【びーとまにあ つーでぃーえっくす とぅえんてぃわん すぱーだ】
ジャンル | DJシミュレーション | |
対応機種 | アーケード | |
販売・開発元 | コナミデジタルエンタテインメント | |
稼動開始日 | 2013年11月13日 | |
判定 | なし | |
ポイント |
ハードコア重視の楽曲ラインアップ 機能性、操作性の向上 シリーズ初旧曲無条件解禁廃止 増税に伴うプレー料金の値上げ |
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beatmania IIDXシリーズ |
鍵士とは、叩っ斬ることと見つけたり。
beatmania IIDXシリーズ22作目。(*1)
これまでとは一線を画した「ダーク・ファンタジー」と「厨二病」がテーマ。
赤と黒を基調とした画面をはじめ、システムボイスに不気味なエフェクトがかかっている、ダブルプレーが「双鍵の型」と表記されているなど、ノンジャンル風の前作、前々作よりもテーマが徹底されている。
オープンユアワールドシステム
選曲時のテンキーの使用による操作性向上
MY FAVORITEフォルダ機能
その他細かい機能やデザインの追加・変更
シリーズ初となる旧作収録楽曲の無条件解禁廃止
料金に関する問題点
※2014年4月23日より、消費税増税に対応しPASELIプレーの基本料金が値上げされた。(店舗により設定は異なる)
それに伴いPASELI使用時には特典が増えたが、クレジットには制限が付く事となった。
難易度表記の限界
バグ・不具合
譜面の出来について
最後までtricoro限定のクプロパーツを手に入れることができなかったこと
その他の問題点
前作から修正されてない不具合
前作のtricoroでもイベントの尻すぼみな内容について言及するプレーヤーが少なからず存在していたが、今作は更に盛り上がりに欠ける結果となってしまっている。
楽曲解禁イベント『Qprogue』
Spada†leggendaria
SUPER STAR 満 -MITSURU- 完全復活祭
GUMI 5th Anniversary party Presented by BEMANI
発見!よみがえったBEMANI遺跡
収録楽曲ジャンルの偏り
今作の評価としては、今ひとつ盛り上がりに欠け「DDR2013とはまた別の意味で薄味になってしまった作品」と言った感じか。
楽曲自体は一部を除いて全体的に良質なものが揃っていた作品であっただけに、全体的な演出や配慮の不足で致命的な損をしてしまった、ただただ惜しいとしか言いようがない作品である。
前作tricoroからのデータ引き継ぎ、ゲーム内イベントの希薄さ、プレー料金の値上げに関する対応など運営面の問題が目立った一作でもある。とりわけBEMANIシリーズ全体が直面することになったプレー料金の値上げについては、変更後のサービス内容に関する告知等が不十分だった事や、過去作で長年維持されてきた機能(EXTRA STAGE進出)の制限に関わるものだった事も本作への批判を強くする格好になった。
シリーズ最新作として、機能面から見ても便利になった点は評価できる。が、それらの機能はPASELIプレーという前提にある上で非常に細かいものであったため、あまり注目されなかったのが悲しい所。
また、新曲の楽曲や譜面に関しても、高BPMに偏った収録楽曲、高難易度重視の譜面という傾向があったのは否めない。
とはいえ、楽曲面に関しては、ナンバリング外のsubstreamを含めて22作も続くシリーズとなっただけに、プレーヤー層は新旧~他機種から流れてきた層など多岐に渡って各層の好みが極端に分かれている。
よって全ての人を満足させるのが難しい状況にあるのも事実である。
いずれにしろ、本作は今後のシリーズ継続において避けて通ることのできない問題がいくつもあることを開発スタッフやプレーヤーに示した。それこそが、本作が証明した存在意義なのかもしれない。
*1 『pop'n music Sunny Park』や『Dance Dance Revolution(2013)』とは異なり、ナンバリングが継続された。
*2 このシステムの名称はサウンドディレクターのL.E.D.氏が即興で考えたものだがいつの間にか公式名称となり、公式サイトでも併記されている。ゲーム内での表記はあくまで「SP/DP切り替え」。本作のテーマにもマッチしたネーミングである。ちなみに、次回作以降は公式サイトでの併記がこっそり削除されている。
*3 DELLARではその他にもクプロと呼ばれるプレー中に現れるアバター用の衣装などを購入してカスタマイズできる。
*4 プレー結果以外にも各都道府県でのプレーといったプレーヤーの立ち入った努力がないとまずクリアできない課題が多かった
*5 プレーヤーのレベルに合わせた課題曲をこなしていくモード。主に初~中級者の上達を目的としているが、ステージの成否に関わらず3曲プレーできるので☆12に挑戦する目的で上級者からも重宝されていた。
*6 PASELI支払いプレー時の機能について説明した店舗用のチラシではクレジットによるプレー時の機能制限についてほとんど触れられてなかった
*7 下位の難易度についてはさらに多く、SP☆11の譜面は300以上ある。
*8 難易度詐称・逆詐称の議論や、レベルの修正。新旧問わず毎作多くの譜面がアップデートされる度に調整されている。
*9 ただし、こちらも2015年10月稼働のVOLZZAより12段階に変更され、10+の譜面をレベル11とレベル12に振り分けることで問題は解消されている。
*10 難易度表記については次回作『clan』(2017年7月稼働)でも10段階のままだった。そして、『festo』(2018年9月稼働)でシリーズ始動から10年目の歳月を経てようやく上位レベルの細分化(Lv9とLv10台において小数点以下の難易度を設定する)が行われた。jubeatシリーズがBEMANIシリーズのエントリーモデルという位置づけであるため、難易度表記を変更しづらかったのが主な要因と思われる。
*11 通常のレイヤーアニメと違い、楽曲の指定ポイントで流れる短いアニメーション
*12 公式サイトのGOLI氏のコメントより
*13 invoker, Ancient ScapesとClose the Worldが該当
*14 Sigmund, Feel The Beat, 疾風迅雷とVerfluchtが該当
*15 相変わらずTAKAの顔芸が強烈。
*16 wacとTAKAの合作名義。
*17 対象6機種のうち2機種が全項目新曲であり、新曲以外の項目としている機種で占有率が多いのはREFLEC BEAT groovin'!!とjubeat sauser fulfillの2項目である
*18 曲の中で重要なパートをキー音にアサインしているのに、音階を完全無視した配置だったりまともに押させる気が無い配置になっていることなどが問題視されている。
*19 前作『tricoro』においてダブステップの曲が収録されたが、これはハードコアと組み合わせたドラムステップに近い高速BPMの楽曲だった
*20 ちなみに「全押し+皿」はTatsh曲以外の登場はAC初だったりする。