頂上決戦 最強ファイターズ SNK VS. CAPCOM
【ちょうじょうけっせん さいきょうふぁいたーず えすえぬけい ばーさす かぷこん】
概要
SNKとカプコンがタッグを組んだコラボレーション作品第二弾で、両社のキャラクターが戦う初の格ゲー。
(第一弾は『SNK VS. CAPCOM 激突カードファイターズ』)
マイナー携帯機向けの作品ながら一切妥協の無い丁寧な作りで、プレイヤーからの評価が非常に高い。
登場キャラクター
(初出作品別。*の付いたキャラクターは隠しキャラクター)
ゲームシステム・特徴
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『ストZERO3』や『KOF98』のように、キャラクターのシステムを選ぶことができる。
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アベレージスタイル
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もっともスタンダードなスタイル。『ストZERO3』のZ-ISMがベース。CPUは必ずこのスタイルを使用する。
ダッシュはステップで、ゲージを溜めると溜めた量に応じて「Lv.1超必殺技」「Lv.2超必殺技」が使用可能になる。ゲージをLv.1分消費し、ガードから反撃に転じる「ガードキャンセル攻撃」も使用可能。なおゲージの割合が等分ではなく、全体の7割ほどを溜めるとLv.1、残り3割を溜めるとLv.2になり、MAXまで溜めているとLv.2しか使えない。
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カウンタースタイル
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ゲージを溜めて一発逆転を狙うスタイル。『KOF'98』のEXモードがベース。
ダッシュはなく、ゲージは下+ABで任意に溜められる。ゲージを溜めると一定時間攻撃力がアップし、「Lv.1超必殺技」が使えるようになる。また、体力が一定値以下になるとゲージが点滅し、「Lv.1超必殺技」が出し放題になる特典がある。この状態でゲージを溜めると、性能の上がった「Lv.2超必殺技」が使えるようになる。独特のシステムとして、→+ABで出せる「攻撃避け」があり、相手の攻撃をかわしてそこから「カウンター攻撃」で反撃に打って出ることができる。また、このスタイルは攻撃力に上昇補正が掛かり、相手に与えるダメージが大きくなる特徴がある。代わりに、他スタイルでは使える「ダウン回避」が使用不可で、機動力にも乏しい欠点がある。
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ラッシュスタイル
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猛烈なラッシュで相手を圧倒するスタイル。『ヴァンパイア』シリーズのシステムがベース。ゲージの見た目は『KOF'98』のADVモードに似ている。
ダッシュはランで、ゲージを3本までストックすることができる。弱攻撃から強攻撃へつなぐ事ができる「チェーンコンボ」が最大の特徴で、ここから特殊技や必殺技につないでさらに攻めを継続することができる。ストックしたゲージを消費して「Lv.1超必殺技」と「ガードキャンセル攻撃」を使うことができる。他のスタイルでは真似できないようなラッシュを展開できる分、他のスタイルとのバランスを取るためか攻撃力が低下する補正が掛かる。
加えて、ゲージシステムの都合で「Lv.2超必殺技」は使えない(ダークフォースやMAX発動に相当するものは無い)。
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特筆すべき点としてモリガンとフェリシアはダッシュがヴァンパイアシリーズを再現した固有のものに変化し、同シリーズを髣髴とさせる低空ダッシュからの攻めが可能になる。
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また、戦闘方式もシングル(1対1)、タッグ(VS.シリーズ風の途中交代ありで2対2)、チーム(KOF風勝ち抜き方式の3対3)を選択可能。
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タッグやチームではプレイ開始時に最初に選んだキャラクターがリーダーとなり、中間デモやエンディングはリーダーのものとなる。
評価点
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登場キャラクターは隠しキャラクターも含めると26人で、すべてのキャラクターが原作で使用していたほとんどの技を使用できる。
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2ボタンというハードの制約上、攻撃の強弱はボタンを押した長さに応じて入力し分ける方式だが、コンボなどのタイミングもなるべく原作に近付けられており、操作性は極めて快適。
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ハードの制約上ボイスは無いが、代わりにイントロや勝利メッセージ、エンディングなどで豊富な掛け合いを見ることができる。
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タッグ戦・チーム戦では、特定の組み合わせで特殊なチーム名になるなど、両サイドのキャラクターの持ち味をフルに活かしている。
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SNKとCAPCOMで1人ずつ対応したライバルキャラが設定されており、中間デモやエンディングではライバルに設定されたキャラクターが登場してくる。
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BGMやステージ背景もオリジナルに準拠したものが用意されており、BGMはごく一部を除いて全員個別かつ原作再現、ステージにいたっては昼・夜で2バージョン用意されているという念の入れよう。
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朱雀城ステージは昼が初代ストII版、夜がストII'版になるなど非常に芸が細かい。
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また、本作は「背景アニメーション」がネオポケ格ゲーで初めて導入された作品でもあり、背景がアニメーションする事によって対戦ステージもより原作に近い再現度を誇るようになったとも言える。
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人選についても概ね評価が高い。2000年にリリースされた『CAPCOM VS. SNK MILLENNIUM FIGHT 2000』がほとんど「ストII VS. KOF'98」の様相を呈していたのに対し、本作は先発かつ若干少なめのキャラ数ながら『サムスピ』『月華』『ストZERO2』『ヴァンパイア』からもまんべんなく選出されており、ドリームマッチ感はこちらの方が高いという意見が多く見られた。
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デフォルメながらキャラクター一人一人の作りこみも丁寧で、後述の技変化や追加技などファンサービス的な要素も多い。
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必殺技などの演出でも多数のキャラクターが登場する。モリガンが「ダークネスイリュージョン」で分身する際にリリスが登場したり(『ポケットファイター』にあった演出)、ミニゲームの中に『魔界村』のアーサーが操作できるものがある、など。また、一条あかりの「劾鬼・百鬼夜行」は
レッドアリーマーや骸、天草四郎時貞などの面子が続々と登場し、最後にメタルスラッグがあかりを轢いて去っていく
という楽しい演出になっている。
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「Lv.2超必殺技」はKOFシリーズで言うところの「MAX超必殺技」に相当するが、一部の技は演出がLv.1と大きく差別化されて派手になったり、技内容自体がLv.1とは全くの別物に変化する。
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例えばギースの「レイジングストーム」が「サンダーブレイク」に、ベガの「サイコクラッシャー」が「ファイナルサイコクラッシャー」にそれぞれ変化したり、ダンの「震空我道拳」が極限流の「覇王翔吼拳」そっくりになったりする。
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さらに、後述のように購入して解禁できる追加Lv.2専用超必殺技が存在する。
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本筋とは直接関係ないミニゲーム・サバイバルモード・タイムアタックなどを「オリンピックモード」として一箇所にまとめて実装しており、様々なプレイを楽しむことができる。
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ナビゲーターとしてSNK側はリムルル、CAPCOM側は神月かりんが登場しており、ミニゲームにも本編に参戦できなかった両社のキャラが複数登場している。
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ここで好成績を取ることで溜まるポイントを使って、各キャラクターに1種類ずつ用意された追加超必殺技(全てLv.2専用)を購入できる。
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追加超必殺技のラインナップは京の「百八拾弐式」や庵の「裏参百拾壱式・析爪櫛」など当時のシリーズ最新作で追加された技、リュウの「真・昇龍拳」やケンの「疾風迅雷脚」などお馴染みの技、ザンギエフの「ロシアンビート」やベガの「サイコフィールド」や春麗の「七星閃空脚」といった派生シリーズ由来の技、モリガンの「クリプティックニードル」やナコルルの「イルスカ ヤトロ リムセ」や豪鬼の「金剛國裂斬」などのレア技やマニアックな技など多種多様。
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特定の組み合わせでメーカー設定の面白タッグ名・チーム名があったり、自分自身の使用キャラクターのチーム名が作成できる。
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マイキャラ・マイタッグ・マイチームを登録すると、使用BGMを指定したり、自分で勝利セリフを作ることも出来る。
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隠し要素であるデモ鑑賞モードは非常に充実しており、見たいデモの種類を選択したあとにはキャラクター選択画面が表示され、多数ある組み合わせの全てにおけるデモメッセージを手軽に見ることができる。
問題点
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明らかにラッシュスタイルが激強。
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キャラクターにもよるが、弱攻撃→強攻撃→特殊技→必殺技などの強力なコンボが使えるようになる。
攻撃力が低下する・Lv.2超必殺技が使えなくなる等のデメリットはあるし、チェーンコンボの入力時に弱攻撃と強攻撃の微妙な押し分けを要求されるので完全無欠ではないのだが、それを差し引いても強い。
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かつて存在した公式サイト(アーカイブ)では、テリーが
弱キック→強キック→強パンチ→バックスピンキック(特殊技)→ファイヤーキック
というコンボゲーばりのコンボを叩き込んでいる様子がGIFアニメで再現されていた。おまけにファイヤーキックは浮かせ技なので、ここからさらにパワーダンクなどで追撃できる。一つのコンボの中でカプコンのチェーンコンボにSNKの通常技キャンセル特殊技が一体となっており、ある意味本作を象徴していると言えなくもない……か……?
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ただし、実際にここまで綺麗に繋がるキャラはテリーくらいのものだったりする。他のキャラでは通常技、特殊技のどちらか(あるいは両方)の性能が微妙で、操作の難易度もあって言うほど強力でも無かったりする。また、テリーもこのモードで使える唯一の超必のL v1パワーゲイザーの性能が微妙なため(トリプルより発生が遅く、ファイヤーキックからの追撃は難易度が高い)バランスはとれている……か……?
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なお、隠し要素として解禁できる新技は全てLv.2超必殺技のため、ラッシュスタイルを使う限りは無用の長物となってしまう。
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隠し要素のアンロックが面倒。
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隠しキャラクターとデモ鑑賞モードはトーナメントモードを何度もクリアする必要があり、隠し技はオリンピックモードを何度もプレイする必要がある。
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隠しキャラクターについては、クリア時に画面を分割する9枚のマスから何枚かが割れ、9枚全てが割れるごとに1人隠しキャラクターが解禁される仕様になっている。SNKキャラをリーダーにしてクリアするとSNKキャラ、CAPCOMキャラだとCAPCOMキャラのパネルがターゲットになる。
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割れる枚数は難易度などの条件で決まった数値の中からランダムで変動し、難易度の高い条件を満たすほど多く割れる。……のだが、
パネルが既に割れている箇所を狙って空振りする
こともしばしばあるため、かなり面倒なことになっている。
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救済措置として簡単に解除をする方法も用意されているが、それは『SNK VS. CAPCOM 激突カードファイターズ』においてカードアルバムをコンプリートし、そのコンプリートデータを送るというもの(収集率に応じて1回の通信でどれだけ進行するかは変わる)。
本体が2台(一方はモノクロでも可、モノクロ本体なら後述のデモ鑑賞モードの救済措置にも使える)と通信ケーブル、そして両バージョンのソフトが1本ずつ必要という困った仕様である。
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デモ鑑賞モードはまともに解禁しようとすると100回クリアが必要という代物。ただし、モノクロ版ネオジオポケット本体を所持していれば、モノクロ版で起動してモノクロ版非対応の警告メッセージを見ると1回のクリアのみで解禁されるという抜け道がある。
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SNK側のBGMは原曲フレーズの追加や原曲寄りのキーに変更されているものの、基本的に過去のネオポケ作品とほぼ同一の楽曲を流用しているためか新鮮味が無い。
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もっとも、本作で過去のネオポケ作品から流用されたBGM群はネオポケ末期に発売されたボードゲーム『THE KING OF FIGHTERS バトル de パラダイス』にも流用されてしまっており、結局ネオポケの終焉までBGMの流用問題は解決されなかった。
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一部のミニゲームの作り込みが甘い。
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FPSの「ターゲット9」は操作性が悪く、特に評判が悪い。音ゲーにあたる「キャットウォーク」も難易度が高いともっぱらの評価。
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非参戦キャラクターであるビリーとバルログの扱いが悪い。
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本作のストーリーデモでは、悪役の幹部としてこの二人のどちらかがプレイヤーキャラクターを襲うシーンが挿入されるのだが、「プレイヤーを不意打ちしようとしたところを、逆に背後からライバルキャラに返り討ちにされる」という展開が2回も存在する。さらに、全てのプレイヤーキャラクターでこのデモが用意されているため、結果的にビリーとバルログが何度もボコられまくるという有様。
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ライバルキャラクターが設定されているにもかかわらず、ライバル同士のタッグでプレイすると不自然な演出になる。
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中間デモやエンディングではライバルキャラが絡んでくるのだが、味方に既にライバルが居る場合も特に台詞は変化せず、CPU側のライバルがご丁寧に2Pカラーになった上で初対面のような台詞(味方側のライバルキャラとは別人のような扱い)になっている。
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おそらく容量の都合等で全員分の分岐専用デモを用意するのが難しかったためとも考えられるため、こればかりは仕方ないだろう。
総評
旧SNKの意地と気迫が感じられる作品。豪華な顔ぶれと徹底した作り込みは、当時の両社のファンが最も望んでいたドリームマッチと高く評価されている。
現在においてもなお、携帯機で最もよくできた格闘ゲームであると評する声も少なくない。
余談
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Aボタン長押しでキャラを選択すると2Pカラーを選べるのだが、ナコルルは恒例の紫ナコルルに変化してデモ画面のグラフィックも変わる。
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他作品では基本的にリュウのカラーリングを変更して作られることの多い「殺意の波動に目覚めたリュウ」だが、本作では
ニュートラルポーズからしてまったく違う
という珍しい仕様。波動拳が相手の通常飛び道具を貫通したり、特殊技の中に何故か上段足刀蹴りがあったり、隠し超必殺技で
VS.シリーズのレーザービーム型真空波動拳が撃てる
など、他とは一味違う殺意リュウとなっている。
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SNKサイドのキャラクターの多くは衣装を含めて過去にネオポケで発売されたソフトからの流用だが、麻宮アテナは今作独自の衣装が描き下ろされての参戦になっている。
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トーナメントモードの決勝戦は、
『餓狼伝説』シリーズのヴォルフガング・クラウザーのステージで行われる
というちょっとしたサプライズがある。テーマ曲である「K.626 Dies irae」も再現されている。旧SNKが最も輝いていた時期の作品である『餓狼伝説スペシャル』でも印象的なステージであったため、この演出にぐっと来たファンも多かったのではないだろうか。
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が、肝心のクラウザー本人は登場しない。それどころかギースのエンディングで
ベガによって葬られた
ことが判明。別の意味でこみ上げるものがあったファンも多かったのではないだろうか。
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この作品の初公開イベントはネオジオワールド(現在は閉鎖)で行われたが、同日に秋葉原で開催された『SNK GALS' FIGHTERS』の初公開イベントに客を取られ参加者は少なかった。
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実は『キング・オブ・ファイターズR-2』同様の『THE KING OF FIGHTERS DREAM MATCH 1999』との通信にも対応している。
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上述の「モノクロ版本体を使った、デモ閲覧解禁の救済措置」だが、ここだけの登場というキャラも多い(K'やアレックス、楓など)。
移植版
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2021年2月18日、Nintendo Switch版向けにSNKのネオジオポケット作品復刻シリーズ「NEOGEO POCKET COLOR SELECTION」第6弾として配信開始。
また、1か月後の3月18日よりこれまでの6本に加えて4本を追加収録したセット版「NEOGEO POCKET COLOR SELECTION Vol.1」が配信開始。パッケージ版も同年8月26日発売。
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基本的な仕様は同シリーズ過去作品に準じるが、通信メニューは3種類の対戦以外は項目そのものが削除されている。
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単体版とセレクション版の違いとして、「セレクション版はモノクロ本体での起動も再現している」という点がある。つまり、単体版では不可能な上記のデモ閲覧解禁措置がセレクション版のみ可能となっている。ただし当時と違い、実在の人物である高津氏が登場するデモのみ唯一削除となった。
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2021年6月7日のアップデートでセレクション版が単品版からのデータ引き継ぎに対応した際、本作にも微修正が入り、隠しキャラ解放条件が緩和されている。具体的にはパネル割りでハズレの空白にヒットしなくなり、解禁が格段に楽になった。
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2021年9月30日にはSteamでも単品版が配信開始。一方、同時発売のSteam版「NEOGEO POCKET COLOR SELECTION Vol. 1 STEAM EDITION」は本作が含まれておらず、『クラッシュローラー』に差し替わっているため注意。
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これが何を意味するかと言うと、Steam版ではモノクロ本体起動が不可能ということ。セレクションに含まれていないためSteam版では完全にお蔵入りとなった。
最終更新:2023年11月06日 20:42