【めだろっとでゅある かぶと/くわがた】
ジャンル | アクション | |
対応機種 | ニンテンドー3DS | |
発売元 | ロケットカンパニー | |
開発元 | ジュピター | |
発売日 | 2013年11月14日 | |
定価 | 6,090円(税込) | |
判定 | ゲームバランスが不安定 | |
ポイント |
2on2の3D対戦アクション 「メダロットらしさ」を体現したバトルシステム 組織に所属し依頼を解決するミッション制シナリオ 極端な対戦バランスとマッチングの不備 バランス悪化に拍車をかけるシリーズ初のDLC |
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メダロットシリーズリンク |
ロケットカンパニー製メダロットシリーズ第3弾。
シリーズとして正統なRPGが2作続いた後にまさかの2on2制3D対戦アクションゲームになった。
お友だちロボット「メダロット」が世界中で大流行している少しだけ未来のお話。
ある日、のどかな街「からくさシティ」でMMF専属メダロッターの募集が発表された。
MMF、すなわち Medarot Mission Force とはロボトルの練習相手からメダロット犯罪の取り締まりまでマルチにこなす、街の頼れるメダロッター特殊部隊である。
MMFの制服は一流メダロッターの証であり、その一員になることは、メダロットに関わる多くの人々にとっての、憧れである。
そんなMMF専属メダロッターの募集に、メダロット初心者にもかかわらず誰よりもMMFのメダロッターに憧れる「神依 ナギ(ナミ)」も、応募していた。
そして今日、いよいよMMFの入隊テストが始まる。
(※電子説明書のあらすじより引用)
本作の問題点の大半は「オンライン対戦」と「対戦バランス」に集中している。
+ | 格闘潰しの行動一例 |
+ | 『色スキャボ』の実体 |
+ | 強力パーツと併用される主要なえんごスキルパーツ |
従来のアクションメダロット作品の出来を払拭した、軽快なレスポンスの対戦格闘アクション。
パーツのセッティングと共に闘うバディによって激変する対戦環境、充填・冷却の概念や攻撃だけでなく各種補助行動、部位ダメージ制によって要求される立ち回りは、アクションになってもまさに『メダロット』そのもの。触り自体はキャッチコピーの「斬る!撃つ!蹴散らす!これがメダロットのアクションゲームだ!」に恥じない出来になっている。
シナリオやキャラクター作りに関しては過去作とボリュームや方向性こそ異なるが、近作のメダロット作品の中では良い意味で特徴的なものになっている。
ただ、そのプラス面を打ち消すかのように、オンライン対戦における不便な仕様やおざなりな対人戦バランスが目立つ。前作で出来ていたことがなぜ本作ではできなかったのか。最大4人まで参加可能なローカルプレイで顔見知った相手同士で縛りを設けたうえで騒いで遊ぶ分には楽しめるが、決して優れた対戦ツールとは言えない。またRPGシリーズ作品に比べると乏しいボリュームなどにも不満が残る。
『メダロット』らしさを再現したことで只の対戦アクションとして埋没していない光る部分もあるが、その特徴が万人に受けるように調整しきれていない、そんな惜しい一作といえる。