Grand Theft Auto V

【ぐらんどせふとおーと ふぁいぶ】

ジャンル クライムアクション




対応機種 プレイステーション3
Xbox 360
プレイステーション4
Xbox One
Microsoft Windows
プレイステーション5
Xbox Series X/S
発売元 Take-Two Interactive Japan
開発元 Rockstar North
発売日 【PS3/360】2013年10月10日
【PS4/One】2014年12月11日
【Win】2015年4月14日
【PS5/XSX】2022年3月15日
定価 【PS3/360】8,390円
【PS4/One】7,992円
【Win】7,000円
【PS5/XSX】5,489円
プレイ人数 1人
レーティング CERO:Z(18才以上のみ対象)
判定 良作
ポイント 9年の時を経てサンアンドレアス州が復活
多彩な乗り物と共に高い自由度も復活
日本語版の過剰な規制も復活
『Online』の人気で10年に亘る長期展開に
Grand Theft Autoシリーズ

概要

前作から5年、満を持して発売された『Grand Theft Auto』シリーズのナンバリングタイトル第5作。

圧倒的な広大さを持ったマップに美麗なグラフィック、そして強化された演出、物語、キャラクター達によって、「Spike Video Game Awards*1」において2013年 Game of the Yearに輝いた。
そのボリュームはシングルプレイのみならず、進化したオンラインにも備わっており、シングル・マルチプレイ共にシリーズに恥じないクオリティを実現している。

SA』の舞台だった「サンアンドレアス州」が再び舞台となった事もあってか、前作『IV』をベースにしつつ、『SA』の要素の多くが復活し、さらに発展させた形で盛り込まれている。

オンライン(マルチプレイ)については別タイトルとして扱われているため『Grand Theft Auto Online』を参照のこと。


ストーリー

太陽が降り注ぐ広大な都市、ロスサントス。かつては欧米諸国から憧れのまなざしを集めていたこの街も、 今や自己啓発を説く教祖、スターの卵、輝きを失いつつあるセレブで溢れ、不安定な経済と安っぽい トークショーがはびこる時代の中で必死にもがいている。

そんな混乱の中、個性の全く異なる3人の犯罪者が生き残りと成功を画策する。
ストリートの非合法な仕事を生業とするフランクリンは、本物のチャンスと大金を掴みたがっている。
プロの犯罪者から足を洗った前科者のマイケルは、望んでいたバラ色の引退生活を送れずにいる。
凶暴なトレバーは、粗悪な禁止薬物と次の大規模な強盗計画に突き動かされている。
打つ手が尽きた彼らは身を立てるため、全てを賭けて大胆かつ危険な一連の強盗に挑む。


特徴

3人の主人公

  • ゲーム中では「スイッチ」と称されるシステムで、フランクリン・マイケル・トレバーの3人の誰かに切り替えながら物語を進めていくことになる。各キャラクターはれぞれ異なるステータスと固有スキルを持っている。
    • キャラクターの切り替えは任意のタイミングで可能*2。切り替え先のキャラクターもリアルタイムで生活しているように見せており、ギャングと揉めてたり、家族と食事していたりと様々。ミッション中はイベントで自動的に切り替わる事もあり、演出も相まってまるで映画を観ているような感覚である。
      • 特にトレバーは切り替えた直後に泥酔、女装、といった奇行をしていたり、いきなり警察に追われている等、切り替えすら一筋縄ではいかないキャラである。
  • また、切り替えたキャラクターは常に体力が全快しているため、操作キャラがダメージを受けた時に別のキャラに切り替え、瞬時に戻す事で体力回復が可能、という小技もある。
    • ただし、手配度が付いてる時は切り替え不可。それもあるためか、従来の作品に比べて簡単に体力回復が可能となったため、本作では飲食行為の大半が削除されている。詳細は後述。

フランクリン・クリントン

  • 若きストリートギャング。筋肉質で最若年から、体力・スタミナがあり、特に運転に優れる。経験不足ということから、射撃・ステルスなどのステータスが低い。運転中にスローモーションを発動する固有スキルを持つ。

マイケル・デサンタ(タウンリー)

  • 引退した元銀行強盗。隠遁生活から中年太り気味であり、スタミナ・体力のステータスが低い。しかし、長年の犯罪経験から射撃、ステルスなどが高い。戦闘中にスローモーションを発動する固有スキルを持つ。

トレバー・フィリップス

  • 予測不能なドラッグディーラー。元空軍のパイロットだったが薬物中毒であり、そのため(薬物のせいか)体力・飛行のステータスが高く、スタミナ・運転のステータスが低い。戦闘中に無敵となり与ダメージを上げる固有スキルを持つ。

広大なマップ

  • シリーズ最大の特徴とも言うべきマップの広さは、まさに壮大。
  • 今回の舞台は、ロサンゼルスをモデルにした高級住宅が並ぶ都市ロスサントスと、その北に広がる田舎ブレイン群。『SA』の舞台であった「サンアンドレアス州」に属する地域であり、ロスサントスも同作の舞台の一つであった。
    • 州全体ではなく一部ではあるが、その面積は非常に広大でシリーズ最大である。行き来するためにプレイヤーが自然と高速道路を選んで進むほど広い。
    • 世界観は前作『IV』と共有しているので、『SA』とは構成が異なる。しかしバインウッドやグローブストリート、最も高い標高を持つチリアド山など、『SA』の面影は僅かに残っている。
      • あくまで州の一部なので、登場する都市はロスサントスのみ。『SA』に登場したサンフィエロやラスベンチュラスは登場せず、他は小さな町が点々と存在するのみである。
  • 『SA』にもあったフィールドとして「海底」が復活。今回は潜水艇やダイビング器材による潜水も可能なので、息継ぎを気にしないで自由に探索ができる。
    • 沈没船や飛行機の残骸を始め、巨大な構造物、梱包されて遺棄された死体、地球外の存在まで、様々な物が沈んでいる。それらを探してみるのもまた一興。
  • マップ間のロードは無し。広大なマップをシームレスで行き来することができる。
  • また、シナリオ進行に伴って行動範囲が広がっていった従来と違い、本作では最初から全ての地域に行く事ができる。行こうと思えば初期にいきなりマップの反対側まで行くこともできてしまう。
    • マップの端にいようとスイッチしてしばらく放っておけば自動的に帰ってくれるので、帰り道を考慮しなくていい点も好評。

強盗

  • 本作のテーマであり、大掛かりな強盗計画がストーリーの節目に発生する。
  • まず最初に計画を立てる。手間を掛けず、多少のリスクは覚悟の上で派手に行くか、手間を掛けてでも余計な被害や騒ぎを抑えてあくまで隠密に行くか、複数のプランからプレイヤーが選択する事ができる。
  • 「プロっぽくないが昔ながらのやり方」と評される作戦立案者のとても詳細かつわかりやすいプラン説明*3に始まり、プラン決定後は作戦内容に応じて準備ミッションが用意されている。クルーの人選や乗り物や装備の調達、ターゲットや現場の下調べと、雰囲気が良く出ている。
  • 強盗の際にはガンマン、ハッカー、ドライバーなどのクルーを雇う。クルーは初期から複数名用意されており、本編の進行や特定のイベントのクリアで追加される。
    • クルーは能力に差があり、能力の高いクルーほど分け前も多く支払う必要がある(ただし一部例外有り)。能力の低いクルーであれば分け前も少なく済むが、強盗中に不手際をやらかすことが多く、仕事が安定せずリスクが大きくなる*4。収入は減るが優秀なクルーで確実に遂行するか、能力が不安なクルーで分け前を減らし高収入を狙うかはプレイヤー次第
      • ただし、クルー選択による展開は常に固定である。失敗するキャラは同じミッションでは天候や時間などを変えようがプレイヤーがどこかで時間を浪費しようが素早く進めようが決まった場所で毎回同じ失敗をするし、プレイヤーがうまく立ち回って死から救ってやる、といった要素は一切存在しない*5
      • 反面クルーによる主人公達の反応は変化が豊富で、人選の地点でも有能な面子は「正真正銘のプロ」「頼れる男だ」「彼女ならどんな裏口も見逃さないだろう」と太鼓判を押したり、逆に能力の低いメンバーだと「トロい奴」「新人だから土壇場でどうなるかわからん」「正直大した噂は聞かないが」と不安視*6したりするほか、強盗の最中でも「さすがプロだ」と褒めたり「人件費をケチったのか?」「素人を雇うんじゃなかった」「給料分の働きがそれか?」と嘆いたり、以前の失敗を活かして腕を上げたクルーを褒め称える*7など人間臭いドラマを感じさせるのもまた魅力である。
    • 強盗に参加させたクルーは能力値が上がるが、次回以降雇っても分け前は変わらないため何度も使うと有利になり、能力の高くないクルーを成長させると効率よく動いてくれるようになるという要素もある*8。ただし、クルーをゆっくり育成できるほど強盗ミッション自体が多い訳ではなく、育成機会が乏しい割に報酬も中途半端という事実上のハズレ枠になってしまっているクルーも存在する。
      • ドライバーのタリアナやガンマンのヒューのように片や「確かな腕があるにもかかわらず分前が安い」片や「腕は悪いが作戦立案担当からは "使えるだろう" と評される」という例外も存在するが、これもシナリオ的に真っ当な理由があると推察出来る*9のも良く出来ている。
      • 前述のタリアナや、トレバーの仲間のシェフ等、進め方によって新しいクルーが登場することもある。特に前作『Ⅳ』に登場したパッキー・マクレリーがガンマンとして登場。分け前の割に能力が高く、重宝したプレイヤーも少なくないだろう。

ランダムミッション

  • メインミッション、サブミッションとは別に用意されているこれは、プレイヤーの近くで突発的に発生する。
  • ひったくりに遭うか、乗り物を盗られていたりして困っている人の代わりにプレイヤーが手を差し伸べるというもの。
    • 言わずもがなだが、ひったくりから取り返した財布を、そっと自身の懐にしまいこんでもいい。プレイヤーの良心次第。
    • しかし、素直に返した方が自分の利益になる場合もある*10
  • 他にもトラブルに首を突っ込んだり、困っている人を装った強盗に襲われたり、現金輸送車を襲うといったランダムミッションも存在するほか、展開によっては依頼主が強盗メンバーとして仲間入りすることもある。

その他の要素

  • 時代を反映し、ほとんどのキャラがスマホを使用するようになった。インターネットも場所を選ばずスマホ経由で閲覧できる。
    • スマホで撮影した映像を「Rockstar Games Social Club」にアップロード可能。公式は趣向を凝らした多彩なスナップショットで溢れており、閲覧するだけでもかなり楽しめる。
  • ミッション中にBGMが追加された。
    • 前作まではカーラジオを除いてほとんどBGMというものが存在しなかったが、本作はミッション中にも(反伝統的ながら)BGMが流れるようになった。
  • 「軍隊」も復活。一部ミッションの時という例外を除いて指名手配時に出動することはないのだが、「軍事基地」に侵入する事で軍隊とやりあうことはできる。
  • 同社の『RED DEAD REDEMPTION』からの輸入要素として、人間のほかに鳥やコヨーテ、マウンテンライオン(クーガー)、ホオジロザメなどの動物も登場する。
    • 他に武器選択のリングコマンドやマイケルのデッドアイ的なスローモーションスキルなどの要素も取り込まれている。クーガーとサメは人を襲うことがあり、原っぱや海のど真ん中にいると襲われてしまう。
  • フランクリンのみ飼い犬「チョップ」を連れて遊びにいくことができる。助手席にちょこんと座る犬は大変可愛らしい。また、他のプレイヤーキャラを誘って酒場やダーツ、テニスなどに行くこともできる。
  • 作中で実際に見れる映画、TV番組、ホームページなどが存在する。本編中では株式を購入して大儲け、という事も可能。
  • 過去作へのオマージュが各所で見られ、ステージの各所には前作『IV』の主人公であるニコ・ベリックの写真等が隠されている*11
    • 主人公の一人であるフランクリンが所属していたギャング組織「チェンバーレイン・ギャングスタ・ファミリーズ」は、CJの兄が統括していた「グローブ・ストリート・ファミリーズ」のオマージュである。
    • ミッションにまで『SA』のオマージュとも取れる展開が用意されており、とあるミッションでは『SA』の主人公・CJとその仲間達を彷彿とさせるNPCが見られる。
      • ちなみに、そのミッションの舞台はCJの実家がある地域となっている。また、他のミッションでの実績に「CJ真っ青」というものもある。
    • 『III』からラジオDJとして登場し、シリーズのプロデューサーでもあるラズロウ・ジョーンズが本作にて満を持して本編に出演。声とモーションアクターも本人が演じている。
      • シリーズとしては4人目の実在人物である*12
    • オンラインにおいても、『Ⅳ』に登場したブルーシーや『TBoGT』の"ゲイ・トニー"ことトニー・プリンス等の過去作の人物が登場する。
    • 各ラジオチャンネルのDJもアメリカのミュージシャンであるケニー・ロギンス*13や、イギリス出身のモデル・女優であるカーラ・デルヴィーニュといった実在の有名アーティストが担当している。
    • 他にも、『RDR』の主人公ジョン・マーストンのイラストや名前が見られる等のオマージュもある。
  • キャラクターの成長要素(スキル)も復活。
    • スキルが低いと他の主人公からスキルを上げろという忠告を受けるものの、『SA』と違いスキルを上げないとミッションを開始できない事は無い。
    • 武器スキルは全武器統合されており、特に所持弾数の上限がスキルによる影響を受ける。スキルが低いうちは弾数の上限が『IV』並みと心もとないが、武器スキルが上がるとやがて『III』系*14と遜色ない量で所持できるようになる*15
  • 実に『III』以来となる、武器を全種類持つことができる。
  • 今作では新車も多いが、自動車の大半の3Dモデルが『IV』と同デザイン、つまり前作からの使い回しである。気に入った車種が続投した人は嬉しい反面、シリーズ恒例のリニューアルを楽しみにしていた人には残念なお知らせとなった。
    • 同じ外見でも挙動が大幅に変更されていたり*16、仕様が変更されていたり、ノーマル車が消滅*17していたりする。もちろん、中には消滅した(続投しなかった)車種もある。

次世代機版の追加要素

PS4/One/Win版で追加された要素

  • 次世代機に対応したことでグラフィックがより精細なものになった。街では分かりづらいが、森などの自然環境は一目瞭然。
    • 描画距離が上がりさらなる高解像度に対応した他、フレームレートが安定化。交通量も増加している。
  • 一人称視点の追加。デモ部分を除くあらゆる動作をFPSと同様の視点で行うことができる。
    • この状態では車の内装を見ることが可能で、すべての車が内部まで作りこまれている。
  • 新しい武器、ビークル、アクティビティの追加。中には動物に変身できる果実などの変わり種も。
  • 新たなラジオ局やテレビ番組の追加。『TBoGT』に登場し、無印ではウェブサイトのみであった「プリンセスロボットバブルガム」が見れるようにになった。
    • 内容はやけに大きな胸と目の少女が主人公のセクシーバトルアニメで、「少女がすぐ裸になる」「オタクの性欲の捌け口と自虐する」「DVDBOXにフィギュアがセットで付いてくる」など日本の深夜アニメを忠実にパロディしている。
  • ゲーム中に記録したシーンをビデオとして編集し、これをアップロードすることもできる「ロックスターエディター」の実装。
  • Win日本語版では規制も取り払われた(後述)。

PS5/XSX版で追加された要素

  • こちらは基本的にはオフラインはさらなるグラフィックの向上のみといったところで、限定クエストなどは増えていない。
    • オフラインで使える車なども増えていない。

評価点

演出面

美麗なグラフィックと高い表現力

  • 車に映りこむ影から荒野に舞う塵やゴミ、水辺から上がった時のずぶ濡れ感など、説得力があるグラフィックは、まさしくそこに1つの世界が存在していると感じさせてくれる。
    • そして、前述のように次世代版ではさらにその美しさに磨きがかかっている。
  • 人物グラフィックもよりリアルに、より自然に描かれ、モーションにも不自然さが目立たない。些細な表情にもぬかりなく、プレイヤーが感じるキャラクターの印象をわかりやすいものに、一役買っている。
    • NPCの表現も自然で、街頭で談笑する男女や家でくつろぐ家族の様子など、眺めていても面白い。

シナリオ

バリエーション豊かなミッション

  • 3人の主人公を切り替えながら進めていく為、各キャラクターの交流関係や状況によってミッションの色が変わる。
  • 従来と違って1人の主人公が多彩なものを行う形式ではなく、それぞれ役割を持ってミッションに挑む。
    • 一例を挙げるとヘリを操縦するトレバー、ヘリから攻撃を行うマイケル、ヘリを地上から支援するフランクリン、といった具合。
  • 物語と関係の無いミッションでも、バックグラウンドを知る機会にもなるミッションも多いため、プレイヤーのモチベーションが保ちやすくなっている。

シナリオとキャラクター

  • シナリオも3人のキャラクターは交わるシナリオは濃厚で高評価。
  • フランクリン・マイケル・トレバーの3人の主人公はもちろん、サブキャラクターもオタク気質で体力・戦闘力は無いがずば抜けた知能を持つ傍ら主人公たちとは別方向の危険性を孕んだ知能犯レスター、頭は悪いが行動力と戦闘力に長けたフランクリンの親友ラマー、トレバーにいいように振り回される苦労人だが同時にお互いに大切な親友と見なしているロン、日頃は喧嘩しつつも実際は家族という絆で結ばれたマイケルの妻アマンダと子供たちのトレイシーとジミー*18、腐敗しているがその方向性や度合いを見ると似て非なる者同士の連邦捜査官デイヴとその上司ヘインズ、ケチ臭い小物だが絶対に無視できないほどの多大な影響力を持つ実業家デビンらを筆頭に、良い意味でアメリカ裏社会の生きる個性的な人間達ばかりである。
    • 3人の主人公はそれぞれ「失敗と挫折から這い上がろうとするトレバー」「既に成功を掴んだが手にした成功に満たされず更なる高みとやり残したことを救める傍ら不満を述べながらも家族と向き合おうとするマイケル」「満たされない日々に何かを成し遂げようとするフランクリン」と三者三様で味わい深い背後要因を持つ人物である。
      • 同時に3人とも一貫して「決して救いようのない極悪非道の悪人ではなく、仲間や家族を大事にするなどある程度の良識は持っているが、持つ良識の方向性や判断基準、生きる上で重視するものが違う」というのも特徴で、似た者同士とも似て非なる者同士ともとれる面があることから、それが原因で劇中でも意気投合したり不協和音の兆しが見えたり時に対立したりする。
      • マイケルはシリーズ初の妻子持ち主人公であり、「成功を掴んだが満たされない日々を送る主人公」というある意味では他シリーズの主人公たちのアンチテーゼ的な人物である。
      • 特にトレバーはハゲで、情緒不安定な中年男性という他のゲームにはまず見られないキャラクター造形…と言うよりも中の人であるスティーブン・オッグ氏の外見そのままと言った意味でもで話題となった。

マルチエンディング

  • 今作でも『IV』同様にマルチエンディングとなっている。
    • 前作『IV』が代わり映えしない結末と評されたのに対し今作では3つの結末が用意されており、その結末は全て各主人公たちの立ち位置や命運、その後の周囲との人間関係も異なるものとなっている。
      • 当然大団円のトゥルーエンドから後味の悪いバッドエンドまであるが、どのエンディングもそれ相応の意味を成しておりバッドエンドも「後味は悪いがこういう終わり方があってもいい*19」「この状況下ではそういう判断をするしかなかった節もありこのキャラクターの末路も仕方のないことである傍らその判断が全て正しいとも言い切れない」と思わせるだけの内容になっており、無価値なエンディングは存在しない。

ゲームシステム

快適なゲームプレイ

  • ゲームのレスポンスが軽快で、ストレスを感じにくい。
    • ロードの数も、キャラクター切り替えの時に数秒入るぐらいで、ゲームプレイに障害が生まれることはない。
  • ミッションの時刻が決まっているミッションでも、従来はその時刻にならないと開始できなかったが、本作ではその時刻になるまで時間が早送りされ、こちらが待つ必要は無くなった。
    • その間建物の外で日が登ったり沈んだりするなどの時間経過を示す描写が挿入される。
  • 今回はミッションに失敗しても、チェックポイントから何度でもリトライが可能となった。前作までは容赦なく病院送りになり(さらに前の作品では武器すら没収されて)ミッションも最初からやり直しだった為、『GTA』にしては快適な仕様になっている。
    • 前作までの不親切に慣れていたプレイヤーにはヌルくなったと感じるかもしれないが、今回はミッションクリア時に評価がされることになり、リトライしたか否かも評価に響いてくる。高い評価を狙ってプレイする分にはまだ不親切だが、シリーズ中比較して十分親切な方。
    • また、『CTW』や『TBoGT』と同様に、クリアしたミッションはメイン・サブ問わず何度でも再挑戦可能となっている。
  • 前作のように友人からしつこく誘いの電話が来ることが無くなった。友人と遊びに行くのはあくまでプレイヤーの自由である。
    • 友好度も廃止されたため、数値を保つために機械的にアクティビティをこなす必要もなくなった。
  • ステータスで「ミッションの成功/失敗回数」の項目が削除された。『GTA』のミッションは初見殺しの局面が多い為、失敗回数0を維持するためロードしてやり直すプレイヤーも多かった。その点を考えると削除は妥当だろう。
    • ただし、Win版はソーシャルクラブのステータスとしてすべての記録が残ってしまう為、死亡回数などがリセットできない(命中精度や移動距離等も)。

改良された操作性

  • 特に『IV』で批判された車の挙動は大幅に改善され、リアルさはそのままに滑りにくく、レースゲームのように快適に運転できるようになっている。
  • 武器の選択中に時間が遅くなるなど、細かい改良点も多数。
  • 従来作ではもう二度とその乗り物に乗れなくなることを意味していた「テレポート降り」だったが、その逆「テレポート乗り」が出来るように。

豊富な服飾品

  • 前作より遥かに服の種類が増加。トップス・ボトムス・帽子・靴など、1つのキャラにざっと100点以上の服が用意されている。しかも一部を除いて被りがない。マイケルはRockstar Gamesの別作品の主人公と同じ格好を再現できる。
  • オンラインではさらに種類が増え、男女合わせ1000点を軽く超える数のアイテムがある。

さらに充実した乗り物

  • 車のカスタム要素が復活。種類が膨大で、ファミリー向けから走り屋まで幅広くカスタムできる。特にカラーの選択が可能になった点は大きく、前作のようにレアカラーを探して町を徘徊する必要がなくなった。
    • ただし、ゲーム内ではRGBで任意の色を作れなかったり*20、選べるカラーと標準の車の色では微妙に違ったり*21、ナンバープレートが完全に(現実の)スマホアプリ限定だったり*22…と微妙に不便な要素はある。
  • 今回はヘリのほかに航空機も登場。ジャンボジェットや戦闘機すら盗んで乗り回せる。
  • 戦車も復活し、過去作ほどの過信はできないがそれでも圧倒的な火力で町を暴れまわることが可能。しかも、本作ではしっかりと履帯が可動(しているように見える)。

その他

意外とクリーンな課金要素

  • 上記の通り多種多様な大型アップデートが行われているが、いずれのアップデートも無料である。
  • ストーリーモードに関する課金要素はほぼ無いに等しく、一度ゲームを購入すれば全ての要素を楽しめる。
    • 過去には「オリジナル版プレイヤー特典」というものがあり、PS3/360版をプレイしたことのあるプレイヤーのみが遊べる要素もあったが、現在はアップデートにより全てのプレイヤーがプレイ可能。

問題点

一部過去キャラの扱い

  • 前作に登場したキャラがあっさり死亡したりする。その最たるものが『TLaD』の主人公だったジョニー・クレビッツ。
    • リバティーシティでの拠点と決別したまではいいものの、新天地で恋人に執着し薬物中毒に陥っているなど当時からは考えられないほど落魄れ、登場してわずか数分でトレバーに呆気なく殺害されるという、過去作の主人公とは思えないあんまりな最期を迎える。しかも、その後は仲間達もトレバーに八つ当たりされる形で全滅させられる。この無情さも『GTA』か…。
    • 一応、作中では登場人物からも「かなり危険なクソ共」と評される程度の影響力はあるようだが、残党はサンアンドレアス内でケチなカツアゲ等を繰り返すチンピラクラスの犯罪者に落ちぶれてしまっている。
      • しかも、トレバーがこれらの凶行を働いた原因は機嫌が悪かったことによる腹いせと逆ギレである。
      • 『VCS』の主人公も『VC』の冒頭でいきなり死亡したが、『VC』の前日譚である『VCS』が発売される前の出来事であって、ジョニーとは件が正反対である。
  • 他にも、前作『Ⅳ』での主要人物であるパッキー・マクレリーも登場するが、こちらもリバティーシティからロスサントスへ移住したものの、前作での自らファミリーを率いて獅子奮迅の活躍ぶりとは対象的に、今作では薬局強盗に入るが相棒が逃走車の用意をしておらず、危うく警察に捕まりかけていた所を主人公に助けられるという、こちらも見事なまでの落魄れっぷりである。
    • ただし、助けるとそのお礼に強盗でのメンバー(ガンマン)として雇うことができる。報酬の割に能力値は高く、全くの見せ場なしというわけではない。

日本語ローカライズに伴い劣化した点

  • 地名、車の名称などの表記まで翻訳されるにあたって、フォントが筆記体やいわゆる「GTAフォント」からゴシック体のようなシンプルなものに替わっているのだが、本来は「GTAフォント」であるべき所と、手書き風の箇所、入力したテキストが反映される筆記体の箇所まで挿し替わっている。
    • 死亡した時の「wasted」などはアルファベットしか使われていないが、そのような部分のフォントも統一されてしまっている。
  • PS3/PS4日本語版のみ○で決定、×でキャンセルになっており「ダッシュ」と「サイドブレーキ」とキャンセルの一部である「電話を切る」操作が同じ。ダッシュorサイドブレーキしていたら着信を拒否、こちらからの発信を切ってしまう初見殺し的な誤操作を招きやすい。
    • テキスト入力は国外作品では一般的な×で決定、○でキャンセルとなっており、ゲーム操作に慣れているほど誤操作を起こしやすい。
    • Win版も携帯電話スペシャルキー(メッセージの削除などに使うキー)がデフォルトだとサイドブレーキやジャンプで使うスペースキーなので、バインドを変えないとPS3/PS4日本語版と違う場面で問題が起きる。
  • 本作のローカライズは『IV』までのカプコンではなく、『IV』のDLC同様にRockstar Gamesの親会社のテイクツー・インタラクティブの日本法人である。『SA』の反省からかほぼ無修正となっていた『IV』やサイバーフロントが手がけた『CTW』と比べると、本作は規制の厳しさが目立つ。
    • さすがに『SA』ほどのゲーム性を破綻させる規制は見られないものの、様々な表現の規制が施されている。この傾向は同じくテイクツーがローカライズした『IV』のDLCの頃からあった。
      • ストーリー上重要な節目であるシーンが強引に省略されており、不自然なイベントになってしまっている。
      • 暗殺ミッションと並行する拷問ミッションが削除、形骸化された。
      • 盗撮ミッションの対象となるスキャンダルが無価値なものに挿し変わっており、会話も省略されている。
      • 本作における「殺戮ミッション」が「妄想ミッション」という不自然な解釈が挿入されている。このミッションを行えるトレバーの設定上、申し訳程度ながら一応の説明はつく。
      • 一番の問題は敵が妄想であるが故にミッションクリア後に死体が残らずドロップした弾薬やお金が拾えないことだったりする。
      • テレビ番組の約半数と、映画のほぼすべてが削除された。本作の規制の中ではここが一番大きい。
    • しかし、たとえCERO:Z(18歳以上のみ対象)とはいえ家庭版としては仕方ない措置であるため、批判のみが集中しているわけでもない。
      • なお、Win日本語版ではこれらの規制は完全に取り払われ、海外版と同様の内容になった。ただし、前述のフォントと規制により変更されていた名称はそのままとなっている。
      • その理由についてだが、Win版はSteam等での全世界配信を前提としており、スマホ版の『III』系と同様、単純に北米版へ各言語字幕(とフォント)を追加して対応するという形式になっているため規制のしようがないと言った方が正しい。
      • その割にはテレビやインターネットなどは一部しか翻訳されていない*23

理不尽過ぎる警察

  • 前作『IV』や『RDR』と比べて司法関係者の挙動が非常に退化しており理不尽な言動を働く事が多々ある*24。以下は一例で他に例を挙げるとキリがない有様でリアリティに欠ける。
    • 通報してもパトカー一台しか現れず、連続して呼べなくなった。
    • 警察が市民を連行しなくなり、主人公含めて犯罪者はその場で射殺される。主人公は手配度1の場合のみ密着されれば逮捕となるのだが、わずかな時間経過で手配度2に移行するため、9割9分死ぬか逃げるかだけとなる。
      • 逮捕されれば少額(-300)で釈放されるのは良いのだが、武器弾薬が全て没収となる。没収された弾薬の金額を考えると、普通に殺される方が安上がり(最大-5000)なため、選択肢の一つとして成立していない。
    • 自キャラとNPCの行動に対する反応の差が異常な為、理不尽な現象が頻発する。
      • こちらが市民を轢くと手配される。これは当然だが、警察官の目の前でこちらが市民に轢かれても何もしてくれない。
      • こちらがギャングに襲われていても警察官の近くに銃弾が飛んでこなければ駆けつけてはくれない。一方、身を守る為に反撃するとこちらが手配される。
      • こちらがパトカーの目の前で市民に殴られていても無反応。しかしこちらから殴り返すとやっぱり手配される。
      • 稀にこちらの車両を盗んでくる市民がいるが、たとえ警察官の目の前で盗みが行われてもスルー。なのにそれを奪い返すとこちらが手配される*25奪い返すとこちらが手配されるのは『IV』からあることだが。
      • 通常は発生しないが、警察との戦闘を切り抜けて手配度が解除された時などは「助手席に警察官が乗っていて運転席が空いているパトカーを市民が盗んで仲良く走り去る」というシュールな光景すら発生する。
      • なお、本来運転を担当していた警官は棒立ちになったり、パトカーを走って追いかけたり、プレイヤーを追いかける為に乗り込んでいた場合は他の車に乗っていたりする。
    • 犬のチョップ君の遊び道具である「ボール」を警官の近くで使用すると手配される。
      • ボールのプログラムが手榴弾と同じであることが原因なのだが、何らかの工夫は出来なかったのだろうか。
    • 以前の『GTA』シリーズと違い、警察をスクリプトでプレイヤーに攻撃するように仕向けただけで手配度が強制的に2以上に上がる。
      • 買える物件の横に指名手配レベルと連動している好戦的なNPCが居座っている場合が多く、物件を買いたいが為に近寄ったら攻撃してきたが為に指名手配がついてしまい、物件が買えなくなってしまう。
  • 今作の指名手配度を消す方式は「一定時間警察の視界から逃げる」というものだが、たとえこちらを見失っている状態でもUターンを駆使等で正確に接近してきては、袋小路に警察が出現するなど、警察の仕様との相性が悪く、逃げ切るのがシリーズでもっとも難しくなってしまっている。
    • そのくせ地下に潜ると確実に逃げ切れる点は健在。今作の場合、そうでなかったら高手配度を振り切るのは不可能に等しいのでそれはそれでいいのかもしれないが。
    • 警察の視界から逃れた状態でカスタムショップ(従来作でいう塗装屋)に入って車を塗り替えれば手配度を消すことができるのだが、一部のミッションではカスタムショップが準備中により閉店しているため、塗装による手配度クリアが封じられてしまう。結局地下に潜ってやり過ごすのが最も良い道に。
    • 実は点滅してから別の車両に乗ると警察が向かう座標が更新されないようになり、乗る直前の場所に向かう。さらに、視認される距離が劇的に短くなりヘリはほぼ無視できるようになる(バイクでも効果は変わらない)。
      • 徒歩や点滅前に乗っていた車両に乗っている状態だと警察が向かう座標がプレイヤーの現在地になるように毎フレーム更新されるので、できるだけ乗り換えずに同じ車に乗っている状態のほうが振り切りやすい。

極端な補正のNPC

  • 前作『IV』で大きく進化したNPCの挙動が、本作では快適なプレイを妨害する方向に極端な調整をされているため、リアリティーに欠ける。
    • NPCの射撃精度が異常なまでに向上。
      • 軍人、警察官はもちろん、ギャングすら的確に命中させてくる。敵対NPCの頭上をヘリで通過しただけで、機体どころか操縦している自キャラに数発は当たるほど。
      • 過去作と同じく射程にまでインチキなことはしないが、オートエイム頼りで手動照準で遠くの敵を狙うのが下手だと結局は遠距離戦が厳しくなる。
      • さらには、向きが固定されている機銃をありえない方向に撃ってきたり、戦車のような重装甲車両をもアサルトライフルなどで撃ち抜いてきたりと、もはやNPCはチートを使うと言っても過言ではないほど。この仕様ゆえに、正面切って敵と戦うということがやりづらく、航空兵器のミサイルを用いた遠距離からの爆撃などの簡単な方法に偏りやすい。
  • NPC車両の挙動、前作では事故を回避しようとしていたが、本作では積極的にプレイヤーの乗り物目掛けて突進し、足止めしようとしてくるようになった。
    • こちらが対向車線に接近したり、高速で走行していると突然狙っているかのような車線変更をしたり、分離帯を超えて曲がってきたり、死角から急に飛び出してきたりなどの読めない動きをする。轢き逃げや当て逃げも頻発し、轢かれると最悪の場合死亡すると大迷惑である。
    • 別に暴走運転していなくとも、センターラインギリギリを走るなどの運転をするだけでNPC車がこちらの妨害モードに入るため、例えばバスやトラックのようなサイズの大きい車で、峠道を安全運転しているだけで対向車が次々体当たりを仕掛けてくるほど。
  • NPC運転の車両および駐車車両に極度の重量補正が追加。SUVやスポーツカーなどの一般的な乗用車でも、NPCが乗っているか、駐車されている物は異常なまでに重たくしてある。
    • たとえ大型トラックを暴走させ、突進したとしても、乗用車1台に追突するだけで停止寸前の速度まで落ちてしまうほど。
    • 当然、自分の車が乗用車ならNPC車両はほぼ動かず、派手に弾かれる羽目になる。
    • 車に乗っているNPCが自分と敵対状態の場合*26はさらに補正が上乗せされ、アクセル全開の大型トラックだろうが軽々とストップさせ、押しのけるのが困難になる。
    • さらに、運転中のNPCは体力が極めて少なく設定されており、低速での衝突でも死亡してしまい、そのまま邪魔な位置で動かなくなる。

ゲームシステム

ミッション進行の自由度が低下

  • ミッション進行の自由度が過去作と比較して低く、より不正規なプレイもしづらくなった。
    • 本作のミッションはミッション失敗の条件の設定(失敗フラグの設定)が非常に緻密であり、想定外の進行を行った場合に問答無用でミッション失敗となってしまう場面が非常に多い。
      • 例えばマイケルが娘のストーカーに対処するというミッションがあるが、ストーカーを発見する前に手配度が付くと「警察がストーカーを追い払った」という理由でミッション失敗となる。
      • 本来の進行はマイケルがストーカーに直接手を下すというものだが、娘のストーカーを撃退するという本来の目的は達成されており理不尽さが強い。普通に「ストーカーに気づかれた」とか「警察に手配された」等の理由では駄目だったのだろうか。
      • これは特に極端な例だが、この他にもミッション失敗の条件には珍妙なものも多い。
      • ただし『IV』までとは違い、通常のプレイではまず死亡しないキャラが死亡した場合でもほとんどの場合ミッション失敗になる。
      • そのおかげで、キャラが死亡したせいでミッションを進めるのに必要な行動が取れなくなり、意図せずミッションのリスタートよりはるかに長いゲームの再ロードや再起動を強いられることがほとんどなくなっている。後述するWin版で市民が乱闘するMODなどを使っているときには特にこの恩恵を受けられるだろう。
    • 3人の主人公には固有の車両(個人車両)が存在しており、盗まなくても手に入るし、置き去りにしても破壊しても時間が経つと自宅に戻っているという便利な代物。
    • だが一方で、強制的にこの車に乗らなければならないミッションが多く、好きな車を個人車両として登録出来ないこともあり、「自動車窃盗罪」のタイトルに反し任意の車を盗んで攻略できない場面が目立つ。
    • 一部武器を自動的に装備するミッションがあるが、その武器の弾数が固定になっていて、事前に多くの弾を用意しても問答無用で減らされる。ミッションをクリアしても元に戻らない上、弾代も戻ってこない。
    • (シリーズ恒例の)チートを拒否される状況は過去作からあったが、ミッションの流れの一部として指名手配を受けたときに手配度を下げるチートが拒否される等、目立つように増えている。
  • ランダムミッションの大半は一度クリアすると再出現せず、再挑戦もできない。

マップの広さ

  • 本作のマップは一応『RDR』の2倍強という広大なマップなのだが、一部のプレイヤーからは「3つの都市が存在するなど景色のバリエーションに富んでいた『SA』と比べて変化に乏しい」といった意見がある。
    • 一方で、本作は都市部をロスサントス一つに絞ったことにより、『SA』の3つの都市全てと比較しても本作ロスサントスの方が広く、細部の作り込みも圧倒的に上である。
    • また『SA』は都市を複数用意した分『III』や『VC』と比較しても個々の都市の作り込みが甘くなり、『SA』の3つの都市のうちの1つである「サンフィエロ」に至っては、ストーリーにあまり絡まない為セーブポイント以外は素通りに等しい空気なような都市として当時は批判されていた。
  • また、ロスサントスは全体マップで見れば一部に過ぎず、大部分のエリアは渓谷や砂漠などの自然に溢れた地帯である。
    • これらの地域でのミッションも当然あるが、物語のメインの舞台はロスサントス市内である為、本編中では大して行かないような地域や、ただ素通りするばかりのエリア、そもそも行く必要の無いエリアも少なくない。
    • 無論、探索の楽しみは十分あるものの、マップのほぼ全域でストーリーを展開していた『SA』と比べるとせっかくの広いマップを活かしきれていないように思えてしまう。
    • しかし『SA』自体は前述したように、個々の都市の作り込み自体は浅く、また『V』のように海中部分の作り込みも皆無なので、広さ、作り込み、環境等総合的にみたら『V』のマップの方が優れてるのは明白である。
  • 前作ではマップを海域で区切ることで自然とボートが活躍する機会が生まれたが、今作では1つの島であるためどこへ行くにも車か航空機を使った方が速く、船舶の必要価値が薄い。
    • しかし、前作『IV』と違い、海底部分の作り込みも本作はしっかりしており、豊富な海洋生物の存在や沈没船からの宝の回収といった遊びも用意されているので、ただ移動の為だけでしか利用価値がない前作よりも、海域自体での遊びそのものが増えた今作『V』の方が船舶の利用価値は十分に上がったとの見方もできる。
  • プレイ記録の詳細が一部簡略化されており、キルした動物の種類は記録されず、しかも人間とキルカウントが共有。『RDR』では動物の種類ごとに細かくカウントされていた事を考えるとやはり退化といえる。
  • 『TBoGT』ではミッションリプレイ終了時の状態からシームレスで本編へ戻れたが、今回はシステムの再起動を挟んで元のデータがロードされてしまう。これによりミッション時のみ登場するレアカーが入手し辛くなったどころか、テンポは劣悪。

車の種類ごとの性格付けが劣化

  • 軽量なほど全ての性能が良くなる傾向にあるため、プレイヤーが好みの要素を抜きに性能重視で車を選ぶと、軽量で、最高速と加速が高めに設定されていて、どの地形でもスリップしにくく速く走れるスーパーカーに偏る。
    • 逆にSUVやオフロード車、トラックやバスなどの重量級の車は徹底的に不利になるような設計であり、走行の抵抗が大きく、オフロードでは全くスピードが出ない。重ければ強いはずの体当たりの威力も、駐車車両や、NPC運転の車両に異常なまでの重量補正がかかる関係で、大型トラックが小型車1台すら押しのけることが出来ないということも。
      • 前作『IV』では、このようなNPC補正はなく、大型トラックどころか高級SUVでも他の車を押しのけることが出来たのだが…。
    • 仕様として、最高速度だけはどうやっても伸ばせない*27ので、迷ったら最高速度一択。
    • スーパーカーなど車高が低い車は、大抵車底部分やバンパーなどに地面との当たり判定が無く、加えてトラクション性能も高いためオフロードでスタックするということは滅多にない。オフロードで減速しやすいというだけである。
      • しかし、最高速度が高いと減速後もSUVより速かったりするのでスーパーカーによるオフロード走行やショートカットは日常茶飯事。
    • 逆にSUVからトラックバスなどはきっちり当たり判定があり、重量級のためトラクション性能も低く設定されがちなので、結果的に走破性が下がってしまっている。
      • この仕様のせいで、オフロード車が登れずに滑り落ちていくような崖を、スーパーカーが物ともせずに登るという非現実的なことが起きてしまう。

レスポンス

一部モーションに不便さが目立つ

  • 前作から言われているが挙動のリアル化に伴う弊害も多い。
    • 被ダメージや転倒モーション中に無敵時間がないのではめ殺しにされる、クイックターンがなく振り向くには必ず弧を描くため高所から意図せず飛び降りて死ぬ場合があるなど。
      • 特に坂道や斜面には異常に弱く、山道で足を踏み外したら、死ぬまでまるで寝返りのごとく緩やかにゴロゴロと斜面を転がり続けたり、頭からすっ転んで即死するというギャグにしか見えない死に方をすることも。
      • 梯子の周辺でも操作が効かないことが多々あり、近くを歩いていただけなのに梯子に掴まってしまう、降りようと梯子に掴まろうとしたら掴めずに落下するなどの事故が発生しやすい。
  • 武器の照準がただの白い点でしかなく見づらい。オプションで「複雑」タイプに変更できるがそれすら見づらい。

操作面

  • 「×でアクセル、□でブレーキ」といった『IV』にもあった『III』系の操作方法に変更できなくなった。
    • 自転車のペダルは×でこげたり、本作におけるチートの方式が『III』系のコマンド式であったりと、妙なところで回帰している。
  • 主に『SA』や『IV』では可能だった「外食」が削除。そのため各地の飲食店と屋台が飾りと化した。かろうじて利用できるのは自動販売機*28とコンビニだけ。
    • しかし、これらの要素は前作『IV』ではあまり活かしきれていなかったので削除されただけにすぎず、ゲームを作る上での所謂取捨選択の1つでしかないので一概に問題点とは言いづらい。
  • 『IV』ではほとんどローカライズされていないに等しかったテレビ番組に関しては本作にてようやく日本語字幕が付けられたが、インターネットの方は(メインミッションやサブミッションに関わるものを除き)相変わらず日本語化されていない。
  • PS3/360での車内視点の削除。タクシーに乗って町並みを眺めるといった楽しみ方がやり難くなっている。
    • 次世代機版では復活している。

一度入手した武器は捨てることが出来ない

  • 本編中、徒歩時であれば上述の通りリングコマンド表示時にスローモーションになるため、RTAなどで現実での時間の面で急いでいなければそこまで問題はないが、オンライン中ではスローにはならないのでそこそこ問題。
  • 問題は乗車時で、この時はリングコマンドではなくボタンを1回ずつ押して武器を切り替える方式。当然、武器選択時にスローにはならない。
    • 乗車時に使用出来る武器は少なく、車種によってはさらに少なくなるものの、それでも最大で10種類以上あるため、切り替えるのに手間が掛かる。
      • 極め付けは、運転時にデフォルトで選択される武器*29が威力・弾数・命中精度の総合性能が全武器最低クラスのマイクロSMGという点*30
      • ほぼ上位互換であるAPピストルが存在するため余計に空気。ただし、連射し続けて拡散が最悪になったときのバラけ具合は走り撃ち時を除くとマイクロSMGのほうがマシである。
      • 警察に逮捕されると、その時に手に持っていた武器が没収されるので、それを利用していらない武器を捨てることは可能。ただし、その時点で所持していた弾薬も全て没収されてしまうのがネック。

ガレージの仕様が悪化

  • 過去作ではストーリーを進めたり、購入することで使えるようになるガレージのうち、最低1箇所以上は大型のものがあり、スーパーカーのような車はもちろん、バスや戦車といった大型の乗り物を何台も保管が可能だった*31。『IV』では駐車スペースとなったため、NPC車両による事故の懸念はあったものの、大型の乗り物はもちろん、拠点にいきなりヘリを保管ということも出来た。
    • しかし本作では、自宅や拠点のガレージはことごとくサイズが小さく、他は大型・商用車両や特殊な車は入庫できない物件ガレージ、空港にある航空機、軍事車両専用の格納庫と細分化。過去作のように「大型の乗り物も保管可能」なのはストーリーを進めると手に入る1箇所のみ。
    • しかも屋根の無い駐車スペースなため、車高の高い大型の乗り物を乗り入れられるというだけでサイズ自体は他と大差なく、一部の大型の乗り物がギリギリ保管可能というくらい。過去作のように「何でも、何台も」保管することは不可能になってしまった。
    • そもそもオフラインではガレージの数が少なく、物件を購入することでたくさんのガレージを保有できた『SA』のようにあの車もこの車も保管というわけには行かなくなってしまっている。

その他

アップデートに伴いバグが増加

  • 例えば、本編の飛行機を狙撃する暗殺ミッションでは、「ナイトライフ」アップデート時限定で該当する航空機のペイントがアップデートで削除されていたため、撃墜したら別の飛行機になるということが起こるようになっていた。
    • あくまで意図した削除ではなく、「アリーナウォーズ」アップデートで修正された。当該タイトルアップデートのオンラインバージョン1.46の変更点を見ると、シャマールのペイントが誤って削除されていたのを再び購入できるように修正したと書かれている。
    • 別の例では、「アリーナウォーズ」アップデート時限定でレイルガンの所有状況が保存されないというバグもあった。これもストーリーモード本編での話である。
    • 一方で、元々発生していたバグは直されたり、直されなかったりよくわからない基準になっている。傾向としては、オンラインのアップデートで追加されたものや挙動に関するものは修正されやすいようだ。

その他

  • あまり細かく分離しないオブジェクトが増えた。
    • 信号機や街灯などはさすがに前作と同じくらい細かく分離するので別に見劣りしない。問題は、前作で銃弾で細かく分離していた木製のタンスや木製パレットといった、車道に沿って運転していてもぶつかりそうにないところあるようなオブジェクト。
    • そういったものは、今作では分離する最小単位が前作ほど細かく設定されていないかまったく分離しない。前作でもオブジェクトが分離する最小単位は固定だったことを考慮すると、些末なものでも細かく分離するように設定するのは手間がかかりすぎたと考えるのが自然か。
  • 色々出来る事が売りである反面、FPSやレース、ステルスアクション等個別の要素毎に絞ってみると、クオリティはかなり低い。

総評

『日本語版SA』の再来を予感させる過剰な規制が施されてしまったが、それでもおなじみの自由度は健在。むしろ更に強化された本作は、まさしく『GTA』シリーズの最高傑作と言える。
複数の主人公を取り入れることによってプレイ意欲を駆り立てる個性とプレイスタイルを与え、この世界の一員として自然と参加でき、強い没入感を与える。

3世代に渡り次回作が発表されていなかった点もあるものの、年月を経てもなおその魅力は未だ色褪せないものと言えるだろう。


余談

  • 主人公の1人であるトレバー性格は、実在の犯罪者であるチャールズ・ブロンソン(同名の俳優とは別人)から発想を得ている。
    • なお、容姿はトレバーの声優兼モーションアクターであるカナダ人俳優のスティーブン・オッグ氏をベースにしている。
  • 2009年6月にPS3専用タイトルとして発表された『AGENT』に使用される予定だったアセットが、本作で映画セットとして登場している模様。
    • 同作は東西冷戦期を舞台としたスパイアクションとして開発されていたようだが、前述の流用に加え2018年11月には商標が破棄されているため、事実上の開発中止と思われる(参照)。
  • トレバーのスイッチイベントの一つに「ファギオ(スクーター)に乗って叫びながら高速道路を走っている」というものがあるが、これはYouTubeに投稿された海外の『IV』のプレイ動画*32が元ネタとなっている。
    • このネタは公式のお気に入りなのか、後の「スタントライダーズ」アップデートで「Scooter Brothers」と書かれた帽子も追加された。
  • 非常にスタッフロールが長い事でも知られており、その長さは2023年11月現在でなんと1時間を越える。一般的に海外ゲームのスタッフロールは長いとされているが、本作はその中でも随一である。
    • 発売当初は35分ほどだったのだが、アップデートを重ねるたびに製作スタッフの増加や追加曲の著作権などの都合により、少しずつ長くなっている。それに伴い、ED曲も2周するようになっている。
    • その一方で、スタッフロール中のムービーでは通常の視点とは異なるサンアンドレアスが見られる為、時間のある時にはじっくり観るのもまた一興である。
  • 2023年で発売から10年を迎える本作だが、売上本数は同年2月時点で1億7500万本を突破していることが公式で明らかとなっている(参照)。
    • これは、『Minecraft』に次ぐゲーム史上2番目の売上本数である。

10年に亘る長期展開に関して

  • 2020年6月にPS5/XSX版が発表された際、喜びの声が上がる一方でPS3/360のゲームが3世代続けて発売されることに不満を漏らす声があった。これには本編の追加ストーリーDLCの開発中止や、PS4/Oneの世代において『GTA』の新作が発売どころか発表すらされなかったことが起因している。
    • 発売元であるRockster Gamesはオンラインにおける課金アイテムの売り上げを重視していると公言している。桁違いの売上高もこれに拍車を掛けていると思われる(参照)。
    • 新作の音沙汰がなくオンラインでの収益とコンテンツの供給が衰えない現状から、後述する『VI』が発表されるまで本作が「最後のGTA」となりかねないと危惧していたシリーズファンも少なくなかった。
      • 実は『GTA』が人気シリーズでありながらこれほど長期間新作がリリースされてないのは、前述した売上高やRockster Gamesの運営方針だけの問題ではなく、アメリカの社会情勢も大きく関係していることが同社の共同設立者・Dan Houser氏への公式インタビューで明らかになっている。
      • また、近年『GTA』シリーズの開発に携わっていたスタッフが相次いでRockstarから退職している他、2020年には『GTA』シリーズの総合ディレクターでもあり、Rockster Gamesの共同創設者の1人であるDan Houser氏も退職したことが発覚しており、既にロックスター社内で『GTA』シリーズの新作を製作できるスタッフが存在しないとの見方もある*33
    • しかし、それでも『GTA』の新作を望むユーザーは世界中におり、2021年8月末にはドイツで『GTA6』の発売を求める男性がテレビの生放送に乱入するという珍事も起きている(参照)。

その後の展開

  • 2023年12月5日、ついにシリーズナンバリング最新作『Grand Theft Auto VI』が発表された。
    • 舞台は現代のバイスシティであり、主人公は2人。そのうち1人は「ルシア」という名前で、シリーズ初の女性主人公となる模様。
      • 対応機種はPS5/XSXで、2025年の発売が予定されている。なお、PC版に関しては現時点で発表はない。
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最終更新:2023年12月24日 15:00

*1 海外でも特に知名度と影響力のあるゲームアワード。2014年からは「The Game Awards」という名前になっている。

*2 ただし、警察に追われている最中や、特定のミッションをクリアした直後など切り替えが不可能な場合もある。

*3 パソコン内に証拠を残したくないという方針から地図や武器、襲撃する店の細かい情報やメンバーの顔等を片っ端から写真化して壁に貼って説明するという極めて原始的ながらもわかりやすい説明をしてくれる。

*4 場合によっては途中で死ぬこともあり、死亡した場合はさらに出費が増えてしまう。

*5 死ぬはずだったキャラを無理やり助けたとしても、ミッションが進まず進行不能になってしまう。

*6 前述の「新人だから土壇場でどうなるかわからん」の他「腕は並だがやる気は感じられる」という指摘も起用にあたり重要な伏線となっている。

*7 上述の人選の描写も変化があり2度目の起用で「前回の件で少しは学んだろう」と成長を仄めかす台詞もある。

*8 例えば腕の立たないドライバーのカリムを1度目に起用すると逃走ルートの案内が出来ないばかりかルートを迷ったり下水道を走るのにロード用のバイクを用意したりとの不手際をやらかすが2度目の起用では「同じ過ちをしないよう次は何を届けるべきか必死に考えてきた」という発言通りに逃走に有利な救急車を用意してくる、腕の悪いハッカーのフェルツやリッキーを2度目に起用すると「前回やった時はシステムにバグがあったがここでも使えるかもしれない」「確かこのやり方は学んだぞ」と経験を活かし視界を遮るスプリンクラーを停止させるなどの活躍を見せるなど。またリッキーの場合は器用しないままだとやり方すら分からず呆れられるが2度目の器用で失敗するパターンでも「システムは全てダウンさせたはずなのに俺がバカだった」と嘆くなどきちんと成長を感じさせる描写がある。

*9 タリアナは強盗中に事故を起こしたので警察に見つかる前に隠れ家まで逃がしてほしいという状況下で登場した経緯があり「命の恩人である主人公への御礼として安い報酬で引き受けている」と解釈でき、ヒューは他の腕の悪いガンマンと異なり腕がないのに大口を叩いたり余計な事を口にして反感を買うという言動は無い反面、仲間の死を嘆いたり彼なりに役立つアイデアを出すなどする姿勢が見られる事から「腕ではなく人柄的な意味で "使える" と評されている」と取れるなど。

*10 例として自転車を取り返すと株を譲ってくれるなど。

*11 また、ニコは遠まわし的に存在も語られるが「最近は音沙汰がない」と言われている。

*12 1人は『VCS』のミッション、もう2人は『IV』の漫才にて出演していた。

*13 映画トップガンのテーマソング「Danger Zone」や等が有名。今作のラジオでも、前述の曲と「I'm Free」の2曲が提供されている。

*14 『III』『LCS』『VC』『VCS』『SA』をひっくるめて。

*15 正確には『III』系での内部的な弾数の上限は99999発、今作は9999発。MODで増やそうとしても『IV』と同じく内部的に確保されている弾数のメモリサイズが2バイトなので65535(0xFFFF)発までしか増やせない。

*16 例えばstratumはかなり遅くなっている。

*17 felzerはエアロ仕様のみ。

*18 マイケルの家族についてもこれまた三者三様の人柄で「皆それぞれクズだが全く救えないわけではない」という面は共通している。

*19 詳しくはネタバレになるので伏せるが、バッドエンドから見て取れる結末は「ある種の因果応報」である。

*20 オンラインではクルーを作ればマット塗装以外は可能。

*21 大抵はパールセント(光沢)が変更されているだけだが。

*22 スマホアプリはターボを電気自動車につけることができるなどの有利になるバグ(昔はゲーム内でもつけられたが削除)もあるとのこと。

*23 モールス信号のイースターエッグとかどうしろと言う話ではあるが。

*24 銃弾が近くに来れば誰が相手でも選択中の武器に関係なく応戦したり、『IV』同様に複数人を同時に相手にして柔軟に対象を切り替えながら銃撃戦をこなせるなど、『SA』よりマシな面もある。

*25 『III』系では車を奪う時でなく、市民が運転してる車や特定の場所に置いてある車に初めて乗った瞬間に犯罪と扱われるので、この現象は起きなかった。

*26 手配度のついた状態でのパトカー乗車の警察など。

*27 動力性能が低く、最高速度が出ていない車もあり、そういった場合は加速を伸ばすと結果として伸びる場合もあるが。

*28 一時期バグによりそれすらも利用できなかったバージョンも。

*29 正確には、乗車する前に選択していた武器が乗車した車両でのドライブバイに使えない場合に、最初に選択される武器。

*30 射程に関しては今までのGTAと違い、オブジェクトを弾として発射しない銃の大半は銃弾が飛ぶ最長距離が120mとなっていて(例外はショットガンとスナイパーライフルを除けばスタンガンぐらい)、マイクロSMGの弾も最大120m先まで届く。

*31 ガレージが3箇所しかない『III』ですら1箇所は大型バス2台を保管できる広いものだった。

*32 ファギオに乗って「Scooter Brothers」と叫びながら高速道路を走る動画。

*33 加えて、Rockstarを去った人物たちが新たに会社を立ち上げ、従来の『GTA』シリーズによく似たゲームの開発を行なっているという状況もある。