エキサイトバイク

【えきさいとばいく】

ジャンル レースゲーム


対応機種 ファミリーコンピュータ
発売・開発元 任天堂
発売日 1984年11月30日
定価 5,500円
セーブデータ なし
レーティング CERO:A(全年齢対象)
※ファミコンミニシリーズ版以降より付加
配信 バーチャルコンソール
【Wii】2007年3月13日/500Wiiポイント
【WiiU】2013年4月27日/500円
3Dクラシックス(DL専売)
【3DS】2011年6月7日/600円
アーケードアーカイブス*1
【Switch】2018年9月21日/823円(税込)
備考 GBA『ファミコンミニシリーズ』第一弾(2004年2月14日発売)
判定 良作
エキサイトバイクシリーズ
エキサイトバイク / VS. / 64 / ワールドレース

概要

オフロードバイクによる競争をテーマとした、横スクロールのレースゲーム。
非常にシンプルかつ洗練されたシステムが好評を博し、ファミコン用のソフトとして発売された後にアーケードに逆移植された。

ゲーム内容

  • 起伏に富んだコースを転倒しないようにうまく走りぬける事が目的。
    • 沢山のライバルキャラが登場するが、順位を競うシステムではなく、単純に目標タイムを上回れるかどうかを競う。
      純粋にプレイヤー自身の操作テクニックを突き詰めていくというやりこみ型のプレイスタイルがメインとなっている。
  • エンジンのオーバーヒートという概念。
    • あまり加速しすぎるとエンジンがオーバーヒートを起こして一定時間走行不能に陥ってしまうため、適切なペース配分が求められる。
    • それに応じてアクセルとターボの2種類あり、Aボタン(アクセル)だと普通の加速力しかないが、オーバーヒート手前までしか加速しないので、押しっぱなしでもとりあえずは問題が無い。
    • Bボタン(ターボ)だと高い加速力を誇るが、オーバーヒートゾーンまで加速し続けてしまうので、こちらを押しっぱなしだとオーバーヒートの危険がある。
    • なお、このエンジンの温度を示す「TEMPメーター」は、コース中にたまに設置されている「クールゾーン」を踏むことでも下げることができる。
  • バイクレースなので、車のレースには無いような障害物的な起伏が多数コース上に存在する。
    • 当然それらを乗り越える時、一定以上スピードが出ているとジャンプする訳だが、十字ボタンの左右でうまく姿勢制御を行って着地しないと着地時に転んでしまう。
      • フロントを上げると高く飛び、フロントを下げると低く遠く飛べる。
      • 着地面と角度を合わせるとスピードが失われにくくなり、加速も速やかに行なうことができる。
    • ジャンプしない小さな突起のようなものもあり、こちらは避けるか前輪を若干持ち上げた姿勢で通過しないと転ぶ。
    • 起伏の他にもぬかるみが設置されていることもある。ぬかるみの上は通っても転ぶ事は無いが大幅な減速を強いられるので、避けるのが基本。
  • 着地に失敗するか他のバイクに接触して転ぶとバイクがコース脇にどけられてしまう。乗っていたライダーはさらに離れた所に飛ばされるので、バイクのところまで走って戻らなければならない。
    • バイクのところに戻るまでの間がタイムロスとなるが、この時ABボタンを交互に連打することによって走るスピードを若干アップできる。
    • この仕様の関係上、坂で転倒すると転がりきってからコース脇にどけられる。前にのみ転がるため、バイクがゆっくり転がりながら坂を登って降りることも。

評価点

  • ファミコンというハードの制約内で高いリアリティを表現したゲームシステム。
    • バイクレースに限らず、エンジンの調子にまで気を配らなければならないレースは、当時としては画期的。それでいてシステムは煩雑でなくシンプルによくまとまっている。
    • 他バイクとの接触や障害物としてのコースの起伏なども、破綻させることなく1つのゲームとして纏め上げている。
  • コースエディットの自由度の高さ。
    • 登場する全てのパーツを自由にコース上に配置してオリジナルコースを作成できる「DESIGNモード」がある。より難易度の高いコースを作ったり、クールゾーンとスーパージャンプ台を置きまくり延々と空を飛び続けるコースではっちゃけるのも自由。
    • セーブやパスワードの類は何も無いため、電源を切ると作ったコースも消えてしまうが、コースの作成自体がそれほど手間がかかるものではないため、作り直しも大して苦にならない。
      • 一応、「ファミリーベーシック」のデータレコーダーでカセットテープにデータ保存する機能に対応しており、エディットコースのデータをセーブすることもできた。普及していた機器とは言いがたいが、当時の技術でユーザエデイットコースがセーブできる仕様にした点は評価できる。
      • 『VS.』バージョンやバーチャルコンソール等の他機種移植版は基本的に標準でセーブ機能がついている。
  • バグの少なさ。
    • ゲームそのものがそこまで複雑ではないおかげもあり、これと言ってバグが無い。
    • 強いて言えば高くジャンプしすぎて画面の上を飛び出てしまうと下にループし、地面の下から生えてきて着地と言うシュールな現象が起こる事や、スピードが上がりすぎてスクロールが早くなりすぎるとコースの描写が追いつかず画面がおかしくなる事があるが、どちらも高い操作技術で狙ってやらなければ起こらない現象であり、ゲームそのものに大きな影響は及ぼさない。

問題点

  • 接触時の転倒判定が単純すぎる。
    • 他のバイクと接触するとどちらかが転んでタイムロスになるのだが、どちらが転ぶかの判定は「後ろに居た方」のただ1点。1ドットでも相手より位置的に後ろにいたならば、後ろからぶつかろうが横からぶつかろうが、どちらがスピードを出していようが、必ず後ろにいる方だけが転ぶ。前にいる方が転ぶことや、両方同時に転ぶことは一切無い。
    • 説明書では「後輪で、対抗モトクロッサーをひっかけて転倒させることができます。」と、テクニックとして解説されている。
    • この仕様のおかげで前にいる相手を抜く事が面倒になっている。抜き去ろうとした瞬間に同じレーンに割り込まれると問答無用で転ばされてしまう。意図的にCPUが転ばせる目的でぶつかってくる事は無いが、よく分からないレーン変更を繰り返しフラフラ運転をする奴もいるので、結構怖い。
      • CPUはダートやぬかるみを避けて走るロジックになっているため、先の障害物を見ればある程度レーン変更を予想できる部分もあるが、それ以外にもランダムでレーン変更を行うので、ラインが狭くなっている部分で事故が起こりやすい。
    • これは逆にこちらがCPUに抜かせないためにわざと転ばし続けられるという事でもあるが、このゲームにおいては競争よりもタイムアタックの要素が強く、他選手より先にゴールすることではないので、CPUを転ばせてもあまり意味が無い。
      • 誰かが転んだ時、復帰地点のちょっと前のコース端にバイクを止めて陣取ると、相手は復帰→こちらのバイクの後部に接触→また転ぶ を繰り返してレースに復帰できなくなる。もちろんCPU相手では意味は無い。
  • レース中のBGMが無い。レース中はひたすらバイクの音が響くだけ。
    • ただし、エンジンの過熱具合が効果音でも表現されている(オーバーヒートに近づくにつれエンジン音が高くなる)ため、それらが聞こえなくなったりしないようにすための配慮の可能性もあるため一概に悪いとは言えない。
      • ファミコンでは和音の限界から、BGMとSEが重なって限界数を超えると、どちらかの音が飛ぶことが珍しくなかった。
    • レース中BGMが無い代わりなのかは分からないが、タイトル画面でのBGMは何故か同じ曲のアレンジ違いが3種類ある。
  • 対戦プレイが不可能
    • ひたすらCPUの邪魔をかいくぐりながらタイムアタックをすることしかできない。
    • タイムで競うことはできるが、接触による転倒などのシステムもあり、同じコースで直接対決したかったという声は多かった。
      • これを受けて後に『VS.』が製作されている。

総評

シンプルかつ良くまとまったゲームで、バイクレースゲームの始祖とも言える名作。
ファミコンというこぢんまりとしたハードながらも本格的な醍醐味を味わわせてくれる。
対戦プレイができない点が残念だが、ファミコン版のネット配信などで手軽に触れることが可能になっているため、手に取ってみるのも悪くないだろう。

その後の展開

  • 後にアーケード向けに『VS.エキサイトバイク』のタイトルで逆移植された。
    • 2人用モードを追加、BGMの刷新などの変更点があり、後にディスクシステムにも移植された。
  • PC-8801/SR・PC-8001mk2SRにも移植された。
  • 上記続編の『エキサイトバイク64』や『どうぶつの森e+』に本作が丸々収録された。