【ぷりぱら】
ジャンル | トレーディングカードアーケードゲーム |
対応機種 | アーケード |
発売元 | タカラトミーアーツ |
開発元 | タカラトミーアーツ、シンソフィア |
稼動開始日 | 2014年7月10日 |
料金 | 1プレイ:100円 |
判定 | 良作 |
プリティーシリーズ |
『プリティーリズム(以下『プリリズ』)』の後継作であり、同日に稼働開始した『ブキガミ』と共にタカラトミーアーツの汎用アーケード筐体『プリチケ』のローンチタイトル。
前作に引き続き、女児を対象とした、コーデによる着せ替えを楽しむリズムゲームのTCAG(トレーディングカードアーケードゲーム)となっている。
「みんなともだち!! みんなアイドル!!」のキャッチコピーの通り、今作ではアイドル要素を前面に押し出しており、ライバル作品の『アイカツ! -アイドルカツドウ!-(以下『アイカツ』)』から強い影響を受けていると思われる要素も多い。
『プリチケ』は『モンスター烈伝 オレカバトル』と同様に、その場でカードを印刷して排出するオンデマンドタイプの筐体であり、女児向けタイトルでこのタイプの筐体を採用するのは本作が初となる。
なお、この筐体から排出されるカードも「プリチケ」と呼ばれる。紛らわしいため以降の記事内では、とくに明言しない限り「プリチケ」は本プリパラ筐体からプレイの最後に排出されるカードを指すものとする。
なお、記事内においては『プリパラ』は最終バージョンである"タイム7弾"を、『プリパラ オールアイドル』は最終バージョンである"ライブ12弾"をそれぞれ基準として解説している。
大幅にパワーアップしたグラフィック
アニメとの連動要素の強化
トモチケによるプレイヤー同士のコミュニケーション
ショップによるお買い物要素
『プリティーリズム』との後方互換
+ | プリズムストーンの「交換(プリチケ化)」や方法 |
マイキャラが可愛い
良くも悪くもプリティーリズムとは別物
意図しないアニメのネタバレがある
神ガチャの存在
排出率が非常に低いコーデの存在
公式大会について
スカートの中が見えるカメラワークがかなり少ない
マイドリチケ必須のスコアアタック
カードの管理が面倒
排出されるコーデに色違いがやたら多い
マイチケをトレードできなかった(※現在は解消済み)
+ | 以下、マイチケによるコーデの交換が行えなかった時代にあった、状況の回避、緩和策について記す。 |
バカゲーっぽさ
バカゲーとして括れることほど全面的に押し出されているわけではないが、アニメ版がカオスアニメとして評されるほどシュールなギャグで満ち溢れていることもあってか、設定を共有する本作も、どことなくシュールで変な要素が多い。
オンデマンドタイプの新筐体、全面的に推しだしたアイドル要素、プリティーリズムとの互換性の手堅さに加え、プリチケなど数々の新機能を搭載し、タカラトミーアーツの本気が感じられるゲーム。 実際の人気についても大ヒットと言って良い結果となった。(*18)
前作にあたるプリティーリズム末期では女児向けTCAGのシェアをアイカツに大幅に奪われていたが、本作のヒットによりシェアを大きく回復することに成功。以後、女児向けアーケードゲームの市場はプリパラ(プリティーシリーズ)とアイカツシリーズでほぼ二分されるという状況が2010年代の中盤から2020年代初頭にかけて続くこととなる。
また、その他メディアミックス面もアニメ版の好評をはじめとして成功を収めたこともあり、コンテンツとしての人気も確立。(*19)単なるプリティーリズムの後継作品という立ち位置に留まらず、次作「プリチャン」や次々作「プリマジ」へ続く『プリティーシリーズ』ブランドとして人気女児向けシリーズの一角としての地位を築くことにも繋がっていった。
最大のライバルであるアイカツ!シリーズと並んで、2010年代中盤の女児たちの記憶に強く残ったであろう作品である。
【ぷりぱら おーるあいどる】
ジャンル | トレーディングカードアーケードゲーム |
対応機種 | アーケード |
発売元 | タカラトミーアーツ |
開発元 | タカラトミーアーツ、シンソフィア |
稼動開始日 | 2019年10月17日 |
料金 | 1プレイ:100円 |
判定 | 良作 |
ポイント | まさかの再稼働 |
プリティーシリーズ |
続編の『キラッとプリ☆チャン』の新規稼働により、稼働終了した『プリパラ』がリニューアルして1年半ぶりに再稼働。
ベースは最終弾のタイム7弾となっており、定期的にアップデートが行われ続けている。
※基本的に『プリパラ』と同一であるため、評価点・問題点については上記のプリパラの記事参照。以下の内容は本作のみの評価である。
復活したことそのもの
コーデを自力で揃えることが困難
TCAGは稼働終了したら遊べなくなるというある種の暗黙の了解を打ち破り、まさかの復活を果たすことができた本作。
後継作の『キラッとプリ☆チャン』が作品の方向性の違いや稼働初期のバグの多さなどでスタートダッシュに躓き、一定のファン離れを引き起こしつつあったという事情もあり、本作の復活は大いに歓迎された。
後述のように現在は今度こそ本当に終了を迎えているが、一度でも復活できたこと自体、プリパラのコンテンツが如何に強かったのかを示す証左なのかもしれない。
*1 本名は「クラウス・ヘンリック・ポンシェッター・フォン・ボーゲル・シュトローベル・キャッシュ・デ・ラ・マネッチャ三世」。ちなみにこの本名が印刷された名刺がアゲアゲアイテムとして登場する。
*2 勘違いされがちだが、ミルフィーコレクションは本作のために設計された玩具ではない。元々は「きらりん☆レボリューション」のキャラクター商品として発売されていたものである。ちなみにゲームでは使用できないが『プリティーリズム』のキャラクター商品としても発売されている。
*3 神アイドルシリーズ以降は、子会社である「タカラトミーアーツ」からのみの発売となっている。
*4 アニメに限って言えば、『プリティーリズム・ディアマイフューチャー』に登場した「プリズムアクト」に近い。
*5 2015 1stライブのみ3人
*6 厳密に言えば、11回のうち、3回はランダムでコーデが排出される。固定されたコーデの排出は8回であり、2セット揃うようになってる。
*7 通常は1プレイで300コイン弱しか手に入らないので、相当な回数をプレイしないと33333コインを集めるのは不可。
*8 特に髪の毛の質感などは違いが分かりやすい。
*9 おそらくスターシステムの一環であり、人格面は別人と思われる。
*10 前述のような映画や3DS移植作など前作とコラボする機会こそ多少は存在したが、「プリパラ」自体の中に前作の要素が入ってくることは少なかった。
*11 あくまでスターシステムなので本人ではない並行世界の別人である。また原典が「上葉みあ」であるのに対しプリパラでは「華園みあ」と、フルネームも異なることで別人なのが明確にされている。
*12 逆に少ない金額でルーレットを当てたユーザーもいるので、当たるかどうかは完全に運任せである。
*13 定員20人に対して100人前後が集まるなどがザラ
*14 神1弾に変わる1ヶ月ほど前に廃止されており、仕様変更がアナウンスされる前だった。おそらく駆け込みで大量に複製されるのを防ぐためと思われる。
*15 スコアアタックで使用するならば、コーデやヘアアクセのレベルが最高値のものが必須になるため、さらに少ない。
*16 アイカツや遊戯王と同サイズで、大きさは「86mm×59mm」。マイチケは「86mm×61mm」。ミニサイズ用のスリーブは「87mm×62mm」での設計が多いので、少し入れづらいが一応入る。
*17 本人も登場するため、厳密に言えば1人4役
*18 稼働半年で100万ユーザーを突破し、2014年のキッズアーケードゲームとしては当時大ブーム中の妖怪ウォッチシリーズのアーケード版『妖怪ウォッチ ともだちウキウキペディア』に次ぐヒットを記録した。その後も順調に増加し、3年目となる2017年時点ではユーザー登録数は300万人を突破。
*19 プリパラの専門店『プリズムストーンショップ』が各地に展開され、3DS版やスマホアプリでの派生作品も複数登場。変わった展開としてはキャラクターケーキ(株式会社あにしゅがより発売される本作キャラクターの描かれたホールケーキ)や先述のそふぃの梅干し好き設定に基づいた「レッドフラッシュ」と名付けた梅干しの販売(岡畑農園より発売されている甘みのある梅干し。ライブやミュージカルのお土産になったことも)なんてものもあった。
*20 1曲のみ非タイアップのキャラソンのOPが存在する。
*21 なお「Prizmmy☆」は第2期を最後に降板し、以降のEDは専らキャラソンが中心となった。