの一環であり、人格面は別人と思われる。

*10 前述のような映画や3DS移植作など前作とコラボする機会こそ多少は存在したが、「プリパラ」自体の中に前作の要素が入ってくることは少なかった。

*11 あくまでスターシステムなので本人ではない並行世界の別人である。また原典が「上葉みあ」であるのに対しプリパラでは「華園みあ」と、フルネームも異なることで別人なのが明確にされている。

*12 逆に少ない金額でルーレットを当てたユーザーもいるので、当たるかどうかは完全に運任せである。

*13 定員20人に対して100人前後が集まるなどがザラ

*14 神1弾に変わる1ヶ月ほど前に廃止されており、仕様変更がアナウンスされる前だった。おそらく駆け込みで大量に複製されるのを防ぐためと思われる。

*15 スコアアタックで使用するならば、コーデやヘアアクセのレベルが最高値のものが必須になるため、さらに少ない。

*16 アイカツや遊戯王と同サイズで、大きさは「86mm×59mm」。マイチケは「86mm×61mm」。ミニサイズ用のスリーブは「87mm×62mm」での設計が多いので、少し入れづらいが一応入る。

*17 本人も登場するため、厳密に言えば1人4役

*18 稼働半年で100万ユーザーを突破し、2014年のキッズアーケードゲームとしては当時大ブーム中の妖怪ウォッチシリーズのアーケード版『妖怪ウォッチ ともだちウキウキペディア』に次ぐヒットを記録した。その後も順調に増加し、3年目となる2017年時点ではユーザー登録数は300万人を突破。

*19 プリパラの専門店『プリズムストーンショップ』が各地に展開され、3DS版やスマホアプリでの派生作品も複数登場。変わった展開としてはキャラクターケーキ(株式会社あにしゅがより発売される本作キャラクターの描かれたホールケーキ)や先述のそふぃの梅干し好き設定に基づいた「レッドフラッシュ」と名付けた梅干しの販売(岡畑農園より発売されている甘みのある梅干し。ライブやミュージカルのお土産になったことも)なんてものもあった。

*20 1曲のみ非タイアップのキャラソンのOPが存在する。

*21 なお「Prizmmy☆」は第2期を最後に降板し、以降のEDは専らキャラソンが中心となった。