【きどうせんしがんだむ えくすとりーむばーさす ふるぶーすと】
ジャンル | チームバトルアクション |
対応機種 | アーケード(SYSTEM357・ALL.Net) |
発売元 | バンダイナムコゲームス |
開発元 |
バンダイナムコゲームス バイキング |
稼働開始日 | 2012年4月5日 |
周辺機器 | バナパスポート、Aime、おサイフケータイ対応 |
判定 | 良作 |
ポイント |
稼働初期~中期の有料デバッガーぶりは相変わらず システム的にはシリーズ屈指との声も 多くの犠牲もあってバランスは良に |
ガンダムVS.シリーズリンク |
「ガンダムvs.シリーズ」内における「機動戦士ガンダム EXTREME VS.」の2作目。キャッチコピーは「極限進化は加速する!」
プロデュース/開発は前作同様にバンダイナムコゲームス/バイキング。
前作と比べてゲームエンジンに目立った変更はないものの、ボリュームとゲームバランスを拡張/煮詰めたブラッシュアップ版。
PS3互換基板であるシステム357へと移行してから2作目とあってか、描画力や分かりやすく進化した前作の特長を受け継ぎつつ、ゲーム的な面は進歩を見せている。
追加参戦作品は「新機動戦記ガンダムW」(NEXTからの復活参戦)、「機動戦士ガンダムSEED C.E.73 STARGAZER」、「機動戦士ガンダム外伝 THE BLUE DESTINY」、「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」など。
「エクストリームアクション」を受け継いでバランスを調整
エクストリームバースト(覚醒)がアサルトバースト(A覚醒)/ブラストバースト(B覚醒)の選択制に
覚醒技(バーストアタック)を全機体に搭載
アートコンセプトの変更
カード度数制廃止(バナパスポート化)(*2)、ネットサービスの質向上
ロケーション向け仕様改善
漫画作品「ガンダムEXA」からキャラ・機体が登場
ゲーム全体を通しての完成度がシリーズの中でも高く、特にNDゲー(NEXTから導入されたNDを基本システムとしたゲーム)としては煮詰まった感がある。オールスターシリーズの中では少なくとも戦闘システム面では最高傑作と呼ぶ声もちらほら見られる。
システム面
演出面
機体面
戦闘バランス面
前作に比べてテクニカルなゲーム性
目新しさにやや欠ける
ガンダムのキャラゲーとしての問題
プレイヤーを振り回し続けたアップデート
展開がユーザー/ロケーション泣かせ
バランス調整は総じて前作より頑張っており、現在では全体がある程度伯仲しつつも、対戦ゲームとして多少重要な"強いキャラ・弱いキャラ"の階層化も出来ている(全て厳密に横並びになったバランスはビデオゲームにおいてあまり推奨されるものではない)バランスとなっている。
最終verまでにはジオング、バンシィ、キュベレイ、ガンダムmk-2、ウイングゼロTV版といった明らかバグに近い強さの機体もいたが、総じて修正された(ただしほとんどは一定の強さを保っている)。
+ | 最終調整verで目立つ機体 |
前作のブラッシュアップ版として機体/ステージなどのボリューム面を素直に向上、結果的に上位互換に近いゲーム性となった。
対戦バランスもかなり改善されてさらに深みが増しており、シリーズ全体として見ても完成度の高い作品である。
覚醒周りの戦略性の高さや、"好きな機体でがんばれる"ほどに向上したバランスなど、前作にない部分を提示できたゲームと言えよう。
ただし二転三転する修正地獄など前作で問題視された部分もある程度そのまま受け継いでいた面もあり、またEXVSシリーズ自体が煮詰まってきたこともあって"続編"以上の味が出せなかったという、スーパーストリートファイター4AEなど同世代の対戦ビデオゲームに近いジレンマも見られる。
2014年には同一シリーズ3作目として機動戦士ガンダム EXTREME VS. MAXI BOOSTが稼働。
新作が稼動したが、本作の最終的な完成度の高さから本作を支持する声がかなり多い。
【きどうせんしがんだむ えくすとりーむばーさす ふるぶーすと】
上記アーケードゲームの家庭用移植版。
前作同様ミッションモードの追加が行われている他、アーケード同様にナビやゲージデザイン、パイロット衣装を設定できるようになった。
限定版「プレミアムGサウンドエディション」はゲーム内で既存のBGMと差し替えできる追加楽曲35曲がダウンロードできるプロダクトコード付き。
期間限定生産であったため、現在は生産・PSNでのダウンロード販売は終了している。
前作同様の快適なネット対戦
DLC追加までの良好なゲームバランス
プレイマッチの環境指定が詳細になった
オンラインパスポートの導入
改善されたランクマッチの仕様
アーケードモード、ミッションモードのオンライン対応
次回作アーケードと同時の追加DLC
カスタムサウンドトラックがオンライン対戦使用可能
アップデートによるしっかりとしたゲームシステムの改善
ベスト版発売と同時の追加DLC
手抜きに見られやすい前期DLC機体
「クイックマッチ」の廃止と「ワンマッチ」の導入
ナビ・ゲージデザイン・パイロット衣装のほぼ全てが有料である事
作業感の強いミッションモード
後期DLC機体によるゲームバランスの崩壊
+ | 強力とされるDLC機体 |
その他
前作同様、ラグのない良質な対戦環境が用意された事は相変わらず好評。
また新たな問題点もあるものの前作のネット対戦の問題に関してはかなりが改善された。
反面、手抜きな追加機体が多い、明らかなバランスブレイカーな機体をそのまま投入、ゲージデザインやナビがほぼDLC限定等、DLC関係の評価は全体的に低い。
強力な機体をDLCで次々と追加しているため家庭用ゲームにもかかわらず(数機体分とはいえ)「課金しないと勝てないゲーム(*53)」になってしまい、商売っ気が強く見えてしまっているのは他の出来が良いだけに残念である。
また、本作以降家庭用版はアーケードと違う独自のソフトをリリースしており、本作の需要を置き換える作品は長らく発売されずにいた。
言い換えれば、「次回作以降のアーケード版を移植した家庭用版が依然出ていないため、現行アーケード版の練習目的でも本作を選択せざるを得ない状況」という事なのだが…。
その後、2020年7月に次々回作の家庭用『マキシブーストON』がPS4で発売され上記問題は解消された。
*1 前作では前衛3000は半覚3回使用すべきと言われていたのが、本作は「覚醒」を2回以上使用すべきというバランスに変化している。その為、半覚使用後に全覚を選択するケースが増えている。
*2 セガの「aime」、おサイフケータイ対応の携帯電話も使用可能
*3 「大会モード」と呼ばれる店舗大会実施支援機能を実施中に限り取り分は発生しないが、ナビの使用回数減少・機体の使用回数カウントやGP獲得も一切起こらない
*4 ガチ戦投入できる機体数ではNEXTの方が優れ、全機体含めた最上位と最下層の差では無印EXVSの方が優れていると言われている
*5 2500は覚醒ゲージの調整により3000と組んでも1000と組んでもゲージの貯まりがイマイチで不安定さが高まった。1000は前作猛威を振るった影響か性能そのものがかなり抑えられてしまった。
*6 耐久が2500平均より上、デストロイモードの時間が異常に長い、うさん臭い性能のサブが今の倍の効率で使用できた等々かなり酷かった。
*7 実際そういう声はアケ初期からも多く、前作家庭版では某サイト等の購入者レビューでも「マスターが強すぎる。殴られて瞬殺されるクソゲー」といった声は多くみられた。
*8 一応簡単な表は載っているが、コンボなどの派生どころか各チャージの内容やレバー入れコマンド、換装形態のコマンドは一切無い
*9 詳細は省くが、「対ニュータイプ用のシステム」であることが共通している。
*10 原作の「俺様キャラ」「コーディネイターであることに誇りを持ち、ナチュラルを見下す」という点がやけに強調されている。
*11 コストを消費する攻撃である為、現状最低コストの1000コストにしか存在しない。自身も多少のダメージを受ける程度なら高コストにも存在するが。
*12 そもそもNEXTでも1000だった。
*13 立ち回りの根幹である格闘CS→前格のキャンセルが、格闘CSのチャージ時間増加・前格使用時の誘導切り効果削除により徹底的に弱体化を受けてしまった
*14 ゼロでリボーンズを撃破すると、リボンズ「見事だ…サーシェスではなく君を雇うべきだったかな」 ヒイロ「俺はお前とは組まない…!」という会話が発生。その他にもリボンズ「君は面白い存在だったよ」 ヒイロ「お前は不愉快だったがな」など、バリエーションが非常に豊富。
*15 厳密には前身となる『NEXT』。
*16 前作家庭版そのままの前格で上書き可能。つまり使いこなされると攻撃を当てることが不可能になる。
*17 ただし、使いこなせているユーザーが少ないことからング対策が出来ていないユーザーがかなり多いため、評価が高い場合もある。
*18 近距離ではN・横・BD格のかち合い性能が強いのだが、多少離れると微妙。かち合わない場合のBD格やBS横格などは、伸びや厳密な意味での判定に優れているので巻き込みやすい。
*19 むしろ本作以降はこの手の機体は何かしら強烈な迎撃択のある機体が多い。
*20 しかもGXに至っては完全新規のガンダムXモードがある。それ故にDVはいらなかったという声もあるが。
*21 こちらは盛り上がりがいまいちで微妙な曲という評価が多め
*22 消費税8%増税前は400円。今作は消費税増税後に使用権利キーが販売されたDLC機体も存在する
*23 今作に似ている機体は全くと言って良いほど無いが、次回作以降に登場するAGE-1タイタスとコンセプト(岩投げ+徒手空拳)が似ている。今作でドアンを演じる声優がAGE-1のアシストであるイワークを演じた乃村健次氏な辺り、意図的に意識した節も見える。
*24 将官対尉官など。
*25 3000×2や2000×2の事故コンビが頻発する。
*26 下記、発売当初のネット対戦不具合修正の際のお詫び。
*27 つまり今までのフルブ最終verに存在していたそれらのコストの約30機全てを凌ぐ性能
*28 熟練者が使う場合は相変わらずクソゲー展開になりやすく、依然ポテンシャルの高いバランスブレイカーである。
*29 というより発売から大分経つ現在では調整が入る余地が無いとも言える
*30 サブの回転率が異常、機動力が最上位レベル、超発生の特格、汎用機上の700という高耐久値。
*31 ただし待ちや連携が難しいシャッフルや低階級帯ではウイングゼロの評価はかなり落ち、大概はノルンかFAUCが最上位候補に上がる。
*32 機体の向きをずらすことで薙ぎ払うように撃てる。もはや盾以外に防ぐことが出来ない。
*33 第二形態移行時はプロペラントタンクを切り離し、核バズーカ並の爆風を二つ起こす。事故当たりすれば洒落にならないダメージが入る。第三形態移行時はサイコ・フィールドによるプレッシャー攻撃&ファンネル攻撃を発動。SAこそついていないが発生が速い上に攻撃範囲は全方位に及び、簡単に相手をスタンさせられる。
*34 左右の倒した方に急転しつつ、強判定の突きを繰り出す横特殊格闘が特に強力。前後特殊格闘のピョン格も押し付け・視点制限・ズサキャンなどで機能する。
*35 と言ってもそれは対射撃の話で、格闘相手なら確実に一発弾けるうえ、その硬直に確反と決して使い道がないわけではない。
*36 ビーム属性なのに強烈な誘導を誇るマシンガンと、ブーメラン属性で破壊されない特射。特に前者は2000コストがほぼノーリスクで持っていて良い武装ではない。
*37 マグナアック隊を呼び出す。BR攻撃と突撃格闘援護だが、射撃ガード付きで誘導もリターンも超良好。弾数4発と最強としかいいようがないアシスト。
*38 アシストの射撃ガード判定もそうだが、誘導切りのゼロシステムを(1発撃ち切りだが)持っている点が特に問題。
*39 初段性能・ダメージ効率・カット耐性全てを兼ね備えた、格闘機泣かせの謎優遇の調整。
*40 CSは実弾だが弾速が異常に速く当てやすい。アシストはレディ・アンの乗るウイングガンダムで、切り抜けとライフル連射を完備しており、セットプレイが容易。
*41 一部武装でズゴッグに一瞬乗り換えるのが特徴の機体。無限弾数なのにもかかわらず地味に強いマシンガン、3倍重ねがけによる3000をも凌駕する高速機動+10秒リロードという異常な回転率にスーパーアーマー付きの高火力戦車投げが異常に強い。格闘も前格が強力がかち合いに強い上にMGからのキャンセルも可能。使いこなせれば耐久値が低い事以外にこれといった欠点はない。3000コストの高機動機には流石にきびしいがこれは比較対象がおかしい。
*42 1000コスト版アッガイのタイマン力を高めた機体。格闘性能の強化とコストによるブースト余裕が増えたり機動力がそこそこ増したことでかなり立ち回りやすくなっている。放置に弱く引っ掛け武装に弱いという欠点もそのまま。
*43 3000の狙撃機。全ての射撃が高水準であり、足は遅いが自衛も強力で、3000以外では追えない。しかし対3000だと前衛を張れない性質上立ち回りが異常に難しいのが難点。
*44 一言で言えばΞガンダムの上位互換。BRと連動するミサイルの誘導が理不尽の極みで、その他疑似タイで優位に立てる特殊移動との絡めが強い。しかしオデュッセウスガンダムへの強制換装が本作では大きい弱点となっている。ただし再換装の永続ペーネロペー時に被弾が少ないとかなりの強さになるのでこの3機の中では強みがわかりやすい。
*45 体力低下後のマルートモードへの強化換装を持つ変形機。解禁当初は酷評されたが、研究の結果全ての武装が高水準であることが発覚。特に弾数制限があるとはいえ緑ロックでも超誘導してくる変形ミサイルと、それを吐いた後の避けようがない移動ゲロビが強烈。こちらも低コストでは勝つ見込みが薄いが対3000に弱く、換装時に生じる硬直の無敵判定が途中で切れるという不具合レベルの仕様が泣き所だが、それを除けばセブソに近い強さが発揮出来る。
*46 後にアーケード版の最終追加機体としても登場。
*47 Gジェネでの担当声優はサーシェス役でお馴染みの藤原啓治氏。
*48 『NEXT』のユニコーンは「マスターアップ時点でバナージの声が収録できなかった」という大人の事情に加え、ユニコーン自体が真新しいメディア露出だったため「変身する謎のモビルスーツ」という演出で好意的に見るプレイヤーも居た。そして移植版では正式にバナージが登場。
*49 「W」のビルゴに代表されるモビルドール等
*50 実際、CPU戦の敵機向けにいわゆる「モブ機」のデータが実装されている
*51 回避する方法もあるにはあるが難度が高すぎる上に常に注意していなければならない。
*52 ただし、これはあくまで順当に同階級同士とマッチした場合の話。固定の場合は階級が上がるに連れ「佐官+尉官(サブアカウント等を利用し腕は左官クラス)」など凹凸コンビを組み、勝った時のポイント増分を上げる(負けた時の減少分を減らす)ことで階級上昇を狙うプレイヤーが多くなっているので、同階級のコンビだと勝率5割を維持しても一定階級から上がらなくなっている。もっとも、これはプレイヤーが通常のプレイで想定されない「階級詐欺」を利用した結果であり、ゲーム自体の評価とは関係はない。
*53 特に続編のマキシブーストから選出された機体の何機体かは、明らかに「強いという評価ありきで選んでいる」節が見られる部分も。