タイムクライシス4

【たいむくらいしす ふぉー】

ジャンル ガンシューティング
対応機種 アーケード(SYSTEMスーパー256)
発売元 バンダイナムコゲームス
開発元 ネクスエンタテインメント
稼働開始日 2006年
判定 良作
ポイント 前作から順当に進化したゲームシステム
爽快感は増したが、元来の硬派さは消滅
意外に難しいステージ1-1
タイムクライシスシリーズ

概要

ガンシューティングの人気シリーズ『タイムクライシス』シリーズの第4作。開発は前作に引き続きネクスエンタテインメントが担当。
多数の新システムを追加した前作の『3』をより発展させた内容から、今なお多数のファンから支持を得る人気作。


ストーリー

「米軍の極秘兵器が不正取引により、欧州のテロ組織へ流出されようとしている」という情報をキャッチした米軍統合監察部と欧州連合(EU)。
統合監察部所属のウィリアム・ラッシュ大尉は不正取引の情報収集と阻止の為、同部所属の女性オペレーター:エリザベス・コンウェイ中尉の指示の元、
テロ組織のアジトであるカリフォルニア州の埠頭へ強行捜査を行い、謎のテロ組織の存在と、米軍の極秘生物兵器『テラーバイト』の存在を知る。

そんな中、EUの国際諜報機関「VSSE」は米軍との合同捜査の為、エージェントのジョルジョ・ブルーノとエヴァン・ベルナールをカリフォルニア州に派遣。
2人は到着早々に待ちぶせていたテロリスト達の強襲を受け、謎の生物兵器の前に窮地に陥るが、待ち伏せの情報を知って駆けつけたラッシュに助けられる。
ラッシュから先ほどの生物兵器が米軍の極秘兵器「テラーバイト」である事を知った2人は、ラッシュらと共にテロリストを追撃、リーダーらしき男を倒すも、
その装備類から謎のテロ組織の正体が何らかの目的で「テラーバイト」を強奪、母国に反旗を翻した米軍特殊部隊『ハーメルン大隊』である事が明らかとなる…。


ゲームシステム

今作も、「ペダル操作(遮蔽物に隠れる)を駆使して、アクションポイント内の敵を時間内に倒して進んでいく」というシリーズのコンセプトを踏襲している。
基本的には多数の新システムを追加した『3』をベースにしており、そこに新システムが追加された形になっている。

  • 武器チェンジ機能
    • 前作同様、標準装備で装弾数9発・リロードで無制限に使えるハンドガンの他に、連射が効く「マシンガン」や、攻撃範囲の広い「ショットガン」に加え、威力と攻撃範囲に優れる切り札の「グレネード」といった弾数制限があるサブウェポン3種を併せた計4つを切り替えて戦う。
    • 前作ではハンドガンの上位互換と言える性能だった「マシンガン」と「ショットガン」だが、本作では若干の弱体化調整がなされた。
      • 前者は「最大所持弾数が300発に増加した反面、1発の威力は前作より落ち、耐久力がある敵に対しては不利」に、後者は「威力は据え置きだが連射速度が大幅に低下」した。
        ハンドガンでも戦いやすくなったといえるが、後述の「強化装甲兵」や「テラーバイト」等サブウェポンが活躍する場面はきちんと用意されている。
    • サブウェポンの弾薬入手方法も「黄色のアイテム兵を撃って倒す*1」と概ね前作から踏襲。
      • 加えて本作は、強化装甲兵を倒しても弾薬を入手できるようになった。また、スカラベ型テラーバイト(後述)登場シーンでは、マシンガンの弾数が一定数を切ると、ラッシュが「予備の弾を渡す」と言って、こちらのマシンガンの弾を一定数補充してくれる(一部例外シーンもあり)。
  • 敵兵
    • 敵兵士に関しては前作とほぼ同様で、一般兵の色は白に変わり、黒色の「隊長兵」も『2』から復活したが、前作で特に印象的だった所謂「爪兵」「火炎放射兵」はリストラされてしまっている。
      厳密には『3』までいた「マシンガン兵」もいなくなったものの、同じ「マシンガンを使用する、耐久力のある敵兵」のポジションに「強化装甲兵」「テラーバイト操縦兵」が追加されている。
    • 強化装甲兵は高い耐久力を持つが、動きが鈍重で積極的に前に出てくれるおかげでショットガンを全弾当てれる的にできる他、一定のダメージを与えるとよろけて動きを止める。テラーバイト操縦兵はそれ自体も耐久力を持っている他、防弾盾を持っており攻撃を防いでくる。
    • 本作では「手榴弾兵」や「斧兵」からの投擲攻撃でこちらへ命中するものについては、投げる瞬間に赤く光ったり赤い軌道を描くようになっている為、外れ弾との判別が可能。
      • ただし「斧兵」の近接攻撃についてはこれまでと同じ仕様の為、出現場所を覚えて対処する必要がある。
    • また、「バズーカ兵」から撃たれた砲弾も本作から撃ち落せるようになっている。
  • テラーバイト
    • 新たな敵として、昆虫を模した特殊兵器「テラーバイト」が登場。テラーバイトはテロリスト(ハーメルン大隊)に奪取されており、ゲームの随所に登場する。
    • 群れで登場しプレイヤーに取り付こうとする「スカラベ型」「ハチ型」や、自分の体を膨らませ自爆する「ダニ型」に加え、耐久力を持ち撃破すると3体の子供を生み出して追加攻撃してくる「カマキリ型」と種類も豊富。
      • カマキリ型以外には有効な武器が設定されており、テラーバイト登場時にはラッシュが「このタイプには○○(武器名)を使え!」とアドバイスしてくれる(同時に、画面下にある武器アイコンが点滅する)。
        有効な武器でテラーバイトを攻撃すると「BEST WEAPON!」の表示とシステムボイスが流れ、有効な攻撃であることを教えてくれる。
      • スカラベ型・ハチ型・子カマキリ型の攻撃は受けても即座にライフを失うことはないが、ライフの下にあるゲージが減少し、そのゲージがゼロになるとライフを一つ失う。
        このうちスカラベ型とハチ型は画面に取り付いて噛み付いてくる。取り付いたテラーバイトは銃撃で倒すことができ*2、それらを全滅させるとゲージは停止する。
  • マルチスクリーンバトル
    • 今作の新要素。様々な方向から迫り来る敵に対し、ガンコンを画面外に振ることで視界を切り替え、画面を切り替えながら戦っていく。
    • 同時に多数の方向(2方向or3方向)から来襲する敵を倒していく。マルチスクリーンバトル中はプレイヤーが隠れる障害物(バリケード)に耐久力が設定されており、障害物が敵の攻撃を受けると障害物の耐久力が減っていく。
      この時、プレイヤーが向いている方向から攻撃を受けた場合、ペダルを踏んだ状態では耐久力マークが1つ、ペダルを放した状態・または向いていない方向から攻撃を受けた場合は耐久力マーク1つが3分の1減る。
    • 障害物の耐久力がゼロになって破壊されるとバトル失敗となりライフを一つ失う。クリア条件は発生場所によって決まっており、一定時間経過まで障害物を守り通す、障害物が破壊される前に一定数(特定)の敵を撃破するかのどちらかとなっている*3
      • 失敗してもライフを一つ失うだけで先へ進むことが出来るが、エリア&ステージクリア時のタイムボーナスが強制的に0点になるペナルティ*4を受ける。
      • なお、マルチスクリーンバトル中はコンウェイが敵の出現方向を知らせてくれる。
  • スコアシステムの小変更
    • 従来作の「ノーミスヒットボーナス」がエリア&ステージクリア時の命中率ボーナス(命中率×1000点)に置き変わる形で廃止、新たに攻撃をヒットさせると「連続ヒットボーナス」の時間が伸びるシステムが追加。
      この時間はスコア表示下の緑色のゲージで表され、約12回攻撃を連続ヒットさせるとフルとなり、通常は約0.8秒でコンボが途切れてしまう所を、最大で約2倍の1.5秒間ほどコンボを継続できる。
      • これにより、ハイスコアを狙う際には「どのタイミングで・どの敵を・どの武器でどう撃つか」といった従来作とは違った意味で緻密なパターン構築が必須となり、やりこみがいが上昇した。
  • 「こだわり設定」モード
    • トリガーを引き、ペダルを踏んだ状態でコインを投入するとモード選択後に出現する隠しモード。前述の音声選択以外に『2』から復活した照準調整、ガンコンの反動(ブローバック)の有無を設定できる。
      • ガンコンの反動有無設定については、ハイスコアを狙うプレイを行う際に反動機構の動作が精密なエイムを行う時の邪魔になるという声もあった為、嬉しい改良点だろう。
      • 完全に隠しモード扱いだった『2』の「照準調整モード」とは異なり、今回は筐体のコイン投入口上のゲーム説明にモードの入り方が記入されている。その為、事前に入り方を調べてなくても安心。

ステージについて

+ ステージ情報
  • プロローグ~ステージ1
    • VSSE対テロリストの空港での攻防、そして不正取引の犯人を追っての、ヘリコプターによる空中チェイスがメインのステージ。
    • テラーバイト、マルチスクリーンバトル、ヘリ搭載武器による空中戦等、今作の新要素をふんだんに詰め込んでいる導入的なステージ。
      テラーバイトをマシンガンで蹴散らす、テロリスト達をヘリの武器で粉砕する等、爽快感のあるシチュエーションが多い。
    • ボスは対戦車ライフルとワイヤーを駆使して戦うマーカス・ブラック大尉。
  • ステージ2
    • テロリストの正体が米軍の生物兵器部隊「ハーメルン大隊」であることを知ったVSSEとラッシュ。テラーバイトの出処を押さえるべく、
      ワイオミング州の国立公園に隠された生物兵器研究所に向かう。敵の攻撃を受けて移動手段であるヘリを失った彼らは、敵を蹴散らしつつ陸路で研究所を目指す。
    • 洞窟では流砂から脱出するマルチスクリーンバトルや、暗闇の中で敵を探し撃破するという特殊なシチュエーションも発生する。
    • ボスはゴリマッチョの巨漢、ジャック・マザーズ中尉。
  • ステージ3
    • 研究所からは、既にテラーバイトが運びだされていた。VSSEらはハーメルン大隊が攻撃を仕掛けたコロラド州軍の基地へと向かい、州兵を支援しつつハーメルン大隊を叩いていく。
    • ハーメルン大隊の狙いは、基地の地下にある無人爆撃機とその管制システムだった。VSSEは軍施設と地下の格納庫を舞台に、ハーメルン大隊と最後の闘いを繰り広げる。
    • 中ボスはシリーズおなじみのワイルド・ドッグ、ラスボスは事件の首謀者であるハーメルン大隊総隊長グレゴリー・バローズ中佐。

評価点

  • 抜群の爽快感
    • シリーズ全体の共通事項だが、今作でも並居る敵兵をガンガン撃っていく爽快感は『3』以上。サブウェポンの弾数が増加したことでより気軽に撃てる点もプラスに働いている。
      特に各所で挿入される、ヘリの搭載武器や機銃を使ってのバトルは今作のキモ。無双ゲーのごとく湧き出る兵士や敵兵器をゴミのように蹴散らす楽しみは他ゲーでは中々味わえない。
      • ちなみにヘリの搭載武器は1Pか2Pかで使用可能武器が異なり、「凄まじい勢いで弾丸を連射するマウンテッドマシンガン」「榴弾を連射するオートマティックキャノン」のいずれかとなる。
        なおヘリバトルの機会はゲーム中2回あり、2回目の時は互いの武器が入れ替わる。片方だけしか撃てないということは無いのでご安心を。
      • 敵を一掃する為の仕掛けが用意されている場面も多い。ステージ1の放置車両やステージ2の敵ジープはその代表例で、それらを誘爆させることで、周りの敵兵を吹っ飛ばすことができる。
    • 新たな敵・「テラーバイト」の存在も概ね好評である。
      • ただし、見た目は昆虫型のメカとかではなく自然に存在する昆虫そのものであり、それらが基本群れを成して大量に襲ってくるので、虫嫌いな人には厳しい内容となっている。
  • 程よく調整された難易度
    • 『タイムクライシス』シリーズ自体ペダルのおかげでガンシューティングの中ではクリアが易しい部類ではあるが、今作でもその辺りのさじ加減はきっちりと保たれている。
      昨今のガンシューティングは『OPERATION G.H.O.S.T.』『ターミネーター サルベーション』『レッツゴージャングル』等の「そもそもノーコンティニュー(ワンコイン)クリアさせる気がない」バランスで組まれているものも多いが、
      今作はその辺りの調整が絶妙で「初心者も、経験を積めばノーコンティニュークリアできる」しっかりとしたバランスになっている。
    • 上に記した極悪なガンシューにありがちな「理不尽なシチュエーション」が皆無で、多くの難所は腕前の上達で何とか出来るようになっている。
      ステージのパターン化も容易で、サブウェポンの弾丸を落とす黄兵も適度に出現するので、いざというときはサブウェポンでゴリ押しが効く場面も多い。
      だがただ単に「ヌルい」というわけではなく、きちんとプレイヤーを苦しめる難所や強敵も用意されており、ガンシューティング特有のスリルは失っていない。スコア稼ぎを目指す上級者も楽しめる。
    • だが、この程よい難易度にはひとつだけ例外がある。例外については後述。
  • シリーズ初の日本語音声とボイスナビゲーションシステム
    • 前作までは洋画を意識した英語音声で統一されていたが、今作ではシリーズ初の日本語音声を導入。雰囲気は映画の吹き替えの様で、プレイヤーにインパクトと好感を与えた。
      演じる声優陣は主人公であるVSSEエージェント2人を兼任する三浦祥朗氏や協力者であるラッシュ大尉の大塚明夫氏、同じく協力者のコンウェイの鈴木麻里子氏等と豪華。
      • 「こだわり設定」モードで、従来の英語音声への切り替えも可能。ちなみにこの音声選択は日本版のみの要素。海外版では英語音声で固定となる。
    • ボイスナビゲーションシステムはステージ内でのテラーバイトに有効な武器等のアドバイスを指し、筐体のガンホルダーの上に新たに増設された専用スピーカーから発せられる。
      • 周囲の筐体からの音が混じりやすいゲームセンターの環境下でもかなり聞き取りやすく、アドバタイズデモの音がオンの場合は周りへのアピールにもなっている。
  • 扱いやすい新型ガンコンと復活した親切設計
    • 前作ではガンコンの照準検知方法が「筐体内のCCDカメラでガンコンからの赤外線を読み取る」方式*5であったが、その方式はメンテナンスに手間がかかり故障もしやすく、加えてガンアジャストモード(照準調整)モードも廃止されており、メンテナンスがしっかりとされていない筐体では照準ズレが頻発しやすくプレイヤーとオペレーター双方にとって不評であった。
    • その反省からか本作では既にセガなどが取り入れていた「画面周囲に配置された赤外線センサーで読み取る」方式に変更、肝心の精度も良好で、先述した「こだわり設定」モード内にも照準調整が復活。プレイヤーにもオペレーターにも優しい親切設計となった。
      • この赤外線センサー方式は本作のPS3版に対応している周辺機器・ガンコン3にも取り入れられた。
    • この変更に合わせて本作ではシリーズで初めてガンコンが新型に変更。基本は前作までの従来品をベースとしつつも、ブローバック機構は引き続き好評で、加えて従来品よりグリップに改良が若干加えられて握りやすくもなっており、ここにも親切設計が現れている。

賛否両論点

  • タイトルの元来の意味が無くなってしまった制限時間設定
    • 今作でポイント毎の制限時間設定が従来の「40秒固定」から「原則60秒」へ大幅延長され、遅延プレイでもしない限り時間切れがほぼ起こらなくなった。
      初心者向けの変更である事は確かなのだが、ダメージや特定地点で時間がリセットされる点は健在の為、むしろ遅延プレイを助長してしまっている向きがある。
      実際、今作以降のシリーズ作では、時間切れよりも敵の攻撃を受けてライフ減少する案件が大幅に増えてしまった。これではむしろライフクライシスでは…。
      • 『1』は「時間が常に減少」「時間切れでゲームオーバー」とタイトル通り厳しく、『2』以降は「ポイント毎に40秒」「時間切れで1ダメージ」となり万人向けとなったものの、
        敵の配置や制限時間のリセット点が良い塩梅で設定されており、ゲーム終盤では「モタモタすると時間切れになりやすい」という形で『1』譲りの時間の厳しさも存在していた。
    • 従来作では発生した事件を1日で解決していたが、今作以降は複数日に渡って事件を捜査・解決している点も、『タイムクライシス』らしさが薄れているとも言える。
  • もはや『B級アクション洋画』そのものになってしまったノリ
    • 『2』を境にB級アクション洋画のノリを強めたシリーズだが、その傾向は更に強化。敵・味方共に人外化とギャグ描写が進化し、元来の硬派路線の面影は無くなってしまった。
      「そこが面白い」というプレイヤーも多いが、「もっと真面目にやって欲しい」というプレイヤー層も一定数存在しており、賛否の分かれる要因となっている。
+ 以下、B級的部分の代表例
  • 主人公、特に2Pキャラのエヴァンが軽口を叩く場面がちらほらあり、プロローグの冒頭からして無人の空港に着いた際に「空港まで俺たちの貸切ってこと無いよな?」と冗談めかして言う。
    その後も「男3人でピクニックかよ」「派手にやられちゃってるねぇ」等、だいぶシリアスさに欠けるチャラチャラとした物言いをする。
    1Pキャラのジョルジョの方も敵兵が現れれば「随分と派手な歓迎だな」「退屈しないで済みそうだぞ」等、エヴァンの軽口に乗っかるような返答をしている。
    • また、下記の通り協力者であるラッシュ大尉やコンウェイがおいしい所を持っていく展開が多いからか、このようなキャラ付けであるにもかかわらず若干空気になっている感が否めない。
  • 1面はまだまだおとなしいものの、それでも戦闘ヘリに乗り込んでの戦いの舞台がなんとサンフランシスコ市街地。敵味方共に豪快にも程がある。
    • ボスであるマーカス・ブラック大尉は「ワイヤーを駆使してスパイダーマンさながらのアクションをしながら片手で対戦車ライフルをぶっ放す*6」という、1ボスながらかなりの人外である。
    • 前述の3画面マルチスクリーンバトルの際には、対戦車ライフルに何らかのエネルギーのようなものを溜めて銃弾を放つ。ゲームバランスの都合上だろうが…気でも込めているのだろうか?
      しかもそのワイヤーで車をプレイヤーに投げつける*7等とやりたい放題。だが公式設定は「器も人望も薄く、戦闘力もそれなり」とのこと。性格面*8はともかく戦闘力に関しては過小評価も良い所だろう。
  • 2面も序盤こそ普通だが、洞窟の流砂に巻き込まれたところを、スカラベ型テラーバイトに襲われるという『ハムナプトラ』『インディ・ジョーンズシリーズ』めいたイベントがある。
    その後も先を急ぐラッシュが敵のワイヤートラップに引っかかり一本釣りされて宙吊りになる*9等、より露骨にB級アクション洋画的なノリで展開する。
    • 極めつけが2面のボス、ジャック・マザーズ中尉とのバトル。何故かラッシュがジャックに激しい舌戦とプロレスバトルを挑んでいく*10その銃は飾りか?*11
      しかも、自信満々に挑んでいった割にラッシュはジャックに終始ボコボコにされるのだが、その割にはステージクリア時のムービーで「これで終わりだ!」と強烈なアッパーでトドメを持って行ってしまう。
      • このボスステージは「プロレス中のラッシュを誤射しないようジャックを撃って体力を減らす」「ラッシュに組み付かれたジャックがフラフラ動き回るところを撃つ」という作業的内容が大半を占めている。
        誤射しないことが困難なシチュエーションが多い。当然ここでも誤射ペナルティは適用される為、ハイスコアを目指すならラッシュを誤射しないレベルの射撃・連射の技術が必要となる。
      • しかもコンウェイもコンウェイで、ジャックがプロレス技を決める度に技名を叫ぶ*12。果ては電撃デスマッチめいた電気トラップが置いてある*13等、完全に笑いを取りに来ているとしか思えない演出が満載されている。
  • 3面ではお馴染みワイルド・ドッグが登場。しかし今作では更なる改造手術を施しますます人間離れが進んでいる。
    • 『プロジェクトタイタン』で左腕を武装義手に変えた彼だが、今回はガトリングガン+ミサイル+ワイヤー付きのフックを装備して登場し、しかも改造手術のし過ぎで変調をきたしたのか、何故かカタコトになっている。
      • ちなみにカタコト口調は日本語設定のみの設定で、英語設定では従来通り流暢な英語を喋る。公式サイトでは日本語声優は「???」と伏せられているが、その声色から英語版声優に日本語を喋らせたものと推測されている。
    • 初登場時は主人公のヘリにフックを命中させ、力ずくで監視塔にぶつけようとする。普通ならワイルド・ドッグの方がヘリに引っ張られるであろうに、彼はどっしり構えて片手で射撃してくる。この時点で無茶苦茶である。
    • その後は基地内部にて、射撃と各種仕掛けを駆使した戦いに。バトル終盤では左腕をトラクタービームというトンデモ兵器*14に換装、倉庫内の物品をビームで牽引、投げ飛ばし・振り回してプレイヤーを攻撃してくる始末。
    • そして最後にはお約束通りの自爆。その自爆で基地の床面に穴が空き、主人公たちはどう見ても落ちたら助からなさそうな高さから地下施設に落下してラストバトルが開始される。
    • 余談だがマルチスクリーンバトル開始前のムービーにて『1』での彼のある台詞をオマージュした台詞を発する。知っているファンはニヤリとできる…かもしれない。
  • シリーズ中でも特にインパクトに欠けるラスボス
    • 地下施設で待ち受けるラスボス、グレゴリー・バローズ中佐だが、歴代ラスボス中でもかなりインパクトに欠けている。
+ 具体的な内容(ネタバレ注意)
  • パッと見の武装はぶっ飛んだ二丁デザートイーグルだが、実際の戦法は「各種テラーバイトをけしかけながら人並みのスピードで動き、終始遠距離射撃」という地味なもの。
    その前にステージ1で対戦車ライフルを片手でぶん回す人外じみた立ち回りをするブラック大尉*15がいるせいでややインパクトが薄くなっている。
    • テラーバイトをけしかける場面が2回も3回も続く点も、ラスボス自身の印象の薄さに拍車をかけている。
  • その上外見も妙に太り気味で上半身裸の中年男というこれまたなんとも言えない格好悪さ。
    • 生き残りの部下と共に死闘を繰り広げ、その後もVSSEの宿敵として何度も立ちはだかる初代のワイルド・ドッグ。
      高齢ながら元軍人らしくロケットランチャーを担ぎ凄まじい跳躍力やヒロインを盾にしながらの命中弾連発を見せ、軍事衛星に乗り込み戦いを挑んできた『2』のアーネスト・ディアズ。
      マシンガン+軍刀で残像が出るほど速く動き、最後はロケットランチャー二丁持ちで決戦を盛り上げた『3』のジオルジョ・ゾット将軍と比べると、いささか見劣りする感は否めない。
  • 対戦前に恐ろしい目的こそ口にするものの、何故反逆してまで遂行するかを言わないので、あまり執念が伝わってこない。倒されても断末魔を上げて事切れるのみで、今際の際の一言さえ無い。
    • AC版ではクーデターの理由が不明なまま終わるが、家庭版ではフルミッションモードにて別の者が「自らの部隊の待遇を蔑ろにした国に復讐したかったらしい」と明かしている。
  • ちなみに最終決戦でバローズは階段を爆破し、防御用のレーザー砲を起動して爆撃機の管制フロアに立てこもるという、ラスボスにしてはセコい手段を取る。
    • そこにVSSE達が辿り着く為にラッシュが取った手段が「州兵が組体操の要領で上階層への階段を作り、VSSEの2人がそこを上っていく」というもの。
      燃える展開ではあるが、ラッシュの命令を受けた州兵達が真面目に組体操で階段を組み上げるムービーにはシリアスな笑いが漂う。
  • 相変わらず邪魔な味方
    • 2Pプレイを実装した『2』から受け継がれる問題であるが、今作も難易度調整の一環として相方のキャラクター*16がプレイヤーの射線を邪魔するシーンが点在する。
      相方のキャラを誤射すると5000点も減点される為、一部では「爽快感を削いでいる」「スコア稼ぎの邪魔」という意見もある。
    • さらに問題なのは、今作ではNPCのラッシュにもその仕様が適用されていること。減点数は1000点と少ないが、猪突猛進なラッシュはプレイヤーの前に出ることが多く、非常に誤射しやすい。
      特に2面では全体的にラッシュが(実質的に)プレイヤーを妨害するような場面が多く、スコアラーにとってはキツいステージになっている。

問題点

  • マルチスクリーンバトル
    • マルチスクリーンバトルでは「ガンコンを(視界を向けたい方向の)画面外に向けて振る」という操作で視界を切り替えるのだが、この視界切り替えの判定が少し曖昧。
      「画面端の敵を狙おうとしたら視界切り替えが暴発」「銃撃時に素早くガンコンを左右に振ったら暴発」等、意図せず視界切り替えが暴発してしまうことが多い。
      また筐体のメンテ状態に依存する特性もあり、このせいで特にメンテがしっかり行われていない店では「切り替えようとしても切り替わらない」ケースが多発することもあった。
      • 敵が目前に来ている状況で暴発が起きるとほぼ確実にダメージを受けてしまう為、一部のプレイヤー、特にガンシュー慣れしていない初心者からはかなり不評だった。
        一応、「切り替えたくない時はガンコンを素早く動かさない」と意識して操作すれば、暴発を防止することはできる。切り替えようとしても切り替えができない点はどうしようもできないが...。
    • 3画面でのマルチスクリーンバトルの時に暴発が起こってしまうと悲惨で、特に敵襲撃のスパンが短いステージ1ラストの攻防と、
      ほぼ常に迫り来る耐久度の高いトラップを画面を適宜切り替えつつ攻撃して押し返す必要があるステージ3のワイルド・ドッグの仕掛けたトラップは暴発の危険も相まって難度が高い。
    • 他にも3画面マルチスクリーンバトルは1面ラストのマーカス・雑魚兵を相手にするものと、2面道中での流砂から脱出しながらスカラベ型テラーバイトを撃退するものがあるが、
      前者は弾数無限の機銃が使える上コンウェイが敵の方向を指示してくれ、後者はマシンガンの弾を常にラッシュが補充してくれるのに加え、スカラベ型は進行速度が遅い為慣れたプレイヤーなら余裕で対処可能。
  • 意外に凶悪なステージ1・エリア1
    • 長所の項で「程よい難易度」という評価点を挙げたが、これに唯一当てはまらないのがヘリコプター搭乗までの1-1。ここは序盤戦にしては妙に難しく、「序盤戦の難度じゃない」と苦言を呈するプレイヤーも多い。
      • まず序盤から白兵に混じって斧投げ兵、手榴弾兵が立て続けに襲ってくる上、序盤ながら赤兵も2体登場し素早く弾を撃ってくる。それらを抜けると、ハチ型テラーバイトが斧兵・テラーバイト操縦兵・赤兵を伴って襲ってくる。
        ハチ型テラーバイトは空中で群れを作り、集合と拡散を繰り返しつつプレイヤーに向かってくる。「集合している時にショットガンで叩き落とす」のが有効なのだが、集合したタイミングを撃って全滅させるのはなかなか難しい。
        前述の通りハチ型テラーバイトの攻撃は即ダメージにならないが、初心者はこのテラーバイト処理に手間取り、いつのまにか全滅させてしまい、焦っている内に撃たれる…というパターンでライフを失うことが多かった。
      • そこを抜けても難関は続き、赤兵×2の命中弾2連射、ダンボールと台車で身を隠す敵兵を倒すと、2画面マルチスクリーンバトルに突入する。
        先述の通りマルチスクリーンバトルは最初なのに色々と難度の高い仕様になっており、ここでライフを失う初心者も大勢いた。
    • そして最後に待ち受けるのが、悪夢の3画面マルチスクリーンバトル。ここを乗り越えればヘリに乗り込んでの爽快タイムが味わえるのだが、この3画面バトルが高い壁になっている。
      • 敵の攻勢はコンウェイの指示を聞いていればある程度初見でも対処はできるのだが、敵の攻勢が激しくなるにつれラッシュとコンウェイのセリフでコンウェイの指示が相殺される為、初心者はどこを攻撃するべきか混乱しやすい。
    • 本作初登場となるナビゲートシステムも、1-1では初見殺しめいた嫌らしい使われ方をしている。
      • ハチ型テラーバイトを全滅させると「攻撃の手を緩めるな!」とラッシュ大尉が言うのだがこの場面は命中弾が結構多いシーンであり、どちらかというと防御を緩めてはならない。
      • 上記のシーンを抜けるとコンウェイ中尉が「正面のオフィスを抜けるのが最短ルートです。」とナビゲートしてくれる。…最中に赤兵が出てくる。
        このナビ自体も銃撃戦の最中に唐突に言い出すので慣れないうちはついナビの方に注意がいってしまい、赤兵から被弾してしまいやすい。
      • オフィスを抜けるとコンウェイ中尉の紹介が始まるのだが、ここでも合間で赤兵が登場するので聞き入っていると被弾してしまう。ヒロインの紹介も安心して聞く事はできない。
    • …と、1面ながら厳しい初心者への洗礼となっており、初心者と中級者を分かつ壁になってしまっている。
      ガンシューティング慣れしたゲーマーならまだしも、慣れていない初心者や暇つぶし目的のカップル程度では、確実にゲームを楽しむ前にふるい落とされてしまう。
      • 1-1の凶悪さに隠れがちだがプロローグステージもなかなかにシビア。あからさまな初見殺しこそないものの、敵兵との距離が近いシーンが意外に多い。
        距離が近い分初心者にも敵へ当てやすいという事でもあるのだが、同時に本シリーズの命中弾の判別方法の都合上、敵との距離が近いほど突発的に撃たれた命中弾に反応しづらくなるデメリットもあるため一長一短である。
        最序盤のステージだけに命中弾の頻度を落とす配慮がされているか…と言うとそうでもなく、運が悪いとステージ開始後の2シーン目開始早々に命中弾が飛んでくる事も起こりうる。
  • 演出面
    • 続編ものの宿命か、各ステージは「空港」「空港内のオフィス」「ヘリに搭乗しての戦闘」「トラックが横転する市街地」「森」「研究所の倉庫」「基地」と、従来作に似たステージ*17が増えており、没個性化している。
      前作では「海岸の防衛線と塹壕」「難破船の内部」「地中海の街」「河」「走行する貨物列車上」「火災が起きた基地内」と個性的なシチュエーションでの戦いが多かった為、少々悔やまれる点である。
    • またテラーバイトの登場・マルチスクリーンバトルの実装の影響か、爪兵・火炎放射兵等個性的な兵士もリストラされ、前作での大砲やガンシップ、小型潜水艇等の「巨大な敵と戦う」シチュエーションが消滅している。

総評

『3』の長所を受け継ぎつつ、より快適性や爽快感をパワーアップさせた良作。演出面で前作からパワーダウンした部分もあるものの、良作といえるクオリティは保たれている。
「ガンシューティングは難しそう」と敬遠する初心者にも、是非挑戦してほしい一作。ムズすぎずヌルすぎない今作の難度は、あなたにガンシューのカタルシスを教えてくれるはず。


余談

  • ライフマークの外見が従来作の「赤十字マークが入った箱」から、「赤い×印が入った六角形」に変更。家庭用移植版では「赤い模様が3本描かれた六角形」へ再度変更されている。
    • ちなみにアーケードのロケテスト版では従来作に近い「赤十字マークが描かれた六角形」だったことが公式サイトや各ニュースサイトで判明している。
  • ステージ1・エリア3のサンフランシスコ市街地でのアクションシーンや、敵が反逆した米兵達・反逆動機やミサイルによる脅迫・首謀者の外見*18の点は、映画『ザ・ロック』に酷似している。
    • 同映画はナムコ開発の『2』でも開発チームが参考とした映画として挙げられ、一部BGMが映画のテーマ曲をかなりオマージュした作りになっていた。
  • 今作発売以降のガンシューティング業界の不振とシリーズ自体の人気からか、稼働開始から約15年が経過した今なお現役稼働している筐体は多い。
    • 特に、稼働開始時期の近い『THE HOUSE OF THE DEAD 4』と同時に稼働させているゲームセンターは稼働当初から非常に多かった。
      • しかしさすがに長期間の稼働による基板・筐体の経年劣化は避けられない。メーカーの修理サポートも部品の調達が困難になったという理由で2018年6月に終了している。
    • 2015年に今作より9年ぶりのシリーズ最新作である『タイムクライシス5』が稼働開始して以降は、徐々に今作の筐体撤去が進むと同時に『5』へと置き換えられていった。
      • …のだが、『5』の微妙っぷりからか、当作の買い控えや中古の今作を買い戻して再稼働させる店舗もちらほら出ている。
  • ステージ2ボスのジャック・マザーズ中尉はアーケード版では葉巻を吸っていたが、家庭用移植版では何故か葉巻が削除されている。
    • 御丁寧に煙まで消しているが、指の動きはそのまんまなので違和感在りまくりである。''

タイムクライシス4(PS3版)

対応機種 プレイステーション3

発売元 バンダイナムコゲームス
開発元 ネクスエンタテインメント
発売日 2007年12月20日
価格 11,500円(税込)
備考 ガンコン3同梱
判定 良作
ポイント AC版から進化したグラフィック
たがAC版と僅かに異なる部分も
追加要素のFPSパートは不評

概要(PS3)

PS3への移植。移植に際しグラフィック全般がHD仕様にブラッシュアップされた*19
また発売に合わせ、液晶TV/液晶モニタに対応する為に新設計された「ガンコン3」も同梱されている。

過去の移植作同様、移植版独自の要素が搭載されており、「フルミッションモード」「クライシスミッション」等新規ゲームモードが追加されている。
「フルミッション」ではアーケード本編となるステージの合間に、ラッシュの視点で進むFPSパートのステージが挿入される(と言うより、モードの最初がいきなりラッシュ編)。


評価点(PS3)

  • グラフィックの進化により見た目のクオリティがさらに上がった。AC版で使われたSYSTEM SUPER 256はPS2上位互換基板であることから見ても、そのクオリティの違いは歴然である。
    • 新規ムービーも追加されており、アーケードでは語られなかった裏話が明らかになったり、ラスボスに意外な人物が登場すると言ったファンには嬉しい演出がある。
  • ガンコン3はテレビの周囲に2つの赤外線センサーを配置する方式となり、液晶テレビでのプレイに対応できるようになった*20。肝心の精度も悪くない。
  • マルチスクリーンバトルの画面切り替えが、ガンコン3搭載のスティックでも行えるように。
    • これにより、アーケード版であった暴発や切り替わらないトラブルが改善された。

問題点(PS3)

  • グラフィックが豪華になったのはよいが、その分処理落ちやロード時間が大幅に増えてしまっている。
  • FPSパートは、FPSにしては作りが雑で不評気味。
    • 現在のFPSでは当然のダッシュ機能が無い。
      • 味方との共闘シーンも無い。厳密には共闘らしきシーンもあるが、いずれも敵の登場時に味方が全滅してしまう。
    • 全体的に作業感が強い作り。特にステージ1の埠頭は目標地点に行く為に、わざわざコンテナ置き場や移動用クレーンを通って移動する羽目になる。
      • また、鍵や操作スイッチ類を探す場面がちょくちょく出てくる。この手のゲームの宿命なのである程度は仕方ないのだがダムステージでは子供でも乗り越えられそうな何の変哲もない柵扉もわざわざ鍵を取りに行かなければならない。空港でのピッキング技能はどうした?
    • FPSパートに制限時間は無いが、タイムクライシスはその名の通り「時間に追われる緊迫感」がウリとも言えるシリーズなため、ゲーム的にもストーリー的にも些かミスマッチと言える。
    • 何より敵も味方も隠れず戦う
  • ガンコン3のデザインは、上記FPSパートを優先して開発された為か、左側に通常コントローラーの半分がグリップとして付いた非常に奇怪なもの*21
    • その形状から左利きの人にも右手持ちを強制、特にフルミッションのFPSパートでは非常にプレイしづらいという致命的な欠点を抱えている。
      • PS2版『beatmania IIDX』用コントローラーみたいに反対側にもグリップを付け替えることができる仕様なら左/右利き両者に使いやすかったかもしれないが…。

総評(PS3)

AC版からグラフィックが更に進化し、液晶テレビにも対応したのは嬉しい。
しかし処理落ちやロード時間の増加、追加要素のFPSパートの不評など、少し残念な点も見られる。


その他の移植

  • PS3『BIG 3 GUN SHOOTING』
    • レイジングストーム』『デッドストームパイレーツ』との同時収録。
      • こちらは単体移植版からアーケードモードのみが収録されている。単体移植版と違いPlayStation Moveにも対応している。
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  • AC
  • 2006年
  • ガンシューティング
  • バンダイナムコゲームス
  • タイムクライシス
  • ネクスエンタテインメント
  • PS3

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最終更新:2024年04月05日 08:43

*1 追い撃ちの都度弾を落とし、最大で3回まで入手できる。

*2 あまり知られてないがペダルの連打も可能。ただし効率は非常に悪い。

*3 例外として2面道中で挟まれるマルチスクリーンはクリア条件が特殊で障害物の概念が存在しない。

*4 どんなに早くクリアしても、そのエリアのマルチスクリーンバトルを失敗した時点で0点になってしまう。

*5 そのさらに前は「走査線を読み取る」方式。こちらは精度も良好でメンテナンスもしやすいおかげで長らく使われたが、ブラウン管やリアプロジェクターの走査線ありきの方式であったため、時代変遷による電化製品事情によりブラウン管が淘汰されて液晶に置き換わりつつあった現代では採用が難しくなっていた。また読み取りの際に点滅もしたため、目に負担がかかりやすいデメリットもあった。

*6 現実には対戦車ライフルそのものの重量等の関係で片手で撃つどころか構える事すら不可能。ゲーム内でもラッシュ大尉が驚愕する台詞がある。

*7 この時、車を破壊できれば爆発でマーカスは自滅し、逆にダメージを与えることができる。

*8 家庭用版のフルミッションモードにて「テラーバイトの不正取引事件は彼が所属する『ハーメルン大隊』を裏切って独断で行っていた」事が明かされる。また、ボス戦中にこちらが隠れている車を対戦車ライフルで破壊する場面があるのだが、その直前に現れる兵士を倒さずに放置した場合、兵士ごと車を破壊してしまう描写がある。

*9 振り子のように揺れる彼を誤射しないよう敵兵を排除することになる。

*10 開始時と終了時にはご丁寧にゴングまで鳴る。

*11 一応、ラッシュはジャックに攻撃する際はジャックの2丁機関銃をはたき落として蹴り飛ばしており、2丁機関銃を封じる為にあえて白兵戦(と舌戦)に挑んだようである。

*12 ジャックがラッシュに、ジョン・シナの決め技「アティテュード・アジャストメント」を決めた際は、日本語版では同技の改名前である「エフユー!!」と叫んでしまっている。明らかにプロレスのファンであろう。この旧名はある侮辱語の略語である為、海外版では「エフ…!!」と言いかける程度になっている。

*13 該当シーンへの移動中に敵兵が高圧電流用のレバーを操作する描写がある。

*14 SF作品に主に登場する、物体を引き寄せる・操作する光線。「宇宙港で宇宙船を牽引する」「敵の宇宙船を拘束する」といった場面で使われる。今作のトラクタービームは、あたかも念動力・テレキネシスのような描写になっている。

*15 ちなみに日本語版の声優は、2人とも同じ江川央生氏が担当している。

*16 1P側なら2Pキャラ、2P側なら1Pキャラ。

*17 それぞれ『2』で「トラックが横転する市街地」「森」が、シリーズ3作目『クライシスゾーン』で「オフィス」「倉庫」・リメイク版ではさらに「ヘリに搭乗しての戦闘」が、4作目『プロジェクトタイタン』で「空港」が、5作目『3』で「基地」が登場していた。

*18 ただしゲーム中の至極悪役に徹するバローズ中佐とは異なり、映画でエド・ハリス氏が演じたハメル准将は、ミサイル発射は本心ではなく、最後は金目当てに参加した部下に裏切られて亡くなるという、いわゆる憎めない悪役である。

*19 AC版がPS2上位互換基板だったこともあり、性能向上もあってかグラフィック描画の差も明確化されている。

*20 これまでのガンコンはブラウン管TVの走査線タイミングを読取る方式の為、液晶モニタやプロジェクターと言った機器では使用不可能だった。

*21 開発時は、本当に通常コントローラーをぶった切ったものをガンコンにくっつけていたらしい。