【めだろっとえいと かぶと/くわがた】
ジャンル | ロールプレイング | |
対応機種 | ニンテンドー3DS | |
発売元 | ロケットカンパニー | |
開発元 | デルタアーツ | |
発売日 | 2014年8月28日 | |
価格 | 6,090円(税込) | |
判定 | なし | |
ポイント |
新たなロボトルシステム 「探偵VS怪盗」をテーマにした物語 好評だった演出面はさらに強化 本格的なDLCの導入 今一つ活かされてない新舞台 全体的に影の薄い新メダ シリーズ最大のバグ数(いくつかは修正済み) 不満点が目立つ配信体制 |
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メダロットシリーズリンク |
『メダロット』シリーズナンバリング第8作。2013年に発売された『メダロットDUAL』と違い、ナンバリング作お馴染みのRPG。
メダロットデザインはシリーズ原作者ほるまりん氏が務め、キャラクターデザインに神藤かみち氏、
シナリオに漫画『ハマトラ』・ゲーム『閃乱カグラ』シリーズの北島行徳氏を迎え入れ、「探偵」をテーマとした全く新しいメダロットの物語が幕を開ける。
過去作との接点がない舞台に変わり、登場キャラクターが一新されたものの、
参戦機体は『DUAL』までに登場した機体+本作『8』の新機体の200超で構成されている。
そして本作最大の特徴であり変更点は今までの「シャトルランロボトル」と呼ばれていた戦闘パートにある。
なお、ナンバリング前作の『7』に存在した、
および前作の『DUAL』に存在した、
といった要素は本作でも続投している。 一方で、「カジノ」「ARカード撮影」「すれちがい通信による仮想対戦」は本作では削除された。
+ | ネタバレを含みます。 |
※現在こちらに記載しているバグの多くは配信中「更新データ」を導入すること、「最新の追加コンテンツ」を適用することで改善されている。
ナンバリングでありながら、システム・世界観・キャラクター全てにおいて冒険した一作。
特に本作のロボトルシステムは、旧来の雰囲気を残しつつテンポの改善と戦略性のアップを両立しており、「ロケットカンパニーの『メダロット』」と言えるものに仕上がっている。
モデリングの刷新をはじめメダロットの戦闘描写も強化され、DLC含め数々の人気機体の投入、パーツやメダルのステータスシステムの変更など、カスタマイズとロボトルの楽しみを広げる取り組みは快く受け入れられた。
一方メダロット探偵という新たな世界観の切り口を提示していながら、各登場人物たちの背景が薄いことやシナリオ後半になるほど尻すぼみになる町々の描写など、せっかくの新舞台を活かせていたとは言い切れないシナリオ。
数々の名メダロットが手に入る魅力的なDLCもどことなく不便な部分も多くイベント内容も練り込まれていない。
そしてシナリオ・ロボトル・メダロットのカスタマイズを楽しむうえで障害となる数々のバグは、現在こそ概ね改善されたとはいえ、多くのプレイヤーの顰蹙を買った。
「戦闘システムは素晴らしいが、シナリオがいまひとつ」という、『グランディア エクストリーム』のような評価である。
『7』『DUAL』での売れ残りを反省しためか出荷量は抑え気味でキャラクターデザインの変化や前作までの荒削り・不評部分の評判から見限った層も数多く、
売上は『メダロットDUAL』と同等の振るわない結果となっている。
まだ改善の余地は多いが、戦闘面でのバランスにおいてはナンバリング中でも屈指の良好さを誇る一作。
戦略とセンスにものを言わせ、知恵と勇気で勝ち残る「歯ごたえのあるロボトル」を求めるならば購入しても損は無いだろう。
ただし、対戦に臨む際は更新データ適用をお忘れなく。
*1 過去作の「なぐる」「がむしゃら」攻撃では「一番近い相手」を攻撃していた
*2 メダル固有の3種類に加え、汎用メダフォース「たいあたり」の4種類から選択可能
*3 過去にも『カードロボトル』のホワイトカードなどの例はある
*4 『DS』『7』『DUAL』のBGMは原曲、それ以外の過去作BGMはアレンジ曲となっている
*5 劇中での描写のまま、試作の「マイクロ波兵器」を引っ提げて登場。
*6 人気機体「アークビートル」の対となるオオクワガタ型メダロットの試作版という設定
*7 アニメ準拠の『弐CORE』やドット絵によって元イラストのデザインが緩和されている旧作ゲーム版での描写はさほど問題視されていない
*8 神藤かみち氏は実際四コマ漫画の連載を持っている。
*9 実はこれが原因。共闘するたびに好感度が上がる仕様の為、結果的に最も好感度の上がる機会が多いヒロインとなっているのである。
*10 この不具合は現在でも修正されていない
*11 トルネードで相手を飛行タイプと同じ扱いにし、そこに飛行タイプに特効のアンチエアを当てる大ダメージコンボ
*12 大会ごとに対戦相手は決まっているが、トーナメント制で誰と当たるかはランダム
*13 クリア後にも変更されるが、最終形とでも言うべきその機体はクリア後に出現する固定シンボルから入手可能。再戦までに若干の手間はかかるが、それを差し引いても固定シンボルで粘った方が楽である。
*14 前述したコンパチのブリキシリーズや金メタビー・銀ロクショウ、立ち絵の存在しないオランピア-T2等
*15 2014年12月末までは概ね2週間に1回、2015年1月以降は2015年3月13日の一度だけである
*16 これによってシナリオ中で人間とメダロットの関係をより深く描けるようになった。代償としてメダルが主人公+仲間になるキャラクター4人分の計5枚しか手に入らなくなったが、メダリアの仕様変更によりカスタマイズ性の高さはシリーズのそれと比較しても全く劣ってはいない。…但し、仲間のパートナーメダロットを好き勝手にカスタマイズできる仕様を受け入れられないと洩らすメダロッターも少なからず存在してはいる。