本項ではニンテンドー3DS用ソフト『とびだせ どうぶつの森』と
その大規模更新版である『とびだせ どうぶつの森 amiibo+』の両方を扱います。
判定はどちらも「良作」です。


とびだせ どうぶつの森

【とびだせ どうぶつのもり】

ジャンル コミュニケーションゲーム



対応機種 ニンテンドー3DS
発売・開発元 任天堂
発売日 無印 2012年11月8日(通常版・本体同梱版)
amiibo+ 2016年11月23日(通常版)
2018年7月19日(本体(New2DSLL)同梱版)
定価(税別) 無印 4,800円(通常版)
21,715円(本体(3DSLL)同梱版)
amiibo+ 2,700円(通常版)
15,980円(本体(New2DSLL)同梱版)
廉価版 無印 ハッピープライスセレクション
2016年3月17日/2,700円(税別)
判定 良作
ポイント プレイヤーは村長
全体的に物価がインフレ寄り
人気キャラ「しずえ」初登場作
備考 無印は無料更新で『amiibo+』同等の内容になる
パッケージ版と本体同梱版は『amiibo+』用amiiboカード1枚付属
どうぶつの森シリーズ


概要

おいでよ どうぶつの森』でブームを巻き起こした人気シリーズが携帯機に帰ってきた。略称は「とび森」。
今度はプレイヤーが村長として村を発展させていくが、村長としての仕事を強制されることは何一つ無く、いつものように気ままなスローライフを楽しむことができる。
「もんばんさん」が「おまわりさん」に名称変更、駅の復活、島に行けるようになるなど、『おいでよ』以前の作品の要素も盛り込まれている。

2016年11月2日、『とびだせ どうぶつの森 amiibo+』として大規模なアップデート(更新データ配信)が行われた。
『とび森』を持っていれば無料でアップデートすることが可能である他、パッケージ版も2016年11月23日に発売された。
タイトルの通りamiibo(フィギュア・カード)に対応した他、「くらしサポート」を初めとする様々な新機能の実装や上記の一部問題点の解決が行われている。


新要素(ほぼ評価点)

『おいでよ』とは違い、上画面がメインになった

  • 立体視を生かすため、またスライドパッドが搭載されタッチ操作が無くても自由に動き回れるようになったためだと思われる。
  • 空は前作と同じように十字ボタンを押さないと見られないが、十字ボタンは手持ちの虫取りアミやスコップなどを画面の呼出し無しに即座に出し入れできるようになった。
  • ジョニーが水兵に戻ったので、1画面ではやりにくかった「UFOを撃ち落とす」という作業も無くなった。そのせいで「パチンコ」の存在意義が薄くなってしまったが…。

村長としての仕事

  • 「公共事業」と称して、村にオブジェや実用的な施設を設置できるようになった。公園らしい噴水やベンチから村の移動が楽になる橋、ゴミ捨て場や枯山水まで非常にバリエーション豊か。喫茶店やリセット監視センターなど、シリーズおなじみの施設も事業として建てることになる。建てる場所も1マス(=地面にアイテムを一つ置ける広さ)単位で決めることができ、似たようなことができた『e+』と比べて自由度が大幅に増した。
  • 村の「条例」を決めることができる。全4種で、プレイヤーのライフスタイルに合わせて変更することが可能。
    + 条例一覧
  • 美しい村条例(美しい村)
    • 花が絶対に枯れなくなり、雑草も生えにくくなる。他にも釣りでゴミが釣れることがなくなったり、家を放置してもゴキブリが出ないなどの嬉しい効果もある。
    • 遊ぶ時間が少ない=村を放置しやすい人でも環境を維持できるようになる。やり込んだプレイヤーは最終的にこの条例に落ち着くことが多い。
    • 村の環境の評価がサイコー!にしたいときは、この条例を選ぶのがおすすめする。
  • 早起き条例(朝型の村)
    • 殆どの施設が朝6時から開店し、住人も遅くとも8時半には全員起床する。
    • 起きてすぐ本作をプレイしたい人に向いている。また、リサイクルショップが即開店するため、カブを午前中に売り捌ける時間が増えるという利点もある。
  • 眠らない村条例(眠らない村)
    • 殆どの施設が深夜0時まで営業し、住人も早朝4時前後まで活動するようになる。最も就寝の遅い「オレ系」住人はなんと朝6時になるまで起きている
    • 仕事柄、夜になるまでゲームをする暇のない人などに向いている。
  • 所得倍増条例(リッチな村)
    • 物価が全体的に高くなり、収入も支出も多くなる(どちらも通常の1.2倍)。他にもR・パーカーズの高額買取商品の数が最低でも2つになるが、一方で南の島(後述)のおみやげを入手する為のメダルの必要量が増えるというデメリットも。
    • 物価が上がるので買い物がしづらくなるが、短期間で少しでも多く稼ぎたいというプレイヤーにはうってつけの条例。
  • なお、公共事業と条例の制定ができるのは村長であるメインキャラだけであり、サブキャラでは不可能。

R・パーカーズ

  • アルパカの夫婦「リサ」と「カイゾー」が経営するリサイクルショップ。本作でのアイテムの売却は主にここですることになる他、店にはフリーマーケット用スペースが用意されており、アイテムに値段を設定して住人に売る事ができる。さらに、条件を満たすと「カイゾー」が家具のリメイクをしてくれる。
  • フリーマーケットは前作まではイベントの一種だったが、本作で専用のスペースが用意された事により、これまで以上に気軽に売買が行えるようになった。
    • これまで通りアイテムを高値で売って稼ぎを出したり、住人が出品したアイテムを購入する事が可能。また、本作では超低確率で「だらしないシリーズ」と「ダンボールセット」という、非常に貴重な家具が出品される事も…?
  • カイゾーの「リメイク」は家具の外見を大幅に変化させる。炊飯器の中のご飯を炊き込みご飯にする、鍋の中身をカレーにするといった「ただの調理だろ!」としか言えないものから「鉱石」という新アイテムを材料に、きらびやかに光る家具にする、ミュージックと貝がらを合わせてオルゴールを作る、ソファのクッションをマイデザインに変更するという大掛かりなものまで、ひとつの家具でも複数のリメイクパターンが用意されていることも。
    • また、リメイクした家具は「色」の判定が変わる事があり、ハッピーホームアカデミーの評価や風水に影響する事もある。
    • ちなみにプレイヤー操作の住民間による「マイデザイン家具」はシステムの都合上により、地面に置いて別のキャラが拾う…などの方法による受け渡しは不可能となっている。

フォーチュンクッキー

  • 今までも特殊なアイテムとして配布されていたマリオシリーズを始め、任天堂作品関連の家具や、コスプレができるグッズなどが当たるおみくじ「フォーチュンクッキー」がゲームコイン2枚を消費してまめつぶの店で買えるようになった。

住宅展示場(すれちがい通信)

  • 商店街の中央にある施設で、ある程度ゲームを進めると利用可能になる。プレイヤーの自宅がすれちがい通信で発信・受信され、モデルルームとして最大48棟展示される。
    • 欲しいと思ったアイテムがモデルルームに展示されている場合は、リメイクされたものや非売品でなければ通信販売で購入することもできる。買値は通常の1.2倍となってしまうものの、思わぬ掘り出し物が見つかる事も多く、未入手のアイテムを買い集める手段として非常に役に立つ。「購入できる数は1人1日5個まで」という制約があるが、サブキャラを作れば最大20個まで買うことも可能。
    • 2回以上すれちがったプレイヤーからは「ふうせん」や「かざぐるま」などといった遊び道具を受け取る事ができる。また、この内「ふうせん」の類は家の中に置けば家具扱いとなり、上記の方法で購入する事もできる。

夢見の館

  • この施設ではWi-Fi通信で任天堂のサーバーに自分の村のデータを送り、他のプレイヤーに「夢」として公開できる。公開された夢の村を500ベルで見に行き、見終わった後に評価や通報もできる。
    • 夢の登録をすると後述の村民パスカードに「夢番地」という12桁の数字が追加される。他のプレイヤーの夢番地を夢見の館で打ち込むことで夢番地の村をピンポイントで見に行く事ができる(条件を指定したり、完全におまかせで村を決めることも可能)。なお、夢番地を知られたくない場合は更新前に非公開設定にする事も可能(数字が全て灰色の「×」になる)。
    • あくまで「夢」なので自分や相手の実際の村に影響は全く起きず、夢としておでかけする方も気兼ねなく楽しむことができる。夢の村の住人とコミュニケーションをとったり、家の家具のレイアウトや公共事業の使い方を自分の村作りの参考にするのは勿論のこと、花畑を走って荒らす・木を斧ですべて切り倒すなどの無法な行いをしても、夢から覚めれば全て元通りとなる。
    • 前作までの来訪者の一人である「セイイチ」が夢の村の何処かにおり、話しかける事でその村のプレイヤーが作ったマイデザインを持ち帰ることが出来る。マイデザインは夢の更新前に任意で他者に配布するかどうか選ぶことができ、配布しないほうを選んだ場合はセイイチは出現しなくなる。
    • 2回目以降村のデータを更新すると、その度に謝礼金として5000ベルが貰えるため、更新する意欲が生まれる。他にも何人が自分の村に訪れたか・何処の村の何というプレイヤーが見に来たかを教えてもらうこともできる。

博物館2階の展示室

  • 公共事業で博物館に2階を作ると展示室ができる。1万ベルで部屋を最大4部屋まで借りる事が可能で、一度借りたら追加料金無しで永久に借りたままにでき、中に自宅と同じようにレイアウトができる。倉庫にするもよし、すれちがい通信で配布したくないようなレイアウトの部屋を作るもよし。
  • 2階に置いてあるロッカーは自宅や駅にあるものと中身を共有しているため、模様替えの際に遠い道のりを何往復もしなくて済む。

交番

  • 条件を満たすと公共事業として設置可能。見た目の違う建物2種類のうちどちらかを選ぶことになる(取り壊し不可)。おまわりさんから村にきている人を教えてもらえる。たまに落し物のアイテムをただで貰える。

喫茶店

  • 条件を満たすと公共事業として設置可能。今作ではミニゲームとしてバイトができるようになった。その内容はお客さんの好みを見分けてコーヒーを選ぶというもの。成功するとそこそこの値段で売れるアイテム「コーヒーまめ」と、ここでしか手に入らない特別なアイテムがもらえる。

クラブ444(ししょー)

  • 条件を満たすと公共事業として設置可能。昼間に「ししょー」に食べ物を差し入れするとリアクションを教えてもらえる。
  • 覚えたリアクションは証明写真の撮影に使えるほか、住人の前で使って反応を楽しんだり、チャット機能と合わせて他のプレイヤーとの意思疎通に使うことも出来る。毎日教えてもらえるので、本作を遊び始めて日が浅い人でも豊富な感情表現が可能。
  • 土曜日はシリーズおなじみの「とたけけ」によるライブが楽しめる。演奏が終わると、聴いた曲が未入手の場合そのミュージックを無料で貰うことができる。
  • 平日でも夜間はダンスフロアとして解放されており、友人を村に招いていっしょに踊ることもできる。踊ると言っても十字ボタンで簡単な動きができるだけで、フラメンコやブレイクダンスなどの本格的なダンスができる訳ではないが。
    • このとき流れる音楽はライブで聴けるとたけけの曲のアレンジで、時折自分の作った村メロが流れることもある。

村民パスカード&バッジ

  • プレイヤーが村民である事を証明するカード。通称「ソパカ」。表面にはプレイヤーの証明写真をはじめとした個人情報*1が明記され、夢見の館で村を見に行く際に入力する「夢番地」もここに表示される。
    • 証明写真は商店街の隅にある「写真ボックス」で撮影できる(1回500ベルで、撮りなおしは写真を確定するまで無料で何度でも可能)。着替えや上記のクラブ444で覚えたリアクションと合わせて、様々な服装とポーズで楽しみながら写真を撮影する事ができる。
    • なお、写真が貼られていないと他のプレイヤーの村やオンラインの島へ行くことができないので、それらをする際は適当でもいいので一枚写真を撮っておく必要がある。
  • 裏面には「バッジ」を貼るスペースが用意されており、プレイヤーのゲーム内での実績に応じて来訪者の「パロンチーノ」から貰う事ができる。ただしパロンチーノはバッジ入手の条件を満たしても晴天でないと現れない。
    • バッジは全24種で、色は金・銀・銅の3色。銅は人並みにプレイしているだけで貰えるものも多いが、金ともなると生半可な覚悟では入手できないものが殆ど。
    • バッジ自体は貰ったところで何の利益もない(強いて言うならプレイヤー自身に「箔」が付くだけ)ものの、基本的にゴールやエンディングといった概念の存在しない本シリーズにとってこの要素は大きく、目標の一つとしてプレイヤーのモチベーションの維持に貢献する。実際、バッジのコンプリートを目標に本作をプレイするプレイヤーも多い。

美術品の真贋を見極める

  • つねきちから買える名画や彫像の中には偽物が存在するものがあり、『おいでよ』や『街へいこうよ』では買ってみるまで本物かどうか分からなかった。本作では絵の内容やポリゴンモデルが本物と偽物で少し異なるようになっているため、博物館に寄贈する際に無駄な出費をしなくても済むようになった。
    • ただし、一部住人の会話で買い取ることになる美術品は部屋に飾る、または博物館かリサイクルショップに持ち込むまで真贋が分からない。
  • 真贋の差は様々で、「風神雷神図」では風神と雷神が逆の場所にいる、「見返り美人」が振り向いていないなどのありがちな物から、「サモトラケのニケ」の翼が悪魔の翼になっている、「円盤投げ」がUFOを構えているなど、感心したり笑ってしまう物まである。その面白さから贋作の方を気に入り、わざと贋作を買って自宅に飾る人も多い。

南の島

  • 序盤に前村長の「コトブキ」が行けるようにしてくれる。今作ではローカル通信やオンラインでミニゲームを楽しむためのレジャーランドとなっている。
    • 今までの作品では家の借金を全て返した後に買い取る物だったり、GBAと連動させて遊ぶ物だったり、そもそも存在していなかったりと役割がそれぞれ違っていた。
  • ミニゲームでノルマを達成するとメダルがもらえ、ここでしか手に入らないアイテムと交換できる。ミニゲームは昆虫採集や魚釣りなどの基本的な物から、住民とのかくれんぼや、ピコピコハンマーでロボットを叩いた回数を競う遊びなど一風変わったものが用意されている。
  • 夜にはヘラクレスオオカブトやオウゴンオニクワガタなど、村では真夏にしか出てこない高価な虫がそこそこの確率で出現する。そのため序盤の金策として重宝する。
    • 島へ行くには入場料として毎回1000ベルを払う必要があるが、それでもおつりが来るほどに稼げる。金銭価値の高い生き物だけを狙えば初心者でも30~40分で20万ベル前後稼ぎを出す事も可能であり、上級プレイヤーなら20分で30万ベル以上稼ぐのも容易。
    • 今作は公共事業や自宅のローン返済などでお金が今までの作品とは比にならないレベルで消費されていくので、序盤から島で昆虫採集をして稼ぐのが定石となっている。村に来て数日で高価なムシがホイホイ獲れるのはシリーズ中でも珍しい。
    • ジンベイザメやダイオウグソクムシ*2など虫以外にも高価なものが数多く存在するが、効率の面から虫が優先される事が多い。もっとも、何を捕まえて稼ぐかは基本的にはプレイヤーの好みの問題である。
  • 村と島を繋ぐ船の船頭は「かっぺい」が勤めており、行き来する間のかっぺいの歌が割としみじみくるので必聴もの。妻との出会いだったり、娘への親心を表現したものだったり、訳のわからない変テコな歌詞まで。間に挟むシュールなひとことが哀愁さをより引き立てる。ボタン連打で省略してすぐに到着させることも可能で、省略するタイミングでその時のかっぺいの台詞が変わるという凝り様。
    • 操作キャラの性別によって出発前の応対や歌詞の内容が変わる。性別の違うサブキャラを作る事によって鑑賞可能。

海を泳げるようになった

  • 「マリンスーツ」を手に入れることで海を泳げるようになる。海の中には泡が吹き出しているところがあり、素潜りして調べると海藻やサンゴ、カニなどの海の幸が手に入る。寒い時期に海に長いこと浸かっていると上がったときに体がブルブル震える。クラゲが現れることがあり、触れるとしびれて少しの間動けなくなる。
    • なお、この影響により「釣りの対象」としてのクラゲは本作では削除された。一方で、釣りの対象だった「タコ」は本作ではこの素潜りの対象に変更されている。

住民の性格・会話パターンの追加

  • 男性の住民には「キザ系」、女性の住民には「アネキ系」が追加され、性格は男女合計8種類となった(キザ系は『+』、『e+』の島にも似たような性格の住民が存在した)。
    • キザタイプは男の前でもキザなため、「会いたかったよ ○○(プレイヤー名)くん」や「○○の香りが~」「キミが欲しい!(家具関連の会話)」などと発するためちょっとドッキリしてしまう。そのせいか一部ではゲイ扱いされることも…
  • 長時間プレイしていると「疲れてない?」「適度に休んだら?」と住民が気にかけてくれる。お昼時だと「お昼ご飯食べた?」と聞いてくれる。ちょっぴりうれしい。

ファッションアイテムの大量追加

  • 新たなファッションアイテムとして「ワンピース・ボトムス・スカート・靴・靴下」が登場。ファッションの自由度が大幅に広がった。
    • これまで男の子は「半袖シャツ+グレーの半ズボン+緑の靴下」、女の子は「ワンピース*3+ボーダー柄の靴下」というスタイルが常識だったが、上記のアイテムの登場により男の子に違うデザインのズボンを履かせたり、女の子にシャツ型の服とスカートを別々に着せたりすることが可能となった。なおこの仕様変更により、女の子をワンピースから通常の服に着替えさせると、アイテムではないグレーのスカートが自動的に付くようになった。
    • 通常の服に関しても、長袖のものとノースリーブのものが登場。デザインはそのままに袖の長さが違う服なども存在し、キャミソールやダッフルコートなど袖の違いを活かした新たなデザインの服も登場した。
    • 「靴」は前作ではスニーカー型で固定かつ色を変えられるだけ(おまけに有料)だったが、独立したアイテムとなった事で様々な種類が登場した。
      従来のスニーカー以外にブーツやサンダルなどが登場し、色のバリエーションも前作とは比べ物にならないほど増えた。
  • この仕様変更を利用して、男性むらびとをいわゆる「男の娘」にできるようになった。
    • 以前の作品でも男性主人公の髪形を女性の髪形にカットしてもらうことは可能だったが、男性は半ズボン(非アイテム)が外せなかったために服装に制限がかかっていた。本作ではコーディネート次第でこれを撤廃できる。
    • ただし女装してもゲーム上の利点はない。一部のキャラから特殊な会話を聞きだせる事もあるが、逆に言えばその程度である。
      また、オン島やコミュニティサイトで他プレイヤーから変な絡まれ方をされる場合もあるので留意しておくこと。実際、ファッションではなくセクハラ目的で女装をする迷惑プレイヤーというのも少なからず存在する。
    • 一部のスカートやワンピースを着せると男キャラでも女の子走りになる。気になる場合は「スコップ」など両手持ちのアイテムを持たせることで防ぐことも一応可能。
      • 「キルト」や「がくしのふく」など、一見スカート・ワンピースに見えても男女兼用として設定されているものも存在し、それらは例外として着ていても女の子走りにならない。
    • 逆もまた然り。女の子を男装させてボーイッシュにしたり、とても女の子には見えないような奇抜な格好にする事も可能。

その他

  • ある程度ゲームを進めると現れるキャラクター「レイジ」にお願いする事により、村に生えた雑草を全て一発で除去できる。上記の「美しい村条例」と同様に、日を空けてしまったプレイヤーにとって嬉しい救済処置といえる。
  • 名物キャラの一人「とたけけ」から貰える「ミュージック」が、ようやくまともなアイテムとなった。これまで通りとたけけのライブを見ることで貰える他、商店がホームセンターまで成長すれば店頭で購入できるようにもなった。
  • 家の中でカメラを360度操作する事が可能となり、部屋を真横・奥側から見る事も可能になった。
  • 一部、上に物が置けそうで置けなかった家具(みどりのカウンター等)や、タンスの上にも家具や物が置けるようになった。
    • ただし残念ながら、家具を置いたタンスはAボタン短押しで触れたときに上の家具が優先されるため、その部分からはタンスを開く事ができなくなる。 ※「amiibo+」で改善。
  • 住民たちと会話などで渡した家具を、家に飾ってくれるようになった。
    • おつかいとして家具を要求される事があるが、大きさや台に乗るか等条件さえ合えば自分の好きな家具を勧める事もできる。
    • 会話で家具の交換などのやりとりをし、後日家に遊びに行ったときにいつか渡した家具を使ってくれていると、少しうれしくなる部分である。
  • 時間の異なる村へ移動しても、カブが腐らなくなった。
    • これにより稼ぎが比較的楽になるだけでなく、あえて別の季節を楽しむプレイヤーともカブ関連でのやりとりが可能となった。また、タンス等収納家具に入れる事も可能となっている。
    • おでかけでカブが腐らない事は、公式のQ&Aにも書かれている。ただし、土曜日を過ぎてしまうと腐る条件はそのままなので、うっかり忘れないようには注意が必要。

amiibo+版の新機能

amiibo対応

  • amiiboを利用した様々な要素が追加された。あくまで一部の要素が楽になったりお得になるだけで、「ゲームで遊ぶのにamiiboが必須になった」というわけではない。
    • 他のamiibo対応3DSソフトと同様、Newでない3DS・2DSでは別売りのNFCリーダー/ライターが必要になる点は注意。
  • 村の中に落ちているランプを拾うことで、ランプの精である「ゆうたろう」を呼び出すことができるようになる。
    • ゆうたろうに話しかけてamiiboを読み込むことで、1日に1回だけ一般の住人を村に勧誘したり、固有の住人のブロマイドをもらえたりできる。
    • amiiboフィギュアか追加住人のamiiboカードを読み込んだ場合は、後述のオートキャンプ場に対象の住人を呼び出せる。固有住人以外は村への勧誘が可能。
      • amiiboフィギュアで固有住人を呼び出した場合、その住人が担当する業務(たとえばしずえの場合は村の役場の仕事)がその日の間実行できなくなる。
  • 後述の追加ミニゲームでもamiiboを使用可能。
  • ゲーム開始時のメニューに追加された「amiiboカメラ」では、プレイヤーキャラやamiiboで読み込んだ住人を自由に配置して写真を撮ることができる。
  • 『どうぶつの森シリーズ』のamiiboフィギュア・カード以外に、『ゼルダの伝説シリーズ』『スプラトゥーン』『モンスターハンターシリーズ』の一部amiiboフィギュアが対応している。

くらしサポート

  • プレイヤーごとに日常生活の中で行える簡単なクエストが日替わり・週替わりで設定され、達成すると「ふるさとチケット」というアイテムが貰える。
  • ふるさとチケットは下記のオートキャンプ場での通貨代わりとして家具の購入に使用できる。
    • 郵便局のATMでベルへの換金もできるが、オートキャンプ場で買える追加家具の多さと上記のベル稼ぎ手段が相変わらず有効であるために優先度は低いだろう。

オートキャンプ場

  • 新キャラクターの「パニエル」が経営しているキャンプ場。固有住人がキャンピングカーで泊まっていることもある。
    • 交番建設時に選ばれなかった方のおまわりさんや、アップデート前は夢の村にしか登場しなかったセイイチもキャンピングカーでの宿泊対象になっている。

隠し倉庫

  • たぬきハウジングの改築メニューに、最大360個ものアイテムを格納できる「隠し倉庫」が追加された。

画面タッチによる模様替え

  • 隠し倉庫導入後、『ハピ森』にも登場したタクミによるレクチャーを受けて、タッチペン操作による部屋の模様替えができるようになる。

『ハピ森』との連動

  • タイトルメニューの「ハッピーホーム連動」で『ハピ森』のセーブデータ(パッケージ版・ダウンロード版どちらでも可)を読み込むと、カタログで巨大な家具を注文できる他、タクミからプレゼントを貰える。
    • 本作と『ハピ森』の両方がパッケージ版だった場合でも、しずえのアナウンスに従って途中でゲームカードを差し替えるようになっている。

ミニゲームの追加

  • 新規家具のWiiUを配置すると『amiiboフェスティバル』でも遊べた「無人島脱出ゲーム」を、ニンテンドー3DS(派生含む)を配置すると完全新規の「どうぶつの森パネポン」を遊べるようになる。
  • 「無人島脱出ゲーム」はマスで区切られた島を探索し、島を脱出するための筏の材料を探す。本体のゲームコインを2枚ずつ消費して住人をプレイヤーキャラとして3人呼び出すが、対応amiiboを使用すると消費無しにamiiboに対応した住人を呼び出せる。
  • 「パネポン」は従来のパネポンシリーズとほぼ同等のシステム。『どうぶつの森』のamiiboフィギュア(カードは不可)を使用すると、キャラに応じた特殊能力をプレイ中に発動できるようになる。amiiboが無くても村長・サブキャラの特殊能力を使用可能。
    • これらのゲーム機はフォーチュンクッキーや一部住人のキャンピングカーで入手できる。
  • ミニゲーム内で特定の条件を満たすとふるさとチケットや限定の家具などを入手可能。

新規家具・衣装などの追加

  • 『ハピ森』で追加されたものや、『amiibo+』で新規に用意されたものなど非常に多くのアイテムが追加されている。

村を取り壊す際の資金への還元

  • これまでの村を初期化して最初から遊ぼうとする際、たぬきちから村の買取を提案され、その村の様々な要素を換金した金額が提示される。買取金は新規データのATMにあらかじめ振り込まれた状態になる。
    • 換金額の確認だけで初期化をキャンセルすることも可能だし、あえて従来通り無一文で初めからやり直すこともできる。

amiibo+版での変更点

ほとんどのバグ・不具合が修正された

  • アップデート前には重大なバグが多く残っていたが、それらがほとんど修正された。

タヌキインパクトの発生阻止がある程度簡単になった

  • マイデザインを敷いた箇所には建設予定地が作られないという仕様に変更されたため、道路などをマイデザインで作っている場合にマイデザインを張り直す手間が減っている。
    • ただしマイデザインを含めて家を建設できる箇所が確保できない場合はその限りではない模様。また花畑などを考慮しないのも相変わらず。
    • 余程苦情の多い問題点だったためか、Twitterの公式アカウントや「どうぶつの森 観光局」でも告知・謝罪している。

たけのこの出現率の低下

  • 竹からたけのこが生える確率が低下し、増殖しにくくなった。こちらは謝罪こそ無いものの、公式Twitterアカウントで触れられている

オンラインの南の島に関する変更

  • 島に移動する際のロード中に、オンラインのマナーに関する告知が表示されるようになった。
  • 暴言を吐くプレイヤーの発言を非表示にしたり、カウンターを通さずに村へ帰れるボタンが追加されたことで通せんぼを無意味にするなど、嫌がらせ対策が追加された。

一部アイテムの仕様変更

  • 椅子などに座ったままピアノなど目の前の家具のアクションを起こせる、タンスの上に家具が乗っている場合でも上に載っている家具のアクションよりタンスの開閉が優先される、
    村に漂うバルーンを割った時にバルーン家具以外の家具(追加家具も含む)が出て来ることがある、一部手持ちアイテムを持ったまま木を揺らせる、衣装を家の壁に掛けられるなど、細かい仕様が変更された。
  • フグの売却価格が125ベル→5000ベルと大幅アップした。元がレア度と釣り合っていなかっただけにうれしい修正。

評価点

シリーズを通して好評だった点はあまり変わっていないため割愛。

前作までの問題点を解決した

  • 前作が据え置き機なのに携帯機と同じくらいのボリュームだったことを反省したのか、『e+』までの作品に存在した日本の行事や世界の祭りが復活、音楽も新規で作り直されるなど物量が増した。DS版で好評だった誕生日を祝うイベントは、専用のBGMとパーティ会場(誕生日を迎えた住民の家が飾り付けられ、大きなケーキが飾られる)を追加して復活、住民から写真をもらうイベントも復活。家具も増えた上、リメイクで印象をがらりと変えられる物もできた。
  • 前作で不評だった「街」は「商店街」という形でリファインされ、時間が経つにつれ発展する様を見る楽しみもできた。まめきち・つぶきちの店は商店街にあるが、アイテムの売却はリサイクルショップでもできるため、金策の際に遠くまで足を運ぶ必要がない。
  • テキストも柔らかく、優しい表現のものになった。アタシ系は特に変化が大きく、他の性格の住民の場合は何回も話しかけていると普通は「しつこい」と怒られるのだが、「そんなにアタシに話しかけてくれるなんて…」と喜んでくれるようになった。
  • 「マイデザイン」はQRコードを出力、3DSのカメラで読み込むことでユーザー間での共有が楽になった。自分で作った作品をQR化すれば、ゲーム内で保存できる数の制限も気にならない。

壁掛け家具

  • 今まで家具は床に置くことしかできなかったが「壁掛け家具」というものが登場し、レイアウトの自由さや家具のバリエーションが広がった。
    • 今作からの新要素だが、「ていしょくやのテレビ」「ペナント」「ウォールランプ」など実に数多くの家具が存在する。マイデザインや絵画、ミュージック(今作ではジャケットを飾れる)も壁に貼ることができる。

村の形を厳選しやすい

  • 村の名前を決めた後、みしらぬネコから村の地図を見せられ「この村だよね?」と聞かれる。違うと答えると別の地図を見せられる。このとき見せられる地図は3つ。どれも気に入らないときはゲームを終了してまた起動すればいい。
  • 今までは村についてから地図をもらっていい土地か確認する必要があったが、今作ではこのように村に入る前に確認できる上、複数の選択肢が用意されるため厳選が楽になった。自分の家も1マスごとに建てる場所を調整できるようになったので厳選する際の手間がひとつ減った。

水やりした花の区別が付くようになった

  • 前作までの「花に水やりをしたか分かりにくい」という問題点がようやく解消。水やりをした花からは水が滴り落ちるようになり、水やりを終えた後も細かい輝きを出すようになった。条例で水やりをしなくても枯れないようにできるため、ガーデニングがしやすくなった。
  • 住人も積極的に花を植えたり水をやったりするようになったので、いつの間に花畑ができていることも。
    • しかし、花畑が大きくなってくると住民の勝手な花植えや水やりが邪魔になってくる。きれいな村条例を施行したまま放っておくと、勝手な花植え・水やりで村じゅうが花で溢れ返り、走ったり他のアイテムを置いたりするスペースが無くなってしまう。最終的には、増えすぎた花を適度に摘み取っていく作業が必要になる場合も。

家がシリーズ最大の大きさに

  • 1階と2階と地下室があり、1階の北、東、西にひとつずつ部屋があるという構成は変わらないものの、全ての部屋が1階中央と同じ大きさまで拡張できるようになった。
  • また、今回は内装だけでなく家の外観もたぬきちの店「たぬきハウジング」でカスタマイズできるようになり、より自分好みの家を作ることができるようになった。

『e+』以来、キャンプ場が復活した

  • 公共事業の一つとして村の中に建設可能。低確率で他の村から来た(という設定の)住人がテント(冬季にはかまくら)を張って1日の間過ごしていることがあり、これまで通りミニゲームで遊んだり、本作では自分の村へ勧誘する事もできる。
    • ある裏技でキャンプに来る住人を厳選することもできるので、村に勧誘したい住人が出るまで粘るプレイヤーも少なからず存在する(通称「キャンプ厳選」)。

すれちがい通信

  • 通信機能が強化された3DSの性能を活用している。上記の「住宅展示場」の他にも、他の村から住民が引っ越ししてくるなどの要素がある。『おいでよ』に比べ、「メッセージボトルを流さなくても通信ができる」「20件まですれちがった記録が保存できる」「別のゲームを遊んでいても通信できる」などハードルがかなり低くなったので、通信するチャンスも増えた。

シリーズの名物キャラ「リセットさん」の登場可否がプレイヤーの任意になった

  • セーブせずにゲームをリセットするとプレイヤーを長々と説教していたリセットさんだが、本作では事業仕分けにより彼の職場であった「リセット監視センター」が廃業になっており、その存続を村長たるプレイヤーの手で選べるようになった。
    • リセット監視センターが出来ていない間は、いくらリセットしてもリセットさんは出現せず、しずえ(後述)に手短にやんわりと注意されるだけで済む。
    • ちなみに、初リセット時に「リセットしちゃだめなんですか?」という、どこかで聞いたような台詞を発した事が一部で話題となった。
    • 「リセット監視センター」は初リセット後に公共事業のリストに追加されるが、建設費用が368000ベルとかなり高い上に撤去は不可能。それだけ聞くとデメリットしかないようにも思えるが、ある条件を満たすとリセット監視センター内に入ってレアアイテムの「写真」が貰えたり、ある時間帯に一定確率でカフェにリセットさんや兄のラケットさんが登場し、コミュニケーションがとれるなどのメリットも一応ある。

しずえがかわいい

  • 村長(プレイヤー)の秘書として「しずえ」というどうぶつ(シーズー犬)がサポートしてくれる。24時間役場で業務を行っており、深夜でも早朝でも公共事業や条例の変更などができる。
  • 彼女はゲームを始める際にプレイヤーに対して挨拶をし、その日にイベントがある際は丁寧に教えてくれる。
    時間を変更する際に「時間、ずれちゃってました?」と申し訳なさそうにしたり、仕事中に居眠りをしてしまったときに「夢の中で仕事してました!」と得意げな顔をしたり(当然、社会人としては大問題であるが)、イベントでコスプレをしたり……表情豊かでお茶目で真面目、という「萌え」の固まりのようなキャラが人気を博した。
  • なお、データを初期化する際に彼女が呼びかけてくる上、思い出を語り泣き落としをかけてくるため罪悪感からデータを消せないユーザーが続出した。
    • その結果、データを消さずに売却した者も登場。中古品を購入した新たなプレイヤーが開始直後に泣きを見ることもあったとか。
  • これらの要素から本作で初登場したキャラであるにもかかわらずシリーズ中トップクラスの人気を獲得し、現在ではシリーズの代表として様々なゲームやメディアに登場している。
  • ちなみにハッピーホームアカデミーに勤める双子の弟・ケントがいるが、彼は24時間雨が降ろうが雪が降ろうが何があっても外で立ち続ける(一応レインコートは着ているが)キャラとなっている。

スクリーンショット撮影機能

  • LボタンとRボタンの同時押しで、3DS本体かSDカード内にプレイ中の1シーンをスクリーンショットとして保存できるようになった。
    • ゲームを終了すること無くTwitter等に画像を投稿できる3DSの機能やコミュニケーションサービスの普及などにより、ユーザーの楽しんでいる姿がダイレクトに伝わってくるため、本作が気になり購入したという人も多い。

問題点

非売品家具の多さとそれに見合わない収納事情

  • コンビニ以降のまめきち・つぶきちの店では、一度手に入れた家具や衣装(非売品を除く)を後から注文できるカタログ注文ができるようになるが、カタログ注文の対象外となる非売品の家具や衣装などが非常に多い。ほとんどは期間限定でしか手に入らないか、入手に運や積み重ね、大金が絡むものばかりなので捨てるに捨てられずどんどん溜まっていく。
    • 例としては「おかしシリーズ」「おうごんシリーズ」「カーニバルシリーズ」「きのこシリーズ」「ゴージャスシリーズ」「たまごシリーズ」「だらしないシリーズ」「バルーンシリーズ」「マーメイドシリーズ」「ゆきだるまシリーズ」「リゾートシリーズ」「かいぞくテーマ」「サカナテーマ」「ムシテーマ」など。
    • グレースの店で購入できる家具や服飾品も全て高額、かつ非売品扱いである。
  • 今作ではアイテムをタンスに180個しまえるようになったが、上記の非売品などを溜めこみはじめると容量が足りなくなってくる。サブキャラクターの家や博物館の展示室を倉庫代わりにしても足りなくなることも。最終的には村の外に放置したり、最悪の場合優先度の低いものから売り払うなどの取捨選択を迫られる事も多い。 ※「amiibo+」で改善。
  • すれちがい通信の項でも述べたが、住宅展示場では市販の家具でもリメイクされていると非売品扱いとなり、購入する事ができない。やり込んでいるプレイヤーは当然様々な家具を所持しているが、そういう家に限って大半の家具がリメイクされているというのはよくある話。
  • また各国で発売されている海外版限定の家具や期間限定の配信家具も多数あるため、通信を用いる以外に入手できない点も、この問題を後押ししている。

「最初にできること」が少なすぎる

  • 村長の仕事をする前に、住民から信頼を100ポイント分集める必要がある。住民の頼みを聞く、釣ったゴミを捨てる、花に水をやるなどの行為で数ポイントずつ溜まっていくが、80ポイント辺りからなかなか上がらなくなる。
    • ポイントを稼ぐ方法は上記の通り様々だが、殆どが最初の一回限定なのが辛い。ゴミの処分によるポイント稼ぎは何回でも可能だが、本作ではゴミアイテムを売ろうとすると逆に所持金を取られてしまう(前作までは売値が付かない(売価0ベル)だけだった)。要求される金額は80ベルと安いものの、資金集めの手段に乏しい開始直後では無視できないデメリットである。
  • 頑張ってポイントを溜めると次の日から仕事ができるようになる。すれちがい通信は家の頭金を支払い、家が建った次の日からできるようになる。家具のリメイクは村長就任から7日以降(他にも条件があるが割愛)でなければできない……など、今作目玉の新要素がしばらく楽しめない状態が続く。もっとも、2~3週間経てば以降は自由度がシリーズで1番高くなるため、発売した頃に遊び始めた人はもう気にしていないだろう。

手軽さが落ちた

  • 携帯機で発売された本シリーズの前作「おいでよ」から圧倒的にボリュームは上がったが、その分やらなければならない事も増えたので手軽さが落ちたとの声もある。
    • 前作ではたぬきちのアルバイトを終えれば後は自由にプレイできるので、気軽にデータ消去をしてやり直す事もできた。
      しかし本作では上記の通り「最初にできること」が少なすぎる上、公共事業や下記の引っ越しテロ等色々と腰を据えてプレイしなければならなくなった要素も登場したので、初めからやり直すとなるとかなり面倒くさい事になってしまう。

引っ越しテロ(通称「タヌキインパクト」) ※「amiibo+」で改善。

  • 今まで「自分が気づかないうちに引っ越していく」という悲しい別れはよくあったが、今作では「前ぶれなく引っ越してくる」という新たな問題が生まれた。
    前作では「ここに誰か引っ越してくるかもしれない」ということを暗示する立て看板があったが、今回はそれがない。
    • 何処にいつ引っ越してくるか全く予想できないため、発売直後は「アイテムを置いていたら次の日にそこに引っ越しされてアイテムが消えた」「きれいに植えた花畑を潰された」「特産品以外のフルーツ*4を植えたら、次の日にそこに家が建っていた」「公共事業で公園を作ろうとしていた予定地に引っ越してきた」などの事件が後を絶たず、ユーザーの阿鼻叫喚の声がさまざまなコミュニティで響き渡った。
      • もちろん、消されてしまったアイテム・花・フルーツなどは非売品・貴重品であろうと一切返してもらえないし、賠償もナシ。せめて後日交番に届くなどして返してほしいものである。
    • 家が建つのは「一定以上のスペースが空いている場所」と決まっているため、海辺のほか川・崖・岩・既に建っている家の真横などにアイテムを置いたり花を植えれば安全ではある。
      だが、そういった位置ではフルーツの木は育たないし、そもそもそのような制限が生じてしまうのは本シリーズのコンセプトと相反する。
  • ちなみに、名称の由来はシリーズ皆勤キャラである「たぬきち」が本作では不動産屋を勤めている事から。ただし、オープニングの展開からも分かるとおり立地を選んでいるのは住人の方であり、たぬきちはそれに従っただけという意見もある。このような意見もありながらたぬきちだけが悪いかのような名称となったのは、彼が旧作において様々な理由でプレイヤーの顰蹙を買っていたことが大きい。
  • 現在は有志により、公共事業を利用したりすれちがい履歴を管理したりするなど様々な対策方法が発案されているものの、依然として油断したプレイヤー達の悲鳴は鳴り止まない状態である。

住民関連

  • 住民から頼まれたプレゼントを配達するお願いで、頼まれたプレゼントを届けた時に「中身の当てっこしない?」と聞かれることがある(全住民共通)。
    • これはプレゼントの中身が「服」や「家具」といったアイテムの種類を当てるというものだが、中身は完全にランダムで運任せであり(一応、服である可能性が最も高い)、当たればアイテムが貰えるが、外れると「残念」と言われ何も貰えないまま終わってしまう。ちゃんと仕事をこなしたのにお礼ナシというやる気の失せる仕様。「残念」と言うだけでお礼の言葉すら言ってくれない。
    • 前作まではちゃんと仕事をこなせばお礼と共に必ず何かしらのアイテムが貰えた。
  • 「シーラカンス*5を釣ってきてほしい」など、住民が明らかに手間と報酬が釣り合っていない依頼を出してくる。
    • そういった依頼の場合、報酬は住民の写真などの希少品になる確率が高いのだが、「ゲーム序盤だとお金の方が重要」「やり込んだ後だと写真くらいは入手済み(写真は他の方法でも入手可能)」である事が多く、意味が薄い。
  • 住人がプレイヤーの持っているアイテムを、別のアイテム又はベルと交換して欲しいと要求してくる事がある。始めて間もない頃は未入手アイテムを入手したり、物を高値で売る手段としてそこそこ役に立つものの、アイテムと所持金の両方に充実してきた頃には鬱陶しいだけのイベントになってしまいがち。
    • 上記のケースと同じく、明らかに報酬と釣り合わない要求をしてくる事も多々ある。その様子から、一部のプレイヤーからは「詐欺」だの「ボッタクリ」だのと言われることも…。
  • 自宅にいると、好感度の高い住民が予約なしで家に訪問してくるようになるというサプライズがある。
    • 住民がいると家具を動かせなくなるため、時と場合によっては「模様替えの邪魔」になることもある。
    • 漫画作品の一つである「ホヒンダ村だより」の10巻では、このイベントは残念ながら「とつぜんこないで」というネガティブなサブタイトルで紹介されている。

公共事業関連

  • せっかくの目玉の一つとされた公共事業が、多少不満点があるものになってしまった。
    • 公共事業の建設費用が非常に高い。『e+』にも似たようなもの(オブジェ)があったが、そちらは一番高額なオブジェ(タマゴ)でも32000ベルであった。それと比べると今作では建設費用に10万ベル以上必要なものが大半である。
    • 最も安い「いなほし」ですら17400ベル必要で、最も高い「タワー」はなんと726000ベルもする。いくら本作では資金集めがしやすくなったとはいえ、初見では目を疑ったプレイヤーも多いだろう。
      • マイデザイン看板(40000ベル、撤去しない限り立て直し不可)を立てることもできるが、ゲームキューブ版(500ベル、いつでも立て直し可)と比べると80倍の値上げ。1つ立てるのに最低でも2日かかる(初日に建設位置を決め、お金を払う。翌日に完成といった具合)ため、容易に立てられないようになっている。
      • ただし、今作では上記の通り「南の島」で珍しい魚・虫・海の幸を捕獲し売却すればベルを簡単に稼ぐことができるようになっているため、浪費癖でも無い限りは高すぎて払えないレベルではない。
    • 公共物は住民からの提案によって増えていくのだが、提案されるかどうかが完全にランダムになっており、全く発生しないことがしばしばある。
    • 公共物を設置するには「公共物のスペース+周囲1マスの空き地があること」が条件となるため、ベンチのすぐ横に街灯を置いたり、花壇を何個も繋げたりということは不可能。また、他の施設や岩が近くにある場合も公共物を設置できない。
      • 特にやっかいなのが橋で、他の公共物とは違い橋は周り4マス程度を空けておく必要がある。知らずに他の公共物を建てたり、住民の家が川の近くにあると架けたい所に架けられなくなることも。
    • カフェや交番など、村の中に建設する施設の中に一部撤去不可能なものが存在する。どれもプレイヤーとしては一日でも早く建てたくなるものばかりだが、いい加減な位置に建ててしまうと後で取り返しの付かない事になる場合もある。
    • 細かいことなのだが、2種類の交番は建てる方によって柴犬とブルドックのおまわりさんが固定となっており、建てなかった方に勤務するおまわりさんには会えなくなる(一応、他の村に遊びに行ったりすれば会えるが)。過去作では二人揃って登場しており、シリーズおなじみのキャラなので「日替わりで登場して欲しかった」という声も。 ※「amiibo+」でもう一方のおまわりさんも村に来る機会が増えた。

来訪者関連

  • 今作でまめきち・つぶきちの商店の最大ランクである「デパート」を建設するには、デパートの一段階前の「ホームセンター」を建設した後に村へ来訪するファッションデザイナー「グレース」のファッションチェックを受ける必要がある。
    • グレースの出題するテーマに合わせたファッションを見せ、通算4回合格すれば晴れてデパートが建設されるのだが…
    • 来訪者はグレースを含め最大5人存在し、一週間の内最大で3人までランダムで来訪する。来訪のタイミングも完全にランダムであり、更に少なくとも4回来訪する必要があるため、運が悪いと最後のファッションチェックまでに何か月もかかってしまう。
  • 来訪者の一人である占い師「ハッケミィ」は、サブキャラを含め合計15回占ってもらうことで公共事業としての占い屋を提案され、商店街に定住させることが出来る。サブキャラを使用しないと定住させるのはデパート建設以上に至難の業である。
    • 自宅で無料で占いが出来る「うらないテレフォン」という家具が存在するため、そちらで代用は可能。ただしこの家具は入手が期間限定な上、占いの内容は有料である分ハッケミィのほうが具体的で伝わりやすい。

持ち物関連

  • スコップや釣りざおなどが実質必須アイテムのため、その分だけ持ち物スペースが相変わらず圧迫される。手持ちの手紙に預ければ予備のスペースとして利用できるが、それでも魚釣り・虫捕り・ガーデニング・貝殻拾いなどの際は頻繁に店や自宅と往復することになる。
    • サイズに個体差のあるサカナやムシはともかく、花・貝殻・鉱石などがフルーツのようにスタック所持できないのは不便。

サカナ・ムシ・海の幸関連

  • 海・川沿いを走ったり、海を泳いでいる時に魚影に接近すると魚を驚かせて逃してしまう事がある。魚影に気をつけて行動していればなんともないことだが、ほぼ確定で高価な魚であるサメ体形または最大サイズの魚影を逃した時のショックは大きい。
  • 前述の「海の幸」の捕獲は、魚釣りや虫捕りに比べると色々とシビア。
    • 明らかに主人公の水泳能力・潜水能力を上回る動きで逃げ回る生物がおり、魚や虫に比べて捕獲が難しい。クラゲによる妨害が入る点も魚や虫より難しい要因。
    • 海の幸を逃がす方向を考えなければ、主人公が入れない海の領域に逃げてしまう。
      • しかし、影の真上で潜りボタン連打で追いかけ続ければ捕獲できないわけでもなく、特に高速で逃げ回る「カニ」類は高く売れるためやりがいはある。
  • 魚・虫・海の幸のサイズの記録は最大のみで最小がない。最大サイズに比べれば地味ではあるが、記録を狙う場合は最小も狙ってみたいものである。
  • 現実の生態に沿っているため仕方が無いが、冬に出現する虫の種類が少なすぎる(反対に夏は楽園と化すが)。冬は魚の種類も少なめになり、採る楽しみの少ない心細い季節になってしまう。
  • 特定の時期以外に村の「ため池」に出現する魚影は100%ゴミであり、いくらなんでもバレバレすぎる。

竹害問題 ※「amiibo+」で改善。

  • 本作ではバナナ、マンゴー、柿などの新たなフルーツが追加され、その中で特殊なものに「たけのこ」が追加された。土に埋めるとたけのこが成長して竹となり、現実のもの同様その周辺から新たなたけのこを掘り出すことができる。しかし、このたけのこを掘り返さないと翌日に竹の芽となり、そのまま成長してしまう。 すなわち、たけのこを放置するとどんどん竹が増殖する。 現実の竹も繁殖力の高さと根絶の難しさから生態系破壊の原因となっているが、スローライフゲームでそこまで現実を再現されても困る。
    • 現実同様、ちゃんと竹を管理し、毎日たけのこを掘り出せばこの問題は防げる。むしろたけのこは名産以外のフルーツと同価値なので金策としてはそこそこ優れたアイテムである。たけのこの発生する竹を中心とした5×5の範囲を花やマイデザイン湧き潰しする方法も有効。
  • 本作の竹はあくまで観賞用以外の利用方法は無く、揺すっても何も出ず撤去にはオノとスコップが必要。竹の実装自体は和風・中華な雰囲気を出すアイテムとして喜ばれたが、次第に見た目以外の旨味の無さと繁殖力が原因で嫌われるようになった。
  • 公式もこの問題は認識していたようで、amiibo+である程度は改善された。また、続編となる『あつまれ』では竹1本あたりのたけのこ生成数に上限が設けられた他、同作の新システムに合わせて竹・たけのこ双方に多くの利用価値が生まれ、竹を育てるメリットが大幅に増えた。
    • ただし、前述の通りたけのこでの金策を行っていたユーザーには不評。これに関しては取捨選択とならざるを得ないため致し方ないところ。

操作性の問題

  • メニューを十字ボタンで操作できない、カテゴリをLRで切り替えられない、マイデザインはタッチでしか描画できない等、タッチパネル重視の操作性になっており、DS以前から遊んでいたユーザーにとっては煩わしさを感じる面が多々ある。

通信・セーブデータ関係の不具合

  • 「夢見の館」で夢の更新をすると、ごく稀に夢番地が変更される事がある。この時、古いデータはサーバーに残ったままになるので「自分で自分の村を見に行く」という行為が一時的に可能となるが、一方で「村を見に来た人の数がリセットされ、0人になる」「村を見に来た人の数が正常にカウントされなくなる*6」「過去の村に見られたくないものや配布する気のなくなったマイデザインがあっても、データが残っている間は絶対に消せなくなる」などの無視できない弊害も発生する。
    • 残ったデータをプレイヤーの手で消す方法はないため、こうなった場合はそのデータが誰の目にも留まらない事を祈るしかないが、消えるまでにかかる期間は不明。もし誰かが一度でも古い夢を見てしまった場合、消えるまでの期間は更に延びてしまう。
    • なお、この問題は本作が発売されて久しい今でも詳しい原因は不明とされている。
  • オンラインで遊んでいるとき、ひとりの回線が切れると全員がはじき出される。誰が原因か全くわからない上、状態が通信直前まで戻されるため「誰かが村、島に入ったとたんに通信が切れる」という事態になると非常に気まずくなってしまう。とくにオンラインの島ではメダル稼ぎや昆虫採集に燃えている人が多いため被害が大きくなる。
    • また、オンラインの南の島ではメニューを開いているプレイヤーが居る限り島から出られないという問題点がある。 ※「amiibo+」で改善。
  • セーブに数分ほどかかる、「フリーズしたと思って電源を切ったらデータが壊れた」「ゲーム起動時にエラーが発生しデータが壊れた」という報告も少数ながら確認されている
    • 本作はDL版*7のデータだけのバックアップができない為*8データが壊れると取り返しがつかない。上記の不具合が無い場合でも、SDカードは長い間使っていると寿命が縮まり(特に無名メーカーや安物のSDカードでは寿命が縮まりやすい)、データの読み込みや書き出しが出来なくなる可能性もある為、本作の購入前にSD/SDHCカードを買い替えることをお勧めする。なおニンテンドー3DSLLではSDHCカードが同梱されている。
    • 2013年3月18日に「更新データ Ver 1.1」が配信される前は特に多く見られた。現在はそちらの配信により報告は減っている(勿論、減っただけで「完全に無くなった」わけではなく、不具合が起きる時は起きてしまうのだが…)。
    • 勿論データが消えたとしても1からやり直せばよいのだが、先述した非売品家具の多さや最初にできることの少なさなど、本作ではやり直しが苦になりかねない要素が妙に多いので…。

出会い厨問題

  • 『おいでよ』『街へいこうよ』からでもあったが、本作は通信に関する機能が充実しているので通信を目的としたインターネット上における掲示板が非常に多い。
    • 公式は見知らぬ人とフレンドコードを交換することを推奨していないが、通信をしないと解放されない要素なども多いので、周りにプレイしているユーザーがいなくて通信をしたい場合は利用することになる。
    • このゲームは女性プレイヤーが大半であり、小学生のプレイヤーもいるので、そういった層を狙った男性が後を絶えなかった。
    • 他のオンラインゲームと違い、複雑な操作方法がなく誰でも遊べる内容が所謂「出会い厨」が増えた理由だろう。
    • さらに今作ではオンライン島というフレンドではないプレイヤーとも遊べる場所も登場したので、この部分がさらに問題になった。 ※「amiibo+」でオンライン島のマナー告知が追加。
      • 直接的ではないが、こういった不特定多数の人物と一緒に遊べるゲームが『いつの間に交換日記』を悪用するプレイヤーが出てしまう原因になった可能性もある。
    • 余談だが、任天堂はこの一件以降「任天堂から保護者へのお知らせ」という名で、通信プレイに対する注意喚起を行っている。

改造・チート対策

  • 現在改造データを用いてオンラインの島に行く者が多発しているが、その対策は全く出来ていない。
    • 「無限に使用できるおいしいフルーツ」などの改造アイテムを配布している者も存在する。
    • ただしこのゲームに限ったことではないが、本当に悪いのはチートに手を染める悪質なプレイヤーの方であることを留意しておきたい。

総評

『おいでよ』『街へいこうよ』の問題点を見つめて修正した上で新要素を盛り込み、シリーズの集大成とも言えるボリュームと完成度を誇る良作となった。
タヌキインパクトなど欠点が全く無いわけではないが、それよりも良い点の多さと大きさが遥かに上回っている
その欠点も大半が大型アップデートで改善されただけでなく、更にボリュームが増しており、現在でも十分遊びごたえがあるものになっている。
発売からすでに5年以上経つが、本作の人気は未だに衰えていない。現在は安価で入手できるので、シリーズに興味がある方は是非遊んでみていただきたい。


関連作品

どうぶつの森 こもれび広場

  • 2013年8月8日~2014年12月31日まで、WiiUにてダウンロードソフトとして無料で配信された。
    • 内容は「『Miiverse』と連動したどうぶつの森のコミュニティサイト」と言える。
      • 『とび森』で撮った写真やマイデザインをWiiUで保存・投稿したり、個別のどうぶつについて語り合ったりできる。
    • あくまで無料ソフトなので特別できることが多いわけではなく、これをやらねば入手できないアイテムなども特にない。ある意味「スローライフ」を掲げるどうぶつの森らしい関連作である。
      • とにかく画面いっぱいにたくさんのどうぶつが集まってる姿は実に癒される。

どうぶつの森 ハッピーホームデザイナー

  • 2015年7月30日発売。本作のシステムをベースとした番外作品。略称は『ハピ森』。番外作品には他にもDSiの電卓や時計などがあったが、「ちゃんとしたゲーム」としての番外作品は、意外にもこれが初。
    • 本シリーズのお楽しみ要素の一つである「家作り」に焦点を当てた内容となっており、プレイヤーは不動産屋「たぬきハウジング」の社員となり、依頼人の希望するイメージに沿って家や施設をデザインしていく。
    • 公共事業関係の問題など、本作の細かい難点や不満要素を一部解消した一方で、生き物の捕獲やすれちがい通信要素の削除など、こちらにはなかった難点も存在する。
    • 「家作りが好きでたまらない」というプレイヤーにとっては待望の一作といえるが、家作りへの関心の薄いプレイヤーにとってはプレイする意義を見出しにくい内容ともいえ、『どうぶつの森シリーズ』の中でも好みの分かれる一作である。

どうぶつの森 amiiboフェスティバル

  • 2015年11月21日発売。『とびだせ』や『ハピ森』のキャラクターが登場するパーティーゲーム。
    • ゲーム中にamiiboの使用を強制される点や内容自体の薄さから評価は低い。
    • 冬服版のしずえのamiiboフィギュアと、一般住民であるキャラメル・ブーケ・パッチの特別仕様のamiiboカードの他、初回限定でケントのamiiboフィギュアも同梱されている。
    • 当初は新品の初回限定版が通常のamiiboフィギュア1個と同等かそれ以下の値段で投げ売りされており、『amiibo+』がリリースされてからはamiibo目当てで値下がりした『amiiboフェスティバル』を購入する人が増えた。爆発的ブームとなった『あつまれ どうぶつの森』でもamiiboが使用できるため、現在ではショップによっては定価かそれ以上で売られるようになっている。参考:Amazon

余談

  • 発売から時間が経っても店頭で売り切れが頻発し、わずか3か月で300万本を売り上げ、DL版も70万本売れるという前例の無い快挙を成し遂げた。
    • あまりの人気にソフトの入手が困難になるほどの品薄状態が続いていた。その模様は当時の任天堂社長・岩田聡氏が「当初の予定を上回る」とニンテンドーダイレクトにて謝罪する程のものだった。
    • これ以前の3DSのソフトに使われていない高性能の「SLC-NAND」型フラッシュメモリを初めて採用したことで増産が困難になったのが品薄の原因であることがわかっている。
    • 2018年6月の時点で、『amiibo+』も含めた本作の売り上げは1,178万本を突破しており、『おいでよ』の1,175万本を上回っている。
    • また、廉価版と『amiibo+』を含めた日本国内の売上本数は500万本以上と、日本国内の3DSソフトで唯一、500万本以上を売り上げたソフトになっている。
  • 本作にダウンロードコンテンツ(DLC)はない。このことについて発売前の決算説明会にて岩田社長から「どうぶつの森でDLCをやると儲かるかもしれないが、お金の力にあかせて遊ぶことは不健全になりかねないので開発チームと相談し行わなかった」という旨の発言があった。
    • DLCに対し様々な見解があるだろうが、この発言は現代のゲーム業界に一石を投じる発言ではないだろうか。
  • 「夢見の館」で見に行く事のできる村に「アイカ村」という場所がある。詳細は控えるが、その驚異的な完成度の高さ、様々な想像を搔き立てる細やかな構成、そして本作の牧歌的なイメージとあまりにも釣り合わない「恐ろしさ」から、プレイヤーの間では半ば伝説と化している。
    • その反響は凄まじく多数のフォロワーや模倣者を生み、独自の「恐ろしい」村を夢で公開したり「恐ろしい」部屋をすれちがい通信で披露するプレイヤーが続出した。最終的にはなんとゲーム雑誌『ニンテンドードリーム』に村の作者のインタビューが載ったほどである
+ 紹介映像。開発の裏話等もちょっと語られている。
発売前
発売後
  • 2020年3月20日に続編となる『あつまれ どうぶつの森』がNintendo Switch用ソフトとして発売された。
  • 2020年6月16日に無料配信されたNintendo Switchの『ジャンプロープ チャレンジ』が2020年7月2日にVer. 1.1.0にアップデートされ、しずえの新衣装が追加された。

余談(amiibo+)

  • 本作の発売に合わせて、過去作の住人の一部やサンリオとのコラボ住人をデザインした本作用のamiiboカードが発売された。
    • 『amiiboフェスティバル』や『ハピ森』では使用できない。『あつ森』では使用可能。
    • サンリオコラボ版はセブンイレブンで期間限定販売され、2021年3月26日に復刻版が発売された。
+ タグ編集
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  • どうぶつの森

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最終更新:2024年02月26日 19:05

*1 見た相手への一言メッセージ・所在地・村名・キャラクター名・誕生日・ゲーム開始日。ちなみに、所在地は3DS本体の設定から出力されているため、そちらを弄ることで所在地を誤魔化すことも可能。

*2 名前に「ムシ」と付くが、本作では「海の幸」扱い。

*3 本作のワンピースとは似て非なる物。通常は半袖シャツ型の服が、女の子が着ると自動的にワンピース型に変化する。

*4 自分の村で高価で売れる。そこそこ貴重な品で、序盤の金策に必須。

*5 雨か雪の日にしか釣れないレアなサカナ。売れば15000ベルにもなる。

*6 新しい村ではなく古いほうの村を見に行った場合、村を見に来たという情報は伝わるものの、人数にはカウントされない。

*7 SDカードにゲームをダウンロードしたもの。カードの入れ替えなしにゲームが遊べる、SDカードのデータを丸々コピーする、という方法で通常はデータのバックアップができる。

*8 SDカードのデータをパソコンに保存したあと、そのままゲームを続けてセーブをすると、パソコンに保存した以前のデータは使用することができない。