HAWK F-123
【ほーく えふ123】
ジャンル
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シューティング
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対応機種
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PCエンジン スーパーCD-ROM2
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メディア
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CD-ROM 1枚
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発売元
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パック・イン・ビデオ
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開発元
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メイクソフトウェア
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発売日
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1992年3月13日
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定価
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6,800円
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判定
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なし
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ポイント
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パワーゲイトの実質の続編 グラフィックは確実に進化している 良くも悪くも前作譲り
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概要
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1992年にパック・イン・ビデオ(現:マーベラス)発売、メイクソフトウェア開発にてリリースされた、PCエンジンオリジナルの横シューティング。
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タイトルこそ変わっているが、本作は前年に登場した『パワーゲイト』の続編的位置付けにあるゲームである。その根拠として、発売、開発元が前作と全く同じであり、開発中の仮タイトルは「パワーゲイト・スペシャル」であった。
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一人プレイ専用、全8ステージ構成。
主なルール
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大方は前作を踏襲しているが、いくらかの変更点もある。詳細は下記にて。
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十字キーにて自機移動、使用ボタンはショットボタンと特殊ウエポンボタンの二つ。それに加えてSELECTボタンにて複数所持している特殊ウエポンの切り替え選択もできる。
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ショットは直進に飛ぶメインショットとサブショットを同時に放てる。しかし、ゲーム開始時はメインショットしか撃てないのは前作譲りとなっている。
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前作にない要素として、アイテム取得によりメインショットが3種類のどれかに切り替わるようになり、サブショットが前作の対地ボムに加え、反射ボムとホーミングが放てるようになった(詳しくは下記アイテムの項参照の事)。
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特殊ウエポンは4種類ある特殊アイテムを取得する事により使用できる。回数制限があるが、所持しているものと同じアイテムを取った場合はウエポン弾数が上乗せされる。また、同じ特殊ウエポンを複数回ストックでき、SELECTボタンにて切り替えが可能。
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前作にあった、自機後ろに発射されるバックファイヤー攻撃は消滅した。
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赤く点滅する敵を破壊すると以下のアイテムを落とす。
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基本アイテム
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「スピードアップ/ダウン」…その名の通り前者は自機スピードを上げ、後者はスピードを下げる。スピード段階は最大4レベル。
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「オプション」…自機にトレース移動型の補助オプションが付く。付けられるのは最大二つまでで、特定のダメージをもらうとそのオプションは消滅してしまう。
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「バルカン(赤)/レーザー(青)/ファイヤー(黄)」…各アイテムを取得する事により、メインショットを専用の攻撃に切り替える。バルカンは連射が効きやすく、レーザーは貫通能力を持ち、ファイヤーは攻撃力が高い。また、同じアイテムを連続で取ると最大4レベルまでパワーアップする。
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「ボム」…2タイプあるサブショットのうちの一つで、対地ボムを放てるようになる。下記の反射ボムかホーミングのどちらかと併用可能。連続で取ると最大3レベルまでパワーアップする。
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「反射ボム/ホーミング」…2タイプあるサブショットのうちのもう一つ。前者は敵や壁にあたると反射するように跳ねる攻撃を、後者はホーミングする攻撃を放つ。反射ボムとホーミングの併用は不可能だが、共に上記のボムとの併用は可能。同じアイテムを連続で取ると最大4レベルまでパワーアップする。
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特殊アイテム(効果の程はほぼ前作同様、ストックできる弾数はどれも無制限)
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「フィールド」…一定時間、自機が無敵(点滅化)になる。
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「ハードミサイル」…自機前方に攻撃持続時間の長い爆風を起こす。
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「拡散ミサイル」…自機前方にミサイルが爆発した後、八方向に爆風が広がる。
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「アステロイド」…自機周りに攻撃判定のある壁を発生させる。
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前作にあったクリア後の称号システムは排除され、ステージをクリアすると即次のステージに進むようになった。
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途中復活のライフ制で全部やられるとミス。前作のライフ制は廃止され、敵や敵弾のダメージをもらうか、壁に触れると即ミスするようになった。また、ミスするとパワーランクがすべてリセットされるが、取得していた分の大量のアイテムが放出されるという救済処置がある(特殊ウエポン関連はミスしても一切消滅しない)。
評価点
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ファミコン並のグラフィックと失笑された前作とは一変し、かなり綺麗な外観となっている、パッと見はスーパーファミコンレベルといっても過言ではない程。頑張っている多重スクロールも健在である。
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さすがはメディアをCD-ROM2に変えた恩威というべきか、それとも前作があまりにもやる気がなかったのか…。
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CD音源になった影響で、BGMの豪華さが増している。曲そのものは前作同様熱くて良曲ぞろいである。また、前作のアレンジ楽曲が幾つか存在する。残念ながらサウンドテストは不可能。
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本作では前作のようなステージ道中のBGMの使い回しはなく、全ステージに専用楽曲が用意されている。
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ゲームバランスは前作同様悪くなく、パワーアップして撃ちまくるという、シューティングの醍醐味はきっちり抑えてある。ライフ制が廃止された影響で前作よりも難易度は若干上がっているが、前作は許容ダメージ数が多すぎて、ぬるめ難易度といわれていたので、むしろ本作のほうが適正な難しさに修正されたといえる。
賛否両論点
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前作よりは1ステージの構造がやや短縮している。
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もっとも、前作よりもステージ数が増えており、前作が長すぎたという問題もあったので、一概に悪いとはいえない。
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CD-ROM2にありがちなステージ合間のイベントシーンは一切存在せず、良くも悪くも淡々と先に進む硬派ぶりなところ。
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ビジュアルシーンが導入されるのはオープニングデモとクリア後のエンディングのみである。また、EDでは自機のパイロットの帰還を祝う仲間たちの姿が映されるのだが、すべて濃いデザインの野郎達であり、女の華なんてものは一切ない、はっきりいってむさい。
問題点
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やはりパワーゲイトの血を継ぐゲームである故か、もっさり感はあまり改善されていない。一応はスクロールを早くして疾走感を出しているステージもあるが、同期のPCエンジンシューティングと比べるとだらだらとしたテンポとなっている。
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BGMがCD音源になった故に、BGMがステージ中に何度も途切れるようになった。ステージによっては結構な回数がぶつ切れる。
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背景の変化がやけに乏しく、先に進んでも外観の変化に乏しい。前作はそれなりに変化を見せていただけに、この辺は残念ながら劣化しているといわざるを得ない。
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前作同様、難易度の種類は一種類ぽっきりで、プレイバリエーションに乏しい。充実したオプションすらもない。
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前作に比べ、壁や浮遊物を避けるステージが減ってしまっている。
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前作はこの辺も適度な避けポイントだったのだが、本作はその辺の味が薄れてしまった。
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ライフ制廃止でミスする機会が増えた事を考慮してこうなったのかもしれない。
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補助オプションのデザインが何故かコミカル風。
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例えるなら『パロディウスシリーズ』にありそうなデフォルメ形で、リアルな世界観とは不釣合いである。しかもご丁寧にも可愛らしいアニメーションまでする。
総評
前作がクソゲー扱いされやすいゲームだけあって、本作もその影を引きずっている感が強く、前作同様評判はよろしくないのが実情。
但し、シューティングとしては遊べない程ではなく、小難しい操作抜きでそこそこな破壊の爽快感を堪能するには決して悪くない一作である。少なくとも、言い逃れのできないようなクソゲー要素は皆無であり、シューティングとしての完成度も格別高いともいえないが低い訳ではない、いわば凡ゲーレベルである。
メイクソフトウェアはPCエンジンにて、パワーゲイトと本作、『テラクレスタII』の3つのシューティングを手掛けたが、どれも「もっさりシューティング」というあまり褒められる事ではない共通点を持っている(特にテラIIはもっさりの極みみたいなゲームだった)。しかし、シューティングの心得は確かにあったメーカーであったのも事実である。
最終更新:2019年02月12日 12:04