モンスターメーカー3 光の魔術師

【もんすたーめーかーすりー ひかりのまじゅつし】

ジャンル ロールプレイングゲーム
対応機種 スーパーファミコン
メディア 16MbitROMカートリッジ
発売元 ソフエル
開発元 ソフエル、キューブ
発売日 1993年12月24日
定価 9,800円(税別)
判定 ゲームバランスが不安定
ポイント 長いダンジョンと異様なまでに高いエンカウント率
不当な評価をされる原因となったバードバグ
攻略情報やシステムの仕様を把握すれば遊べなくはない
可愛いキャラなど評価点もそこそこあるがそこに辿り着くまでが苦痛
モンスターメーカーシリーズリンク


概要

  • 九月姫氏がデザインした可愛らしいキャラクターが特徴であり、様々なメディア展開がされたカードゲーム『モンスターメーカー』シリーズ。本作はSFCで初めて発表されたゲーム作品である。

特徴

  • 移動は『ドラクエ』のようなマップ見下ろし型だが、戦闘システムが独特のものとなっている。
  • 戦闘はコマンド入力型だが、敵との距離の概念が存在し、物理攻撃の場合は敵に近づかないと攻撃ができない。背後攻撃、挟み撃ちといった戦法も存在する。
  • 近接攻撃に複数種類があり、状況によって使い分けることが可能。
    • 例を挙げると、距離が離れている敵には威力も命中も高くないが、長距離移動ができる「エンドラン」が有効、動きがのろいがHP、防御力が高いスライム系モンスターには威力が高い「フルパワー」なら大ダメージを与えられる、空を飛んでいる敵は回避率が高いため、命中率の高い「クイック」が当たりやすい、など。
  • 魔法はエルフはレベルアップで新しい魔法を覚えるが、人間は先輩の魔術師に魔法を教えてもらう。レベルに関係なく魔法を取得できるが、一定のレベルに達していないと高レベルの魔法は失敗することがある。
    • また、人間の魔術師は自己魔法というMPを消費しないで使用できる魔法が設定されている。
  • ゲーム後半から「はなす」コマンドを使用することでモンスターと交渉することができる。その結果、なだめたり、追い払ったり、怒らせたりと様々な使い方ができる。
    • そして交渉次第ではモンスターを仲間にすることもできる。モンスターは仲間代わりに敵と戦わせられる他、「魔物使い」に引き渡すことで別の強力なモンスターと交換できる。
    • ドラクエ5や6同様、モンスターごとにレベル上限があり、最終的に強弱が分かれてしまうのはこの手のゲームではよくあるが残念なところ。
  • ダンジョンではランダムエンカウントのほか、たまにモンスターが歩いており、触れるとシンボルエンカウントが発生する。シンボルエンカウントで出現する敵は強力な場合が多い。

問題点

  • エンカウント率がとてつもなく高い、特にダンジョンは長いものが多い上にランダムエンカウント率が高いため、ストレスが溜まる。逃走が比較的成功しやすいのが救い。
    • 3章になるまではダンジョンから脱出する魔法が使えないため、攻略が面倒。
    • ゲーム後半になると「アミュレット」というエンカウントを完全に抑制できるアイテムを購入できるようになるが、1000Dと消費アイテムにしては高額な上に効果も64歩と短い。
  • シンボルエンカウントが実質固定エンカウントである
    • ダンジョン内にいるモンスターはこちらが近づくと猛烈な速さで向かってくる。
    • たいていは狭い通路上に配置されている上に、地形に引っかかったりすることもまずないので事実上回避不可能。
  • アイテムの所持制限が厳しい
    • 一度に所持できる個数がなんと20個まで。回復アイテムを大量に買い込んでダンジョンを攻略することができない。
    • エンカウント率の高さやダンジョンの複雑さから考えるとプレイの大きな制限になる。
  • 設定を変更しないと戦闘中のゲームスピードが非常に遅いため、ただでさえエンカウント率が高く面倒な所に更にストレスが加わる。
    • ただし設定さえ変更すれば快適になり、戦闘も手早く終わる。これもクソゲーと言われていた要因の一つかもしれない。
  • 序盤に登場する敵「エウレカ」が強すぎる。
    • 具体的にはエウレカ含む妖草族が連発する全体攻撃「さけぶ」が問題。序盤ではHP3-4割を削るほどの威力に加え、そこそこの確率で混乱*1して進むも退くもままならなくなる。
    • 一応森に入らないと出現しない点、エウレカについて警告してくれる町の住民がいるため回避はできる。しかし2章、3章ではイベントでどうしても森に入らなければならないため、戦闘を余儀なくされる。2章では主人公が2人いる上に最初から魔法を使え、3章では主人公の初期レベルが高いためなんとか戦えるが……。
  • こちらの行動を封じる状態異常を振りまいたり強力な魔法を使う敵が多い
    • 魔術師系の敵や妖精・精霊系の敵の多くがやっかいな状態異常攻撃や強力な魔法攻撃を行ってくる。
    • このゲームは上記の混乱のほかにも多数の状態異常があり、その多くがこちらが動けなくなるものであるため下手に戦うと身動きが取れないまま全滅する。特に仲間が揃っていない4章序盤までが厳しい。
    • 仲間が揃えば状態異常が分散しやすくなり、魔法「ディパラズン」「アウェイク」で大体の状態異常は回復させる事ができるため楽にはなる。
    • ただし、その魔法を使えるキャラが状態異常になると他のメンバーがアイテムで回復させるしかないため事前のアイテム買い込みも必要。
    • 「はなす」コマンドが使えれば手順次第で戦闘から確実に離脱させることが可能なモンスターも多いが、攻略情報がなければ狙って実行するのは困難である。
  • 2章で発生する中ボス3連戦の難易度がかなり高い。
    • 中盤のイベントでリルハーピー3体、ピクシー3体、ブギーマン1体の3連戦があるのだが、リルハーピーとピクシーには主人公達が得意な風系魔法を吸収されてしまう。魔法「ウォーターカッター」を修得していれば大した敵ではないのだが、修得するには結構なレベル上げが必要。
    • 更にリルハーピーとピクシーはこちらの行動を封じる魔法を使用する。初手で倒せなかった場合は苦戦必至、全滅の可能性も高い。
    • 一応この戦闘では期間限定で使える強力な助っ人(ドラゴンの子供)がいるのだが、敵が使用する魔法に耐性がないため、攻撃を受けてしまうとどうしようもなくなる。
    • なおブギーマンは能力こそ連戦中最高レベルで物理攻撃に耐性があり、かつ上述の「さけぶ」を多用する。だが魔法への耐性がからっきしなため上記連戦をこなしたプレイヤーなら全く苦戦をしないと思われる。
      • また、前述したドラゴンの子供のかえんブレスでほぼ一撃で倒せる。
  • サブタイトルの通りといえばそうなのだが、魔術師全般が強く、特に4章の主人公ルフィーアが非常に強い。
    というのも、魔術師の通常攻撃が魔法攻撃(自己魔法)であり、魔法攻撃は属性相性の問題こそあるが射程が無限で命中率も高く、安定したダメージ源になるため。
    • 他には3章で仲間になる魔術師リンク。彼は氷の魔術を会得しており、自己魔法「フリーズ」は稀に敵を凍結(=行動不能)させる。またランダムな敵三名に氷塊を放つ魔法アイスピラーは1体に集中させれば高確率で相手を凍結させる。
      • そのため無茶苦茶強力なのだが、最大MPが低いことによるガス欠の可能性も高い上、3章で別れてしまう。ただし氷魔術は後々ルフィーアが会得できる(後述)。
    • 4章の主人公、女魔術師ルフィーア。サブタイトルからも予想がつくと思うが、強力な魔術師になる。
      • 彼女の自己魔法は「フレイム」。だがレベルが上がるとハイフレイム→パワーフレイムとどんどん強化される。
      • 序盤で強力な全体攻撃魔法を修得する。レベルが足りない序盤では失敗の可能性大だが発動しさえすれば雑魚はほぼ一掃できる。
      • ルフィーアは各地の高名な魔術師や遺跡の碑文などから魔法を学ぶことができ、上述の氷魔術を始め回復魔法や蘇生魔法、一定時間魔法を無力化する魔法など強力な魔法をどんどん覚えていく。
      • つまり4章以後ルフィーアばかり戦術の幅と質が向上するため、ともすれば第一章の主人公アルシャルク(純戦士)などはただの盾役になりがち。(育った魔法使いが強力なのは古いテーブルゲームらしくはあるが)
      • ただし、終盤のボス相手ではバフをかけたアルシャルクやディアーネのほうが高火力を出せる戦闘もある。
  • 物語後半の遺跡系ダンジョンの難易度が高い。
    • マップやトラップが難解、かつ出現する敵も強くエンカウント率も高いため攻略に骨が折れる。
    • 戦力が充実し、戦闘の難易度が下がり始めた4章の終盤から複雑なダンジョンが出現し始めるのだが、マップの難解さからクリアに時間がかかる上にエンカウント率も高いため、事前情報を調べずに攻略しようとすると攻略中に回復アイテムが尽きて出直しになってしまう事もよくある。その頃には脱出魔法が使えるようになっているため全滅の危険が少ないのは幸いだが。
    • 特に後半に出現するアシュタル遺跡は異常に難易度が高く、敵もやたらと強く、ヘタをするとラストダンジョンよりも攻略が難しい。攻略サイトを見ずにプレイとなると苦戦必至である。
      • アシュタル遺跡は攻略せずともストーリーの進行に支障はないが、ここではルフィーアの最強魔法を取得でき、ほぼ全ての敵に大ダメージを与えることができる魔法なので苦労して攻略する価値はある。
    • ストーリー上訪れることとなるギムル遺跡は攻略しても何もない。本当に何もない。
      • 遺跡の入り口にいる虫使いと話をするだけでストーリーが進むため、攻略しようとしたプレイヤーは多くは無いと思われるが……。
    • ラストダンジョンにはルフィーア(鏡にうつった偽者)×6体という、かなり難易度の高い戦闘がある。
      • クリアする分には倒さなくてもよいのだが、知らずにエンカウントした場合は全滅の危険性が高い。
  • 総括すると、戦力が充実するまでは敵の状態異常と強力な攻撃に悩まされ、戦力が充実した頃には難解なダンジョンと頻繁に発生するエンカウントに悩まされることとなる。
    • また、戦力が充実すると難易度が下がるとはいえ後半に出現する敵は有効な攻撃が少ない敵やタフな敵が多く、ただでさえ面倒が戦闘が後半になるにつれ地味にキツくなっていく。
    • しもべを上手く使えばダンジョン攻略の持久戦もぐっと楽になるのだが、事前情報を調べるかやり込んだプレイヤーでないと使いやすいしもべに気がつかないだろう*2
  • 仲間モンスターを出すと仲間は一旦引っ込んでしまう。つまり仲間モンスタ―と主人公達を一緒に戦闘に出すことができない。
    • 画面に多くのキャラを表示させるとスプライトがちらつくため、それを抑えるための処置だと思われる。
    • なので、仲間モンスターの役目は一行の負担を軽減することにある。ゴーレムやハイトロルのような強力なモンスターを加えれば相当楽になる。
    • 当然ながらモンスターの能力には格差がある。特にコボルトやオークは原作では亜人種族として人類などと並ぶ地位を持つが、このゲームでは雑魚扱いのままである。
  • このゲームの象徴とも言える、実質フィールド上のどこにでも移動が可能になってしまう、重大なバグの存在。
    • 本来マップを見渡すために使う魔法、バードを使用している最中にメニュー画面を一度開いて閉じるという簡単な操作で発見することができたため、有名になってしまった。
    • これを使えば後半にならないと行けない場所で強力なモンスターを仲間にできたり、伝説の武具を集めきったり、フラグを滅茶苦茶にすることができてしまう。
      • 強力かつ仲間にするのが容易なジャイアント*3などを早期に仲間に出来れば、かなり楽になるなど、使い道を誤らなければ非常に有効な裏技でもある。
    • とある港町は入った瞬間強制的にイベントが発生し夜になるのだが、ある条件を満たしていないと夜の街から出られなくなりゲーム進行が止まって詰む。
    • ネット黎明期、「バードバグがあるからクソゲー」という評価をよくされていたが、これは当時のプレイヤーが難解なイベントやダンジョンをバードバグを使用して飛ばした結果、進行不能になってしまったからだと考えられる。
      • 逆にいえば、フラグがおかしくなる箇所を理解していればクリア不能になる事はまずない。一例を挙げると、終盤に訪れる「水竜の洞窟」が謎解きが難しく結構な難易度であり、道中には特にイベントもないので、そこをスルーして目的地のカルラ城にたどり着くプレイヤーも少なくなかった。
  • 魔物使い関連の設定ミスが目立つ
    • モンスターレベルが55を超えるモンスターを交換できない。
      • 恐らく最後の魔物使いのレベル設定ミスだろうが、そのせいで交換によってのみ使えるモンスターが一部仲間にならない。
      • ただ、余談にある通り攻略本には載っている点、使用できない一部モンスターはレベルを上げればラスボスすら圧倒できる能力のため、意図的な調整の可能性もある。
      • しかし仮に仲間にできたとしてもトレード可能なレベルから使用できるのは終盤であり、終盤くらいは壊れモンスターを使い楽をさせて欲しかったものである。ティターニア、ワーベア、フリーザー、ミノタウロスといった正規に入手できる最強クラスのモンスターも強力ではあるのだが、これらの仲間にできないモンスターと比較すると一歩物足りない。
    • トレードの法則中に存在しないためモンスター交換が出来ない種族がいる
      • 同じく設定ミスだろうが、ドラゴテールなど一部仲間によってのみ登場するモンスターがゲーム中に登場しない状態になっている。
  • 上記以外でも設定ミス・バグと思われる箇所が多い
    • 魔法「ディスペル」の効果がおかしい。
      • 修得した魔法の効果を見ることが出来る魔導書では敵の補助魔法を解除するという説明があるのだが、実際の効果はアンデッド系の敵を一撃で倒す。
      • また、全く同じ効果の魔法「シール」が存在し、こちらはディスペルより必要レベルも消費MPも高く、挙句の果てに命中率も低い。明らかにディスペルの設定ミスだと思われる。
    • 魔導書に「木属性」の項目があるのだが、実際にはゲーム内に木属性の魔法は存在しない。
      • 攻略本ではスリーパーが木属性になっていた。しかし実機ではスリーパーも心属性になっており、木属性そのものがなくなっている。
    • 城の鍵のかかった扉をあける「7つ道具」というアイテムがあるが、売ってくれる人に話しかけて、買わないでフロア移動した場合は二度と手に入らない。
      • 20000Dという普通に進めていた場合はまず用意できていない金額を要求されるため、事前に把握しておかないとまず買えない。
    • 5章になり、とある村人に話しかけると会話ウィンドウがバグる。この現象が発生するとウィンドウを閉じるまで時間がかかってしまう。
      • ただ、この村は普通にプレイしていれば5章に訪れることはまずない場所である。

賛否両論点

  • 数は少ないが、幾つかエグい演出がある
    • 例を挙げると、敵勢力の爆撃で村人が犠牲となってしまう(死亡描写もある)、動きが気持ち悪いワームが登場する、後半に敵勢力が街の住民を誘拐し、モンスターと合体させて戦力にする、など。
      • 合体の描写こそないが、合体させられてしまった元人間と思われるモンスターとは普通にエンカウントする。
      • そのうち、ナアスは説得すれば仲間にできるためまだ救いがある。しかしサラセンチビートは仲間にできないどころか会話をすると「こんな姿にされた私の気持ちなんて分からないのよ!」と一蹴されてしまう。
    • これらのイベントはモンスターメーカーの原作漫画を知っているプレイヤーはともかく、可愛らしい絵柄に引かれて購入したプレイヤーにはショックだったのではないだろうか

評価点

  • BGMの出来が全体的に良い。
    • 戦闘中の魔法エフェクトも当時としては迫力がありなかなか。また、ラスボスのBGMはかなりかっこいい。裏技でサウンドテストがある為、心ゆくまで聞く事もできる。
  • ストーリーは基本的にシリアス一本で、たまに重い演出があるものの、低年齢でも分かりやすいようまとまっている。
    • なにげに恋愛要素も多く、カップリングが好きなプレイヤーには朗報である。
    • イベントでは台詞がなくとも、ドット絵のキャラの動きだけで、どんな状態になっているのかをうまく表現しているイベントが多い。
  • エンカウントそのものは面倒だが、意欲的な戦闘システムは評価できる。
    • 戦闘の難易度は高く、特に序盤のバランスは酷いがシステムの仕様や攻略情報を十分に把握していれば楽しめる。
  • モンスターを仲間にする会話システムが面白い。
    • トレードでのみ仲間になるモンスターがいる他、高レベルなモンスターほど強いとは限らず、レベルアップで新しい特技を覚える事もあるため、様々なモンスターを仲間にして戦闘に使ってみるという楽しみがある。
    • 没モンスターを除いても130種類近くのモンスターを仲間にできるのは魅力的。
    • ドラクエ5・6のように倒したモンスターがランダムで起き上がるのではなく、こちらから好きなときに交渉を仕掛けられる点も良い。仲間に出来ないモンスターとも交渉をすること自体は可能。

総評

攻略情報が充実した現在ではある程度遊べるゲームとなっているが、発売当時はそのエンカウントの高さや初期設定では進行が遅すぎる戦闘、ダンジョンの難易度からまともに遊ぶのはかなり苦痛なゲームであった。致命的なバランス崩壊があるわけではないが、各所の調整不足はプレイヤーにボディブローのようにじわじわとイライラを与えてくる。SFC期に珍しくなかった調整不足のRPGの一つに入るゲームである。
バードバグ、ゲームバランス以外はクリアまでに大きな不備が見当たらないため、意図的に長時間プレイさせるためか調整不足ではなく仕様として高難易度にされた可能性もあり、遊びやすさ、ゲームバランスについて把握できていない調整ははっきり言って褒められたものではない。
バードバグや仲間にできないモンスター、不備の多い攻略本など槍玉に挙げられやすい問題点があったのが余計に惜しまれる。
かわいらしいキャラクター達や、ファンタジー物のRPGとしては王道な世界観・シナリオといった評価できる点もあり、モンスターメーカーシリーズや九月姫氏のファンならプレイする価値はある。安価で購入できる現在はとりあえず手にとってみるのも悪くない。
しかし本作の良さを味わうためには多くのゲームシステムの把握と苦行のような戦闘をこなす必要がある上に、苦行を超えて評価点をじっくり味わったとしても見返りに合うとはとても言えず、スルメゲーというにも厳しい内容である。
本作を評価するプレイヤーはほぼ例外なくやり込んだマゾプレイヤーであり、決して万人にオススメできるゲームではない。一つのゲームとして見るといびつなバランスのゲームだと言わざるを得ない。


余談

  • 本作のモンスターを仲間にする会話システムは、開発に女神転生を制作した鈴木一也氏が関わっているためか、女神転生シリーズの交渉、悪魔合体システムに酷似している。
  • 本作にスーパーバイザーとして関わった鈴木銀一郎氏は、後にカップリングで有名な『ファイアーエムブレム 聖戦の系譜』のノベライズ(ファミ通文庫)を60歳後半の時点で手がけている*4
  • 攻略本が2冊発行されているが、どちらにも没モンスターが掲載されていたり、ダンジョン図に間違いがあったりと不備がある。
    • 特に双葉社の攻略本には没モンスターであるイフリートを説得しているスクリーンショットが掲載されており、出現する場所を探し回ったプレイヤーが多いのではないだろうか?
    • 没モンスターはイフリートを含め能力が高いモンスターが多く、本来はラストダンジョンで出現させる予定だったと思われる敵が多い。
    • これらの没モンスターはどちらの攻略本にも一通り掲載されている。没モンスターで掲載されていないのはトロルキングのみ。
  • また、攻略本ではトレードで仲間になると記載されているが、実際は仲間に出来ないモンスターがいくつか存在する。こちらは没モンスターとは違い敵としては普通に登場する。
    • トレードレベルの上限及び下限を超えてしまっているため、トレードできないものがほとんど*5。また、強さに関係なくトレードの法則に当てはまらないため仲間にできないモンスターも存在する、こちらは問題点にあるようにミスの可能性が高い。
  • ファミ通の攻略本には誤植レベルの内容ではあるが、解説中にゲーム中に存在しない魔法(フレイムピラー等)が記載されているほか、ガラス玉などROM内にデータは存在するが、ゲーム中使用されていないアイテムが記載されている。
  • 以前は熱心な解説をしていた攻略サイトが存在していたが、残念ながら現在は消滅してしまっている。
  • ゲーム開始後に最初に入力する名前が、実は物語後半で手に入る伝説の装備の名前にそのまま影響するため、変な名前を入れると大抵後悔するハメになる。
  • 本作発売から約4ヶ月後、延期に延期を繰り返していた『モンスターメーカー 闇の竜騎士』が発売されたが、そちらは擁護不可能な出来となってしまった。

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  • 1993年

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最終更新:2023年05月02日 21:07

*1 敵味方を区別せず攻撃を始めたり、うろうろと徘徊したりする。敵の通常攻撃を受けると自然回復することもあるが仲間が1~2人しかいない序盤ではかなり致命的。

*2 例としてはレベルアップで「ライブ」を習得する「カワンチャ」が強力だが一見するとただのスケルトンの上に初期レベルでは戦士系の技しか覚えていないため初見ではまず気がつかない。同じく「フェニックス」も非常に強力だが、トレードでのみ仲間になる上に交換するモンスターのレベルが少しでもズレると別のモンスターになってしまうため調整が面倒。

*3 少額のお金をあげるだけで加入する上にレベルも高い

*4 なお、2015年現在、氏は齢80にして『艦これ』をプレイするなど、歳を取ってもなお衰えを見せない現役っぷりを見せた

*5 上は壊れレベル、下は全く使えないモンスターまで幅が広い。バランス調整のために発売直前に仕様変更された可能性がある。