顔シューティング
【かおしゅーてぃんぐ】
ジャンル
|
シューティング
|
|
対応機種
|
ニンテンドー3DS Newニンテンドー3DS
|
メディア
|
本体内蔵ソフト
|
発売元
|
任天堂
|
開発元
|
任天堂 ハル研究所
|
発売日
|
【3DS】2011年2月26日 【New3DS】2014年10月11日
|
プレイ人数
|
1人
|
セーブデータ
|
1個
|
レーティング
|
CERO:A(全年齢対象)
|
判定
|
バカゲー
|
ポイント
|
本体内蔵の無料ソフト 人の顔を的にする奇抜なシューティング
|
概要
『すれちがいMii広場』や『ARゲームズ』と同じく本体内蔵の無料ソフト。
ジャイロセンサーとカメラを活用する。
特徴
-
自分や友達、家族等の顔を撮影し、撮影した顔がそのままシューティングの敵キャラクターになる。
-
現実の人間だけでなく、テレビ、パソコンのディスプレイ、スマホの画面などに表示された、実在の人物や漫画・アニメの「2次元なキャラ」まで取り込めるため、顔写真やイラストさえあれば、
政治家、歴史上の人物、アイドル、2次元のキャラなど、誰の顔でも的にできる。
-
顔を撮ることに抵抗があるなら、amiibo等のフィギュアやイラストを撮っても構わない。
-
なるべく正面を向いた顔を撮影すると、違和感なく遊べる。
-
ゲームのコンセプトには反するが、壁や床等を撮ってもゲームは可能。
-
顔を撮影(もしくは撮影済みのものから選択)したらゲーム開始。
本体を動かして照準を敵キャラクターに合わせ、Aボタンで弾を発射する。時々出てくる爆弾のアイテムを撃つとボムが手に入る(Bボタンを押すことで使用できる)。
敵の攻撃などを受けるとライフが減り、無くなるとゲームオーバー。蝶を撃つことでライフが回復する。
-
全6ステージで、クリアするごとに新しいステージが解禁される。
-
ただし2つは特殊な条件で解禁するボーナスステージ。
-
本体を大きく動かす必要があるので、携帯機でありながら公共の場所で遊ぶには不向き。周りに人や物がないかを十分確認してから遊ぶようにしたい。
-
また、ケーブルに引っ掛かる危険もあるので、充電をしながらのプレイも危険。
変な点
-
「プレイヤーの顔が敵キャラクターとして登場する」という変な発想のシューティングゲーム。
-
それだけに敵キャラのデザインも変なものが多い。武士、ラケット、アフロなどがボス敵である。ザコ敵の中には変顔をしたり画面にキスマークを付けてきたりなど、変な行動をする者もいる。
-
タイトル画面で放置すると、撮影した顔たちがダンスしたり変顔をしたりなど、色々なアクションを見せてくれる。
評価点
-
3DSの新機能であるジャイロセンサーとカメラを上手く活用している。3DSの機能を体感するのに丁度良い。
-
Newニンテンドー3DSでは3Dブレ防止機能も体感できる。
-
スコア稼ぎの要素が多く、ハイスコアが登録されるのでやり込むこともできる。
-
弾を外すことなく当て続けることでコンボをつなげたり、編隊を全滅させることでボーナス点が得られたりなど、スコア稼ぎの要素が多くなっている。
-
表情が動く。
-
「変な点」でも少し触れたが、顔はゲーム中にちゃんとアニメーションして表情を変える。撮ったそのまま固定ではない。これがまたシュールな世界観を加速させている。
-
バリエーションはそこまで豊富なわけでもないが、みょうちきりんな表情を見せることも多く面白い。同じ表情変化であっても、元の写真によって印象はまるきり変わる。
-
写真によっては目や口が正しく判定されず、おかしな場所が動くこともあるが、これはこれで変な判定による表情を楽しめる。
-
顔ではない写真も、強引に顔と解釈して表情を変えてくる。
賛否両論点
-
敵のデザインに癖がある。
-
敵のデザインなどは面白いと感じる人もいれば、気持ち悪いという人もいる。
-
ラスボスが強い。
-
倒すには鏡を順番に撃つ必要があるが本体を動かす以上、細かい操作がしにくいので鏡を撃つ前にやられてしまいがち。
-
ファイナルステージなので強いのは当然とも言えるが、操作性のせいで難易度が上がっているので理不尽にも感じられる。
-
「一部の敵は撃ってはいけない」などの初見殺しの仕掛けがある。
+
|
上記の例、ネタバレ注意
|
-
ファイナルステージに登場する中ボス(ラケット)と、ラスボスの最終形態(アフロ)がその筆頭。
-
前者は「撃った球を打ち返してくる」という技を持ち、何も知らずに撃ちまくってしまうと、最悪の場合そのままゲームオーバーに直行しかねない。
-
後者はアフロの後ろに隠れたボスの顔を撃っていく展開になるのだが、うっかりアフロを撃ってしまうと回避不能の攻撃を繰り出してくる。ダメージも大きく、それまでにライフを消耗していた場合は一撃でやられてしまうことも多い。
加えて、初見では完全にノーヒントで、最終形態戦でゲームオーバーになってからようやくヒントが表示される。
|
問題点
-
他の人に遊んでもらうことで解禁されるステージがある。
-
とはいえ、「遊んでもらった」ことにして、自分で遊んでも解禁は可能なので、あまり意味がない解禁条件になっている。
-
通常の3DSで遊ぶ場合、立体視をONにすると3Dブレしやすい。
総評
本体内蔵の無料ゲームではあるが、無料ゲームとしては及第点以上といえるクオリティに仕上がっている。一風変わったシューティングをしたい人にオススメ。
余談
-
ハード本体で撮影した自分の顔を作中に登場させるという奇抜なアイデアだが、実は同社が開発したGBカラー向けのカメラソフト『ポケットカメラ』のミニゲームや、DSiウェア『写真で格闘!フォトファイターX』で同様のコンセプトが先んじて登場している。
最終更新:2022年09月14日 11:00