ヨシモトムチッ子大決戦 ~南の島のゴロンゴ島~

【よしもとむちっこだいけっせん みなみのしまのごろんごとう】

ジャンル シミュレーション
対応機種 プレイステーション
発売元 ソニー・ミュージックエンタテインメント
開発元 ポリゴンマジック
発売日 1999年9月30日
定価 5,040円
周辺機器 ポケットステーション対応
判定 なし
ポイント ユニークなムチッ子達
心温まるエンディング
パッケージに反しTVアニメとの関連は無し


概要

  • 芸能プロダクションの最大手・吉本興業に所属*1している芸人諸氏と昆虫を組み合わせたキャラクター『ムチッ子』。
  • 内容は、ゴロンゴ島に流れ着いた一冊の本から誕生したバッタのキャラクター『ホップくん』を操作し、島中に生息しているムチッ子達と親友になるのが目標…というもの。
  • ただムチッ子をキャッチしただけでは親友にはならず、ミニゲームで勝負して勝つことが必要になってくる。
  • 島中をある程度進めていくと…!?

登場人物

  • ホップくん
    • ゴロンゴ島に流れ着いた、一冊のけったいな本から誕生したバッタのムチッ子。
    • 島中に生息しているぎょうさんのムチッ子達と親友になる為、島中を冒険していくが…。
  • ムチッ子マシーン
    • ゲットしたムチッ子を中に入れておくことが出来る緑色のカブトムシの形をしたマシーン。
    • ホップくんのサポート役として、旅に同行する。
  • モンモン
    • このゲームのキーパーソンとなる、蝶のムチッ子。
    • 春夏秋冬、一通り役目を終えると眠りにつく。
    • この設定が本作のキーとなっている。
  • 真冬の死神
    • ゴロンゴ島を真冬の島にしようと企む死神。

ムチッ子達(一部)

  • テントウムシハナコ(山田花子+テントウムシ)
    • 天然ボケのムチッ子。自分では美人だと思っている。
  • オカムラバエ(ナインティナイン岡村+ハエ)
    • 島では一番のババ(ウ〇コ)マニア。
  • アメンボヤベ(ナインティナイン矢部+アメンボ)
    • ゲーム中では無意味に顔をドアップさせている。
  • イタオサナギ(130R板尾+蛹)
    • 中々羽化しない、恐怖の万年蛹男。
  • コオロギブンチン(桂文珍+コオロギ)
    • 落語家のムチッ子で、本作では賢者のうちの一匹として登場。
  • ヘイタイアリコウジ(千原こうじ*2+ヘイタイアリ)
    • 軍人の姿をしたムチッ子で、鳴き声は「ケイレイ!ケイレイ!」
  • ジガバチイシダ(石田靖+ジガバチ)
    • 工事現場か炭鉱辺りで働いていそうな姿をしているムチッ子。二本のダイナマイトが特徴。
  • チョッキリクロダ(メッセンジャー黒田+チョッキリムシ)
    • 天才料理人ムチッ子。包丁さばきはムチッ子達の中では一番。
  • グンバイヤマシタ(ジャリズム山下+グンバイ虫)
    • 背中が軍配になっているムチッ子。
  • サンマカマキリ(明石家さんま+カマキリ)
    • もの凄いおしゃべりでお調子者、しかもスケベ。
  • タガメマサ(トミーズ雅+タガメ)
    • 世界チャンプを目指している、ボクサーのムチッ子。
  • コメツキムシケン(トミーズ健+コメツキムシ)
    • タガメマサのトレーナ-をしているムチッ子。
  • カマドウマサカタ(坂田利夫+カマドウマ)
    • アホ。余りにもアホなので、かえって尊敬されている。
  • ミツバチハマダ(ダウンタウン浜田+蜜蜂)
    • ゴルフが得意なムチッ子。
  • スパイダーマツモト(ダウンタウン松本+蜘蛛)
    • 「ッテイウカ~」が口癖の蜘蛛のムチッ子。
  • ヤマザキゴキブリ(山崎邦正*3+ゴキブリ)
    • いつもあくどいイタズラばかりしているムチッ子。「素直とかいて、バカと読む~!」。
  • Mr.オクレミノムシ(Mr.オクレ+ミノムシ)
    • 蓑というよりも棺桶に入っている貧相なムチッ子。

……他多数。

ミニゲーム

本作ではゲットしたムチッ子とバトルをして勝つことができれば、ムチッ子と親友になれる。 ミニゲームは各エリアに二種類ずつ用意されている。

  • エリア1
    • かけっこで勝負。
      • スタートからゴール地点まで、ボタン連打で走る。
    • トランポリンで勝負。
      • 最初に対戦相手がトランポリンに乗って飛び、その後でホップくんが飛び乗る。ボタン連打でジャンプ力を高められる。
  • エリア2
    • 走り幅跳びで勝負。
      • 相手よりも遠くへ飛んだら勝ち。ボタン連打で距離を伸ばせれる。
    • レスリングで勝負。
      • レスリングというよりも相撲に近く、相手をリングから出したら勝ち。
  • エリア3
    • かけっこで勝負。
      • エリア1と同じ。
    • シーソーで勝負。
      • 相手を天井に叩き付けたら勝ち。ぶつかる寸前にタイミングよくボタンを押すと、必殺技が出せる。
  • エリア4
    • ハードルで勝負。
      • 〇ボタンで走り、×ボタンでジャンプ。実はこのミニゲームがやりやすかったりする。
    • レスリングで勝負。
      • エリア2と同じ。

ムチッ子のゲットの仕方

クラッシュ&パズルとダッシュ&タックルの二種類があり、ルーレットで決めることが出来る(ムチッ子によっては、会話イベントのみでゲットできる場合もある)。

  • クラッシュ&パズル
    • 決められたマス毎に移動しながらムチッ子を追いかける。
    • ムチッ子と上手く重なるよう、考えながら移動しよう。
  • ダッシュ&タックル
    • ムチッ子を追いかけ、スキをついてタックルをかます。
    • 三回倒し、その上に乗れば勝利。

評価点

  • 吉本芸人が担当したオープニング
    • オープニングテーマはPUFFYが歌う「MOTHER」…をなんと山田花子がカバーしたもの。
    • オープニングムービーは割と無難な内容で、ホップくんがテントウムシハナコやミツバチハマダ、スパイダーマツモトらと追いかけっこする内容になっている。
  • 心温まるエンディング
    • 全てのムチッ子達と親友になった時、ムチッ子達が一年を過ごしていく一枚絵(それぞれ春、夏、秋、冬)が出てくる。
    • その後、ムチッ子マシーンがホップに「もうすぐ一年が過ぎようとしているね、早いな~」と問いかけた後、モンモンが登場。
    • モンモンは二人にお別れを言いに来たと述べ、意味深なメッセージを送る…。
    • そしてスタッフロールが流れ、最後はムチッ子達が集合して終わるという心温まるラストで締めくくられる。

問題点

  • やや作業になりがち
    • ムチッ子と親友になるにはミニゲームを攻略しなければならないが、得意なゲームをやる為にいちいちエリア移動をしなければならないのは少々面倒。
    • 各エリア毎にあるミニゲームのうち、内容が重複してしまっているものがある。かけっことレスリングは二種類あるが、内容はほとんど変わらない。
    • 選択したムチッ子によっては、ミニゲームの難易度が変化してしまう。
      • 救済措置として、ホップくんのレベルを上げてしまえばどうにかなることも多いのだが…。
  • キャラクターボイス無し
    • ホップくんとモンモンには短いボイスが用意されているものの、その他のムチッ子には一切ボイスが用意されていない。
      制作費の問題もあり、これについては仕方がない面も無い訳ではない。
    • 余談だが、発売と同時期に放送されていたTVアニメ版では、置鮎龍太郎氏や若本規夫氏、茶風林氏や堀川りょう氏*4等、無駄に豪華な声優陣が参加している。
      パッケージにTVアニメ版のイラストが使われているため、期待していたユーザーもいたのではないだろうか。

総評

1990年代末期に発売されたキャラゲーの中では、良くも悪くも普通といった印象が強い。
ミニゲーム自体はムチッ子によって難易度が左右される面があるが決して攻略不可能なものではなく、やりがいもそれなりにある。

やや作業になりがちな部分もあるが、キャラゲーとしては悪くない作品と評価できる。

余談

  • モチーフとなった芸人諸氏の肖像権ゆえか、未だにアーカイブス化はされていない*5
    • 原作アニメも未だにDVD化が実現しておらず、幻の一作と化している*6

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最終更新:2019年07月24日 23:55

*1 持株化した現在でも「吉本興業所属」と呼ばれることがあるが、正しくはタレントマネジメント部門が分割された子会社「よしもとクリエイティブ・エージェンシー(東京本社または○○支社)」の所属である。

*2 現:千原ジュニア。

*3 現:月亭方正

*4 当時は「堀川亮」名義。

*5 島田紳助氏や極楽とんぼ山本氏等、諸事情で引退した方々がいるのも原因ではないかとされる。尚、山本氏は2016年に復帰を発表している

*6 かつては『Wiiお茶の間』の吉本チャンネルにて12話程度が配信されていた。しかし、2012年4月にサービスが終了してしまった為、視聴は出来なくなってしまった。